JP2002026692A - アダプティブフィルタおよびアダプティブフィルタのタップ係数更新方法 - Google Patents

アダプティブフィルタおよびアダプティブフィルタのタップ係数更新方法

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JP2002026692A
JP2002026692A JP2000209737A JP2000209737A JP2002026692A JP 2002026692 A JP2002026692 A JP 2002026692A JP 2000209737 A JP2000209737 A JP 2000209737A JP 2000209737 A JP2000209737 A JP 2000209737A JP 2002026692 A JP2002026692 A JP 2002026692A
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tap
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Masayuki Koyama
雅行 小山
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H21/00Adaptive networks
    • H03H21/0012Digital adaptive filters

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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路規模が小さく、消費電力の小さい、アダ
プティブフィルタを提供する。 【解決手段】 入力データを遅延させた遅延データを発
生するとともに、遅延データとタップ係数とに基づいて
推定データを算出するタップ100、200と、各タッ
プにおいて算出された推定データを加算して全体の推定
データを算出する加算器300と、全体の推定データに
基づいて、誤差データを生成するエラー量算出部400
と、タップ100、200に対応する遅延データを順次
選択して、選択された遅延データと誤差データとに基づ
いて、各遅延回路毎のタップ係数を順次算出する、複数
のタップに対して1個配置された係数算出回路と、係数
算出回路により算出されたタップ係数に対応するタップ
に、タップ係数を順次送信するタップ係数選択部600
とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル通信装置
に用いられるアダプティブフィルタに関し、特に、消費
電力の少ないアダプティブフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】未知システムからの入力信号と、その入
力信号が入力されたフィルタの出力信号とから、未知シ
ステムのパラメータ(たとえば、インパルス応答)を推
定する、いわゆる学習機能を持ったフィルタは、アダプ
ティブフィルタと呼ばれる。このアダプティブフィルタ
を用いて、デジタル通信回路におけるエコーキャンセ
ラ、ノイズキャンセラ、ハウリングキャンセラ、適応等
化器などが実現される。このような用途に用いられるア
ダプティブフィルタは、複数の遅延回路を含み、複数の
遅延回路毎のタップ係数を逐次更新することを繰返し
て、未知システムの推定を行なう。
【0003】従来のアダプティブフィルタにおいてタッ
プ係数を更新するタップ係数更新部は、入力信号のサン
プリング時間の周期でタップ係数を更新していた。タッ
プ係数をサンプリング時間の周期で更新することによ
り、頻繁にタップ係数が更新される。これにより、たと
えば、信号の歪みが変動するデジタル通信回路に対し
て、歪み除去時間が短縮するという効果を実現する。
【0004】このように、タップ係数をサンプリング時
間の周期で更新するアダプティブフィルタは、複数の遅
延回路を縦続接続して、複数の遅延回路毎にタップ係数
更新部を設けていた。図12〜図17を参照して、従来
のアダプティブフィルタの構造および動作について説明
する。
【0005】図12を参照して、従来のアダプティブフ
ィルタは、I(In-pulse channel)チャンネル用のFF
E(Feed Forward linear transversal Equalizer)部
1100およびQチャンネル(Quadrature-pluse chann
el)用のFFE部1110と、Iチャンネル用のDFE
部(Decision Feedback Equalizer)1120およびQ
チャンネル用のDFE部1130と、エラー量判定部1
400とを含む。
【0006】IチャンネルのFFE部1100とQチャ
ンネルのFFE部1110とは、同じ構造である。Iチ
ャンネルのDFE部1120とQチャンネルのDEF部
1130とは、同じ構造である。FFE部1100、1
110への入力信号は、それぞれIチャンネルの入力デ
ータおよびQチャンネルの入力データである。それに対
して、DFE部1120、1140への入力信号は、そ
れぞれIチャンネルの誤差データおよびQチャンネルの
誤差データである。
【0007】IチャンネルのFFE部1100は、縦続
接続された、第1段目の遅延回路であるタップ1102
と、第2段目のタップ1104と、第3段目のタップ1
106と、センタータップ1108とを含む。
【0008】第1段目のタップ1102には、その入力
端子C1に外部の復調器などからサンプリング時間T毎
にデータが入力される。第1段目のタップ1102は、
入力されたデータを所定時間遅延する処理を行なう。そ
の後、第1段目のタップ1102は、出力端子C2から
遅延されたデータを出力する。第1段目のタップ110
2から出力された、遅延されたデータは、後段である第
2段目のタップ1104の入力端子C1へ入力される。
【0009】また、遅延素子1109は、外部の復調器
などからサンプリング時間T毎に入力されるデータを、
第1段目のタップ1102の入力端子C1への入力時点
を基準として4T遅延する処理を行なう。
【0010】第1段目のタップ1102には、その入力
端子D1に遅延素子1109から4T遅延されたデータ
が入力される。第1段目のタップ1102は、入力され
たデータ(4T遅延)を所定時間遅延する処理を行な
う。その後、第1段目のタップ1102は、出力端子D
2から遅延されたデータを出力する。第1段目のタップ
1102から出力された、遅延されたデータは、後段で
ある第2段目のタップ1104の入力端子D1へ入力さ
れる。
【0011】エラー量判定部1400は、誤差データを
