JP2001234849A - 往復動型ポンプ - Google Patents

往復動型ポンプ

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JP2001234849A
JP2001234849A JP2000046066A JP2000046066A JP2001234849A JP 2001234849 A JP2001234849 A JP 2001234849A JP 2000046066 A JP2000046066 A JP 2000046066A JP 2000046066 A JP2000046066 A JP 2000046066A JP 2001234849 A JP2001234849 A JP 2001234849A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンプ外部への流体の漏れを完全に防止でき
るとともに構造が簡単で耐久性があり、高い吐出圧を容
易に得られる往復動型ポンプを提供する。 【解決手段】 ポンプピストン5が保持されたロッド6
が貫通する端部壁2A、2Bによって、ポンプシリンダ
2のシリンダ室Sと、流体導入路11A、11Bに連通
する導入室とが区画され、端部壁2A、2Bには逆止弁
7A、7Bによって導入室側からシリンダ室S側へのみ
流体の流入が可能な流体入口P1、P2が形成されてい
る。導入室内部は一方の周縁部がロッド6側に固定さ
れ、他方の周縁部が導入室側に固定された変形可能な密
封部材(ベローシール18A、18B)によって外部か
ら密封されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポンプシリンダ内
を往復動するポンプピストンで流体を圧送するポンプに
関し、特に、高粘性液体の圧送に好適な往復動型のポン
プに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塗料等の高い粘性を有する流体を
圧送するためのポンプとしては、例えば特開平11−0
37045号公報に記載されているようなプランジャを
往復動させる構造のものや、特開平6−221270号
公報に記載されているような、ダイアフラムを往復動さ
せる構造のものが用いられている。
【0003】図7は、従来から塗料の圧送に用いられて
いる往復動型ポンプの一例としてのプランジャポンプの
側面図であって、同図に示すプランジャポンプA1は、
エアシリンダ機構からなる駆動部A2と、前記駆動部A
2の駆動ロッドA3によって駆動されるポンプ部A4か
ら構成されている。
【0004】前記ポンプ部A4は、駆動ロッドA3が下
降する過程では、図8に示すように、前述した駆動ロッ
ドA3に接続ロッド(図示省略)を介して連結されてい
るプランジャA5がシリンダA6内に押し込まれていく
ことにより、ピストン弁A7が開放されるとともに、吸
入口A8の上方にあるフート弁A9は閉鎖された状態と
なり、シリンダA6内に満たされている塗料は、プラン
ジャA5がシリンダA6内に侵入した容積分だけ吐出口
A10から押し出される。
【0005】一方、駆動ロッドA3が上昇する過程にお
いては、図9に示すように、ピストン弁A7は閉鎖され
るため、シリンダA6内のピストン弁A7の下方部分は
負圧になってフート弁A9は開放され、下方の吸入口A
8から新たな塗料がシリンダA6内に吸入される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述したような従来の
往復動型ポンプは、駆動部を構成するエアシリンダ機構
の駆動ロッドと、ポンプ部のプランジャとが一体に動く
ように連結されているため、エアシリンダ機構に用いら
れているエアシリンダのエアの排除容積と、ポンプシリ
ンダ内の流体を吸引吐出する部分の排除容積との比(ポ
ンプレシオ)を大きくすることにより、容易に高い吐出
圧力を得ることができるので、液状の低粘度の流体から
パテのような半固体状の流体まで様々な種類の流体を圧
送、小分け、噴霧する場合等多くの用途に活用されてい
る。
【0007】しかしながら、この種の往復動型ポンプに
おいては、プランジャが往復動して高圧の流体を吐出す
る動作を繰り返す構造のため、プランジャが摺動するグ
ランドパッキンには流体の高い圧力が作用し、取り扱う
流体の粘度が高い場合、摩耗性が強い場合、潤滑性が悪
い場合、あるいは、薬品性が強い場合等においては、グ
ランドパッキンのシール性能が低下して、ポンプ外部へ
流体の漏れを生じる問題があった。
【0008】一方、前述した特開平6−221270号
公報に記載されているものでは、プランジャを用いず
に、空気の圧力で駆動されるダイアフラムの変形によっ
てポンプ作用が行われるので、流体をシールするための
グランドパッキンは必要としていない。
