JP2002021092A - 無載荷ケーソン工法 - Google Patents

無載荷ケーソン工法

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JP2002021092A
JP2002021092A JP2000202055A JP2000202055A JP2002021092A JP 2002021092 A JP2002021092 A JP 2002021092A JP 2000202055 A JP2000202055 A JP 2000202055A JP 2000202055 A JP2000202055 A JP 2000202055A JP 2002021092 A JP2002021092 A JP 2002021092A
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caisson
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ground
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Toru Kisanuki
徹 木佐貫
Tomokatsu Seguchi
智勝 瀬口
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Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ケーソン式の護岸工などにおいて、海底地盤の
地盤改良体を小さくすることができ、工費および工期の
低減を図ることのできる無載荷ケーソン工法を提供す
る。 【解決手段】ケーソン1の据え付け位置における海底地
盤11に仮設時ケーソンを支持するだけの簡易な地盤改
良体12を築造し、予め上下に貫通する貫通孔3が形成
されたケーソン1を沈降させて前記地盤改良体12によ
り仮支持し、次に基礎杭4を前記貫通孔3を通して海底
地盤11内に打設し、ケーソン1をジャッキアップした
後、基礎杭4の上端部にせん断キー6を取付け、ケーソ
ン底面と海底地盤表面の間にベントナイトモルタル14
を注入し、貫通孔3と基礎杭4の間にモルタル16を注
入することで、ケーソン1を基礎杭4の上部に固定し、
完成時ケーソンを基礎杭4で支持し、海底地盤11に対
して無載荷とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーソン式の護岸
構造物などを築造するための無載荷ケーソン工法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば軟弱な海底地盤上に重力式構造物
としてのケーソン式の護岸構造物を築造する場合、従
来、図5に示すように、ケーソン1を据え付ける海底地
盤11を所定の範囲にわたって地盤改良し、この地盤改
良体50の上にケーソン1を据え付け、この地盤改良体
50により完成後のケーソン1の長期的な沈下等を防止
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のような
従来のケーソンの場合、地盤改良体50によりケーソン
重量および背面土圧による鉛直力を支持するようにして
いるため、地盤改良体50が大きなものとなり、工費お
よび工期が増大する課題があった。
【0004】本発明は、このような課題を解決すべくな
されたもので、その目的は、ケーソン式の護岸工などに
おいて、海底地盤の地盤改良体を小さくすることがで
き、工費および工期の低減を図ることのできる無載荷ケ
ーソン工法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、海底地盤の所
定位置にケーソンを据え付けるに際し、ケーソンの据え
付け位置における海底地盤に仮設時ケーソンを支持する
だけの簡易な地盤改良体を築造し、予め上下に貫通する
貫通孔が形成されたケーソンを沈降させて前記地盤改良
体により仮支持し、次に基礎杭を前記貫通孔を通して海
底地盤内に打設し、この基礎杭の上部にケーソンを固定
して完成時ケーソンを前記基礎杭により長期支持するこ
とを特徴とする無載荷ケーソン工法である。
【0006】前記地盤改良体は、ケーソンの下方に部分
的に築造すればよいが、ケーソンの基礎杭貫通孔の位置
に対応させて築造し、各地盤改良体内に基礎杭がそれぞ
れ打設されるようにするのが好ましい。
【0007】ケーソンと基礎杭上部との固定は、種々の
固定方法を採用することができるが、基礎杭の打設後、
基礎杭をガイドとしてケーソンをジャッキアップし、基
礎杭の上端部にせん断キーなどの係止部材を取付け、ケ
ーソン底面と海底地盤表面との隙間にベントナイトモル
タルなどの充填材を充填し、さらにケーソンの貫通孔と
基礎杭との隙間にモルタルなどの充填材を充填し、ケー