算出して出力する。センタータップ1108は、その入
力端子E1にエラー量判定部1400から入力された誤
差データを所定時間遅延する処理を行なう。その後、セ
ンタータップ1108は、出力端子E2から遅延された
誤差データを出力する。センタータップ1108から出
力された、遅延された誤差データは、前段である第3番
目のタップ1106の入力端子E1へ入力される。
【0012】なお、QチャンネルのFFE部1110、
IチャンネルのDFE部1120、QチャンネルのDF
E部1130は、それぞれ、IチャンネルのFFE部1
100と同じ構造であるため、ここでの詳細な説明は繰
返さない。
【0013】図13を参照して、センタータップ110
8は、入力端子C1から入力されたデータを順次遅延さ
せる遅延素子1228、1230、1232と、遅延素
子1228の出力、遅延素子1230の出力、遅延素子
1232の出力および遅延素子1232の入力のいずれ
かの信号を順次選択して出力する選択回路1234と、
選択回路1234に接続され、選択回路1234により
選択された入力データとタップ係数とを乗算する乗算器
1236と、入力端子D1から入力されたデータ(4T
遅延)を順次遅延させる遅延素子1202、1204、
1206と、遅延素子1202の出力、遅延素子120
4の出力、遅延素子1206の出力および遅延素子12
06の入力のいずれかの信号を選択して出力する選択回
路1208と、選択回路1208に接続され、選択回路
1208により選択された入力データと入力端子E1か
ら入力された誤差データとを乗算する乗算器1212
と、乗算器1212からの出力信号に基づいてタップ係
数を算出して、係数レジスタ1220、1222、12
24、1226に格納するタップ係数算出部1210
と、乗算器1236から出力されたタップ係数と入力デ
ータとの乗算結果である推定データをこのセンタータッ
プ1108に含まれる4段分のタップについて加算する
加算回路1246と、入力端子E1から入力された誤差
データを遅延させる遅延素子1238とを含む。加算回
路1246は、乗算結果である推定データを加算する加
算器1240と、推定データを一時的に記憶するレジス
タ1242と、複数の入力信号を処理するマルチプレク
サ1244とを含む。なお、センタータップ1108の
第1段目のタップにおける推定データの初期値は0であ
る。また、この加算回路1246により加算された4段
分の推定データは、出力端子Bから出力され、前段のタ
ップ1106の入力端子Aに入力される。
【0014】図13における遅延素子1202、120
4、1206、1228、1230、1232、123
8は、サンプリング周波数で動作し、係数レジスタ12
20、1222、1224、1226、レジスタ124
2、選択回路1208、1234、マルチプレクサ12
44は、サンプリング周波数の4倍の速度で動作する。
【0015】図14を参照して、タップ1102、11
04、1106の各々は、以下の3点を除いて、センタ
ータップ1108と同じ構造である。第1点目は、加算
回路1296において算出される推定データは入力端子
Aから入力された前段のタップまでの推定データに加算
されること、第2点目は、入力データが出力端子C2に
出力され後段のタップの入力端子C1へ入力されるこ
と、第3点目は、入力データ(4T遅延)が出力端子D
2に出力され後段のタップの入力端子D1へ入力される
ことである。これ以外のタップ1102、1104、1
106の構造は、センタータップ1108と同じである
ため、ここでの詳細な説明は繰返さない。なお、図14
に示す選択回路1258、タップ係数算出部1260、
選択回路1284および加算回路1296は、図13に
示す選択回路1208、タップ係数算出部1210、選
択回路1234および加算回路1246にそれぞれ相当
する。
【0016】タップ係数算出部1210、1260にお
いて、タップ係数Ckは、以下の式で算出される。 [式1] Ck,next=Ck−Δ×E×X(L−k)* ここで、X(L−k)*は、複素数としての入力データ
列X(L−k)の共役複素数、Δは、ステップ数と呼ば
れる微小な正の定数、Ckは前回算出したタップ係数で
ある。式1に従って、タップ係数Ckが更新され、更新
されたタップ係数Ckに基づいて、推定データが算出さ
れる。
【0017】以上のような構造により、従来のアダプテ
ィブフィルタは、以下のように動作する。第1段目のタ
ップ1102の出力端子Bから16段分(4段×4タッ
プ)の推定データが出力される。16段分の推定データ
は、エラー量判定部1400に入力される。エラー量判
定部1400は、入力された推定データに基づいて、予
めテーブルに記憶しておいた目標データを算出する。エ
ラー量判定部1400は、算出された目標データと推定
データとの差を誤差データとして算出し、センタータッ
プ1108の入力端子E1へ入力する。入力された誤差
データに基づいてタップ係数算出部1210、1260
により新たなタップ係数が算出され、係数レジスタ12
20〜1226、1270〜1276のデータが更新さ
れる。この演算サイクルがサンプリング時間T毎に反復
して行なわれる。このようにして、タップ係数が伝送路
の歪み特性に合致した最適な値へと変化して、歪みのな
い推定データが出力データとして第1段目の出力端子B
から出力される。
【0018】このような従来のアダプティブフィルタの
動作、特にタップ係数の更新動作について、図15〜図
17のタイムチャートを参照して、さらに詳しく説明す
る。
【0019】図15に、第1段目のタップ1102の入
力端子C1から入力され、第1段目のタップ1102の
出力端子C2から出力され後段のタップの入力端子C1
に入力されるデータのタイムチャートを示す。図15に
おけるタップ名称および信号名称は、図13および図1
4に示すタップ名称および信号名称に対応している。図
15に示すように、遅延素子1228、1230、12
32、1278、1280、1282により入力データ
は順次遅延され、遅延された入力データとタップ係数と
が各タップにて4回乗算され、4段分の乗算結果が4タ
ップ分加算され、推定データが得られる。この推定デー
タはエラー量判定部1400に入力されて、この推定デ
ータに基づいて目標データが算出され、目標データと推
定データとの差が誤差データとして算出される。たとえ
ば、図15に示すDX01データ〜DX16データまで
の入力データと各々のタップ係数とに基づいて算出され
た誤差データがERR4データになり、DX02データ
〜DX17データまでの入力データと各々のタップ係数
とに基づいて算出された誤差データがERR5データに
なる。
【0020】図16に、第1段目のタップ1102の入
