JP2000324024A - 適応等化器およびその設計方法 - Google Patents

適応等化器およびその設計方法

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JP2000324024A
JP2000324024A JP11128597A JP12859799A JP2000324024A JP 2000324024 A JP2000324024 A JP 2000324024A JP 11128597 A JP11128597 A JP 11128597A JP 12859799 A JP12859799 A JP 12859799A JP 2000324024 A JP2000324024 A JP 2000324024A
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signal
delay
tap coefficient
adaptive equalizer
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Shuji Murakami
修二 村上
Hirohisa Machida
浩久 町田
Hiroyuki Mizutani
弘幸 水谷
Hiroshi Ochi
博 尾知
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L25/00Baseband systems
    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/03Shaping networks in transmitter or receiver, e.g. adaptive shaping networks
    • H04L25/03006Arrangements for removing intersymbol interference
    • H04L25/03012Arrangements for removing intersymbol interference operating in the time domain
    • H04L25/03019Arrangements for removing intersymbol interference operating in the time domain adaptive, i.e. capable of adjustment during data reception
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H21/00Adaptive networks
    • H03H21/0012Digital adaptive filters

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  • Signal Processing (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハードウェア量を増加させることなくクリテ
ィカルパスを短縮し、拡張性に優れた高速動作する適応
等化器を提供する。 【解決手段】 最小二乗平均誤差アーキテクチャに従っ
て直接型フィルタ構成で適応等化器を配置した後、所定
数サイクル前のタップ係数を利用して次サイクルのタッ
プ係数を変更するルックアヘッド変換を行なってかつ係
数と信号とのタイミングを調整するためのリタイミング
を行なって遅延素子を配置して、転置型フィルタを実現
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、出力信号と参照
信号との誤差を最小とするように入力信号に対するフィ
ルタ係数(タップ係数)を修正する適応等化器に関し、
特に、クリティカルパスの遅延時間を短縮することので
きる適応等化器およびその設計方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ケーブルテレビ(CATV)などにおい
ては、アナログ信号に換えてノイズの影響の小さなデジ
タル信号を用いるデジタル通信が、従来のアナログ通信
に変わる高速データ通信システムとして実用化が進めら
れている。デジタルケーブルテレビでは、放置されてい
るケーブルの先端などで電波が反射することによって生
じるマルチパス伝搬に起因する多重遅延波の存在が確認
されている。このような多重遅延波が存在する場合、主
波と遅延波との干渉により多重波フェージングが生じ、
この主波と遅延波の振幅が近くなると、特定の周波数成
分が著しく減衰する周波数選択性フェージングが生じ、
波形歪みが発生する。このような波形歪みが発生した場
合、符号間干渉により符号誤りが生じる可能性があり、
高速デジタル伝送を行なう際には、このような多重遅延
波による周波数選択性フェージングの発生を防止する必
要がある。
【0003】この周波数選択性フェージングを解消する
技術の1つとして、マルチパス伝搬に起因する符号(シ
ンボル)間干渉を適応的に除去する適応等化器が研究さ
れている。デジタル通信においては、シンボル周期と称
される予め定められた期間ごとに、シンボルと称される
データが送信される。マルチパス伝搬が起こらない理想
的な伝送路においては、あるシンボルは、他のシンボル
周期に送信されるシンボルに影響を及ぼすことはない。
しかしながら、マルチパス伝搬によって多重遅延波が発
生した場合、その遅延波によって複数のシンボルが同一
のシンボル周期に受信側に到達することとなる。すなわ
ち、シンボル間干渉が生じ、正確な信号の受信再生を行
なうことができなくなる。
【0004】上述のような周波数選択性フェージングの
問題は、ケーブルを利用する有線通信のみならず、マイ
クロ波を利用する無線伝送路においても生じる。
【0005】デジタル通信に用いられる適応等化器とし
ては、LMS(Least Mean SquareError :最小平均二
乗誤差アルゴリズム)アーキテクチャが用いられること
が多い。このLMSアーキテクチャの基本構成は、FI
R(有限インパルス応答)フィルタである。
【0006】図11は、従来の適応等化器の基本的構成
を示す図である。この適応等化器は、入力信号x(n)
にフィルタ処理を施すフィルタ処理部1と、このフィル
タ処理部1の出力信号y(n)と参照信号d(n)の誤
差を求める誤差検出回路2と、誤差検出回路2の出力信
号e(n)に従ってフィルタ処理部1のタップ係数(フ
ィルタ係数)h0〜hL−1を修正する係数更新回路3
を含む。
【0007】このフィルタ処理部1は、直接型の離散型
フィルタで構成され、時間領域での応答特性から抽出さ
れた離散入力信号x(n)を、そのタップ係数h0〜h
L−1に従ってフィルタ処理して、離散出力信号y
(n)を生成する。参照信号d(n)は、このフィルタ
処理部1の出力信号y(n)から最終出力信号(符号)
を推定する識別回路(または判定回路)から出力され
る。
【0008】離散型フィルタ1は、直列に接続され、各
々が入力信号x(n)をそれぞれ1クロックサイクル期
間遅延するシフトレジスタで構成される遅延素子SR0
〜SRL−1と、遅延素子SR0〜SRL−1の出力信
号と対応のタップ係数h0〜hL−1を乗算する乗算器
M0〜MN−1と、乗算器M1〜MN−1それぞれに対
応して設けられ、前段の加算器の出力信号と対応の乗算
器の出力信号とを加算して次段の加算器へ加算結果を伝
達する加算器A1〜AN−1を含む。最終段の加算器A
N−1から出力信号y(n)が生成される。ここで、遅
延素子SR0〜SRL−1の出力ノードは、通常、「タ
ップ」と呼ばれる。したがって、この直接型フィルタ1
は、Nタップフィルタである。なお、遅延素子SR0〜
SRN−1における“Z-1”は、そのべき数が遅延量を
示す。
【0009】誤差検出回路2は、通常、加算器で構成さ
れ、参照信号d(n)から出力信号y(n)を減算し、
その差分値を、周波数選択性フェージングによって生じ
た誤差として出力する。
【0010】係数更新回路3は、誤差信号e(n)とス
テップサイズμとを乗算する乗算器Meと、タップ係数
h0〜hN−1それぞれに対応して設けられるタップ係
数更新段を含む。これらのタップ係数更新段は同一構成
を有し、前段から与えられる信号を1クロック期間遅延
するシフトレジスタで構成される遅延素子CSR0〜C
SRN−1と、乗算器Meの出力信号μ・e(n)と対
応の遅延素子の出力信号とを乗算する乗算器CM(CM
0〜CMN−1)と、乗算器CMの出力信号を受ける加
