JP2002027694A - モータおよび巻線方法 - Google Patents

モータおよび巻線方法

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JP2002027694A
JP2002027694A JP2000199699A JP2000199699A JP2002027694A JP 2002027694 A JP2002027694 A JP 2002027694A JP 2000199699 A JP2000199699 A JP 2000199699A JP 2000199699 A JP2000199699 A JP 2000199699A JP 2002027694 A JP2002027694 A JP 2002027694A
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layer
turns
motor
coil
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Takeaki Nishimoto
武明 西本
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻数の自由度およびコイル配置の自由度を高
めるとともに、占積率を十分に高め、しかも巻終わりを
スロットボトムに密着させる。 【解決手段】 コイル3の第1層の巻終わりから第2層
の巻始めへのピッチを0.5ピッチに設定し、第3層の
巻終わりから第4層の巻始めへのピッチ、第5層の巻終
わりから第6層の巻始めへのピッチを1.5ピッチに設
定して整列巻を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】この発明はモータおよび巻線
方法に関し、さらに詳細にいえば、回転子と固定子とを
含み、少なくとも固定子の内向き突極部に巻線が施され
てなるモータおよびこのモータの突極部に導体を巻回す
る巻線方法に関する。
【従来の技術】従来から、モータの突極部に線状の導体
(表面が絶縁処理された導体:以下、コイルと称する)
を巻回する巻線方法として、特開平10−290545
号公報に記載された方法が提案されている。この巻回方
法は、巻線を、固定子の各突極部の長手方向に互いに密
着するように巻回するに当たって、奇数層を突極部の基
部側から先端部に向かう方向に、偶数層を突極部の先端
部側から基部に向かう方向に、それぞれ巻回し、しかも
奇数層の巻数をN−α(k−1)/2、偶数層の巻数を
N−α(k−1)/2−1に、それぞれ設定する方法で
ある。なお、Nは第1層の巻回数、kは正の奇数、αは
2以上の偶数である。そして、この巻回方法を採用する
ことによって、巻線の品質を低下させることなく占積率
を高めることができると思われている。
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平10−
290545号公報に記載された方法を採用した場合に
は、巻数の自由度およびコイル配置の自由度を高めるこ
とができないとともに、占積率を十分には高めることが
できず、しかも巻終わりをスロットボトムに密着させる
ことができない可能性があるなどの不都合を有してい
る。さらに説明する。特開平10−290545号公報
に記載された方法による巻回状態は図7に示すとおりで
あり、奇数層の巻数とこの奇数層の続く偶数層の巻数と
は、後者が1だけ少なくなっている。そして、導体を巻
回するためのノズルの通路を確保することができるよう
に、偶数層に続く奇数層の巻数を設定するようにしてい
る(図7においては、奇数層{(m+1)層、ただし、
mは2以上の偶数}の巻数を偶数層(m層)の巻数より
も2だけ少なく設定している)。図7を参照すれば、偶
数層に続く奇数層には導体をもう1回巻回することがで
きる空間が存在しているが、奇数層の巻数を1だけ増加
させれば続く偶数層の巻数も1だけ増加し、偶数層の増
加した部分の導体がノズルと干渉することになり、巻線
の品質を低下させてしまうので(図8中A、B参照)、
巻数を図7に示すように設定することになる。この結
果、巻数の上限が、ノズル通路と干渉しない範囲におけ
る巻回可能数の上限(物理的上限)よりも小さくなって
しまい、巻数の自由度が制約されてしまう。具体的に
は、物理的に35ターンまで巻回することが可能である
にも拘わらず、33ターンまでしか巻回することができ
ない。また、巻数の上限が物理的上限よりも小さいので
占積率が低下し、ひいてはモータの高効率化を十分には
達成することができない。さらに、電磁設計上のモータ
の要求性能から定まる最適巻数が前記の巻数の上限より
も少ない場合には、巻終わりをスロットボトムに密着さ
せることができない場合がある(図9参照)。この結
果、巻線終了時にコイルの最終ターンが斜めになってし
まい(図10参照)、コイルが定着するのに不安定な位
置であるから、コイル外れの原因になり易い。また、コ
イルが斜めになることに起因して、次の突極部に巻線を
施す場合にノズルとの接触の原因になるという不都合、
後工程の結線処理に支障をきたしてしまうという不都合
が生じる。もちろん、図9に示す巻回状態における巻終
わりの不都合を解消させようとすれば、図10に示すよ
うにターン数を1だけ増加させ、または図11に示すよ
うにターン数を1だけ減少させればよいが、何れの場合
にも実際の巻数が最適巻数からずれてしまい、要求性能
を実現することができなくなってしまう。また、1本の
巻線のみでは電磁設計上のモータの要求性能を満足でき
ない場合に、よりよく要求性能を満足させるために複数
本持ちで巻線を施す巻線方法が採用される。しかし、こ
の複数本持ちの巻線方法については、占積率向上、巻線
品質向上などの改善を提案することは全く行われていな
いので、複数本持ちで巻線を施す場合における巻線方法
としては、例えば、2本持ちの場合を示す図12のよう
な巻線方法が考えられるだけである。しかし、図12に
示す巻線方法を採用した場合には、2ピッチ(巻線の直
径の2倍のピッチ)以上の層間移動を複数回行うことに
なり、これが巻崩れ、巻乱れの原因になり、占積率の低
下、巻線の傷などを引き起こしてしまう可能性がある。
