JP2002020284A - 点眼液 - Google Patents

点眼液

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JP2002020284A
JP2002020284A JP2000199423A JP2000199423A JP2002020284A JP 2002020284 A JP2002020284 A JP 2002020284A JP 2000199423 A JP2000199423 A JP 2000199423A JP 2000199423 A JP2000199423 A JP 2000199423A JP 2002020284 A JP2002020284 A JP 2002020284A
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JP
Japan
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ophthalmic solution
sodium cromoglycate
paraoxybenzoate
sodium
eye
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Pending
Application number
JP2000199423A
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English (en)
Inventor
Fumiyasu Egami
文庸 江上
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Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 点眼後に眼痛を生じないクロモグリク酸ナト
リウムを配合した点眼液を提供すること。 【解決手段】 クロモグリク酸ナトリウム及びパラオキ
シ安息香酸エステルを配合し、その配合比が1:0.0
3−0.2である点眼液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、点眼後に眼痛を生
じないクロモグリク酸ナトリウムを配合した点眼液であ
る。
【0002】
【従来の技術】クロモグリク酸は、アレルギー反応の
際、肥満細胞の脱顆粒を抑制して、ヒスタミンの化学伝
達物質の遊離を抑制する抗アレルギー薬として知られ、
アレルギー症状の予防のため、点眼液、点鼻剤、吸入剤
等として臨床的に広く用いられている。クロモグリク酸
を含有する点眼液とした場合は、点眼時に眼痛を生じる
ことが知られている。眼痛を除去するため、いくつかの
点眼液が開示されている。例えば、特開平61−246
117号では、重炭酸ソーダ及びホウ酸を含む溶媒にク
ロモグリク酸ナトリウムを溶解し、pHを中性に調整す
る点眼液を開示している。また、WO98/13040
号では、クロモグリク酸ナトリウム、抗ヒスタミン剤及
びメントールを含有する点眼液を開示している。
【0003】また、特開平2−121920号では、ク
ロモグリク酸ナトリウムと塩化ベンザルコニウムとクロ
ロブタノールを配合する外用液剤に、パラオキシ安息香
酸エステルを更に配合する外用液剤を開示している。し
かし、この外用液剤は、パラオキシ安息香酸エステルを
防腐効果を高めるために使用され、その配合量は0.0
25%以下と記載されおり、クロモグリク酸ナトリウム
の眼痛は除去できない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、クロモグリ
ク酸ナトリウムを配合する点眼液の眼痛を生じない点眼
液を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる課
題を解決するために鋭意研究した結果、クロモグリク酸
ナトリウム及びパラオキシ安息香酸エステルをある特定
の割合で配合した点眼液が、意外にも、眼痛を生じない
点眼液となることを見出し、本発明を完成した。すなわ
ち、本発明は、クロモグリク酸ナトリウム及びパラオキ
シ安息香酸エステルを配合比1:0.03−0.2の割
合で配合した点眼液である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、クロモグリク酸ナトリ
ウムの眼痛を除去した点眼液である。
【0007】本発明において、パラオキシ安息香酸エス
テルとしては、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ
安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオ
キシ安息香酸ブチル等が挙げられ、好ましくはパラオキ
シ安息香酸メチル又はパラオキシ安息香酸プロピルであ
る。
【0008】クロモグリク酸ナトリウムとパラオキシ安
息香酸エステルの配合比は、1:0.03−0.2であ
り、好ましくは1:0.04−0.1である。クロモグ
リク酸ナトリウムの配合量は0.5−2.0w/v%であ
る。パラオキシ安息香酸エステルの配合の割合が0.0
3を下回る場合や0.2を上回る場合には、点眼時に眼
痛等の刺激が生じる。
【0009】本発明の点眼液には、本発明の眼痛を起こ
さない範囲で、必要に応じて、医薬上許容される他の成
分を配合することができ、例えば、ジクロフェナックナ
トリウム、プラノプロフェン、グリチルリチン酸二カリ
ウム等の抗炎症薬、塩酸テトラヒドロゾリン、塩酸フェ
ニレフリン、塩酸ナファゾリン等の血管収縮薬、クロモ
グリク酸ナトリウム、フマル酸ケトチフェン等の抗アレ
ルギー薬、マレイン酸クロルフェニラミン、塩酸ジフェ
ンヒドラミン等の抗ヒスタミン薬、塩酸ピリドキシン、
リン酸リボフラビン、シアノコバラミン、パンテノー