力端子D1から入力され、第1段目のタップ1102の
出力端子D2から出力され後段のタップの入力端子D1
に入力されるデータ(4T遅延)のタイムチャートを示
す。図16における信号名称は、図13および図14に
示す信号名称と同じものである。図に示すように、遅延
素子1202、1204、1206、1252、125
4、1256により入力データ(4T遅延)は順次遅延
され、遅延された入力データと誤差データとに基づいて
各タップの各段におけるタップ係数が算出される。
【0021】図17を参照して、たとえば、ERR4デ
ータとD2X01データとに基づいて、センタータップ
1108の第1段目のタップ係数C1データが係数算出
部1210により算出される。同じように、ERR4デ
ータとD2X02データとに基づいて、センタータップ
1108の第2段目のタップ係数C2データが、ERR
4データとD2X03データとに基づいて、センタータ
ップ1108の第3段目のタップ係数C3データが、E
RR4データとD2X04データとに基づいて、センタ
ータップ1108の第4段目のタップ係数C4データ
が、係数算出部1210により、それぞれ算出される。
算出されたタップ係数により係数レジスタ1220〜1
226のタップ係数が更新される。更新された係数レジ
スタのタップ係数が出力され、入力データと乗算されて
推定データが算出される。新たに算出された、図17に
示すタップ係数C1データ、C2データ、C3データ、
C4データは、図15に示すDX06データ、DX07
データ、DX08データ、DX09データとそれぞれ乗
算され、乗算結果が16タップ分加算された推定データ
に基づいて誤差データであるERR9データが算出され
る。このようなタップ係数の更新処理が、サンプリング
時間T毎に行なわれる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
アダプティブフィルタにおいては、サンプリング時間毎
にタップ係数を算出し更新していた。デジタル通信回路
における信号の歪みが固定に近く変動しない有線伝送路
などに対しては、タップ係数は収束しやすく、タップ係
数をサンプリング時間毎に更新しても、タップ係数はほ
とんど変化しない。このため、タップ係数が収束した以
降においては、タップ係数をサンプリング時間毎に更新
することは、過剰計算になっているだけで、消費電力の
点で問題がある。また、各遅延回路毎にタップ係数更新
部を設けているので、共通する回路が重複しており、回
路規模の点で問題がある。
【0023】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたものであって、回路規模が小さく、消費電力の小
さい、アダプティブフィルタおよびアダプティブフィル
タの係数更新方法を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るアダプ
ティブフィルタは、第1の信号を受け、第1の信号を遅
延させた遅延信号を発生するとともに、遅延信号とタッ
プ係数とに基づいて推定信号を算出する複数の遅延回路
と、複数の遅延回路に接続され、複数の遅延回路の推定
信号を加算して全体の推定信号を算出する加算回路と、
加算回路に接続され、全体の推定信号に基づいて、第2
の信号を生成する信号生成回路と、信号生成回路に接続
され、複数の遅延回路に対応する遅延信号を順次選択し
て、選択された遅延信号と第2の信号とに基づいて、各
遅延回路毎のタップ係数を順次算出する係数算出回路
と、係数算出回路と複数の遅延回路とに接続され、係数
算出回路により算出されたタップ係数に対応する遅延回
路に、タップ係数を順次送信する選択回路とを含む。
【0025】第1の発明によると、アダプティブフィル
タにおいて、複数の遅延回路に対して、たとえば、係数
算出回路を1個配置する。1個の係数算出回路は、複数
の遅延回路のタップ係数を、順次算出する。各遅延回路
毎に算出されたタップ係数を用いて、各遅延回路毎に推
定信号が算出される。その結果、遅延回路毎に係数算出
回路を設けていないため、回路規模が小さく、消費電力
の小さい、アダプティブフィルタを提供することができ
る。
【0026】第2の発明に係るアダプティブフィルタ
は、第1の入力信号を受け、第1の入力信号を遅延した
第1の出力信号と、第2の入力信号を受け、第2の入力
信号を遅延した第2の出力信号とを出力する複数の遅延
回路を含むアダプティブフィルタであって、複数の遅延
回路は、M番目の遅延回路からの第1の出力信号がM+
1番目の遅延回路の第1の入力信号になるように、か
つ、M+1番目の遅延回路からの第2の出力信号がM番
目の遅延回路に入力される第2の入力信号になるよう
に、縦続接続され、各遅延回路は、縦続接続された前段
の遅延回路からの第1の出力信号を保持する第1の保持
回路と、縦続接続された後段の遅延回路からの第2の出
力信号を保持する第2の保持回路とを含み、アダプティ
ブフィルタは、各遅延回路の第1の保持回路と第2の保
持回路とに接続され、各遅延回路毎に第1の出力信号と
第2の出力信号とを順次選択して出力する選択回路と、
選択回路に接続され、遅延回路の第1の出力信号と第2
の出力信号とに基づいて、各遅延回路毎のタップ係数を
順次算出する係数算出回路とを含み、各遅延回路は、さ
らに、係数算出回路に接続され、遅延回路毎のタップ係
数と前段の遅延回路からの第1の出力信号とを乗算する
乗算器を含み、アダプティブフィルタは、さらに、複数
の乗算器の乗算結果を順次加算して推定信号を出力する
加算器と、加算器に接続され、推定信号と予め定められ
た目標信号との差を算出して、第2の入力信号として遅
延回路に出力する判定回路とを含む。
【0027】第2の発明によると、たとえば、第1の保
持回路によりサンプリング時間のN倍の時間保持した第
1の出力信号と、第2の保持回路によりサンプリング時
間のN倍の時間保持した第2の出力信号とに基づいて、
係数算出回路は、サンプリング時間のN回に1回、各遅
延回路毎のタップ係数を順次算出する。その結果、遅延
回路毎に係数算出回路を設けず、係数算出回路はサンプ
リング時間のN回に1回しかタップ係数を算出しないた
め、回路規模が小さく、消費電力の小さい、アダプティ
ブフィルタを提供することができる。
【0028】第3の発明に係るアダプティブフィルタ
は、第2の発明の構成に加えて、第1の保持回路は、第
1の出力信号をサンプリング時間のN倍の時間保持する
回路を含み、第2の保持回路は、第2の出力信号をサン
プリング時間のN倍の時間保持する保持する回路を含
み、係数算出回路は、遅延回路の第1の出力信号と第2
の出力信号とに基づいて、各遅延回路毎のタップ係数を
N回のサンプリング毎に1回算出する回路を含み、各遅
