JP2002020856A - 低抵抗金属薄膜およびそれを用いた液晶表示装置、並びに低抵抗金属薄膜の製造方法およびそれを用いた液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

低抵抗金属薄膜およびそれを用いた液晶表示装置、並びに低抵抗金属薄膜の製造方法およびそれを用いた液晶表示装置の製造方法

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JP2002020856A
JP2002020856A JP2000205646A JP2000205646A JP2002020856A JP 2002020856 A JP2002020856 A JP 2002020856A JP 2000205646 A JP2000205646 A JP 2000205646A JP 2000205646 A JP2000205646 A JP 2000205646A JP 2002020856 A JP2002020856 A JP 2002020856A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチック基板を変形させない程度の膜厚
であっても、表示品位を低下させないような配線を実現
できる低抵抗金属薄膜と、該低抵抗金属薄膜を金属配線
として備えた、画像再現性の高い液晶表示装置とを提供
する。 【解決手段】 絶縁性樹脂基板21上に、電極配線22
形成用のTa膜22をスパッタリングにて成膜する際
に、スパッタリングガスとして、アルゴンガスに60%
のヘリウムガスを含有させた混合ガスを使用する。この
ように形成されたTa膜22は低抵抗であるため、該T
a膜22を電極配線22として利用することで、薄型で
軽量、且つ、高品位・高品質の液晶表示装置を実現する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、OA機器やパーソ
ナルコンピュータ、携帯情報端末等に用いられる液晶表
示装置、および該液晶表示装置の配線やアクティブ素子
などに用いられる低抵抗金属薄膜、並びにこれらの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータに代表さ
れる情報処理装置では、装置の小型化や軽量化が進展し
ている。そこで、このような情報処理装置の部品の1つ
である表示装置に対し、軽量化および高密度表示化の要
望が高まっている。こうした要望に答える表示装置とし
て、液晶表示装置の開発が活発に行われている。
【0003】液晶表示装置の軽量化としては、液晶表示
装置のガラス基板をプラスチック基板へ転換するための
技術開発が注目されている。また、液晶表示装置の高密
度表示化としては、金属−絶縁膜−半導体(多結晶シリ
コン)−金属構造の薄膜トランジスタ(TFT:Thin F
ilm Transistor)等が設けられたアクティブマトリクス
型液晶表示装置の技術開発が注目されている。
【0004】そこで、軽量化と高密度表示化とを同時に
満たす技術として、プラスチック基板を用いたアクティ
ブマトリクス型液晶表示装置が期待されている。しか
し、アクティブマトリクス型液晶表示装置の製造工程に
おいて、アモルファスシリコンもしくは多結晶シリコン
からなるTFTをアクティブ素子として形成する場合、
プラスチック基板材料の許容温度以上で処理しなければ
ならないという問題がある。それゆえ、直ちに、ガラス
基板をプラスチック基板に転換することは困難である。
【0005】これに対して、非線形抵抗素子である金属
−絶縁膜−金属構造のMIM(Met-al Insulator Meta
l)をアクティブ素子として用いるアクティブマトリク
ス型液晶表示装置の場合、TFTを用いる場合と比較し
て、製造工程中の処理温度をプラスチック基板材料の許
容温度以下にすることが可能である。しかし、後述のと
おり、MIMを構成する金属膜の膜応力によって基板が
変形してしまうという問題があり、やはり量産化には至
っていないのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、アクティブ
素子としてMIMを用いたアクティブマトリクス型液晶
表示装置では、その金属配線の陽極酸化膜がMIMの非
線形抵抗膜として用いられており、金属配線としてはタ
ンタル(Ta)膜が多く用いられている。このように、
従来より液晶表示装置に用いられている上記MIM等の
薄膜二端子素子においては、第1の電極としてTa膜が
用いられ、非線形抵抗膜としてTaの陽極酸化膜が用い
られる。
【0007】以上のように、薄膜二端子素子の第1の電
極として設けられる従来のTa膜は、配線を兼ねるため
に300〜500nm程度の膜厚が必要であった。
【0008】次に、プラスチック基板に上記のような膜
厚で形成されるTa膜が、プラスチック基板に与える全
応力について説明する。この場合、Ta膜がポリエーテ
