JP2012178932A - 電動機の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コイルの絶縁信頼性が高く、加工費を上昇させることなく高性能な電動機の製造を可能にする電動機の製造方法を提供する。
【解決手段】この発明に係る電動機の製造方法は、巻線h層目(hは自然数)の巻始めは、ティースの先端部側から所定のマグネットワイヤ本数分を空けた位置に巻かれ、巻線(h+1)層目は、バックヨーク側からティースの先端部に向かって巻かれ、所定のマグネットワイヤ本数分を残して連続して巻線され、次に、巻線h層目で巻かれなかった位置に下がってバックヨーク側からティースの先端部に向かって巻かれ、さらに、巻線(h+1)層目に上がり、空いている位置にティースの先端部側からバックヨーク側に向かって巻かれ、巻線(h+2)層目の巻始めは、ティースの先端部側に位置し、隣接するティースに巻回されるコイルが干渉するコイル干渉線を越えるマグネットワイヤ本数分を空けた位置に巻かれるものである。
【選択図】図19

Description

この発明は、固定子鉄心のティース部にコイルが直接巻回される電動機固定子の製造方法に関する。
近年、誘導電動機などの回転電動機は小型高性能化のために、ブラシレスDCモータの直巻式電動機が多く用いられている。この電動機の固定子には、複数のティースが略等間隔で設けられ、インシュレータで覆われたティースにコイルを直接巻回して構成される。
高性能化のために、固定子に巻回されるコイルの高密度化の必要性が高まっていることに鑑み、コイルの巻回し量を増加させる場合がある。巻回し量を増加させるためにはティースに巻回されたコイルの配列を、規則正しく整列に配置することが重要である。
ティースに巻回されるコイルの配列を、規則正しく整列に配置するために、例えば、整列配置が乱れやすい箇所においては巻線機の巻回速度を落とす、または停止させてコイルの配置の正確性を高めるという回転電機のステータ製造方法が提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−164526号公報(第6頁)
しかしながら、上記特許文献1に記載された方法では、整列配置を崩さないことは可能であるが、巻回速度が低下せざるを得ず、それにより生産速度低下となり加工費が上昇するという課題がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、コイルの絶縁信頼性が高く、加工費を上昇させることなく高性能な電動機の製造を可能にする電動機の製造方法を提供する。
この発明に係る電動機の製造方法は、固定子鉄心のバックヨークから内側に放射状に形成されるティースに直巻き式によりコイルが多層に巻回される電動機の製造方法であって、
巻線h層目(hは自然数)の巻始めは、ティースの先端部側から所定のマグネットワイヤ本数分を空けた位置に巻かれ、
巻線(h+1)層目は、バックヨーク側からティースの先端部に向かって巻かれ、所定のマグネットワイヤ本数分を残して連続して巻線され、次に、巻線h層目で巻かれなかった位置に下がってバックヨーク側からティースの先端部に向かって巻かれ、さらに、巻線(h+1)層目に上がり、空いている位置にティースの先端部側からバックヨーク側に向かって巻かれ、
巻線(h+2)層目の巻始めは、ティースの先端部側に位置し、隣接するティースに巻回されるコイルが干渉するコイル干渉線を越えるマグネットワイヤ本数分を空けた位置に巻かれることを特徴とする。
この発明の電動機の製造方法によれば、ティースの先端部側におけるコイルの下層から上層へのノズルの移動距離が、マグネットワイヤの線径の3/2に相当する1.5ピッチ以下になるようにしたので、コイルを高密度に巻回しながら巻回速度を落とすことなくコイルの整列配置を行うことにより生産性と品質の低下を防ぐことができる。
一般的な直巻き式の電動機固定子100の1ティース部を示す部分横断面図。 コイル3が高密度化された電動機固定子100の1ティース部を示す部分横断面図。 コイル3が規則正しく整列に配置された例を示す図。 正常コイル位置から外側(巻線三層目方向)にずれる例を示す図。 正常コイル位置からバックヨーク2側にずれる例を示す図。 一般的な直巻き式の電動機固定子100の1ティース分の部分断面図(巻線三層目まで巻線完了)。 一般的な直巻き式の電動機固定子100の1ティース分の部分断面図(巻線四層目を巻き始めた状態)。 一般的な直巻き式の電動機固定子100の1ティース分の部分断面図(巻線四層目を巻き始めた状態、図7よりマグネットワイヤの線径が太い場合)。 