延回路は、係数算出回路により算出されたタップ係数を
サンプリング時間のN倍の時間保持する第3の保持回路
をさらに含む。
【0029】第3の発明によると、第1の保持回路によ
りサンプリング時間のN倍の時間保持した第1の出力信
号と、第1の保持回路によりサンプリング時間のN倍の
時間保持した第2の出力信号とに基づいて、係数算出回
路は、サンプリング時間のN回に1回、各遅延回路毎の
タップ係数を順次算出する。その結果、遅延回路毎に係
数算出回路を設けず、サンプリング時間のN回に1回し
かタップ係数を算出しないため、回路規模が小さく、消
費電力の小さい、アダプティブフィルタを提供すること
ができる。
【0030】第4の発明に係るアダプティブフィルタ
は、第1または第2の発明の構成に加えて、係数算出回
路は、複数の遅延回路に対して1個であるアダプティブ
フィルタである。
【0031】第4の発明によると、遅延回路毎に係数算
出回路を設けず、複数の遅延回路に対して1個の係数算
出回路であるため、回路規模が小さく、消費電力の小さ
い、アダプティブフィルタを提供することができる。
【0032】第5の発明に係るアダプティブフィルタ
は、第1または第2の発明の構成に加えて、係数算出回
路は、アダプティブフィルタが使用される伝送路に適合
するタップ係数の初期値を予め読込み、初期値に基づい
て各遅延回路のタップ係数を順次算出する回路を含む。
【0033】第5の発明によると、伝送路に適合する初
期値に基づいてタップ係数を算出するため歪み除去時間
を短くすることができる、アダプティブフィルタを提供
することができる。
【0034】第6の発明に係るアダプティブフィルタの
タップ係数更新方法は、第1の入力信号を受け、第1の
入力信号を遅延した第1の出力信号と、第2の入力信号
を受け、第2の入力信号を遅延した第2の出力信号とを
出力する複数の遅延回路を含むアダプティブフィルタの
タップ係数更新方法であって、複数の遅延回路は、M番
目の遅延回路からの第1の出力信号がM+1番目の遅延
回路の第1の入力信号になるように、かつ、M+1番目
の遅延回路からの第2の出力信号がM番目の遅延回路に
入力される第2の入力信号になるように、縦続接続さ
れ、各遅延回路は、遅延回路毎のタップ係数と前段の遅
延回路からの第1の出力信号とを乗算する乗算器を含
み、アダプティブフィルタは、複数の乗算器の乗算結果
を順次加算して推定信号を出力する加算器と、推定信号
と予め定められた目標信号との差を第2の入力信号とし
て算出して、遅延回路に出力する判定回路とを含み、ア
ダプティブフィルタのタップ係数更新方法は、縦続接続
された前段の遅延回路からの第1の出力信号を保持する
第1の保持ステップと、縦続接続された後段の遅延回路
からの第2の出力信号を保持する第2の保持ステップ
と、各遅延回路毎に、第1の保持ステップにて保持した
第1の出力信号と、第2の保持ステップにて保持した第
2の出力信号とを順次選択して出力する選択ステップ
と、選択ステップにて選択した、遅延回路の第1の出力
信号と第2の出力信号とに基づいて、各遅延回路毎のタ
ップ係数を順次算出する係数算出ステップとを含む。
【0035】第6の発明によると、アダプティブフィル
タにおいて、たとえば、第1の保持ステップにてサンプ
リング時間のN倍の時間保持した第1の出力信号と、第
2の保持ステップにてサンプリング時間のN倍の時間保
持した第2の出力信号とに基づいて、係数算出ステップ
にて、サンプリング時間のN回に1回、各遅延回路毎の
タップ係数を順次算出する。その結果、複数の遅延回路
に対して、サンプリング時間のN回に1回しかタップ係
数を更新しないため、消費電力の小さい、アダプティブ
フィルタの係数更新方法を提供することができる。
【0036】第7の発明に係るアダプティブフィルタの
タップ係数更新方法は、第6の発明の構成に加えて、第
1の保持ステップは、第1の出力信号をサンプリング時
間のN倍の時間保持するステップを含み、第2の保持ス
テップは、第2の出力信号をサンプリング時間のN倍の
時間保持する保持するステップを含み、係数算出ステッ
プは、遅延回路の第1の出力信号と第2の出力信号とに
基づいて、各遅延回路毎のタップ係数をN回のサンプリ
ング毎に1回算出するステップを含み、アダプティブフ
ィルタのタップ係数更新方法は、係数算出ステップにて
算出したタップ係数をサンプリング時間のN倍の時間保
持する第3の保持ステップをさらに含む。
【0037】第7の発明によると、第1の保持ステップ
にてサンプリング時間のN倍の時間保持した第1の出力
信号と、第2の保持ステップにてサンプリング時間のN
倍の時間保持した第2の出力信号とに基づいて、係数算
出ステップにて、サンプリング時間のN回に1回、各遅
延回路毎のタップ係数を順次算出する。その結果、複数
の遅延回路に対して、サンプリング時間のN回に1回し
かタップ係数を更新しないため、消費電力の小さい、ア
ダプティブフィルタの係数更新方法を提供することがで
きる。
【0038】第8の発明に係るアダプティブフィルタの
タップ係数更新方法は、第6の発明の構成に加えて、ア
ダプティブフィルタが使用される伝送路に適合するタッ
プ係数の初期値を予め読込む読込ステップをさらに含
み、係数算出ステップは、初期値に基づいて、各遅延回
路毎のタップ係数を順次算出するステップを含む。
【0039】第8の発明によると、伝送路に適合する初
期値に基づいてタップ係数を算出するため歪み除去時間
を短くすることができる、アダプティブフィルタの係数
更新方法を提供することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一
の部品には同一の符号を付してある。それらの名称およ
び機能も同じである。したがってそれらについての詳細
な説明は繰返さない。
【0041】図1を参照して、本発明の実施の形態に係
るアダプティブフィルタは、入力データを遅延させた遅
延データを発生するとともに、遅延データとタップ係数
とに基づいて推定データを算出するセンタータップ20
0および複数のタップ100と、センタータップ200
および複数のタップ100に接続され、各タップにおい
て算出された推定データを加算して全体の推定データを
算出する加算回路300と、加算回路300に接続さ
れ、全体の推定データに基づいて、誤差データを生成す
るエラー量判定回路400と、エラー量判定回路400
に接続され、センタータップ200および複数のタップ
100に対応する遅延データを順次選択して、選択され
た遅延データと誤差データとに基づいて、各遅延回路毎
のタップ係数を順次算出するタップ係数算出部450
と、タップ係数算出部450とセンタータップ200お
よび複数のタップ100とに接続され、タップ係数算出
部450により算出されたタップ係数に対応するタップ
