JP2002021735A - インジェクター - Google Patents

インジェクター

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JP2002021735A
JP2002021735A JP2001074509A JP2001074509A JP2002021735A JP 2002021735 A JP2002021735 A JP 2002021735A JP 2001074509 A JP2001074509 A JP 2001074509A JP 2001074509 A JP2001074509 A JP 2001074509A JP 2002021735 A JP2002021735 A JP 2002021735A
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chamber
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inflow
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    • F04B43/073Pumps having fluid drive the actuating fluid being controlled by at least one valve
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
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    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
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    • F05B2210/00Working fluid
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 与圧機構体が往復動する際における各チャン
バ内の圧力変化を緩和し、ダイヤフラム部等の構成部品
の寿命を延ばすことができるインジェクターを提供す
る。 【解決手段】 ボディ体B内に、被圧送流体Fのための
第1外側流入部13と、第1外側流出部14と、第1外
側流入部又は第1外側流出部と連通する接続流入部2
1,接続流出部22と、接続流入部又は接続流出部と連
通する第2外側流入部31,第2外側流出部32と、第
1チャンバ40と、第2チャンバ50と、吸込用逆止弁
61,71と、吐出用逆止弁66,76と、与圧機構体
80と、与圧機構体を往復動させる作動流体Aを両チャ
ンバの少なくとも一方に流出入する作動流体流出入部9
0と、与圧機構体80の外側の付勢用ダイヤフラム部1
00,120と、該付勢用ダイヤフラム部を内方へ付勢
する付勢手段110,115,130,135を備える
インジェクターI。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インジェクター
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体の製造ライン等における各
種装置には、薬液や超純水等の流体を圧送するためイン
ジェクターが組み込まれることがある。従来のこの種イ
ンジェクターとしては、被圧送流体のための流入口及び
流出口と、二つのチャンバと、前記各チャンバと流入口
とをそれぞれ連通する二つの流入部と、前記各チャンバ
と流出口とをそれぞれ連通する二つの流出部が形成され
たボディ体と、前記各チャンバ内に配されるダイヤフラ
ム部が両端に設けられた与圧機構体を備え、前記チャン
バ内に気体等の作動流体を供給することにより前記与圧
機構体が往復動し、それによってチャンバ内の被圧送流
体を前記流出口から吐出するように構成されたものが知
られている。
【0003】しかしながら、上記従来構造のインジェク
ターにあっては、前記与圧機構体の往復動の際、特には
前記与圧機構体を往復動させる作動流体の供給の切り替
えを行う際に、各チャンバー内の圧力が急激に変化する
といった問題があり、該急激な圧力変化に起因して、与
圧機構体等の、構成部品の耐用年数が短くなる等の様々
な不具合が生じていた。
【0004】また、上記従来構造においては、前記与圧
機構体を往復動させる作動流体の供給の切り替えは、ボ
ディ体に内蔵された終端検出用スイッチ若しくはセンサ
ーにより与圧機構体の終端(ストロークエンド)が検出
された時点で行われるか、或いは前記与圧機構体の終端
に到達したところで作動流体が供給されているチャンバ
の内圧が上昇することを利用して当該切り替えが機械的
に行われるため、与圧機構体が反転する際の流出口にお
ける被圧送流体の吐出圧力は殆ど0に近似してしまい、
吐出圧力が大きく脈動してしまう問題があった。また、
上記のように与圧機構体を往復動させる作動流体の供給
の切り替えがなされるので、当該インジェクターからの
吐出流量は、容易には変更できなかった。なお、前記の
ように脈動が大きいと、例えば、半導体製造ラインにお
いて流体を圧送するのにインジェクターを用いる場合
に、前記流体が飛び散って汚れた流体(この場合には液
体)が半導体ウエハーに再付着したり、エッチングレー
トにムラが出る等、半導体製品の歩留りに影響を及ぼす
おそれがあった。
【0005】さらに、上記のように与圧機構体を往復動
させる作動流体の供給の切り替えを行う場合には、与圧
機構体の終端に到達した時に、与圧機構体のダイヤフラ
ム部がチャンバ内壁に強く激しく接触し、それは与圧機
構体の耐用年数が短くなる原因になる。
【0006】またさらに、上記従来構造においては、当
該インジェクターの作動停止時、つまり、作動流体の供
給・排出動作の停止時に、与圧機構体が、その中心位置
が該与圧機構体の最長往復動範囲(通常作動時における
往復動範囲)の中間位置からズレて停止した場合には、
当該インジェクターの再作動後において、該与圧機構体
の往復動の中心が何れか一方のチャンバ側へ偏心し、往
復動範囲が通常作動時の往復動範囲に対して変化した状
態で、与圧機構体が往復動することになる。そのため、
当該インジェクターの作動停止前後で吐出流量(吐出圧
力)が変わってしまう。また、一般的には、二つのチャ
ンバからの吐出流量は同じになるように設定されるので
あるが、上記のように再作動後に与圧機構体の往復動の
中心がズレている場合には、二つのチャンバからの吐出
流量(吐出圧力)にバラツキが生じてしまう。
【0007】加えて、上記従来構造にあっては、前記ボ
ディ体を多数分割する必要が生じたり、ボディ体の体積
が極めて大きくなり当該インジェクターの大型化を招く
といった問題もあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記の点
に鑑み提案されたものであって、簡単な構造で、与圧機
構体が往復動する際における各チャンバ内の圧力変化を
緩和し、ダイヤフラム部等の構成部品の寿命を延ばすこ
とが可能となり、しかも脈動の小さな安定した吐出流量
が得られると共に該吐出流量を容易に変更することがで
き、さらには、作動停止前後において同一のバラツキの
無い吐出流量を得ることができ、加えて小型化を実現で
きるインジェクターを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1の発
明は、ボディ体(B)内に、被圧送流体(F)の第1外
側流入部(13)と、被圧送流体の第1外側流出部(1
4)と、前記第1外側流入部と連通する接続流入部(2
1)と、前記第1外側流出部と連通する接続流出部(2
2)と、前記接続流入部と連通する第2外側流入部(3
1)と、前記接続流出部と連通する第2外側流出部(3
2)と、前記第1外側流入部と連通する第1吸込部(4
1)と前記第1外側流出部と連通する第1吐出部(4
2)を有する第1チャンバ(40)と、前記第2外側流
入部と連通する第2吸込部(51)と前記第2外側流出
部と連通する第2吐出部(52)を有する第2チャンバ
(50)と、前記第1外側流入部と前記第1吸込部の間
に該第1吸込部方向に被圧送流体が流れるように介装さ
れた第1吸込用逆止弁(61)と、前記第1吐出部と前
記第1外側流出部の間に該第1外側流出部方向に被圧送
流体が流れるように介装された第1吐出用逆止弁(6
6)と、前記第2外側流入部と前記第2吸込部の間に該
第2吸込部方向に被圧送流体が流れるように介装された
第2吸込用逆止弁(71)と、前記第2吐出部と前記第
2外側流出部の間に該第2外側流出部方向に被圧送流体
が流れるように介装された第2吐出用逆止弁(76)
と、前記第1チャンバ内壁(40a)に外周部が固定さ
れた第1与圧用ダイヤフラム部(81)と前記第2チャ
ンバ内壁(50a)に外周部が固定された第2与圧用ダ
イヤフラム部(82)とが連結部(83)によって一体
動自在に配置された与圧機構体(80)と、前記第1チ
ャンバ又は第2チャンバの少なくとも一方に開口され前
記与圧機構体を往復動させる作動流体(A)を第1チャ
ンバ又は第2チャンバの少なくとも一方に流出入する作
動流体流出入部(90)と、前記第1チャンバ内壁の外
側の壁面(40b)に設けられ前記第1与圧用ダイヤフ
ラム部外面との接触時に該第1与圧用ダイヤフラム部を
第2与圧用ダイヤフラム部方向に押圧する第1付勢用ダ
イヤフラム部(100)と、該第1付勢用ダイヤフラム
部を常時第2与圧用ダイヤフラム部方向に付勢する第1
付勢手段と、前記第2チャンバ内壁の外側の壁面(50
b)に設けられ前記第2与圧用ダイヤフラム部外面との
接触時に該第2与圧用ダイヤフラム部を第1与圧用ダイ
ヤフラム部方向に押圧する第2付勢用ダイヤフラム部
(120)と、該第2付勢用ダイヤフラム部を常時第1
与圧用ダイヤフラム部方向に付勢する第2付勢手段とを
備えたことを特徴とするインジェクター(I)に係る。
【0010】請求項2の発明は、請求項1において、第
1付勢手段が、第1付勢用ダイヤフラム部の外側に形成
された第1収容空間(105)内に前記第1付勢用ダイ
ヤフラム部に接触しながら往復動するように配設された
第1ピストン部(110)と、該第1ピストン部を常時
第2与圧用ダイヤフラム部方向に付勢する第1スプリン
グ(115)とで構成されると共に、第2付勢手段が、
第2付勢用ダイヤフラム部の外側に形成された第2収容
