JP2002021282A - 手摺装置 - Google Patents

手摺装置

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JP2002021282A
JP2002021282A JP2000209493A JP2000209493A JP2002021282A JP 2002021282 A JP2002021282 A JP 2002021282A JP 2000209493 A JP2000209493 A JP 2000209493A JP 2000209493 A JP2000209493 A JP 2000209493A JP 2002021282 A JP2002021282 A JP 2002021282A
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fastening plate
bracket
fixing screw
rotation
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Koji Furuse
幸司 古瀬
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SHIKOKU KK
Shikoku KK
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SHIKOKU KK
Shikoku KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手摺装置において、取付作業の簡易迅速化を
可能とする。 【解決手段】 手摺1の下面1a側に設けられた凹溝部
20内に、それぞれ内側へ延出し且つ所定の隙間23を
もって対向する一対の掛止部22,22を設ける一方、
ブラケット2側には、手摺1の掛止部22,22の下面
側に衝合可能な締結板5と、該締結板5の上面側におい
て手摺固定ネジ11に螺着され且つ第1の回転位置にお
いては上記手摺1側の上記隙間23を通過可能とされ、
第2の回転位置においては該隙間23を跨いで上記各掛
止部22,22に掛止可能とされた掛止片9,9とを備
えているので、掛止片9を手摺1の下方側からレール部
材3に組み付けることができ、しかも掛止片9の締結板
5に対する位置合わせも不要であることから、手摺装置
の壁面Wへの取付作業における作業が簡易且つ迅速とな
りその作業性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、手摺装置に関
し、さらに詳しくは壁面への手摺の取付構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図8には、従来一般的な手摺装置を示し
ており、同図において符号51は手摺、符号52は該手
摺51を壁面側に固定するブラケットである。
【0003】上記手摺51は、所定径の棒状体で構成さ
れ、その下面51a側には、該下面51a上に開口し且
つ該手摺51の軸長方向に延びる略「コ」字状の断面形
状をもつ凹溝51bが形成されるとともに、該凹溝51
bにはレール部材53が嵌合固定されている。このレー
ル部材53は、例えばアルミニウム材の引き抜き成形に
より形成されるもので、底壁53aと該底壁53aの両
端から立ち上がる左右一対の側壁53b,53bと、該
各側壁53b,53bの中段位置から該各側壁53b,
53bの対向方向内側に向けてそれぞれ延出し且つ該レ
ール部材53の軸長方向に延びる帯板状の掛止部53
c,53cを備えるとともに、該各掛止部53c,53
cの対向間隔部分で該レール部材53の軸長方向に延び
る溝53dを構成している。
【0004】一方、上記ブラケット52は、略「L」字
状に屈曲形成された棒体でなり且つその一端55a側が
鉛直方向に延びる壁面に固定されるアーム55と、該ア
ーム55の他端55bに取り付けられた締結板54とを
備えている。この締結板54は、長矩形の板材でなり且
つその長手方向の両端寄り位置にそれぞれネジ受穴5
8,58を設けており、上記アーム55の他端55b
に、その面方向を略水平とした状態で固定されている。
尚、この締結板54の幅寸法は、上記レール部材53の
側壁53b,53b間に進入可能なるように設定されて
いる。
