JP2002025990A - 半導体デバイスの製造装置および半導体デバイスの製造方法 - Google Patents

半導体デバイスの製造装置および半導体デバイスの製造方法

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JP2002025990A
JP2002025990A JP2000210642A JP2000210642A JP2002025990A JP 2002025990 A JP2002025990 A JP 2002025990A JP 2000210642 A JP2000210642 A JP 2000210642A JP 2000210642 A JP2000210642 A JP 2000210642A JP 2002025990 A JP2002025990 A JP 2002025990A
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Japan
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wafer
blade
semiconductor device
reaction chamber
manufacturing
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Takahiro Maruyama
隆弘 丸山
Seiji Takada
誠治 高田
Kenichi Ogata
健一 緒方
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Renesas Semiconductor Engineering Corp
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Renesas Semiconductor Engineering Corp
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体ウエハを熱処理後、ブレードにウエハ
を載置した際に生じるウエハ面内での温度分布を均等化
し、熱ストレスを低減する。 【解決手段】 ウエハ14を移送するブレード6のウエ
ハ14を載置する部分の形状が、ウエハ14が全面に接
触するようウエハ形状を倣ったものであるとともに、複
数のスリット17が設けられ、スリット幅を20mm以
下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体デバイス
の製造技術に関し、特に半導体ウエハに熱処理を行う半
導体デバイスの製造装置および半導体デバイスの製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体ウエハを熱処理する半導体デバイ
スの製造装置の例として、ウエハ上に堆積された薄膜を
パターニングされたレジストをマスクにエッチングした
り、レジストを除去するためにプラズマを用いたエッチ
ング装置やアッシング装置が用いられる。このアッシン
グ装置においては200〜300℃程度の比較的高温の
ステージ上でウエハを処理する事が多い。また、エッチ
ング装置においても銅のエッチングなどにおいては20
0℃程度の温度で処理を行うことがある。このような数
百℃程度の処理温度においては、従来の半導体デバイス
では熱ストレスによるダメージ等にはあまり考慮がなさ
れていなかった。しかしながら近年の半導体デバイスで
は、微細化および膜の積層化が進んでいることにより、
数百℃程度でのプロセスにおいてもウエハへのダメージ
が発生することがある。このダメージの発生はウエハの
面内における温度の不均一性によるものである。
【0003】ここでは、アッシング装置を例に、従来の
装置および搬送シーケンスの一例を図11〜図17に示
す。図11におけるアッシング装置は減圧下でウエハを
処理する反応室1と、外部の大気圧領域から真空の前記
反応室1へとウエハを移送するための搬送室2を有して
いる。反応室1内には、ウエハを載置、保持するステー
ジ3が設置されており、そのステージ3の内部にはヒー
ターなどの加熱機構4が埋め込まれている。反応室1に