に、タップ係数を順次送信するタップ係数選択部600
とを含む。エラー量判定回路400は、全体の推定デー
タに基づいて予め記憶されたテーブルから目標データを
算出する。エラー量判定回路400は、算出された目標
データと推定データとの差を誤差データとして算出す
る。
【0042】本実施の形態に係るアダプティブフィルタ
の構造について、さらに詳しく説明する。
【0043】図2を参照して、本実施の形態に係るアダ
プティブフィルタは、Iチャンネル用のFFE部100
およびQチャンネル用のFFE部110と、Iチャンネ
ル用のDFE部120およびQチャンネル用のDFE部
130と、エラー量判定部400とを含む。FFE部
は、センタータップに先行して現れる歪み成分(プリカ
ーサと呼ばれる)を専ら除去する。DFE部は、センタ
ータップに後続して現れる歪み成分(ポストカーサと呼
ばれる)を専ら除去する。
【0044】IチャンネルのFFE部100とQチャン
ネルのFFE部110とは、同じ構造である。Iチャン
ネルのDFE部120とQチャンネルのDEF部130
とは、同じ構造である。FFE部100、110への入
力信号は、それぞれIチャンネルの入力データおよびQ
チャンネルの入力データである。それに対して、DFE
部120、140への入力信号は、それぞれIチャンネ
ルの誤差データおよびQチャンネルの誤差データであ
る。
【0045】IチャンネルのFFE部100は、縦続接
続された、第1段目の遅延回路であるタップ102と、
第2段目のタップ104と、第3段目のタップ106
と、センタータップ108とを含む。
【0046】第1段目のタップ102には、その入力端
子C1に外部の復調器などからサンプリング時間T毎に
データが入力される。第1段目のタップ102は、入力
されたデータを所定時間遅延する処理を行なう。その
後、第1段目のタップ102は、出力端子C2から遅延
されたデータを出力する。第1段目のタップ102から
出力された、遅延されたデータは、後段である第2段目
のタップ104の入力端子C1へ入力される。
【0047】また、遅延素子109は、外部の復調器な
どからサンプリング時間T毎に入力されるデータを、第
1段目のタップ102の入力端子C1への入力時点を基
準として4T遅延する処理を行なう。
【0048】第1段目のタップ102は、入力されたデ
ータ(4T遅延)を所定時間遅延する処理を行なう。そ
の後、第1段目のタップ102は、出力端子D2から遅
延されたデータを出力する。第1段目のタップ102か
ら出力された、遅延されたデータは、後段である第2段
目のタップ104の入力端子D1へ入力される。
【0049】エラー量判定部400は、誤差データを算
出して出力する。センタータップ108は、エラー量判
定部400からその入力端子E1に入力された誤差デー
タを所定時間遅延する処理を行なう。その後、センター
タップ108は、出力端子E2から遅延された誤差デー
タを出力する。センタータップ108から出力された、
遅延された誤差データは、前段である第3番目のタップ
106の入力端子E1へ入力される。
【0050】なお、QチャンネルのFFE部110、I
チャンネルのDFE部120、QチャンネルのDFE部
130は、それぞれ、IチャンネルのFFE部100と
同じ構造であるため、ここでの詳細な説明は繰返さな
い。
【0051】図3を参照して、アダプティブフィルタ
は、エラー量判定部400に接続されたタップ係数算出
部450と、IチャンネルのFFE部100のセンター
タップ200および複数のタップ100に接続されたタ
ップ係数選択部600とを含む。タップ係数算出部45
0は、タップ係数算出回路500と、IチャンネルのF
FE部100のセンタータップ200および複数のタッ
プ100に接続された入力信号選択部550とを含む。
【0052】タップ係数算出回路500は、FFE部1
00、110とDFE部120、130に含まれる複数
のタップに対して、1つ設けられる。さらに、タップ係
数算出回路500は、入力信号選択部550に接続さ
れ、入力データと誤差データとを乗算する乗算器502
と、タップ係数を一時的に記憶する係数レジスタ506
と、乗算器502と係数レジスタ506とに接続され、
乗算結果を加算する加算器504と、このアダプティブ
フィルタが用いられる伝送路に適応したタップ係数の初
期値を入力する入力部508とを含む。
【0053】入力信号選択部550は、タップ係数算出
回路500へ入力されるIチャンネルおよびQチャンネ
ルの入力データおよび誤差データを、タップ毎に選択し
て出力する。
【0054】タップ係数選択部600は、タップ係数算
出回路500にて算出されたタップ係数に対応するタッ
プを選択して、算出されたタップ係数を選択されたタッ
プに出力する。
【0055】図3を参照して、本実施の形態に係るアダ
プティブフィルタのセンタータップ108は、入力端子
C1から入力されたデータを順次遅延させる遅延素子2
28、230、232と、遅延素子228の出力、遅延
素子230の出力、遅延素子232の出力、遅延素子2
32の入力のいずれかの信号を順次選択して出力する選
択回路234と、選択回路234に接続され、選択回路
234により選択された入力データとタップ係数とを乗
算する乗算器236と、入力端子D1から入力されたデ
ータ(4T遅延)を順次遅延させる遅延素子202、2
04、206と、遅延素子202からの出力データを一
定時間保持する保持回路208、遅延素子204からの
出力データを一定時間保持する保持回路210、遅延素
子206からの出力データを一定時間保持する保持回路
212および遅延素子206への入力データを一定時間
保持する保持回路214と、保持回路208、210、
212および214のいずれかの信号を選択して入力信
号選択部550へ出力する選択回路216と、誤差デー
タの入力端子E1と入力信号選択部550とに接続さ
れ、誤差データを一定時間保持する保持回路218と、
タップ係数選択部600と乗算器236とに接続され、
タップ係数算出回路500にて算出されたタップ係数を
順次記憶する係数レジスタ220〜226と、係数レジ
スタ220〜226に記憶されたタップ係数と入力デー
タとを乗算する乗算器236と、乗算器236から出力
されたタップ係数と入力データとの乗算結果である推定
データをこのセンタータップ108に含まれる4段分の
タップについて加算する加算回路246と、入力端子E
1から入力された誤差データを遅延させる遅延素子23
8とを含む。
【0056】加算回路246は、乗算結果である推定デ
ータを加算する加算器240と、推定データを一時的に
記憶するレジスタ242と、複数の入力信号を処理する
選択回路244とを含む。なお、センタータップ108