【0009】しかしながら、長期間に亘ってダイアフラ
ムの変形が反復されるとダイアフラムが疲労して破断す
る恐れがあるとともに、ダイアフラムの空気室の隣にさ
らにダイアフラムを駆動するピストンを配置した空気室
を形成するか、あるいは、ダイアフラムを2段に配置し
て吐出圧を高めているため、構造が複雑になる問題があ
り、また、ダイアフラムの強度上、高い吐出圧を得るこ
とが困難であった。
【0010】そこで、本発明は、前述したような従来技
術の問題を解決し、ポンプ外部への流体の漏れを完全に
防止できるとともに構造が簡単で耐久性があり、高い吐
出圧を容易に得られる往復動型ポンプを提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の往復動型ポンプは、ロッドに保持されたポ
ンプピストンと、前記ポンプピストンがシリンダ室内に
摺動自在に嵌挿され、前記シリンダ室の端部壁に開けら
れて前記ロッドが貫通する孔の内周とロッドの外周間の
環状の隙間で形成される流体入口並びにシリンダ室内に
開口し流体吐出路へ連通する流体出口とを有するポンプ
シリンダと、前記流体入口からシリンダ室側への流体の
流入を許容し逆流を阻止する逆止弁と、前記シリンダ室
側から流体吐出路側への流体の流出を許容し逆流を阻止
する逆止弁と、前記流体入口を通してシリンダ室内に連
通するとともに流体導入路に連通し、内部を前記ロッド
が貫通する導入室と、ロッドの軸方向移動に追従して変
形可能で、一方の周縁部がロッド側に固定され、他方の
周縁部が導入室側に固定された、導入室内を外部から密
封する密封部材と、前記密封部材で密封された導入室の
外部に配置されて、ロッドを軸方向に往復動させる駆動
機構とを備えたものである。
【0012】前記密封部材は、両端の周縁部をそれぞれ
ロッド側と導入室側に固定されてロッドの周囲を包囲す
るベローシールで構成されていることが望ましい。ま
た、密閉部材は、内周縁部をロッド側に、外周縁部を導
入室側にそれぞれ固定されたダイアフラムシールで構成
されていることも望ましい。
【0013】また、本発明の往復動型ポンプは、ポンプ
ピストンがロッドの略中間に保持され、一対の導入室が
ポンプシリンダの両端部外側に隣接して配置されててい
るとともに、前記ロッドの両端部がこれらの導入室の外
側にそれぞれ配置された一対の駆動機構で往復動される
ように構成することも望ましい。さらに、本発明の往復
動型ポンプにおいては、駆動機構をエアシリンダ機構と
することも望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の往復動型ポンプは、駆動
機構によりロッドを介してポンプシリンダ内のポンプピ
ストンを往復動させて流体の圧送を行うものであり、特
に、塗料や蜂蜜等の高い粘度を有する液体に好適に用い
ることができる。
【0015】駆動機構としてはエアシリンダ機構が最も
好ましく、エア源から供給される加圧エアを切換弁で制
御することでロッドの往復運動を容易に実現することが
でき、特に、流体吐出路途中に開閉弁を設けていれば、
その開閉に伴ってロッドに作用する負荷が変化すること
により、往復動型ポンプの駆動と停止が自動的に行われ
る。
【0016】また、駆動機構としてエアシリンダ機構を
用いた場合には、ポンプシリンダ内のポンプピストンの
有効断面積に対してエアシリンダ機構のエアピストンの
有効断面積を大きくすることによって、容易に高い吐出
圧を得ることができる。
【0017】なお、駆動機構としては、エアシリンダ機
構の他にも、例えば油圧等を用いた液圧シリンダ機構
や、モータの回転をクランクや偏心カム、あるいは、ネ
ジ軸を介して直線運動に変換してロッドに伝達する機構
等を採用してもよい。
【0018】本発明の往復動型ポンプにおいては、駆動
機構によってロッドを介してポンプシリンダ内のポンプ
ピストンが駆動され、前記ポンプピストンの移動によっ
てシリンダ室内の容積が増加する方向に変化すると、前
記シリンダ室内は負圧になり、シリンダ室内に開口する
流体出口と流体吐出路との間の逆止弁は閉じ、流体導入
路側から導入室、さらに、シリンダ室端部壁に形成され
た流体入口を通過して流体がシリンダ室に流入する。
【0019】本発明の往復動型ポンプでは、導入室とロ
ッドあるいはロッドと一体となった部材との間にロッド
の軸方向の動きに追従して変形可能な密封部材が設けら
れて導入室内の空間は外部から密封されており、導入室
内の流体が外部に漏れ出すことはない。
【0020】ここで、密封部材としては、例えば、フッ
素樹脂を被覆した布やポリエチレン等の変形容易な樹脂
材料で形成した蛇腹状のベローシールやダイアフラムシ
ールを用いることができる。
【0021】ポンプシリンダのシリンダ室内に所定量の
流体を吸入した後、駆動機構によってロッドが反対方向
に駆動されて前記シリンダ室の容積が減少する方向に変