算器CA(CA0〜CAN−1)と、加算器CAの出力
信号を1サイクル期間遅延するシフトレジスタで構成さ
れる遅延素子CSF(CSF0〜CSFN−1)を含
む。遅延素子CSFの出力信号がまた加算器CAに与え
られる。加算器CAは、対応の乗算器CMの出力信号と
対応の遅延素子CSFの出力信号とを加算して、再び遅
延素子CSFへその加算結果を与える。
【0011】ステップサイズμは、離散入力信号x
(n)の離散値のステップサイズを示し、乗算器Meに
より、誤差信号を正規化する。通常、このステップサイ
ズは、2の倍数であり、乗算器Meは、誤差信号e
(n)を2のべき乗で表わされるステップサイズμと乗
算するため、乗算器Meは、誤差信号e(n)を上位ビ
ット方向へシフトするビットシフト回路で構成される。
次に、この図11に示す適応等化器の動作について説明
する。
【0012】遅延素子SR0〜SRN−1、CSF0〜
CSFN−1、およびCSR0〜CSRN−1の各々
は、図示しないクロック信号に従ってシフト動作を行な
って、1クロックサイクルの遅延を実現している。フィ
ルタ処理部1の出力信号y(n)は、入力信号x(n)
と次式で関係づけられる。
【0013】y(n)=Σhk・x(n−k) ただし総和は、kについて、0からN−1までとられ
る。誤差信号e(n)は、参照信号d(n)と出力信号
y(n)の差分で表わされる。したがって、次式が得ら
れる。
【0014】 ただし、hT (n)=[h0(n),h1(n),…h
n−1(n)]、 XT =[x(n),x(n−1),…x(n−N+
1)] Tは、転置を示す。
【0015】次サイクルにおけるタップ係数は、現サイ
クルのタップ係数と次式で関係づけられる。
【0016】 h(n+1)=h(n)+μ・e(n)・X(n) すなわち、1つのタップ係数hkは、次式に従って修正
される。
【0017】hk(n+1)=hk(n)+μ・e
(n)・x(n−k) ただし、この上述の式においては、図11に示す入力初
段のシフトレジスタ(遅延素子)SR0およびCSR0
の出力信号をx(n)としている。
【0018】上述のような誤差信号e(n)に従ってフ
ィルタ係数h0〜hN−1を修正することにより、出力
信号y(n)に含まれる誤差成分を削除し、より理想的
な出力信号y(n)を得ることを図る。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】この図11に示す適応
等化器において、フィルタ処理部1の直接型フィルタ
は、FIRフィルタ(非再帰型フィルタ)で構成されて
いる。遅延素子SR0〜SRN−1はシフトレジスタで
あり、図示しないクロック信号に従って信号の転送動作
を行なっている。このクロック信号の1サイクル期間内
に、出力信号y(n)を生成し、かつ次サイクルのため
のタップ係数を生成する必要がある。フィルタ処理部1
のタップ長がNの場合、クリティカルパスは、図11に
おいて実線で示すように、2つの乗算器M0およびCM
0とN個の加算器A1〜AN−1と、誤差検出回路2
と、加算器CA0を含む。ここで、乗算器Meは、ビッ
トシフト動作により、μ・e(n)の演算を行なってお
り、その遅延は無視する。したがって、このクリティカ
ルパスにおける遅延は、2乗算+(N+2)加算の遅延
を含む。
【0020】したがって、このLMSアーキテクチャに
従う適応等化器におけるクリティカルパスは、フィルタ
処理部1のタップ長Nに依存する。したがって、高次の
LMSアーキテクチャの場合、クリティカルパスが長く
なり、スループットを上げるのが困難となり、画像伝送
などの高速処理を行なうことが困難となるという問題が
生じる。
【0021】それゆえ、この発明の目的は、ハードウェ
ア量を増加させることなくクリティカルパスを短くする
ことのできる適応等化器を提供することである。
【0022】この発明の他の目的は、タップ長に依存し
ないクリティカルパスを有する適応等化器を提供するこ
とである。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明に従う適応等化
器は、要約すれば、直接型FIRフィルタで構成される
LMSアーキテクチャを、Lサイクル前の入力信号を使
用するルックアヘッド変換および信号遅延の等価置換を
行なうリタイミングを使用して、転置型FIRフィルタ
でLMSアーキテクチャを構成する。
【0024】すなわち、請求項1に係る適応等化器は、
タップ各々に対応して設けられかつ互いにカスケード接
続される複数の処理段を有するフィルタ処理部を備え
る。この処理段の各々は、入力信号と対応のタップ係数
の乗算を行なうための乗算器と、前段の処理段の出力信
号を遅延する遅延段と、遅延段の出力信号と乗算器の出
力信号とを加算して次段へ与える加算器とを含む。初段
の処理段は、入力信号と対応のタップ係数との乗算を行
ない、該乗算結果を次段の処理段へ与える乗算器を含
む。
【0025】請求項1に係る適応等化器は、さらに、フ
ィルタ処理段の出力信号と参照信号との誤差とに基づい
てタップ係数を設定するためのタップ係数設定手段を備
える。このタップ係数設定手段は、各タップ係数に対応
して設けられ、その伝達関数が全零型フィルタ伝達関数
および全極型フィルタ伝達関数の積で与えられる同一構
成の係数修正段を含む。
【0026】請求項2に係る適応等化器は、請求項1の
フィルタ係数設定手段の各係数修正段が、Lサイクル前
のタップ係数と次サイクルのタップ係数とを関係づける
ように構成される。
【0027】請求項3に係る適応等化器は、請求項2の
各タップ係数修正段が、伝達関数(1−Z-L-1)/(1
−Z-1)を有するフィルタ回路を含む。
【0028】請求項4に係る適応等化器は、請求項1の
フィルタ係数設定手段の各係数修正段が、入力信号のL
サイクル前の信号と遅延誤差信号とを乗算する乗算器
と、この乗算器の出力信号を(L+1)サイクル遅延す
る第1の遅延回路と、与えられた信号を1サイクル遅延
する第2の遅延回路と、乗算器の出力信号から第1およ
び第2の遅延回路の出力信号を減算する減算器と、この
減算器の出力信号を受ける加算器と、加算器の出力信号
を1サイクル遅延してタップ係数を生成する第3の遅延
回路と、この第3の遅延回路の出力するタップ係数をL
サイクル遅延して加算器へ伝達する第4の遅延回路を含
む。加算器は、この減算器の出力信号と第4の遅延回路
との出力信号とを加算して第3の遅延回路へ与える。遅
延誤差信号は、対応のタップの位置に応じた遅延時間を
有する。
【0029】請求項5に係る適応等化器は、往路および
復路を有し、直列に接続される複数の処理段を有するフ
ィルタ処理部を含む。処理段の各々は、与えられた信号
と対応のタップ係数とを乗算する乗算器と、乗算器の出
力信号と次段の処理段から与えられた信号とを加算して
前段へ伝達する加算器を含む。この処理段の往路および
復路においては、交互に、1サイクル与えられた信号を
遅延する遅延段が挿入される。
【0030】この請求項5に係る適応等化器は、さら
に、このフィルタ処理段の出力信号と参照信号との誤差
とに基づいてタップ係数を設定するためのタップ係数設
定手段を備える。タップ係数設定手段は、各タップ係数
に対応して設けられ、伝達関数が全零型フィルタ伝達関
数と全極型フィルタ伝達関数の積で与えられる同一構成
の係数修正段を含む。
【0031】請求項6に係る適応等化器は、請求項5の
フィルタ係数設定手段の各係数修正手段が、Lサイクル
前のタップ係数と次サイクルのタップ係数とを関係づけ
るように構成され、ここでLは、タップ長Nの1/2に
等しい。
【0032】請求項7に係る適応等化器は、請求項5の
各タップ係数修正段が、伝達関数(1−Z-L-1)/(1
−Z-1)を有するフィルタ回路を含む。
【0033】請求項8に係る適応等化器は、各前記タッ
プ係数修正段が、与えられた入力信号を1サイクル遅延
する第1の遅延回路と、1サイクル前の誤差信号と与え
られた1サイクル前の入力信号とを乗算する乗算器と、
乗算器の出力信号を1サイクル遅延する第2の遅延回路
と、第2の遅延回路の出力信号を(N/2)+1サイク
ル遅延する第3の遅延回路と、与えられた信号を1サイ
クル遅延する第4の遅延回路と、第2の遅延回路の出力
信号から第3および第4の遅延回路の出力信号を減算す
る減算器と、与えられた信号を1サイクル遅延して対応
のタップ係数を生成する第5の遅延回路と、第5の遅延
回路の出力信号を(N/2)サイクル遅延する第6の遅
延回路と、減算器の出力信号と前記第6の遅延回路の出
力信号を加算し、該加算結果を前記第5の遅延回路へ与
