JP2002020484A - 感光性ポリアミド - Google Patents
感光性ポリアミドInfo
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Abstract
が得られ、微細パターンの解像性及びパターン形状に優
れた感光性樹脂組成物、該感光性樹脂組成物に用いられ
る新規感光性ポリアミドの提供。 【解決手段】下記式1で示される感光性ポリアミドを含
有する感光性樹脂組成物。 式1中、 X1: A1:単結合、O、C(CF3)2、CO又はSO2 X2: A2:単結合、O、C(CF3)2、CO又はSO2 X3:2価の有機基 a、b:モル分率を表し、a+b=100モル%、a=
60.0〜100モル%、b=0〜40.0モル% D:1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルフォン酸
エステル残基、1,2−ナフトキノンジアジド−5−ス
ルフォン酸エステル残基又はHを表す。 Z:アルケニル基またはアルキニル基を少なくとも1個
有する脂肪族、脂環式または芳香族基である。
Description
アミドおよびこの新規感光性ポリアミドを含有する感光
性樹脂組成物に関する。更に詳細には、半導体素子の表
面保護膜、層間絶縁膜など種々の用途に好ましく用いる
ことができる新規感光性ポリアミドおよびこの新規感光
性ポリアミドを含有する感光性樹脂組成物に関する。
縁膜としては、優れた耐熱性と電気特性、機械特性など
を併せ持つポリイミド樹脂が用いられている。近年、半
導体素子の更なる高集積化、大型化が進む中、封止樹脂
パッケ−ジの薄型化、小型化が図られ、この要求に応え
るため、LOC(リード・オン・チップ)や半田リフロ
ーによる表面実装等の方式が採用され、これまで以上に
微細加工性、機械特性、耐熱性等に優れたポリイミド樹
脂が必要とされるようになってきた。これらの要求に対
し、ポリイミド樹脂自身に感光性能を付与することで、
光による微細パターンの形成を容易にした感光性ポリイ
ミド樹脂が開発・実用化され、広く用いられてきてい
る。これらの技術の発展として、最近、アルカリ水溶液
で現像ができるポジ型の感光性樹脂の研究がなされてお
り、例えば、特公平1−46862号公報、特開平8−
269198号公報、特開昭64−6947号公報、特
開平3−20743号公報、特開平9−321038号
公報、特開平8−123034号公報には、ポリベンゾ
オキサゾール樹脂またはポリベンゾオキサゾール前駆樹
脂とキノンジアジド系感光剤よりなるポジ型感光性樹脂
が開示されている。また、特開平3−87745号公報
において、ポリベンゾオキサゾール前駆体樹脂にキノン
ジアジド系感光基を反応させた一体型の感光性樹脂が開
示されている。これらは優れた耐熱性、電気特性、微細
加工性を持ち、ウェハーコート用途のみならず層間絶縁
膜としての用途の可能性がある。
樹脂を用いる感光性樹脂組成物は、ノボラック樹脂とキ
ノンジアジド系感光剤からなる一般のポジ型レジストと
比較すると、露光部と未露光部の溶解度差が小さく、す
なわち低コントラストであり、かつ低感度であるため実
用上問題があった。
から要望されていた特性を同時に満たす、すなわち、高
感度で高残膜率、高コントラストのパターンを得ること
ができ、同時に微細パターンの解像性およびパターン形
状に優れた感光性樹脂組成物、およびこの感光性樹脂組
成物に用いられる新規感光性ポリアミドを提供すること
を目的とするものである。
究、検討を行った結果、特定の主鎖構造を有し、かつ末
端部分を、アルケニル基またはアルキニル基を少なくと
も1個有する脂肪族、脂環式または芳香族基により封止
したポリアミドに、キノンジアジド系感光基をエステル
化反応させて得られる感光性ポリアミドを用いる感光性
樹脂組成物が前記特性を満たし得ることを見出し、本発
明を成したものである。
示される感光性ポリアミドに関するものである。
または−SO2− X2:
または−SO2− X3:2価の有機基 aおよびb:モル分率を表し、a+b=100モル%で
あり、a=60.0〜100モル%、b=0〜40.0
モル% D:1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルフォン酸
エステル残基、1,2−ナフトキノンジアジド−5−ス
ルフォン酸エステル残基または水素原子を表し、全Dの
50%以下が1,2−ナフトキノンジアジド−4−スル
