JP2002020248A - 半永久染毛剤 - Google Patents

半永久染毛剤

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JP2002020248A
JP2002020248A JP2000200637A JP2000200637A JP2002020248A JP 2002020248 A JP2002020248 A JP 2002020248A JP 2000200637 A JP2000200637 A JP 2000200637A JP 2000200637 A JP2000200637 A JP 2000200637A JP 2002020248 A JP2002020248 A JP 2002020248A
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atom
carbon atoms
alkyl group
hydrogen atom
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JP2000200637A
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So Miyabe
創 宮部
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (A) ClogP値が1.5を超える香料化合物、
及び(B) カチオン性直接染料(1)、(2)、(3)又は(4)を含
有する半永久染毛剤。 【化1】 〔R1〜R4及びR9〜R12は低級アルキル基等を示し、
Z、Z1及びZ2は窒素原子又はメチン基を示し、Q、
Q'、Q''及びQ'''はカチオン性複素環基を示し、T及
びLは置換フェニル基等を示し、X-はアニオンを示
す。〕 【効果】 高い染毛性能と残香性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高い染毛性能と残
香性を両立させた半永久染毛剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】直接染
料は、半永久染毛剤における主着色剤として使用されて
おり、毛髪を強く均一に染色でき、かつ染毛後に毛髪が
晒される光、汗、シャンプーによる洗浄等に対する耐性
のあるものが望まれている。
【0003】また、香りは、パーソナルケア製品にとっ
て非常に重要な要素であり、製品に嗅覚的な魅力を付与
し、その価値を高める役割を担っている。また、石け
ん、シャンプー等では入浴後の肌や洗髪後の髪に香りを
残すものが好まれる傾向にある。それゆえ、肌や毛髪に
香りを付与すると共に長時間の持続性を有する製品が望
まれており、染毛剤の分野においても、毛髪に香りを付
与し、しかも長時間の持続性を持たせることの重要性は
高まっている。
【0004】しかしながら、染毛剤に高い染毛性能を持
たせることと、毛髪に香りを付与し、しかも長時間持続
させることを両立するための研究例は少ない。残香性の
高い染毛剤の例としては、国際公開第98/41185号パンフ
レットに(A)界面活性剤、及び(B)一定構造を有しClogP
値(化学物質の1-オクタノール/水分配係数の常用対数
値)が1.5以下の香料物質を含有する染毛剤組成物が開
示されているが、使用できる香料物質が限られるため、
更に広い範囲の香調において、染毛性能と残香性を両立
させることが望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、特定の香料
化合物とカチオン性直接染料とを組合わせることによ
り、毛髪を強く均一に染色でき、しかも光、汗、洗浄等
に対する耐性のある高い染毛性能を有し、かつ、広範囲
の香調から選択し得る好ましい香りを毛髪に付与でき、
その香りが長時間持続する半永久染毛剤が得られること
を見出した。ここで、半永久染毛剤とは、酸化反応を伴
わずに毛髪を直接染料で染色するものであって、1回の
シャンプーでは脱染されないものをいう。
【0006】すなわち本発明は、次の成分(A)及び(B)を
含有する半永久染毛剤を提供するものである。 (A) ClogP値が1.5を超える香料化合物 (B) 次の一般式(1)、(2)、(3)又は(4)で表されるカチオ
ン性直接染料
【0007】
【化11】
【0008】〔式中、Zは、窒素原子又はメチン基を示
し、R1及びR2は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル
基、ヒドロキシエチル基、シアノエチル基、アミノエチ
ル基若しくは4-アミノフェニル基を示し、又は式中のベ
ンゼン環に結合することにより隣接する窒素原子及びベ
ンゼン環の炭素原子と共に、炭素数1〜4のアルキル基
が置換してもよく、当該窒素原子以外の異項原子として