は、反応性ガスを反応室1内に導入するガス導入管9と
減圧を行うポンプ10が設けられている。また反応室1
には図示省略したプラズマを発生させる機構を有してい
る。一方、搬送室2にはウエハを載置するブレード6と
伸縮するアーム12とそれらを動作させる駆動機構5を
有し、また、真空〜大気圧まで圧力を制御するためのポ
ンプ11およびガス導入管13が設けられている。さら
に、搬送室2と反応室1の間、および、搬送室と外部の
間にはゲートバルブ7およびゲートバルブ8が設けら
れ、ウエハを搬送する時にそれぞれ開閉する機構を有す
る。
【0004】次に図12〜図17を用いて搬送シーケン
スについて説明する。まず、搬送室2が大気圧の状態で
図12のようにゲートバルブ8を開き、アーム12を伸
ばして外部のウエハ14をブレード6上に乗せ、次にア
ーム12を縮めてウエハ14を搬送室2内に取り込みゲ
ートバルブ8を閉じる(図13)。さらにポンプ11に
より搬送室2内の圧力を下げた状態で、ゲートバルブ7
を開き、図14のようにウエハ14を反応室1に移送す
る。次に図15に示すようにステージ内部に設置された
リフトピン15を上げウエハ14をブレード6より持ち
上げた状態において、アーム12を縮めゲートバルブ7
を閉め(図16)リフトピン15を下げる(図17)。
反応室1において所定の処理を終えた後は、逆にリフト
ピン15でウエハ14を持ち上げ(図16)、ゲートバ
ルブ7を開けた後アーム6を延ばしてウエハ14の下に
ブレード6を差し入れる(図15)。リフトピン15を
下げてウエハ14をブレード16上においた後(図1
4)、アーム12を縮めてゲートバルブ7を閉じる(図
13)。次にガス導入管13より窒素ガスなどを搬送室
2内に導入し、ほぼ大気圧になったところでゲートバル
ブ8を開き、アーム6を伸ばしてウエハ14を外部へと
搬出する(図12)。
【0005】以上の搬送シーケンスの中で、ウエハ14
を搬入する時の図13→図15およびウエハ14を搬出
する際の図15→図13において、ウエハ14の温度が
急激に変化する。特にウエハ14を搬出する際の図15
→図14においては、ブレード6がウエハ14の一部の
みにふれるため、ウエハ面内の温度分布が不均一にな
る。図18にブレード6上にウエハ14がおかれた際の
ウエハ上面からみた様子の概念図を示す。高温のステー
ジ3上で暖められたウエハ14がブレード6上におかれ
る際に、ブレード6に接する部分の温度が急激に下がっ
て低温部となり(図の色の薄い部分)ウエハ14が収縮
しようとする。これに対しブレード6に接する部分から
離れたところは高温部であり(図の色の濃い部分)温度
の低下が遅いため、あまり収縮しない。このため境界部
分14aにおいて歪みによるストレスが発生するという
問題があった。このようなストレスのためにウエハ14
に欠陥やまた、ウエハ14が割れるという現象が発生
し、品質上および歩留り等が問題点となってきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明はかかる課題
を解決するためになされたもので、ウエハの熱処理後の
ストレス発生を防止し、ウエハ欠陥や割れのない半導体
デバイスの製造装置および半導体デバイスの製造方法を
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体デ
バイスの製造装置は、ウエハを載置するブレードのウエ
ハを載置する部分の形状が、ウエハが全面に接触するよ
うウエハの形状を倣ったものであるとともに、複数のス
リットが設けられており、このスリット幅を20mm以
下としたものである。
【0008】また、ブレードがウエハの形状を倣ったも
のであるとともに複数の20mm幅以下のスリットを有
するハニカム構造で形成されているものである。
【0009】また、ブレード材質が酸化ジルコニウム系
セラミックスとするものである。
【0010】また、ブレード材質がポリイミド樹脂とす
るものである。
【0011】また、ブレードのウエハを載置する部分の
形状が、ウエハが全面に接触するようにウエハの形状を
倣ったものであるとともに、複数のスリットが設けられ
ており、材質を酸化ジルコニウム系セラミックスまたは
ポリイミド樹脂としたものである。