フォン酸エステル残基あるいは1,2−ナフトキノンジ
アジド−5−スルフォン酸エステル残基であり、残りが
水素原子である。 Z:アルケニル基またはアルキニル基を少なくとも1個
有する脂肪族、脂環式または芳香族基である。
れる感光性ポリアミドを含有する感光性樹脂組成物に関
するものである。
明の感光性ポリイミドは、上記一般式(I)における基
Dが全て水素原子であるポリアミド(以下、これを「エ
ステル化前のポリアミド」ということがある。)と、
1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルフォン酸、
1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルフォン酸ある
いはこれらの酸ハライドとの反応により製造される。エ
ステル化前のポリアミドは、特開昭64−6947号公
報、特開昭60−223824号公報、特開昭63−9
6162号公報等に記載の方法である、ジカルボン酸を
塩化チオニル等を用いて酸クロライド化し、ジヒドロキ
シジアミンと縮合させる方法や、ジカルボン酸とジヒド
ロキシジアミンをジシクロヘキシルカルボジイミド等の
縮合剤により縮合する方法により得ることができる。こ
のとき、組成物の保存安定性を高める等の目的で、ポリ
アミドの分子鎖末端を各種の分子内環状酸無水物あるい
は酸クロライド類を用いて封止改質することができ、そ
の際、一般式(I)中のZなる基を使用することによ
り、高感度でかつ高残膜率のパターンを得ることができ
る。このポリアミドを約300〜400℃で加熱する
と、脱水閉環し、ポリベンゾオキサゾールという耐熱性
樹脂に変化する。
ド製造のために用いられるジカルボン酸としては、例え
ば、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、3,3’
−ジフェニルジカルボン酸、3,4’−ジフェニルジカ
ルボン酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、3,
3’−ジフェニルエーテルジカルボン酸、3,4’−ジ
フェニルエーテルジカルボン酸、4,4’−ジフェニル
エーテルジカルボン酸、2,2−ビス(4−カルボキシ
フェニル)ヘキサフルオロプロパン、3,3’−ベンゾ
フェノンジカルボン酸、3,4’−ベンゾフェノンジカ
ルボン酸、4,4’−ベンゾフェノンジカルボン酸、
3,3’−ジフェニルスルフォンジカルボン酸、3,
4’−ジフェニルスルフォンジカルボン酸、4,4’−
ジフェニルスルフォンジカルボン酸等が挙げられる。ま
た使用にあたっては、これらは単独で用いられても、2
種以上の併用であってもかまわない。
めに用いられるジヒドロキシジアミンとしては、例え
ば、2,4−ジヒドロキシ−m−フェニレンジアミン、
2,5−ジヒドロキシ−p−フェニレンジアミン、4,
6−ジアミノレゾルシノール、3,3’−ジアミノ−
4,4’−ジヒドロキシジフェニル、4,4’−ジアミ
ノ−3,3’−ジヒドロキシジフェニル、3,4’−ジ
アミノ−3’,4−ジヒドロキシジフェニル、3,3’
−ジアミノ−4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテ
ル、4,4’−ジアミノ−3,3’−ジヒドロキシジフ
ェニルエーテル、3,4’−ジアミノ−3’,4−ジヒ
ドロキシジフェニルエーテル、3,3’−ジアミノ−
4,4’−ジヒドロキシジフェニルヘキサフルオロプロ
パン、4,4’−ジアミノ−3,3’−ジヒドロキシジ
フェニルヘキサフルオロプロパン、3,4’−ジアミノ
−3’,4−ジヒドロキシジフェニルヘキサフルオロプ
ロパン、3,3’−ジアミノ−4,4’−ジヒドロキシ
ベンゾフェノン、4,4’−ジアミノ−3,3’−ジヒ
ドロキシベンゾフェノン、3,4’−ジアミノ−3’,
4−ジヒドロキシベンゾフェノン、3,3’−ジアミノ
−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフォン、4,
4’−ジアミノ−3,3’−ジヒドロキシジフェニルス
ルフォン、3,4’−ジアミノ−3’,4−ジヒドロキ
シジフェニルスルフォン等が挙げられる。また使用にあ
たっては、これらは、単独でもよいし、2種以上の併用
であってもかまわない。
を、全ジアミンの40モル%を超えない範囲で、フェノ
ール性OH基を持たない芳香族またはシリコーンジアミ
ンとすることもできる。フェノール性OH基を持たない