窒素原子若しくは酸素原子を有してもよい含窒素複素環
を形成し、R3及びR4は、水素原子、ハロゲン原子、シ
アノ基、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のア
ルコキシ基又はアセチルオキシ基を示し、Qは、次のQ
1〜Q13
【0009】
【化12】
【0010】(R5は炭素数1〜4のアルキル基又はヒ
ドロキシエチル基を示し、R6及びR7は水素原子又はR
5と同一の基を示し、R8は炭素数1〜4のアルキル基を
示す。)から選ばれる基を示し、X-は、アニオンを示
す。ただし、Zがメチン基であり、QがQ1又はQ2であ
り、R3がアルコキシ基以外の基であるとき、R1とR2
は同時に水素原子とはならない。〕
【0011】
【化13】
【0012】〔式中、R9は、水素原子若しくは炭素数
1〜4のアルキル基を、R10は、水素原子、炭素数1〜
4のアルキル基、シアノエチル基、アミノエチル基若し
くは4-アミノフェニル基を示し、又はR9とR10が共同
して隣接する窒素原子と共に炭素数1〜4のアルキル基
が置換してもよく、当該窒素原子以外の異項原子として
窒素原子若しくは酸素原子を有してもよい含窒素複素環
を形成し、R11及びR12は、水素原子、ハロゲン原子、
炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ
基又はシアノ基を示し、Q'は、次のQ'1〜Q'5
【0013】
【化14】
【0014】(R13は炭素数1〜4のアルキル基を示
し、R14はアミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ
基、又はR13と同一の基を示す。)のいずれかの基を示
し、X-は、アニオンを示す。〕
【0015】
【化15】
【0016】〔式中、Z1及びZ2は、窒素原子又はメチ
ン基を示し、Tは、次のT1及びT2
【0017】
【化16】
【0018】(R15は水素原子若しくは炭素数1〜4の
アルキル基を示し、又は式中のベンゼン環に結合するこ
とにより隣接する窒素原子及びベンゼン環の炭素原子と
共に、炭素数1〜4のアルキル基が置換してもよく、当
該窒素原子以外に異項原子として窒素原子又は酸素原子
を有してもよい含窒素複素環を形成し、R16は水素原
子、ハロゲン原子、アミノ基又は炭素数1〜4のアルコ
キシ基を示し、R17は水素原子又はハロゲン原子を示
し、R18及びR19は水素原子又は炭素数1〜4のアルキ
ル基を示す。)から選ばれる基を示し、mは、0又は1
を示し、Q''は、TがT1でmが0でZ1が窒素原子であ
る場合は次の基Q''1〜Q''8、それ以外の場合は次の
Q''2〜Q''8
【0019】
【化17】
【0020】(R20は炭素数1〜4のアルキル基を示
し、R21は水素原子又はR20と同一の基を示す。)から
選ばれる基を示し、X-は、アニオンを示す。ただし、
TがT1であり、Q''がQ''7であるとき、Z1とZ2は同
時に窒素原子とはならない。また、R16がアミノ基であ
るときは、m=0であり、Z1とZ2は同時にメチル基を
示す。〕
【0021】
【化18】
【0022】〔式中、Q'''は、次のQ'''1〜Q'''7
【0023】
【化19】
【0024】(R22は炭素数1〜4のアルキル基、フェ
ニル基、ハロゲン化フェニル基又はメチルフェニル基を
示し、R23は炭素数1〜4のアルキル基又はフェニル基
を示し、R24は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基若
しくはフェニル基を、R25は炭素数1〜4のアルキル基
若しくはフェニル基を示し、又はR24とR25が共同して
隣接する炭素原子と共に、置換基として炭素数1〜4の
アルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基若しくはニト
ロ基を有してもよいベンゼン環を形成し、R26は炭素数
1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基又は
-を示し、R27及びR28は水素原子、ハロゲン原子、
ニトロ基、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数1〜4
のアルコキシ基を示す。)から選ばれる基を示し、L
は、次のL1〜L4
【0025】
【化20】
【0026】(R29は水素原子、ヒドロキシ基若しくは
基NR3637(R36及びR37は水素原子、炭素数1〜4
のアルキル基、ヒドロキシエチル基又はフェニル基)
を、R30は水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ニ
トロ基、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のア