実施の形態1を示す図で、電動機固定子200の1ティース分の部分断面図(巻線二層目を巻き始めた状態)。 図9のコイル3の一部を省略して示す拡大図。 実施の形態1を示す図で、電動機固定子200の1ティース分の部分断面図(巻線三層目を途中まで巻線した状態)。 図11のコイル3の一部を省略して示す拡大図。 実施の形態1を示す図で、電動機固定子200の1ティース分の部分断面図(巻線四層目を巻き始めた状態)。 図13のコイル3の一部を省略して示す拡大図。 実施の形態1を示す図で、電動機固定子200の1ティース分の部分断面図(巻線五層目を途中まで巻線した状態)。 図15のコイル3の一部を省略して示す拡大図。 実施の形態1を示す図で、電動機固定子200の1ティース分の部分断面図(巻線六層目を巻き始めた状態)。 図17のコイル3の一部を省略して示す拡大図。 実施の形態1を示す図で、電動機固定子200の1ティース分の部分断面図(巻線八層目まで巻線した状態)。 図19のコイル3の一部を省略して示す拡大図。 実施の形態1を示す図で、電動機固定子300の1ティース分の部分断面図(巻線二層目を巻き始めた状態)。 図21のコイル3の一部を省略して示す拡大図。 実施の形態1を示す図で、電動機固定子300の1ティース分の部分断面図(巻線三層目を途中まで巻線した状態)。 図23のコイル3の一部を省略して示す拡大図。 実施の形態1を示す図で、電動機固定子300の1ティース分の部分断面図(巻線四層目を巻き始めた状態)。 図25のコイル3の一部を省略して示す拡大図。 実施の形態1を示す図で、電動機固定子300の1ティース分の部分断面図(巻線五層目を途中まで巻線した状態)。 図27のコイル3の一部を省略して示す拡大図。 実施の形態1を示す図で、電動機固定子300の1ティース分の部分断面図(巻線六層目を巻き始めた状態)。 図29のコイル3の一部を省略して示す拡大図。 実施の形態1を示す図で、電動機固定子300の1ティース分の部分断面図(巻線八層目まで巻線した状態)。 図31のコイル3の一部を省略して示す拡大図。
実施の形態1.
図1は一般的な直巻き式の電動機固定子100の1ティース部を示す部分横断面図である。固定子鉄心1は、略円筒状の一体鉄心、もしくは分割鉄心を連結したものである。
図1は電動機固定子100の1ティース部を示し、インシュレータ5を介してティース4にコイル3が巻回されて状態を示している。固定子鉄心1の分割鉄心は、T字形状であり、バックヨーク2から回転子(図示せず)に向かってティース4が延びて形成されている。
コイル3はインシュレータ5を介してティース4に、内側から外側に順に、巻線一層目、巻線二層目、巻線三層目、巻線四層目と複数層に亘って直巻き式で直接巻回されている。
複数層に亘ってコイル3を巻回する場合、隣り合う層のマグネットワイヤは、位置が1/2ピッチずれて巻回される。
巻線一層目は、固定子鉄心1のバックヨーク2側から矢印b方向に向かって巻回される。次の巻線二層目は、ティース4の先端部4a側から矢印a方向に向かって巻回される。巻線三層目は、バックヨーク2側から矢印b方向に向かって巻回される。巻線四層目は、ティース4の先端部4a側から矢印a方向に向かって巻回される。
一方、さらなる高性能化のために、固定子鉄心1に巻回されるコイル3を高密度化することが要求される。図2はコイル3が高密度化された電動機固定子100の1ティース部を示す部分横断面図である。図2に示すコイル3が高密度化された電動機固定子100では、巻線四層目の外周部に巻線五層目、巻線六層目、巻線七層目をさらに巻回されている。このように、コイル3を巻線一層目〜巻線七層目まで巻回することにより、電動機固定子100を用いる電動機の高性能化が図れる。
上記のように電動機の高性能化を実現するためには、コイル3を高密度に巻回す必要がある。そのためには巻回されたコイル3が規則正しく整列に配置されることが重要である。
図3はコイル3が規則正しく整列に配置された例を示す図、図4は正常コイル位置から外側(巻線三層目方向)ずれる例を示す図、図5は正常コイル位置からバックヨーク2側にずれる例を示す図である。
図3は、巻線一層目をバックヨーク2側から矢印b方向に向かって巻回し、次いで巻線二層目を途中(マグネットワイヤ3a)までティース4の先端部4a側から矢印a方向に向かって規則正しく整列(正常)に巻回した状態を示している。
しかし、正常位置(図4の破線の円)に配置すべきマグネットワイヤ3aの狙いが、矢印b側にずれると巻線二層目から巻線三層目にずれて配置される(図4参照)。