空間(125)内に前記第2付勢用ダイヤフラム部に接
触しながら往復動するように配設された第2ピストン部
(130)と、該第2ピストン部を常時第1与圧用ダイ
ヤフラム部方向に付勢する第2スプリング(135)と
で構成されるインジェクターに係る。
【0011】請求項3の発明は、請求項1又は2におい
て、与圧機構体を往復動させる作動流体の第1チャンバ
又は第2チャンバへの供給及び該チャンバからの作動流
体の排出が、外部の切り替え手段により所定の切り替え
周期で切り替えられると共に、前記切り替え周期が任意
に変更できるように構成されているインジェクターに係
る。
【0012】請求項4の発明は、請求項1〜3の何れか
一項において、流体の供給・排出動作の停止時に、第1
付勢手段と第2付勢手段の協働により、与圧機構体をそ
の中心位置が該与圧機構体の最長往復動範囲の中間位置
又はその近傍と一致するように位置させるインジェクタ
ーに係る。
【0013】請求項5の発明は、請求項1〜4の何れか
一項において、第1外側流入部に連通する第1流入口
(11)と、第1外側流出部に連通する第1流出口(1
2)と、第2外側流入部に連通する第2流入口(33)
と、第2外側流出部に連通する第2流出口(34)を備
え、使用時には第1流入口と第2流入口のうちの何れか
一方を閉じると共に、第1流出口と第2流出口のうちの
何れか一方を閉じるようにされたインジェクターに係
る。
【0014】請求項6の発明は、請求項1〜5の何れか
一項において、第1外側流入部及び第1吸込用逆止弁を
含む第1吸込用逆止弁ブロック(60)と、第1外側流
出部及び第1吐出用逆止弁を含む第1吐出用逆止弁ブロ
ック(65)と、第2外側流入部及び第2吸込用逆止弁
を含む第2吸込用逆止弁ブロック(70)と、第2外側
流出部及び第2吐出用逆止弁を含む第2吐出用逆止弁ブ
ロック(75)とがボディ体内にそれぞれ組み付けられ
ているインジェクターに係る。
【0015】請求項7の発明は、請求項1〜6の何れか
一項において、第1チャンバ又は第2チャンバの一方に
のみ与圧機構体を往復動させる作動流体が流出入され、
かつ作動流体が流出入されないチャンバ内壁と当該チャ
ンバ内に配される与圧用ダイヤフラム部内面との間にス
プリング(140)が配設されているインジェクターに
係る。
【0016】請求項8の発明は、請求項1〜7の何れか
一項において、第1付勢手段を収容するために第1付勢
用ダイヤフラム部の外側に形成された第1収容空間を外
側から塞ぐ第1蓋部(116)と、第2付勢手段を収容
するために第2付勢用ダイヤフラム部の外側に形成され
た第2収容空間を外側から塞ぐ第2蓋部(136)と
が、透明体或いは半透明体より形成されているインジェ
クターに係る。
【0017】請求項9の発明は、請求項1〜8の何れか
一項において、第1外側流入部に連通する第1流入口
と、第1外側流出部に連通する第1流出口と、第2外側
流入部に連通する第2流入口と、第2外側流出部に連通
する第2流出口を備え、前記第1流出口又は第2流出口
から流出される流体内の作動流体の混入を検知する作動
流体混入検知手段(210)が設けられているインジェ
クターに係る。
【0018】請求項10の発明は、請求項9において、
第1流入口又は第2流入口から流入される流体の特性を
検知する流入流体特性検知手段(211)が設けられて
いるインジェクターに係る。
【0019】請求項11の発明は、請求項2〜10の何
れか一項において、ボディ体に、第1付勢用ダイヤフラ
ム部と第1ピストン部間の空気をボディ体外へ排出する
第1通気孔(106)と、第2付勢用ダイヤフラム部と
第2ピストン部間の空気をボディ体外へ排出する第2通
気孔(126)が形成されると共に、前記第1通気孔及
び第2通気孔からの被圧送流体の漏出の有無を検知する
漏出検知手段(230,231)が設けられているイン
ジェクターに係る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例に係るイ
ンジェクターの第2流入口及び第2流出口を閉じた場合
における第1チャンバからの流体吐出状態を示す縦断面
図、図2は同じくインジェクターの第2チャンバからの
流体吐出状態を示す縦断面図、図3は同じくインジェク
ターの作動停止状態を示す縦断面図、図4は同実施例の
インジェクターに用いられる逆止弁を示す斜視図、図5
は同実施例のインジェクターの第2流入口及び第1流出
口を閉じた場合における第1チャンバからの流体吐出状
態を示す縦断面図、図6は同じくインジェクターの第2
チャンバからの流体吐出状態を示す縦断面図、図7はこ
の発明に係るインジェクターの効果を説明するためのグ
ラフ図、図8はこの発明に係るインジェクターの一使用
例を示す概略図、図9は同じく他の使用例を示す概略
図、図10は図9の使用例における効果を説明するため
のグラフ図、図11は同じくさらに他の使用例を示す概
略図、図12は他の実施例におけるインジェクターの縦
断面図、図13はさらに他の実施例におけるインジェク
ターの縦断面図、図14はさらに他の実施例におけるイ
ンジェクターの縦断面図、図15は図14の符号1,2
部分を拡大して示す拡大断面図、図16は図14のイン
ジェクターの作動流体混入検知手段及び流入流体特性検
知手段付近を示す断面図、図17は図14のインジェク
ターに漏出検知手段を設けた場合の概略図である。
【0021】図1〜図3に示すインジェクターIは、こ
の発明の一実施例に係るもので、ボディ体B内に、第1
外側流入部13、第1外側流出部14、接続流入部2
1、接続流出部22、第2外側流入部31、第2外側流
出部32、第1チャンバ40、第2チャンバ50、第1
吸込用逆止弁61、第1吐出用逆止弁66、第2吸込用
逆止弁71、第2吐出用逆止弁76、与圧機構体80、
作動流体流出入部90、第1付勢用ダイヤフラム部10
0、第1付勢手段110,115、第2付勢用ダイヤフ
ラム部120、第2付勢手段130,135を備えたも
のからなる。なお、実施例のボディ体Bは、第1外側ブ
ロック10と中間ブロック20と第2外側ブロック30
が一体に組み付けられたもので構成されている。また、
この実施例のインジェクターIは、半導体の製造ライン
等における各種装置に、薬液や超純水等の流体を圧送供
給するために組み付けられる。以下、各部についてそれ
ぞれ詳述する。
【0022】第1外側ブロック10は、その一側に被圧
送流体Fをボディ体B内に流入させるための第1流入口
11及び該第1流入口11と連通する第1外側流入部1
3が設けられると共に、他側に被圧送流体Fをボディ体
B外に流出させるための第1流出口12及び該第1流出
口12と連通する第1外側流出部14が設けられてい
る。この実施例では、当該第1外側ブロック10は、フ
ッ素樹脂等の耐蝕性及び耐薬品性の高い樹脂から形成さ
れている。
【0023】中間ブロック20は、前記第1外側ブロッ
ク10の内側に配置され、前記第1外側流入部13と連
通する接続流入部21及び前記第1外側流出部14と連
通する接続流出部22を有している。この実施例では、
当該中間ブロック20(前記接続流入部21及び接続流
出部22を除く。)は、後述する与圧機構体80の作動
状態が外部から視認できるように、透明塩化ビニル樹脂
等からなる透明体或いは半透明体より形成されている。
さらに、この実施例では、前記接続流入部21及び接続
流出部22は、中間ブロック20内に埋設された管部材
P1,P2で構成されている。また、前記管部材P1,
P2は、被圧送流体Fと接することを考慮して、フッ素
樹脂等の耐蝕性及び耐薬品性の高い樹脂から形成される
のが好ましい。なお、図示の例では、前記管部材P1,
P2と前記第1外側ブロック10間にはOリング等のシ
ール部材o1が介在されてシール性の向上が図られてい
る。
【0024】第2外側ブロック30は、前記中間ブロッ
ク20の前記第1外側ブロック10と反対側の外側に配
置されるもので、一側に前記中間ブロック20の接続流
入部21と連通する第2外側流入部31と、該第2外側
流入部31に連通し被圧送流体Fをボディ体B内に流入
させるための第2流入口33が設けられていると共に、
他側に前記中間ブロック20の接続流出部22と連通す
る第2外側流出部32と、該第2外側流出部32に連通
し被圧送流体Fをボディ体B外に流出させるための第2
流出口34が設けられている。この実施例では、当該第
2外側ブロック30は、フッ素樹脂等の耐蝕性及び耐薬
品性の高い樹脂から形成されている。さらに、図示の例
では、第2外側ブロック30と前記管部材P1,P2間
にはOリング等のシール部材o1が介在されてシール性
の向上が図られている。
【0025】また、上記ボディ体Bを構成する第1外側
ブロック10,中間ブロック20,第2外側ブロック3
0は適宜手段により一体に組み付けられる。なお、この
実施例では、前記第1外側ブロック10と中間ブロック
20と第2外側ブロック30とが一体に組み付けられた
ボディ体Bの全体外形状は方形となっており、当該イン
ジェクターIは極めて配置性が良い。
【0026】第1チャンバ40は、前記第1外側ブロッ
ク10と中間ブロック20によって形成されている。こ
の第1チャンバ40は、前記第1外側流入部13と連通
する第1吸込部41と、前記第1外側流出部14と連通
する第1吐出部42とを有している。そして、前記第1
外側流入部13と第1吸込部41の間には該第1吸込部
41方向に被圧送流体Fが流れるように構成された第1
吸込用逆止弁61が介装されていると共に、前記第1外
側流出部14と第1吐出部42の間には前記第1外側流
出部14方向に被圧送流体が流れるように構成された第
1吐出用逆止弁66が介装されている。
【0027】第2チャンバ50は、前記中間ブロック2
0と第2外側ブロック30によって形成されている。こ
の第2チャンバ50は、前記第2外側流入部31と連通
する第2吸込部51と、前記第2外側流出部32と連通
する第2吐出部52とを有している。そして、前記第2
外側流入部31と第2吸込部51の間には該第2吸込部
51方向に被圧送流体Fが流れるように構成された第2
吸込用逆止弁71が介装されていると共に、前記第2外
側流出部32と第2吐出部52の間には前記第2外側流
出部32方向に被圧送流体が流れるように構成された第
2吐出用逆止弁76が介装されている。
【0028】ここで、実施例においては、請求項6に規
定した発明のように、前記第1外側流入部13及び第1
吸込用逆止弁61を含む第1吸込用逆止弁ブロック60
