JP2002019880A - 回転ドラム装置 - Google Patents

回転ドラム装置

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JP2002019880A
JP2002019880A JP2000210076A JP2000210076A JP2002019880A JP 2002019880 A JP2002019880 A JP 2002019880A JP 2000210076 A JP2000210076 A JP 2000210076A JP 2000210076 A JP2000210076 A JP 2000210076A JP 2002019880 A JP2002019880 A JP 2002019880A
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Yozo Kato
洋三 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率的に内容物の排出を可能とする回転ドラ
ム装置を提供する。 【解決手段】 ほぼ円柱形状に形成され回転駆動される
回転槽21を備える乾燥ドラム装置20において、回転
槽21の周面には、長さ方向に沿ってスライドしながら
開閉するスライドハッチ27、27が設けられ、前記長
さ方向に軸方向を一致させて回転槽21の周面近傍に設
けられた移動用シャフト43、43、43、43と、移
動用シャフト43、43…に沿って移動可能である開閉
リング40と、開閉リング40を移動用シャフト43、
43…の軸方向に平行に駆動し、制御ユニットで制御さ
れるエアシリンダ41、41とを備え、スライドハッチ
27、27は開閉リング40に固定され、エアシリンダ
41、41は開閉リング40をスライドハッチ27、2
7の開閉範囲に対応する距離分駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回転駆動される
ドラム型の容器を備える回転ドラム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種粉体や粒状物質の乾燥や混
合、あるいは液状物の混合などの処理のために回転ドラ
ム装置が利用されている。例えば、生ゴミを微生物によ
り分解処理し、これにより得られる分解処理物を肥料等
に利用する生ゴミリサイクルシステムにおいても、分解
処理物の乾燥のために回転ドラム装置が利用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の回転
ドラム装置では、乾燥等の処理を終えた後、回転を停止
し、手動でハッチを開けて処理物を排出させる構成とな
っていた。上記生ゴミリサイクルシステムのような回転
ドラム装置を組み込んだシステムやプラントでは、各種
装置を電気的に制御し、一連の作業を自動的に連続で行
うことが多い。しかし、回転ドラム装置が手動で処理物
を排出させる構造であると、回転ドラム装置からの排出
作業のために、自動制御の流れを止めなければならず、
また人手を要することにもなり、著しく作業効率が低下
するという課題があった。
【0004】本発明の課題は、人手を介さず効率的に内
容物の排出を可能とする回転ドラム装置を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、たとえば図2、図3に示
すように、ほぼ円柱形状に形成され、円形の断面に直交
する中心線を中心に回転駆動されるドラム型の容器(回
転槽21)を備える回転ドラム装置(乾燥ドラム装置2
0)において、ドラム型の容器の周面には、前記中心線
にほぼ平行する方向にスライドしながら開閉するスライ
ドハッチ(27、27)が設けられ、ドラム型の容器の
周面近傍に前記中心線に平行するように設けられた軸部
材(移動用シャフト43、43、43、43)と、軸部
材に沿って移動可能である移動部材(開閉リング40)
と、移動部材を軸部材に平行する方向に駆動し、電気的
に制御される駆動手段(エアシリンダ41、41)とを
備え、スライドハッチは、移動部材に固定され、駆動手
段は、移動部材をスライドハッチの開閉範囲に対応する
距離分、駆動することを特徴とする。
【0006】請求項1に記載の発明によれば、電気的に
制御される駆動手段によって、移動部材を軸部材に平行
する方向に駆動すると、移動部材に固定されたスライド
ハッチも軸方向にスライドし駆動されるので、これによ
りスライドハッチは自動的に開閉される。よって、人手
を介さずにハッチを開けて回転ドラム内の内容物を排出
させることができるようになる。したがって、本発明の
回転ドラム装置を、自動化された各種システムに組み込
んだ場合、従来のように手動で内容物の排出を行う回転
ドラム装置に比べて、飛躍的にシステム全体の作業効率
を向上させることができる。
【0007】ここで、電気的に制御される駆動手段とし
ては、例えば電磁弁で制御されるエアシリンダやオイル
シリンダ、またはモーターなどが挙げられる。シリンダ
であればピストンロッドに、モーターであればモーター
軸に、移動部材を直接または間接的に接続すればよい。
また、移動部材は軸部材に沿って移動可能であればよ
く、移動部材を軸部材が貫通していてもよいし、軸部材
の外側または内側において移動部材が摺動可能に当接す
るような構造でもよい。
【0008】さらに、移動部材の形状は特に限定され
ず、直線的な棒状や板状でもよいし、ドラムの形状に沿
うように断面円弧状の棒状や板状でもよい。あるいは、
請求項2に記載の発明のようであってもよい。すなわ
ち、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の回転ド
ラム装置において、移動部材は、ドラム型の容器の周面
を囲むようにリング状に形成され、駆動手段は、ドラム
型の容器の回転時にのみ移動部材を駆動可能であること