える加算器とを備える。Nはタップ長を示す。
【0034】請求項9に係る適応等化器の設計方法は、
直接型フィルタ構成を用いてフィルタ処理段およびタッ
プ係数設定段をLMSアーキテクチャに従って配置する
ステップと、Lサイクル前のタップ係数と次サイクルの
タップ係数とを関係づけるルックアヘッド変換を行なっ
てこのフィルタ処理段およびタップ係数設定段を再配置
するステップと、信号の時間的関係を維持しつつタイミ
ング再編を行なうためのリタイミングを行なって遅延素
子の配置を再編成して転置型フィルタを実現するステッ
プと、フィルタ係数設定段を等価変換により(1−Z
-L-1)/(1−Z -1)の伝達関数を有するフィルタ段に
変更するステップとを含む。
【0035】請求項10に係る適応等化器の設計方法
は、請求項9の方法が、Lを、この適応等化器のタップ
長に等しい値に設定するステップを含む。
【0036】請求項11に係る適応等化器の設計方法
は、請求項9の方法が、Lをタップ長の1/2の値に設
定するステップをさらに含む。
【0037】請求項12に係る適応等化器の設計方法
は、この請求項9のフィルタ段の変更ステップが、各タ
ップ係数を算出する段を同一構成とするステップを含
む。
【0038】請求項13に係る適応等化器の設計方法
は、請求項11の方法が、さらに、隣接2タップの部分
の構成をモジュール化するステップを含む。
【0039】請求項14に係る適応等化器の設計方法
は、請求項10の方法が、さらに各タップ係数に対応す
る部分をモジュール化するステップを含む。
【0040】LMSアーキテクチャに従う直接型FIR
フィルタを、ルックアヘッド変換およびリタイミングを
用いて等価変換を行なって、転置型FIRフィルタに変
更することにより、クリティカルパスに、クロック信号
に応答して動作する遅延素子を介挿することができ、演
算器数を増加させることなくクリティカルパスを短くす
ることができ、高速動作する適応等化器を実現すること
ができる。
【0041】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は、この発
明の実施の形態1に従う適応等化器の第1の配置ステッ
プの構成を示す図である。この図1においては、図11
に示すタップ長4の直接型フィルタ1を有する適応等化
器を出発構成として、配置変更が行なわれる。この図1
に示す適応等化器の配置を、図11に示す直接型FIR
フィルタで構成されるLMSアーキテクチャを、「ルッ
クアヘッド変換」に従って変更する。この「ルックアヘ
ッド変換」は、1つ前のサイクルではなく、Lサイクル
前の係数を用いて次サイクルのタップ係数を表現する。
このLMSアーキテクチャのタップ係数更新式に対し
て、「ルックアヘッド変換」を行なうと、次式で示され
る関係が得られる。 h(n+1)=h(n)+μ・e(n)・X(n) =h(n−1)+μ・e(n−1)・X(n−1) +μ・e(n)・X(n) =h(n−2)+μ・e(n−2)・X(n−2) +μ・e(n−1)・X(n−1)+μ・e(n)・X(n) … =h(n−L)+μ・Σe(n−i)・X(n−i) ここで、総和Σはiについて0からLまでとられる。L
はルックアヘッド変換の段数を示す。誤差信号e(n)
は、したがって次式で表わされる。
【0042】 たとえば、ルックアヘッド変換段数Lを4とすると、タ
ップ係数h0は、i=0〜4として次式で表わされる。
【0043】h0(n+1)=h0(n−4)+μ・Σ
e(n−i)・x(n−i) したがって、誤差信号e(n)および入力信号x(n)
を、それぞれ各Lサイクル期間保存して、それらの乗算
値を加算して、さらに、Lサイクル前のタップ係数値h
0と加算することにより次サイクルのタップ係数が求め
られる。図1は、この上述の式を、直接形式で実現した
ものである。したがって、このルックアヘッド変換のた
めに、係数更新回路3において、ルックアヘッド変換部
4が新たに付け加えられる。
【0044】フィルタ処理部1の直接型フィルタの構成
は、図11に示すものと同じであり、出力信号y(n)
と入力信号x(n)の関係は、図11に示すものと同じ
である。
【0045】係数変更回路3においては、タップh0〜
h3それぞれに対応して同一構成の係数変更段が配置さ
れる。図11に示す遅延素子CSR0は、遅延素子SR
0と共用されており、係数更新回路3に対しては遅延素
子SR0からの入力信号が与えられる。
【0046】図1において、係数更新回路3は、乗算器
Meからの誤差信号e(n)とステップサイズμとの積
μ・e(n)と与えられた入力信号とを乗算する乗算器
CM0〜CM3と、乗算器CM1〜CM3それぞれに対
応して設けられ、与えられた入力信号を1サイクル期間
遅延して対応の乗算器CM1〜CM3へ与えるシフトレ
ジスタで構成される遅延素子(遅延回路)CSR1〜C
SR3を含む。この構成は、先の図11に示す構成と同
じであり、乗算器Meは、ビットシフト動作により、乗
算動作を実現している。
【0047】ルックアヘッド変換部4は、上述の係数更
新式における総和の部分を実現するために設けられてお
り、タップ係数に対応する段は同一構成を有する。すな
わち、タップ係数hiに対応する段(i=0〜3のいず
れか)は、対応の乗算器CMiの出力信号を1サイクル
遅延する遅延素子Di0と、遅延素子Di0と対応の乗
算器CMiの出力信号とを加算する加算器Si0と、加
算器Si0の出力信号を1クロックサイクル期間遅延す
る遅延素子Di1と、乗算器CMiの出力信号と遅延素
子Di1の出力信号を加算する加算器Si1と、加算器
Si1の出力信号を1クロックサイクル期間遅延する遅
延素子Di2と、遅延素子Di2の出力信号と乗算器C
Miの出力信号とを加算する加算器Si2と、加算器S
i2の出力信号を1クロックサイクル期間遅延する遅延
素子Di3と、遅延素子Di3の出力信号と乗算器CM
iの出力信号とを加算する加算器Si3を含む。乗算器
CMiへは、乗算器Meの出力信号μ・e(n)が与え
られており、タップ係数hkに対する段においては最終
段の加算器Sk3から次式で示される信号が出力され
る。
【0048】μ・Σe(n−i)・x(n−k−i) ただし総和は、iについて、0から4(=L)までとら
れる。
【0049】ただし、この式においては、遅延素子SR
0から出力される信号は、入力信号x(n)として利用
している。
【0050】Lサイクル前の係数を利用する必要があ
る。したがって、タップ係数h0〜h3それぞれに対し
て、ルックアヘッド変換部4の加算器S03〜S33そ
れぞれに対応して、加算器CA0〜CA3と、加算器C
A0〜CA3の出力信号を5クロックサイクル遅延する
遅延素子DD0〜DD3が設けられる。遅延素子DD0
〜DD3の出力信号が加算器CA0〜CA3にフィード
バックされ、また、これらの遅延素子DD0〜DD3か
らタップ係数h0−h3が出力される。加算器CA0〜
CA3は、対応の加算器S03〜S33それぞれの出力
信号と対応の遅延素子DD0〜DD3の出力信号とを加
算する。
【0051】係数hk(n+1)は、係数hk(n−
L)と、現サイクルからLサイクル前までの、誤差成分
と入力信号との積の総和値に従って更新される。
【0052】ここで、遅延素子DD0〜DD3が、5ク
ロックサイクル遅延しているのは、先の図11において
も、タップ係数hkが1段の遅延素子により遅延されて
いるのに対応して、ルックアヘッド段数よりも1クロッ
クサイクルその遅延段が大きくされている。これは、L
サイクル前のタップ係数による修正は、現サイクルでは
行なわれず、次のサイクルで行なわれる必要があるため
である。
【0053】この図1に示す直接型アーキテクチャの場
合、フィルタ処理部1が直接型フィルタであり、クリテ
ィカルパスはそのタップ長に依存しており、また係数更
新回路3の構成も冗長となる。そこで、「リタイミン
グ」を用いて、信号の時間的関係を保存しつつ遅延素子
を移動させて、転置型FIR適応フィルタを構成する。
【0054】図2は、このリタイミング完了後の適応等
化器の構成を示す図である。この図2に示す構成におい
て、フィルタ処理部1において直接型FIRフィルタが
転置型フィルタに変換され、入力信号および出力信号の
伝搬経路が転置される。すなわち、このフィルタ処理部
1においては、遅延素子SR0からの入力信号がタップ
係数h0〜h3それぞれに対応して設けられる乗算器M
0〜M3へ与えられる。乗算器M0〜M2に対応して加
算器AD0〜AD2が設けられる。加算器AD0〜AD
2の入力部に遅延素子TD0〜TD2が設けられる。遅