化すると、このシリンダ室内に満たされている流体圧は
上昇して流体出口と流体吐出路との間の逆止弁は開放さ
れ、シリンダ室内の流体は流体吐出路へ押し出される。
【0022】この際、前記流体圧の上昇によって流体入
口は逆止弁により閉じられ、シリンダ室側から導入室側
への高圧の流体の漏出が阻止されるとともに、ロッドは
シリンダ室から抜け出す方向へ移動し、密封部材はこれ
に追従して変形するので導入室の容積は増加する。
【0023】前記容積の増加により導入室内の圧力は流
体導入路側より低下するので、新たな流体が流体導入路
から導入室内へ流入する。そして、ポンプシリンダ内の
ポンプピストンが流体入口が形成されているシリンダ室
の端部壁近傍まで移動すると、駆動機構は再びロッドの
移動方向を反対方向に変える。
【0024】ロッドの動きに伴って導入室の容積は減少
するが、前記導入室と隣接しているシリンダ室内は容積
が増加して負圧になり、流体入口を塞いでいた逆止弁が
開放されるので、前記導入室内の流体はシリンダ室内に
吸い込まれて導入室内の圧力が上昇することは無く、密
封部材の密封性が損なわれることはない。前述した動作
を繰り返すことによって、流体導入路側から流体吐出路
へ向けて流体が順次圧送される。
【0025】なお、ポンプシリンダの両端に対称的に導
入室を配置し、ポンプピストンはロッドの略中央に保持
して前記ロッドを両方の導入室を貫通し、これらの導入
室のさらに外側に駆動機構を配置した場合には、両方の
駆動機構を協働させることで、それぞれの駆動機構の出
力が小さい場合でも高い吐出圧を得ることが可能とな
る。
【0026】また、このようにロッドが両方の導入室か
ら両外側に突出している構造とした場合には、ポンプシ
リンダ両側の導入室の外側に駆動機構として複動式エア
シリンダ機構(ロッドを両方向に駆動可能なエアシリン
ダ機構)または、構造が簡単な単動式のエアシリンダ機
構(ロッドを一方向に駆動可能なエアシリンダ機構)を
配置することができる。
【0027】駆動機構に単動式のエアシリンダ機構を用
いる場合には、ポンプシリンダ内のポンプピストンを両
方向に駆動するために、それぞれのエアシリンダ機構の
駆動方向を逆向きにしてロッドの両端に連結する。
【0028】
【実施例】次に、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1及び図2は本発明の第1実施例を示す往復動
型ポンプの縦断面図、図3はその一部の拡大縦断面図で
あって、本実施例における往復動型ポンプは、高粘度を
有する塗料を圧送するために特に好適に用いることがで
きるものである。
【0029】これらの図において、往復動型ポンプ1
は、その長手方向中央に配置されたポンプシリンダ2の
両側に左右対称に連結部3A、3Bが連設され、これら
のさらに外側に駆動機構として、エアシリンダ機構4
A、4Bがそれぞれ連設されている。
【0030】ポンプシリンダ2には、そのシリンダ室S
内にポンプピストン5が軸方向に摺動自在に嵌挿されて
いて、前記ポンプピストン5は、ポンプシリンダ2内を
貫通するロッド6の中間位置に保持されている。
【0031】なお、この実施例においては、分解・組立
を容易にするためにロッド6をポンプピストン5の前後
に2分割して構成し、ポンプピストン5の中心部両面に
それぞれ形成されている凹部に前後から嵌合してポンプ
ピストン5を挟み込んで保持するようにしている。
【0032】ポンプシリンダ2の両側の端部壁2A、2
Bは、ポンプシリンダ2に隣接して固定されている連結
部3A、3Bの端面で構成されており、これらの連結部
3A、3Bの内部には、ロッド6が同軸状に貫通する孔
Hが設けられている。前記孔Hの内周面とロッド6の外
周面との間には流体の通路として利用される環状の隙間
が形成されている。
【0033】これらの端部壁2A、2Bに隣接して、ロ
ッド6に滑動自在に嵌挿されている逆止弁7A、7Bを
収納する弁室8A、8Bが形成されている。逆止弁7
A、7Bは、孔Hの端部壁2A、2B側への開口部で形
成される流体入口P1、P2をシリンダ室S側から開閉
するように設けられており、流体入口P1、P2からシ
リンダ室S内へ流体(本実施例では塗料)が流入する場
合には開き、反対にシリンダ室S側から流体入口P1、
P2を通して流体が流出しようとするときには、端部壁
2A、2B側へ密着して流出を阻止するようになってい
る。
【0034】また、ポンプシリンダ2のそれぞれの弁室
8A、8Bの周壁には流体出口P3、P4が形成されて
いる。これらの流体出口P3、P4はそれぞれ逆止弁と
しての一対のボールチェック弁9A、9Bを介して流体
吐出路10に連通している。これらのボールチェック弁
9A、9Bは、流体吐出路10側から流体出口P3、P
4を通してシリンダ室S内に流体が逆流することを阻止
している。
【0035】前述した2つの連結部3A、3B内にそれ