【0005】また、符号57は上記ブラケット52の締
結板54と略同一の形状寸法をもつ受板であって、該受
板57は上記締結板54側に締着されるべく、該締結板
54に設けた上記ネジ受穴58,58に対応するように
してネジ孔59,59が設けられている。
【0006】そして、この手摺装置は、上記受板57を
上記手摺51側の上記レール部材53の底壁53aと上
記各掛止部53c,53cとの間に挿入する一方、該レ
ール部材53の各掛止部53c,53cの下面側に上記
ブラケット52側の上記締結板54を衝合させ、該締結
板54の各ネジ受穴58,58に挿通した各固定ネジ5
6,56を上記溝53dを通して上記受板57の各ネジ
孔59,59にねじ込み、上記締結板54と受板57と
で上記各掛止部53c,53cを挟着することで上記手
摺51は上記ブラケット52を介して壁面に取り付けら
れるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の手摺装置においては、該手摺装置の壁面への取付作
業が煩雑で、作業性が悪く、施工費が高くつくという問
題があった。
【0008】即ち、上述の如き従来の手摺装置において
は、上記受板57は上記レール部材53の上記各掛止部
53c,53cに掛止される必要上、該レール部材53
の溝53dの幅寸法よりも大きな幅寸法をもつことが前
提となる。従って、上記受板57は、これを上記レール
部材53の下方から上記溝53dを通して上記各掛止部
53c,53cの上側へ挿入することはできない。
【0009】このため、手摺装置の施工に際しては、上
記各部材を分解した状態で、先ず、上記ブラケット52
を壁面側に固定する一方、上記手摺51側においては、
上記受板57を、該手摺51の端部側から上記レール部
材53の底壁53aと各掛止部53c,53cとの間に
挿入しておく。しかる後、上記ブラケット52側の上記
締結板54上に上記手摺51側の上記各掛止部53c,
53cを載置してこれを支持させるとともに、上記受板
57を上記レール部材53の軸長方向に適宜移動させな
がら該受板57と上記ブラケット52側の締結板54と
の位置合わせをし、さらに上記各固定ネジ56,56を
ねじ込んで上記締結板54と受板57とによって上記手
摺51側の上記各掛止部53c,53cを挟着させるこ
とになる。そして、この場合、特に上記受板57を上記
手摺51の端部側から挿入し且つこれを所定位置まで移
動させる作業、及び該受板57と締結板54との位置合
わせ作業が煩雑であることから、作業性が悪化するもの
である。
【0010】そこで本願発明では、取付作業の簡易迅速
化を可能とした手摺装置を提供することを目的としてな
されたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0012】本願の第1の発明では、直線状又は曲線状
に延びる手摺1をブラケット2を介して壁面Wに固定す
るようにした手摺装置において、上記手摺1の下面1a
側には該下面1aから上方へ凹入し且つその軸長方向に
延びる凹溝部20が設けられるとともに、該凹溝部20
内にはその両側壁21,21の高さ方向中段位置からそ
れぞれ内側へ延出し且つ所定の隙間23をもって対向す
る一対の掛止部22,22が設けられる一方、上記ブラ
ケット2側には、上記手摺1の上記掛止部22,22の
下面側に衝合可能な締結板5と、該締結板5の上面側に
配置され且つその下面側から嵌挿配置される手摺固定ネ
ジ11に螺着されるとともに該手摺固定ネジ11を回転
中心とする第1の回転位置においては上記手摺1側の上
記隙間23を通過可能とされ、第2の回転位置において
は該隙間23を跨いで上記各掛止部22,22に掛止可
能とされた掛止片9,9とが備えられていることを特徴
としている。
【0013】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかる手摺装置において、上記締結板5における上記手
摺固定ネジ11の嵌挿部が該締結板5の端面5cに開口
する切込溝5bとされていることを特徴としている。
【0014】本願の第3の発明では、上記第1の発明に
かかる手摺装置において、上記掛止片9は、その第1の
回転位置から第2の回転位置への回転方向が上記手摺固
定ネジ11の締め込み方向に合致され、且つ上記第2の
回転位置においては上記凹溝部20側と係合してそれ以