【0012】また、ブレードがウエハの形状を倣ったも
のであるとともに、複数の20mm幅のスリットを有す
るハニカム構造で形成されており、材質を酸化ジルコニ
ウム系セラミックスまたはポリイミド樹脂としたもので
ある。
【0013】また、この発明に係る半導体デバイスの製
造装置は、半導体ウエハを熱処理する反応室に設けられ
たウエハを載置、保持するステージに加熱、冷却機構が
備えられているものである。
【0014】また、搬送室には、ブレードおよび搬送室
を加熱、冷却する加熱、冷却機構が備えられているもの
である。
【0015】また、ステージに加熱、冷却機構が、搬送
室にも加熱、冷却機構が設けられたものである。
【0016】また、ブレードの材質を酸化ジルコニウム
系セラミックスまたはポリイミド樹脂とし、(ケース
1)ステージに加熱、冷却機構、(ケース2)搬送室に
加熱、冷却機構および、(ケース3)ステージ、搬送室
共に加熱、冷却機構が備えられ、前記材質と前記(ケー
ス1)〜(ケース3)の組み合わせた構成の半導体デバ
イスの製造装置である。
【0017】また、ブレードのウエハを載置する部分の
形状が、ウエハの形状を倣ったものであるとともに幅2
0mm以下の複数のスリットを有するものであり、前記
(ケース1)〜(ケース3)に組み合わせた構成の半導
体デバイスの製造装置である。
【0018】また、前記半導体デバイスの製造装置の組
み合わせの構成に、ブレードがハニカム構造で形成され
た構成の半導体デバイスの製造装置である。
【0019】また前記半導体デバイスの製造装置の組み
合わせの構成に、ブレード材質を酸化ジルコニウム系セ
ラミックスまたはポリイミド樹脂の組み合わせを加えた
構成を備えた半導体デバイスの製造装置である。
【0020】またさらに、半導体デバイスの製造方法で
あって、反応室内でウエハを熱処理後にウエハをリフト
アップして冷却し、その後に搬送室に移送するプロセス
を有するものである。
【0021】また、リフトアップしてウエハを冷却する
時間を20秒以上とするプロセスを有する。
【0022】また、ウエハを熱処理後にウエハをリフト
アップし、ウエハとステージ間にブレードを挿入するプ
ロセスを有する製造方法である。
【0023】また、ブレードを挿入する時間を15秒以
上とするプロセスを有する製造方法である。
【0024】また、ウエハを熱処理後にリフトアップ
し、反応室内に冷却用ガスを導入するプロセスを有する
半導体デバイスの製造方法である。
【0025】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下この発明の実
施の形態1を図1によって説明する。図1において、ス
テージ3にはヒータ等の加熱機構4の他に、冷媒を流す
ための冷却機構19および冷媒の供給装置16が備えら
れている。このとき用いられる冷媒は水やガスなどであ
る。このような構成を備えた半導体デバイスの製造装置
を用いた場合の搬送シーケンスの一実施の形態を以下に
示す。ウエハ14を反応室1まで搬送する間および処理
している間は冷却機構19をオフにし、加熱機構4をオ
ンにすることによってウエハ14を高温にする。次に処
理が終了後、冷却機構19をオン(および加熱機構4を
オフ)にすることによってステージ3およびウエハ14
を冷却する。ウエハ14が十分に冷却した後従来例で図
示したリフトピン15によりウエハ14を持ち上げブレ
ード6によりウエハ14を処理室1より搬送室2へと移
送する。ウエハ14の処理が連続して行われる場合に
は、ウエハ14がブレード6上におかれた時点で、再度
冷却機構19をオフ(および加熱機構4をオン)する。
本実施の形態1においてステージ3の冷却は冷却機構1
9をオンにする事によって行うだけでなく加熱機構4を
オフする事によって行っても良い。また、冷却を行うタ
イミングは処理が終了した後に限らず、処理の終了直前
に行っても構わない。さらに本発明ではウエハ14の冷
却を徐々に行うことができるだけでなく、ウエハ14の
温度を面内で均一に冷却することができるため、歪みに
よるダメージを低減することができる。また、ウエハ1
4を処理室1に搬入する時においてもステージ3上にウ
エハ14を置いた後にステージ3の温度を上昇させれば
さらにダメージを低減することが可能である。
