JP2002026602A - 誘電体共振器装置、フィルタ、デュプレクサおよび通信装置 - Google Patents

誘電体共振器装置、フィルタ、デュプレクサおよび通信装置

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JP2002026602A
JP2002026602A JP2000208916A JP2000208916A JP2002026602A JP 2002026602 A JP2002026602 A JP 2002026602A JP 2000208916 A JP2000208916 A JP 2000208916A JP 2000208916 A JP2000208916 A JP 2000208916A JP 2002026602 A JP2002026602 A JP 2002026602A
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dielectric
dielectric resonator
panel
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Masamichi Ando
正道 安藤
Kazuhiko Kubota
和彦 久保田
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Murata Manufacturing Co Ltd
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    • H01P1/2086Cascaded cavities; Cascaded resonators inside a hollow waveguide structure with dielectric resonators multimode
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セラミック製キャビティの開口部に金属パネ
ルを直接半田付けした構造における接合部の信頼性の問
題、セラミック製キャビティの開口部にアース板を用い
てプリント基板を取り付ける構造における部品点数の増
大およびコスト上昇の問題を解消し、さらにキャビティ
の開口面の形状が複雑であっても容易に対応できるよう
にした、誘電体共振器装置、それを利用したフィルタ、
デュプレクサ、およびそれらを用いた通信装置を得る。 【解決手段】 上下に開口面を有し、内部に誘電体コア
2a,2bを一体に設けたセラミック製のキャビティ1
a,1bの上下の開口面を、アース板5a,5b,6
a,6bを介して上下のパネル3,4で挟み、ネジ8で
ネジ留め固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、キャビティ内に
誘電体コアを収納してなる誘電体共振器装置、それを利
用したフィルタ、デュプレクサ、およびそれらを用いた
通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、開口面を有するセラミック製のキ
ャビティ内に誘電体コアを設け、キャビティに導体膜を
形成するとともに、キャビティの開口面を金属パネルで
覆うようにした誘電体共振器装置が、マイクロ波帯にお
けるフィルタ等として用いられている。
【0003】具体的には、線膨張係数が共振器材料の
それとほぼ等しい金属パネルに結合ループ等を形成し、
セラミック製キャビティの開口面の電極面にその金属パ
ネルを直接はんだ付けしたものとして特開平9−512
01号および特開平8−222905号が示されてい
る。また、結合ループ等を形成したプリント基板でセ
ラミック製キャビティの開口面を覆い、セラミック製キ
ャビティの導体膜とプリント基板との間をアース板を介
して半田付けしたもの、もしくは基板側にアース板をネ
ジ止めしたものとして特開平8−181513号および
特開平8−65017号が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のの
構造では、共振器装置が大型になると、セラミック製キ
ャビティの熱容量が大きくなるため、半田付け時に大き
な温度勾配が発生し易く、接合面にストレスがかかった
状態となり、長時間の動作環境において接合部にクラッ
クが入って破壊に到るまでの許容量が小さくなるという
問題があった。の構造では、多数枚のアース板を必要
とするため、部品点数が多くなり、全体にコスト高にな
る傾向があった。
【0005】また、のいずれの構造でも、セラミッ
ク製キャビティの開口面の形状が複雑である場合には、
製造時の作業性は著しく低下し、特に、義務化されてい
る鉛フリー半田を用いる場合には、その傾向が顕著にな
る、といった問題があった。
【0006】この発明の目的は、セラミック製キャビテ