ルスルフォン(PES)からなるプラスチック基板に与
える全応力は、以下のような式で示される。
【0009】 全応力 S=σ・d[N/m] ……(1) Ta膜応力 σ=σI +σT [N/m2 ] ……(2) σT =Ef (αf −αs )ΔT[N/m2 ]……(3) σI :Ta膜の内部応力[N/m2 ],σT :Ta膜の
熱応力[N/m2 ],d:Ta膜の膜厚[m],Ef
Ta膜のヤング率[N/m2 ],αf :Ta膜の熱膨張
率[K-1],αs :PES基板の熱膨張率[K-1],Δ
T:温度差[K] ここで、Ta膜の内部応力σI は、膜厚100nmのと
きに1.8×109 [N/m2 ]である。また、Ta膜
のヤング率Ef は1.86×1011[N/m2]、Ta
膜の熱膨張率αf は6.5×10-6[K-1]、PES基
板の熱膨張率α s は5.5×10-6[K-1]である。
【0010】上式(1)ないし(3)を用いて、Ta膜
厚が500nmで、且つ、ポリエーテルスルフォン(P
ES)からなるプラスチック基板を用いた場合、該プラ
スチック基板上のTa膜の全応力Sを計算すると、全応
力Sは約1000[N/m]となる。
【0011】以上のように、プラスチック基板上にTa
膜にて金属配線を形成する場合、成膜されたTa膜の全
応力は約1000[N/m]と大きい。プラスチック基
板の剛性はガラス基板と比較して低いため、Ta膜の全
応力により、プラスチック基板の反りや、金属薄膜(T
a膜)のプラスチック基板に対する剥離などが発生し、
素子形成プロセスの継続が困難となるという問題が生じ
る。
【0012】この問題に対し、Ta膜の全応力を緩和す
る方法として、上式(1)より、Ta膜の膜厚を薄くす
ることが考えられる。例えばTa膜の膜厚を100[n
m]とする場合、プラスチック基板に与える応力(全応
力S)は、上式(1)ないし(3)を用いて算出すると
約200[N/m](圧縮応力)となり、プラスチック
基板に対する応力を約1/5とすることができる。しか
し、単純に考えれば、膜厚が1/5となれば抵抗値が約
5倍となってしまう。つまり、金属配線としての観点か
らみると、配線抵抗が大きくなるため、表示信号の遅延
等の問題により、ディスプレイ表示画面にコントラスト
むら等が発生して表示品位が劣化するという、表示画面
の品質上の問題が発生する。
【0013】そこで、Ta膜の膜厚を薄くして金属配線
を形成する場合、膜抵抗を低くすることがTa膜形成時
の重要技術となる。しかし、CVD(Chemical Vapor D
epo-sition)法やスパッタリング等、真空雰囲気で膜形
成する方法においては、プラスチック基板を用いる場合
に基板内に吸収された水・酸素・窒素などが放出され、
こうしたガス成分が膜形成時に膜中に混入してTa膜の
膜特性を変化させる原因となることが、詳細な検討から
判明した。また、こうした基板からのガス放出の状態は
一定ではないので、膜形成ごとにTa膜の質を一定に保
つことも難しく、Ta膜の膜抵抗を低く安定的に形成す
ることは困難であることも解った。
【0014】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、例えば液晶表示装置の配線として用いられた場
合に、プラスチック基板を変形させない程度に薄い膜厚
であっても、表示品位を低下させず、且つ、再現性の高
い画像を提供できる低抵抗金属薄膜およびその製造方法
と、該低抵抗金属薄膜を金属配線として備えた液晶表示
装置およびその製造方法とを提供することを課題とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明に係る低抵抗金属薄膜は、基板上に形成さ
れるタンタルからなる金属薄膜であって、Cu(Kα)
線によるX線回折θ−2θ測定の結果、回折角(2θ)
が35°以上40°以下の範囲で回折ピークが現れ、か
つ、比抵抗が50μΩ・cm以下25μΩ・cm以上で
あることを特徴としている。
【0016】従来、例えば、Cu(Kα)線によるX線
回折θ−2θ測定の結果、回折角(2θ)が30°以上
35°以下の範囲で回折ピークが現れるタンタル薄膜
は、比抵抗が200μΩ・cm程度であった。この従来
のタンタル薄膜を、例えば液晶表示装置の金属配線とし
て用いる場合、大画面の液晶表示装置では配線の抵抗に
より配線遅延が生じるなど、表示品位が良好ではなかっ
た。また、従来のタンタル薄膜を、絶縁性の樹脂基板上
に金属配線やスイッチング素子の電極として形成し、軽
量の液晶表示装置を製造しようとする場合、絶縁性樹脂
基板をタンタル薄膜の応力で変形させないためにタンタ
ル膜厚を薄くすると、配線の抵抗値が増加して配線遅延
が生じていた。
【0017】これに対し、本発明に係る低抵抗金属薄膜
は、従来のものより比抵抗が4分の1以下であるため、
大画面の液晶表示装置の配線として用いられる場合であ
っても、また、樹脂基板に変形を生じさせない程度まで
膜厚を薄くしても、配線遅延が生じる虞れがない。