ぞれ形成されている孔Hには、半径方向から流体導入路
11A、11Bが連通していて、これらの流体導入路1
1A、11Bを通じて外部から流体が取り込まれるよう
になっている。
【0036】また、両方の連結部3A、3Bのポンプシ
リンダ2側と反対側の端部にはそれぞれ取付筒12A、
12Bを介してエアシリンダ機構4A、4Bのエアシリ
ンダ13A、13Bが連結され、ポンプシリンダ2を中
央にして連結部3A、3B、取付筒12A、12B、エ
アシリンダ13A、13Bが複数の連結ボルト14によ
って一体に連結されている。
【0037】本実施例においては、これらのエアシリン
ダ機構4A、4Bは単動式のものが用いられており、そ
れぞれエアシリンダ13A、13Bの両外側の端部壁に
はエアを給排出するための給排気口15A、15Bが設
けられている。
【0038】エアシリンダ13A、13B内にはエアピ
ストン16A、16Bが摺動自在に嵌挿されていて、こ
れらのエアピストン16A、16Bに固定された駆動ロ
ッド17A、17Bが取付筒12A、12B内部を貫通
してロッド6の両端部とそれぞれ連結されており、エア
ピストン16A、16Bとポンプピストン5とが軸方向
に一体に動くようになっている。
【0039】連結部3A、3Bには取付筒12A、12
Bの内側にロッド6と同心状の円筒状のシール固定部d
を有しており、これらのシール固定部dの外周面と駆動
ロッド17A、17Bが嵌合固定されているエアピスト
ン16A、16Bのシール固定部Dの外周面 との間に
軸方向に伸縮変形自在な管状のベローシール18A、1
8Bの両端部がそれぞれ液密状態で嵌合固定されてい
る。
【0040】これらのベローシール18A、18Bの内
部空間と、これに連通する連結部3A、3Bの孔H内部
の空間によって、流体導入路11A、11Bからシリン
ダ室S内に供給される流体が一時的に導入される導入室
が形成されている。
【0041】2つのエアシリンダ機構4A、4Bのエア
シリンダ13A、13Bへの加圧エアの供給と排出とを
交互に切り換えてエアピストン16A、16Bの往復運
動を自動的に繰り返させるために、給排気口15A、1
5Bが形成されている端部壁の中心部にはエアバルブ1
9A、19Bが組み込まれている。これらのエアバルブ
19A、19Bにはそれぞれスプール20A、20B
が、シリンダ室の端部壁面から常時一部が突出する方向
にバネ付勢されて出没自在に設けられている。
【0042】また、エアバルブ19A、19Bは、給排
気口15A、15Bへ接続されている図示しないエア管
路に組み込まれているパイロット切換弁に、パイロット
圧を供給するパイロット管路の途中に設けられていて、
例えば、右側のエアシリンダ13A内で、エアピストン
16Aが図1に示すように右方へストロークの限界位置
まで移動してくると、前記エアピストン16Aの端面は
エアバルブ19Aのスプール20Aの突出部に当接して
これを右方に押し、エアバルブ19Aが開かれるように
なっている。
【0043】そして、エアバルブ19Aが開かれると、
前記パイロット管路にパイロット圧が発生し、パイロッ
ト切換弁が切り換えられて、右側のエアシリンダ13A
の給排気口15Aへエア源から加圧エアが供給され、同
時に、左側のエアシリンダ13Bの給排気口15Bは大
気中に開放される。
【0044】一方、左側のエアシリンダ13Bに設けら
れているエアバルブ19Bは、エアピストン16Bが左
方限界位置まで移動したときに、スプール20Bがエア
ピストン16Bで押されて開かれるので、前述したパイ
ロット切換弁は反対側に切り換えられ、その結果、左側
のエアシリンダ13Bの給排気口15Bから加圧空気が
供給されるとともに、右側のエアシリンダ13Aの給排
気口15Aは大気中に開放される。
【0045】なお、これらのエアバルブ19A、19B
は、エアピストン16A、16Bの移動方向が逆転して
スプール20A、20Bの突出部から離れると直ちに閉
じて、て、パイロット切換弁へのパイロット圧の供給を
遮断するが、前記パイロット切換弁は反対方向のパイロ
ット圧が供給されるまでは、切換位置を保持する構造に
なっている。
【0046】次に、前述したように構成されている本実
施例の往復動型ポンプ1の動作を説明する。図1におい
て、左側のエアシリンダ13B内に給排気口15Bから
加圧エアが導入されて、その圧力でエアピストン16B
が右側に駆動されるときは、その動きに伴って駆動ロッ
ド17B、ロッド6、駆動ロッド17A、及びエアピス
トン16Aが一斉に右側に移動する。
【0047】この際、右側のエアシリンダ13Aの給排
気口15Aは、大気中に開放されているので、エアピス
トン16Aは抵抗を受けることなくエアシリンダ13A
内を摺動することができる。
【0048】なお、図1に示す状態においては、ポンプ
ピストン5はシリンダ室Sの右側限界位置直前まで移動