【0026】実施の形態2.次に本発明の実施の形態2
を図2について述べる。上記した実施の形態1ではステ
ージ3に加熱、冷却機構4、19が備えられているもの
を示したが、本実施の形態2は図2に示すように搬送室
2に加熱機構4a、冷却機構19aが備えられたもので
ある。このような構成の半導体デバイスの製造装置を用
いた場合の搬送シーケンスは、ウエハ14を熱処理する
ために搬送室2に移送する前に、またはウエハ14を反
応室1内にて熱処理中に加熱機構4aを用いて搬送室2
およびブレード6を加熱する。反応室1にて熱処理を終
了した後に加熱昇温されたブレード6上にウエハ14を
載置して反応室1より搬入室2に移送する。その後搬入
室2の冷却機構19aをオンしてウエハ14を冷却す
る。このような搬送シーケンスを有する構成の半導体デ
バイスの製造装置によって熱処理された半導体ウエハ1
4は、従来例のように熱処理終了後のウエハ14に室温
付近の温度のブレード6が直接接触することがない。そ
して加熱機構4aによって加熱昇温されたブレード6に
よってウエハ14を搬入室2と移送されその後冷却機構
17aをオンしてウエハ14が徐冷される。従ってウエ
ハ14の熱歪みによるダメージを低減できる。
【0027】実施の形態3.次に本発明の実施の形態3
の半導体デバイスの製造装置を図3について述べる。図
3において、搬入室2に加熱機構4a、冷却機構19a
を、ステージ3には加熱機構4、冷却機構19が備えら
れている。このような構成を有する半導体デバイスの製
造装置では、ウエハ14を搬入室2に移送する前、また
は搬送後に加熱機構4aをオンしてブレード6またはウ
エハ14を加熱し、反応室1内で熱処理終了後にステー
ジ3の加熱機構4、冷却機構19をオン、オフ制御し
て、ウエハ14に印加される熱ストレスを低減させるよ
うブレード6やウエハ14の温度管理を行い、搬送室2
に移送する際に搬送室2の加熱機構4a、冷却機構19
aをオン、オフ制御することによって、さらにウエハ1
4に印加される熱ストレスの低減がはかれるという利点
がある。またさらに、搬送室2内の加熱機構4a、冷却
機構19aおよびステージ3の加熱機構4、冷却機構1
9のオン、オフ制御をウエハ14の移送、熱処理のタイ
ムシーケンスに対し最適に選定することにより、半導体
デバイス製造のスループットをより高めることが可能で
あり、このような製造装置によって製造された半導体デ
バイスの低コスト化、高品質化がはかれる。なお、実施
の形態2、3に示した搬送室2の加熱、冷却機構4a、
19aは、ステージ3に用いられるものと同様のヒー
タ、水、ガス等を用いてもよい。
【0028】実施の形態4.次に本発明の実施の形態4
を図4に示す。図4はブレード6の平面図である。図4
におけるスリット17はリフトピン15との干渉を避け
るためのものである。本図の様にブレードのウエハが載
置される部分をウエハ形状を倣ってウエハ全面に触れる
ような形状とすれば、処理室1からのウエハ14を搬出
の際に、ウエハ14の冷却が面内でほぼ均一に起こるた
めダメージが入り難い。ただし、スリット部17上に位
置する部分においてウエハ14の温度が不均一になるた
め、スリット17の幅はできるだけ狭い方が好ましい。
どの程度のスリット幅が許容できるかはウエハ14とブ
レード6間の熱伝達およびウエハ面内の熱伝導によって
異なる。一例として、たとえば反応室1の圧力が大気圧
で、かつ、ウエハ14の厚さが約700ミクロンの場合
のブレード6からの距離と最大の温度差を図6に示す。
ブレード6は従来の形のもので、温度差はウエハ14中
心との差を時間を追って測定し、最大になった時の値を
プロットした。図6から、ブレード6からの距離が10
mm程度になると50mmの部分での温度差に対し半分
程度の値となる。図4の様な構造をとった場合、ブレー
ド6からもっとも遠い位置はスリットの幅の半分になる
ため、スリット部17の幅は20mm以下で温度差低減
の効果が得られると予想される。ただし、このようなウ
エハ14の全面を保持するブレード6ではブレード6自
体の重量が大きくなり、たわみが発生することが考えら
れる。そのため図5に示すようにブレードをハニカム状
あるいはメッシュ状にして軽量化をはかることも可能で