【0018】このように、本発明に係る低抵抗金属薄膜
を用いることにより、抵抗の小さい配線等を実現するこ
とができる。
【0019】尚、上記Cu(Kα)線の波長は、約7×
10-2nmである。また、X線回折θ−2θ測定におけ
る回折ピークが上記のような回折角(2θ)35°以上
40°以下の範囲で現れるタンタル薄膜は、一般的に、
立方晶構造であるとされている。
【0020】また、上記の課題を解決するために、本発
明に係る低抵抗金属薄膜の製造方法は、スパッタリング
において、アルゴンガスとヘリウムガスとからなる混合
ガスをスパッタリングガスとして用いて金属薄膜を形成
することを特徴としている。
【0021】さらに、上記ヘリウムガスの含有率は、5
0%以上であることが好ましい。
【0022】さらに、上記金属薄膜を、タンタル薄膜と
することもできる。
【0023】上記の方法によれば、例えば低抵抗金属薄
膜としてタンタル薄膜を作製する場合、スパッタリング
において、従来はアルゴンガスのみを用いていたスパッ
タリングガスにヘリウムガスを添加することで、容易に
低抵抗のタンタル薄膜を作製することが可能となる。
【0024】また、添加するヘリウムガスの含有率を5
0%以上とすることにより、従来の方法にて作製したタ
ンタル薄膜の場合は200μΩ・cmであった比抵抗
を、50μΩ・cm程度にまで低下させることができ
る。
【0025】このように、簡単な方法で、確実に比抵抗
が低減されたタンタル薄膜等の低抵抗金属薄膜を作製す
ることが可能となる。
【0026】また、上記の課題を解決するために、本発
明に係る液晶表示装置は、上記の低抵抗金属薄膜が配線
として絶縁性基板上に設けられている素子側基板と、上
記素子側基板に対向配置される対向側基板と、上記素子
側基板および対向側基板に挟持された液晶層とを備えた
ことを特徴としている。
【0027】従来、大画面の液晶表示装置では、配線の
抵抗により配線遅延が生じるなど、表示品位が良好では
なかった。また、従来では、絶縁性の樹脂基板上に金属
配線やスイッチング素子の電極としてタンタル薄膜を形
成して、軽量の液晶表示装置を製造しようとする場合、
タンタル薄膜の応力によって絶縁性樹脂基板を変形させ
ないためにタンタル膜厚を薄く形成すると、配線の抵抗
値が増加して配線遅延が生じていた。
【0028】これに対し、従来のものより比抵抗が低
い、本発明の低抵抗金属薄膜を金属配線として用いる
と、大画面の液晶表示装置に適用する場合であっても、
また、絶縁性樹脂基板に変形を生じさせない程度まで膜
厚を薄くしても、配線遅延が生じる虞れはない。
【0029】このように、大面積や軽量であって、かつ
表示品位の良好な液晶表示装置を実現することができ
る。
【0030】また、上記絶縁性基板は、樹脂にて形成す
ることもできる。
【0031】上述したように、絶縁性基板を樹脂にて形
成することにより、液晶表示装置の軽量化を実現するこ
とができる。
【0032】また、上記の課題を解決するために、本発
明に係る液晶表示装置の製造方法は、上記の低抵抗金属
薄膜の製造方法を用いて、絶縁性基板上に金属薄膜を形
成する工程と、上記金属薄膜にて配線を形成する工程と
を含むことを特徴としている。
【0033】上記の方法により、従来よりも低抵抗の金
属薄膜を液晶表示装置の配線として用いることができ
る。従って、該金属薄膜からなる配線を大画面の液晶表
示装置に適用する場合であっても、また、軽量化のため
に絶縁性基板を樹脂とし、該樹脂基板に変形を生じさせ
ない程度まで金属膜厚を薄く形成する場合であっても、
配線遅延が生じる虞れはない。
【0034】このように、本発明に係る液晶表示装置の
製造方法によれば、大面積や軽量であって、かつ表示品
位の良好な液晶表示装置を実現することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の第1の
実施の形態について図1ないし図5に基づいて説明すれ
ば、以下のとおりである。
【0036】図2(a)は、本実施の形態に係る液晶表
示装置の1画素当たりの構成を示す平面図であり、図2
(b)は、図2(a)のA−A矢視断面図である。
【0037】本実施の形態に係る液晶表示装置を構成し
ている液晶表示素子1は、素子側基板2と、該素子側基
板2に対向配置された対向側基板3と、これら両基板
2,3に挟持された液晶層4とを備えている。
【0038】上記素子側基板2は、絶縁性樹脂基板21
上に、配線部22aおよび該配線部22aから1画素毎
に分岐している下部電極部22bからなる電極配線22
と、該電極配線22を覆う陽極酸化膜23と、上記下部
電極部22b上に陽極酸化膜23を介してその一端部が
配置された略L字形状の上部電極24と、該上部電極2
4の他端部上に一部が重畳するように設けられた画素電
極25と、これら素子が形成された絶縁性樹脂基板21
の略全面を覆うように設けられた配向膜26とを備えて
いる。上記電極配線22、陽極酸化膜23、および上部
電極24は、アクティブ素子として、薄膜二端子素子で