ルコキシ基、基NR3839(R38及びR39は水素原子、
炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシエチル基又はフ
ェニル基)若しくはアセトアミノ基を、R31は水素原
子、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基若しくは
炭素数1〜4のアルコキシ基を示し、又はR30とR36
共同して隣接する炭素原子と共に、若しくはR30とR31
が共同して隣接する炭素原子と共に、異項原子として窒
素原子、酸素原子若しくは硫黄原子を含んでもよい5〜
6員環を形成し、R32及びR33は水素原子、フェニル基
又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R34及びR35
水素原子、アミノ基、フェニル基又は炭素数1〜4のア
ルキル基を示す。)から選ばれる基を示し、X-は、ア
ニオンを示し、nは、R26がO-である場合は0を、そ
れ以外の場合は1を示す。ただし、Q'''がQ'''1
Q'''3(R22がアルキル基である場合に限る)又は
Q'''5〜Q'''7であるときは、R24は水素原子ではな
い。またR29がNR3637であるときは、Q'''2のR22
〜R25の少なくとも1つはアルキル基ではなく、Q'''5
及びQ'''7のR27及びR28が同時に水素原子とはならな
い。〕
【0027】
【発明の実施の形態】(A)成分の香料化合物は、ClogP値
が1.5を超えるものであり、特に3以上であるものが好
ましい。このような香料化合物と(B)成分のカチオン性
直接染料とを併用することにより、毛髪に残る香気を顕
著に向上することができる。ここでClogP値とは、化合
物の1-オクタノール中及び水中における化合物の平衡濃
度間の比率を示す1-オクタノール/水分配係数Pの常用
対数値をいう。このClogP値は、化合物の化学構造に基
づくフラグメントアプローチ(A. Leo, ComprehensiveM
edical Chemistry, Vol.4; C. Hansch, P. G. Sammens,
J. B. Taylor and C.A. Ramden, Eds., p.295, Pergra
mon Press, 1990)によって決定され、デイライト・ケ
ミカル・インフォメーション・システム社から入手し得
る"CLOGP"プログラムで計算された値で定義される。
【0028】ClogP値が1.5を超える香料化合物として
は、3,7-ジメチルオクタン-3-オール(1.530)、p-メト
キシフェニルブタノン(1.658)、ベンジルアセトン
(1.739)、3-エトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド
(1.804)、酢酸ベンジル(1.960)、1,8-メンタジエン
-6-オン(2.013)、酢酸2-フェニルエチル(2.129)、
1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オン(2.
177)、1-オクテン-3-オール(2.235)、γ-オクタラク
トン(2.243)、酢酸1-フェニルエチル(2.269)、2-メ
トキシ-4-アリルフェノール(2.397)、3-オキソ-2-ペ
ンチルシクロペンチル酢酸メチル(2.419)、ケイ皮酸
メチル(2.465)、2-ペンチルオキシグリコール酸アリ
ル(2.507)、3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-オー
ル(2.549)、2-メトキシ-4-(1-プロペニル)フェノール
(2.577)、3,7-ジメチル-4,6-オクタジエン-3-オール
(2.609)、p-メンタン-8-オール(2.629)、3-メチル-
2-(2-cis-ペンテン-1-イル)-2-シクロペンテン-1-オン
(2.642)、1,8-シネオール(2.755)、2-アセトナフト
ン(2.755)、3,7-ジメチル-cis-2,6-オクタジエン-1-
オール(2.769)、3,7-ジメチル-trans-2,6-オクタジエ
ン-1-オール(2.769)、N-メチルアンスラニル酸メチル
(2.791)、4-メチル-2-(2-メチル-1-プロペニル)テト
ラヒドロピラン(2.896)、2,6-ジメチル-2-ヘプタノー
ル(2.988)、ノナナール(2.995)、2,6-ジメチル-7-
オクテン-2-オール(3.033)、オクチンカルボン酸メチ
ル(3.097)、エストラゴール(3.134)、3-メチル-5-
フェニル-1-ペンタノール(3.169)、β-ナフチルメチ
ルエーテル(3.235)、2-ブチル-4,4,6-トリメチル-1,3
-ジオキサン(3.244)、3,7-ジメチル-6-オクテン-1-オ
ール(3.253)、アネトール(3.314)、トリシクロ[5.