ィの開口部に金属パネルを直接半田付けした構造におけ
る接合部の信頼性の問題、セラミック製キャビティの開
口部にアース板を用いてプリント基板を取り付ける構造
における部品点数の増大およびコスト上昇の問題を解消
し、さらにキャビティの開口面の形状が複雑であっても
容易に対応できるようにした、誘電体共振器装置、それ
を利用したフィルタ、デュプレクサ、およびそれらを用
いた通信装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、開口面を有
し、内部に誘電体コアを収納する、表面に導体膜を被覆
したセラミック製のキャビティと、このキャビティの開
口面を導電性を有するパネルで覆うことによって誘電体
共振器装置を構成するが、キャビティの開口面の導体膜
とパネルとの間に弾性を有するアース板を挟むととも
に、パネルを固定部材でキャビティに固定した構造とす
る。このようにキャビティの開口部とパネルとの間に、
キャビティ開口面の導体膜に導通するアース板を介し
て、これらを弾性接触状態に接合することにより、半田
付けに伴う接合部の信頼性の問題、アース板を多用する
ことによる部品点数の増大およびコスト上昇の問題を解
消し、さらに、キャビティ開口部の形状が複雑であって
も製造時の作業性を容易とする。
【0008】また、この発明は、上記アース板にキャビ
ティの開口面の導体膜とパネルとの間隙方向に厚みを持
たせる突起を設ける。これにより、アース板の材料自体
の弾性だけでなく、その突起形状により全体に大きな弾
性を持たせ、キャビティ開口面の導体膜とパネルとの電
気的接続状態(アース接続)をより良好に保つ。
【0009】また、この発明は、キャビティの略平行に
対向する第1・第2の面を開口面とし、それぞれの開口
面を覆う第1・第2のパネルを配置し、この2つのパネ
ル同士をネジ留め固定する。この構造により、対向する
2つのパネルに結合ループ等をそれぞれ設けた誘電体共
振器装置に適応可能とし、且つ、キャビティ側にパネル
を取り付けるための特別な構造を設けることなく、キャ
ビティを2つのパネルで挟み込むように固定するだけで
その取り付けを可能とする。
【0010】また、対向する2つのパネルを複数箇所で
固定するネジのうち少なくとも一部はキャビティ内を通
る位置に設ける。これにより、ネジを通すための空間を
特別に設けることによる全体の大型化を避ける。
【0011】また、この発明は、上記誘電体コアを、2
つの誘電体柱が交差した十字形状を成してキャビティ内
に一体成形されたものとし、キャビティの開口面に平行
な面での該キャビティの外壁の断面形状を略一定とし、
且つキャビティの外壁に上記2つの誘電体柱のそれぞれ
の軸方向にくびれたくびれ部を設け、上記ネジの一部を
くびれ部でキャビティ外に配置し、他のネジをくびれ部
以外の位置でキャビティ内に配置する。これにより、キ
ャビティの外部を通るネジをキャビティの外形形状より
大きく広がった位置に通さずに、全体の大型化を避け
る。
【0012】また、この発明は、上記のいずれかの構造
を有する誘電体共振器装置を利用してフィルタ、デュプ
レクサを構成する。
【0013】さらに、この発明は、上記フィルタまたは
デュプレクサを設けて通信装置を構成する。
【0014】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の実施形態に係る
フィルタの分解斜視図である。図1において1a,1b
はそれぞれ誘電体セラミック製のキャビティであり、図
における上面と下面をそれぞれ開口面としている。これ
らのキャビティの内部には誘電体コア2a,2bをそれ
ぞれ一体成形により設けている。図2はこの誘電体コア
を一体化したキャビティ部分の上面図である。
【0015】図1において3はキャビティ1a,1bの
上部開口面を覆う金属製パネル、4はその下部開口面を
覆う金属製パネルである。5a,5bはキャビティ1
a,1bの上部開口面と上パネル3との間に挟み込まれ
るアース板、6a,6bはキャビティ1a,1bの下部
開口面と下パネル4との間に挟み込まれるアース板であ
る。7a,7bはそれぞれ同軸コネクタであり、この例
では7aは入力側、7bを出力側として用いる。また、
上パネル3の内面(図における下面)には同軸コネクタ
7a,7bの中心導体と上パネル3との間にループを構
成する入出力ループを設けている。下パネル4のキャビ
ティ内部を向く面(図における上面)には、結合ループ
10a,10bを取り付けている。
【0016】図2に示すように、キャビティ1a,1b
の内部には、2つの誘電体柱が交差した十字形状を成す
誘電体コア2a,2bを一体成形していて、全体を誘電
体コア一体型キャビティとしている。キャビティの開口
面に平行な面でのキャビティの外壁の断面形状を略一定
とし、且つキャビティの外壁には2つの誘電体柱のそれ
ぞれの軸方向にくびれたくびれ部11を設けている。こ