あるMIM(Metal Insulator Metal )を構成してい
る。上記電極配線22は、液晶表示装置における配線と
MIMの下部電極とを兼ねており、また、上記陽極酸化
膜23は、配線上の絶縁膜とMIMの非線形抵抗膜とを
兼ねている。
【0039】上記対向側基板3は、透明絶縁性樹脂基板
31上に、上記画素電極25に対向するように設けられ
た対向電極32と、対向電極32が形成された透明絶縁
性樹脂基板31上の全面に設けられた配向膜33とを備
えている。
【0040】次に、図1(a)ないし(f)を用い、本
実施の形態に係る液晶表示装置の素子側基板2の製造方
法について説明する。
【0041】 絶縁性樹脂基板21上に、スパッタリ
ング法によりTa膜22(後に電極配線22となる)を
膜厚100nmに成膜する(図1(a)参照。)。
【0042】この時の成膜条件は、基板温度150℃、
RFパワー3.4W/cm2 で、さらに、アルゴン(A
r)ガスとヘリウム(He)ガスとの混合ガスで、He
ガス混合比が60%のものをスパッタリングガスとして
用い、全圧力は0.5Paであった。
【0043】このようにして形成されたTa膜22は、
比抵抗が47μΩ・cmであった。これに対し、通常、
スパッタリングガスとしてアルゴンガス100%を用い
た場合に形成されるTa膜は、その比抵抗が200μΩ
・cmである。このことから、スパッタリングにおいて
上記した本方法を用いることにより、低抵抗のTa膜2
2の成膜が可能であることが判明した。
【0044】また、本実施の形態における方法にて形成
されるTa膜22は、波長が約7×10-2nmのCu
(Kα)線によるX線回折θ−2θ測定により、図3
(b)に示すように、回折角(2θ)35°〜40°で
回折シグナル(回折ピーク)が観察される。このよう
に、回折角(2θ)35°〜40°の範囲に回折ピーク
が現れるタンタル薄膜の結晶構造は、一般的に立方晶構
造であるとされている。また、これと比較するために、
図3(a)には、従来の、Arガスのみを用いたスパッ
タリングによって形成されたTa膜の、X線回折θ−2
θ測定の結果が示されている。尚、図中のY軸のCPS
とはX線計数値であり、Count(s) Per Secondの略であ
る。
【0045】また、詳細な検討により、ヘリウムガスの
混合比を50%以上とすることで、比抵抗が50μΩ・
cm以下で25μΩ・cm以上のTa膜が得られること
が判明した。これより、ヘリウムガスの混合比は50%
以上であることが好ましい。
【0046】 次に、上記のように成膜されたTa膜
22を用い、金属配線と液晶電気光学素子であるMIM
の下部電極とを兼ねる電極配線22を形成する。具体的
には、Ta膜22をフォトエッチング法により選択的に
エッチングして所定の形状にパターニングし、配線部2
2aと下部電極部22bとを備えた電極配線22を形成
する。
【0047】 次に、MIMの非線形抵抗膜となる陽
極酸化膜(Ta2 5 )23を形成する(図1(c)参
照。)。
【0048】本実施の形態における陽極酸化条件として
は、陽極酸化溶液として1%のホウ酸アンモニウム溶液
を用い、溶液温度を室温、化成電圧を35Vとした。こ
の条件の下で、上記電極配線22が形成された絶縁性樹
脂基板21を上記陽極酸化溶液に浸して、電極配線22
の表面に、非線形抵抗膜となる陽極酸化膜23を形成す
る。
【0049】上記した本実施の形態の陽極酸化プロセス
において、化成電圧および化成電流の、陽極酸化時間に
対する変化が、図4に示されている。図4に示すよう
に、本実施の形態では、低電流電圧電源を用いて、化成
電流を3.2×10-2A一定として定電流化成を行った
後、形成する非線形抵抗膜の膜厚に対応した電圧値(本
実施の形態では35V)になった時点で、一定時間定電
圧化成を行った。なお、本実施の形態において、定電流
化成を行った時間は約54分、定電圧化成を行った時間
は約25分であった。
【0050】以上のような陽極酸化プロセスにより、電
極配線22の表面から深さ方向に約26nmまでの部分
が陽極酸化され、膜厚約60nmの陽極酸化膜23が形
成される。
【0051】なお、本実施の形態における陽極酸化条件
では、陽極酸化溶液として1%のホウ酸アンモニウム溶
液を用いているが、MIMの素子特性は酸化条件によっ
て左右されるので、要求される素子特性を満足するよう
な条件で行えばよい。陽極酸化溶液の代表的な他の例と
しては、酢酸、クエン酸などの有機酸や、硫酸、塩酸な
どの無機酸や、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ールなどのアルコール等である。また、それぞれの濃度
は、0.0001重量%以上、より好ましくは0.00
1重量%以上で、且つ、5重量%以下、より好ましくは
1重量%以下である。
【0052】 次に、MIMの上部電極24として機
能するチタン(Ti)膜を、EB(Electron Beam )蒸
着法により、膜厚100nmで形成する。本実施の形態