また、正常位置(図5の破線の円)に配置すべきマグネットワイヤ3aの狙いが、矢印a側にずれると巻線二層目のバックヨーク2側の位置に配置される(図5参照)。
このため、本来の配置先である正常位置(図4,5の破線の円)の部分にはコイルが何も配置されない状態となり、以降のコイル巻回し時に、図4もしくは図5のマグネットワイヤ3aに隣接する位置から順番に整列配置が崩れていき、コイル3を高密度に巻回すことができなくなる。
上記のように整列配置が崩れると、コイル3が正常に配置されずにティース4に巻回された最外層が巻き膨らむ場合がある。そのようになると、隣接するティース4に巻回された二つのコイル3間の隙間はコイルが正常に配置される時よりも減少し、隣接するティース4に巻回された二つのコイル3の最外層部が干渉する場合がある。
これにより、隣接するティース4に巻回された二つのコイル3の絶縁被膜が劣化し、絶縁信頼性の低下、及び固定子鉄心1の内径真円度悪化により品質が低下する恐れがある。
このため、電動機の高性能化を実現するためにコイル3を高密度に巻回し、かつ品質低下を起こさないためにはコイル3の整列配置を崩さないようにする必要がある。
以下、コイル3の整列配置が崩れる理由を、図6〜図8を参照しながら説明する。
図6は一般的な直巻き式の電動機固定子100の1ティース分の部分断面図(巻線三層目まで巻線完了)、図7は一般的な直巻き式の電動機固定子100の1ティース分の部分断面図(巻線四層目を巻き始めた状態)である。図6では、ティース4に巻線三層目のバックヨーク2側から矢印b方向の端部の巻線三層目の巻終わりまでコイル3が巻回されている。
図6において、隣接するティース4に巻回されるコイル3とのコイル干渉が起こる境界線をコイル干渉線17とする。また、ティース4のティース中心線19とコイル干渉線17とがなす角度をαとする。
図7に示すように、巻線三層目の巻終わりの次に配置されるマグネットワイヤ(巻線四層目の巻始め)は、ティース4の先端部4a側からバックヨーク2へ向かって矢印a方向に巻回される。図7では、巻線四層目の巻始めのマグネットワイヤが、コイル干渉線17を越えないように、配置されている。ここでは、後述するように、巻線三層目の巻終わりから巻線四層目の巻始めへのノズル22の移動距離pは、マグネットワイヤ線径に相当するものを1ピッチとすると、1.5ピッチとなっている。
電動機の高性能化のためにコイル3を高密度で巻回す場合、隣合うティース4に巻回されるコイル3同士が干渉しないようにする必要がある。
ここで、ティース4にコイル3を巻回する時に、マグネットワイヤを供給し、マグネットワイヤの配置決めを行うノズル22の、1巻当たりのノズル22の移動距離pについて説明する。
ノズル22の移動距離pは、通常は凡そ配置しようとするマグネットワイヤの中心と、その一つ前のマグネットワイヤの中心の間の距離になる。コイル3の各層でのノズル22の移動距離pは、マグネットワイヤ線径に相当する1ピッチである。例えば、巻線一層目にマグネットワイヤを巻回する場合、巻始め(バックヨーク2側)から巻終わり(ティース4の先端部4a側)まで、ノズル22の移動距離pは、全てマグネットワイヤ線径に相当する1ピッチとなる。
また、ティース4の先端部4a側及びバックヨーク2側において、コイル3の下層から上層にノズル22が移動する場合、通常は図6、図7に示すように、マグネットワイヤ線径の1/2に相当する半ピッチである。
隣接するティース4に巻回されるコイル3同士の干渉が起こる境界線をコイル干渉線17とすれば、マグネットワイヤがコイル干渉線17を越えると、前述の通り、コイル3同士が干渉して、コイル3の絶縁被膜が劣化し絶縁信頼性の低下、及び固定子鉄心1の内径真円度悪化により品質が低下する恐れがある。
そのため、例えば、巻線三層目の巻終わりの次の巻線四層目の巻始めのマグネットワイヤは、コイル干渉線17を越えないように配置されることが要求される。コイル干渉線17とティース4のティース中心線19とのなす角度αが30°以上の場合、巻線三層目の巻終わりの次に配置される巻線四層目の巻始めのマグネットワイヤは、巻線三層目の巻終わりから半ピッチだけ矢印a方向(バックヨーク2方向)に移動する通常の配置でも、コイル干渉線17を越えることはない。
しかし、近年電動機の高性能化のためにティース4の数の増加により角度αは30度未満の場合がある。その場合は、例えば、巻線三層目の巻終わりの次に配置される巻線四層目の巻始めのマグネットワイヤは、巻線三層目の巻終わりから半ピッチの位置では、コイル干渉線17を越える恐れがある(図7の破線のマグネットワイヤ)。