してきており、シリンダ室S内部のポンプピストン5の
右側(移動方向前側)にある流体は、ボールチェック弁
9Aを通過して流体吐出路10側へほとんど排出されて
いる。
【0049】また、シリンダ室Sのポンプピストン5の
左側(移動方向後側)部分には流体導入路11B側から
開放されている逆止弁7Bを通過して流体が流入してお
り、また、右側のベローシール18Aは伸長してその内
部には流体導入路11Aから流入した流体で満たされて
いる。
【0050】ここで、右側のエアピストン16Aがエア
シリンダ13Aのエアバルブ19Aのスプール20Aの
突出部に当たって、これをバネ付勢力に抗して右側に押
すと、図示していないパイロット切換弁が切り換わり、
給排気口15Aに加圧エアが供給され、一方、左側のエ
アシリンダ13Bの給排気口15Bは大気中に開放され
る。
【0051】その結果、エアピストン16Aは、ポンプ
シリンダ2内のポンプピストン5と他方のエアピストン
16Bと一体に図2に示すように左方に移動し、この
時、ポンプシリンダ2の右側の逆止弁7Aが開いて、シ
リンダ室Sのポンプピストン5の右側(移動方向後側)
部分に流体導入路11A側から流体が流入する。また、
このとき、エアピストン16Aの移動に伴って、右側の
ベローシール18Aが収縮するので、その内部に満たさ
れていた流体が同時にシリンダ室S側に流入する。
【0052】一方、シリンダ室Sのポンプピストン5の
左側(移動方向前側)部分に満たされている流体は圧力
が上昇するため、逆止弁7Bが閉じられボールチェック
弁9Bが開かれて、前記部分の流体が流体吐出路10へ
送り出される。
【0053】また、エアピストン16Bの移動に伴って
ベローシール18Bが伸長してその内部の容積が増加す
るため、流体導入路11Bから新たな流体がベローシー
ル18B側の導入室内に吸入される。
【0054】こうして、エアピストン16Bがストロー
クの左方限界位置まで移動して、エアバルブ19Bのス
プール20Bを押すと給排気口15Bがエア源に連通し
てエアシリンダ13Bのシリンダ室内に加圧エアが導入
されるので、エアピストン16B、ポンプピストン5、
及び他方のエアピストン16Aは右方向に移動方向が切
り換わり、前述した動作が繰り返される。
【0055】なお、流体吐出路10の途中に遮断弁を設
けておけば、これを閉じるだけで、ポンプピストン5の
移動が拘束されて往復動型ポンプ1の動作が停止し、ま
た、前記遮断弁を開くことで往復道型ポンプ1の動作が
再開される。
【0056】次に、図4及び図5は本発明の第2実施例
を示す往復動型ポンプの縦断面図、図6はその一部の拡
大縦断面図であって、本実施例の往復動型ポンプは前述
した第1実施例のものと同様に塗料を圧送するために好
適に用いられるものである。
【0057】これらの図において、本実施例の往復動型
ポンプ21は、ポンプシリンダ22を軸方向中央に内蔵
した筒状の連結部23を有しており、前記ポンプシリン
ダ22は、連結部23の中に形成されている空洞部C内
の軸方向中央部で内側に向けて突出している環状壁23
Aに外周が0リングRを介して液密状態で嵌合保持され
ている。
【0058】また、前記空洞部Cの両端は、端板24
A、24Bによって閉塞されていて、これらの端板24
A、24Bの中心近傍部分は、ポンプシリンダ22のシ
リンダ室Sの両側の端部壁を兼ねている。
【0059】シリンダ室Sの各端板24A、24Bにそ
れぞれ隣接する部分は、筒状の弁室25A、25Bとな
っており、また、これらの弁室25A、25Bの間のシ
リンダ室S内には、ロッド26が軸方向両側に突出する
ように貫通固定されているポンプピストン27が摺動自
在に嵌挿されている。
【0060】前記ロッド26のポンプピストン27の図
中右側に突出している部分は、弁室25Aを貫通し、さ
らに端板24Aに形成されている孔hを貫通しており、
弁室25A内において、前記孔hの内周とロッド26外
周との間の環状の隙間で形成される流体入口P1を開閉
する逆止弁28Aが摺動自在に嵌挿されている。
【0061】同様に、ロッド26のポンプピストン27
の図中左側に突出している部分は、弁室25Bを貫通
し、さらに端板24Bに形成されている孔hを貫通して
おり、弁室25B内において、前記孔hの内周とロッド
26外周との間の環状の隙間で形成される流体入口P2
を開閉する逆止弁28Bが摺動自在に嵌挿されている。
【0062】これらの逆止弁28A、28Bは、それぞ
れ対応する流体入口P1、P2から弁室25A、25B
を経由してシリンダ室S側への流体の流入を許容すると
ともに、シリンダ室S内の流体が流体入口P1、P2を
通して外部に流出することを阻止する役目を果たしてい
る。
【0063】また、それぞれの弁室25A、25Bの周
壁には、中央を環状壁23Aで区画されている空洞部C
の各部分に連通する流体出口P3、P4が形成されてお