においては、この時の成膜条件を、成膜温度が室温(基
板加熱せず)、到達真空度が6.67×10-4Pa、加
速電圧4kV、成膜電流120Aとした。
【0053】続いて、このTi膜に対し、フォトリソグ
ラフィーおよびエッチングを施して所定の形状に加工
し、上部電極24を形成する(図1(d)参照。)。な
お、上部電極24となる金属膜には、Ti以外に、クロ
ム(Cr)、アルミニウム(Al)、モリブテン(M
o)、銅(Cu)等を用いることが可能である。
【0054】以上、〜の工程により、本実施の形態
に係る液晶表示素子1の薄膜二端子素子(MIM)を作
製することができる。このようにして作製されたMIM
の素子特性(電流−電圧特性)が、図5に示されてい
る。該MIMの素子特性は、素子面積が5μmの正方形
で、α=1.7×10-4、β=3.3であった。なお、
αとは薄膜二端子素子の導電性を表すパラメータで、β
とは薄膜二端子素子の急峻性(電圧に対する電流変化の
大きさ)を表すパラメータであり、それぞれ、薄膜二端
子素子の電流−電圧特性の伝導機構であるPool-Freckel
伝導を表す下記の理論式の係数である。尚、次式(4)
が、薄膜二端子素子の電流−電圧特性を示している。
【0055】 I=αVExp[β√v] ……(4) α={nμqSExp[一φ/kT]}/d ……(5) β={√q^3/πεrε0}/kT ……(6) (n:キャリア濃度,μ:キャリア移動度,q:電子の
電荷量,S:素子面積,φ:トラップ深さ,k:ボルツ
マン定数,T:温度,d:非線形抵抗膜の膜厚,εr:
非線形抵抗膜の比誘電率,ε0:真空の誘電率) 引き続き、本実施の形態に係る液晶表示装置の製造工程
について、図1を用いて説明する。
【0056】 上記のようにしてMIMが形成された
絶縁性樹脂基板21上に、スパッタリングにより、IT
O(Indium Tin Oxide)膜を膜厚40〜150nmで形
成する。ここでは、膜厚100nmにてITO膜を成膜
し、フォトリソグラフィーおよびエッチングにより、画
素電極25を形成した(図1(e)参照。)。
【0057】 次に、絶縁性樹脂基板21の全面を覆
うように、膜厚60nmのポリイミド膜を塗布し、15
0℃、2時間の焼成を行って、配向膜26を形成する
(図1(f)参照。)。
【0058】以上〜の工程により、素子側基板2が
完成する。
【0059】一方、対向側基板3の作製方法について説
明する。まず、透明絶縁性樹脂基板31上に、スパッタ
リングにてITO膜を膜厚100nmで成膜し、フォト
リソグラフィーおよびエッチングにより所定形状に加工
して、対向電極32を形成する。次に、透明絶縁性樹脂
基板31を覆うように、膜厚60nmのポリイミド膜を
塗布し、150℃、2時間の焼成を行って、配向膜33
を形成する。このようにして、対向側基板3が完成す
る。
【0060】上記のように作製した、素子側基板2の配
向膜26及び対向側基板3の配向膜33に対し、液晶層
4を配向させるためのラビング処理を行う。その後、こ
れら素子側基板2および対向側基板3上に、貼り合わせ
用のシール材料(図示せず)の印刷とスペーサ(図示せ
ず)散布とを行い、両基板2,3を貼り合わせる。その
後、これら基板2,3間に液晶を注入して液晶層4を形
成して、液晶表示素子1の作製が完了する。
【0061】以上のように、本実施の形態によれば、配
線および下層電極となるTa膜22を低抵抗となるよう
に形成できるので、大画面の液晶表示装置であっても、
配線遅延のない画面表示品位の高いものが得られる。さ
らに、素子側基板2の絶縁性基板が剛性の低い樹脂(プ
ラスチック等)からなるもの(ここでは絶縁性樹脂基板
21)でも、この絶縁性樹脂基板21上に直接形成する
Ta膜22を低抵抗に作製できるため、絶縁性樹脂基板
21の剛性の低さを解決することができる。要するに、
基板変形が生じないように絶縁性樹脂基板21の剛性の
低さを考慮して、配線となるTa膜22を従来よりも薄
く形成した場合であっても、表示信号の遅延が生じて表
示画面の品質が低下する程度まで抵抗が大きくなること
がない。従って、薄型・軽量かつ耐衝撃性に優れ、且つ
表示品位も良好な液晶表示装置を実現することが可能と
なる。
【0062】〔実施の形態2〕本発明の第2の実施の形
態について、図6および図7に基づき説明すれば、以下
のとおりである。尚、説明の便宜上、前記した実施の形
態1で説明した部材と同様の機能を有する部材について
は同一の参照番号を付記し、その説明を省略する。
【0063】図6(a)は、本実施の形態に係る液晶表
示装置を構成する液晶表示素子5の1画素当たりの構成
を示す平面図であり、図6(b)は、図6(a)のB−
B矢視断面図である。同図に示すように、上記液晶表示
素子5は、素子側基板6と、対向側基板3と、これら両
基板6,3に挟持される液晶層4とを備えている。本実
施の形態に係る液晶表示素子5は、薄膜二端子素子のM
IMの代わりに薄膜三端子素子のTFT(Thin Film Tr