と、前記第1外側流出部14及び第1吐出用逆止弁66
を含む第1吐出用逆止弁ブロック65とがボディ体Bの
第1外側ブロック10内にそれぞれ別部材として組み付
けられると共に、前記第2外側流入部31及び第2吸込
用逆止弁71を含む第2吸込用逆止弁ブロック70と、
前記第2外側流出部32及び第2吐出用逆止弁76を含
む第2吐出用逆止弁ブロック75とがボディ体Bの第2
外側ブロック30内にそれぞれ別部材として組み付けら
れている。このようにすれば、インジェクターI全体の
体積を小さくすることができ、インジェクターI自体の
小型化を実現できる。
【0029】また、この実施例では、前記各逆止弁ブロ
ック60,65,70,75の第1外側流入部13,第
1外側流出部14,第2外側流入部31,第2外側流出
部32は、略直角に屈曲形成されている。このようにす
れば、図示のように前記各逆止弁61,66,71,7
6の移動軸と前記流入口11,33及び流出口12,3
4の開口軸とが直交し、被圧送流体Fの流れ方向を変換
させる必要がある場合等であっても、各逆止弁ブロック
60,65,70,75内で被圧送流体Fの流れ方向を
換えることができ、インジェクターI全体の体積をより
一層小さくすることができる。なお、前記各逆止弁ブロ
ック60,65,70,75は、フッ素樹脂等の耐蝕性
及び耐薬品性の高い樹脂から形成されている。図示の符
号o2は、前記各逆止弁ブロック60,65,70,7
5と前記第1外側ブロック10,中間ブロック20,第
2外側ブロック30間に介在されるOリング等のシール
部材である。
【0030】さらに、この実施例においては、前記各逆
止弁61,66,71,76は、図4からより容易に理
解されるように、円柱体或いは角柱体(図示では円柱
体)からなり、その一側端面Eに複数の流体流通路E1
が放射状に形成されたものが用いられている。勿論、当
該各逆止弁としては、これに限定されるものではない。
【0031】与圧機構体80は、前記第1チャンバ40
内に配される第1与圧用ダイヤフラム部81と、前記第
2チャンバ50内に配される第2与圧用ダイヤフラム部
82とが、前記中間ブロック20を貫通する連結部83
によって一体動自在に連結され、前記ボディ体B内に配
置されている。実施例における与圧機構体80は、前記
各部81,82,83がそれぞれ螺着結合されている。
勿論、これに限らず、前記第1与圧用ダイヤフラム部8
1と連結部83とが一体に形成され、前記連結部83に
第2与圧用ダイヤフラム部82が螺着固定されても良い
し、前記第2与圧用ダイヤフラム部82と連結部83と
が一体に形成され、前記連結部83に第1与圧用ダイヤ
フラム部81が螺着固定されても良い。また、この実施
例の与圧機構体80は、前記各ブロックと同様に、フッ
素樹脂等の耐蝕性及び耐薬品性の高い樹脂から形成され
ている。
【0032】前記第1与圧用ダイヤフラム部81は、ダ
イヤフラム面である薄肉の可動部81aと、その外周側
の外周部81bを有しており、前記外周部81bが前記
第1チャンバ40の内壁40aに固定されている。ま
た、前記第2与圧用ダイヤフラム部82は、ダイヤフラ
ム面である薄肉の可動部82aと、その外周側の外周部
82bを有しており、前記外周部82bが前記第2チャ
ンバ50の内壁50aに固定されている。この実施例で
は、図示のように、前記第1与圧用ダイヤフラム部81
の外周部81bは、前記第1外側ブロック10と中間ブ
ロック20間に挟着されて固定され、一方、前記第2与
圧用ダイヤフラム部82の外周部82bは、前記中間ブ
ロック20と第2外側ブロック30間に挟着されて固定
されている。図示の符号o3は前記各与圧用ダイヤフラ
ム部81,82の外周部81b,82bと中間ブロック
20間に介在されるOリング等のシール部材、o4は前
記連結部83と中間ブロック20間に介在されるOリン
グ等のシール部材である。なお、図示では、前記各与圧
用ダイヤフラム部81,82の可動部81a,82aの
断面形状は略直線状となっているが、これに限らず、該
可動部の断面形状は波形状とされてもよい。
【0033】作動流体流出入部90は、前記中間ブロッ
ク20内に形成され、前記第1チャンバ40又は第2チ
ャンバ50の少なくとも一方に開口され、前記与圧機構
体80を往復動させる作動流体、例えば前記各与圧用ダ
イヤフラム部81,82を加圧若しくは減圧する調圧気
体A等を、前記二つのチャンバ40,50の何れか一方
の内壁40a又は50aと当該チャンバ40,50内に
配される与圧用ダイヤフラム部81又は82の内面81
c又は82cとの間に流出入させる部分である。前記作
動流体流出入部90には、ボディ体B外のコンプレッサ
ー等の作動流体供給装置が接続されることになる。
【0034】実施例では、当該作動流体流出入部90
は、中間ブロック20から第1チャンバ40に開口さ
れ、第1チャンバ40の内壁40aと第1与圧用ダイヤ
フラム部81の内面81c間に前記作動流体Aを流出入
させる第1作動流体流出入部91と、中間ブロック20
から第2チャンバ50に開口され、第2チャンバ50の
内壁50aと第2与圧用ダイヤフラム部82の内面82
c間に前記作動流体Aを流出入させる第2作動流体流出
入部92とからなり、両チャンバ40,50内に前記作
動流体Aを交互に供給することにより与圧機構体80が
往復動するようになっている。ここで、一方のチャンバ
に前記第1作動流体流出入部91又は第2作動流体流出
入部92を介して作動流体Aが供給されているときに
は、他方のチャンバから該チャンバ内に充填されていた
作動流体Aは、前記第1作動流体流出入部91又は第2
作動流体流出入部92を介してインジェクターI外へ排
出されるようになっている。
【0035】ところで、この実施例では、前記与圧機構
体80を往復動させる作動流体Aの第1チャンバ40又
は第2チャンバ50への供給及び該チャンバからの作動
流体Aの排出の切り替え、つまり作動流体供給側チャン
バの切り替えは、請求項3の発明のように、外部の切り
替え手段(図示せず)により所定の切り替え周期で行わ
れると共に、該切り替え周期が任意に変更できるように
構成されている。前記切り替え手段としては、シーケン
サーやタイマー等からの任意の周期的なON−OFF信
号に基づいて駆動する4又は5方向電磁弁や、互いに逆
の作動をする2つの3方向電磁弁を組み合わせたもの等
の切替え電磁弁が好適である。
【0036】上記のように作動流体Aの供給及び排出の
切り替え周期を変更可能にすれば、与圧機構体80の往
復動の周期、ひいては与圧機構体80の往復動範囲を容
易に変更することができる。これによって、前記切り替
え周期を、与圧機構体80の各ダイヤフラム部81,8
2が終端(ストロークエンド)に達する時間よりも短く
設定し、与圧機構体80の各ダイヤフラム部81,82
が終端に達する前に与圧機構体80を反転させることが
可能となり、その場合における被圧送流体Fの吐出圧力
と時間との関係を表す図7の(A)及び(B)のグラフ
から理解されるように、前記与圧機構体80の反転時
(切り替えタイミング)yに生じる流出口12又は34
における被圧送流体Fの吐出圧力の脈動を小さくするこ
とができ、つまり圧力変動の少ない流体の供給が可能と
なる。なお、作動流体Aの第1チャンバ40又は第2チ
ャンバ50への供給及び該チャンバからの作動流体Aの
排出の切り替えは、上記例示の方法に限らず、ボディ体
Bに内蔵した終端検出用スイッチ若しくはセンサー(図
示せず)により与圧機構体80の終端(ストロークエン
ド)が検出された時点で行ったり、或いは前記与圧機構
体80の終端に到達したところで作動流体Aが供給され
ているチャンバ40又は50の内圧が上昇することを利
用して当該切り替えを機械的に行うようにしてもよい。
この場合には、図7の(C)及び(D)のグラフから理
解されるように、前記与圧機構体80の反転時yの吐出
圧力が0になる。図7の(A)及び(B)中の符号tは
前記各チャンバに対する作動流体Aの供給及び排出の切
り替え周期を示している。
【0037】第1付勢用ダイヤフラム部100は、前記
第1チャンバ内壁40aの外側の壁面40bに、薄肉の
可動部として設けられている。この第1付勢用ダイヤフ
ラム部100は、前記与圧機構体80の往復動と後述の
第1付勢手段の作用により変形(伸縮)し、前記第1与
圧用ダイヤフラム部81の外面81dと接触した時に該
第1与圧用ダイヤフラム部81を第2与圧用ダイヤフラ
ム部方向に押圧するようになっている。なお、実施例の
第1付勢用ダイヤフラム部100は第1外側ブロック1
0に一体的に形成されているが、本発明はこれに限定さ
れず、当該第1付勢用ダイヤフラム部を別部材として第
1チャンバ内壁40a(第1外側ブロック10)に固定
するようにしてもよい。
【0038】第1付勢手段110,115は、前記第1
付勢用ダイヤフラム部100を常時内方、すなわち第2
与圧用ダイヤフラム部方向に付勢するためのものであ
る。実施例では、当該第1付勢手段110,115は、
請求項2の発明の如く、第1外側ブロック10の第1付
勢用ダイヤフラム部100の外側に形成された第1収容
空間105内に前記第1付勢用ダイヤフラム部100に
接触しながら往復動するように配設された第1ピストン
部110と、該第1ピストン部110を常時内方、すな
わち第2与圧用ダイヤフラム部方向に付勢する第1スプ
リング115とで構成されている。また、実施例におけ
る前記第1ピストン部110は、先端側(内側)の押圧
側端面111にて前記第1付勢用ダイヤフラム部100
と接触するようになっている。図示の符号106は前記
第1付勢用ダイヤフラム部100と第1ピストン部11
0間の空気をボディ体B外へ排出するための第1通気孔
(呼吸孔)、112は前記第1ピストン部110に形成
されたスプリング取付用開口、116は前記第1収容空
間105の開口側を塞ぎ前記第1スプリング115を受
けるための第1蓋部(第1スプリング用受け部)、11
7は前記第1蓋部116と第1ピストン部110間の空
気を外部へ排出するために第1蓋部116に形成された
第1排出孔、o5は前記第1ピストン部110と前記第
1蓋部116間に介在されるOリング等のシール部材、
o6は前記第1外側ブロック10と前記第1蓋部116
間に介在されるOリング等のシール部材である。
【0039】第2付勢用ダイヤフラム部120は、前記
第2チャンバ内壁50aの外側の壁面50bに、薄肉の
可動部として設けられている。この第2付勢用ダイヤフ