ジアミンとしては、例えば、m−フェニレンジアミン、
p−フェニレンジアミン、2,5−ジアミノトルエン、
3,5−ジアミノトルエン、2,4−ジアミノトルエ
ン、m−キシレン−2,5−ジアミン、p−キシレン−
2,5−ジアミン、2,6−ジアミノピリジン、2,5
−ジアミノピリジン、2,5−ジアミノ−1,3,4−
オキサジアゾール、1,4−ジアミノシクロヘキサン、
ピペラジン、メチレンジアミン、エチレンジアミン、プ
ロピレンジアミン、2,2−ジメチルプロピレンジアミ
ン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン、2,5−ジメチルヘキサ
メチレンジアミン、3−メトキシヘキサメチレンジアミ
ン、ヘプタメチレンジアミン、2,5−ジメチルヘプタ
メチレンジアミン、3−メチルヘプタメチレンジアミ
ン、4,4’−ジアミノジフェニルプロパン、3,3’
−ジアミノジフェニルプロパン、4,4’−ジアミノジ
フェニルエタン、3,3’−ジアミノジフェニルエタ
ン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’−
ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェ
ニルスルフィド、3,3’−ジアミノジフェニルスルフ
ィド、4,4’−ジアミノジフェニルスルフォン、3,
3’−ジアミノジフェニルスルフォン、4,4’−ジア
ミノジフェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニ
ルエーテル、3,3’−ジアミノジフェニルエーテル、
3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、
3,3’−ジメトキシベンジジン、4,4’−ジアミノ
−p−テルフェニル、3,3’−ジアミノ−p−テルフ
ェニル、ビス(p−アミノシクロヘキシル)メタン、ビ
ス(p−β−アミノ−t−ブチルフェニル)エーテル、
ビス(p−β−メチル−δ−アミノペンチル)ベンゼ
ン、p−ビス(2−メチル−4−アミノペンチル)ベン
ゼン、p−ビス(1,1−ジメチル−5−アミノペンチ
ル)ベンゼン、1,5−ジアミノナフタレン、2,6−
ジアミノナフタレン、1,3−ビス(3−アミノフェノ
キシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノフェノキ
シ)ベンゼン、1,3−ビス(γ−アミノプロピル)テ
トラメチルジシロキサン、1,3−ビス(p−アミノフ
ェニル)テトラメチルジシロキサン、1,4−ビス(γ
−アミノプロピルジメチルシリル)ベンゼン、1,3−
ビス(4−アミノブチル)テトラメチルジシロキサン、
1,3−ビス(γ−アミノプロピル)テトラフェニルジ
シロキサン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシメチ
ル)テトラメチルジシロキサン、1,3−ビス(3−ア
ミノフェノキシメチル)テトラメチルジシロキサン、
4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、
ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕エーテ
ル、ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕ス
ルフォン、ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル〕スルフォン、4,4’−ビス〔4−(4−アミノフ
ェノキシ)フェノキシ〕ジフェニルスルフォン、4,
4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニル、2,
2’−ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕
プロパン、2,2’−ビス〔4−(4−アミノフェノキ
シ)フェニル〕ヘキサフルオロプロパン、2,2’−ビ
ス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕ヘキサフ
ルオロプロパン、4,4’−ジアミノ−3,3’,5,
5’−テトラメチルジフエニルメタン、2,6−ジアミ
ノ−4−カルボキシリックベンゼン(メタクリル酸−2
−ヒドロキシエチル)エステル等が挙げられるが、これ