り、また、これらの環状壁23Aで分けられている空洞
部Cの各部分はボールチェック弁29A、29Bを介し
て流体吐出路30へ連通している。
【0064】これらのボールチェック弁29A、29B
は、それぞれ空洞部C側から流体吐出路30側への流体
の流れを許容し、逆流を阻止する逆止弁として用いられ
ている。
【0065】一方、連結部23の軸方向両端部には、単
動式のエアシリンダ機構31A、31Bが連結されてお
り、これらのエアシリンダ機構31A、31Bは、それ
ぞれ内部にエアピストン32A、32Bが摺動自在に嵌
挿されたエアシリンダ33A、33Bで構成されてい
る。
【0066】2つのエアピストン32A、32Bは、対
向する側にシール固定部34A、34Bをそれぞれ有し
ていて、これらのシール固定部34A、34Bには、前
述したロッド26の両端部が嵌合固定され、ロッド26
を介して2つのエアピストン32A、32Bとポンプピ
ストン27が一体に連結されている。
【0067】また、エアシリンダ33A、33Bがそれ
ぞれ嵌合して固定されている連結部23両端の端面と、
これらの端面にそれぞれボルトで締結される押さえリン
グ35A、35Bとの間には、ダイアフラムシール36
A、36Bの外周縁部が挟み込まれて液密状態で固定さ
れている。
【0068】ダイアフラムシール36A、36Bは、フ
ッ素樹脂を被覆した布やポリエチレンよって柔軟に変形
できるように形成されており、これらの中心部に形成さ
れている透孔の内周縁部がエアシリンダ33A、33B
のシール固定部34A、34Bとロッド26に設けられ
た鍔部26A、26Bとの間にそれぞれ挟み込まれて液
密状態で固定されている。
【0069】これらのダイアフラムシール36A、36
Bによって、連結部23内にはそれぞれが対向する端板
24A、24Bとの間に導入室37A、37Bが区画形
成されている。
【0070】前記2つの導入室37A、37Bは、それ
ぞれ連結部23の下方に設けられた流体導入路38A、
38Bに連通しているとともに、各端板24A、24B
の孔hとロッド26との間で形成された流体入口P1、
P2を通してポンプシリンダ22のシリンダ室S内に連
通している。
【0071】一方、エアシリンダ33A、33Bのシリ
ンダ室の端部壁を構成している端板39A、39Bには
加圧エアを前記シリンダ室内に導入するための給排気口
40A、40Bが形成されている。
【0072】これらの給排気口40A、40Bは、パイ
ロット切換弁41により、図示していないエア供給源に
連通する状態と、大気中に開放される状態とに交互に切
り換えられるようになっている。
【0073】一方、エアピストン32Bには、エアシリ
ンダ33Bの端板39Bを摺動自在に貫通するストライ
カロッド42が固定されており、前記ストライカロッド
42の端板39Bから外側に突出している端部にはスト
ライカ43が固定されている。
【0074】また、端板39Bの外側にはストライカロ
ッド42と平行に取付ロッド44が固定されていて、前
記取付ロッド44には、エアバルブ45が固定されてい
る。前記エアバルブ45は、実際は取付ロッド44に2
つ取り付けられているがその一方は図示を省略してお
り、ストライカ43が右方にストローク限界位置まで移
動したときは、図示されているエアバルブ45のアクチ
ュエータ46が前記ストライカ43に押されて揺動され
る。
【0075】そうすると、図示されているエアバルブ4
5を経由するパイロット管路からパイロット切換弁41
にパイロット圧が供給され、その結果、パイロット切換
弁41は、給排気口40Aを加圧エア源へ連通させ、給
排気口40Bを大気中に開放するように切り換わる。
【0076】一方、ストライカ43が左方にストローク
限界位置まで移動したときには、図示を省略しているも
う一方のエアバルブのアクチュエータが前記ストライカ
43によって揺動され、このエアバルブを経由するパイ
ロット管路からパイロット切換弁41にパイロット圧が
供給される。
【0077】その結果、パイロット切換弁41は、給排
気口40Bを加圧エア源へ連通させ、給排気口40Aを
大気中に開放するように切り換わる。なお、前記パイロ
ット切換弁41に代えて電磁切換弁を用い、また、エア
バルブ45の代わりにリミットスイッチを用いて各エア
シリンダ31A、31Bへのエアの供給を切り換えるよ
うにしてもよい。
【0078】次に、前述したように構成されている本実
施例の往復動型ポンプ21の動作を説明する。図4は、
両側のエアピストン32A、32Bとポンプピストン2
7が移動ストロークの右方限界位置へ到達する寸前の状
態を示しており、パイロット切換弁41は一方のエアシ
リンダ33Aの給排気口40Aを大気中に開放した状態
で、他方のエアシリンダ33Bの給排気口40Bを加圧
エア源に連通させてシリンダ室内に供給している。
【0079】この状態では、エアピストン32Bはエア