ル、酢酸トコフェノール、フラビンアデニンジヌクレオ
チドナトリウム等のビタミン類、メチル硫酸ネオスチグ
ミン等のピント調節薬、塩化ナトリウム、塩化カリウム
等の無機塩、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオ
キシエチレンソルビタンモノオレート等の界面活性剤、
その他基剤成分として、ホウ砂、ホウ酸、クロロブタノ
ール、エデト酸ナトリウム、コンドロ硫酸ナトリウム等
を挙げることができる。
【0010】ただし、従来、防腐剤として使用されてい
る塩化ベンザルコニウムは眼痛を生じさせる可能性が高
いため配合しない。
【0011】本発明の点眼液は、従来の方法で製造する
ことができ、1日数回、1回1滴から数滴投与すること
ができる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明を実施例及び試験例を示し、
詳細に説明する。
【0013】実施例1 処方 100ml中 クロモグリク酸ナトリウム 1000mg マレイン酸クロルフェニラミン 15mg パラオキシ安息香酸メチル 30mg パラオキシ安息香酸プロピル 10mg 塩化ナトリウム 300mg ホウ酸 750mg 滅菌精製水 適量 製造方法 滅菌精製水(95ml)に各成分を溶解して、全量を1
00mlとした。その後ろ過滅菌を行い、無菌の点眼液
とした。
【0014】実施例2 処方 100ml中 クロモグリク酸ナトリウム 1000mg マレイン酸クロルフェニラミン 15mg パラオキシ安息香酸メチル 75mg パラオキシ安息香酸プロピル 25mg 塩化ナトリウム 300mg ホウ酸 750mg 滅菌精製水 適量 製造方法 実施例1と同様の方法で製造した。
【0015】実施例3 処方 100ml中 クロモグリク酸ナトリウム 1000mg パラオキシ安息香酸メチル 30mg パラオキシ安息香酸プロピル 10mg 塩化ナトリウム 300mg ホウ酸 750mg 滅菌精製水 適量 製造方法 実施例1と同様の方法で製造した。
【0016】実施例4 処方 100ml中 クロモグリク酸ナトリウム 1000mg パラオキシ安息香酸メチル 75mg パラオキシ安息香酸プロピル 25mg 塩化ナトリウム 300mg ホウ酸 750mg 滅菌精製水 適量 製造方法 実施例1と同様の方法で製造した。
【0017】比較例1 処方 100ml中 クロモグリク酸ナトリウム 1000mg マレイン酸クロルフェニラミン 15mg パラオキシ安息香酸メチル 20mg パラオキシ安息香酸プロピル 5mg 塩化ナトリウム 300mg ホウ酸 750mg 滅菌精製水 適量 製造方法 実施例1と同様の方法で製造した。
【0018】比較例2 処方 100ml中 クロモグリク酸ナトリウム 1000mg マレイン酸クロルフェニラミン 15mg パラオキシ安息香酸メチル 220mg パラオキシ安息香酸プロピル 80mg 塩化ナトリウム 300mg ホウ酸 750mg 滅菌精製水 適量 製造方法 実施例1と同様の方法で製造した。
【0019】比較例3 処方 100ml中 クロモグリク酸ナトリウム 1000mg マレイン酸クロルフェニラミン 15mg パラオキシ安息香酸メチル 0mg パラオキシ安息香酸プロピル 0mg 塩化ナトリウム 300mg ホウ酸 750mg 滅菌精製水 適量 製造方法 実施例1と同様の方法で製造した。
【0020】試験例1 方法:花粉症の症状を強く訴える被験者20名に、検体
として実施例1、実施例2、比較例1及び比較例2を点
眼し、その点眼感を検討した。評価項目は、クロモグリ
ク酸点眼時の眼痛を0(なし)〜4(強い)の5段階で
評価した。
【0021】結果:結果を表1に示す。花粉症の症状を
強く訴える被験者においては、眼結膜が弱っていること
もありクロモグリク酸の点眼時における眼痛を強く感じ
る。このような被験者による評価試験の結果、本願発明
の点眼液は比較例の点眼液に比べ極めて良好な眼痛防止
効果を示した。
【0022】
【表1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クロモグリク酸ナトリウム及びパラオキシ
    安息香酸エステルを配合し、その配合比が1:0.03
    −0.2である点眼液。
  2. 【請求項2】クロモグリク酸ナトリウムの配合量が0.
    5−2.0w/v%である請求項1記載の点眼液。
  3. 【請求項3】パラオキシ安息香酸エステルがパラオキシ
    安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキ
    シ安息香酸プロピル又はパラオキシ安息香酸ブチルの1
    種又は2種以上である請求項1又は2記載の点眼液。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002265364A (ja) * 2001-03-14 2002-09-18 Nitto Yakuhin Kogyo Kk クロモグリク酸ナトリウム含有液剤
US7316106B2 (en) 2004-09-07 2008-01-08 Gm Daewoo Auto & Technology Company Method for processing combustion exhaust gas containing soot particles and NOx

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JP2002265364A (ja) * 2001-03-14 2002-09-18 Nitto Yakuhin Kogyo Kk クロモグリク酸ナトリウム含有液剤
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