らに限定されるものではない。また使用にあたっては、
これらは単独でもよいし、2種以上の併用であってもか
まわない。全ジアミンのうち、フェノール性OH基を持
たないジアミンのモル比が40%を超えると、本発明の
ポリアミドのアルカリ性現像液に対する親和性が著しく
低下し、現像が実質的に不可能となるため好ましくな
い。
ことのできる酸無水物等の例としては、無水マレイン
酸、cis−4−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン
酸無水物、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無
水物、メチル−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン
酸無水物等が挙げられる。一方、酸クロライドの例とし
ては、ベンゾイルクロライド、メタンスルフォニルクロ
ライド、p−トルエンスルフォニルクロライド等が挙げ
られる。しかし、本発明のポリアミドの製造の際に分子
末端を封止するために用いることができるものはこれに
限定されるものではない。
2−ナフトキノンジアジド−4−スルフォン酸、1,2
−ナフトキノンジアジド−5−スルフォン酸およびそれ
らの酸ハライドによるポリアミドのエステル化により製
造されるが、そのエステル化率は、エステル化前のポリ
アミド中の水酸基の水素原子に対して1〜50%が好ま
しく、更には3〜20%がより好ましい。エステル化率
が3%未満では、感光性樹脂組成物に対する溶解抑止効
果が小さく、コントラスト不足による未露光部膜減りの
増大が見られることがあり、一方20%を越えると、露
光部分に現像残りが生じることがある。1,2−ナフト
キノンジアジド−4−スルフォン酸、1,2−ナフトキ
ノンジアジド−5−スルフォン酸あるいはそれ等の酸ハ
ライドは、それぞれ単独で用いられてもよいし、2種を
併用してもよい。本発明の感光性樹脂組成物において
は、感光性ポリアミドは、重量平均分子量が5,000
〜50,000程度のものが好ましい。
じて従来感光性樹脂組成物の添加剤として用いられてい
る染料、界面活性剤、安定剤、溶解促進剤、基板との密
着性を高めるための接着助剤、コントラスト増強剤とし
ての感光材等を添加することも可能である。
と、染料としては、例えば、メチルバイオレット、クリ
スタルバイオレット、マラカイトグリーン等が、界面活
性剤としては、例えば、ポリプロピレングリコールまた
はポリオキシエチレンラウリルエーテル等のポリグリコ
ール類あるいはその誘導体からなる非イオン系界面活性
剤、例えばフロラード(商品名、住友3M社製)、メガ
ファック(商品名、大日本インキ化学工業社製)あるい
はスルフロン(商品名、旭硝子社製)等のフッ素系界面
活性剤、例えばKP341(商品名、信越化学工業社
製)等の有機シロキサン界面活性剤が、接着助剤として
は、例えば、アルキルイミダゾリン、酪酸、アルキル
酸、ポリヒドロキシスチレン、ポリビニルメチルエーテ
ル、t−ブチルノボラック、エポキシシラン、エポキシ
ポリマー等、および各種シランカップリング剤が挙げら
れる。
水酸基を有する化合物が好ましく、例えば、ビスフェノ
ール、あるいはMtrisPC、MtetraPC等の
直鎖状フェノール化合物、TrisP−HAP、Tri
sP−PHBA、TrisP−PA等の非直鎖状フェノ
ール化合物(全て本州化学工業社製)が挙げられる。さ
らに、感光材としては、トリヒドロキシベンゾフェノ
ン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、TrisP−H
AP、TrisP−PHBA、TrisP−PA等と
1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルフォニルクロ
ライドあるいは1,2−ナフトキノンジアジド−5−ス
ルフォニルクロライドとのエステル反応化合物等が挙げ
られる。
溶解し、ワニス状にし、感光性樹脂組成物として使用さ
れる。溶剤としては、N−メチル−2−ピロリドン、γ
−ブチロラクトン、N,N−ジメチルアセトアミド、ジ
メチルスルフォキシド、ジエチレングリコールジメチル
エーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジ
エチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモ
ノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエ
ーテルアセテート、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチ
ル、メチル−1,3−ブチレングリコールアセテート、
1,3−ブチレングリコール−3−モノメチルエーテ
ル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、メチル−3
−メトキシプロピオネート等を単独または混合して使用
できる。
た感光性樹脂膜を現像するために用いられる現像液は、
アルカリ可溶性ポリマーを溶解除去するものであり、ア
ルカリ化合物を溶解したアルカリ水溶液であることが必
要である。現像液中に溶解されるアルカリ化合物は、無
機アルカリ化合物、有機アルカリ化合物のいずれであっ
てもよい。無機アルカリ化合物としては、例えば、水酸
化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、リン
酸水素二アンモニウム、リン酸水素二カリウム、リン酸
水素二ナトリウム、リン酸二水素アンモニウム、リン酸
二水素カリウム、リン酸二水素ナトリウム、ケイ酸リチ
ウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、炭酸リチウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ホウ酸リチウム、
ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、アンモニア等が挙
げられる。また、有機アルカリ化合物としては、例え
ば、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、トリメチ
ルヒドロキシエチルアンモニウムヒドロキシド、モノメ
チルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、モノ
エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、モ
ノイソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、エタノ
ールアミン等が挙げられる。さらに、必要に応じて、上
記アルカリ水溶液に、メタノール、エタノール、プロパ
ノール、エチレングリコール等の水溶性有機溶媒、界面
活性剤、保存安定剤、樹脂の溶解抑止剤等を適量添加す
ることができる。
して使用できる。まず、感光性樹脂組成物を、適当な基
板、例えばシリコンウエハー、セラミック基板、アルミ
基板等にスピナーを用いた回転塗布やロールコーターに
より塗布する。これをオーブンやホットプレートを用い
て50〜140℃で乾燥し、マスクを介して、コンタク
トアライナーやステッパーを用いて化学線の照射を行
う。次に照射部を現像液で溶解除去し、引き続きリンス
液によるリンスを行うことで所望のレリーフパターンを
得る。現像方法としてはスプレー、パドル、ディップ、
超音波等の方式が可能である。リンス液は蒸留水、脱イ
オン水等が使用できる。得られたレリーフパターンを加
熱処理して、オキサゾール構造を有する耐熱性被膜を形
成することができる。本発明による感光性樹脂組成物は
半導体用途のみならず、多層回路の層間絶縁やフレキシ
ブル銅張板のカバーコート、ソルダーレジスト膜や液晶
配向膜等としても有用である。
例)、実施例および比較例を挙げて本発明を更に具体的
に説明するが、本発明の実施の形態がこれら具体的に示
された例に限定されるものでないことは勿論である。
ルフラスコに仕込まれた、4,4’−ジフェニルエーテ
ルジカルボン酸(0.27モル、69,7g)とN,N
−ジメチルアミノピリジン(0.03モル、3.7g)
のN,N−ジメチルアセトアミド(600g)溶液に、
室温で塩化チオニル(0.63モル、75.0g)を滴
下し、1時間攪拌する。この溶液を、3Lセパラブルフ
ラスコに入れた3,3’−ジアミノ−4,4’−ジヒド
ロキシジフェニルヘキサフルオロプロパン(0.30モ
ル、109.9g)のN,N−ジメチルアセトアミド
(300g)溶液に、0℃で加え、室温下6時間攪拌す
る。この溶液に、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボ
ン酸無水物(0.06モル、9,8g)を加え、更に1
0時間攪拌して分子鎖末端を酸封止した。これをN,N
−ジメチルアセトアミド(1000g)で希釈し、水に
攪拌しながら滴下し、水を除去し、40℃で真空乾燥
し、ポリアミド(P−1)を得た。
よび3) ジカルボン酸、ジアミンおよび末端封止剤を、以下の表
1に示す化合物および使用量とすることを除き参考例1
と同様にして、ポリアミド(P−2)および(P−3)
を合成した。
ルフラスコに、上記ポリアミド(P−1)80g、この
ポリアミドのOH基の8モル%に相当する量の1,2−
ナフトキノンジアジド−4−スルフォン酸クロライドお
よびアセトン390gを仕込み、攪拌溶解した後、フラ
スコを恒温槽にて30℃に調整した。次にアセトン12
gにトリエチルアミン3gを溶解し、滴下ロートに仕込
んだ後、これを30分かけてフラスコ中へ滴下した。滴
下終了後更に30分間攪拌を続け、その後塩酸を滴下
し、更に30分間攪拌を行い反応を終了させた。その後
濾過し、トリエチルアミン塩酸塩を除去した。ここで得
られた濾液を、純水2000gと塩酸27gを混合攪拌
した3Lビーカーに攪拌しながら滴下し、析出物を得
た。この析出物を水洗、濾過した後、40℃、減圧下で
48時間乾燥し、感光性ポリアミド(A−1)を得た。
ド(A−1)の分子量をゲル・パーミエイション・クロ
マトグラフィー(GPC)により、以下の条件のもと測
定したところ、その重量平均分子量は、ポリスチレン換
算で12,000であった。 (感光性ポリアミドの分子量測定条件) GPCカラム: KF−804 1本、KF−802
2本およびKF−801 1本(いずれも昭和電工社
製) 流速: 1.0ml/min カラム温度: 40℃ 移動相: 液体クロマトグラフィー用THF
〜5) ポリアミドおよびナフトキノンジアジドスルフォン酸ク
ロライドとして、各々表2に示される化合物を用い、ま
た使用するナフトキノンジアジドスルフォン酸クロライ
ドのポリアミドに対する使用量を変えて表2のエステル
化率とすることを除き実施例1と同様にして、感光性ポ
リアミド(A−2)〜(A−5)を合成した。合成され
た感光性ポリアミド(A−2)〜(A−5)の分子量
(ポリスチレン換算重量平均分子量)を実施例1と同様
の方法で測定したところ、A−2は12,000、A−
3は12,000、A−4は12,000、A−5は1
0,500であった。
1と同様にして、感光性ポリアミド(A−6)を合成し
た。合成された感光性ポリアミド(A−6)の分子量
(ポリスチレン換算重量平均分子量)を実施例1と同様
の方法で測定したところ、10,000であった。
重量部をγ−ブチロラクトン230重量部に溶解した
後、0.5μmのテフロン(登録商標)フィルターで濾
過して感光性樹脂組成物を調製した。この組成物をリソ
テックジャパン社製スピンコーター(LARC ULT
IMA−1000)にて、6インチシリコンウエハーに
スピン塗布し、130℃、180秒間ホットプレートに
てプリベークを行い、13μmの塗膜を形成した。膜厚
は大日本スクリーン製造社製膜厚測定装置(ラムダエー
ス)にて測定した。この塗膜に、テストパターン付きレ
チクルを通してi−線(365nm)の露光波長を有す
るステッパ(ニコン製、NSR1755i7B)を用い
て露光量を段階的に変化させて露光した。これをクラリ
アントジャパン社製アルカリ現像液(AZ300MIF
デベロッパー、2.38重量%水酸化テトラメチルアン
モニウム水溶液;AZは登録商標)を用い、23℃の条
件下で現像後膜厚が10.5μmとなるように現像時間
を調整して現像を行い、ポジパターンを形成した。現像
時間、感光性樹脂組成物の感度、得られたパターンのス
カムの有無、パターン形状を表3に示す。
有無、パターン形状は、次のようにして決定あるいは観
察された。 感度 50μm以上のラインアンドスペースが解像する最小露
光量。 スカム 10μmラインアンドスペースの線間の残さの有無を光
学顕微鏡で観察。 パターン形状 10μmラインアンドスペースの断面形状を電子顕微鏡
で観察。
ことを除き実施例6と同様にして感光性樹脂組成物を調
製し、実施例6と同様の操作により処理した。各実施例
の感光性樹脂組成物についての評価(現像時間、感光性
樹脂組成物の感度、得られたパターンのスカムの有無お
よびパターン形状)を実施例6と同様に行った。結果を
表3に示す。
ポリアミドに含まれない、ポリアミド(P−3)を用い
て製造された感光性ポリアミド(A−6)を使用するこ