延素子TD0は加算器AD1の出力信号を1クロックサ
イクル遅延して加算器AD0へ与え、遅延素子TD1
は、加算器AD2の出力信号を1クロックサイクル遅延
して加算器AD1へ与える。遅延素子TD2は乗算器M
3の出力信号を1クロックサイクル遅延して加算器AD
2へ与える。
【0055】このフィルタ処理部1の転置型フィルタの
構成においては、出力信号y(n)は、次式で与えられ
る。
【0056】 y(n)=Σx(n−k)・hk(n−k) 総和はkについて0から3まで求められる。
【0057】したがって、この転置型フィルタの構成の
場合、タップ係数h0〜h3が、4クロックサイクルに
わたって分布している。すなわち、タップ係数h0
(n)、h1(n−1)、h2 (n−2)、およびh3
(n−3)である。現サイクルnのタップ係数の値を使
用する必要がある。したがって、タップ係数のタイミン
グを調整するため、係数更新回路3において、タップ係
数それぞれに対応して、誤差信号e(n)をそれぞれ4
サイクル、3サイクル、2サイクルおよび1サイクル遅
延する遅延素子CD0〜CD3がそれぞれ設けられる。
また、4サイクル後のタップ係数を求める必要があるた
め、遅延素子SR0からの入力信号が、さらに遅延素子
SDにより4クロックサイクル遅延される。
【0058】また、係数更新回路において、遅延素子D
D0〜DD3が、それぞれ2つの遅延素子に分割され
る。すなわち、加算回路CA0〜CA3それぞれの出力
信号を1クロックサイクル遅延してタップ係数h0〜h
3を生成する遅延素子RD00〜RD30と、このタッ
プ係数h0〜h3をそれぞれ4クロックサイクル遅延し
て加算器CA0〜CA3それぞれへ与える遅延素子RD
01〜RD31が設けられる。このタップ係数更新式
は、遅延素子RD00〜RD30と対応の遅延素子RD
01〜RD31により5クロックサイクルの遅延が実現
されている。タップ係数h0〜h3を、それぞれ1クロ
ックサイクル期間保存して、次サイクルに出力するため
に、遅延素子RD00〜RD30が設けられる。
【0059】タップ係数h0〜h3は1クロックサイク
ルずつ互いにずれており、したがって、タップ係数h1
〜h3としては、このタップ係数h0に対し、1クロッ
クサイクル、2クロックサイクル、および3クロックサ
イクル後のタップ係数を利用する必要がある。このた
め、遅延素子CD0〜CD3が設けられる。係数更新回
路3において、タップ係数h0に対しては、4サイクル
前の入力信号と誤差信号とに基づくタップ係数が生成さ
れる。一方タップ係数h1については、誤差信号は、こ
のタップ係数h0に対するものよりも1クロックサイク
ル後の誤差信号である。したがって、このタップ係数h
1については、タップ係数h0よりも、1クロックサイ
クル後の誤差信号に従ってタップ係数を修正しており、
したがって、このタップ係数h0に対しタップ係数h1
は、1クロックサイクル遅れた修正値となる。同様、タ
ップ係数h2およびh3は、タップ係数h1に対しそれ
ぞれ2クロックサイクルおよび3クロックサイクル後の
誤差信号に従って係数が更新されており、したがってタ
ップ係数h2およびh3はタップ係数h0に対し2クロ
ックサイクルおよび3クロックサイクル後のタップ係数
となる。したがって、タイミングが合い、このフィルタ
処理部1からの出力信号y(n)として、次式で示され
る出力信号が生成される。
【0060】y(n)=Σhk(n)・x(n−k) ただし総和はkについて0から3までとられる。これに
より、直接形式と同じ入出力関係を有する出力信号y
(n)が生成される。この図2に示す構成においては、
依然ルックアヘッド変換部用の構成が冗長であり、各タ
ップ係数に対応する部分は、グラディエントの加算モジ
ュール(加算回路と遅延素子の縦続接続)で構成され
る。このグラディエントの加算モジュールの伝達関数
は、1+Z-1+…+Z-Lで表わされる(図2に示す構成
ではL=4)。この伝達関数は、次式の伝達関数で置換
することができる。
【0061】(1−Z-L-1)/(1−Z-1) これは、全極型フィルタの伝達関数および全零型フィル
タの伝達関数の積で与えられる。したがって、この伝達
関数を実現するためには、L+1サイクルの遅延時間を
有する遅延素子および1サイクルの遅延時間を有する遅
延素子を利用し、この1サイクルの遅延素子により、全
極型フィルタ(1次の再帰型フィルタ)を作る。
【0062】図3は、この発明の実施の形態1に従う適
応等化器の構成を示す図である。図3において、係数更
新回路3において、ルックアヘッド変換部4におけるグ
ラディエントの加算モジュールは、乗算器CMi(i=
0〜3)の出力信号を5クロックサイクル遅延する遅延
素子DZiと、加算器SCiと、この加算器SCiの出
力信号を1クロックサイクル遅延して再び加算器SCi
へ与える遅延素子DYiで置換される。加算器SCi
は、対応の乗算器CMiの出力信号から、遅延素子DZ
iおよびDYiの出力信号を減算して、加算器Si3へ
与える。
【0063】この全極型フィルタの伝達関数1/(1−
-1)と全零型フィルタの伝達関数(1−Z-5)との乗
算で表わされる伝達関数を有するフィルタが、加算器S
Ci、および遅延素子DZiおよびDYiで実現され
る。
【0064】フィルタ処理部1においては、転置型フィ
ルタ構成において、遅延信号および入力信号の流れが同
じとなるように、再び、構成が再編される。この場合、
乗算器M1〜M3に対応して加算器A1〜A3が配置さ
れ、加算器A1〜A3の入力部に遅延素子(1クロック
サイクル遅延する遅延素子)SR1〜SR3が配置され
る。遅延素子SR1は乗算器M0の出力信号を1クロッ
クサイクル遅延し、遅延素子SR2およびSR3は、そ
れぞれ加算器A1およびA2の出力信号を1クロックサ
イクル遅延して、加算器A2およびA3へそれぞれ与え
る。
【0065】したがって、この転置型フィルタ構成のフ
ィルタ処理部1においては、再び、信号の流れが変更さ
れているため、タップ係数h0〜h3の時間的関係を調
整するために、遅延素子CD0〜CD3に代えて、遅延
素子SS1〜SS3が、それぞれ乗算器CM1およびC
M3に対応して設けられる。遅延素子SS1〜SS3
は、それぞれ1クロックサイクル期間与えられた信号を
遅延する。
【0066】この転置型フィルタ処理においては、信号
の流れが逆転しており、出力信号y(n)は、次式で表
わされる。
【0067】 y(n)=Σhk(n−3+k)・x(n−3+k) 総和は、kについて0から3までとられる。タップ係数
h0に対し、タップ係数h1、h2およびh3は、それ
ぞれ1サイクル、2サイクル、および3サイクル前のタ
ップ係数を用いて修正する必要がある。このため、遅延
素子SS1〜SS3が設けられる。遅延素子SS0を用
いて誤差信号e(n)を1クロックサイクル期間遅延す
ることにより、遅延素子SR0により入力信号x(n)
が1クロックサイクル期間遅延されるのを補償でき、入
力信号x(n)の入力時の判定信号(識別信号)に応じ
た誤差信号e(n)を生成することができる。
【0068】この図3に示す構成においては、入力信号
の伝搬経路において遅延素子SR1〜SR3が介挿され
ている。これらの遅延素子SR1〜SR3はそれぞれシ
フトレジスタで構成され、クロック信号に同期して動作
する。また、係数更新回路3においても、乗算器Meか
らの誤差信号を伝達する経路に遅延素子SS1〜SS3
が設けられ、またこの乗算器Meと誤差検出回路2の間
に遅延素子SS0が配置されている。したがって、この
図3に示す適応等化器のクリティカルパスは、遅延素子
SS0〜SS3から加算器S03〜S33の経路とな
る。ここで、乗算器Meが、前述のごとくビットシフト
動作により、この乗算動作を実現しており、遅延は無視
することができる。したがって、このクリティカルパス
においては、遅延は、1乗算・3加算となる。ここで、
加算器SC0〜SC3は、3入力加算器であり、2加算
の構成に対応すると考える。したがって、このクリティ
カルパスは、この適応等化器のタップ長に依存しないた
め、高速で処理を行なうことができる。また、フィルタ
処理部1においては、タップが、遅延素子により結合さ
れており、パイプライン処理を実行することができ、タ
ップ長に依存しないパイプラインアーキテクチャを実現
することができ、高速処理が可能となる。
【0069】また、この図3に示すように、各タップ係
数に対応する部分は、規則的な配置(シストリック構
成:一方方向に信号を伝達する構成)で実現されてお
り、これらのタップ係数に対応する部分をそれぞれモジ
ュール化することができ、容易にタップ長を拡張するこ