の第1段目のタップにおける推定データの初期値は0で
ある。また、この加算回路246により加算された4段
分の推定データは、出力端子Bから出力され、前段のタ
ップ106の入力端子Aに入力される。図3における遅
延素子202、204、206、228、230、23
2、238は、サンプリング周波数で動作し、係数レジ
スタ220、222、224、226、レジスタ24
2、選択器216、234、244は、サンプリング周
波数の4倍の速度で動作する。
【0057】図4を参照して、タップ102、104、
106の各々は、以下の3点を除いて、センタータップ
108と同じ構造である。第1点目は、加算回路296
において算出される推定データは入力端子Aから入力さ
れた前段のタップまでの推定データに加算されること、
第2点目は、入力データが出力端子C2に出力され後段
のタップの入力端子C1へ入力されること、第3点目
は、入力データ(4T遅延)が出力端子D2に出力され
後段のタップの入力端子D1へ入力されることである。
これ以外のタップ102、104、106の構造は、セ
ンタータップ108と同じであるため、ここでの詳細な
説明は繰返さない。なお、図4に示す選択回路266、
284および加算回路296は、図3に示す選択回路2
16、234および加算回路246にそれぞれ相当す
る。
【0058】タップ係数算出回路500において、タッ
プ係数Ckは、前述の式1に基づいて、図5に示す回路
により算出される。図5に示すように、タップ係数算出
回路500は、4つの乗算器510〜516と、乗算器
510と乗算器512とに接続された加算器520と、
乗算器514と乗算器516とに接続された減算器52
2と、加算器520および減算器522にそれぞれ接続
され、定数Δを乗算する乗算器524および乗算器52
6と、タップ係数を一時的に記憶するレジスタ532、
534と、タップ係数を加算する加算器528、530
を含む。乗算器510では、Iチャンネルの入力データ
とIチャンネルの誤差データとが乗算され、乗算器51
2では、Qチャンネルの入力データとQチャンネルの誤
差データとが乗算され、乗算器514では、Qチャンネ
ルの入力データとIチャンネルの誤差データとが乗算さ
れ、乗算器516では、Iチャンネルの入力データとQ
チャンネルの誤差データとが乗算される。Iチャンネル
においては、それぞれの乗算結果が加算器520により
加算され、Qチャンネルにおいては、それぞれの乗算結
果が減算522により減算される。加算結果および減算
結果にステップ数Δを乗算して、Iチャンネルのタップ
係数とQチャンネルのタップ係数とが算出される。この
ようにして、IチャンネルおよびQチャンネルのタップ
係数Ckが更新され、更新されたタップ係数Ckに基づ
いて、推定データが算出される。
【0059】図6および図7を参照して、図3および図
4に示す遅延素子202〜206、228〜232、2
52〜256、278〜282について説明する。これ
ら遅延素子は共通する構造である。図6に遅延素子の構
造、図7に遅延素子の動作タイムチャートを示す。
【0060】図6に示すように、このアダプティブフィ
ルタのサンプリング周期数が20MHzである場合、遅
延素子は、データイン信号とデータアウト信号とイネー
ブル信号とが入力されるマルチプレクサ702と、動作
周波数20MHzのフリップフロップ回路704とを含
む。図7に示すタイミングでイネーブル信号がHigh
とすると、データイン信号を基準としてサンプリング時
間Tの4倍の時間分、データアウト信号を遅延させるこ
とができる。
【0061】なお、図3および図4に示す保持回路20
8〜214、218、258〜264、268は、図6
に示すイネーブル信号をロード信号に変更した回路によ
り実現できる。ロード信号がHighになるまで、デー
タイン信号を保持する。以下の説明では、サンプリング
時間の16倍である16T毎にロード信号がHighに
なるものとして説明する。
【0062】以上のような構造により、本実施の形態に
係るアダプティブフィルタは、以下のように動作する。
第1段のタップの出力端子Bから16段分(4段×4タ
ップ)の推定データが出力される。16段分の推定デー
タは、エラー量判定部400に入力される。エラー量判
定部400は、入力された推定データに基づいて、予め
テーブルに記憶しておいた目標データを算出する。エラ
ー量判定部400は、算出された目標データと推定デー
タとの差を誤差データとして算出し、センタータップ1
08の入力端子E1へ入力する。入力端子E1に入力さ
れた誤差データと入力端子D1に入力データとが入力信
号選択部550によりタップ毎に順次切換えられる。タ
ップ係数算出回路500により新たなタップ係数が算出
され、算出されたタップ係数は、タップ係数選択部60
0により所定のタップに送信される。各タップにおいて
は、タップ係数選択部600から受信したタップ係数に
基づいて、係数レジスタ220〜226、270〜27
6のデータが更新される。この係数レジスタの更新は、
保持回路208〜214などのロード信号がHighに
なる毎に、すなわちサンプリング時間Tの16倍の時間
毎に、1回行なわれる。
【0063】このようにして、タップ係数が伝送路の歪
み特性に合致した最適な値へと徐々に変化して、歪みの
ないデータが推定データが出力データとして第1段目の
出力端子Bから出力される。
【0064】このような本実施の形態に係るアダプティ
ブフィルタの動作、特にタップ係数更新動作について、
図8〜図11のタイムチャートを参照して、さらに詳し
く説明する。
【0065】図8に、第1段のタップ102の入力端子
C1から入力され、第1段のタップ102の出力端子C
2から出力され後段のタップの入力端子C1に入力され
るデータのタイムチャートを示す。図8におけるタップ
および信号名称は、図3および図4に示すタップおよび
信号名称と同じものである。図8に示すように、遅延素
子228、230、232、278、280、282に
より入力データは順次遅延され、遅延された入力データ
とタップ係数とが各タップにて4回乗算され、4段分の
乗算結果が4タップ分加算され、推定データが得られ
る。この推定データはエラー量判定部400に入力され
て、この推定データに基づいて目標データが算出され、
目標データと推定データとの差が誤差データとして算出
される。たとえば、図8に示すDX01データ〜DX1
6データまでの入力データと各々のタップ係数とに基づ
いて算出された誤差データがERR4データになり、D
X02データ〜DX17データまでの入力データと各々
のタップ係数とに基づいて算出された誤差データがER
R5データになる。
【0066】ERR4データは、保持回路218、26