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、巻数の自由度を高めることができるとと
もに、占積率を十分に高めることができ、しかも巻終わ
りをスロットボトムに密着させることができるモータお
よび巻線方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】請求項1のモータは、巻
線の少なくとも一部において、層の巻終わりから次の層
の巻始めへの移動が巻線の半径よりも大きく設定された
ものである。ここで、および以下において、「層の巻終
わりから次の層の巻始めへの移動」とは、巻線とほぼ直
交する方向への移動を表すものとして使用される。請求
項2のモータは、前記層の巻終わりから次の層の巻始め
への移動が巻線の半径の3倍に設定されたものである。
請求項3のモータは、巻回方向を設定してこの方向に連
続的に巻回される少なくとも一部の巻線が複数の層をわ
たって巻回され、しかも一の層の巻終わりから他の層の
巻始めへの移動が最小限に設定されたものである。ここ
で、および以下において、「複数の層をわたって巻回さ
れ」とは、一の層に巻回された後、この層から2以上離
れた層に巻回されることを表すものとして使用される。
請求項4のモータは、前記一の層の巻終わりから他の層
の巻始めへの移動が巻線の半径の4倍になる箇所が1箇
所以下に設定されたものである。請求項5のモータは、
前記巻線の巻始めと巻終わりとをスロットボトム側に設
定したものである。請求項6のモータは、巻回方向を設
定してこの方向に連続的に巻回される少なくとも一部の
巻線が複数の層をわたって巻回される場合に、巻回され
る各層に対して可能な限り巻線で満たした状態で巻回さ
れたものである。請求項7の巻線方法は、巻線の少なく
とも一部において、層の巻終わりから次の層の巻始めへ
の移動を巻線の半径よりも大きく設定する方法である。
請求項8の巻線方法は、前記層の巻終わりから次の層の
巻始めへの移動を巻線の半径の3倍に設定する方法であ
る。請求項9の巻線方法は、巻回方向を設定してこの方
向に連続的に巻回される少なくとも一部の巻線を複数の
層をわたって巻回し、しかも一の層の巻終わりから他の
層の巻始めへの移動を最小限に設定する方法である。請
求項10の巻線方法は、前記一の層の巻終わりから他の
層の巻始めへの移動が巻線の半径の4倍になる箇所を1
箇所以下に設定する方法である。請求項11の巻線方法
は、巻回方向を設定してこの方向に連続的に巻回される
少なくとも一部の巻線を複数の層をわたって巻回する場
合に、巻回される各層に対して可能な限り巻線で満たし
た状態で巻回する方法である。
【作用】請求項1のモータであれば、巻線の少なくとも
一部において、層の巻終わりから次の層の巻始めへの移
動を巻線の半径よりも大きく設定しているので、巻数の
上限を物理的上限と一致させることができ、ひいては、
巻数の自由度、コイル配置の自由度を高めることができ
るとともに、占積率を十分に高めてモータを十分に高効
率化することができる。請求項2のモータであれば、前
記層の巻終わりから次の層の巻始めへの移動が巻線の半
径の3倍に設定されているので、請求項1と同様の作用
を達成することができる。請求項3のモータであれば、
巻回方向を設定してこの方向に連続的に巻回される少な
くとも一部の巻線を複数の層をわたって巻回し、しかも
一の層の巻終わりから他の層の巻始めへの移動を最小限
に設定しているので、複数本持ちで巻線を施す場合に整
列巻が可能となり、巻線を安定化することができるほ
か、巻数の上限を物理的上限と一致させることができ、
ひいては、巻数の自由度を高めることができるととも
に、占積率を十分に高めてモータを十分に高効率化する
ことができる。請求項4のモータであれば、前記一の層
の巻終わりから他の層の巻始めへの移動が巻線の半径の
4倍になる箇所を1箇所以下に設定しているので、請求
項3と同様の作用を達成することができる。請求項5の
モータであれば、前記巻線の巻始めと巻終わりとをスロ
ットボトム側に設定したのであるから、巻線および結線
作業を安定化することができる。請求項6のモータであ
れば、巻回方向を設定してこの方向に連続的に巻回され
る少なくとも一部の巻線を複数の層をわたって巻回する
場合に、巻回される各層に対して可能な限り巻線で満た
した状態で巻回するのであるから、占積率を十分に高め
てモータを十分に高効率化することができるとともに、
整列巻が可能となり、巻線を安定化することができる。
請求項7の巻線方法であれば、巻線の少なくとも一部に
おいて、層の巻終わりから次の層の巻始めへの移動を巻
線の半径よりも大きく設定するのであるから、巻数の上
限を物理的上限と一致させることができ、ひいては、巻
数の自由度、コイル配置の自由度を高めることができる
とともに、占積率を十分に高めてモータを十分に高効率
化することができ、しかも巻終わりをスロットボトムに
密着させて巻線を安定化することができる。請求項8の
巻線方法であれば、前記層の巻終わりから次の層の巻始
めへの移動を巻線の半径の3倍に設定するのであるか
ら、請求項7と同様の作用を達成することができる。請
求項9の巻線方法であれば、巻回方向を設定してこの方
向に連続的に巻回される少なくとも一部の巻線を複数の
層をわたって巻回し、しかも一の層の巻終わりから他の
層の巻始めへの移動を最小限に設定するのであるから、
複数本持ちで巻線を施す場合に整列巻が可能となり、巻
線を安定化することができるほか、巻数の上限を物理的
上限と一致させることができ、ひいては、巻数の自由度
を高めることができるとともに、占積率を十分に高めて
モータを十分に高効率化することができる。請求項10
の巻線方法であれば、前記一の層の巻終わりから他の層
の巻始めへの移動が巻線の半径の4倍になる箇所を1箇
所以下に設定するのであるから、請求項9と同様の作用
を達成することができる。請求項11の巻線方法であれ
ば、巻回方向を設定してこの方向に連続的に巻回される
少なくとも一部の巻線を複数の層をわたって巻回する場
合に、巻回される各層に対して可能な限り巻線で満たし
た状態で巻回するのであるから、占積率を十分に高めて
モータを十分に高効率化することができるとともに、整
列巻が可能となり、巻線を安定化することができる。