2.1.02,6]デカン-2-イルカルボン酸エチル(3.370)、2
-メチル-5-イソプロピルフェノール(3.401)、酢酸3,7
-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-イル(3.495)、3,7-ジ
メチルオクタン-3-オール(3.517)、酢酸イソボルニル
(3.525)、酢酸p-メンテン-8-イル(3.575)、1-(4-イ
ソプロピルシクロヘキシル)エタノール(3.642)、5-
(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペン
タン-3-オン(3.710)、酢酸3,7-ジメチル-2,6-オクタ
ジエン-1-イル(3.715)、4-シクロヘキシル-4-メチル-
2-ペンタノン(3.769)、4-(2,2,6-トリメチル-1-シク
ロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン(3.770)、2,5,5
-トリメチル-1,2,3,4,4α,5,6,7-オクタヒドロ-2-ナフ
タレノール(3.772)、2,6-ジニトロ-3,5-ジメチル-4-t
-ブチルベンゼン(3.782)、δ-ウンデカラクトン(3.8
60)、2-メチル-4-(2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテ
ン-1-イル)-2-ブテン-1-オール(3.902)、α-サンタロ
ール(3.906)、3-シクロヘキシルプロピオン酸アリル
(3.935)、1-(2-t-ブチルシクロヘキシルオキシ)-2-ブ
タノール(3.969)、2-ヘプチルシクロペンタノン(3.9
99)、5-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)
-3-メチル-3-ブテン-2-オン(4.019)、安息香酸フェニ
ルエチル(4.058)、ジフェニルメタン(4.059)、酢酸
o-t-ブチルシクロヘキシル(4.059)、酢酸p-t-ブチル
シクロヘキシル(4.059)、p-メチル-イソプロピルベン
ゼン(4.068)、4-(2,2,5,6-テトラメチル-2-シクロヘ
キセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン(4.229)、ジフェニ
ルオキシド(4.240)、p-メンタ-1,8-ジエン(4.35
2)、2,2,5-トリメチル-5-ペンチルシクロペンタノン
(4.498)、セドロール(4.530)、パチュリアルコール
(4.530)、7-アセチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ
-1,1,6,7-テトラメチルナフタレン(4.650)、ビサボロ
ール(4.660)、1-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセ
ン-1-イル)-2-ブテン-1-オン(4.710)、3,7,11-トリメ
チル-2,6,10-ドデカトリエン-12-オール(4.800)、酢
酸ベチベリル(5.092)、セドリルメチルエーテル(5.1
06)、3α,6,6,9α-テトラメチルドデカヒドロナフト
[2,1-b]フラン(5.266)、6-アセチル-1,1,2,3,3,5-ヘ
キサメチルインダン(5.688)、1-(2,2,6-トリメチルシ
クロヘキシル)-3-ヘキサノール(5.868)、4,6,6,7,8,8
-ヘキサメチル-1,3,4,6,7,8-ヘキサヒドロシクロペンタ
ベンゾピラン(6.062)、α-セドレン(6.133)、7-シ
クロヘキサデセノリド(6.361)、3-メチルシクロペン
タデカノン(6.415)、9-シクロペンタデセン-1-オン
(6.530)、ヘキサデカノリド(6.845)、ラブデノール
(7.228)、3,7,11,15-テトラメチル-2-ヘキサデセン-1
-オール(8.283)等が挙げられる(カッコ内の数値はCl
ogP値を示す)。
【0029】(A)成分の香料化合物は1種以上を使用で
き、その配合量は全組成中の0.00001〜3重量%、更に
0.0001〜1重量%、特に0.001〜0.5重量%が好ましい。
また、(A)成分にClogP値が1.5以下の香料化合物を併用
することもできる。ClogP値が1.5以下の香料化合物につ
いては、(B)成分との併用による残香性の顕著な向上は
見られないが、残香性が阻害されることもないので、適
宜(A)成分の香料化合物と組合わせることにより、毛髪
に残る香調の自由度を拡大することができる。
【0030】(B)成分のカチオン性直接染料(1)〜(4)
は、いずれも既知の化合物であり、カチオン性直接染料
(1)〜(3)は、国際公開第95/01772号、同第95/15144号パ
ンフレット、欧州特許公開公報第714954号等に、カチオ
ン性直接染料(4)は、米国特許第3869454号、同第395591
8号、同第4025301号明細書等に記載されている。
【0031】一般式(1)〜(4)中の各置換基において、炭
素数1〜4のアルキル基としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基等が挙げら
れ、炭素数1〜4のアルコキシ基としては、メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等が挙げら