8により16Tの時間保持される。その結果、ERR5
データ、ERR6データおよびERR7データは保持さ
れず、ERR4データが16Tの時間保持された後は、
ERR8データが16Tの時間保持される。
【0067】図9に、第1段のタップ102の入力端子
D1から入力され、第1段のタップ102の出力端子D
2から出力され後段のタップの入力端子D1に入力され
るデータ(4T遅延)を示す。図9における信号名称
は、図3および図4に示す信号名称と同じものである。
図に示すように、遅延素子202、204、206、2
52、254、256により入力データ(4T遅延)は
順次遅延される。遅延された入力データと誤差データと
に基づいて各タップの各段におけるタップ係数が算出さ
れる。
【0068】図10を参照して、本実施の形態に係るア
ダプティブフィルタにおいては、D2Xデータは、保持
回路208、210、212、214、258、26
0、262、264により16Tの時間保持される。そ
の結果、図9に示すように、D2X01〜D2X13の
入力データが16Tの時間保持される。たとえば、セン
タータップ108のD2X(N―12)においては、D
2X01データが16Tの時間保持された後、D2X0
2データ、D2X03データおよびD2X04データは
保持されず、D2X01データが16Tの時間保持され
た後は、D2X05データが16Tの時間保持される。
【0069】図10を参照して、入力信号選択部550
により、それぞれ16T保持された誤差データと入力デ
ータとが各タップ毎に選択されて、選択された誤差デー
タと入力データとがタップ係数算出回路500へ出力さ
れる。タップ係数算出回路500においては、たとえ
ば、ERR4データとD2X01データとに基づいて、
センタータップ108の第1段目のタップ係数C1デー
タが算出される。このとき、タップ係数の初期値をロー
ドすることができる。タップ係数選択部600により、
入力信号選択部550が誤差データと入力データとを選
択したタップに、タップ係数算出回路500により算出
されたタップ係数が送信される。次に、同じように、E
RR4データとD2X02データとが入力信号選択部5
50により選択され、センタータップ108の第2段目
のタップ係数C2データがタップ係数算出回路500に
より算出されて、タップ係数選択部600により所定の
タップに送信される。次に、ERR4データとD2X0
3データとが選択され、センタータップ108の第3段
目のタップ係数C3データが算出され、所定のタップに
送信され、次に、ERR4データとD2X04データと
が選択され、センタータップ108の第4段目のタップ
係数C4データが算出され、所定のタップに送信され
る。
【0070】図11を参照して、センタータップ108
およびタップ102、104、106に送信されたタッ
プ係数は、係数レジスタ220〜226および270〜
276のタップ係数が更新される。更新された係数レジ
スタのタップ係数が出力され、入力データと乗算されて
推定データが算出される。新たに算出された、図11に
示すタップ係数C1データ、C2データ、C3データ、
C4データは、DX09データ、DX10データ、DX
11データ、DX12データとそれぞれ乗算され、乗算
結果が16タップ分加算されて推定データが得られ、こ
の推定データに基づいて誤差データであるERR8デー
タが算出される。
【0071】このように、タップ係数更新がサンプリン
グ時間Tの16倍の時間に1回行ななわれる。係数更新
されるサンプリング時間から次に係数更新されるサンプ
リング時間までの間は、タップ係数は更新されず、同じ
タップ係数を使用して、推定データが算出される。
【0072】以上のようにして、本実施の形態に係るア
ダプティブフィルタは、複数の遅延回路に対して1個の
タップ係数更新部を設けるとともに、サンプリング時間
のN倍の時間に1回しかタップ係数を更新しない。その
結果、回路規模が小さく、消費電力の小さい、アダプテ
ィブフィルタを提供することができる。
【0073】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に係るアダプティブフィルタの
機能ブロック図である。
【図2】 本実施の形態に係るアダプティブフィルタの
全体構成図である。
【図3】 本実施の形態に係るアダプティブフィルタの
センタータップの構成図である。
【図4】 本実施の形態に係るアダプティブフィルタの
各タップの構成図である。
【図5】 本実施の形態に係るアダプティブフィルタの
タップ係数発生部の構成図である。
【図6】 遅延回路の構成図である。
【図7】 図6に示す遅延回路の動作タイミングチャー
トである。
【図8】 本実施の形態に係るアダプティブフィルタの
動作タイミングチャート(その1)である。
【図9】 本実施の形態に係るアダプティブフィルタの
動作タイミングチャート(その2)である。
【図10】 本実施の形態に係るアダプティブフィルタ
の動作タイミングチャート(その3)である。
【図11】 本実施の形態に係るアダプティブフィルタ
の動作タイミングチャート(その4)である。
【図12】 従来のアダプティブフィルタの全体構成図
である。
【図13】 従来のアダプティブフィルタのセンタータ
ップの構成図である。
【図14】 従来のアダプティブフィルタの各タップの
構成図である。
【図15】 従来のアダプティブフィルタの動作タイミ
ングチャート(その1)である。
【図16】 従来のアダプティブフィルタの動作タイミ
ングチャート(その2)である。
【図17】 従来のアダプティブフィルタの動作タイミ
ングチャート(その3)である。
【符号の説明】
100 FFE部(I軸)、110 FFE部(Q
軸)、120 DFE部(I軸)、140 DFE部
(Q軸)、200 センタータップ、250 タップ、
300 加算器、400 エラー量算出部、450 タ
ップ係数算出部、500 タップ係数算出回路、550
入力信号選択部、600 タップ係数選択部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の信号を受け、前記第1の信号を遅
    延させた遅延信号を発生するとともに、前記遅延信号と
    タップ係数とに基づいて推定信号を算出する複数の遅延
    回路と、 前記複数の遅延回路に接続され、前記複数の遅延回路の
    前記推定信号を加算して全体の推定信号を算出する加算
    回路と、 前記加算回路に接続され、前記全体の推定信号に基づい
    て、第2の信号を生成する信号生成回路と、 前記信号生成回路に接続され、前記複数の遅延回路に対
    応する遅延信号を順次選択して、選択された遅延信号と
    前記第2の信号とに基づいて、各前記遅延回路毎のタッ