巻線三層目の巻終わりの次に配置される巻線四層目の巻始めのマグネットワイヤが、コイル干渉線17を越えないようにするには、図7に示すように、巻線四層目の巻始めのマグネットワイヤの位置を、巻線三層目の巻終わりの位置からマグネットワイヤの線径の3/2に相当する1.5ピッチずれた位置にする必要がある。
このようにコイル3の配置を行う際に、コイル干渉線17付近になると、下層から上層に移動する際に、ノズル22の移動距離pは通常のマグネットワイヤの線径の1/2に相当する半ピッチよりも増加する傾向にある。
さらに、例えば、図7よりのマグネットワイヤの線径が太い場合を考える。図7よりも巻層毎にティース4とコイル3上端の距離は増加し、コイル干渉線17に近接することになる。
図8は一般的な直巻き式の電動機固定子100の1ティース分の部分断面図(巻線四層目を巻き始めた状態、図7よりマグネットワイヤの線径が太い場合)である。例えば、図8に示すように、ティース4の先端部4a側において、コイル干渉線17付近の巻線三層目の巻終わりから巻線四層目の巻き始めまでのノズル22の移動距離pは、コイル干渉線17を越えないようにすると、図7の1.5ピッチ(図8の破線で示すマグネットワイヤ)ではなく、2.5ピッチとさらに大きくなる場合がある。
ノズル22の移動距離pを司るサーボは、時間当たりに移動可能な距離が限られるため、巻回速度が増加すると1巻あたりのノズル22の移動距離pは短くなる。例えば、或る巻回速度に対してマグネットワイヤの線径の3/2に相当する1.5ピッチでは、ノズル22の移動距離pが1巻あたり移動可能だったとしても、2.5ピッチでは移動が間に合わない場合がある。
その場合、図8に示すように、正常にコイル3が配置された場合の巻線四層目の巻き始めにマグネットワイヤが配置されず、その左側(図8で)の破線で示す位置に配置されることになる。すると、巻線四層目の巻き始めが、コイル干渉線17を越えてしまい、隣接するティース4に巻回された二つのコイル3が干渉して、隣接するティース4に巻回された二つのコイル3の絶縁被膜が劣化し、絶縁信頼性の低下、及び固定子鉄心1の内径真円度悪化により品質が低下する恐れがある。
上記の課題解決策として、コイル3の整列配置を乱さないようにするために、ノズル22の移動距離pが巻回速度に対して乱れる程度に大きくなる箇所において、巻回速度を落とす又は停止させて十分な移動時間を確保した状態でコイル3の配置を行う方法がある。しかし巻回速度を低下すれば、即ち巻線機の生産速度の低下となり加工費が上昇するという課題がある。
前述したようにコイル3の高密度巻線のためには、巻回されたコイル3を規則正しく整列に配置することが重要であり、各コイル3の配置は先に巻回された下層に配置された各コイル3間の中心位置に規則正しく整列に配置させる必要がある。
図9は実施の形態1を示す図で、電動機固定子200の1ティース分の部分断面図(巻線二層目を巻き始めた状態)、図10は図9のコイル3の一部を省略して示す拡大図である。
以下、図面を参照しながら、上記課題を解決する本実施の形態の電動機固定子200の製造方法(巻線方法)について説明する。
本実施の形態は、ティース4の先端部4a側において、コイル干渉線17付近の下層の巻終わりから上層の巻き始めまでのノズル22の移動距離pを、最大でもマグネットワイヤの線径の3/2に相当する1.5ピッチ以下になるような巻線方法の一例を示すものである。
図9に示すように、巻線一層目は一般的な電動機固定子100と同様に、バックヨーク2側からティース4の先端部4aに向かって(矢印b方向)連続してマグネットワイヤが巻回される。
ここで、巻線n層目をMnと定義する。nは自然数である。また、n層において、最初に巻回されるものを、Mn−1と定義する。さらに、n層において、最後に巻回されるものを、Mn−xと定義する。ここで、xはn層における巻数(ターン数)である。
例えば、図9に示す例では、巻線一層目(n=1)の最初に巻回される巻始めはM1−1、巻線一層目(n=1)の最後に巻回される巻終わりはM1−9と表すことができる(図10参照)。巻線一層目のターン数が9であるからである。
巻線一層目は、M1−1からM1−9まで、バックヨーク2側からティース4の先端部4aに向かって(矢印b方向)連続してマグネットワイヤが巻回されることになる。