上の回転が規制されるように構成されていることを特徴
としている。
【0015】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0016】 本願の第1の発明にかかる手摺装置に
よれば、上記ブラケット2によって上記手摺1を壁面W
に取り付ける場合には、先ず、上記ブラケット2の上記
アーム4を壁面Wの所定位置に固定する。この場合、上
記掛止片9は、上記ブラケット2の壁面Wへの固定前に
予め上記手摺固定ネジ11,11により上記締結板5側
に仮止めしておくか、該ブラケット2の壁面Wへの固定
後に仮止めしておく。また、この掛止片9は、それぞれ
第1の回転位置に位置設定しておく。
【0017】しかる後、上記ブラケット2の締結板5上
に、上記手摺1側の上記各掛止部22,22を載置して
該手摺1を上記ブラケット2側に支持させる。この時、
上記掛止片9は第1の回転位置に設定されているので、
上記手摺固定ネジ11を上方へ押し上げることで、該掛
止片9は上記凹溝部20の隙間23を通して上記各掛止
部22,22より上方へ進入される。ここで、上記手摺
固定ネジ11の回転操作によって、あるいは直接上記掛
止片9に回転力を与えることで、該掛止片9を回転させ
てこれを第1の回転位置から第2の回転位置に設定す
る。この第2の回転位置においては、上記掛止片9は上
記各掛止部22,22の上側において且つ該掛止部2
2,22に掛止可能な状態となっているので、後は上記
手摺固定ネジ11,11をねじ込み、上記締結板5と上
記掛止片9とによって上記掛止部22,22を挟着する
ことで、上記手摺1は上記ブラケット2を介して上記壁
面Wに取り付けられることになる。
【0018】このように、この発明の手摺装置によれ
ば、上記掛止片9を上記手摺1の下方側から上記レール
部材3に組み付けることができ、しかも該掛止片9の上
記締結板5に対する位置合わせも不要であることから、
手摺装置の壁面Wへの取付作業における作業が簡易且つ
迅速となりその作業性が向上し、延いては手摺装置の施
工費の低廉化が図れるものである。
【0019】 本願の第2の発明にかかる手摺装置に
よれば、上記に記載の効果に加えて次のような特有の
効果が得られる。即ち、この発明では、上記締結板5に
おける上記手摺固定ネジ11の嵌挿部を該締結板5の端
面5cに開口する切込溝5bとしているので、上記手摺
1を上記ブラケット2を介して壁面Wに固定するに際し
ては、該壁面Wに固定されたブラケット2の締結板5上
に上記手摺1を載置した後に、該締結板5の切込溝5b
に対してその開口側から、その先端側に上記掛止片9を
仮止めした手摺固定ネジ11を挿入し、且つ該掛止片9
を上記手摺1側の上記凹溝部20側に上記隙間23を通
して進入させてこれを上記掛止部22,22の上側に位
置させることができる。この結果、例えば上記掛止片9
を予め上記ブラケット2の締結板5側に仮止めしておく
場合に比して、該ブラケット2の固定作業及び固定され
た上記ブラケット2側への上記手摺1の載置作業が容易
となり、手摺装置の壁面Wへの取付作業における作業性
の更なる向上が期待できる。
【0020】 本願の第3の発明にかかる手摺装置に
よれば、上記に記載の効果に加えて次のような特有の
効果が得られる。即ち、この発明では、上記第1の発明
にかかる手摺装置において、上記掛止片9は、その第1
の回転位置から第2の回転位置への回転方向が上記手摺
固定ネジ11の締め込み方向に合致され、且つ上記第2
の回転位置においては上記凹溝部20側と係合してそれ
以上の回転が規制されるように構成しているので、上記
手摺固定ネジ11をねじ込んで上記掛止片9と上記締結
板5とで上記手摺1側の上記各掛止部22,22を挟着
させる場合、該掛止片9の回転が第2の回転位置で規制
され、これが上記手摺固定ネジ11の回転とともに連れ
回りすることが自動的に防止され、例えば上記掛止片9
の連れ回りを規制しながら手摺固定ネジ11のねじ込み
を行う必要がある場合に比して、該手摺固定ネジ11の
ねじ込みによる上記挟着作業をより簡易に且つ確実に行
うことができるものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本願発明を好適な実施形態
に基づいて具体的に説明する。
【0022】第1の実施形態 図1〜図4には、本願発明の実施形態にかかる手摺装置