ラム部120は、前記与圧機構体80の往復動と後述の
第2付勢手段の作用により変形(伸縮)し、前記第2与
圧用ダイヤフラム部82の外面82dと接触した時に該
第2与圧用ダイヤフラム部82を第1与圧用ダイヤフラ
ム部方向に押圧するようになっている。なお、実施例の
第2付勢用ダイヤフラム部120は第2外側ブロック3
0に一体的に形成されているが、本発明はこれに限定さ
れず、当該第2付勢用ダイヤフラム部を別部材として第
2チャンバ内壁50a(第2外側ブロック30)に固定
するようにしてもよい。
【0040】第2付勢手段130,135は、前記第2
付勢用ダイヤフラム部120を常時内方、すなわち第1
与圧用ダイヤフラム部方向に付勢するためのものであ
る。実施例では、当該第2付勢手段130,135は、
請求項2の発明の如く、第2外側ブロック30の第2付
勢用ダイヤフラム部120の外側に形成された第2収容
空間125内に前記第2付勢用ダイヤフラム部120に
接触しながら往復動するように配設された第2ピストン
部130と、該第2ピストン部130を常時内方、すな
わち第1与圧用ダイヤフラム部方向に付勢する第2スプ
リング135とで構成されている。また、実施例におけ
る前記第2ピストン部130は、前記第1ピストン部1
10と同様に、先端側(内側)の押圧側端面131にて
前記第2付勢用ダイヤフラム部120と接触するように
なっている。図示の符号126は前記第2付勢用ダイヤ
フラム部120と第2ピストン部130間の空気をボデ
ィ体B外へ排出するための第2通気孔(呼吸孔)、13
2は前記第2ピストン部130に形成されたスプリング
取付用開口、136は前記第2収容空間125の開口側
を塞ぎ前記第2スプリング135を受けるための第2蓋
部(第2スプリング用受け部)、137は前記第2蓋部
136と第2ピストン部130間の空気を外部へ排出す
るために第2蓋部136に形成された第2排出孔、o7
は前記第2ピストン部130と前記第2蓋部136間に
介在されるOリング等のシール部材、o8は前記第2外
側ブロック30と前記第2蓋部136間に介在されるO
リング等のシール部材である。
【0041】なお、前記各付勢用ダイヤフラム部100
又は120をそれぞれ内方に付勢する各付勢手段は、上
記例示のものに限定されない。例えば、前記各付勢用ダ
イヤフラム部100又は120の外側に加圧空間(実施
例の収容空間105,125に相当する。)を設け、こ
の加圧空間にボディ体B外のコンプレッサー等の加圧気
体供給装置により加圧気体を供給することによって、前
記各付勢用ダイヤフラム部100又は120をそれぞれ
内方に所定圧力で付勢するようにしてもよい。
【0042】ここで、この実施例では、請求項4に規定
し、かつ図3に示したように、当該インジェクターIの
作動停止時、すなわち前記作動流体Aの供給・排出動作
の停止時に、前記第1付勢手段と第2付勢手段の協働
(詳しくは後で述べる。)により、前記与圧機構体80
をその中心位置80cが該与圧機構体の最長往復動範囲
(停止前の往復動範囲)Sの中間位置Sc又はその近傍
(ここでは中間位置Sc)と一致するように位置させる
ように構成されている。より具体的に説明すると、実施
例のインジェクターIでは第1チャンバ40,第1与圧
用ダイヤフラム部81等の第1外側ブロック10側の各
部と第2チャンバ50,第2与圧用ダイヤフラム部82
等の第2外側ブロック30側の各部とは互いに対称な形
状及び位置関係となっており、前記作動流体Aの供給・
排出動作の停止時に、前記第1付勢手段と第2付勢手段
の付勢力によって、与圧機構体80の中心位置80cが
ボディ体B(中間ブロック20)の中心位置、すなわち
与圧機構体80の最長往復動範囲Sの中間位置Scに一
致するように、与圧機構体80を移動させている。それ
により、当該インジェクターIの作動停止時において、
与圧機構体80の各与圧用ダイヤフラム部81,82に
作用するストレスが同等(この例では各ダイヤフラム部
81,82ともストレスは0)となる。また、実施例に
おいては、前記各ピストン部110,130外周に外側
へフランジ状に突出した外側突出部113,133が設
けられると共に、前記各収容空間105,125の内壁
に前記外側突出部113,133と当接し各ピストン部
110,130のさらなる内方への移動を規制する段差
部107,127が設けられ、前記作動流体Aの供給・
排出動作の停止時に両方のピストン部110,130の
外側突出部113,133が前記段差部107,127
に当接して与圧機構体80が完全停止したときに、該与
圧機構体80の中心位置80cが最長往復動範囲Sの中
間位置(ボディ体Bの中心位置)Scに位置するように
なっている。このようにすれば、前記第1スプリング1
15の弾性力と第2スプリング135の弾性力が多少異
なっても、確実に前記作動流体Aの供給・排出動作の停
止時に与圧機構体80を、その中心位置80cが最長往
復動範囲Sの中間位置Scに位置するように停止させる
ことができる。また、実施例では、第1チャンバ40と
第2チャンバ50の容積を等しくすることにより、二つ
のチャンバ40,50からの吐出流量が同じになるよう
に設定されている。
【0043】このようにしてなるインジェクターIは以
下のように作動する。なお、以下では、第2外側ブロッ
ク30の第2流入口33及び第2流出口34が閉じられ
た場合の作動について説明する。すなわち、図1に示す
ように、前記第1作動流体流出入部91を介して第1チ
ャンバ40の内壁40aと第1与圧用ダイヤフラム部8
1の内面81cとの間に作動流体Aが供給されると共
に、前記第2作動流体流出入部92を介して第2チャン
バ50の内壁50aと第2与圧用ダイヤフラム部82の
内面82cとの間に充填されていた作動流体Aが排出さ
れると、前記与圧機構体80が第1外側ブロック10側
に移動する。これによって、第1チャンバ40の内壁4
0aと第1与圧用ダイヤフラム部81の外面81dとの
間に充填されていた被圧送流体Fが、前記第1吐出部4
2,第1吐出用逆止弁66,第1外側流出部14を介し
て前記第1流出口12から吐出されると同時に、前記第
1流入口11から前記第1外側流入部13,接続流入部
21,第2外側流入部31,第2吸込用逆止弁71,第
2吸込部51を介して第2チャンバ50の内壁50aと
第2与圧用ダイヤフラム部82の外面82dとの間に被
圧送流体Fが充填され、次の吐出動作に備える。
【0044】ここで、前記与圧機構体80の第1外側ブ
ロック10側への移動初期には、第2スプリング135
の力によって、第2与圧用ダイヤフラム部外面82dに
第2付勢用ダイヤフラム部120が接触しながら、第2
ピストン部130及び第2付勢用ダイヤフラム部120
が第1外側ブロック10側に移動する。それから、与圧
機構体80の中心位置がボディ体B(中間ブロック2
0)の中心位置に一致すると、前記第2ピストン部13
0の外側突出部133が前記第2収容空間125の第2
段差部127に当接して、第2ピストン部130及び第
2付勢用ダイヤフラム部120の第1外側ブロック10
側への移動が終わると共に、第1与圧用ダイヤフラム部
外面81dが第1付勢用ダイヤフラム部100に当接す
る。その後、さらに与圧機構体80が第1外側ブロック
10側へ移動すると、第2与圧用ダイヤフラム部外面8
2dが第2付勢用ダイヤフラム部120から離れると共
に、第1与圧用ダイヤフラム部81により第1付勢用ダ
イヤフラム部100及び第1ピストン部110が第1収
容空間105側へ押されて移動する。
【0045】これに対して、図2に示すように、前記第
2作動流体流出入部92を介して第2チャンバ50の内
壁50aと第2与圧用ダイヤフラム部82の内面82c
との間に作動流体Aが供給されると共に、前記第1作動
流体流出入部91を介して第1チャンバ40の内壁40
aと第1与圧用ダイヤフラム部81の内面81cとの間
に充填されていた作動流体Aが排出されると、前記与圧
機構体80が第2外側ブロック30側に移動する。これ
によって、第2チャンバ50の内壁50aと第2与圧用
ダイヤフラム部82の外面82dとの間に充填されてい
た被圧送流体Fが、前記第2吐出部52,第2吐出用逆
止弁76,第2外側流出部32,接続流出部22,第1
外側流出部14を介して前記流出口12から吐出される
と同時に、前記流入口11から前記第1外側流入部1
3,第1吸込用逆止弁61,第1吸込部41を介して第
1チャンバ40の内壁40aと第1与圧用ダイヤフラム
部81の外面81dとの間に被圧送流体Fが充填され、
次の吐出動作に備える。
【0046】前記与圧機構体80が第2外側ブロック3
0側へ移動する際、その初期においては、第1スプリン
グ115の力によって、第1与圧用ダイヤフラム部外面
81dに第1付勢用ダイヤフラム部100が接触しなが
ら、第1ピストン部110及び第1付勢用ダイヤフラム
部100が第2外側ブロック30側に移動する。それか
ら、与圧機構体80の中心位置がボディ体Bの中心位置
に一致すると、前記第1ピストン部110の外側突出部
113が前記第1収容空間105の第1段差部107に
当接して、第1ピストン部110及び第1付勢用ダイヤ
フラム部100の第2外側ブロック30側への移動が終
わると共に、第2与圧用ダイヤフラム部外面82dが第
2付勢用ダイヤフラム部120に当接する。その後、さ
らなる与圧機構体80の第2外側ブロック30側への移
動によって、第1与圧用ダイヤフラム部外面81dが第
1付勢用ダイヤフラム部100から離れると共に、第2
与圧用ダイヤフラム部82により第2付勢用ダイヤフラ
ム部120及び第2ピストン部130が第2収容空間1
25側へ押されて移動する。
【0047】なお、図1及び図2に示した作動例では、
第2外側ブロック30の第2流入口33及び第2流出口
34を閉じ、インジェクターI外部からの被圧送流体F
の流入口として第1外側ブロック10の第1流入口11
を、インジェクターI外部への被圧送流体Fの流出口と
して第1外側ブロック10の第1流出口12をそれぞれ
利用しているが、これに限らず、例えば、図5及び図6
の如く第1流出口12と第2流入口33を閉じてインジ
ェクターIを使用してもよいし、或いは第1流入口11
と第1流出口12を閉じてインジェクターIを使用して
もよいし、さらには第1流入口11と第2流出口34を
閉じてもよい。すなわち、インジェクターIの使用時に
は、第1流入口11と第2流入口33のうちの何れか一
方を閉じると共に、第1流出口12と第2流出口34の