ある。また、同時に本構造ではウエハ14とブレード6
の接触面積が小さくなることから、ウエハ14がブレー
ド6上に置かれた際の冷却速度が遅くなり、温度の不均
一さが出にくくなるメリットも得られる。なお、本実施
の形態ではスリット17を2個設けた例を示したが、2
本以上の複数のスリットであっても同様の効果を奏す
る。またブレード6の形状を円形の例で示したが円形に
限らず、ウエハ形状に倣ったものであればよいことは言
うまでもない。
【0029】実施の形態5.次に、本発明の実施の形態
5について、図7を用いて説明する。本図は反応室1で
の処理終了後、ウエハ14をリフト機構をなすリフトピ
ン15で持ち上げた状態を示す。そしてステージ3は冷
却機構19をオンしている。本図の状態で保持した場
合、ウエハ14は時間とともに冷却される。次に冷却さ
れた状態にて、ブレード6上にウエハ14を置く様にす
ることによりウエハ14の面内での温度差が軽減され
る。ここで、保持時間が長いほどダメージの低減に対し
ては効果的であるが、搬送時間を含めたトータルの処理
時間が長くなるため冷却速度を速めることが望ましい。
ウエハ14の温度は反応室1の壁の温度が低く、リフト
ピン15で持ち上げる高さが高いほど速やかに、かつ、
最終の温度も低くなる。従って最終的にブレード6の上
にウエハ14が置かれる段階でウエハ面内の温度差が小
さくなるためには、反応室壁の温度が低くリフトピン1
5で持ち上げる高さが高く、また、ウエハ14の保持の
時間が長いほど効果が高い。図8は反応室1の壁の温度
が60℃、ステージ温度が350℃、ステージ3と反応
室1の上面の壁との距離が4cmでさらにリフトピン1
5で3cmウエハ14を持ち上げた場合のウエハ保持時
間とウエハ温度の関係を示している。図より20秒程度
ウエハを保持することにより、ウエハ温度が100℃程
度低下していることが判る。なおここで示した図7で
は、ステージ3内に加熱、冷却機構を設けた実施例を示
したが、搬送室2に加熱、冷却機構を設けたものであれ
ば、さらに熱ストレスの少ない、スループットの高い半
導体デバイスが得られる。
【0030】実施の形態6.次に、本発明の実施の形態
6について、図9を用いて説明する。図9に示すように
リフトピン15においてウエハ14を持ち上げた後、ブ
レード6をウエハ14とステージ3の間に挿入した状態
で一定時間待機させると、ステージ3からウエハ14へ
の輻射がブレード6によって遮断されるため、ウエハ1
4の冷却速度を速めることができるだけでなく、ブレー
ド6の温度が上昇し、ウエハ14とブレード6の温度差
が小さくなるためさらに一層効果的である。本例におけ
るウエハ保持時間とウエハ温度の関係を図10に示す。
15秒程度ウエハを保持することにより、ウエハとブレ
ードの温度差が100℃程度小さくなっていることが判
る。また、ステージ3に冷却機構、搬送室2に加熱、冷
却機構を設けるとさらに効果が上がることは言うまでも
ない。
【0031】実施の形態7.前記実施の形態3および実
施の形態4において反応室1にたとえばガス導入管9よ
りガスを導入することにより、ガスによる冷却の効果が
加わり、ウエハ14の冷却速度を速めることができる。
また、反応室1の壁の材質やブレード6の材質として輻
射係数の高い材質を用いることやブレード6の熱容量を
小さくすることも冷却速度を速めるために有効である。
【0032】実施の形態8.次に本発明の実施の形態8
について述べる。従来技術の図11で説明したように、
反応室1にて熱処理した後のウエハ14をブレード6上
に載置すると、図18に示したようにブレード6とウエ
ハ14との熱伝達により両者の接触面のウエハは低温と
なり、接触しない面は高温であり、熱ストレスが境界面
14aにて発生する。この場合、ブレード6の材質は従
来一般にアルミナセラミックや、アルミ合金にアルミナ
セラミックコーティングされたものが使用されていた。
それらの材質は熱伝導率が比較的大きい為に前記のよう
な熱境界面14aを生じさせている。本発明の実施の形
態8ではこの点に鑑みてなされたものでブレード6の材
質を従来のものに比較して数桁低い熱伝導率を有するも
のを選定した。つまり本実施の形態8では、ブレード6
の材質を機械的、熱的性能、加工性等も配慮して、酸化