を示しており、同各図において符号1は手摺、符号2は
該手摺1を壁面Wに固定するためのブラケットである。
【0023】上記手摺1は、木製あるいは樹脂製の棒状
体で構成され、その下面1a側には、該下面1a上に開
口し且つ該手摺1の軸長方向に延びる略「コ」字状の断
面形状をもつ凹溝1bが形成されるとともに、該凹溝1
bには例えばアルミニウムの引き抜き成形により形成さ
れたレール部材3が嵌合固定されている。
【0024】このレール部材3は、上記手摺1の上記凹
溝1b内に嵌装固定されて特許請求の範囲の「凹溝部2
0」を構成するものであって、例えばアルミニウム材の
引き抜き成形により形成される。そして、このレール部
材3は、底壁3aと該底壁3aの両端から立ち上がる左
右一対の側壁3b,3b(特許請求の範囲の「側壁2
1」に該当する)と、該各側壁3b,3bの中段位置か
ら該各側壁3b,3bの対向方向内側に向けてそれぞれ
延出し且つ該レール部材3の軸長方向に延びる帯板状の
掛止部3c,3c(特許請求の範囲の「掛止部22」に
該当する)を備えるとともに、該各掛止部3c,3cの
対向間隔部分で該レール部材3の軸長方向に延びる溝3
d(特許請求の範囲の「隙間23」に該当する)を形成
している。
【0025】一方、上記ブラケット2は、略「L」字状
に屈曲形成された棒体でなるアーム4を備えている。そ
して、このアーム4は、その一端4a側にその端面に開
口する所定径の嵌挿穴6を設けている。そして、この嵌
挿穴6には、円板状の基板7aと該基板7aに立設され
た軸体7bとからなる固定部材7の該軸体7bが嵌挿可
能とされている。
【0026】この固定部材7は、図2に示すように、上
記基板7aを上記壁面Wに衝合させた状態で、ブラケッ
ト固定ネジ12,12,・・によって該壁面W側に締着
固定される。そして、上記アーム4は、その一端に設け
た上記嵌挿穴6内に、上記固定部材7の軸体7bを嵌挿
させ、且つ該アーム4側に設けた固定ネジ13を上記軸
体7bのネジ受部7cに押圧させることで該固定部材7
を介して上記壁面W側に取り付けられる。
【0027】この場合、上記アーム4は、その嵌挿穴6
に対する上記固定部材7の軸体7bの嵌挿量を調整する
ことで、図2に実線図示する位置と鎖線図示する位置と
の間で、その張出寸法(即ち、上記壁面Wからの間隔)
が調整されるようになっている。また、上記固定部材7
の軸体7b回りにおける上記アーム4の回転位置は、そ
の他端4b側が鉛直方向に指向するように設定されるも
のであり、且つその回転方向の位置決め(即ち、適正姿
勢)は上記固定部材7の軸体7bにおける上記ネジ受部
7cの面方向によって行われる。
【0028】尚、符号8はカバーであり、上記固定部材
7を上記壁面W側に固定し且つ該固定部材7の軸体7b
部分に上記アーム4の一端4a側を嵌挿し且つ固定した
状態において、該固定部材7及び上記アーム4の一端4
aの近傍部分は上記カバー8によって覆われ、外部への
露出が阻止されている。
【0029】一方、上記アーム4の他端4b側には、長
矩形の板材でなり且つその長手方向の両端寄り位置にそ
れぞれその端面上に開口して長手方向に延びる切込溝5
b,5bを備えた締結板5が取り付けられている。尚、
この締結板5の上記アーム4に対する取付姿勢は、該ア
ーム4が適正姿勢に設定された状態において該締結板5
の面方向が略水平となるように設定されている。また、
この締結板5の各切込溝5b,5b部分には、次述の掛
止片9,9が載置可能とされている。
【0030】上記掛止片9は、図1及び図4に示すよう
に、略矩形の平面形状をもつ小片状板材で構成されるも
ので、その平面方向の中心位置にネジ孔9cが設けられ
るとともに、その一対の短辺側の各縁部はそれぞれ上記
中心位置から長辺側に所定寸法だけ偏位した位置に中心
をもつ弧状面とされている。従って、掛止片9は、一方
の対角線上に位置する一対の角部9a,9aは該中心位
置からの距離が大きく、他方の対角線上に位置する一対
の角部9b,9bは該中心位置からの距離が小さくなっ
ている。
【0031】また、この掛止片9は、上記ネジ孔9cに
螺合される手摺固定ネジ11を中心として回転可能とさ
れ、図4に鎖線図示するようにその長軸方向が上記締結
板5の切込溝5bの溝方向と略平行となる回転位置(以
下、この回転位置を「第1の回転位置」という)と、図
4に破線図示するように該切込溝5bの溝方向に略直交