ソンを基礎杭の上部に固定するのが好ましい。
【0008】以上のような構成において、完成時のケー
ソンは、基礎杭により支持されているため、ケーソン構
造体は海底地盤に対して無載荷となり、地盤改良体は仮
設時のケーソンを仮支持するだけの簡易で小さい地盤改
良体で済み、工費および工期の低減が図られる。周辺の
側方流動,沈下に対しては、簡易な地盤改良体で対処す
ることができる。ケーソンの設置後、ケーソンの貫通孔
をガイドとして基礎杭を打設できるため、基礎杭の打設
をテンプレートを用いることなく容易に行うことができ
る。また、地盤改良体を基礎杭位置に対応させて築造
し、この地盤改良体内に基礎杭を打設することで、基礎
杭を補強することができる。また、ケーソンをジャッキ
アップし、せん断キーやベントナイトモルタルなどで基
礎杭上部に固定することで、ケーソン構造体を海底地盤
に対して容易に無載荷とすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施の形
態に基づいて説明する。この実施形態は、既設護岸に対
してケーソン式護岸構造物を新たに築造する例である。
図1,図2,図3は、本発明の完成時の無載荷ケーソン
の1例を示したものである。図4は本発明の無載荷ケー
ソン工法を工程順に示したものである。
【0010】図1〜図3に示すように、本発明の無載荷
ケーソン工法で使用するケーソン1は、コンクリート製
などからなり、平面視長方形の底版1aと、この底版1
aの四周から一体的に立ち上がる外壁1bとにより上部
が開口した箱形に形成され、その内部は、図2に示すよ
うに、平面視で縦横に配設された隔壁1cにより6個の
室1dに区画されている。
【0011】このようなケーソン1において、図2に示
すように、外壁1bの四隅部および長辺中央部を厚肉と
して合計6個の柱部1eをケーソン内部に形成し、この
柱部1eに図1に示すように外挿管2を埋設することに
より上下に貫通する貫通孔3を設ける。この貫通孔3の
内径は鋼管杭等からなる基礎杭4の外径よりも大きく
し、基礎杭4を上方から挿入できるようにする。
【0012】また、外挿管2の上端外周には、図1(b),
(c) に示すように、断面L字状の支圧プレート5をその
上面がコンクリート表面と面一となるように埋設し、基
礎杭4の上端外周に取付けられるせん断キー6の下端面
を受け、コンクリートが破損しないようにする。なお、
外挿管2および支圧プレート5はケーソン製作時に埋設
される。
【0013】ケーソン1の下方における海底地盤11に
築造される地盤改良体12は、仮設時のケーソン1を支
持するだけの簡易な地盤改良体でよく、例えば、ケーソ
ン1の柱部1e(貫通孔3)の下方に位置するように合
計6本とし、また打設される基礎杭4を取り囲むような
断面リング状の円柱体とし、セメント系硬化剤による深
層混合処理工法等で築造される。
【0014】基礎杭4は、その下部が海底地盤11の支
持層(図示省略)内に十分に貫入され、その上部がケー
ソン1の上端面から十分に突出する長さとし、ケーソン
1を基礎杭4をガイドとして上方に所定量だけジャッキ
アップさせた後、基礎杭4の上端部外周面に取付けたせ
ん断キー6と、ケーソン1の底面と海底地盤11の上面
との間の隙間に充填したベントナイトモルタル14でケ
ーソン1を挟み、貫通孔3と基礎杭4との間にモルタル
16を充填することで、ケーソン1を基礎杭4の上部に
固定し、基礎杭4に支持させる。
【0015】せん断キー6は、例えば図1(b) に示すよ
うに、基礎杭4の円周方向に等間隔をおいて合計4つ配
設し、縦にして溶接等で固定する。また、図1(a) に示
すように、ケーソン1の底面と海底地盤11の上面との
間の隙間にはケーソン1の外周を取り囲むようにグラウ
トストッパー13を設置し、貫通孔3の下端と基礎杭4
との間の隙間にはモルタルストッパー15を設置する。
なお、ケーソン1と基礎杭4の固定は、これに限らず、
その他の固定方法を採用することもできる。
【0016】以上のような構成において、次のような手
順で無載荷ケーソン工法を実施する(図4参照)。
【0017】(1) 貫通孔3を有するケーソン1を製作ヤ
ード等で製作する。製作されたケーソン1は所定の据え
付け位置まで曳航される。
【0018】(2) 既設護岸10の近接するケーソン据え
付け位置の海底地盤11に、ケーソン1の貫通孔3位置
に対応させて簡易な地盤改良体12を築造する。
【0019】(3) 地盤改良体12の築造が終了すると、
曳航してきたケーソン1を沈降させ、地盤改良体12の
上に着底させる。
【0020】(4) 基礎杭4をケーソン1の貫通孔3内に
挿入し、地盤改良体12の中心を通して打設する。
【0021】(5) ケーソン1を上方に所定量だけジャッ
キアップさせる。基礎杭4の上端部外周面にせん断キー
6を取付ける。ケーソン1の底面と海底地盤11の上面
との間の隙間にケーソン1の外周を取り囲むようにグラ