    プ係数を順次算出する係数算出回路と、 前記係数算出回路と前記複数の遅延回路とに接続され、
    前記係数算出回路により算出されたタップ係数に対応す
    る前記遅延回路に、前記タップ係数を順次送信する選択
    回路とを含む、アダプティブフィルタ。
  2. 【請求項2】 第1の入力信号を受け、前記第1の入力
    信号を遅延した第1の出力信号と、第2の入力信号を受
    け、前記第2の入力信号を遅延した第2の出力信号とを
    出力する複数の遅延回路を含むアダプティブフィルタで
    あって、 前記複数の遅延回路は、M番目(Mは自然数)の遅延回
    路からの前記第1の出力信号がM+1番目の遅延回路の
    前記第1の入力信号になるように、かつ、M+1番目の
    遅延回路からの前記第2の出力信号がM番目の遅延回路
    に入力される前記第2の入力信号になるように、縦続接
    続され、 各前記遅延回路は、 前記縦続接続された前段の遅延回路からの前記第1の出
    力信号を保持する第1の保持回路と、 前記縦続接続された後段の遅延回路からの前記第2の出
    力信号を保持する第2の保持回路とを含み、 前記アダプティブフィルタは、 各前記遅延回路の前記第1の保持回路と前記第2の保持
    回路とに接続され、各前記遅延回路毎に第1の出力信号
    と第2の出力信号とを順次選択して出力する選択回路
    と、 前記選択回路に接続され、前記遅延回路の第1の出力信
    号と第2の出力信号とに基づいて、各前記遅延回路毎の
    タップ係数を順次算出する係数算出回路とを含み、 各前記遅延回路は、さらに、 前記係数算出回路に接続され、前記遅延回路毎の前記タ
    ップ係数と前段の遅延回路からの前記第1の出力信号と
    を乗算する乗算器を含み、 前記アダプティブフィルタは、さらに、 前記複数の乗算器の乗算結果を順次加算して推定信号を
    出力する加算器と、 前記加算器に接続され、前記推定信号と予め定められた
    目標信号との差を算出して、前記第2の入力信号として
    前記遅延回路に出力する判定回路とを含むアダプティブ
    フィルタ。
  3. 【請求項3】 前記第1の保持回路は、前記第1の出力
    信号をサンプリング時間のN倍(Nは自然数)の時間保
    持する回路を含み、 第2の保持回路は、前記第2の出力信号をサンプリング
    時間のN倍の時間保持する保持する回路を含み、 前記係数算出回路は、前記遅延回路の第1の出力信号と
    第2の出力信号とに基づいて、各前記遅延回路毎のタッ
    プ係数をN回のサンプリング毎に1回算出する回路を含
    み、 各前記遅延回路は、前記係数算出回路により算出された
    前記タップ係数をサンプリング時間のN倍の時間保持す
    る第3の保持回路をさらに含む、請求項2に記載のアダ
    プティブフィルタ。
  4. 【請求項4】 前記係数算出回路は、複数の遅延回路に
    対して1個である、請求項1または2に記載のアダプテ
    ィブフィルタ。
  5. 【請求項5】 前記係数算出回路は、前記アダプティブ
    フィルタが使用される伝送路に適合するタップ係数の初
    期値を予め読込み、前記初期値に基づいて各前記遅延回
    路のタップ係数を順次算出する回路を含む、請求項1ま
    たは2に記載のアダプティブフィルタ。
  6. 【請求項6】 第1の入力信号を受け、前記第1の入力
    信号を遅延した第1の出力信号と、第2の入力信号を受
    け、前記第2の入力信号を遅延した第2の出力信号とを
    出力する複数の遅延回路を含むアダプティブフィルタの
    タップ係数更新方法であって、前記複数の遅延回路は、
    M番目(Mは自然数)の遅延回路からの前記第1の出力
    信号がM+1番目の遅延回路の前記第1の入力信号にな
    るように、かつ、M+1番目の遅延回路からの前記第2
    の出力信号がM番目の遅延回路に入力される前記第2の
    入力信号になるように、縦続接続され、各前記遅延回路
    は、前記遅延回路毎の前記タップ係数と前段の遅延回路
    からの前記第1の出力信号とを乗算する乗算器を含み、
    前記アダプティブフィルタは、前記複数の乗算器の乗算
    結果を順次加算して推定信号を出力する加算器と、前記
    推定信号と予め定められた目標信号との差を前記第2の
    入力信号として算出して、前記遅延回路に出力する判定
    回路とを含み、前記アダプティブフィルタのタップ係数
    更新方法は、 前記縦続接続された前段の遅延回路からの前記第1の出
    力信号を保持する第1の保持ステップと、 前記縦続接続された後段の遅延回路からの前記第2の出
    力信号を保持する第2の保持ステップと、 各前記遅延回路毎に、前記第1の保持ステップにて保持
    した第1の出力信号と、前記第2の保持ステップにて保
    持した第2の出力信号とを順次選択して出力する選択ス
    テップと、 前記選択ステップにて選択した、前記遅延回路の第1の
    出力信号と第2の出力信号とに基づいて、各前記遅延回
    路毎のタップ係数を順次算出する係数算出ステップとを
    含む、アダプティブフィルタのタップ係数更新方法。
  7. 【請求項7】 前記第1の保持ステップは、前記第1の
    出力信号をサンプリング時間のN倍(Nは自然数)の時
    間保持するステップを含み、 第2の保持ステップは、前記第2の出力信号をサンプリ
    ング時間のN倍の時間保持する保持するステップを含
    み、 前記係数算出ステップは、前記遅延回路の第1の出力信
    号と第2の出力信号とに基づいて、各前記遅延回路毎の
    タップ係数をN回のサンプリング毎に1回算出するステ
    ップを含み、 前記アダプティブフィルタのタップ係数更新方法は、前
    記係数算出ステップにて算出した前記タップ係数をサン
    プリング時間のN倍の時間保持する第3の保持ステップ
    をさらに含む、請求項6に記載のアダプティブフィルタ
    のタップ係数更新方法。
  8. 【請求項8】 前記アダプティブフィルタのタップ係数
    更新方法は、前記アダプティブフィルタが使用される伝
    送路に適合するタップ係数の初期値を予め読込む読込ス
    テップをさらに含み、 前記係数算出ステップは、前記初期値に基づいて、各前
    記遅延回路毎のタップ係数を順次算出するステップを含
    む、請求項6に記載のアダプティブフィルタのタップ係
    数更新方法。
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