する方向となる回転位置(以下、この回転位置を「第2
の回転位置」という)との間で選択的に位置決めされ
る。
【0032】そして、この掛止片9は、これが「第1の
回転位置」に設定された時には上記レール部材3の溝3
dを通過し得るようにその幅寸法が設定されるととも
に、これが「第2の回転位置」に設定された時にはその
一方の角部9a,9aが上記レール部材3の両側壁3
b,3bに当接してそれ以上に回動しないように回動規
制されるように対角寸法が設定されている。
【0033】尚、上記掛止片9は、点対称の平面形状を
もつことから、表裏反転させて使用することができるも
のであるが、この実施形態においては、図4に示すよう
に、該掛止片9のネジ孔9cに上記手摺固定ネジ11を
螺合させてこれを該手摺固定ネジ11の頭部側から見た
とき、各短辺側にそれぞれ位置する一方の角部9a(即
ち、上記中心位置から遠い角部)が他方の角部9b(即
ち、上記中心位置から近い角部)よりも上記手摺固定ネ
ジ11のねじ込み方向後方側に位置するように設定して
いる。
【0034】続いて、上述の如く構成された手摺装置
を、壁面Wに設置する場合の作業手順等を説明する。
【0035】手摺装置の設置作業に際しては、先ず、上
記掛止片9,9及び手摺固定ネジ11,11を取り外し
た状態で、上記ブラケット2を上記固定部材7を介して
上記壁面Wの所定位置に固定し、且つカバー8によって
上記固定部材7部分を覆う。このブラケット2の固定状
態においては、上記締結板5はその長手方向を上記壁面
Wと略平行とし且つその面方向を略水平とした状態とな
っている。
【0036】次に、上記手摺1を上記ブラケット2上に
移動させ、上記レール部材3側を下方に向けた状態で該
レール部材3側から上記ブラケット2の締結板5上に載
置する。このとき、上記締結板5は上記レール部材3の
各掛止部3c,3cに対してその下面側から当接するこ
とになる。
【0037】しかる後、上記各手摺固定ネジ11,11
の先端側にそれぞれ上記各掛止片9,9を螺着させ、こ
れを仮止め状態とする。従って、この状態においては、
上記手摺固定ネジ11の頭部と上記掛止片9との間に
は、上記締結板5の厚さ寸法と上記レール部材3の掛止
部3cの厚さ寸法の総和よりも大きな間隔ができてい
る。
【0038】次に、その先端側に上記掛止片9が取り付
けられた上記手摺固定ネジ11を手でもち、且つ該掛止
片9を「第1の回転位置」となるように回転位置を調整
した状態で、該掛止片9を、上記締結板5の長手方向端
部よりも外側寄り位置において、上記手摺1側のレール
部材3の溝3dを通して上記各掛止部3c,3cの上側
まで進入させ、しかる後、該手摺固定ネジ11をねじ込
み方向に回転させて上記掛止片9を「第1の回転位置」
から「第2の回転位置」に位置決めする。上記掛止片9
が「第2の回転位置」に位置決めされると、上下方向に
おいて該掛止片9が上記レール部材3側の各掛止部3
c,3cに掛止し得る状態となっているので、上記手摺
固定ネジ11から手を離しても、該手摺固定ネジ11は
落下しない。しかる後、ドライバー等の工具を用いて上
記手摺固定ネジ11をねじ込む。この場合、上記掛止片
9はこれが「第2の回転位置」に設定されていることで
それ以上にねじ込み方向へ回転するのが規制されてい
る。従って、上記手摺固定ネジ11は迅速に且つ的確に
ねじ込まれ、該手摺固定ネジ11の締結力によって上記
レール部材3側の上記各掛止部3c,3cは上記締結板
5と上記掛止片9との間で挟着され、上記手摺1は上記
ブラケット2に固定されこれと一体化される。即ち、上
記手摺1は、上記ブラケット2を介して上記壁面Wに固
定されることになる。
【0039】このように、この実施形態の手摺装置にお
いては、上記ブラケット2を用いて上記手摺1を壁面W
に取り付ける場合、該壁面Wに上記ブラケット2を固定
し、このブラケット2の締結板5上に上記手摺1を載置
した状態で、該手摺1の下方側から上記レール部材3に
対して上記掛止片9,9を組み付けることができ、しか
も該掛止片9,9を上記レール部材3の軸長方向へ移動
させて上記締結板5に対する位置合わせを行うことも不
要であることから、手摺装置の壁面Wへの取付作業にお
ける作業が簡易且つ迅速となりその作業性が向上し、延
いては手摺装置の施工費の低廉化が図れるものである。
【0040】また、この場合、上記締結板5における上