図9に示すように、従来の一般的な電動機固定子100では、巻線二層目の巻始めは破線(円)で示す位置であったが、本実施の形態では、巻線二層目の巻始めを、従来の位置に対して隣の右側(バックヨーク2側)とする(図10のM2−1)。従来の一般的な電動機固定子100の破線で示す位置には、本実施の形態では巻線二層目は配置しない点に特徴がある。但し、巻線一層目から巻線二層目へ移動する際のノズル22の移動距離pは、従来、本実施の形態ともに0.5ピッチである。
図11は実施の形態1を示す図で、電動機固定子200の1ティース分の部分断面図(巻線三層目を途中まで巻線した状態)、図12は図11のコイル3の一部を省略して示す拡大図である。
図11に示すように、巻線二層目をティース4の先端部4a側からバックヨーク2側(矢印a方向)に向かって連続して巻線し(図12のM2−1→M2−9)、バックヨーク2側の端部で巻線二層目から巻線三層目に移動する(図12のM2−9→M3−1)。
コイル3は、バックヨーク2側の端部では、ティース4の先端部4a側に比べてコイル干渉線17から離れているので、コイル3がコイル干渉線17を越える恐れは少ない。従って、コイル3のバックヨーク2側の端部での、巻線方法は従来の一般的な電動機固定子100と同様である。
巻線三層目は、バックヨーク2側からティース4の先端部4aに向かって(矢印b方向)巻かれ、マグネットワイヤ2本分を残して図10に示す位置まで連続して巻線される(図12のM3−1→M3−9)。従来の巻線三層目の巻終わりとその前は、この段階では巻かれない。
図13は実施の形態1を示す図で、電動機固定子200の1ティース分の部分断面図(巻線四層目を巻き始めた状態)、図14は図13のコイル3の一部を省略して示す拡大図である。
図13、図14に示すように、巻線三層目は、M3−9の次のM3−10が、巻線二層目で巻かれなかった従来の巻線二層目の巻始めの位置に下がって巻かれる。このときのノズル22の移動距離pは、1.5ピッチである。
M3−10に続くM3−11は、本来の三層目に上がり、空いているティース4の先端部4a側の端部に巻かれる。
M3−11に続くM3−12(巻線三層目の巻終わり)は、M3−11の空いている隣(バックヨーク2側(矢印a方向))に巻かれる。
巻線四層目の巻始め(M4−1)は、従来の巻線四層目の巻始めとその隣を飛ばして、ティース4の先端部4a側から三番目の位置に巻かれる。
M3−12(巻線三層目の巻終わり)から巻線四層目の巻始め(M4−1)へのノズル22の移動距離pは、1.5ピッチである。
図15は実施の形態1を示す図で、電動機固定子200の1ティース分の部分断面図(巻線五層目を途中まで巻線した状態)、図16は図15のコイル3の一部を省略して示す拡大図である。
図15に示すように、巻線四層目をティース4の先端部4a側からバックヨーク2側(矢印a方向)に向かって連続して巻線し(図16のM4−1→M4−8)、バックヨーク2側の端部で巻線四層目から巻線五層目に移動する(図16のM4−8→M5−1)。
巻線五層目は、バックヨーク2側からティース4の先端部4aに向かって(矢印b方向)巻かれ、マグネットワイヤ3本分を残して図15に示す位置まで連続して巻線される(図16のM5−1→M5−8)。従来の巻線五層目の巻終わりとその前の2本は、この段階では巻かれない。
図17は実施の形態1を示す図で、電動機固定子200の1ティース分の部分断面図(巻線六層目を巻き始めた状態)、図18は図17のコイル3の一部を省略して示す拡大図である。
図17、図18に示すように、巻線五層目は、M5−8の次のM5−9が、巻線四目で巻かれなかった従来の巻線四層目の巻始めの隣の位置に下がって巻かれる。このときのノズル22の移動距離pは、1.5ピッチである。
M5−9に続くM5−10は、巻線四目で巻かれなかった従来の巻線四層目の巻始めの位置に巻かれる。
M5−10に続くM5−11は、本来の五層目に上がり、空いている最もティース4の先端部4a側の端部に巻かれる。
M5−11に続くM5−12は、空いている隣(バックヨーク2側(矢印a方向))に巻かれる。
最後にM5−12に続くM5−13(巻線五層目の巻終わり)が、空いている隣(バックヨーク2側(矢印a方向))に巻かれる。
巻線六層目の巻始め(M6−1)は、従来の巻線六層目の巻始めとその隣の2本を飛ばして、ティース4の先端部4a側から四番目の位置に巻かれる。
M5−13(巻線五層目の巻終わり)から巻線六層目の巻始め(M6−1)へのノズル22の移動距離pは、0.5ピッチである。
従来の巻線六層目の巻始めとその隣との2本のマグネットワイヤは、図17に示すように、コイル干渉線17を越している。従来の巻線方法では、M5−11からM6−1へ移動するため、ノズル22の移動距離pは、2.5ピッチであった。図17に示す例では、M5−13からM6−1へ移動するため、ノズル22の移動距離pは、0.5ピッチとなり、ノズル22の移動距離pを司るサーボが、時間当たりに移動可能な距離が限られるため、2.5ピッチでは移動が間に合わない場合がある課題を解決する。