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、この
発明のモータおよび巻線方法の実施の態様を詳細に説明
する。図1はこの発明のモータの一実施態様の要部を示
す縦断面図である。なお、図1には、固定子の何れか1
つの内向き突極部に対するコイル巻回状態を示してい
る。また、ここで、モータとしては、同期モータ、誘導
モータ、スイッチトリラクタンスモータ、ブラシレスD
Cモータなどであって、コイルが直巻されるものが例示
できる。固定子1の内向き突極部2に対してコイル3を
巻回している。そして、コイル3を第1層から第6層ま
で巻回し、各層においてコイルを互いに密着状態で巻回
しているとともに、各層のコイルを、その内側の層のコ
イルどうしの間に位置するように巻回している{具体的
には、コイルの各ターンの大半をスロットボトムと平行
に設定するとともに、残余の僅かな部分においてターン
同士の間の接続部を形成し、コイルの各ターンの大半に
おいて、各層のコイルを、その内側の層のコイルどうし
の間に位置するように巻回している。換言すれば、コイ
ルの各ターンを次のターンに導くための1ピッチ分(コ
イルの直径と等しい距離)の移動を1ターンの全範囲に
わたって均等に行うのではなく、前期わずかな部分にお
いて集中的に行うようにしている。そして、前記接続部
は、内向き突極部2のうち、モータの軸と平行な方向の
端部に位置するように設定することが好ましい。}。ま
た、奇数層においてスロットボトムから突極部先端部に
向かうように、偶数層において突極部先端部からスロッ
トボトムに向かうように、コイルの巻回方向が設定され
ている。すなわち、整列巻を実現している。また、突極
部2に対してコイル3を巻回するに当たって、コイル巻
回用のノズルが通過するノズル通路4との干渉を回避し
なければならないので、層数の増加に伴ってターン数を
減少させている。具体的には、偶数層のターン数を先行
する奇数層のターン数よりも1若しくは2だけ少なく設
定するとともに、奇数層のターン数を先行する偶数層の
ターン数よりも2だけ少なく設定している。したがっ
て、第1層の巻終わりから第2層の巻始めへのピッチを
0.5ピッチ(コイルの直径の1/2)に設定し、第3
層の巻終わりから第4層の巻始めへのピッチ、第5層の
巻終わりから第6層の巻始めへのピッチを1.5ピッチ
に設定している。したがって、従来の巻回状態を示す図
7と比較すれば、図1の実施態様を採用することによっ
て、巻数の上限を物理的上限と一致させていることが分
かる。この結果、占積率を向上させることができ、モー
タの高効率化を達成することができる。また、巻数の上
限を物理的上限と一致させているのであるから、電磁設
計上のモータの要求性能から定まる最適巻数を実現でき
る可能性を高めることができる。換言すれば、巻数設定
の自由度を高めることができる。具体的には、図7の場
合には33ターンの範囲内でしか巻数を設定することが
できないのに対して、図1の場合には35ターンの範囲
内で巻数を設定することができる。さらに、電磁設計上
のモータの要求性能から定まる最適巻数が巻数の上限よ
りも少ない場合において、従来は図9に示すように巻終
わりをスロットボトムに密着させることができなかった
場合であっても、第5層の巻終わりから第6層の巻始め
へのピッチを1.5ピッチに設定し(図2参照)、第1
層の巻終わりから第2層の巻始めへのピッチを1.5ピ
ッチに設定し(図3参照)、または第3層の巻終わりか
ら第4層の巻始めへのピッチを1.5ピッチに設定する
(図4参照)ことによって、巻終わりをスロットボトム
に密着させることができる。この結果、巻回されたコイ
ルの最終ターンを安定化することができ、次の突極部に
対する巻線作業時にノズルとの干渉を未然に防止するこ
とができるとともに、後工程の結線処理に支障をきたす
ことがなくなる。また、巻線の高品質化を達成すること
ができる。図5はこの発明のモータの他の実施態様の要
部を示す縦断面図である。なお、図5には、固定子の何
れか1つの内向き突極部に対するコイル巻回状態を示し
ている。また、ここで、モータとしては、同期モータ、
誘導モータ、スイッチトリラクタンスモータ、ブラシレ
スDCモータなどであって、コイルが直巻されるものが
例示できる。固定子1の内向き突極部2に対して第1コ
イル3aおよび第2コイル3bを巻回している。なお、
第1コイル3aおよび第2コイル3bのターン数は共に
22に設定している。そして、第1コイル3aを、第1
層のターン数が9、第2層のターン数が8、第3層目の
ターン数が3、第4層目のターン数が2になるように設
定し、第2コイル3bを、第3層のターン数が4、第4
層のターン数が4、第5層のターン数が5、第6層のタ
ーン数が4、第7層のターン数が3、第8層のターン数
が2になるように設定している。また、第1コイル3a
を、第1層、第2層、第3層、第4層の順に巻回し、第
2コイル3bを、第5層に2ターン、第3層に4ター
ン、第4層に4ターン、第5層に3ターン、第6層に4
ターン、第7層に3ターン、第8層に2ターンの順に巻
回している。この結果、2ピッチの層間移動が行われる
箇所を1箇所のみにすることができ、ひいては巻乱れに
よる占積率の悪化を減少させることができるとともに、
ノズルによる巻線傷を皆無にすることができ、しかも、
整列巻が可能となるため、巻線全体としての安定性を向
上させることができる。図6はこの発明のモータのさら
に他の実施態様の要部を示す縦断面図である。なお、図
6には、固定子の何れか1つの内向き突極部に対するコ
イル巻回状態を示している。また、ここで、モータとし
ては、同期モータ、誘導モータ、スイッチトリラクタン
スモータ、ブラシレスDCモータなどであって、コイル
が直巻されるものが例示できる。固定子1の内向き突極
部2に対して第1コイル3a、第2コイル3bおよび第
3コイル3cを巻回している。なお、第1コイル3a、
第2コイル3bおよび第3コイル3cのターン数は共に
14に設定している。そして、第1コイル3aを、第1
層のターン数が7、第2層のターン数が6、第3層目の
ターン数が1になるように設定し、第2コイル3bを、
第1層のターン数が2、第2層のターン数が1、第3層
のターン数が6、第4層のターン数が5になるように設