れらのキャビティ1a,1bの外側面と上下の開口面に
はAg電極等の導体膜を被覆している。
【0017】図1において8は、上パネル3と下パネル
4との間にアース板5a,5b,6a,6bおよびキャ
ビティ1a,1bを挟み込む16本のネジである。但
し、図においてはネジの重なりによる図面の煩雑化を避
けるため、一部を省略している。これらの16本のネジ
は、上パネル3に設けた孔h11〜h18,h21〜h
28のそれぞれの孔を通り、それに対向して設けた下パ
ネル4のネジ孔にそれぞれ螺合する。上パネル3の孔h
11,h13,h15,h17を通る4つのネジはキャ
ビティ1aの内部を通り、孔h12,h14,h16,
h18を通る4つのネジはキャビティ1aのくびれ部の
外側すなわち、キャビティの外部を通る。同様に、上パ
ネル3の孔h21,h23,h25,h27を通る4つ
のネジはキャビティ1bの内部を通り、孔h22,h2
4,h26,h28を通る4つのネジはキャビティ1b
のくびれ部の外側を通る。なお、孔h13およびh23
を通るネジは、同軸コネクタ7a,7bを上パネル3に
固定するためにも兼用している。
【0018】キャビティ内部に導体が存在すると、その
導体表面で導体損失が生じるが、上記キャビティ内部を
通るネジをAgメッキした場合には、その表面での導体
損失が十分に低減でき、共振器のQoの劣化は5〜6%
に抑えられる。
【0019】次に、図1に示したアース板5a,5b,
6a,6bのそれぞれの主要部の断面図を図3に示す。
これらのアース板はキャビティ1a,1bの開口面と略
同形状の枠型を成しているが、その複数箇所に、厚み方
向に突出する突起を枠に沿って延びるように形成してい
る。この構造により、アース板の全体の厚み寸法を増し
て、その厚み方向の弾性変形範囲を広くしている。した
がってアース板を挟んでキャビティの開口面にパネル
3,4を取り付けた際、パネル3,4がキャビティ1
a,1bの上下開口面の導体膜に片当たりすることなく
均一に接触し、確実なアース接続がとられる。
【0020】図2において、9aは同軸コネクタ7aの
中心導体に繋がる入出力ループ、9bは同軸コネクタ7
bの中心導体に繋がる入出力ループである。10a,1
0bはそれぞれ結合ループであり、下パネル4との間で
それぞれループを構成する。結合ループ10aは入出力
ループ9aと上パネル3とによって形成されるループ面
に対して直交するループ面を形成し、結合ループ10b
は同様に入出力ループ9bと上パネル3とによって形成
されるループ面に対して直交するループ面を形成する。
【0021】さて、次に上記誘電体共振器装置の利用す
るモードと各モード間の結合について説明する。図4
は、図1に示した誘電体コア一体型キャビティの下面図
である。ここで太線の矢印は第1モードである(TM1
10x+TM110y)モード、細線の矢印は第3モー
ドである(TM110x−TM110y)モード、破線
の矢印は第2モードであるTM111モードの、それぞ
れの電界ベクトルの向きを簡略的に示している。なお、
くびれ部11を設けたことにより、TM111モードの
周波数を、TM110x+TM110yモードおよびT
M110x−TM110yモードの周波数に略等しくし
ている。
【0022】図5は、キャビティの下面図であり、この
誘電体共振器装置の3つのモードのうちの所定のモード
間の結合調整および各モードの周波数調整のために設け
た穴および溝の様子を示している。チューニング前は同
図の(A)の状態であり、この状態からx方向とy方向
に延びる2つの誘電体柱が交差した十字形状を成す誘電
体コアのコーナー部分に45°方向に所定深さの溝2
8,26を形成し、この溝28と26の大きさを異なっ
たものとすることによって、第1モード(TM110x
+TM110yモード)と第2モード(TM111モー
ド)の電界強度の分布に摂動が与えられる。これによ
り、第1モードと第2モード間の結合を図る。同様に、
溝25と27の大きさに差をもたせることによって、第
2モードと第3モード(TM110x−TM110yモ
ード)との結合を図り、その差によって結合係数を調整
する。
【0023】穴21,23から中央の穴20に延びる溝
21′,23′は、第1モードと第3モードとの一方の
結合モードであるTM110xモードの周波数を変化さ
せ、穴22,24から中央の穴20に延びる溝22′,
24′は、第1モードと第3モードとの他方の結合モー
ドであるTM110yモードの周波数を変化させるの
で、この溝(21′,23′)の深さと、溝(22′,
24′)の深さとの差によって第1モード−第3モード
間を結合させ、その深さの差の大きさによって結合係数
を調整する。
【0024】また、上記溝21′,22′,23′,2
4′の深さによって主として第1モードと第3モードの
周波数が変化し、溝28,26の深さによって主として
第1モードと第2モードの周波数が変化し、溝25,2