本実施の形態では、図17、図18に示すように、M5−13(巻線五層目の巻終わり)から、ノズル22の移動距離pが0.5ピッチでコイル干渉線17の内側の巻線六層目の巻始め(M6−1)に移動する。ノズル22の移動距離pが許容される0.5ピッチで、且つ巻線六層目の巻始め(M6−1)がコイル干渉線17の内側にある。
図19は実施の形態1を示す図で、電動機固定子200の1ティース分の部分断面図(巻線八層目まで巻線した状態)、図20は図19のコイル3の一部を省略して示す拡大図である。
図19、図20に示すように、巻線六層目は、巻線六層目の巻始め(M6−1)から巻線六層目の巻終わり(M6−8)まで連続して巻線する。
バックヨーク2側で、巻線六層目の巻終わり(M6−8)から巻線七層目の巻始め(M7−1)に移動し、さらに巻線七層目の巻始め(M7−1)から巻線七層目の巻終わり(M7−5)まで連続して巻線する。
巻線七層目は、コイル干渉線17に近いので、巻線七層目の巻終わり(M7−5)から、巻線八層目の巻始め(M8−1)へ移動し、さらに巻線八層目の巻始め(M8−1)から巻線八層目の巻終わり(M8−3)まで連続して巻線する。但し、巻線六層目〜巻線八層目は、コイル干渉線17を越えない範囲で任意な巻線が可能である。
巻線六層目のティース4の先端部4a側の端部(図19に破線の二つの円で示す)は、コイル干渉線17を越える。ティース4の先端部4a側の端部がコイル干渉線17を越える巻線層からは、コイル干渉線17を越えないように単純に順番に巻線を行う。
以上のように、本実施の形態によれば、コイル3のティース4の先端部4a側において、巻線(2m)層目(mは自然数)は、ティース4の先端部4a側の端部からm本を空けてティース4の先端部4a側からバックヨーク2側へ巻線する。
また、巻線(2m+1)層目(mは自然数)は、以下に示す手順で巻線を行う。
(1)バックヨーク2側からティース4の先端部4a側へ、ティース4の先端部4aの端部から(m+1)本を空けて巻線する;
(2)次に下層(2m層)の空いているm本の中の最も近い(1.5ピッチ)1本に下がって巻線する;
(3)次に下層(2m層)の空いているm本の中の残る他の(m−1)本をバックヨーク2側からティース4の先端部4a側へ向かって巻線する;
(4)次にティース4の先端部4a側の端部において、下層(2m層)から(2m+1)層へ移動して、空けておいた(m+1)本をティース4の先端部4a側からバックヨーク2側へ巻線する。
尚、巻線一層目は、バックヨーク2側からティース4の先端部4a側へ向かって連続して巻線する。ティース4の先端部4a側に空きを作らない。
ティース4の先端部4a側の端部側のマグネットワイヤがコイル干渉線17を越える巻線層からは、コイル干渉線17を越えないように単純に順番に巻線を行う。
このようにコイル3の巻線を行うことで、ティース4の先端部4a側におけるコイル3の下層から上層への移動距離が、上層の巻始めがコイル干渉線17を越えないようにするためには、従来の巻線方法では2.5ピッチであったのに対し1.5ピッチもしくは0.5ピッチに減少する。従って、ノズル22の移動距離pを司るサーボが、時間当たりに移動可能な距離が限られるため、2.5ピッチでは移動が間に合わない場合がある課題を解決する。その結果、ノズル22の移動距離pが1.5ピッチもしくは0.5ピッチに適応した巻回速度であれば、巻回速度を落とすことなく整列配置が可能となり、生産性を落とすことなく高性能な電動機の製造が可能となる。
次に、別の巻線方法について説明する。図21は実施の形態1を示す図で、電動機固定子300の1ティース分の部分断面図(巻線二層目を巻き始めた状態)、図22は図21のコイル3の一部を省略して示す拡大図である。
図21に示すように、巻線一層目は電動機固定子200と同様に、バックヨーク2側からティース4の先端部4aに向かって(矢印b方向)連続してマグネットワイヤが巻回される。
巻線一層目は、M1−1からM1−9まで、バックヨーク2側からティース4の先端部4aに向かって(矢印b方向)連続してマグネットワイヤが巻回されることになる。
図9に示すように、従来の一般的な電動機固定子100では、巻線二層目の巻始めは破線(円)で示す位置であったが、電動機固定子300も同様である。
巻線一層目から巻線二層目へ移動する際のノズル22の移動距離pは、従来、電動機固定子300ともに0.5ピッチである。