記手摺固定ネジ11の挿通部が該締結板5の端面5cに
開口する切込溝5bで構成されているので、上記ブラケ
ット2の締結板5上に上記手摺1を載置した後に、該締
結板5の切込溝5bに対してその開口側から、その先端
側に上記掛止片9を仮止めした手摺固定ネジ11を挿入
し、且つ該掛止片9をレール部材3側に上記溝3dを通
して進入させてこれを上記掛止部3c,3cの上側に位
置させることができ、例えば上記掛止片9を予め上記ブ
ラケット2の締結板5側に仮止めしておく場合に比し
て、該ブラケット2の固定作業、及び固定された上記ブ
ラケット2側への上記手摺1の載置作業が容易となり、
手摺装置の壁面Wへの取付作業における作業性の更なる
向上が期待できるものである。
【0041】さらに、上記掛止片9は、その第1の回転
位置から第2の回転位置への回転方向が上記手摺固定ネ
ジ11の締め込み方向に合致され、且つ上記第2の回転
位置においては上記レール部材3側と係合してそれ以上
の回転が規制されるように構成しているので、上記手摺
固定ネジ11をねじ込んで上記掛止片9と上記締結板5
とで上記手摺1側の上記各掛止部3c,3cを挟着させ
る場合、該掛止片9の回転が第2の回転位置で規制さ
れ、これが上記手摺固定ネジ11の回転とともに連れ回
りすることが自動的に防止され、例えば上記掛止片9の
連れ回りを規制しながら手摺固定ネジ11のねじ込みを
行う必要がある場合に比して、該手摺固定ネジ11のね
じ込みによる上記挟着作業をより簡易に且つ確実に行う
ことができるものである。
【0042】第2の実施形態 図5には、本願発明の第2の実施形態にかかる手摺装置
を示している。この手摺装置は、上記第1の実施形態の
手摺装置とは手摺1の取付け構造を同じにするものであ
って、これと異なる点はこの手摺1自体の構造である。
【0043】即ち、この実施形態においては、上記手摺
1を、芯部材24と該芯部材24の外周を被覆する被覆
材25とで構成している。また、この芯部材24の下面
側を溝状に開口させてこれを凹溝部20とするととも
に、該開口内にその内側へ延出する左右一対の掛止部2
2,22を設け且つ該各掛止部22,22の対向間隔部
分を隙間23としたものである。
【0044】そして、この手摺1の上記掛止部22,2
2を上記ブラケット2側の締結板5と上記一対の掛止片
9,9とで挟着することで、該手摺1を上記ブラケット
2を介して壁面Wに固定し得るようにしたものである。
【0045】従って、上記手摺1の構成の相違に拘わら
ず、この実施形態の手摺装置においても上記第1の実施
形態の場合と同様の作用効果が得られるものである。
【0046】第3の実施形態 図6には、本願発明の第3の実施形態にかかる手摺装置
を示している。この手摺装置は、上記第1の実施形態の
手摺装置とは手摺1の取付け構造を同じにするものであ
って、これと異なる点はこの手摺1自体の構造である。
【0047】即ち、この実施形態においては、上記手摺
1を、例えばアルミニウムの引き抜き成形により、略C
形の断面形状をもつ外周部26と略コ字状の断面形状を
もつレール部27とを一体形成して構成したものであ
り、該レール部27の開口部分で凹溝部20を構成する
とともに、該開口内にその内側へ延出する左右一対の掛
止部22,22を設け且つ該各掛止部22,22の対向
間隔部分を隙間23としたものである。
【0048】そして、この手摺1の上記掛止部22,2
2を上記ブラケット2側の締結板5と上記一対の掛止片
9,9とで挟着することで、該手摺1を上記ブラケット
2を介して壁面Wに固定し得るようにしたものである。
【0049】従って、上記手摺1の構成の相違に拘わら
ず、この実施形態の手摺装置においても上記第1の実施
形態の場合と同様の作用効果が得られるものである。
【0050】第4の実施形態 図7には、本願発明の第4の実施形態にかかる手摺装置
を示している。この手摺装置は、上記第1の実施形態の
手摺装置とは手摺1の取付け構造を同じにするものであ
って、これと異なる点はこの手摺1自体の構造である。
【0051】即ち、この実施形態においては、上記手摺
1を、例えばステンレス板材の曲げ成形によって、略C
形の断面形状をもつ外周部28と略コ字状の断面形状を
もつレール部29とを備えた一体形成品としたものであ
る(尚、符号30は曲げ材の端面突き合わせ線であ
る)。そして、上記レール部27の開口部分で凹溝部2