7によって主として第2モードと第3モードの周波数が
変化する。したがって、溝21′〜24′の第1・第3
モードの周波数変化に対する効きと、第2モードの周波
数に対する効きとに差があるので、溝21′〜24′
は、結合用の溝25,26,27,28を設けることに
よって生じる第1,第2,第3のモードの周波数変化を
補償するためにも設ける。
【0025】図2に示した入出力ループ9aは誘電体共
振器装置100の第1モード(TM110x−TM11
0yモード)と結合し、結合ループ10aは第3モード
(TM110x+TM110yモード)と結合する。同
様に、誘電体共振器装置101の入出力ループ9bは第
3モードと結合し、結合ループ10bは第1モードと結
合する。そして、この第1モードと第3モードは直交関
係にあるので直接結合はせず、第2モード(TM111
モード)を介して順に結合する。したがって図1に示し
た同軸コネクタ7aと7bとの間に、誘電体共振器装置
100の第1モード→第2モード→第3モード→誘電体
共振器装置101の第1モード→第2モード→第3モー
ドの順に結合し、合計6段の共振器による帯域通過特性
を示すフィルタとして作用する。
【0026】このようにキャビティに対する上下パネル
の取り付けを、半田付けを行うことなくネジ留め固定す
るようにしたので、組立てが極めて簡単となり、製造に
要する時間およびコストが低減できる。また、分解も容
易であるため、試作実験段階でも、短期間での設計が可
能となる。
【0027】次に、第2の実施形態に係るデュプレクサ
の構成例を図6に示す。このデュプレクサは第1の実施
形態で示した2つの誘電体共振器装置によるフィルタを
2組設けたものであり、図6は上パネル側から見た上面
図である。図6において100TX,101TXは送信
フィルタを構成する2つの誘電体共振器装置である。ま
た100RX,101RXは受信フィルタを構成する2
つの誘電体共振器装置である。この4つの誘電体共振器
装置100TX,101TX,100RX,101RX
のキャビティは上下2つのパネルで一括して挟み込むこ
とによって一体化している。
【0028】誘電体共振器装置100TX,101TX
による合計6段の共振器から成るフィルタは、第1の実
施形態で示したフィルタと基本部分は同一である。但
し、誘電体共振器装置101TXの3段目の共振器すな
わち送信フィルタの終段の共振器に結合する結合ループ
9bと、誘電体共振器装置100RXの1段目すなわち
受信フィルタの初段の共振器に結合する結合ループ9c
との間を線路で接続していて、アンテナ端子としての同
軸コネクタ7ANTの中心導体をその線路の所定点に接
続している。この線路によって送信信号と受信信号の分
岐を行うようにしている。
【0029】このようにして合計6段の共振器による送
信フィルタと、同じく6段の共振器による受信フィルタ
とを備え、同軸コネクタ7TXを送信信号入力端子、7
RXを受信信号出力端子とするデュプレクサを構成す
る。
【0030】以上に示したようにして、キャビティとパ
ネルとの接合部の信頼性を高め、部品点数を削減して低
コスト化を図る。さらにキャビティの開口面の形状が複
雑であっても、その形状に応じてキャビティの内外にネ
ジを通すことによって、小型で且つ所定の特性を有す
る、誘電体フィルタまたは誘電体デュプレクサを構成す
る。
【0031】図7は第3の実施形態に係る通信装置の構
成を示す図である。ここで、デュプレクサは、送信フィ
ルタと受信フィルタとから成り、図5または図6に示し
た構造の誘電体デュプレクサを用いる。このデュプレク
サの送信信号入力ポートには送信回路を接続し、受信信
号出力ポートには受信回路を接続し、さらにアンテナポ
ートにはアンテナを接続している。また、送信回路にお
ける出力部および受信回路における入力部には、図1〜
図5に示した構造の誘電体フィルタを設けてもよい。
【0032】このようにして、キャビティとパネルとの
接合部の信頼性が高く、部品点数が削減されて低コスト
化された、さらにキャビティの開口面の形状が複雑であ
っても小型で且つ所定の特性を有する、誘電体フィルタ
または誘電体デュプレクサを用いることにより、全体に
小型軽量化した通信装置を得る。
【0033】
【発明の効果】この発明によれば、キャビティとパネル
との半田付けに伴う接合部の信頼性の問題、アース板を
多用することによる部品点数の増大およびコスト上昇の
問題が解消され、さらにキャビティ開口部の形状が複雑
であっても対応可能となる。
【0034】また、アース板にキャビティの開口面の導
体膜とパネルとの間隙方向に厚みを持たせる突起を設け
ることにより、アース板の厚み方向に大きな弾性を持た
せ、キャビティ開口面の導体膜とパネルとの電気的接続
状態(アース接続)をより良好に保てるようになる。
【0035】また、キャビティの略平行に対向する第1
・第2の開口面を覆う第1・第2のパネル同士をネジ留