ansistor)をアクティブ素子として用いた素子側基板6
を備えているが、その他の構成は前記した実施の形態1
の液晶表示装置と略同じである。
【0064】図6(a),(b)を用いて、素子側基板
6の構成について説明する。絶縁性樹脂基板61上に複
数のゲート配線62が互いに平行に形成されており、該
ゲート配線62からは、一画素毎にゲート電極62aが
分岐している。また、ソース配線63は、後述するゲー
ト絶縁膜65を介して上記ゲート配線62と交差するよ
うに配されている。また、該ソース配線63からは、一
画素毎にソース電極63aが分岐している。尚、上記ゲ
ート絶縁膜65とは、上記ゲート配線61およびゲート
電極61aを覆うように設けられている層である。ま
た、図中の64は、ゲート配線61を陽極酸化して得ら
れる陽極酸化膜である。
【0065】上記ソース電極63aは、上記ゲート絶縁
膜65、後述する非ドープアモルファスSi膜(a−S
i膜)66、およびコンタクト層であるn+ アモルファ
スSi膜(n+ a−Si膜)67aを介して上記ゲート
電極62aの一方の側部に重畳形成されている。また、
上記ゲート電極62aの他方の側部には、上記ゲート絶
縁膜65、上記a−Si膜66、およびコンタクト層で
あるn+ a−Si膜67bを介してドレイン電極68が
重畳形成されている。尚、上記a−Si膜66は、ゲー
ト電極62aの上方にゲート絶縁膜65を介して形成さ
れている層である。さらに、画素電極69が、上記ドレ
イン電極68に接続するように設けられている。
【0066】尚、各画素を選択的に駆動するためのアク
ティブ素子であるTFTは、上記ゲート電極62a、ゲ
ート絶縁膜65、a−Si膜66、n+ a−Si膜67
a,67b、ソース電極63a、およびドレイン電極6
8から構成されている。
【0067】以上のように素子形成された素子側基板6
の全面に、配向膜70が設けられる。
【0068】次に、図7(a)ないし(g)を用いて、
上記素子側基板6の製造方法について説明する。
【0069】 絶縁性樹脂基板61上に、スパッタリ
ングによりTa膜62(後にゲート配線62となる)
(図7(a)参照。)。この時の成膜条件は、前記した
実施の形態1においてTa膜22を作製した際と同様で
ある。従って、本実施の形態に係るTa膜62は、実施
の形態1におけるTa膜22と同様の特性を有してい
る。すなわち、Ta膜62も比抵抗が47μΩ・cmの
低抵抗金属薄膜となる。
【0070】 上記Ta膜62を、フォトリソグラフ
ィの手法によりパターニングして、ゲート配線62を作
製する(図7(b)参照。)。
【0071】 次に、上記ゲート配線62を、実施の
形態1のTa膜22からなる電極配線の陽極酸化と同様
の方法および条件で陽極酸化し、陽極酸化膜64を作製
する(図7(c)参照。)。
【0072】 さらに、窒化シリコン膜をプラズマC
VD法によって成膜し、ゲート絶縁膜65の形状にパタ
ーニングする(図7(d)参照。)。
【0073】 a−Si膜をプラズマCVD法によっ
て成膜して島状にパターニングし、a−Si膜66を形
成する(図7(e)参照。)。
【0074】 n+ a−Si膜をプラズマCVD法に
よって成膜し、さらにTi膜をスパッタリング法により
成膜して、n+ a−Si膜とTi膜とを共にパターニン
グし、n+ a−Si膜67a,67b、ソース配線63
(ソース電極63a)およびドレイン電極68を形成す
る(図7(f)参照)。
【0075】以上〜の工程により、薄膜三端子素子
であるTFTが形成される。
【0076】 上記のようにしてTFTが形成された
絶縁性樹脂基板61上に、スパッタリングによりITO
膜を膜厚40〜150nmで成膜し、画素電極69を形
成する。本実施の形態では膜厚100nmにてITO膜
を成膜し、フォトリソグラフィーおよびエッチングによ
り、画素電極69を形成した。
【0077】 次に、絶縁性樹脂基板61を覆うよう
に、膜厚60nmのポリイミド膜を塗布し、150℃,
2時間の焼成を行って配向膜70を形成する。
【0078】以上、〜の工程を経て、素子側基板6
の作製が完了する。
【0079】対向側基板3の製造方法、素子側基板6と
対向側基板3との貼り合わせ方法、および液晶層4の形
成方法は、前記した実施の形態1の場合と同様であるの
で、ここでは省略する。
【0080】尚、本実施の形態に係る液晶表示装置の説
明、および図6、図7において、補助容量や補助容量電
極線など、本発明の特徴部分に直接関係しない構成は、
簡略化のため省略されている。
【0081】以上のように、本実施の形態では、本方法
にて形成された低抵抗のTa膜62を、ゲート配線62
およびTFTのゲート電極62aとして用いている。従
って、ゲート配線62の抵抗を低くすることができるの
で、大画面の液晶表示装置でも配線遅延のない、画面表
示品位の高い装置を得ることができる。さらに、本実施
の形態のように、素子側基板6を構成する絶縁性樹脂基
板61が剛性の低いプラスチック等の樹脂からなる場合