0を構成するとともに、該開口内にその内側へ延出する
左右一対の掛止部22,22を設け且つ該各掛止部2
2,22の対向間隔部分を隙間23としたものである。
【0052】そして、この手摺1の上記掛止部22,2
2を上記ブラケット2側の締結板5と上記一対の掛止片
9,9とで挟着することで、該手摺1を上記ブラケット
2を介して壁面Wに固定し得るようにしたものである。
【0053】従って、上記手摺1の構成の相違に拘わら
ず、この実施形態の手摺装置においても上記第1の実施
形態の場合と同様の作用効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施形態にかかる手摺装置の
要部分解斜視図である。
【図2】図1に示した手摺装置の一部断面側面図であ
る。
【図3】図2のIII−III矢視図である。
【図4】図3のIV−IV矢視図である。
【図5】本願発明の第2の実施形態にかかる手摺装置の
要部分解斜視図である。
【図6】本願発明の第3の実施形態にかかる手摺装置の
要部分解斜視図である。
【図7】本願発明の第4の実施形態にかかる手摺装置の
要部分解斜視図である。
【図8】従来の手摺装置の要部分解斜視図である。
【符号の説明】
1は手摺、2はブラケット、3はレール部材、4はアー
ム、5は締結板、6は嵌挿穴、7は固定部材、8はカバ
ー、9は掛止片、20は凹溝部、11は手摺固定ネジ、
12はブラケット固定ネジ、13は固定ネジ、20は凹
溝部、21は側壁、22は掛止部、23は隙間、24は
芯部材、25は被覆材、26は外周部、27はレール
部、28は外周部、29はレール部、30は突き合わせ
線、Wは壁面である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線状又は曲線状に延びる手摺(1)を
    ブラケット(2)を介して壁面(W)に固定するように
    した手摺装置であって、 上記手摺(1)の下面(1a)側には該下面(1a)か
    ら上方へ凹入し且つその軸長方向に延びる凹溝部(2
    0)が設けられるとともに、該凹溝部(20)内にはそ
    の両側壁(21),(21)の高さ方向中段位置からそ
    れぞれ内側へ延出し且つ所定の隙間(23)をもって対
    向する一対の掛止部(22),(22)が設けられる一
    方、 上記ブラケット(2)側には、上記手摺(1)の上記掛
    止部(22),(22)の下面側に衝合可能な締結板
    (5)と、該締結板(5)の上面側に配置され且つその
    下面側から嵌挿配置される手摺固定ネジ(11)に螺着
    されるとともに該手摺固定ネジ(11)を回転中心とす
    る第1の回転位置においては上記手摺(1)側の上記隙
    間(23)を通過可能とされ、第2の回転位置において
    は該隙間(23)を跨いで上記各掛止部(22),(2
    2)に掛止可能とされた掛止片(9),(9)とが備え
    られていることを特徴とする手摺装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記締結板(5)における上記手摺固定ネジ(11)の
    嵌挿部が該締結板(5)の端面(5c)に開口する切込
    溝(5b)とされていることを特徴とする手摺装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記掛止片(9)は、その第1の回転位置から第2の回
    転位置への回転方向が上記手摺固定ネジ(11)の締め
    込み方向に合致され、且つ上記第2の回転位置において
    は上記凹溝部(20)側と係合してそれ以上の回転が規
    制されるように構成されていることを特徴とする手摺装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007062463A1 (en) * 2005-11-30 2007-06-07 Porta Group Pty Ltd Handrail bracket
JP2010209612A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Hinaka Seisakusho:Kk 手摺り装置

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