とができる。また、規則的な配置であるため、配線レイ
アウトが容易となり、高集積化に適した、クリティカル
パスの短いLSI化された適応等化器を実現することが
できる。
【0070】なお、図1から3においては、タップ長が
4の場合の適応等化器について説明している。しかしな
がら、適応等化器のタップ長がLの場合には、後に説明
するが、この図3に示すモジュールを、L個縦続接続す
ればよい。この場合、4サイクルの遅延時間を有する遅
延素子(Z-4で示す)は、その遅延特性をZ-Lで表わす
ことができ、また遅延特性がZ-5で表わされる遅延素子
DZ0〜DZ3は、その遅延特性を、Z-(L+1)で表わす
ことができる。
【0071】以上のように、この発明の実施の形態1に
従えば、直接型フィルタ構成でLMSアーキテクチャを
実現した後、「ルックアヘッド変換」および「リタイミ
ング」を行なって転置型フィルタを実現してさらに遅延
素子を再編するため、信号伝搬経路にクロック信号に同
期して動作するシフトレジスタで構成される遅延素子を
配置することができ、クリティカルパスを短くすること
ができ、高速動作する適応等化器を容易に実現すること
ができる。
【0072】[実施の形態2]今、ルックアヘッド変換
の段数Lを、タップ長Nの1/2に設定することを考え
る。この場合、タップ係数更新式は、次式で表わされ
る。
【0073】h(n+1)=h(n−2)+μ・Σe
(n−i)・X(n−i) e(n)=d(n)−hT (n−2)・X(n) ただし、上式において、総和Σは、iについて0、1お
よび2について実行される。このタップ長の1/2でル
ックアヘッド変換を行ないかつリタイミングを行なって
得られる転置型FIR適応フィルタを、ハーフTrLM
Sと定義する。このハーフTrLMSでは、タップ係数
の更新は、L/2サイクル前のタップ係数が影響を及ぼ
すだけであり、この入出力応答補償の遅れ(レイテン
シ)を、小さくすることができる。
【0074】図4は、上述の式に従うハーフTrLMS
の構成を示す図である。図4において、この適応等化器
は、先の直接形式のFIRフィルタで構成されるフィル
タ処理部1と、このフィルタ処理部1に対するタップ係
数h0〜h3を誤差信号e(n)に基づいて更新する係
数更新回路3を含む。フィルタ処理部1の構成は、ルッ
クアヘッド変換時においては、先の図11に示す従来の
適応等化器のフィルタ処理部1の構成と同じである。係
数更新回路3においてこのルックアヘッド変換により、
ルックアヘッド変換部が挿入される。
【0075】すなわち、係数更新回路3は、入力信号x
(n)をそれぞれ1クロックサイクル期間遅延するカス
ケード接続される遅延素子SS1〜SS3と、タップ係
数h0〜h3に対して設けられる同一構成の修正段を含
む。
【0076】タップ係数hkに対して設けられる修正段
は、入力信号x(n−k)と乗算器Meからの誤差修正
信号μ・e(n)を乗算する乗算器CMkと、乗算器C
Mkの出力信号を1クロックサイクル期間遅延する遅延
素子Dk0と、遅延素子Dk0の出力信号と乗算器CM
kの出力信号を加算する加算器Sk0と、加算器Sk0
出力信号を1クロックサイクル期間遅延する遅延素子D
k1と、遅延素子Dk1の出力信号と乗算器CMkの出
力信号とを加算する加算器Sk1と、加算器Sk1の出
力信号を受ける加算器CAkと、加算器CAkの出力信
号を3クロックサイクル(=L+1)遅延してタップ係
数hkを出力する遅延素子DEkを含む。
【0077】加算器CAkは、遅延素子DEkから出力
されるタップ係数hkと加算器Sk1の出力信号を加算
して遅延素子Dkへ与える。
【0078】前述のタップ係数更新式において1つのタ
ップ係数に着目すると、タップ係数更新式は次式で表わ
される。
【0079】hk(n+1)=kh(n−2)+μ・e
(n)・x(n−k+1)+μ・e(n−1)・x(n
−k)+μ・e(n−2)・x(n−k−1) 遅延素子DEkにより、係数hk(n−2)が生成され
る。遅延素子DEkの遅延サイクル数が3サイクルすな
わちL+1サイクルであるのは、上述の式でタップ係数
hk(n+1)およびhk(n−2)が関係づけされて
おり、これらのクロックサイクル数の差は3サイクルで
あることに相当する。
【0080】シストリックに構成される乗算器CMk、
遅延素子Dk0,Dk1および加算器Sk0およびSk
1は、上述の式の誤差修正分を導出する。
【0081】図5は、図4に示す係数更新回路3の1つ
のタップ係数hkに対して設けられる修正段の構成を示
す図である。以下、この図5を参照して、係数更新動作
について説明する。
【0082】入力信号x(n)が印加されたとき、乗算
器CMkには、信号x(n−k)が印加される。したが
って、この乗算器CMkからは、次式で示される信号が
出力される。
【0083】μ・e(n)・x(n−k) 遅延素子Dk0は、乗算器CMkの出力信号を1サイク
ル遅延している。したがってこの遅延素子Dk0の出力
信号は次式で表わされる。
【0084】μ・e(n−1)・x(n−k−1) 加算器Sk0は、この遅延素子Dk0の出力信号と乗算
器CMkの出力信号とを加算している。したがってこの
加算器Sk0の出力信号は次式で表わされる。
【0085】μ・e(n)・x(n−k)+μ・e(n
−1)・x(n−k−1) 遅延素子De1は加算器Sk0の出力信号を1クロック
サイクル遅延している。したがってこの遅延素子Dk1
の出力信号は次式で表わされる。
【0086】μ・e(n−1)・x(n−k−1)+μ
・e(n−2)・x(n−k−2) 加算器Sk1は、この遅延素子Dk1の出力信号と乗算
器CMkの出力信号を加算している。したがって加算器
Sk1の出力信号は次式で表わされる。
【0087】μ・Σe(n−i)・x(n−k−i) ただし総和は、iについて0から2まで取られる。
【0088】加算器CAkが、現サイクルのタップ係数
hk(n)と加算器Sk1の出力信号とを加算してお
り、したがってこの加算器CAkの出力信号は次式で表
わされる。
【0089】 hk(n)+μ・Σe(n−i)・x(n−k−i) 遅延素子DEkがこの加算器CAkの出力信号を3サイ
クル遅延して出力する。したがって現サイクルで出力さ
れるタップ係数hk(n)は、次式で表わされる。
【0090】hk(n)=hk(n−3)+μ・Σe
(n−i−3)・x(n−k−i−3) 総和は、iについて0から2まで取られる。したがっ
て、次のサイクルのタップ係数hk(n+1)は次式で
表わされる。
【0091】hk(n+1)=hk(n−2)+μ・Σ
e(n−i−2)・x(n−k−i−2) ルックアヘッドの段数は、2であり、したがって、上式
右辺第2項は、次式の関係を満たす。
【0092】μ・Σe(n−i−2)・x(n−k−i
−2)=μ・Σe(n−i)・x(n−k−i) この図4に示す係数更新回路3において各修正段は、前
述の式を直接形式で表現している。このルックアヘッド
変換を行なった後、信号のタイミング関係を維持しつつ
タイミング再設定を行なうリタイミング処理を行ない、
このフィルタ処理部1の直接型FIRフィルタを、転置
型フィルタに変換する。
【0093】図6は、この発明の実施の形態2における
リタイミング処理完了後の適応等化器の構成を示す図で
ある。図6において、フィルタ処理部1は、加算器A0
〜A2は、乗算器M0〜M2それぞれに対応して設けら
れる。乗算器M3の出力信号は、加算器A2へ与えられ
る。入力信号x(n)を受ける経路において、1サイク
ルを遅延する遅延素子SR1およびSR3が、乗算器M
1およびM3にそれぞれ対応して配置される。乗算器M
2へは、この遅延素子SR1の出力信号が与えられる。
また、遅延素子SR3へは、遅延素子SR1の出力信号
が与えられる。
【0094】加算器A1およびA2の間に、加算器A2
の出力信号を1クロックサイクル遅延して加算器A1へ
与える遅延素子SR2が配置される。加算器A1が、乗
算器M1と遅延素子SR2の出力信号を加算して、該加
算結果を加算器A0へ与える。加算器A0が、乗算器M
0と加算器A1の出力信号を加算して出力信号y(n)
を生成する。
【0095】また、タップ係数変更のタイミング調整の
ために、入力信号x(n)を1クロックサイクル遅延し
て、遅延素子列SS1へ与える遅延素子Daが設けら
れ、また誤差検出回路2の出力信号を1クロックサイク
ル遅延して乗算器Meへ与える遅延素子Dbが設けられ
る。また、3クロック期間遅延する遅延素子DE0〜D
E3の各々は、1クロックサイクル期間対応の加算器C
A0〜CA3の出力信号を遅延してタップ係数h0〜h