うちの何れか一方を閉じるようにすればよい。
【0048】上述したように当該インジェクターIにお
いては、与圧機構体80が往復動する際に、該与圧機構
体80の各与圧用ダイヤフラム部81,82が各付勢手
段110,115,130,135により内方へ付勢さ
れている各付勢用ダイヤフラム部100,120に徐々
に接触及び離間するため、与圧機構体80と各チャンバ
内壁40a,50a間の緩衝効果が得られ、従来に比
し、与圧機構体80や各ブロック10,20,30等の
構成部材の耐用年数が長くなる。また、当該インジェク
ターIにあっては、上記のように各付勢用ダイヤフラム
部100,120及び各付勢手段で構成される与圧機構
体80のための付勢機構を有しており、与圧機構体80
の反転時、つまり作動流体の供給・排出の切り替え時に
は、次に被圧送流体Fが供給されるチャンバ側の与圧用
ダイヤフラム部81又は82が付勢用ダイヤフラム部1
00又は120と接触しながらゆっくり内方へ移動する
と共に、次に被圧送流体Fを排出するチャンバ側の付勢
用ダイヤフラム部100又は120が被圧送流体Fの圧
力で外方へ若干移動する。したがって、前記付勢機構が
ある場合における吐出圧力−時間のグラフを示す図7の
(A)及び(B)と前記付勢機構が無い場合における吐
出圧力−時間のグラフを示す同図の(C)及び(D)と
を比較参照することにより理解できるように、前記付勢
機構がある場合には、付勢機構が無い場合に比べて各チ
ャンバ内の圧力、ひいては流出口からの吐出圧力が急激
に変化するのを防ぐことができ、それに伴って、与圧機
構体80を含む各構成部材の寿命が飛躍的に延びること
になる。
【0049】さらに、上述の如く、インジェクターIの
作動停止時、つまり作動流体の供給・排出動作の停止時
に、第1付勢手段110,115と第2付勢手段13
0,135の協働により、前記与圧機構体80をその中
心位置80cが該与圧機構体80の最長往復動範囲Sの
中間位置(ボディ体Bの中心位置)Scと一致するよう
に位置させるようにすれば、当該インジェクターの停止
前後で与圧機構体80の往復動の中心及び往復動範囲が
一定であるので、図7の(A)及び(B)のグラフから
理解されるように、当該インジェクターの再作動後にも
停止前(通常作動時)と同じようなバラツキのない安定
した吐出圧力、ひいては吐出流量が得られる。なお、従
来構造のように付勢機構が無く、インジェクターの作動
停止時に、与圧機構体の中心位置が該与圧機構体の最長
往復動範囲の中間位置からズレて、与圧機構体が停止し
た場合には、当該インジェクターの再作動後において、
該与圧機構体は、往復動の中心がズレたまま往復動し、
その往復動範囲(正確には一方のチャンバ方向への移動
距離)が短くなってしまうので、図7の(C)及び
(D)の鎖線で示すように、当該インジェクターIの停
止前後(通常作動時と再作動時)で吐出圧力、ひいては
吐出流量が変わってしまうと共に、再作動後において各
チャンバ40,50からの吐出流量にバラツキが生じて
しまう。
【0050】なお、この実施例のインジェクターIは、
上述したように前記中間ブロック20が透明体(若しく
は半透明体)で形成されているので、与圧機構体80の
作動状態が外部から視認できるようになっている。その
ため、与圧機構体80、特には各与圧用ダイヤフラム部
81,82が破損する等の異常発生を早期に発見するこ
とができるばかりか、前記与圧機構体80の反転位置の
決定による与圧機構体80の往復動範囲の設定、つまり
吐出流量の設定が簡単に行える利点がある。また、前記
透明体若しくは半透明体からなる中間ブロック20に目
盛りを刻設する等して、与圧機構体80の往復動におけ
る反転位置を分かり易くすれば、前記吐出流量の設定が
より容易になる。また、上記のように中間ブロック20
が透明体或いは半透明体で形成されない場合には、前記
チャンバ40,50の内壁40a,50aにCCDやフ
ォトセンサー等の検知手段を設けて、与圧機構体80の
作動状態が外部から視認できるようにしてもよい。
【0051】図8には上記構造からなるインジェクター
Iの一使用例が示されている。この例においては、当該
インジェクターIは、タンクT1内の被圧送流体Fをポ
ンプV1によりユースポイントU1に供給する回路内の
圧力を増圧するための増圧器として用いられている。な
お、図示の例では、インジェクターIの第2流入口33
及び第2流出口34が閉じられ、第1流入口11にポン
プV1を介してタンクT1が接続されていると共に、第
1流出口12にユースポイントU2が接続されている。
【0052】また、図9には上記構造からなるインジェ
クターIの他の使用例が示されている。この例において
は、当該インジェクターIは、タンクT2内の被圧送流
体FをユースポイントU2に圧送供給するための所謂ダ
イヤフラムポンプとして用いられている。図示の例で
は、前記インジェクターIとユースポイントU2の間に
調整弁H(特許第2671183号等参照)が配備され
ている。このようにすれば、実施例のインジェクターI
(作動流体の供給・排出の切り替えを外部の切り替え手
段により行う。)における被圧送流体の吐出圧力と時間
との関係を表す図10の(A)のグラフから理解される
ように、与圧機構体80が反転動作に移るタイミングy
における吐出圧力よりも前記調整弁Hの設定圧力zを低
く設定して被圧送流体Fの圧力調整を行うことにより、
ユースポイントU2に被圧送流体Fを安定して定圧供給
できる。すなわち、吐出圧力の脈動を除去することがで
きるようになる。また、図9の例では、インジェクター
Iの第2流入口33及び第2流出口34が閉じられ、第
1流入口11にタンクT2が接続されていると共に、第
1流出口12に調整弁Hを介してユースポイントU2が
接続されている。
【0053】なお、図10においては、参考比較例とし
て、(B)には前記調整弁Hが実施例のインジェクター
IとユースポイントU2の間に配備されない場合におけ
る被圧送流体の吐出圧力と時間との関係のグラフが、
(C)には前記インジェクターIの代わりに従来構造の
インジェクターを用い前記調整弁HがインジェクターI
とユースポイントU2の間に配備されない場合における
被圧送流体の吐出圧力と時間との関係のグラフが、
(D)には前記従来構造のインジェクターを用い前記調
整弁HがインジェクターIとユースポイントU2の間に
配備される場合における被圧送流体の吐出圧力と時間と
の関係のグラフがそれぞれ表されている。(D)から分
かるように、与圧機構体80が反転動作に移るタイミン
グyにおける吐出圧力が0に近似する従来構造のインジ
ェクターを用いる場合、インジェクターからの吐出圧力
が調整弁Hによる設定圧力以下になった時には、ユース
ポイントU2への被圧送流体Fの定圧供給が不可能とな
り、依然吐出圧力の脈動は残ってしまう。図10中の符
号tは前記各チャンバに対する作動流体Aの供給及び排
出の切り替え周期を示している。
【0054】また、図11には上記構造からなるインジ
ェクターIのさらに他の使用例が示されている。この例
においては、当該インジェクターIは、二つのタンクT
3(工場内循環回路中に配備されたタンク),T4内の
被圧送流体Fa,Fbの何れか一方をユースポイントU
3に圧送供給するための所謂ダイヤフラムポンプとして
用いられている。図示の例では、インジェクターIの第
1流出口12が閉じられ、第1流入口11に第1ON・
OFF弁(切り替え弁)V3及びポンプV2を介してタ
ンクT3が接続されていると共に、第2流入口33に第
2ON・OFF弁V4を介してタンクT4が接続され、
さらに第2流出口34にユースポイントU3が接続され
ている。このようにすれば、第1ON・OFF弁V3を
開け第2ON・OFF弁V4を閉じることにより、タン
クT3内の被圧送流体FaをユースポイントU3に圧送
供給でき、一方、第2ON・OFF弁V4を開け第1O
N・OFF弁V3を閉じることにより、タンクT4内の
被圧送流体FbをユースポイントU3に圧送供給でき
る。すなわち、一つのインジェクターIで2種類の流体
を圧送供給することができる。さらに、図示しないが、
前記第1流出口12にON・OFF弁を介して一のユー
スポイントと接続すると共に、第2流入口33にON・
OFF弁を介して他のユースポイントと接続するように
すれば、前記各ON・OFF弁の開閉により一つのイン
ジェクターIで二箇所のユースポイントに流体を圧送供
給することも可能となる。
【0055】図12にはこの発明の他の実施例に係るイ
ンジェクターIxが示されている。なお、以下の説明及
び図12において先に説明した実施例のインジェクター
Iの構成部材と同一部材については同一符号を付して、
説明を省略する。この実施例のインジェクターIxは、
請求項7に規定した発明のように、第1チャンバ40又
は第2チャンバ50の一方にのみ、図示の例では第2チ
ャンバ50にのみ、与圧機構体80を往復動させる作動
流体Aが流出入され、かつ前記作動流体Aが流出入され
ないチャンバ、図示の例では第1チャンバ40の内壁4
0aと当該チャンバ内に配される第1与圧用ダイヤフラ
ム部81の内面81cとの間にスプリングSが配設され
ている。なお、この場合、前記作動流体Aが流出入され
ない第1チャンバ40側の前記第1作動流体流出入部9
1は呼吸路となる。
【0056】このように構成すれば、前記スプリングS
によって与圧機構体80は常時一方の外側ブロック方向
へ付勢されるため、一方のチャンバ40又は50に対し
てのみ作動流体Aの供給及び排出を行うだけで与圧機構
体80を往復動させることができ、与圧機構体80の駆
動制御が極めて簡単になる。なお、このように一方のチ
ャンバのみに作動流体Aの供給及び排出を行う場合に
は、該作動流体Aの供給及び排出の切り替えを行う切り
替え手段としては、シーケンサーやタイマー等からの任
意の周期的なON−OFF信号に基づいて駆動する3方
向電磁弁が好適である。また、図示しないが、両チャン
バに与圧機構体を往復動させる作動流体が両作動流体流
出入部を介して流出入され、かつ両チャンバの内壁と与
圧用ダイヤフラム部の内面との間にスプリングがそれぞ
れ配設されるようにしてもよい。
【0057】また、上記実施例では、第1外側ブロック
10に第1流入口11及び第1流出口12が設けられ、
他方、第2外側ブロック30に第2流入口33及び第2
流出口34が設けられ、インジェクター全体として流入
口及び流出口がそれぞれ2個づつ設けられているが、本