定し、第3コイル3cを、第5層のターン数が5、第6
層のターン数が4、第7層のターン数が3、第8層のタ
ーン数が2になるように設定している。また、第1コイ
ル3aを、第1層、第2層、第3層の順に巻回し、第2
コイル3bを、第3層に5ターン、第1層に2ターン、
第2層に1ターン、第3層に1ターン、第4層に5ター
ンの順に巻回し、第3コイル3cを、第5層に5ター
ン、第6層に4ターン、第7層に3ターン、第8層に2
ターンの順に巻回している。この結果、2ピッチの層間
移動が行われる箇所を1箇所のみにすることができ、ひ
いては巻乱れによる占積率の悪化を減少させることがで
きるとともに、ノズルによる巻線傷を皆無にすることが
でき、しかも、巻線全体としての安定性を向上させるこ
とができる。さらに説明する。モータの設計仕様には、
トルク、電流値および回転数などが含まれており、トル
クに基づいてその体格(外径、積厚)が定まり、電流値
や回転数に基づいてその巻数が定まる。そして、モータ
の体格(外径)が大きくなるとそのスロット面積も大き
くなり、要求される電流値と回転数に基づいてその巻数
が定まった場合、スロット面積をなるべく多くの銅(コ
イル)で満たすことにより銅損を極力少なくすることが
できる。しかし、コイルの線径は限られているのである
から、常に1本のコイルを用いてスロット面積をなるべ
く多くのコイルで満たすことは不可能である。例えば、
スロット面積が350mm2であり、巻線のターン数を
50に設定する場合には、350/50=7mm2であ
るから、(7/π)1/2≒1.5mmの線径のコイルを
用いれば1本持ちで巻線を施すことが可能である。しか
し、作業効率およびコストを考慮して、1.05mmの
線径のコイルを2本巻回するか(2本持ち)、または
0.85mmの線径のコイルを3本巻回する(3本持
ち)などの選択を行うことが好ましい。図5、図6はこ
のような場合に対応する状態を示すものであり、2本持
ち、3本持ちの場合にも整列巻を実現し、占積率を向上
できることが分かる。もちろん、4本持ち以上にも同様
に適用することができる。
【発明の効果】請求項1の発明は、巻数の上限を物理的
上限と一致させることができ、ひいては、巻数の自由度
およびコイル配置の自由度を高めることができるととも
に、占積率を十分に高めてモータを十分に高効率化する
ことができるという特有の効果を奏する。請求項2の発
明は、請求項1と同様の効果を奏する。請求項3の発明
は、複数本持ちで巻線を施す場合に整列巻が可能とな
り、巻線を安定化することができるほか、巻数の上限を
物理的上限と一致させることができ、ひいては、巻数の
自由度およびコイル配置の自由度を高めることができる
とともに、占積率を十分に高めてモータを十分に高効率
化することができるという特有の効果を奏する。請求項
4の発明は、請求項3と同様の効果を奏する。請求項5
の発明は、巻線および結線作業を安定化することができ
るほか、請求項1から請求項4の何れかと同様の効果を
奏する。請求項6の発明は、占積率を十分に高めてモー
タを十分に高効率化することができるとともに、整列巻
が可能となり、巻線を安定化することができるほか、請
求項3または請求項4と同様の効果を奏する。請求項7
の発明は、巻数の上限を物理的上限と一致させることが
でき、ひいては、巻数の自由度およびコイル配置の自由
度を高めることができるとともに、占積率を十分に高め
てモータを十分に高効率化することができるという特有
の効果を奏する。請求項8の発明は、請求項7と同様の
効果を奏する。請求項9の発明は、複数本持ちで巻線を
施す場合に巻線を安定化することができるほか、巻数の
上限を物理的上限と一致させることができ、ひいては、
巻数の自由度およびコイル配置の自由度を高めることが
できるとともに、占積率を十分に高めてモータを十分に
高効率化することができるという特有の効果を奏する。
請求項10の発明は、請求項9と同様の効果を奏する。
請求項11の発明は、占積率を十分に高めてモータを十
分に高効率化することができるとともに、整列巻が可能
となり、巻線を安定化することができるほか、請求項9
または請求項10と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のモータの一実施態様の要部を示す縦
断面図である。
【図2】最適巻数が巻数の上限よりも少ない場合におけ
る巻線状態の一例を示す縦断面図である。
【図3】最適巻数が巻数の上限よりも少ない場合におけ
る巻線状態の他の例を示す縦断面図である。
【図4】最適巻数が巻数の上限よりも少ない場合におけ
る巻線状態のさらに他の例を示す縦断面図である。
【図5】この発明のモータの他の実施態様の要部を示す
縦断面図である。
【図6】この発明のモータのさらに他の実施態様の要部
を示す縦断面図である。
【図7】特開平10−290545号公報に記載された
方法による巻回状態を示す縦断面図である。
【図8】巻数の上限が物理的限界よりも低いことを説明
する縦断面図である。
【図9】最適巻数が巻数の上限よりも少ない場合の巻回
状態を示す縦断面図である。
【図10】ターン数を最適巻数よりも1だけ増加させた
状態を示す縦断面図である。
【図11】ターン数を最適巻数よりも1だけ減少させた
状態を示す縦断面図である。
【図12】2本持ちによる巻線状態を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 固定子 2 内向き突極部 3 コイル 3a 第1コイル 3b 第2コイル 3c 第3コイル 4 ノズル通路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年9月10日(2001.9.1
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はモータおよび巻線
方法に関し、さらに詳細にいえば、回転子と固定子とを
含み、少なくとも固定子の内向き突極部に巻線が施され
てなるモータおよびこのモータの突極部に導体を巻回す
る巻線方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、モータの突極部に線状の導体
(表面が絶縁処理された導体:以下、コイルと称する)