3を生成する遅延素子DE00〜DE30と、タップ係
数h0〜h3を2クロックサイクル期間遅延して対応の
加算器CA0〜CA3へ与える遅延素子へ与える遅延素
子DE01〜DE31に分割される。 転置型フィルタ
で構成されるフィルタ処理部1においては、加算器A1
およびA2の間に設けられた遅延素子SR2により、乗
算器M2およびM3の乗算結果が1クロックサイクル遅
延して伝達される。また、遅延素子SR1の出力信号が
直接遅延素子SR3へ遅延素子を介することなく与えら
れる。したがって、このフィルタ処理部1からの出力信
号y(n)は、次式で表わされる。
【0096】y(n)=h0(n)・x(n)+h1
(n)・x(n−1)+h2(n−1)・x(n−2)
+h3(n−1)・x(n−3) タップ係数h2およびh3には、前サイクルの係数値が
用いられている。この係数のタイミングを一致させるた
めに、係数更新回路3において係数h0およびh1に対
し、1クロックサイクル与えられた信号を遅延する遅延
素子DcおよびDdが、それぞれ乗算器CM0およびC
M1の出力部に介挿される。これにより、フィルタ処理
部1の各演算部におけるタップ係数と入力信号のタイミ
ング関係が一致する。すなわち、タップ係数h2および
h3は、タップ係数h0およびh1に対し、1サイクル
前の誤差信号e(n)に従ってタップ係数の更新を行な
っている。したがって、乗算器M2およびM3におい
て、それぞれ1サイクル前の信号が与えられるため、こ
れらの乗算器におけるタップ係数および入力信号のタイ
ミング関係が一致する。
【0097】遅延素子DaおよびDbは、それぞれ、入
力信号x(n)に対する誤差信号e(n)のタイミング
を調整するために設けられる。これにより、参照信号d
(n)が、判定時において1サイクル遅延されて出され
る場合に対するタイミングの調整を行なうことができ
る。また、これらの遅延素子DaおよびDbは、これら
の信号x(n)およびe(n)を伝搬する経路がクリテ
ィカルパスとなるのを防止する。
【0098】この図6に示すようにリタイミングが完了
した後、このルックアヘッド変換部4におけるグラディ
エントの加算モジュールにおける伝達関数1+Z-1+Z
-2を、等価変換して伝達関数(1−Z-3)/(1−
-1)に変換する。これは、1クロックサイクルを遅延
する遅延素子および3クロックサイクルを遅延する遅延
素子を用いて実現される。
【0099】図7は、伝達関数変換後の適応等化器の構
成を示す図である。図7において、タップ係数h0〜h
3それぞれに対する係数修正段の構成は同じである。グ
ラディエントの加算モジュールは、それぞれ再帰型フィ
ルタで置き換えられる。すなわち、変換係数hkに対す
る修正段においては、与えられた信号を3クロックサイ
クル遅延する遅延素子TDk0と、加算回路PAkと、
加算回路PAkの出力信号を1クロックサイクル遅延し
て加算器PAkへ与える遅延素子PDk1が設けられ
る。
【0100】加算器PA0は、与えられた信号と遅延素
子PDk0およびPDk1とを加算し、該加算結果を対
応の加算器CAkへ与える。加算器PA0およびPA1
へは、遅延素子DcおよびDbのそれぞれの出力信号が
与えられる。加算器PA2およびPA3へは、乗算器C
M2およびCM3の出力信号がそれぞれ与えられる。こ
の伝達関数の変換により、加算器の数を低減し、回路規
模を低減し、また信号伝搬遅延を低減する。この図7に
示す適応等化器は、ルックアヘッド変換部において、直
接型フィルタ構成を、再帰型フィルタで置き換えただけ
であり、その動作は同じである。この図7に示す適応等
化器においてクリティカルパスは、遅延素子DE10の
出力から誤差検出回路2の出力までである。したがって
クリティカルパスは、1乗算・3加算の遅延を有するだ
けであり、タップ長N(=4)には依存しない一定の値
となり、高速処理を行なうことのできる適応等化器を実
現することができる。
【0101】また、各タップ係数h0〜h3に対する回
路部分はほぼ同一構成であり、シストリック構成とする
ことができる。この図7に示す構成においては、同一の
構成部分をモジュール化する。すなわち、タップ係数h
0およびh1の部分を1つのモジュールとし、タップ係
数h2およびh3の部分を別のモジュールとする。ここ
で、遅延素子SR2およびSS2は、図7において左側
に示すモジュールに含まれる。これにより、容易に適応
等化器を拡張することができる。
【0102】タップ長Nの1/2にルックアヘッド変換
の段数Lが等しい場合、全タップの半数N/2の部分を
1つのモジュールとしてもよい。
【0103】以上のように、この発明の実施の形態2に
従えば、ルックアヘッドの段数を、全タップの1/2と
し、ルックアヘッド変換およびリタイミングを行なって
直接型フィルタ構成を、転置型フィルタ構成に変換して
いるため、入出力応答調整のレイテンシが短くなり正確
なフィルタ処理が実現され、また、クリティカルパスが
短くなり、高速動作する適応等化器を回路規模を増加さ
せることなく実現することができる。
【0104】[実施の形態3]図8は、この発明の実施
の形態3に従う適応等化器のフィルタ処理部の構成を概
略的に示す図である。この図8に示すフィルタ処理部1
は、Nタップを有する。このフィルタ処理部は、ルック
アヘッド段数LをN/2としてルックアヘッド変換し、
次いでリタイミングした後に得られる構成である。この
フィルタ処理部1は、タップh0〜h2L−1それぞれ
に対応して設けられる乗算器M0〜Mn−1と、乗算器
M0〜Mn−2それぞれに対応して設けられる加算器A
0〜An−2を含む。ここで、N=2・Lであり、Lは
ルックアヘッド段数を示す。入力信号x(n)の伝送経
路に、タップ係数1つ置きに、遅延素子SR0,SR
2,…SRN−2が配置され、また加算器の間に、遅延
素子SR1〜SRN−3が配置される。これらの遅延素
子SR0〜SRN−2は、出力信号y(n)を導出する
経路と入力信号x(n)を伝達する経路において交互に
配置される。
【0105】隣接する2つのタップを組として、このフ
ィルタ処理部1はモジュール部MD♯0〜MD♯L−1
に分割される。モジュールMD♯0〜MD♯L−2の各
々は、入力信号を遅延するための遅延素子と、出力信号
を遅延するための遅延素子を含む。各モジュールにおい
て、乗算器MiおよびMi+1の間に遅延素子SR2i
が配置される。2段の縦続接続される加算器Aiおよび
Ai+1においては、加算器Ai+1の入力部に遅延素
子SRi+1が配置される。
【0106】この図8に示す構成においては、フィルタ
処理部1のモジュール部MD♯0〜MD♯L−2は同じ
構成であり、最終段のモジュール部MD♯L−1のみ
が、乗算器MA−1の出力信号が加算器AN−1に与え
られる構成となる。
【0107】このハーフTrLCMアーキテクチャにお
いては、出力信号が遅延素子を介して伝達されるため、
タップ係数もそれに合わせて、タイミングを調整する必
要がある。したがって、これらのタップ係数のタイミン
グを調整するために、モジュール部MD♯0〜MD♯L
−1それぞれに対応して設けられるタップ係数更新部に
おいては、図7に示す遅延素子DcおよびDdに対応す
る遅延素子が配置される。これらのモジュール部MD♯
0〜MD♯L−1においては、タップ段に追加的に挿入
される遅延素子は、モジュール部MD♯iにおいては、
(L−1−i)の遅延サイクルを有する。
【0108】この図8に示すモジュール構成を利用する
ことにより、タップ数N(ただしNは偶数)を容易に拡
張することができる。この構成において、また先の実施
の形態のようにN/2の部分を1つのモジュールとして
構成してもよい。
【0109】図9は、この図8に示すモジュール部MD
♯k/2の係数更新回路に含まれる係数修正段の構成を
示す図である。図7に示す係数修正段と対応する部分に
は同一参照番号を付し詳細説明は省略する。このモジュ
ール部MD♯k/2においてはタップ係数hkおよびh
k+1(=hj)が出力される。遅延素子DEk1およ
びDEj1の遅延時間aは、a=L=N/2で表わされ
る。
【0110】一方、遅延素子PDk0およびPDj0の
有する遅延クロックサイクルbは、a+1=L+1=
(N/2)+で与えられる。
【0111】一方、このモジュール部MD♯k/2にお
けるタップ係数hkおよびhjのタイミング調整のため
の遅延素子DcおよびDdが有する遅延サイクルcは、
(L−1)−(k/2)で与えられる。
【0112】このモジュール部MD♯k/2へは、入力
信号x(n−k−1)が与えられる。クリティカルパス
は、1乗算・3加算となる。