発明はこれに限定されることなく、インジェクター全体
として流入口及び流出口をそれぞれ1個づつ設けるよう
にしてもよい。その場合、流入口及び流出口を、共に第
1外側ブロック10又は第2外側ブロック30に形成し
たり、或いは流入口を第1外側ブロック10に形成して
流出口を第2外側ブロック30に形成したり、或いは流
入口を第2外側ブロック30に形成して流出口を第1外
側ブロック10に形成したりする等、当該流入口及び流
入口を、第1外側ブロック10,中間ブロック20,第
2外側ブロック30の何れか適宜のブロックに形成する
ことができる。
【0058】さらに、上記各実施例では、ボディ体Bは
第1外側ブロック10,中間ブロック20,第2外側ブ
ロック30の3つのブロックからなっているが、これに
限定されず、図13に示すインジェクターIyのよう
に、ボディ体をさらに分割したものでも良い。図示のイ
ンジェクターIyにおいては、ボディ体Byは9つのブ
ロックB1〜B9で構成されている。なお、図13にお
いて先に説明した実施例のインジェクターIの構成部材
と同一部材については同一符号を付してある。図中の符
号Nは各ブロックを固定するための固定用ボルトであ
る。
【0059】図14〜17には、さらに他の実施例に係
るインジェクターIz及びその一部分が示されている。
なお、以下の説明及び図14〜17において先に説明し
た実施例のインジェクターIの構成部材と同一部材につ
いては同一符号を付して、説明を省略する。この実施例
のインジェクターIzにおいては、ボディ体Bの中間ブ
ロック20内に埋設されて接続流入部21及び接続流出
部22を構成する管部材P1,P2と、第1外側ブロッ
ク10又は第2外側ブロック30とが、Oリング等のシ
ール部材を介さずに接続されている。
【0060】前記接続構造についてより詳しく説明する
と、図14の符号1部分を拡大して示す図15の(1)
から理解されるように、管部材P1,P2の両端面が内
側テーパ部Pbを有する凹面Paで形成されると共に、
第1外側ブロック10又は第2外側ブロック30の中間
ブロック側面における管部材P1,P2と接触する位置
に、前記管部材P1,P2の内側テーパ部Pbに対応す
る外側テーパ部Qbを有する凸部Qaが形成され、前記
管部材P1,P2の内側テーパ部Pbと第1外側ブロッ
ク10又は第2外側ブロック30の外側テーパ部Qbと
の圧接により、管部材P1,P2と第1外側ブロック1
0又は第2外側ブロック30が連結されている。このよ
うにすれば、管部材P1,P2と第1外側ブロック10
又は第2外側ブロック30間のシール性が十分となる。
しかも、Oリング等のシール部材が不要になるため、部
品点数を低減できると共に、当該管部材P1,P2と第
1外側ブロック10又は第2外側ブロック30の接続部
位をフッ素樹脂等の耐蝕性及び耐薬品性の高い樹脂とす
ることができる。なお、この実施例では、管部材P1,
P2の両端面を凹面Paで形成したが、これに限らず、
管部材P1,P2の両端面を外側テーパ部を有する凸面
で形成し、第1外側ブロック10又は第2外側ブロック
30に内側テーパ部を有する凹部を形成するようにして
も良い。
【0061】また、この実施例では、第1吸込用逆止弁
ブロック60,第1吐出用逆止弁ブロック65,第2吸
込用逆止弁ブロック70,第2吐出用逆止弁ブロック7
5は、Oリング等のシール部材を介さずに、ボディ体B
の第1外側ブロック10又は第2外側ブロック30に組
み付けられている。より詳しく説明すると、図14の符
号2部分を拡大して示す図15の(2)から理解される
ように、前記各逆止弁ブロック60,65,70,75
の外壁面の所定位置(但し、外側流入部13,31又は
外側流出部14,32より外側(図14では上側又は下
側)の位置)に突起部Mが突設され、当該各逆止弁ブロ
ック60,65,70,75の組み付け時に、前記突起
部Mが第1外側ブロック10又は第2外側ブロック30
の逆止弁ブロック用収容部の内壁に圧接されるようにな
っている。これによって、Oリング等のシール部材が無
くても、各逆止弁ブロック60,65,70,75と第
1外側ブロック10又は第2外側ブロック30間のシー
ル性が十分となる。しかも、前記シール部材が不要にな
るため、部品点数を低減できると共に、当該各逆止弁ブ
ロック60,65,70,75の組み付け部位をフッ素
樹脂等の耐蝕性及び耐薬品性の高い樹脂のみで構成でき
る利点がある。なお、この実施例では、各逆止弁ブロッ
ク60,65,70,75に突起部Mが設けられている
が、この場合とは逆に、第1外側ブロック10又は第2
外側ブロック30の逆止弁ブロック用収容部の内壁に突
起部を設けるようにしても良い。
【0062】さらに、このインジェクターIzでは、前
記中間ブロック20は、第1外側ブロック10及び第2
外側ブロック30と同様に、フッ素樹脂等の耐蝕性及び
耐薬品性の高い樹脂から形成されていると共に、請求項
8に規定したように、第1付勢手段の第1ピストン部1
10を収容するために第1付勢用ダイヤフラム部100
の外側に形成された第1収容空間105を外側から塞ぐ
第1蓋部116と、第2付勢手段の第2ピストン部13
0を収容するために第2付勢用ダイヤフラム部120の
外側に形成された第2収容空間125を外側から塞ぐ第
2蓋部136とが、透明塩化ビニル樹脂等からなる透明
体或いは半透明体より形成されている。このようにすれ
ば、中間ブロック20が透明体或いは半透明体でない場
合であっても、図14の矢印R1,R2方向から前記第
1蓋部116又は第2蓋部136を見て、第1蓋部11
6又は第2蓋部136の色の濃淡を確認することによ
り、前記第1ピストン部110又は第2ピストン130
の動作を外部から視認できるようになり、ひいては与圧
機構体80の作動状態を把握できる。その結果、与圧機
構体80が破損する等の異常発生を早期に発見できる等
の利点がある。また、前記中間ブロック20を耐蝕性及
び耐薬品性の高い樹脂から形成する場合には、管部材P
1,P2を用いることなく、中間ブロック20に直接、
接続流入部21及び接続流出部22を形成することも可
能で、その場合には、部品点数を減らすことができる。
【0063】なお、このインジェクターIzでは、ピス
トン部110,130とスプリング115,135によ
り構成された各付勢手段により各付勢用ダイヤフラム部
100,120を付勢しているが、上述したように各付
勢用ダイヤフラム部100,120を加圧気体によって
付勢する場合においても、前記第1蓋部116及び第2
蓋部136を透明体或いは半透明体で構成すれば、前記
各付勢用ダイヤフラム部100,120の動作を外部か
ら視認できるので、与圧機構体80の作動状態を把握す
ることができる。
【0064】また、このインジェクターIzにおいて
は、請求項9或いは請求項10に規定し、かつ図16に
示したように、第1流出口12又は第2流出口34から
流出される被圧送流体内の、前記与圧機構体80を往復
動させるための作動流体の混入の有無を検知する作動流
体混入検知手段(210)が設けられていると共に、第
1流入口11又は第2流入口33から流入される被圧送
流体の特性を検知する流入流体特性検知手段211が設
けられている。また、この実施例では、前記第1流入口
11に継ぎ手部材J1を介して取り付けられたチューブ
等の流入用配管部材200に、前記流入流体特性検知手
段211が配設され、前記第1流出口12に継ぎ手部材
J2を介して取り付けられたチューブ等の流出用配管部
材205に、前記作動流体混入検知手段210が配設さ
れ、これに対して、第2流入口33及び第2流出口34
は封止部材J3,J4(図14参照)により封止されて
いる。図16中の符号201は流入用配管部材200の
端部を円周方向外方へ折り返して形成された鍔返し部、
202は前記流入用配管部材200の鍔返し部201と
継ぎ手部材J1間に介在された押圧リング、206は流
出用配管部材205の端部を円周方向外方へ折り返して
形成された鍔返し部、207は前記流出用配管部材20
0の鍔返し部206と継ぎ手部材J2間に介在された押
圧リングである。なお、実施例の各配管部材200,2
05は、光透過性を有する透明又は半透明のチューブか
らなっている。以下、前記作動流体混入検知手段210
及び流入流体特性検知手段211について具体的に説明
する。
【0065】前記各検知手段210,211としては、
例えば、前記各配管部材200,205内を流通する被
圧送流体の色,透明度等の性状や状態、すなわち特性を
外部から検知できるものが挙げられ、実施例の各検知手
段210,211は共に、互いに独立した発光部材22
0と受光部材221を備える透過型の光電子センサ−
(ビームセンサー)が用いられている。
【0066】また、図示の各検知手段210,211の
発光部材220及び受光部材221は保護チューブ22
2,223により保護されていると共に、当該各検知手
段210,211は、前記各配管部材200,205に
装着される断面視略十字状の検知手段取付部材225
と、該検知手段取付部材225と螺合して前記各配管部
材200,205を圧締する配管部材用ナット部材22
6,227と、前記検知手段取付部材225と螺合して
前記保護チューブ222,223を圧締する検知手段用
ナット部材228,229等によって、各配管部材20
0,205に保持固定されている。勿論、各検知手段2
10,211の保持固定方法は、上の例示に限定され
ず、適宜の方法を採用できる。
【0067】上述したように作動流体混入検知手段21
0を設ければ、与圧用ダイヤフラム部81,82が破損
したり、劣化したりして、与圧機構体80を往復動させ
るための作動流体Aが各チャンバ40,50の各与圧用
ダイヤフラム部外側領域へ漏出した場合に、その漏出し
た作動流体Aの被圧送流体への混入を当該作動流体混入
検知手段210により感知するので、前記与圧機構体8
0、ひいてはインジェクターIzの異常発生を簡単かつ
早期に発見でき、その対応を迅速に行えるようになる。
また、前記作動流体混入検知手段210に加えて、流入
流体特性検知手段211を設けるようにすれば、流入流
体の特性を参酌して、流出流体の異常、つまり前記作動
流体Aの混入を相対的に判断でき、誤りのない正確な、
被圧送流体への作動流体Aの混入検知が可能となる。し
たがって、スラリーを含む薬液等の、経時変化の激しい
流体や前記各配管部材200,205を変色させるおそ
れのある流体を被圧送流体とする場合に、特に好適であ