シリンダ33Bのシリンダ室内に導入された加圧エアの
圧力によって同図右側に押され、ロッド26を介してポ
ンプピストン27とエアピストン32Aも右側に押され
ている。そして、エアピストン32Aが右方限界位置に
到達するまで、エアシリンダ33A内のエアは前記エア
ピストン32Aに押されて給排気口40Aから大気中に
排気される。
【0080】一方、ポンプシリンダ22内のポンプピス
トン27の右方への移動により、シリンダ室S内部では
ポンプピストン27の右側部分の流体圧力が高く、弁室
25A内の逆止弁28Aは、端板24A側の流体入口P
1を閉鎖するので、前記流体は弁室25A周壁に形成さ
れている流体出口P3から空洞部Cの右側部分に流入
し、さらにボールチェック弁29Aを押し開いて流体吐
出路30から吐出される。
【0081】また、シリンダ室Sのポンプピストン27
左側部分では流体圧力が低下するため、弁室25A内の
逆止弁28Bは、端板24B側の流体入口P2を開放す
るので、導入室37B内の流体は前記流体入口P2を通
ってシリンダ室S側に流入する。
【0082】この際、導入室37B内の容積はロッド2
6の右方への移動に伴ってダイアフラムシール36Bが
変形するため減少し、シリンダ室S側への流体の移動を
促進する。また、導入室37Bからシリンダ室S側へ流
出した流体の不足分は、流体導入路38B側から吸入さ
れて補充される。
【0083】一方、導入室37A内の容積はダイアフラ
ムシール36Aの変形によって増加し、その結果、導入
室37A内の流体の圧力が減少して流体導入路38Aか
ら新たな流体が導入室37A側に吸入される。
【0084】両側のエアピストン32A、32Bとポン
プピストン27が移動ストロークの右端に達すると、ス
トライカ43がエアバルブ45のアクチュエータ46を
押すことによりパイロット切換弁41が切り換わり、今
度は、図5に示すように右側のエアシリンダ33Aのシ
リンダ室内へ給排気口40Aから加圧エアが供給され、
その圧力によりエアピストン32Aは左側に押されてロ
ッド26とともにポンプピストン27とエアピストン3
2Bの移動方向も左向きに切り換わる。
【0085】図5に示す過程においては、ポンプピスト
ン27の左方向への移動によって逆止弁28Aが開放さ
れて、ポンプシリンダ22のシリンダ室Sのポンプピス
トン27の右側部分に導入室37A内の流体が流入し、
シリンダ室S内のポンプピストン27の左側部分に満た
されていた流体は、流体出口P4から空洞部C内の環状
壁23A左側部分に流入し、さらにボールチェック弁9
Bを押し開いてここを通過して流体吐出路30側へ送り
出される。
【0086】こうして、両側のエアピストン32A、3
2Bとポンプピストン27がストロークの左方限界位置
へ到達すると、再びパイロット切換弁41が切り換わっ
てこれらの移動方向が反転し、以下、同様な動作が繰り
返される。
【0087】なお、流体吐出路30の下流側途中に開閉
弁を設けておけば、前記開閉弁の開閉操作だけで、前述
した第1実施例の往復動型ポンプ1と同様に往復動型ポ
ンプ21の動作を制御することができる。
【0088】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1記載の
発明によれば、ロッドの軸方向の動きに追従して変形可
能な密封部材を用い、前記密封部材をロッド側と導入室
側の両方に固定して導入室を外部から密封する構造とし
ているため、往復動するロッドと摺動接触するために、
流体の漏れが生じ易いグランドパッキンが不要となり、
しかも、シリンダ室内の流体を吐出する際に、シリンダ
室側から導入室側への流体の移動は逆止弁によって阻止
されているので、密封部材に高い圧力が作用することが
なく、ポンプシリンダ内に導入される流体の外部への漏
れを完全に防止することができる。
【0089】また、請求項2記載の発明によれば、密封
部材にベローシールを用いているため、ロッドの伸縮ス
トロークを長くとることができ、ポンプシリンダ径が小
さい場合でも、ロッドのストローク当たりの吐出量を十
分に確保することができる。
【0090】また、請求項3記載の発明によれば、密封
部材に形状が偏平なダイアフラムシールを用いているた
め、往復動型ポンプの全長を短縮して小型化することが
できる。
【0091】また、請求項4記載の発明によれば、ロッ
ドを両側の駆動機構で交互に駆動したり同時に駆動する
ことができ、特に、両側の駆動機構を協働させてロッド
を駆動させる場合には、小型の駆動機構で高い吐出圧が
得られるので、小型且つ高出力の往復動型ポンプが得ら
れる。
【0092】さらに、請求項5記載の発明によれば、駆
動機構にエアシリンダ機構を採用しているため、ポンプ
の吐出路途中に開閉弁を設けてこれを開閉するだけでそ
の動作の開始と停止を行うことができ、構造が簡単で製
造コストを安くできる。また、駆動源にエアシリンダ機