であっても、この絶縁性樹脂基板61上に直接形成する
Ta膜62を低抵抗に形成できるため、絶縁性樹脂基板
61の剛性の低さを解決できる。要するに、基板変形が
生じないように基板の剛性の低さを考慮して、配線とな
るTa膜の膜厚を従来より薄く形成した場合でも、表示
信号の遅延が生じて表示画面の品質が低下する程度ま
で、配線抵抗が大きくなることがない。従って、薄型・
軽量かつ耐衝撃性に優れ、且つ表示品位も良好な、TF
Tを備えた液晶表示装置を実現することができる。
【0082】なお、実施の形態1および2においては、
スパッタリングにおいて、ArガスにHeガスを添加し
た混合ガスをスパッタリンガスとする本発明に係る方法
を用いて、低抵抗のタンタル薄膜を製造したが、本方法
を他の金属の薄膜形成に適用することも可能である。
【0083】また、実施の形態1および2においては、
本発明に係る方法にて作製された低抵抗金属薄膜を液晶
表示装置の金属配線やアクティブ素子電極として利用し
ているが、これに限るものではなく、液晶表示装置以
外、例えば回路基板、イメージセンサ、半導体装置など
に利用することも当然可能である。
【0084】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る低抵抗金属
薄膜は、基板上に形成されるタンタルからなる金属薄膜
であって、Cu(Kα)線によるX線回折θ−2θ測定
の結果、回折角(2θ)が35°以上40°以下の範囲
で回折ピークが現れ、かつ、比抵抗が50μΩ・cm以
下25μΩ・cm以上である構成である。
【0085】それゆえ、本発明に係る低抵抗金属薄膜
は、従来のものより比抵抗が4分の1以下となるため、
大画面の液晶表示装置であっても、また、絶縁性樹脂基
板に変形を生じさせない程度まで膜厚を薄くしても、配
線遅延が生じる虞れがない。このように、本発明に係る
低抵抗金属薄膜を用いることにより、抵抗の小さい配線
等を実現して、軽量で、耐衝撃性に優れ、表示品位の良
好な液晶表示装置を実現することができるという効果を
奏する。
【0086】また、本発明に係る低抵抗金属薄膜の製造
方法は、スパッタリングにおいて、アルゴンガスとヘリ
ウムガスとからなる混合ガスをスパッタリングガスとし
て用いて低抵抗金属薄膜を形成する方法である。
【0087】さらに、上記ヘリウムガスの含有率は、5
0%以上であることが好ましい。
【0088】さらに、上記金属薄膜は、タンタル薄膜と
することができる。
【0089】それゆえ、容易に低抵抗金属薄膜を作製す
ることができる。また、添加するヘリウムガスの含有率
を50%以上とすることにより、例えば、タンタル薄膜
においては、従来の方法では200μΩ・cmであった
比抵抗を、50μΩ・cm以下程度にまで低下させるこ
とができる。さらに、金属薄膜の配向性を向上させるこ
とができる、すなわち、良好な結晶構造の金属薄膜を作
製することができる。このように、簡単な方法で、確実
に比抵抗が低減された金属薄膜を作製することが可能と
なるという効果を奏する。
【0090】また、本発明に係る液晶表示装置は、上記
の低抵抗金属薄膜が、配線として絶縁性基板上に設けら
れている素子側基板と、上記素子側基板に対向配置され
る対向側基板と、上記素子側基板および対向側基板に挟
持された液晶層とを備えた構成である。
【0091】それゆえ、金属薄膜を、大画面の液晶表示
装置の配線として適用する場合であっても、また、樹脂
基板に変形を生じさせない程度まで膜厚を薄くする場合
であっても、配線遅延が生じる虞れがない。このよう
に、大面積や軽量であって、かつ表示品位の良好な液晶
表示装置を実現することができるという効果を奏する。
【0092】また、上記絶縁性基板は、樹脂にて形成す
ることもできる。
【0093】上述したように、絶縁性基板を樹脂にて形
成することにより、液晶表示装置の軽量化を実現するこ
とができるという効果を奏する。
【0094】また、本発明に係る液晶表示装置の製造方
法は、上記した低抵抗金属薄膜の製造方法を用いて絶縁
性基板上に金属薄膜を形成する工程と、上記金属薄膜に
て配線を形成する工程とを含む方法である。
【0095】それゆえ、上記金属薄膜を、大画面の液晶
表示装置の配線に適用する場合であっても、また、軽量
化のために絶縁性基板を樹脂とし、該樹脂基板に変形を
生じさせない程度まで膜厚を薄く形成する場合であって
も、配線遅延が生じる虞れがない。このように、大面積
や軽量であって、かつ表示品位の良好な液晶表示装置を
実現することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)ないし(f)は、本発明の第1の実施の
形態に係る液晶表示装置の製造方法を示す工程図であ
る。
【図2】(a)は、上記製造工程にて作製される液晶表
示装置の、一画素当たりの構成を示す平面図であり、
(b)は、(a)のA−A矢視断面図である。
【図3】(a)は、従来の成膜方法にて形成されたTa