図23は実施の形態1を示す図で、電動機固定子300の1ティース分の部分断面図(巻線三層目を途中まで巻線した状態)、図24は図23のコイル3の一部を省略して示す拡大図である。
図23に示すように、巻線二層目をティース4の先端部4a側からバックヨーク2側(矢印a方向)に向かって連続して巻線し(図24のM2−1→M2−10)、バックヨーク2側の端部で巻線二層目から巻線三層目に移動する(図24のM2−10→M3−1)。
コイル3は、バックヨーク2側の端部では、ティース4の先端部4a側に比べてコイル干渉線17から離れているので、コイル3がコイル干渉線17を越える恐れは少ない。従って、コイル3のバックヨーク2側の端部での、巻線方法は従来の一般的な電動機固定子100と同様である。
巻線三層目は、M3−1からM1−11まで、バックヨーク2側からティース4の先端部4aに向かって(矢印b方向)連続してマグネットワイヤが巻回される。電動機固定子300では、巻線三層目でもティース4の先端部4a側の端部に空きを作らない。
図25は実施の形態1を示す図で、電動機固定子300の1ティース分の部分断面図(巻線四層目を巻き始めた状態)、図26は図25のコイル3の一部を省略して示す拡大図である。
図25、図26に示すように、巻線四層目の巻始め(M4−1)は、従来の巻線四層目の巻始めを飛ばして、ティース4の先端部4a側から二番目の位置に巻かれる。
M3−11(巻線三層目の巻終わり)から巻線四層目の巻始め(M4−1)へのノズル22の移動距離pは、1.5ピッチである。
図27は実施の形態1を示す図で、電動機固定子300の1ティース分の部分断面図(巻線五層目を途中まで巻線した状態)、図28は図27のコイル3の一部を省略して示す拡大図である。
図27に示すように、巻線四層目をティース4の先端部4a側からバックヨーク2側(矢印a方向)に向かって連続して巻線し(図28のM4−1→M4−9)、バックヨーク2側の端部で巻線四層目から巻線五層目に移動する(図28のM4−9→M5−1)。
巻線五層目は、バックヨーク2側からティース4の先端部4aに向かって(矢印b方向)巻かれ、マグネットワイヤ2本分を残して図27に示す位置まで連続して巻線される(図28のM5−1→M5−9)。従来の巻線五層目の巻終わりとその前との2本は、この段階では巻かれない。
図29は実施の形態1を示す図で、電動機固定子300の1ティース分の部分断面図(巻線六層目を巻き始めた状態)、図30は図29のコイル3の一部を省略して示す拡大図である。
図29、図30に示すように、巻線五層目は、M5−9の次のM5−10が、巻線四目で巻かれなかった従来の巻線四層目の巻始めの位置に下がって巻かれる。このときのノズル22の移動距離pは、1.5ピッチである。
M5−10に続くM5−11は、本来の五層目に上がり、空いている最もティース4の先端部4a側の端部に巻かれる。
M5−11に続くM5−12(巻線五層目の巻終わり)は、空いている隣(バックヨーク2側(矢印a方向))に巻かれる。
巻線六層目の巻始め(M6−1)は、従来の巻線六層目の巻始めとその隣との2本を飛ばして、ティース4の先端部4a側から三番目の位置に巻かれる。
M5−12(巻線五層目の巻終わり)から巻線六層目の巻始め(M6−1)へのノズル22の移動距離pは、1.5ピッチである。
従来の巻線六層目の巻始めとその隣との2本のマグネットワイヤは、図29に示すように、コイル干渉線17を越している。従来の巻線方法では、コイル干渉線17を越えないようにM5−11からM6−1へ移動するため、ノズル22の移動距離pは、2.5ピッチであった。図29に示す例では、M5−12からM6−1へ移動するため、ノズル22の移動距離pは、1.5ピッチとなり、ノズル22の移動距離pを司るサーボが、時間当たりに移動可能な距離が限られるため、2.5ピッチでは移動が間に合わない場合がある課題を解決する。
本実施の形態では、図29、図30に示すように、M5−12(巻線五層目の巻終わり)から、ノズル22の移動距離pが1.5ピッチでコイル干渉線17の内側の巻線六層目の巻始め(M6−1)に移動する。ノズル22の移動距離pが許容される1.5ピッチで、且つ巻線六層目の巻始め(M6−1)がコイル干渉線17の内側にある。
図31は実施の形態1を示す図で、電動機固定子300の1ティース分の部分断面図(巻線八層目まで巻線した状態)、図32は図31のコイル3の一部を省略して示す拡大図である。
図31、図32に示すように、巻線六層目は、巻線六層目の巻始め(M6−1)から巻線六層目の巻終わり(M6−8)まで連続して巻線する。