る。なお、上の例では、透過型の光電子センサーを各検
知手段210,211として用いた場合について説明し
たが、これに限らず、反射型の光電子センサー等、適宜
のものを各検知手段210,211として用いることが
できる。
【0068】加えて、このインジェクターIzにおいて
は、請求項11に規定し、かつ図17に示したように、
前記第1付勢用ダイヤフラム部100と第1付勢手段の
第1ピストン部110間の空気をボディ体B外へ排出す
るためにボディ体Bの第1外側ブロック10に形成され
た第1通気孔106、及び前記第2付勢用ダイヤフラム
部120と第2付勢手段の第2ピストン部130間の空
気をボディ体B外へ排出するためにボディ体Bの第2外
側ブロック30に形成された第2通気孔126から、前
記各付勢用ダイヤフラム部100,120の破損や劣化
等に起因して被圧送流体が漏出しているか否かを検知す
る漏出検知手段230,231が設けられている。図示
の例では、前記第1通気孔106及び第2通気孔126
に、継ぎ手部材J5,J6等を介してチューブ等の漏出
検知用配管部材240,241を接続し、前記各通気孔
106,126及び各漏出検知用配管部材240,24
1を通って漏れ出た流体を漏出検知手段230,231
により検知するようになっている。なお、以下、被圧送
流体が液体とされる場合における前記漏出検知手段23
0,231の一例について説明する。
【0069】この例における漏出検知手段230,23
1は共に、前記各漏出検知用配管部材240,241か
らの流体を受ける従来公知の漏液検知帯(漏液センサ
ー)250と、該漏液検知帯250の出力から漏液を検
出する漏液検出器(回路)255とで構成されている。
前記漏液検知帯250は、絶縁被覆内に2本の導体が一
定の間隔を保って収容されると共に、その絶縁被覆が前
記両導体の両側縁で部分的に欠如されることで両導体を
部分的に外部に露出させ、それぞれの露出部分を漏液検
知電極として構成されたものからなる。また、前記漏液
検出器255は、図示の例では、交流検出方式を採用し
たものからなって、所定周期毎に所定電圧の信号を発生
させる発振回路256と、前記信号を受ける検出回路2
57を有している。上記構成の漏出検知手段230,2
31では、前記各漏出検知用配管部材240,241か
ら流体が漏れ出て、その流体が漏液検知帯250に触れ
た状態では、漏液検知帯250の漏液検知電極が電気的
に短絡しこれに対応した検出信号を出力させ、一方、前
記漏液検知帯250に流体が触れていない状態では、前
記漏液検知電極が電気的に開放しこれに対応した検出信
号を出力させることによって、流体漏出の有無を検出で
きるようになっている。
【0070】このように漏出検知手段230,231に
よって、第1通気孔106及び第2通気孔126からの
被圧送流体の漏出の有無を検知するように構成すれば、
前記各付勢用ダイヤフラム部100,120の破損や劣
化等の異常発生を簡単かつ早期に発見でき、その対応措
置を迅速に行えるようになる。なお、漏出検知手段とし
ては、上記例示のものに限定されることはない。他の漏
出検知手段としては、黒色の印等を付したプラスチック
等からなる板の表面上に紙を載置し、該紙に流体が触れ
た場合に前記板の印が透けて見えるようにし、その変化
を公知の光電スイッチ等を用いて検知するように構成し
たものや、前記各漏出検知用配管部材240,241か
らの流体を受ける容器を用意し、その容器内の流体の有
無あるいは変動を光の屈折特性を利用したセンサー等で
検知するように構成したもの等を挙げることができる。
また、上記例のように、第1通気孔106及び第2通気
孔126に各漏出検知用配管部材240,241を接続
して配管するようにすれば、流体の漏出位置を思い通り
の位置にすることができるが、前記漏出位置に拘らない
場合等では、各漏出検知用配管部材240,241で配
管しない形で前述の漏出検知手段を配設することも可能
である。
【0071】なお、本発明に係るインジェクターは、発
明の趣旨を逸脱しない範囲において上記各実施例の構成
の一部を適宜に変更して実施することができる。
【0072】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明に
係るインジェクターにあっては、与圧機構体が往復動す
る際に、該与圧機構体の外側に設けられた各付勢用ダイ
ヤフラム部及び各付勢手段の緩衝作用により各チャンバ
ー内の圧力が急激に変化するのを防ぐことができると共
に、従来に比し、与圧機構体等の構成部品の耐用年数が
長くなる。特に、請求項2の発明のように、各付勢手段
を構成すれば、該各付勢手段の構造を極めて簡単にする
ことができる。
【0073】また、請求項3の発明のように、前記与圧
機構体を往復動させる作動流体の第1チャンバ又は第2
チャンバへの供給及び該チャンバからの作動流体の排出
を、外部の切り替え手段により所定の切り替え周期で切
り替え、該切り替え周期を任意に変更できるようにすれ
ば、与圧機構体の往復動範囲を容易に変更することがで
きる。その結果、前記切り替え周期を、与圧機構体の各
ダイヤフラム部が終端に達する時間よりも短く設定する
ことにより、与圧機構体の各ダイヤフラム部が終端に達
する前に当該与圧機構体を反転させることができ、それ
によって、前記与圧機構体の反転時に生じる吐出圧力の
脈動を小さくすることができる。加えて、前記切り替え
周期の変更により、吐出流量を容易に変更することがで
きる。
【0074】さらに、請求項4の発明の如く、作動流体
の供給・排出動作の停止時に、第1付勢手段と第2付勢
手段の協働により、前記与圧機構体をその中心位置が与
圧機構体の最長往復動範囲の中間位置又はその近傍と一
致するように位置させるように構成すれば、インジェク
ターの作動停止前後において、同一の、かつバラツキの
無い吐出流量(吐出圧力)を得ることができる。
【0075】またさらに、請求項5の発明に係るインジ
ェクターのように、流入口及び流出口をそれぞれ2個づ
つ備え、2個の流入口のうちの何れか一方を閉じると共
に、2個の流出口のうちの何れか一方を閉じて使用する
ようにすれば、当該インジェクターの配置(配管)の自
由度が増す利点がある。
【0076】また、請求項6の発明のように、第1外側
流入部及び第1吸込用逆止弁を含む第1吸込用逆止弁ブ
ロックと、第1外側流出部及び第1吐出用逆止弁を含む
第1吐出用逆止弁ブロックと、第2外側流入部及び第2
吸込用逆止弁を含む第2吸込用逆止弁ブロックと、第2
外側流出部及び第2吐出用逆止弁を含む第2吐出用逆止
弁ブロックとがボディ体内にそれぞれ組み付けられれ
ば、ボディ体内に逆止弁,与圧機構体,各流入部,各流
出部等の構成部材が全て組み込むことができ、従来に比
しボディ体の構造が簡単になると共に、ボディ体を多数
に分割する必要がなくなり、しかもインジェクターその
ものが大変コンパクトになる。
【0077】また、請求項7の発明のように、前記ボデ
ィ体内の第1チャンバ又は第2チャンバの一方にのみ与
圧機構体を往復動させる作動流体が流出入され、かつ作
動流体が流出入されないチャンバ内壁と当該チャンバ内
に配される与圧用ダイヤフラム部内面との間にスプリン
グを配設すれば、前記スプリングによって与圧機構体は
常時一方の外側ブロック方向へ付勢されるため、一方の
チャンバに対してのみ前記作動流体の供給及び排出を行
うだけで与圧機構体を往復動させることができ、与圧機
構体の駆動制御が極めて簡単になる。
【0078】また、請求項8の発明の如く、前記各付勢
手段を収容する各収容空間を外側から塞ぐ各蓋部を透明
体或いは半透明体より形成すれば、与圧機構体の作動状
態を外部から視認できるようになる。
【0079】また、請求項9の発明のように、開いて使
用されている流出口から流出される被圧送流体内の、与
圧機構体を往復動させる作動流体の混入を検知する作動
流体混入検知手段を設ければ、その検知手段によって、
与圧用ダイヤフラム部の破損等に起因する、与圧機構体
を往復動させる作動流体の漏れを検知できるようになる
ので、前記与圧機構体ひいてはインジェクターの異常発
生を簡単かつ早期に発見でき、その対応を迅速に行える
ようになる。さらに、請求項10の発明のように、前記
作動流体混入検知手段に加えて、開いて使用されている
流入口から流入される被圧送流体の特性を検知する流入
流体特性検知手段を設けるようにすれば、流入口から流
入される被圧送流体の特性を参酌して、被圧送流体内へ
の作動流体の混入を相対的に判断でき、より作動流体混
入検知の精度が上がる。
【0080】加えて、請求項11の発明の如く、前記各
付勢用ダイヤフラム部と各付勢手段のピストン部間の空
気をボディ体外へ排出するための各通気孔から被圧送流
体が漏出しているか否かを検知する漏出検知手段を設け
るようにすれば、前記各付勢用ダイヤフラム部の破損等
のインジェクターの異常発生を簡単かつ早期に発見で
き、その異常に迅速に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るインジェクターの第
2流入口及び第2流出口を閉じた場合における第1チャ
ンバからの流体吐出状態を示す縦断面図である。
【図2】同じくインジェクターの第2チャンバからの流
体吐出状態を示す縦断面図である。
【図3】同じくインジェクターの作動停止状態を示す縦
断面図である。
【図4】同実施例のインジェクターに用いられる逆止弁
を示す斜視図である。
【図5】同実施例のインジェクターの第2流入口及び第
1流出口を閉じた場合における第1チャンバからの流体
吐出状態を示す縦断面図である。
【図6】同じくインジェクターの第2チャンバからの流
体吐出状態を示す縦断面図である。
【図7】この発明に係るインジェクターの効果を説明す
るためのグラフ図である。
【図8】この発明に係るインジェクターの一使用例を示
す概略図である。
【図9】同じく他の使用例を示す概略図である。
【図10】図9の使用例における効果を説明するための
グラフ図である。
【図11】同じくさらに他の使用例を示す概略図であ
る。
【図12】他の実施例におけるインジェクターの縦断面
図である。
【図13】さらに他の実施例におけるインジェクターの
縦断面図である。
【図14】さらに他の実施例におけるインジェクターの
縦断面図である。
【図15】図14の符号1,2部分を拡大して示す拡大
断面図である。
【図16】図14のインジェクターの作動流体混入検知
手段及び流入流体特性検知手段付近を示す断面図であ