【0113】図8および図9に示すモジュールを利用す
ることにより、タップ長Nが偶数の場合、ルックアヘッ
ド段Lの段数をL/2として転置型フィルタを形成して
クリティカルパスを短くすることができる。また、モジ
ュール化しているため、容易にこの適応等化器のタップ
長拡張に対応することができる。
【0114】なお、図9に示す構成において、遅延素子
DcおよびDdが、可変遅延素子で構成される場合、す
べてのモジュールの構成を共通化することができる。
【0115】[変更例]図10は、この発明の実施の形
態3の変更例を示す図である。この図10においては、
ルックアヘッド変換の段数Lがタップ長Nに等しい場合
のモジュールの構成を示す。図10において、図3に示
す構成と対応する部分には同一参照番号を付す。タップ
係数hkに対してフィルタ処理部およびフィルタ係数修
正段が配置される。
【0116】この図10に示すモジュール構成の場合、
遅延素子RDk1の遅延サイクル数はLであり、遅延素
子DZkの有する遅延サイクル数はL+1である。この
図10に示すモジュールをN個接続し、入力初段のモジ
ュール(タップ係数h0に対するモジュール)において
は遅延素子SRkを短絡する。これによりタップ数N
(=L)の適応等化器を実現することができ、容易に適
応等化器のタップ長を拡張することができる。
【0117】以上のように、この発明の実施の形態3に
従えば、適応等化器のフィルタ処理部および係数更新回
路の修正段をモジュール化しているため、容易にタップ
長も拡張に対応することができる。
【0118】
【発明の効果】以上のように、この発明に従えば、直接
型FIRフィルタで表現されるフィルタ処理部を、ルッ
クアヘッド変換およびリタイミングによる遅延素子の再
配列により転置型FIRフィルタに変換しているため、
クリティカルパスを短くすることができ、高速で処理を
行なうことのできる適応等化器を実現することができ
る。
【0119】すなわち、請求項1に係る発明に従えば、
フィルタ処理部の基本処理段を、入力信号とタップ係数
との乗算するための乗算器と、前段の処理段の出力信号
を遅延する遅延段と、この遅延段の出力信号と乗算器の
出力信号とを加算して次段へ与える加算器とで構成し、
タップ係数設定手段は、各タップ係数に対応して設けら
れる係数修正段を、伝達関数を全零型フィルタ伝達関数
と全極型フィルタ伝達関数の積で与えられる同一構成と
しているため、フィルタ処理部における入力信号とタッ
プ係数とのタイミングを維持しつつ、クリティカルパス
を短くすることができ、ハードウェア量を増加させるこ
となく高速で処理を行なうことのできる適応等化器を実
現することができる。
【0120】請求項2に係る発明に従えば、請求項1の
係数修正手段を、Lサイクル前のタップ係数と次サイク
ルのタップ係数とを関係付けるように構成しているた
め、タップ長の遅延素子およびタップ長+1サイクルの
遅延素子を利用して係数修正手段を実現することがで
き、係数修正手段の構成が簡略化される。
【0121】請求項3に係る発明に従えば、請求項1の
タップ係数修正手段を、伝達関数((1−Z-L-1)/
(1−Z-1)を有するフィルタ回路を含める構成にして
いるため、再帰型フィルタ回路により加算器の数を低減
することができ、回路規模を低減することができる。
【0122】請求項4に係る発明に従えば、請求項1の
係数修正手段を、乗算器と、再帰型フィルタ回路と加算
回路出力を1サイクル遅延する遅延回路と、このタップ
係数をLサイクル遅延して加算器へ伝達する遅延素子と
で構成しているため、ハードウェア量を増加させること
なく係数修正手段をシストリック構成とすることがで
き、配線レイアウトが簡略化される。
【0123】請求項5に係る発明に従えば、フィルタ処
理部を、信号の往路および復路に遅延素子を交互に配送
した転置型フィルタで構成しかつフィルタ係数修正段
を、全零型フィルタ伝達関数および全極型フィルタ伝達
関数の積で与えられる回路を含むように構成しているた
め、ハードウェア量を増加させることなくクリティカル
パスを短くすることができ、また入力信号に対するフィ
ルタ係数の修正サイクルの遅れを短くすることができ、
正確なタップ係数修正を行なうことができる。これによ
り、高速で正確にフィルタ処理を行なうことのできる適
応等化器を実現することができる。
【0124】請求項6に係る発明に従えば、ルックアヘ
ッド段数を、タップ長の1/2に設定しており、レイテ
ンシを短くすることができ、正確なフィルタ処理を実現
することができる。
【0125】請求項7に係る発明に従えば、タップ係数
修正段を、伝達関数(1−Z-L-1)/(1−Z-1)を有
するフィルタ回路を含むように構成しているため、加算
器の数を低減することができ、回路規模を低減すること
ができる。また、回路構成が簡略化され、シストリック
構成を実現することができ、配線レイアウトが容易とな
る。
【0126】請求項8に係る発明に従えば、遅延素子と
加算器とを効率的に配置しており、回路規模を低減する
ことができる。また、回路構成が簡略化され、シストリ
ック構成を実現することができ、配線レイアウトが容易
となる。
【0127】請求項9に係る発明に従えば、直接型フィ
ルタ構成を用いてフィルタ処理段およびタップ係数設定
段をLMSアーキテクチャに従って配置し、その後ルッ
クヘッド変換およびリタイミイングにより、遅延素子の
再編を行ない、その後フィルタ係数設定段の伝達関数の
等価変換により再帰型フィルタ構成としており、クリテ
ィカルパスを短くすることができ、また係数修正段の加
算器の数も低減でき、また単位回路をシストリック構成
とすることができ、回路規模が低減されかつ配線レイア
ウトが容易な高集積化に適した高速動作する適応等化器
を実現することができる。
【0128】請求項10に係る発明に従えば、ルックア
ヘッドの段数Lをタップ長に等しい値に設定しているた
め、各タップ係数ごとにモジュール化することができ、
容易にタップ長を拡張することが可能となる。
【0129】請求項11に係る発明に従えば、ルックア
ップ変換段数をタップ長の1/2に設定しており、タッ
プ係数修正に用いる誤差信号の遅れを短くすることがで
き、正確に、等化処理を行なうことができる。
【0130】請求項12に係る発明に従えば、請求項9
の方法において、各タップ係数を算出する段を同一構成
としており、モジュール化が容易となり、また高集積化
に適した適応等化器を得ることができる。
【0131】請求項13に係る発明に従えば、隣接タッ
プ係数の部分を単位としてモジュール化するように構成
しているため、このレイテンシが短い適応等化器を容易
に拡張することができる。
【0132】請求項14に係る発明に従えば、請求項1
0のタップ係数の対応する部分をモジュール化している
ため、容易に適応等化器を拡張することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に従う適応等化器の
第1ステップの配置を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に従う適応等化器の
第2ステップの配置を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に従う適応等化器の
構成を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態2に従う適応等化器の
第1配置ステップにおける構成を示す図である。
【図5】 図4に示す係数更新回路の出力信号を示す図
である。
【図6】 この発明の実施の形態2に従う適応等化器の
第2配置ステップの構成を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態2に従う適応等化器の
構成を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態3の適応等化器のフィ
ルタ処理部の構成を概略的に示す図である。
【図9】 図8に示す適応等化器の1段の係数更新回路
の構成を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態3の変更例を示す図
である。
【図11】 従来の適応等化器の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 フィルタ処理部、2 誤差検出回路、3 係数更新
回路、4 ルックアヘッド変換部、SR0〜SRL−
1,CSR1〜CSRN−1,D00〜D03,D10
〜D13,D20〜D23,D30〜D33 遅延素