ウトストッパー13を設置した後、前記隙間にベントナ
イトモルタル14を注入する。貫通孔3の下端と基礎杭
4との間の隙間にモルタルストッパー15を設置し、貫
通孔3と基礎杭4との間にもモルタル16を注入する。
ケーソン1は、せん断キー6とベントナイトモルタル1
4で挟み込まれ、貫通孔3内のモルタル16で基礎杭4
の上部に固定され、基礎杭4により支持される。
【0022】(6) ケーソン1の各室1e内に必要に応じ
て中詰砂17を充填し、次いでケーソン1の上部に上部
コンクリート18を打設して基礎杭4および中詰砂17
の上部を覆う。既設護岸10とケーソン1の間を埋め立
て、埋立地19を形成すれば、護岸が完成する。
【0023】完成したケーソン護岸構造物は基礎杭4お
よび簡易な地盤改良体12により支持され、海底地盤1
1に対して無載荷となり、長期的な沈下等が確実に防止
される。地盤改良体12は仮設時のケーソン1を支持す
るだけの簡易なものでよいため、地盤改良体の量が大幅
に削減され、施工が極めて簡単なものとなる。
【0024】なお、以上は、護岸について説明したが、
これに限らず、その他のケーソン式港湾構造物などにも
本発明を適用することができる。
【0025】
【発明の効果】本発明は、以上のような構成からなるの
で、次のような効果を奏することができる。
【0026】(1) 完成時のケーソンを基礎杭により支持
するようにしているため、ケーソン構造体は海底地盤に
対して無載荷となり、地盤改良体は仮設時のケーソンを
仮支持するだけの簡易で小さい地盤改良体で済み、工費
を低減し、工期を短縮することができる。
【0027】(2) ケーソンの設置後、ケーソンの貫通孔
をガイドとして基礎杭を打設できるため、基礎杭の打設
をテンプレートを用いることなく容易に行うことがで
き、簡易な地盤改良工と相まってケーソン構造物を安価
に短期間で築造することが可能となる。
【0028】(3) 地盤改良体を基礎杭位置に対応させて
築造し、この基礎杭を地盤改良体内に打設することで、
基礎杭を補強することができ、安定したケーソン構造物
を得ることができる。
【0029】(4) ケーソンをジャッキアップし、せん断
キーやベントナイトモルタルなどで基礎杭上部に固定す
ることで、ケーソン構造体を海底地盤に対して容易に無
載荷とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無載荷ケーソンの完成時の状態の1例
を示したものであり、(a) は横断面図、(b) は基礎杭上
部の平面図、(c) は基礎杭上部の拡大断面図である。
【図2】図1の無載荷ケーソンの平面図である。
【図3】図1の無載荷ケーソンの縦断面図である。
【図4】本発明の無載荷ケーソン工法を工程順に示す断
面図である。
【図5】従来のケーソン工法による護岸工の例を示す横
断面図である。
【符号の説明】
1……ケーソン 1a…底版 1b…外壁 1c…隔壁 1d…室 1e…柱部 2……外挿管 3……貫通孔 4……基礎杭 5……支圧プレート 6……せん断キー 10……既設護岸 11……海底地盤 12……地盤改良体 13……グラウトストッパー 14……ベントナイトモルタル 15……モルタルストッパー 16……モルタル 17……中詰砂 18……上部コンクリート 19……埋立地

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海底地盤の所定位置にケーソンを据え付
    けるに際し、ケーソンの据え付け位置における海底地盤
    に地盤改良体を築造し、予め上下に貫通する貫通孔が形
    成されたケーソンを沈降させて前記地盤改良体により仮
    支持し、次に基礎杭を前記貫通孔を通して海底地盤内に
    打設し、この基礎杭にケーソンを固定して完成時ケーソ
    ンを前記基礎杭により支持することを特徴とする無載荷
    ケーソン工法。
JP2000202055A 2000-07-04 2000-07-04 無載荷ケーソン工法 Withdrawn JP2002021092A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102234979A (zh) * 2010-04-30 2011-11-09 华泰(南通)船务有限公司 一种桥梁用主墩钢沉井及其钢沉井节段整吊安装工艺
JP2013096080A (ja) * 2011-10-28 2013-05-20 Port & Airport Research Institute 重力式構造物の増深工法及び重力式構造物
JP2016514779A (ja) * 2013-04-10 2016-05-23 エクソンモービル アップストリーム リサーチ カンパニー 北極圏入れ子式移動海洋掘削ユニット

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