構を採用することによって、塗料等引火性の高い流体を
取り扱う場合の安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例における往復動型ポンプ
の、ポンプピストンが右方限界位置直前まで移動した状
態を示す縦断面図である。
【図2】 本発明の第1実施例における往復動型ポンプ
の、ポンプピストンが左方向へ移動する途中の状態を示
す縦断面図である。
【図3】 本発明の第1実施例における往復動型ポンプ
の一部を示す拡大縦断面図である。
【図4】 本発明の第2実施例における往復動型ポンプ
の、ポンプピストンが右方限界位置直前まで移動した状
態を示す縦断面図である。
【図5】 本発明の第2実施例における往復動型ポンプ
の、ポンプピストンが左方向へ移動する途中の状態を示
す縦断面図である。
【図6】 本発明の第2実施例における往復動型ポンプ
の一部を示す拡大縦断面図である。
【図7】 従来の往復動型ポンプの一例を示す側面図で
ある。
【図8】 図7における往復動型ポンプのプランジャ下
降時の状態を示す要部縦断面図である。
【図9】 図7における往復動型ポンプのプランジャ上
昇時の状態を示す要部縦断面図である。
【符号の説明】
1、21 往復動型ポンプ 2、22 ポンプシリンダ 4A、4B、31A、31B エアシリンダ機構
(駆動機構) 5、27 ポンプピストン 6、26 ロッド 7A、7B、28A、28B 逆止弁 9A、9B、29A、29B ボールチェック弁
(逆止弁) 10、30 流体吐出路 11A、11B、38A、38B 流体導入路 18A、18B ベローシール(密
封部材) 36A、36B ダイアフラムシー
ル(密封部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H071 AA11 BB01 BB12 BB13 CC26 CC28 CC34 DD02 DD14 DD51 3H075 AA08 AA17 BB03 BB12 BB16 CC10 CC16 CC18 CC35 DA03 DA04 DA05 DA09 DB10 EE08 EE18 3H077 AA05 CC03 CC07 CC17 DD09 EE02 EE04 EE23 EE26 EE37 FF02 FF07 FF12 FF22 FF34

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロッドに保持されたポンプピストンと、 前記ポンプピストンがシリンダ室内に摺動自在に嵌挿さ
    れ、前記シリンダ室の端部壁に開けられて前記ロッドが
    貫通する孔の内周とロッドの外周間の環状の隙間で形成
    される流体入口並びにシリンダ室内に開口し流体吐出路
    へ連通する流体出口とを有するポンプシリンダと、 前記流体入口からシリンダ室側への流体の流入を許容し
    逆流を阻止する逆止弁と、 前記シリンダ室側から流体吐出路側への流体の流出を許
    容し逆流を阻止する逆止弁と、 前記流体入口を通してシリンダ室内に連通するとともに
    流体導入路に連通し、内部を前記ロッドが貫通する導入
    室と、 ロッドの軸方向移動に追従して変形可能で、一方の周縁
    部がロッド側に固定され、他方の周縁部が導入室側に固
    定された、導入室内を外部から密封する密封部材と、 前記密封部材で密封された導入室の外部に配置されて、
    ロッドを軸方向に往復動させる駆動機構とを備えたこと
    を特徴とする往復動型ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記密封部材が両端の周縁部をそれぞれ
    ロッド側と導入室側に固定されてロッドの周囲を包囲す
    るベローシールで構成されていることを特徴とする請求
    項1記載の往復動型ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記密閉部材が内周縁部をロッド側に、
    外周縁部を導入室側にそれぞれ固定されたダイアフラム
    シールで構成されていることを特徴とする請求項1記載
    の往復動型ポンプ。
  4. 【請求項4】 ポンプピストンがロッドの略中間に保持
    され、一対の導入室がポンプシリンダの両端部外側に隣
    接して配置されてているとともに、前記ロッドの両端部
    がこれらの導入室の外側にそれぞれ配置された一対の駆
    動機構で往復動されるように構成されていることを特徴
    とする請求項1乃至3記載の往復動型ポンプ。
  5. 【請求項5】 駆動機構がエアシリンダ機構であること
    を特徴とする請求項1乃至4記載の往復動型ポンプ。
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