子、S00〜S03,S10〜S13,S20〜S2
3,S30〜S33,CA0〜CA3,A0〜AN−1
加算器、CM0〜CMN−1,M0〜MN−1 乗算
器、CD0〜CD3 遅延素子、Me 乗算器、SS0
〜SS3 遅延素子、DZ0〜DZ3,DY0〜DY3
遅延素子、SC0〜SC3 減算器、SS1〜SS
3,Da〜Dd,PD00〜PD30,PD01〜PD
31,DE00〜DE30,DE01〜DE31 遅延
素子、PA0〜PA3 減算器、DEk0,DEj0,
DEk1,DEj1,PDk0,PDk1,PDa0,
PDa1,SSj,SSa+1 遅延素子、PAk,P
Aj 減算器、RD0,RDk1,DYk,DZk,S
k 遅延素子、SGk 減算器、Sk3,Ak 加算
器、SRk 遅延素子、Mk 乗算器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水谷 弘幸 兵庫県伊丹市東有岡4丁目42−8 株式会 社エルテック内 (72)発明者 尾知 博 沖縄県宜野湾市志誠志253−7−502 Fターム(参考) 5J023 DA04 DB05 DC03 DC06 DD07 5K046 AA01 BA01 BB03 EE02 EE06 EE16 EE47 EE56 EF13 EF21

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タップ各々に対応して設けられかつ互い
    にカスケード接続される複数の処理段を有するフィルタ
    処理部を備え、前記処理段の各々は、(i)入力信号と
    対応のタップ係数との乗算を行なうための第1の乗算器
    と、(ii)前段の処理段の出力信号を遅延するための
    遅延段と、(iii)前記遅延段の出力信号と前記第1
    の乗算器の出力信号を加算して次段へ与える加算器とを
    含み、ここで、初段の処理段は、前記入力信号と対応の
    タップ係数との乗算を行ない、該乗算結果を示す信号を
    次段の処理段へ与える乗算器を含み、さらに 前記フィルタ処理段の出力信号と参照信号との誤差に基
    づいて前記タップ係数を設定するためのタップ係数設定
    手段を備え、前記タップ係数設定手段は、各タップ係数
    に対応して設けられ、その伝達関数が全極型フィルタ伝
    達関数および全零型フィルタ伝達関数の積で与えられ
    る、同一構成の係数修正段を含む、適応等化器。
  2. 【請求項2】 前記フィルタ係数設定手段の各前記係数
    修正段は、Lサイクル前のタップ係数と次サイクルのタ
    ップ係数とを関係づけるように構成される、請求項1記
    載の適応等化器。
  3. 【請求項3】 各前記タップ係数修正段は、伝達関数
    (1−Z-L-1)/(1−Z-1)を有するフィルタ回路を
    含む、請求項2記載の適応等化器。
  4. 【請求項4】 各前記係数修正手段は、 前記誤差を表わす信号の遅延信号とLサイクル前の入力
    信号との乗算を行なう第2の乗算器と、 前記乗算器の出力信号を(L+1)サイクル遅延する第
    1の遅延回路と、 与えられた信号を1サイクル遅延する第2の遅延回路
    と、 前記乗算器の出力から前記第1および第2の遅延回路の
    出力信号を減算する減算器を備え、前記第2の遅延回路
    は前記減算器の出力信号を遅延しかつ前記誤差を表わす
    信号の遅延信号は対応のタップの位置に応じた遅延時間
    を有し、さらに前記減算器の出力信号を受ける加算器
    と、 前記加算器の出力信号を1サイクル遅延して対応のタッ
    プ係数を生成する第3の遅延回路と、 前記第3の遅延回路の出力信号をLサイクル遅延して前
    記加算器へ与える第4の遅延回路とを備え、前記加算器
    は、前記減算器の出力信号と前記第4の遅延回路の出力
    信号とを加算して前記第3の遅延回路へ与える、請求項
    1記載の適応等化器。
  5. 【請求項5】 タップ各々に対応して設けられかつ往路
    および復路を有し互いに直列に接続される複数の処理段
    を含むフィルタ処理部を備え、前記複数の処理部の各々
    は、(i)往路上に与えられた入力信号と対応のタップ
    係数とを乗算する乗算器と、(ii)復路上に配置さ
    れ、次段の処理段から復路上に伝達される信号と前記乗
    算器の出力信号とを加算して復路上に伝達する加算器と
    を含み、 前記往路および復路においては、処理段において交互
    に、1サイクルの遅延を与える遅延段が介挿され、さら
    に前記フィルタ処理段の出力信号と参照信号との誤差に
    基づいて前記タップ係数を設定するためのタップ係数設
    定手段を備え、前記タップ係数設定手段は、各タップ係
    数に対応して設けられ、その伝達関数が全零型フィルタ
    伝達関数および全極型フィルタ伝達関数の積で与えられ
    る同一構成の係数修正段を含む、適応等化器。
  6. 【請求項6】 前記フィルタ係数設定手段の各係数修正
    段は、Lサイクル前のタップ係数と次サイクルのタップ
    係数とを関係づけるように構成され、前記Lは、タップ
    長の1/2である、請求項5記載の適応等化器。
  7. 【請求項7】 各前記タップ係数修正段は、伝達関数
    (1−Z-L-1)/(1−Z-1)を有するフィルタ回路を
    含む、請求項6記載の適応等化器。
  8. 【請求項8】 各前記タップ係数修正段は与えられた入
    力信号を1サイクル遅延する第1の遅延回路と、 1サイクル前の誤差信号と与えられた1サイクル前の入
    力信号とを乗算する乗算器と、 前記乗算器の出力信号を1サイクル遅延する第2の遅延
    回路と、 前記第2の遅延回路の出力信号を(N/2)+1サイク
    ル遅延する第3の遅延回路とを備え、前記Nはタップ長
    を示し、 与えられた信号を1サイクル遅延する第4の遅延回路
    と、 前記第2の遅延回路の出力信号から前記第3および第4
    の遅延回路の出力信号を減算する減算器と、 与えられた信号を1サイクル遅延して対応のタップ係数
    を生成する第5の遅延回路と、 前記第5の遅延回路の出力信号を(N/2)サイクル遅
    延する第6の遅延回路と、 前記減算器の出力信号と前記第6の遅延回路の出力信号
    を加算し、該加算結果を前記第5の遅延回路へ与える加
    算器とを備える、請求項5記載の適応等化器。
  9. 【請求項9】 参照信号と出力信号の誤差が最小となる
    ようにタップ係数を修正し、該修正されたタップ係数に
    従って入力信号をフィルタ処理して前記出力信号を生成
    する適応等化器の設計方法であって、 直接型フィルタ構成を用いて、フィルタ処理段およびタ
    ップ係数設定段を配置するステップと、 Lサイクル前のタップ係数と次サイクルのタップ係数と
    を関係づけるルックアヘッド変換を行なって前記フィル
    タ処理段および前記タップ係数設定段を再配置するステ
    ップと、 信号の時間的関係を維持しつつタイミング再編を行なう
    ためのリタイミングを行なって遅延素子の配置を再編し
    て転置型フィルタに変換するステップと、 前記フィルタ係数設定段を伝達関数の等価変換により
    (1−Z-L-1)/(1−Z-1)の伝達関数を有するフィ
    ルタ段に変換するステップとを含む、適応等化器の設計
    方法。
  10. 【請求項10】 前記Lは、前記適応等化器のタップ長
    に等しい値に設定するステップをさらに含む、請求項9
    記載の適応等化器の設計方法。
  11. 【請求項11】 前記Lを前記適応等化器のタップ長の
    1/2に等しい値に設定するステップをさらに含む、請
    求項9記載の適応等化器の設計方法。
  12. 【請求項12】 前記フィルタ段に変換するステップ
    は、各タップ係数に対応して設けられ、対応のタップ係
    数を算出する段を同一構成とするステップを含む、請求
    項9記載の適応等化器の設計方法。
  13. 【請求項13】 前記適応等化器の連続的に隣接するタ
    ップの部分の構成をモジュール化するステップをさらに
    含む、請求項11記載の適応等化器の設計方法。
  14. 【請求項14】 各前記タップ係数に対応する部分をモ
    ジュール化するステップをさらに含む、請求項10記載
    の適応等化器の設計方法。
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