れ、ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭
素原子が挙げられる。
【0032】一般式(1)〜(4)において、X-で表される
アニオンとしては、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ
化物イオン、トリクロロ亜鉛酸イオン、テトラクロロ亜
鉛酸イオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、硫酸メチル
イオン、リン酸イオン、ギ酸イオン、酢酸イオン等が挙
げられる。
【0033】以下に、カチオン性直接染料(1)〜(4)の具
体例を示す。
【0034】
【化21】
【0035】
【化22】
【0036】(B)成分のカチオン性直接染料(1)〜(4)は
1種以上を使用でき、その配合量は全組成中に0.001〜1
0重量%、特に0.005〜5重量%が好ましい。またその他
の直接染料を併せて使用することもできる。
【0037】本発明の半永久染毛剤には、媒体として、
水及び/又は有機溶媒が使用される。有機溶媒として
は、エタノール、2-プロパノール等の低級アルカノール
類、ベンジルアルコール等の芳香族アルコール類、プロ
ピレングリコール、1,3-ブタンジオール、ジエチレング
リコール等のポリオール類、エチルセロソルブ、ブチル
セロソルブ、ベンジルセロソルブ等のセロソルブ類、エ
チルカルビトール、ブチルカルビトール等のカルビトー
ル類が挙げられる。
【0038】本発明の半永久染毛剤のpHは、2〜11、特
に5〜10が好ましい。pH調整剤としては、塩酸、リン酸
等の無機酸、クエン酸、グリコール酸、乳酸等の有機
酸、アンモニア水、モノエタノールアミン、2-アミノ-2
-メチルプロパノール等の有機アミン、炭酸アンモニウ
ム、炭酸ナトリウム等の炭酸塩、重炭酸ナトリウム、重
炭酸アンモニウム等の重炭酸塩、塩化アンモニウム等の
塩酸塩、リン酸二水素一カリウム、リン酸一水素二ナト
リウム等のリン酸塩、水酸化ナトリウム等の水酸化物塩
が挙げられる。
【0039】本発明の半永久染毛剤には、カチオン性ポ
リマーやシリコーン類を配合することにより、染毛効果
及び染毛後の髪のコンディショニング効果を向上するこ
とができる。カチオン性ポリマーとしては、カチオン化
セルロース誘導体、カチオン化グアーガム誘導体、カチ
オン化ポリサッカライド、ジアリルジアルキル4級アン
モニウム塩誘導体、カチオン化ポリビニルピロリドン誘
導体等が挙げられ、なかでもジアリルジアルキル4級ア
ンモニウム塩誘導体が好ましい。これらのカチオン性ポ
リマーは1種以上を使用でき、その配合量は全組成中の
0.1〜2重量%、特に0.3〜1重量%が、十分な効果を得
る上で好ましい。またシリコーン類としては、ジメチル
ポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリ
エーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン等が挙
げられる。これらのシリコーン類は1種以上を使用で
き、その配合量は全組成中の0.01〜3重量%、特に0.1
〜2重量%が、十分な効果を得る上で好ましい。
【0040】本発明の染色剤組成物は、増粘剤を用いて
毛髪に塗布しやすい粘度、例えば500〜100000mPa・sとす
ることもできる。増粘剤としては、カルボキシビニルポ
リマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、アラ
ビアガム、カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガ
ム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼ
イン、デキストリン、ゼラチン、メチルセルロース、エ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテ
ル、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸アミド、ロ
ーカストビーンガム、グアーガム、ヒドロキシプロピル
グアーガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアン
モニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ベントナイ
ト等が挙げられる。
【0041】本発明の半永久染毛剤は、その他、酸化防
止剤、金属封鎖剤、浸透剤、緩衝剤、界面活性剤、紫外
線吸収剤、保湿剤、防腐剤、殺菌剤、分散剤、皮膜形成
剤、油剤、顔料、噴射剤等を含有することができる。ま
たその形態としては、例えば、粉末状、透明液状、乳液
状、クリーム状、ゲル状、ペースト状、エアゾール、エ
アゾールフォーム状等の毛髪を染色するのに適した剤形
とすることができる。
【0042】本発明の半永久染毛剤を用いて毛髪を染色
するには、当該組成物を少なくとも1種毛髪に塗布し、
所望の色調が毛髪上に発現するに十分な時間(1〜60
分、特に5〜40分)放置し、次いで毛髪をすすぎ、場合
によってはシャンプーで洗浄し再度すすいだ後、乾燥す
ればよい。またその他、本発明の半永久染毛剤を少なく
とも1種毛髪に塗布するのみで、すすぎを行わない方法
もある。
【0043】本発明の半永久染毛剤が、強く均一に染毛