を巻回する巻線方法として、特開平10−290545
号公報に記載された方法が提案されている。
【0003】この巻回方法は、巻線を、固定子の各突極
部の長手方向に互いに密着するように巻回するに当たっ
て、奇数層を突極部の基部側から先端部に向かう方向
に、偶数層を突極部の先端部側から基部に向かう方向
に、それぞれ巻回し、しかも奇数層の巻数をN−α(k
−1)/2,偶数層の巻数をN−α(k−1)/2−1
に、それぞれ設定する方法である。なお、Nは第1層の
巻回数,kは正の奇数、αは2以上の偶数である。
【0004】そして、この巻回方法を採用することによ
って、巻線の品質を低下させることなく占積率を高める
ことができると思われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平10−
290545号公報に記載された方法を採用した場合に
は、巻線の自由度およびコイル配置の自由度を高めるこ
とができないとともに、占積率を十分には高めることが
できず、しかも巻終わりをスロットボトムに密着させる
ことができない可能性があるなどの不都合を有してい
る。
【0006】さらに説明する。特開平10−29054
5号公報に記載された方法による巻回状態は図7に示す
とおりであり、奇数層の巻数とこの奇数層の続く偶数層
の巻数とは、後者が1だけ少なくなっている。そして、
導体を巻回するためのノズルの通路を確保することがで
きるように、偶数層に続く奇数層の巻数を設定するよう
にしている(図7においては、奇数層{(m+1)層、
ただし、mは2以上の偶数}の巻線を偶数層(m層)の
巻数よりも2だけ少なく設定している)。
【0007】図7を参照すれば、偶数層に続く奇数層に
は導体をもう1回巻回することができる空間が存在して
いるが、奇数層の巻数を1だけ増加させれば続く偶数層
の巻数も1だけ増加し、偶数層の増加した部分の導体が
ノズルと干渉することになり、巻線の品質を低下させて
しまうので(図8中A,B参照)、巻数を図7に示すよ
うに設定することになる。この結果、巻数の上限が、ノ
ズル通路と干渉しない範囲における巻回可能数の上限
(物理的上限)よりも小さくなってしまい、巻数の自由
度が制約されてしまう。具体的には、物理的に35ター
ンまで巻回することが可能であるにも拘わらず、33タ
ーンまでしか巻回することができない。
【0008】また、巻数の上限が物理的上限よりも小さ
いので占積率が低下し、ひいてはモータの高効率化を十
分には達成することができない。
【0009】さらに、電磁設計上のモータの要求性能か
ら定まる最適巻数が前記の巻数の上限よりも少ない場合
には、巻終わりをスロットボトムに密着させることがで
きない場合がある(図9参照)。この結果、巻線終了時
にコイルの最終ターンが斜めになってしまい(図10参
照)、コイルが定着するのに不安定な位置であるから、
コイル外れの原因になり易い。また、コイルが斜めにな
ることに起因して、次の突極部に巻線を施す場合にノズ
ルとの接触の原因になるという不都合、後工程の結線処
理に支障をきたしてしまうという不都合が生じる。もち
ろん、図9に示す巻回状態における巻終わりの不都合を
解消させようとすれば、図10に示すようにターン数を
1だけ増加させ、または図11に示すようにターン数を
1だけ減少させればよいが、何れの場合にも実際の巻数
が最適巻数からずれてしまい、要求性能を実現すること
ができなくなってしまう。
【0010】また、1本の巻線のみでは電磁設計上のモ
ータの要求性能を満足できない場合に、よりよく要求性
能を満足させるために複数本持ちで巻線を施す巻線方法
が採用される。しかし、この複数本持ちの巻線方法につ
いては、占積率向上、巻線品質向上などの改善を提案す
ることは全く行われていないので、複数本持ちで巻線を
施す場合における巻線方法としては、例えば、2本持ち
の場合を示す図12のような巻線方法が考えられるだけ
である。しかし、図12に示す巻線方法を採用した場合
には、2ピッチ(巻線の直径の2倍のピッチ)以上の層
間移動を複数回行うことになり、これが巻崩れ、巻乱れ
の原因になり、占積率の低下、巻線の傷などを引き起こ
してしまう可能性がある。
【0011】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、巻数の自由度を高めることができるとと
もに、占積率を十分に高めることができ、しかも巻終わ
りをスロットボトムに密着させることができるモータお
よび巻線方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1のモータは、巻
線の少なくとも一部において、層の巻終わりから次の層
の巻始めへの、層と平行な方向における移動が巻線の半
径よりも大きく設定されたものである。請求項2のモー
タは、前記層の巻終わりから次の層の巻始めへの、層と
平行な方向における移動が巻線の半径の3倍に設定され
たものである。
【0013】請求項3のモータは、巻回方向を設定して
この方向に連続的に巻回される少なくとも一部の巻線が
複数の層をわたって巻回され、しかも一の層の巻終わり
から他の層の巻始めへの、層と平行な方向における移動
が最小限に設定されたものである。
【0014】請求項4のモータは、前記一の層の巻終わ
りから他の層の巻始めへの、層と平行な方向における移
動が巻線の半径の4倍になる箇所が1箇所以下に設定さ
れたものである。請求項5のモータは、前記巻線の巻始
めと巻終わりとをスロットボトム側に設定したものであ
る。
【0015】請求項6のモータは、巻回方向を設定して
この方向に連続的に巻回される少なくとも一部の巻線が
複数の層をわたって巻回される場合に、巻回される各層
に対して可能な限り巻線で満たした状態で巻回されたも
のである。請求項7の巻線方法は、巻線の少なくとも一
部において、層の巻終わりから次の層の巻始めへの、層
と平行な方向における移動を巻線の半径よりも大きく設
定する方法である。
【0016】請求項8の巻線方法は、前記層の巻終わり
から次の層の巻始めへの、層と平行な方向における移動
を巻線の半径の3倍に設定する方法である。請求項9の
巻線方法は、巻回方向を設定してこの方向に連続的に巻
回される少なくとも一部の巻線を複数の層をわたって巻