る。
【図17】図14のインジェクターに漏出検知手段を設
けた場合の概略図である。
【符号の説明】
11 第1流入口 12 第1流出口 13 第1外側流入部 14 第1外側流出部 21 接続流入部 22 接続流出部 31 第2外側流入部 32 第2外側流出部 33 第2流入口 34 第2流出口 40 第1チャンバ 40a 第1チャンバの内壁 40b 第1チャンバの内壁の外側壁面 41 第1吸込部 42 第1吐出部 50 第2チャンバ 50a 第2チャンバの内壁 50b 第2チャンバの内壁の外側壁面 51 第2吸込部 52 第2吐出部 60 第1吸込用逆止弁ブロック 61 第1吸込用逆止弁 65 第1吐出用逆止弁ブロック 66 第1吐出用逆止弁 70 第2吸込用逆止弁ブロック 71 第2吸込用逆止弁 75 第2吐出用逆止弁ブロック 76 第2吐出用逆止弁 80 与圧機構体 81 第1与圧用ダイヤフラム部 82 第2与圧用ダイヤフラム部 83 連結部 90 作動流体流出入部 91 第1作動流体流出入部 92 第2作動流体流出入部 100 第1付勢用ダイヤフラム部 105 第1収容空間 106 第1通気孔 110 第1ピストン部(第1付勢手段) 115 第1スプリング(第1付勢手段) 116 第1蓋部 120 第2付勢用ダイヤフラム部 125 第2収容空間 126 第2通気孔 130 第2ピストン部(第2付勢手段) 135 第2スプリング(第3付勢手段) 136 第2蓋部 210 作動流体混入検知手段 211 流入流体特性検知手段 230,231 漏出検知手段 A 作動流体 B ボディ体 F 被圧送流体 I,Ix,Iy,Iz インジェクター
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04B 9/109 F04B 9/10 J 9/117 21/02 G 53/10 43/06 B 43/06 (72)発明者 柴田 知子 愛知県名古屋市千種区上野3丁目11番8号 アドバンス電気工業株式会社内 Fターム(参考) 3H071 AA01 BB01 CC25 CC28 CC34 CC44 DD04 DD12 DD13 DD51 DD71 3H075 AA01 BB04 BB14 BB16 BB30 CC03 CC05 CC08 CC11 CC16 CC24 CC35 DA02 DA04 DA09 DB10 DB42 3H077 AA01 BB03 CC02 CC07 CC17 DD09 DD15 EE01 EE04 EE12 EE16 EE25 EE26 EE31 EE37 FF04 FF12 FF13 FF22

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボディ体(B)内に、被圧送流体(F)
    の第1外側流入部(13)と、被圧送流体の第1外側流
    出部(14)と、前記第1外側流入部と連通する接続流
    入部(21)と、前記第1外側流出部と連通する接続流
    出部(22)と、前記接続流入部と連通する第2外側流
    入部(31)と、前記接続流出部と連通する第2外側流
    出部(32)と、前記第1外側流入部と連通する第1吸
    込部(41)と前記第1外側流出部と連通する第1吐出
    部(42)を有する第1チャンバ(40)と、前記第2
    外側流入部と連通する第2吸込部(51)と前記第2外
    側流出部と連通する第2吐出部(52)を有する第2チ
    ャンバ(50)と、前記第1外側流入部と前記第1吸込
    部の間に該第1吸込部方向に被圧送流体が流れるように
    介装された第1吸込用逆止弁(61)と、前記第1吐出
    部と前記第1外側流出部の間に該第1外側流出部方向に
    被圧送流体が流れるように介装された第1吐出用逆止弁
    (66)と、前記第2外側流入部と前記第2吸込部の間
    に該第2吸込部方向に被圧送流体が流れるように介装さ
    れた第2吸込用逆止弁(71)と、前記第2吐出部と前
    記第2外側流出部の間に該第2外側流出部方向に被圧送
    流体が流れるように介装された第2吐出用逆止弁(7
    6)と、前記第1チャンバ内壁(40a)に外周部が固
    定された第1与圧用ダイヤフラム部(81)と前記第2
    チャンバ内壁(50a)に外周部が固定された第2与圧
    用ダイヤフラム部(82)とが連結部(83)によって
    一体動自在に配置された与圧機構体(80)と、前記第
    1チャンバ又は第2チャンバの少なくとも一方に開口さ
    れ前記与圧機構体を往復動させる作動流体(A)を第1
    チャンバ又は第2チャンバの少なくとも一方に流出入す
    る作動流体流出入部(90)と、前記第1チャンバ内壁
    の外側の壁面(40b)に設けられ前記第1与圧用ダイ
    ヤフラム部外面との接触時に該第1与圧用ダイヤフラム
    部を第2与圧用ダイヤフラム部方向に押圧する第1付勢
    用ダイヤフラム部(100)と、該第1付勢用ダイヤフ
    ラム部を常時第2与圧用ダイヤフラム部方向に付勢する
    第1付勢手段と、前記第2チャンバ内壁の外側の壁面
    (50b)に設けられ前記第2与圧用ダイヤフラム部外
    面との接触時に該第2与圧用ダイヤフラム部を第1与圧
    用ダイヤフラム部方向に押圧する第2付勢用ダイヤフラ
    ム部(120)と、該第2付勢用ダイヤフラム部を常時
    第1与圧用ダイヤフラム部方向に付勢する第2付勢手段
    とを備えたことを特徴とするインジェクター(I)。
  2. 【請求項2】 第1付勢手段が、第1付勢用ダイヤフラ
    ム部の外側に形成された第1収容空間(105)内に前
    記第1付勢用ダイヤフラム部に接触しながら往復動する
    ように配設された第1ピストン部(110)と、該第1
    ピストン部を常時第2与圧用ダイヤフラム部方向に付勢
    する第1スプリング(115)とで構成されると共に、
    第2付勢手段が、第2付勢用ダイヤフラム部の外側に形
    成された第2収容空間(125)内に前記第2付勢用ダ
    イヤフラム部に接触しながら往復動するように配設され
    た第2ピストン部(130)と、該第2ピストン部を常
    時第1与圧用ダイヤフラム部方向に付勢する第2スプリ
    ング(135)とで構成される請求項1に記載のインジ
    ェクター。
  3. 【請求項3】 与圧機構体を往復動させる作動流体の第
    1チャンバ又は第2チャンバへの供給及び該チャンバか
    らの作動流体の排出が、外部の切り替え手段により所定
    の切り替え周期で切り替えられると共に、前記切り替え
    周期が任意に変更できるように構成されている請求項1
    又は2に記載のインジェクター。
  4. 【請求項4】 作動流体の供給・排出動作の停止時に、
    第1付勢手段と第2付勢手段の協働により、与圧機構体
    をその中心位置が該与圧機構体の最長往復動範囲の中間
    位置又はその近傍と一致するように位置させる請求項1
    〜3の何れか一項に記載のインジェクター。
  5. 【請求項5】 第1外側流入部に連通する第1流入口
    (11)と、第1外側流出部に連通する第1流出口(1
    2)と、第2外側流入部に連通する第2流入口(33)
    と、第2外側流出部に連通する第2流出口(34)を備
    え、使用時には第1流入口と第2流入口のうちの何れか
    一方を閉じると共に、第1流出口と第2流出口のうちの
    何れか一方を閉じるようにされた請求項1〜4の何れか
    一項に記載のインジェクター。
  6. 【請求項6】 第1外側流入部及び第1吸込用逆止弁を
    含む第1吸込用逆止弁ブロック(60)と、第1外側流
    出部及び第1吐出用逆止弁を含む第1吐出用逆止弁ブロ
    ック(65)と、第2外側流入部及び第2吸込用逆止弁
    を含む第2吸込用逆止弁ブロック(70)と、第2外側
    流出部及び第2吐出用逆止弁を含む第2吐出用逆止弁ブ
    ロック(75)とがボディ体内にそれぞれ組み付けられ
    ている請求項1〜5の何れか一項に記載のインジェクタ
    ー。
  7. 【請求項7】 第1チャンバ又は第2チャンバの一方に
    のみ与圧機構体を往復動させる作動流体が流出入され、
    かつ作動流体が流出入されないチャンバ内壁と当該チャ
    ンバ内に配される与圧用ダイヤフラム部内面との間にス
    プリング(140)が配設されている請求項1〜6の何
    れか一項に記載のインジェクター。
  8. 【請求項8】 第1付勢手段を収容するために第1付勢
    用ダイヤフラム部の外側に形成された第1収容空間を外
    側から塞ぐ第1蓋部(116)と、第2付勢手段を収容
    するために第2付勢用ダイヤフラム部の外側に形成され
    た第2収容空間を外側から塞ぐ第2蓋部(136)と
    が、透明体或いは半透明体より形成されている請求項1
    〜7の何れか一項に記載のインジェクター。
  9. 【請求項9】 第1外側流入部に連通する第1流入口
    と、第1外側流出部に連通する第1流出口と、第2外側
    流入部に連通する第2流入口と、第2外側流出部に連通
    する第2流出口を備え、前記第1流出口又は第2流出口
    から流出される流体内の作動流体の混入を検知する作動
    流体混入検知手段(210)が設けられている請求項1
    〜8の何れか一項に記載のインジェクター。
  10. 【請求項10】 第1流入口又は第2流入口から流入さ
    れる流体の特性を検知する流入流体特性検知手段(21
    1)が設けられている請求項9に記載のインジェクタ
    ー。
  11. 【請求項11】 ボディ体に、第1付勢用ダイヤフラム
    部と第1ピストン部間の空気をボディ体外へ排出する第
    1通気孔(106)と、第2付勢用ダイヤフラム部と第
    2ピストン部間の空気をボディ体外へ排出する第2通気
    孔(126)が形成されると共に、前記第1通気孔及び
    第2通気孔からの被圧送流体の漏出の有無を検知する漏
    出検知手段(230,231)が設けられている請求項
    2〜10の何れか一項に記載のインジェクター。
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