でき、毛髪が被る種々の攻撃要因(光、汗、シャンプー
洗浄等)に対して良好な耐性を示し、しかも毛髪に付与
した香りを長時間持続させることができるのは、比較的
小径・平面的で非局在性の陽電荷を持つ分子構造の染料
分子が、毛髪表面だけでなくより内部まで侵透し、毛髪
内のアニオン部位と結合すること、すなわち毛髪内の親
水性部位を覆うことによって、親油性の香料分子をより
多く毛髪内に吸着できるためと推察される。
【0044】
【実施例】各実施例で用いた(B)成分のカチオン性直接
染料は、以下のとおりである。
【0045】
【化23】
【0046】実施例1 表1に示す染毛剤を調製し、その染毛力及び残香性を評
価した。 (評価方法)アメリカ人のブロンドの毛髪で長さ15cm、
重さ20gの毛束を12個作り、それぞれに本発明品1〜
5、比較品1〜6のいずれかの染毛剤15gを十分行き渡
るように塗布した。これらを30℃の恒温槽中で20分間放
置した後、毛束を36℃の温水で十分に濯ぎ、乾燥させ
た。10名のパネラーにより、これらの毛束を観察して下
記基準に従い染色力と残香性の評価を行い、表1にその
合計点を示した。
【0047】(評価基準) i)染毛力(色味は本発明品・比較品共に、1〜3は赤
色、4〜6は黄色) 強く色味が感じられる :3点 やや強く色味が感じられる :2点 少し色味が感じられる :1点 ほとんど色味が感じられない:0点
【0048】 ii)残香性 処理直後(乾燥直後)から残香が強く認められる :2点 処理直後(乾燥直後)から残香が認められる :1点 処理直後(乾燥直後)から残香がほとんど認められない :0点
【0049】
【表1】
【0050】実施例2(本発明品7及び8) 表2に示す本発明品7をシャンプーした直後の半乾きの
明るい茶色の毛髪に塗布し、5分間室温で放置後、毛髪
を温水で濯ぎ、乾燥した。この毛髪にははっきりとオレ
ンジ色が着色し、アネトールの残香が強く感じられた。
本発明品8を明るい茶色の毛髪に塗布し、15分間室温で
放置後、温水で濯ぎ、更にシャンプー、リンス処理後、
乾燥した。この毛髪には強くオレンジ色が着色し、酢酸
p-t-ブチルシクロヘキシルの残香が強く感じられた。
【0051】
【表2】
【0052】
【発明の効果】本発明の半永久染毛剤は、毛髪を強く均
一に染色でき、しかも光、汗、洗浄等に対する耐性のあ
る高い染毛性能を有し、かつ、広範囲の香調から選択し
得る好ましい香りを毛髪に付与でき、その香りが長時間
持続する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)及び(B)を含有する半永久染
    毛剤。 (A) ClogP値が1.5を超える香料化合物 (B) 次の一般式(1)、(2)、(3)又は(4)で表されるカチオ
    ン性直接染料 【化1】 〔式中、Zは、窒素原子又はメチン基を示し、R1及び
    2は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロ
    キシエチル基、シアノエチル基、アミノエチル基若しく
    は4-アミノフェニル基を示し、又は式中のベンゼン環に
    結合することにより隣接する窒素原子及びベンゼン環の
    炭素原子と共に、炭素数1〜4のアルキル基が置換して
    もよく、当該窒素原子以外の異項原子として窒素原子若
    しくは酸素原子を有してもよい含窒素複素環を形成し、
    3及びR4は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭
    素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基
    又はアセチルオキシ基を示し、Qは、次のQ1〜Q13 【化2】 (R5は炭素数1〜4のアルキル基又はヒドロキシエチ
    ル基を示し、R6及びR7は水素原子又はR5と同一の基
    を示し、R8は炭素数1〜4のアルキル基を示す。)か
    ら選ばれる基を示し、X-は、アニオンを示す。ただ
    し、Zがメチン基であり、QがQ1又はQ2であり、R3
    がアルコキシ基以外の基であるとき、R1とR2は同時に
    水素原子とはならない。〕 【化3】 〔式中、R9は、水素原子若しくは炭素数1〜4のアル
    キル基を、R10は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル
    基、シアノエチル基、アミノエチル基若しくは4-アミノ
    フェニル基を示し、又はR9とR10が共同して隣接する
    窒素原子と共に炭素数1〜4のアルキル基が置換しても
    よく、当該窒素原子以外の異項原子として窒素原子若し
    くは酸素原子を有してもよい含窒素複素環を形成し、R
    11及びR12は、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4
    のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基又はシアノ
    基を示し、Q'は、次のQ'1〜Q'5 【化4】 (R13は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R14はアミ
    ノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、又はR13
    同一の基を示す。)のいずれかの基を示し、X-は、ア