め固定することにより、対向する2つのパネルに結合ル
ープ等をそれぞれ設けた誘電体共振器装置に適応可能と
なり、且つ、キャビティ側にパネルを取り付けるための
特別な構造を設けることなく、キャビティを2つのパネ
ルで挟み込むように固定するだけでその取り付けが可能
となる。
【0036】また、対向する2つのパネルを複数箇所で
固定するネジのうち少なくとも一部をキャビティ内を通
る位置に設けることにより、ネジを通すための空間を特
別に設けることによる全体の大型化が避けられる。
【0037】また、キャビティの外壁に誘電体コアの2
つの軸方向にくびれたくびれ部を設け、ネジの一部をく
びれ部でキャビティ外に配置することにより、キャビテ
ィの外部を通るネジをキャビティの外形形状より大きく
広がった位置に通すことがなく、全体の大型化が避けら
れる。しかも、キャビティの内側を通るネジと外側を通
るネジとで、パネルをキャビティの開口面に圧着するの
で、パネルに曲げ応力がかかり難く、キャビティの開口
面における平面性を保つことができる。その結果、ネジ
締めトルクによって周波数特性が変化するようなことも
避けられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る誘電体共振器装置および
フィルタの構成を示す分解斜視図
【図2】同装置の入出力ループおよび結合ループととも
に示したキャビティの上面図
【図3】アース板の部分断面図
【図4】誘電体共振器装置における3つの共振モードの
例を示す図
【図5】各共振モード間の結合調整および周波数調整の
例を示す図
【図6】第2の実施形態に係るデュプレクサの構成を示
す上面図
【図7】第3の実施形態に係る通信装置の構成を示すブ
ロック図
【符号の説明】
1−キャビティ 2−誘電体コア 3−上パネル 4−下パネル 5,6−アース板 7−同軸コネクタ 8−ネジ 9−入出力ループ 10−結合ループ 11−くびれ部 20−穴 21〜24−穴 21′〜24′−溝 25〜28−溝 100,101−誘電体共振器装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口面を有し、内部に誘電体コアを収納
    する、表面に導体膜を被覆したセラミック製のキャビテ
    ィと、前記開口面を覆う導電性を有するパネルとを備え
    た誘電体共振器装置において、 前記開口面における前記キャビティ表面の導体膜と前記
    パネルとの間に弾性を有するアース板を挟むとともに、
    前記パネルを前記キャビティに圧着状態に固定した誘電
    体共振器装置。
  2. 【請求項2】 前記アース板に、前記開口面の導体膜と
    前記パネルとの間隙方向に厚みをもたせる突起を設けた
    請求項1に記載の誘電体共振器装置。
  3. 【請求項3】 前記開口面は、前記キャビティの略平行
    に対向する第1・第2の開口面であり、前記パネルは、
    前記第1・第2の開口面をそれぞれ覆う第1・第2のパ
    ネルであり、当該第1・第2のパネル同士をネジ留めし
    た請求項1または2に記載の誘電体共振器装置。
  4. 【請求項4】 前記ネジを複数箇所に設け、そのうち少
    なくとも一部は、前記キャビティ内を通る位置に設けた
    請求項3に記載の誘電体共振器装置。
  5. 【請求項5】 前記誘電体コアは2つの誘電体柱が交差
    した十字形状を成すとともに、前記キャビティ内に一体
    成形されたものとし、前記キャビティの開口面に平行な
    面での該キャビティの外壁の断面形状を略一定とし、且
    つ前記キャビティの外壁に前記2つの誘電体柱のそれぞ
    れの軸方向にくびれたくびれ部を設け、前記ネジの一部
    を前記くびれ部でキャビティ外に配置し、他のネジを前
    記くびれ部以外の位置でキャビティ内に配置した、請求
    項3または4に記載の誘電体共振器装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のうちいずれかに記載の誘
    電体共振器装置を備え、前記パネルに入出力ループを設
    けて成るフィルタ。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のフィルタにおいて、前
    記キャビティと前記誘電体コアによる複数の共振領域の
    うち2つの共振領域の共振モードと結合する入出力ルー
    プを、または該入出力ループに結合する電極を、共通の
    アンテナ用入出力部として外部へ取り出して成るデュプ
    レクサ。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載のフィルタまたは請求項
    7に記載のデュプレクサを設けた通信装置。
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