ジルコニウム系セラミックスまたはポリイミド樹脂を主
成分としたベスペル(デュポン社製品名)としたもので
ある。これらの材質によって形成されたブレード6はそ
の形状を従来例で示したものや、本発明の実施の形態4
で示したウエハ4の形状を倣うもののいずれであって
も、言い換えればブレード6の形状の如何を問わず、そ
の熱伝導率の低い性能を有することから従来の如く熱境
界面14aを生じさせずその結果熱ストレスを低減させ
た半導体デバイスを得ることが可能である。なお、この
材質のブレード6に、実施の形態4で示した形状つまり
ウエハ形状を倣いスリットを有する形状を採用すること
で、さらに優れた効果を奏することは言うまでもない。
【0033】
【発明の効果】この発明は以上述べたように構成されて
いるので、以下に示すような効果を奏する。
【0034】ウエハを移送するブレードのウエハを載置
する部分の形状が、ウエハがブレードに全面に接触する
ようウエハ形状を倣ったものであるとともに、複数のス
リットが設けられこのスリット幅を20mm以下とした
ので、ウエハの熱処理後ブレード上にウエハを載置した
とき、ウエハ面内での温度分布がほぼ均一となりウエハ
の割れを防ぐとともに、熱歪みによるウエハのダメージ
を低減した高品質の半導体デバイスが得られるという優
れた効果を奏する。
【0035】またブレードがハニカム構造で形成されて
いるので、ブレード上に熱処理後のウエハが載置された
とき、ウエハの冷却速度が遅くなり面内での不均一な温
度分布が低減される。
【0036】またブレード材質を酸化ジルコニウム系セ
ラミックスまたはポリイミド樹脂としたので、これら材
質の熱伝導率が低い特性から、熱処理後のウエハを載置
したとき冷却速度が遅くなり、面内での不均一な温度分
布が低減できる。
【0037】また、反応室のステージには、加熱、冷却
機構が設けられているので、熱処理後のウエハを昇温し
たブレードで載置でき、同様の効果を奏する。
【0038】また、ウエハを熱処理後ステージに設けら
れたリフトピンによってウエハをリフトアップして冷却
し、その後ブレードに載置、移送する製造方法であるの
で、ウエハの熱ストレスによる損傷を防止できる。
【0039】また、ウエハを熱処理後リフトピンでウエ
ハをリフトアップし、ブレードをウエハとステージ間に
挿入してウエハの冷却を促進させるとともに、ブレード
をステージからの輻射熱で昇温させる製造方法であるの
で、同様の効果を奏する。
【0040】また、ウエハを熱処理後ウエハをリフトア
ップし、反応室内に冷却用ガスを導入する製造方法を採
用しているので、ウエハの冷却をより促進し、スループ
ットの高い、熱ストレスによる損傷を防止した半導体デ
バイスを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の製造装置を示す図
である。
【図2】 この発明の実施の形態2の製造装置を示す図
である。
【図3】 この発明の実施の形態3の製造装置を示す図
である。
【図4】 この発明の実施の形態4の製造装置のブレー
ドを示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態4の製造装置のブレー
ドを示す図である。
【図6】 ブレード上に載置されたウエハの温度分布を
示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態5の製造方法を示す図
である。
【図8】 この発明の実施の形態5によるウエハをリフ
トアップしたときの保持時間とウエハ温度を示す図であ
る。
【図9】 この発明の実施の形態6による製造方法を示
す図である。
【図10】 この発明の実施の形態6によるウエハ保持
時間とウエハ、ブレード温度を示す図である。
【図11】 従来の半導体デバイスの製造装置を示す図
である。
【図12】 従来の半導体デバイスの製造シーケンスを
示す図である。
【図13】 従来の半導体デバイスの製造シーケンスを
示す図である。
【図14】 従来の半導体デバイスの製造シーケンスを
示す図である。
【図15】 従来の半導体デバイスの製造シーケンスを
示す図である。
【図16】 従来の半導体デバイスの製造シーケンスを
示す図である。
【図17】 従来の半導体デバイスの製造シーケンスを