膜のX線回折データであり、(b)は、第1の実施の形
態に係る成膜方法にて形成されたTa膜のX線回折デー
タである。
【図4】上記液晶表示装置の製造工程の、薄膜二端子素
子の非線形抵抗膜を形成する陽極酸化工程において、化
成電流および化成電圧と陽極酸化時間との関係を示すグ
ラフである。
【図5】上記液晶表示装置の製造方法にて形成される薄
膜二端子素子の、電流−電圧特性を示すグラフである。
【図6】(a)は、本発明の第2の実施の形態に係る液
晶表示装置の、一画素当たりの構成を示す平面図であ
り、(b)は、(a)のB−B矢視断面図である。
【図7】(a)ないし(g)は、第2の実施の形態に係
る液晶表示装置の製造方法を示す工程図である。
【符号の説明】
1 液晶表示素子 2 素子側基板 3 対向側基板 6 素子側基板 21 絶縁性樹脂基板(絶縁性基板) 22 電極配線,Ta膜(低抵抗金属薄膜) 31 透明絶縁性樹脂基板(透明絶縁性基板) 32 対向電極 61 絶縁性樹脂基板 62 ゲート配線,Ta膜(低抵抗金属薄膜)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/30 338 H01L 21/203 S 5C094 H01L 21/203 21/28 301R 5F033 21/28 301 49/02 5F103 21/3205 C08L 81:06 5F110 29/786 G02F 1/136 510 49/02 H01L 21/88 M // C08L 81:06 29/78 612C 617M Fターム(参考) 2H090 JB03 LA01 LA04 2H092 GA27 HA06 HA12 HA18 JA03 JB22 JB31 MA05 MA24 NA28 PA01 4F006 AA40 AB73 BA07 DA01 4K029 AA11 BA16 BC03 BD02 CA05 EA05 4M104 AA10 BB01 BB02 BB04 BB14 BB16 BB17 BB36 CC01 CC05 DD34 DD37 DD41 DD43 DD63 EE05 EE16 EE18 FF03 FF08 FF13 GG20 HH16 5C094 AA15 BA03 BA43 CA19 DA13 EA00 FB12 JA01 JA05 JA11 5F033 GG04 HH05 HH07 HH08 HH11 HH18 HH20 HH38 JJ35 KK21 MM19 PP15 QQ08 RR03 RR06 RR22 SS15 SS22 SS26 VV06 VV10 VV15 WW00 WW04 XX10 5F103 AA08 DD28 HH04 LL13 NN05 PP11 PP20 RR10 5F110 AA03 BB02 CC07 DD01 EE04 FF03 FF09 FF24 FF28 FF30 GG02 GG15 GG45 HK04 HK09 HK16 HK21 NN02 NN27 NN72

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に形成される、タンタルからなる金
    属薄膜であって、 Cu(Kα)線によるX線回折θ−2θ測定の結果、回
    折角(2θ)が35°以上40°以下の範囲で回折ピー
    クが現れ、 かつ、比抵抗が50μΩ・cm以下25μΩ・cm以上
    であることを特徴とする低抵抗金属薄膜。
  2. 【請求項2】スパッタリングにおいて、アルゴンガスと
    ヘリウムガスとからなる混合ガスをスパッタリングガス
    として用いて金属薄膜を形成することを特徴とする低抵
    抗金属薄膜の製造方法。
  3. 【請求項3】上記ヘリウムガスの含有率は、50%以上
    であることを特徴とする請求項2に記載の低抵抗金属薄
    膜の製造方法。
  4. 【請求項4】上記金属薄膜がタンタル薄膜であることを
    特徴とする請求項2または3に記載の低抵抗金属薄膜の
    製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の低抵抗金属薄膜が、配線
    として絶縁性基板上に設けられている素子側基板と、 上記素子側基板に対向配置される対向側基板と、 上記素子側基板および対向側基板に挟持された液晶層と
    を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
  6. 【請求項6】上記絶縁性基板は、樹脂からなることを特
    徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】請求項2ないし4の何れか1つに記載の低
    抵抗金属薄膜の製造方法を用いて、絶縁性基板上に金属
    薄膜を形成する工程と、 上記金属薄膜にて配線を形成する工程とを含むことを特
    徴とする液晶表示装置の製造方法。
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