回し、しかも一の層の巻終わりから他の層の巻始めへ
の、層と平行な方向における移動を最小限に設定する方
法である。
【0017】請求項10の巻線方法は、前記一の層の巻
終わりから他の層の巻始めへの、層と平行な方向におけ
る移動が巻線の半径の4倍になる箇所を1箇所以下に設
定する方法である。請求項11の巻線方法は、巻回方向
を設定してこの方向に連続的に巻回される少なくとも一
部の巻線を複数の層をわたって巻回する場合に、巻回さ
れる各層に対して可能な限り巻線で満たした状態で巻回
する方法である。
【0018】
【作用】請求項1のモータであれば、巻線の少なくとも
一部において、層の巻終わりから次の層の巻始めへの、
層と平行な方向における移動を巻線の半径よりも大きく
設定しているので、巻数の上限を物理的上限と一致させ
ることができ、ひいては、巻数の自由度を高めることが
できるとともに、占積率を十分に高めてモータを十分に
高効率化することができる。
【0019】請求項2のモータであれば、前記層の巻終
わりから次の層の巻始めへの、層と平行な方向における
移動が巻線の半径の3倍に設定されているので、請求項
1と同様の作用を達成することができる。
【0020】請求項3のモータであれば、巻回方向を設
定してこの方向に連続的に巻回される少なくとも一部の
巻線を複数の層をわたって巻回し、しかも一の層の巻終
わりから他の層の巻始めへの、層と平行な方向における
移動を最小限に設定しているので、複数本持ちで巻線を
施す場合に巻線を安定化することができるほか、巻数の
上限を物理的上限と一致させることができ、ひいては、
巻数の自由度を高めることができるとともに、占積率を
十分に高めてモータを十分に高効率化することができ
る。
【0021】請求項4のモータであれば、前記一の層の
巻終わりから他の層の巻始めへの、層と平行な方向にお
ける移動が巻線の半径の4倍になる箇所を1箇所以下に
設定しているので、請求項3と同様の作用を達成するこ
とができる。請求項5のモータであれば、前記巻線の巻
始めと巻終わりとをスロットボトム側に設定したのであ
るから、巻線を安定化することができる。
【0022】請求項6のモータであれば、巻回方向を設
定してこの方向に連続的に巻回される少なくとも一部の
巻線を複数の層をわたって巻回する場合に、巻回される
各層に対して可能な限り巻線で満たした状態で巻回する
のであるから、占積率を十分に高めてモータを十分に高
効率化することができるとともに、巻線を安定化するこ
とができる。
【0023】請求項7の巻線方法であれば、巻線の少な
くとも一部において、層の巻終わりから次の層の巻始め
への、層と平行な方向における移動を巻線の半径よりも
大きく設定するのであるから、巻数の上限を物理的上限
と一致させることができ、ひいては、巻数の自由度を高
めることができるとともに、占積率を十分に高めてモー
タを十分に高効率化することができ、しかも巻終わりを
スロットボトムに密着させて巻線を安定化することがで
きる。
【0024】請求項8の巻線方法であれば、前記層の巻
終わりから次の層の巻始めへの、層と平行な方向におけ
る移動を巻線の半径の3倍に設定するのであるから、請
求項7と同様の作用を達成することができる。
【0025】請求項9の巻線方法であれば、巻回方向を
設定してこの方向に連続的に巻回される少なくとも一部
の巻線を複数の層をわたって巻回し、しかも一の層の巻
終わりから他の層の巻始めへの、層と平行な方向におけ
る移動を最小限に設定するのであるから、複数本持ちで
巻線を施す場合に巻線を安定化することができるほか、
巻数の上限を物理的上限と一致させることができ、ひい
ては、巻数の自由度を高めることができるとともに、占
積率を十分に高めてモータを十分に高効率化することが
できる。
【0026】請求項10の巻線方法であれば、前記一の
層の巻終わりから他の層の巻始めへの、層と平行な方向
における移動が巻線の半径の4倍になる箇所を1箇所以
下に設定するのであるから、請求項9と同様の作用を達
成することができる。
【0027】請求項11の巻線方法であれば、巻回方向
を設定してこの方向に連続的に巻回される少なくとも一
部の巻線を複数の層をわたって巻回する場合に、巻回さ
れる各層に対して可能な限り巻線で満たした状態で巻回
するのであるから、占積率を十分に高めてモータを十分
に高効率化することができるとともに、巻線を安定化す
ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、この
発明のモータおよび巻線方法の実施の態様を詳細に説明
する。
【0029】図1はこの発明のモータの一実施態様の要
部を示す縦断面図である。なお、図1には、固定子の何
れか1つの内向き突極部に対するコイル巻回状態を示し
ている。また、ここで、モータとしては、同期モータ、
誘導モータ、スイッチトリラクタンスモータ、ブラシレ
スDCモータなどであって、コイルが直巻されるものが
例示できる。
【0030】固定子1の内向き突極部2に対してコイル
3を巻回している。そして、コイル3を第1層から第6
層まで巻回し、各層においてコイルを互いに密着状態で
巻回しているとともに、各層のコイルを、その内側の層
のコイルどうしの間に位置するように巻回している{具
体的には、コイルの各ターンの大半をスロットボトムと
平行に設定するとともに、残余の僅かな部分においてタ
ーン同士の間の接続部を形成し、コイルの各ターンの大
半において、各層のコイルを、その内側の層のコイルど
うしの間に位置するように巻回している。換言すれば、
コイルの各ターンを次のターンに導くための1ピッチ分
(コイルの直径と等しい距離)の移動を1ターンの全範
囲にわたって均等に行うのではなく、前期わずかな部分
において集中的に行うようにしている。そして、前記接
続部は、内向き突極部2のうち、モータの軸と平行な方
向の端部に位置するように設定することが好まし
い。}。また、奇数層においてスロットボトムから突極
部先端部に向かうように、偶数層において突極部先端部
からスロットボトムに向かうように、コイルの巻回方向
が設定されている。すなわち、整列巻を実現している。
【0031】また、突極部2に対してコイル3を巻回す
るに当たって、コイル巻回用のノズルが通過するノズル
通路4との干渉を回避しなければばらないので、層数の