示す図である。
【図18】 従来のブレード上にウエハが載置された際
の温度分布を示す概略図である。
【符号の説明】
1 反応室、2 搬送室、3 ステージ、4,4a 加
熱機構、6 ブレード、14 ウエハ、14a 境界
面、15 リフトピン、17 スリット、19,19a
冷却機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 誠治 兵庫県伊丹市瑞原四丁目1番地 菱電セミ コンダクタシステムエンジニアリング株式 会社内 (72)発明者 緒方 健一 兵庫県伊丹市瑞原四丁目1番地 菱電セミ コンダクタシステムエンジニアリング株式 会社内 Fターム(参考) 5F004 AA16 BB25 BB26 BC05 BC06 BD01 5F045 BB11 EB08 EJ02 EK07 EN04

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウエハを熱処理する半導体デバイ
    スの製造装置であって、前記ウエハを熱処理する反応室
    と、前記ウエハを反応室に移送するための搬送室とを有
    し、前記搬送室には前記ウエハを載置して前記反応室に
    移送するブレードが設けられており、前記ブレードの前
    記ウエハを載置する部分の形状が前記ウエハが全面に接
    触するよう前記ウエハの形状を倣ったものであるととも
    に複数のスリットが設けられており、前記スリットの幅
    を20mm以下とすることを特徴とする半導体デバイス
    の製造装置。
  2. 【請求項2】 ブレードがハニカム構造で形成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の半導体デバイスの
    製造装置。
  3. 【請求項3】 半導体ウエハを熱処理する半導体デバイ
    スの製造装置であって、前記ウエハを熱処理する反応室
    と、前記ウエハを反応室に移送するための搬送室とを有
    し、前記搬送室には前記ウエハを載置して前記反応室に
    移送するブレードが設けられており、前記ブレードの材
    質が酸化ジルコニウム系セラミックスであることを特徴
    とする半導体デバイスの製造装置。
  4. 【請求項4】 半導体ウエハを熱処理する半導体デバイ
    スの製造装置であって、前記ウエハを熱処理する反応室
    と、前記ウエハを反応室に移送するための搬送室とを有
    し、前記搬送室には前記ウエハを載置して前記反応室に
    移送するブレードが設けられており、前記ブレードの材
    質がポリイミド樹脂であることを特徴とする半導体デバ
    イスの製造装置。
  5. 【請求項5】 ブレードの材質が酸化ジルコニウム系セ
    ラミックスであることを特徴とする請求項1または2に
    記載の半導体デバイスの製造装置。
  6. 【請求項6】 ブレードの材質がポリイミド樹脂である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体デバ
    イスの製造装置。
  7. 【請求項7】 半導体ウエハを熱処理する半導体装置の
    製造装置であって、前記ウエハを熱処理する反応室と、
    前記ウエハを反応室に移送するための搬送室とを有し、
    前記搬送室には前記ウエハを載置し前記反応室に移送す
    るブレードが設けられるとともに、前記反応室には前記
    ウエハを載置、保持するステージと、前記ステージを加
    熱、冷却する加熱機構および冷却機構が備えられている
    ことを特徴とする半導体デバイスの製造装置。
  8. 【請求項8】 半導体ウエハを熱処理する半導体デバイ
    スの製造装置であって、前記ウエハを熱処理する反応室
    と、前記ウエハを反応室に移送するための搬送室とを有
    し、前記搬送室には前記ウエハを載置し前記反応室に移
    送するブレードが設けられるとともに、前記搬送室には
    前記ブレードおよび搬送室を加熱、冷却する加熱機構お
    よび冷却機構が備えられていることを特徴とする半導体
    デバイスの製造装置。
  9. 【請求項9】 搬送室には、ブレードおよび搬送室を加