とを除き、実施例6と同様に感光性樹脂組成物を調製
し、実施例6と同様の操作により処理した。この感光性
樹脂組成物についての評価を、実施例6と同様に行っ
た。結果を表3に示す。
示される感光材15重量部をγ−ブチロラクトン230
重量部に溶解した後、0.5μmのテフロンフィルター
で濾過して感光性樹脂組成物を調製し、実施例6と同様
の操作により処理した。この感光性樹脂組成物について
の評価を実施例6と同様に行った。結果を表3に示す。
フォン酸残基であり、10%が水素原子である。
いることにより、高感度で、スカムがなく、パターン形
状の良好なポリアミドパターンを形成することができる
ことが分かる。また、実施例6〜10で得られたパター
ンは、加熱によりいずれも機械的特性に優れた耐熱性被
膜が形成された。
高感度、高残膜率、高コントラストで、特に現像後のパ
ターン形状および微細パターンの解像性に優れた感光性
樹脂組成物を得ることができる。本発明の感光性樹脂組
成物は、半導体素子等の表面保護膜、層間絶縁膜等の形
成に好適な材料である。
Claims (3)
- 【請求項1】下記一般式(I)で示される感光性ポリア
ミド。 【化1】 式中、 X1: 【化2】 A1:単結合、−O−、−C(CF3)2−、−CO−
または−SO2− X2: 【化3】 A2:単結合、−O−、−C(CF3)2−、−CO−
または−SO2− X3:2価の有機基 aおよびb:モル分率を表し、a+b=100モル%で
あり、a=60.0〜100モル%、b=0〜40.0
モル% D:1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルフォン酸
エステル残基、1,2−ナフトキノンジアジド−5−ス
ルフォン酸エステル残基または水素原子を表し、全Dの
50%以下が1,2−ナフトキノンジアジド−4−スル
フォン酸エステル残基あるいは1,2−ナフトキノンジ
アジド−5−スルフォン酸エステル残基であり、残りが
水素原子である。 Z:アルケニル基またはアルキニル基を少なくとも1個
有する脂肪族、脂環式または芳香族基である。 - 【請求項2】請求項1において、Dの1,2−ナフトキ
ノンジアジド−4−スルフォン酸エステル残基あるいは
1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルフォン酸エス
テル残基が3〜20%である感光性ポリアミド。 - 【請求項3】請求項1に記載の一般式(I)で示される
感光性ポリアミドを含有する感光性樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000213041A JP2002020484A (ja) | 2000-07-13 | 2000-07-13 | 感光性ポリアミド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000213041A JP2002020484A (ja) | 2000-07-13 | 2000-07-13 | 感光性ポリアミド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002020484A true JP2002020484A (ja) | 2002-01-23 |
Family
ID=18708859
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000213041A Pending JP2002020484A (ja) | 2000-07-13 | 2000-07-13 | 感光性ポリアミド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002020484A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7101652B2 (en) | 2003-03-11 | 2006-09-05 | Arch Specialty Chemicals, Inc. | Photosensitive resin compositions |
-
2000
- 2000-07-13 JP JP2000213041A patent/JP2002020484A/ja active Pending
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