増加に伴ってターン数を減少させている。具体的には、
偶数層のターン数を先行する奇数層のターン数よりも1
若しくは2だけ少なく設定するとともに、奇数層のター
ン数を先行する偶数層のターン数よりも2だけ少なく設
定している。したがって、第1層の巻終わりから第2層
の巻始めへのピッチを0.5ピッチ(コイルの直径の1
/2)に設定し、第3層の巻終わりから第4層の巻始め
へのピッチ、第5層の巻終わりから第6層の巻始めへの
ピッチを1.5ピッチに設定している。
【0032】したがって、従来の巻回状態を示す図7と
比較すれば、図1の実施態様を採用することによって、
巻数の上限を物理的上限と一致させていることが分か
る。この結果、占積率を向上させることができ、モータ
の高効率化を達成することができる。
【0033】また、巻数の上限を物理的上限と一致させ
ているのであるから、電磁設計上のモータの要求性能か
ら定まる最適巻数を実現できる可能性を高めることがで
きる。換言すれば、巻数設定の自由度を高めることがで
きる。具体的には、図7の場合には33ターンの範囲内
でしか巻数を設定することができないのに対して、図1
の場合には35ターンの範囲内で巻数を設定することが
できる。さらに、電磁設計上のモータの要求性能から定
まる最適巻数が巻数の上段よりも少ない場合において、
従来は図9に示すように巻終わりをスロットボトムに密
着させることができなかった場合であっても、第5層の
巻終わりから第6層の巻始めへのピッチを1.5ピッチ
に設定し(図2参照)、第1層の巻終わりから第2層の
巻始めへのピッチを1.5ピッチに設定し(図3参
照)、または第3層の巻終わりから第4層の巻始めへの
ピッチを1.5ピッチに設定する(図4参照)ことによ
って、巻終わりをスロットボトムに密着させることがで
きる。
【0034】この結果、巻回されたコイルの最終ターン
を安定化することができ、次の突極部に対する巻線作業
時にノズルとの干渉を未然に防止することができるとと
もに、後工程の結線処理に支障をきたすことがなくな
る。また、巻線の高品質化を達成することができる。
【0035】図5はこの発明のモータの他の実施態様の
要部を示す縦断面図である。なお、図5には、固定子の
何れか1つの内向き突極部に対するコイル巻回状態を示
している。また、ここで、モータとしては、同期モー
タ、誘導モータ、スイッチトリラクタンスモータ、ブラ
シレスDCモータなどであって、コイルが直巻されるも
のが例示できる。
【0036】固定子1の内向き突極部2に対して第1コ
イル3aおよび第2コイル3bを巻回している。なお、
第1コイル3aおよび第2コイル3bのターン数は共に
22に設定している。そして、第1コイル3aを、第1
層のターン数が9,第2層のターン数が8,第3層目の
ターン数が3、第4層目のターン数が2になるように設
定し、第2コイル3bを、第3層のターン数が4,第4
層のターン数が4,第5層のターン数が5,第6層のタ
ーン数が4,第7層のターン数が3,第8層のターン数
が2になるように設定している。
【0037】また、第1コイル3aを、第1層、第2
層、第3層、第4層の順に巻回し、第2コイル3bを、
第5層に2ターン、第3層に4ターン、第4層に4ター
ン、第5層に3ターン、第6層に4ターン、第7層に3
ターン、第8層に2ターンの順に巻回している。
【0038】この結果、2ピッチの層間移動が行われる
箇所を一箇所のみにすることができ、ひいては巻乱れに
よる占積率の悪化を減少させることができるとともに、
ノズルによる巻線傷を皆無にすることができ、しかも、
整列巻が可能となるため、巻線全体としての安定性を向
上させることができる。図6はこの発明のモータのさら
に他の実施態様の要部を示す縦断面図である。なお、図
6には、固定子の何れか1つの内向き突極部に対するコ
イル巻回状態を示している。また、ここで、モータとし
ては、同期モータ、誘導モータ、スイッチトリラクタン
スモータ、ブラシレスDCモータなどであって、コイル
が直巻されるものが例示できる。
【0039】固定子1の内向き突極部2に対して第1コ
イル3a、第2コイル3bおよび第3コイル3cを巻回
している。なお、第1コイル3a、第2コイル3bおよ
び第3コイル3cのターン数は共に14に設定してい
る。そして、第1コイル3aを、第1層のターン数が
7,第2層のターン数が6,第3層目のターン数が1に
なるように設定し、第2コイル3bを、第1層のターン
数が2,第2層のターン数が1,第3層のターン数が
6,第4層のターン数が5になるように設定し、第3コ
イル3cを、第5層のターン数が5,第6層のターン数
が4、第7層のターン数が3、第8層のターン数が2に
なるように設定している。
【0040】また、第1コイル3aを、第1層、第2
層、第3層の順に巻回し、第2コイル3bを、第3層に
5ターン、第1層に2ターン、第2層に1ターン、第3
層に1ターン、第4層に5ターンに順に巻回し、第3コ
イル3cを、第5層に5ターン、第6層に4ターン、第
7層に3ターン、第8層に2ターンの順に巻回してい
る。
【0041】この結果、2ピッチの層間移動が行われる
箇所を1箇所のみにすることができ、ひいては巻乱れに
よる占積率の悪化を減少させることができるとともに、
ノズルによる巻線傷を皆無にすることができ、しかも、
巻線全体としての安定性を向上させることができる。
【0042】さらに説明する。モータの設計仕様には、
トルク、電流値および回転数などが含まれており、トル
クに基づいてその体格(外径、積厚)が定まり、電流値
や回転数に基づいてその巻数が定まる。
【0042】そして、モータの体格(外径)が大きくな
るとそのスロット面積も大きくなり、要求される電流値
と回転数に基づいてその巻数が定まった場合、スロット
面積をなるべく多くの銅(コイル)で満たすことにより
銅損を極力少なくすることができる。
【0043】しかし、コイルの線径は限られているので
あるから、常に1本のコイルを用いてスロット面積をな
るべく多くのコイルで満たすことは不可能である。例え
ば、スロット面積が350mm2であり、巻線のターン
数を50に設定する場合には、350/50=7mm2
であるから、(7/π)1/2≒1.5mmの線径のコイ
ルを用いれば1本持ちで巻線を施すことが可能である。