    熱、冷却する加熱機構および冷却機構が備えられている
    ことを特徴とする請求項7に記載の半導体デバイスの製
    造装置。
  10. 【請求項10】 ブレードの材質が酸化ジルコニウム系
    セラミックスであることを特徴とする請求項7〜9のい
    ずれか1項に記載の半導体デバイスの製造装置。
  11. 【請求項11】 ブレードの材質がポリイミド樹脂であ
    ることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載
    の半導体デバイスの製造装置。
  12. 【請求項12】 ブレードのウエハを載置する部分の形
    状が、前記ウエハが全面に接触するよう前記ウエハの形
    状を倣ったものであるとともに複数のスリットが設けら
    れており、前記スリットの幅が20mm以下であること
    を特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の半導
    体デバイスの製造装置。
  13. 【請求項13】 ブレードがハニカム構造で形成されて
    いることを特徴とする請求項12に記載の半導体デバイ
    スの製造装置。
  14. 【請求項14】 ブレードの材質が酸化ジルコニウム系
    セラミックスであることを特徴とする請求項12または
    請求項13に記載の半導体デバイスの製造装置。
  15. 【請求項15】 ブレードの材質がポリイミド樹脂であ
    ることを特徴とする請求項12または請求項13に記載
    の半導体デバイスの製造装置。
  16. 【請求項16】 半導体ウエハを熱処理する半導体製造
    装置を使用した半導体デバイスの製造方法において、前
    記半導体製造装置には半導体ウエハを熱処理する反応室
    と、ウエハを反応室に移送するための搬送室と、前記搬
    送室にはウエハを載置して前記反応室に移送するブレー
    ドと、前記反応室には前記ウエハを載置、保持するステ
    ージと、前記ステージを加熱、冷却する加熱機構および
    冷却機構とが設けられているとともに、前記ステージに
    は前記ウエハをリフトアップするリフトピンが備えられ
    ており、前記反応室で前記ウエハを熱処理後に前記ウエ
    ハを冷却し、その後前記ブレードに載置して前記搬送室
    に移送することを特徴とする半導体デバイスの製造方
    法。
  17. 【請求項17】 ウエハを冷却する時間が20秒以上と
    することを特徴とする請求項16に記載の半導体デバイ
    スの製造方法。
  18. 【請求項18】 ウエハの熱処理後にウエハをリフトピ
    ンによってリフトアップし、ブレードを前記ウエハとス
    テージ間に挿入して前記ウエハを冷却することを特徴と
    する請求項16に記載の半導体デバイスの製造方法。
  19. 【請求項19】 ブレードをウエハとステージ間に挿入
    する時間が15秒以上とすることを特徴とする請求項1
    8に記載の半導体デバイスの製造方法。
  20. 【請求項20】 リフトピンによってリフトアップして
    ウエハを冷却する際に、反応室内に冷却用ガスを導入し
    てウエハを冷却することを特徴とする請求項16〜19
    のいずれか1項に記載の半導体デバイスの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005164878A (ja) * 2003-12-02 2005-06-23 Tadahiro Omi 露光装置
JP2007053344A (ja) * 2005-07-20 2007-03-01 Fujitsu Ltd 電子デバイスの製造方法
JP2007059740A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Sumco Corp シリコンウェーハの製造方法
JP2007073564A (ja) * 2005-09-02 2007-03-22 Fujitsu Ltd アッシング装置

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