    ニオンを示す。〕 【化5】 〔式中、Z1及びZ2は、窒素原子又はメチン基を示し、
    Tは、次のT1及びT2 【化6】 (R15は水素原子若しくは炭素数1〜4のアルキル基を
    示し、又は式中のベンゼン環に結合することにより隣接
    する窒素原子及びベンゼン環の炭素原子と共に、炭素数
    1〜4のアルキル基が置換してもよく、当該窒素原子以
    外に異項原子として窒素原子又は酸素原子を有してもよ
    い含窒素複素環を形成し、R16は水素原子、ハロゲン原
    子、アミノ基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を示し、
    17は水素原子又はハロゲン原子を示し、R18及びR19
    は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示す。)か
    ら選ばれる基を示し、mは、0又は1を示し、Q''は、
    TがT1でmが0でZ1が窒素原子である場合は次の基
    Q''1〜Q''8、それ以外の場合は次のQ''2〜Q''8 【化7】 (R20は炭素数1〜4のアルキル基を示し、R21は水素
    原子又はR20と同一の基を示す。)から選ばれる基を示
    し、X-は、アニオンを示す。ただし、TがT1であり、
    Q''がQ''7であるとき、Z1とZ2は同時に窒素原子と
    はならない。また、R16がアミノ基であるときは、m=
    0であり、Z1とZ2は同時にメチル基を示す。〕 【化8】 〔式中、Q'''は、次のQ'''1〜Q'''7 【化9】 (R22は炭素数1〜4のアルキル基、フェニル基、ハロ
    ゲン化フェニル基又はメチルフェニル基を示し、R23
    炭素数1〜4のアルキル基又はフェニル基を示し、R24
    は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基若しくはフェニ
    ル基を、R25は炭素数1〜4のアルキル基若しくはフェ
    ニル基を示し、又はR24とR25が共同して隣接する炭素
    原子と共に、置換基として炭素数1〜4のアルキル基、
    炭素数1〜4のアルコキシ基若しくはニトロ基を有して
    もよいベンゼン環を形成し、R26は炭素数1〜4のアル
    キル基、炭素数1〜4のアルコキシ基又はO-を示し、
    27及びR28は水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、炭
    素数1〜4のアルキル基又は炭素数1〜4のアルコキシ
    基を示す。)から選ばれる基を示し、Lは、次のL1
    4 【化10】 (R29は水素原子、ヒドロキシ基若しくは基NR3637
    (R36及びR37は水素原子、炭素数1〜4のアルキル
    基、ヒドロキシエチル基又はフェニル基)を、R30は水
    素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、ニトロ基、炭素
    数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、
    基NR3839(R38及びR39は水素原子、炭素数1〜4
    のアルキル基、ヒドロキシエチル基又はフェニル基)若
    しくはアセトアミノ基を、R31は水素原子、ハロゲン原
    子、炭素数1〜4のアルキル基若しくは炭素数1〜4の
    アルコキシ基を示し、又はR30とR36が共同して隣接す
    る炭素原子と共に、若しくはR30とR31が共同して隣接
    する炭素原子と共に、異項原子として窒素原子、酸素原
    子若しくは硫黄原子を含んでもよい5〜6員環を形成
    し、R32及びR33は水素原子、フェニル基又は炭素数1
    〜4のアルキル基を示し、R34及びR35は水素原子、ア
    ミノ基、フェニル基又は炭素数1〜4のアルキル基を示
    す。)から選ばれる基を示し、X-は、アニオンを示
    し、nは、R26がO-である場合は0を、それ以外の場
    合は1を示す。ただし、Q'''がQ'''1、Q'''3(R22
    がアルキル基である場合に限る)又はQ'''5〜Q'''7
    あるときは、R24は水素原子ではない。またR29がNR
    3637であるときは、Q'''2のR22〜R25の少なくとも
    1つはアルキル基ではなく、Q'''5及びQ'''7のR27
    びR28が同時に水素原子とはならない。〕
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JP2015528836A (ja) * 2012-07-04 2015-10-01 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se ヒドラゾン部分を含有する有機色素及びそれらの色素増感太陽電池における使用
EP2870204A4 (en) * 2012-07-04 2016-09-07 Basf Se ORGANIC DYES WITH A HYDRAZON PART AND THEIR USE IN COLOR-SENSITIZED SOLAR CELLS

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