しかし、作業効率およびコストを考慮して、1.05m
mの線径のコイルを2本巻回するか(2本持ち)、また
は0.85mmの線径のコイルを3本巻回する(3本持
ち)などの選択を行うことが好ましい。図5,図6はこ
のような場合に対応する状態を示すものであり、2本持
ち、3本持ちの場合にも整列巻を実現し、占積率を向上
できることが分かる。もちろん、4本持ち以上にも同様
に適用することができる。
【0044】
【発明の効果】請求項1の発明は、巻数の上限を物理的
上限と一致させることができ、ひいては、巻数の自由度
およびコイル配置の自由度を高めることができるととも
に、占績率を十分に高めてモータを十分に高効率化する
ことができるという特有の効果を奏する。
【0045】請求項2の発明は、請求項1と同様の効果
を奏する。請求項3の発明は、複数本持ちで巻線を施す
場合に整列巻が可能となり、巻線を安定化することがで
きるほか、巻数の上限を物理的上限と一致させることが
でき、ひいては、巻数の自由度およびコイル配置の自由
度を高めることができるとともに、占積率を十分に高め
てモータを十分に高効率化することができるという特有
の効果を奏する。
【0046】請求項4の発明は、請求項3と同様の効果
を奏する。請求項5の発明は、巻線および結線作業を安
定化することができるほか、請求項1から請求項4の何
れかと同様の効果を奏する。
【0047】請求項6の発明は、占積率を十分に高めて
モータを十分に高効率化することができるとともに、整
列巻が可能となり、巻線を安定化することができるほ
か、請求項3または請求項4と同様の効果を奏する。
【0048】請求項7の発明は、巻数の上限を物理的上
限と一致させることができ、ひいては、巻数の自由度お
よびコイル配置の自由度を高めることができるととも
に、占積率を十分に高めてモータを十分に高効率化する
ことができるという特有の効果を奏する。
【0049】請求項8の発明は、請求項7と同様の効果
を奏する。請求項9の発明は、複数本持ちで巻線を施す
場合に巻線を安定化することができるほか、巻数の上限
を物理的上限と一致させることができ、ひいては、巻数
の自由度およびコイル配置の自由度を高めることができ
るとともに、占積率を十分に高めてモータを十分に高効
率化することができるという特有の効果を奏する。
【0050】請求項10の発明は、請求項9と同様の効
果を奏する。請求項11の発明は、占積率を十分に高め
てモータを十分に高効率化することができるとともに、
整列巻が可能となり、巻線を安定化することができるほ
か、請求項9または請求項10と同様の効果を奏する。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転子と固定子(1)とを含み、少なく
    とも固定子(1)の突極部(2)に巻線(3)が複数層
    に直巻されてなるモータにおいて、巻線(3)の少なく
    とも一部において、層の巻終わりから次の層の巻始めへ
    の 移動が巻線(3)の半径よりも大きく設定されているこ
    とを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】 前記層の巻終わりから次の層の巻始めへ
    の移動が巻線の半径の3倍に設定されている請求項1に
    記載のモータ。
  3. 【請求項3】 回転子と固定子(1)とを含み、少なく
    とも固定子(1)の突極部(2)に複数本の巻線(3
    a)(3b)(3c)が複数層に直巻されてなるモータ
    において、 巻回方向を設定してこの方向に連続的に巻回される少な
    くとも一部の巻線(3b)(3c)が複数の層をわたっ
    て巻回され、しかも一の層の巻終わりから他の層の巻始
    めへの移動が最小限に設定されていることを特徴とする
    モータ。
  4. 【請求項4】 前記一の層の巻終わりから他の層の巻始
    めへの移動が巻線の半径の4倍になる箇所が1箇所以下
    に設定されている請求項3に記載のモータ。
  5. 【請求項5】 前記巻線(3)(3a)(3b)(3
    c)の巻始めと巻終わりとをスロットボトム側に設定し
    ている請求項1から請求項4の何れかに記載のモータ。
  6. 【請求項6】 巻回方向を設定してこの方向に連続的に
    巻回される少なくとも一部の巻線(3b)(3c)が複
    数の層をわたって巻回される場合に、巻回される各層に
    対して可能な限り巻線で満たした状態で巻回されている
    請求項3または請求項4に記載のモータ。
  7. 【請求項7】 回転子および固定子(1)を含むモータ
    の、少なくとも固定子(1)の突極部(2)に巻線
    (3)を複数層に直巻する方法であって、 巻線(3)の少なくとも一部において、層の巻終わりか
    ら次の層の巻始めへの移動を巻線(3)の半径よりも大
    きく設定することを特徴とする巻線方法。
  8. 【請求項8】 前記層の巻終わりから次の層の巻始めへ
    の移動を巻線(3)の半径の3倍に設定する請求項7に
    記載の巻線方法。
  9. 【請求項9】 回転子と固定子(1)とを含み、少なく
    とも固定子(1)の突極部(2)に複数本の巻線(3
    a)(3b)(3c)を複数層に直巻する方法であっ
    て、 巻回方向を設定してこの方向に連続的に巻回される少な
    くとも一部の巻線(3b)(3c)を複数の層をわたっ
    て巻回し、しかも一の層の巻終わりから他の層の巻始め
    への移動を最小限に設定することを特徴とする巻線方
    法。
  10. 【請求項10】 前記一の層の巻終わりから他の層の巻
    始めへの移動が巻線の半径の4倍になる箇所を1箇所以
    下に設定する請求項9に記載の巻線方法。
  11. 【請求項11】 巻回方向を設定してこの方向に連続的
    に巻回される少なくとも一部の巻線(3b)(3c)を
    複数の層をわたって巻回する場合に、巻回される各層に
    対して可能な限り巻線で満たした状態で巻回する請求項
    9または請求項10に記載の巻線方法。
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