バックヨーク2側で、巻線六層目の巻終わり(M6−8)から巻線七層目の巻始め(M7−1)に移動し、さらに巻線七層目の巻始め(M7−1)から巻線七層目の巻終わり(M7−5)まで連続して巻線する。
巻線七層目は、コイル干渉線17に近いので、巻線七層目の巻終わり(M7−5)から、巻線八層目の巻始め(M8−1)へ移動し、さらに巻線八層目の巻始め(M8−1)から巻線八層目の巻終わり(M8−3)まで連続して巻線する。但し、巻線六層目〜巻線八層目は、コイル干渉線17を越えない範囲で任意な巻線が可能である。
巻線六層目のティース4の先端部4a側の端部(図31に破線の二つの円で示す)は、コイル干渉線17を越える。ティース4の先端部4a側の端部がコイル干渉線17を越える巻線層からは、コイル干渉線17を越えないように単純に順番に巻線を行う。
電動機固定子300の巻線方法を総括すると、以下のようになる。
(1)巻線一層目から巻線h層目(hは自然数)の直前の層までは、ティース4の先端部4a側の端部に空きを作らないように、連続して巻線する。
(2)巻線h層目の巻始めは、従来の巻線h層目の巻始めを飛ばして、ティース4の先端部4a側から二番目の位置に巻かれる。
(3)巻線(h+1)層目は、バックヨーク2側からティース4の先端部4aに向かって(矢印b方向)巻かれ、マグネットワイヤ2本分を残して連続して巻線される。従来の巻線(h+1)層目の巻終わりとその前との2本は、この段階では巻かれない。次に、巻線h層目で巻かれなかった従来の巻線h層目の巻始めの位置に下がって巻かれる。このときのノズル22の移動距離pは、1.5ピッチである。さらに、本来の巻線(h+1)層目に上がり、空いている最もティース4の先端部4a側の端部に巻かれる。巻線(h+1)層目の巻終わりは、空いている隣(バックヨーク2側(矢印a方向))に巻かれる。
(4)巻線(h+2)層目の巻始めは、コイル干渉線を越える従来の巻線(h+2)層目の巻始めとその隣との2本を飛ばして、ティース4の先端部4a側から三番目の位置に巻かれる。巻線(h+1)層目の巻終わりから巻線(h+2)層目の巻始めへのノズル22の移動距離pは、1.5ピッチである。巻線(h+2)層目は、巻線(h+2)層目の巻始めから巻線(h+2)層目の巻終わりまで連続して巻線する。
(5)バックヨーク2側で、巻線(h+2)層目の巻終わりから巻線(h+3)層目の巻始めに移動し、さらに巻線(h+3)層目の巻始めから巻終わりまで連続して巻線する。
(6)巻線(h+3)層目は、コイル干渉線17に近いので、巻線(h+3)層目の巻終わりから、巻線(h+4)層目の巻始めへ移動し、さらに巻線(h+4)層目の巻始めから巻線(h+4)層目の巻終わりまで連続して巻線する。
1 固定子鉄心、2 バックヨーク、3 コイル、4 ティース、4a 先端部、5 インシュレータ、17 コイル干渉線、19 ティース中心線、22 ノズル、100 電動機固定子、200 電動機固定子。

Claims (3)

  1. 固定子鉄心のバックヨークから内側に放射状に形成されるティースに直巻き式によりコイルが多層に巻回される電動機の製造方法であって、
    巻線h層目(hは自然数)の巻始めは、前記ティースの前記先端部側から所定のマグネットワイヤ本数分を空けた位置に巻かれ、
    巻線(h+1)層目は、前記バックヨーク側から前記ティースの先端部に向かって巻かれ、所定のマグネットワイヤ本数分を残して連続して巻線され、次に、前記巻線h層目で巻かれなかった位置に下がって前記バックヨーク側から前記ティースの先端部に向かって巻かれ、さらに、当該巻線(h+1)層目に上がり、空いている位置に前記ティースの前記先端部側から前記バックヨーク側に向かって巻かれ、
    巻線(h+2)層目の巻始めは、前記ティースの前記先端部側に位置し、隣接する前記ティースに巻回される前記コイルが干渉するコイル干渉線を越えるマグネットワイヤ本数分を空けた位置に巻かれることを特徴とする電動機の製造方法。
  2. 前記コイル干渉線と前記ティースの中心線とのなす角度が30度未満であることを特徴とする請求項1記載の電動機の製造方法。
  3. 前記ティースの先端部側における前記コイルの下層から上層へのノズルの移動距離は、マグネットワイヤの線径の3/2に相当する1.5ピッチ以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電動機の製造方法。
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