を特徴とする。
【0009】請求項2のように、移動部材をリング状に
形成することで、ドラム型容器の回転時には移動部材全
体に遠心力がかかる。これにより、回転停止時には重力
を要因として生じていた摩擦力が、回転時には小さくな
りより小さい力で駆動することができるようになる。よ
って、駆動手段の駆動力をある程度抑えて、回転時のみ
移動部材を駆動可能に構成することができる。そして、
請求項2のように回転時に移動部材を駆動、つまりスラ
イドハッチを開閉するのであれば、回転ドラム装置の動
作を全く止めずにドラムの内容物を排出させるので、よ
り一層効率的な排出作業が可能となる。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の回転ドラム装置において、駆動手段による移
動部材の駆動量は、ドラム型の容器の内容物が所定量排
出されるように、制御されることを特徴とする。
【0011】回転ドラム装置を自動化システム内に組み
込む場合、排出量が調節できないと、内容物の排出を行
った後の次工程を一定の処理速度で進めることができな
いが、請求項3に記載の発明によれば、駆動手段による
移動部材の駆動量は、ドラム型の容器の内容物が所定量
排出されるように制御されるので、排出量がコントロー
ルされる。この点においても回転ドラム装置を自動化さ
れたシステムに好適に組み込むことができる。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載の回転ドラム装置において、スライドハ
ッチは複数設けられていることを特徴とする。
【0013】請求項4に記載の発明によれば、スライド
ハッチが複数設けられていることから、ドラム型容器が
1回転する間に複数回排出することが可能となる。さら
に複数のスライドハッチの開け口を比較的せまく設計す
れば、1回に排出される量を所定量内に抑えることで
き、短いインターバルで断続的に所定量ずつ排出させる
ことが可能となり、排出量を一定の速度に制御しやすく
なり、自動化されたシステムに好適に組み込むことがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1には、本発明の回転ド
ラム装置の一例としての乾燥ドラム装置が設けられた生
ゴミ処理システムを示した。まず図1の生ゴミ処理シス
テムについて説明する。生ゴミ処理システム1は、生ゴ
ミを微生物により発酵分解処理し、土壌改良材等に好適
な組成物を回収するものである。図1の生ゴミ処理シス
テム1では、図示しない制御ユニットによって全ての装
置の電気的な動作が制御されるようになっている。
【0015】図1において、家庭等より収集された生ゴ
ミは、投棄ピット2に捨てられ、ベルトコンベアー3を
介して、上昇スパイラルコンベアー4により上方に搬送
されて、破砕機5に投入される。生ゴミは、破砕機5で
細かく破砕された後、ベルトコンベアー6により搬送さ
れて、発酵分解槽7に投入される。さらに、この発酵分
解槽7に微生物を混合し、ここで微生物により生ゴミを
発酵分解処理する。発酵分解槽7内には、モータ7bで
駆動される攪拌羽7aが設けられ内部を常に攪拌するよ
うになっている。また、熱交換器8より発酵分解槽7に
対して温風あるいは熱風を送りながら発酵分解槽7内の
温度を適宜コントロールすることで、発酵分解を促進し
たり、好ましくない雑菌を殺菌する。発酵分解槽7の上
部には排気管10が取り付けられ、発生したガスを外部
に放出するようになっている。なお、投棄ピット2、破
砕機5、及び排気管10から排出された汚水は、汚水処
理機11において処理される。
【0016】発酵分解槽7で所定時間発酵分解処理され
た生ゴミ(以下、生ゴミ処理物)は、ベルトコンベアー
9により搬送され投入ホッパー22を介して乾燥ドラム
装置20に送られ、ここで熱風乾燥される。乾燥ドラム
装置20については後述する。乾燥ドラム装置20で乾
燥された処理物は、ベルトコンベアー12によってバケ
ットコンベアー13に搬送され、バケットコンベアー1
3からサイロ14に投入される。生ゴミ処理物は、サイ
ロ14から所定量ずつ排出され、袋15に袋詰めされる
ようになっている。この袋詰めされた最終組成物Sは、
土壌改良材や肥料などに好適に用いることができるもの
である。
【0017】次ぎに、本発明の回転ドラム装置としての
乾燥ドラム装置20について説明する。図2は乾燥ドラ
ム装置20の側面図であり、図3は乾燥ドラム装置20
の回転槽21の背面図であり、図4は乾燥ドラム装置2
0を上方より見たときの一部平面図である。乾燥ドラム
装置20は、回転槽21、投入ホッパー22、駆動モー
ター23、オイルバーナー24、開閉リング40、エア
シリンダ41、41などから主に構成される。
【0018】回転槽(ドラム型の容器)21は、図2に
示すように直径が一定の胴部21fを有し、胴部21f
から端部に向かってやや細くなるように形成された円柱
形状のドラムである。具体的な大きさは、特に限定され
ず生ゴミ処理システム1の処理能力に応じて決めればよ
いが、例えば生ゴミ処理システム1の処理能力が1日2
0t程度である場合、回転槽21は直径3m、長さ9m
のものを用いる。回転槽21は、固定の本体フレーム3
6(全体は図示しない)に囲まれている。本体フレーム
36には荷重ローラー37、37が固定されており、回
転槽21の両端部の周縁部21a、21bは、この荷重
ローラー37、37に滑らかに当接した状態で下方から
支持されている。
【0019】周縁部21aによって囲まれている円形の
後部21c側は、本体フレーム36に固定された固定板
35によって被われるように支持されている。さらに、
固定板35と後部21cには開口が形成され、この開口
に押し込みスクリュー30の排出口30aが嵌合してい
る。この押し込みスクリュー30とその上部に設置され
ている投入ホッパー22は連通しており、前述のように
投入ホッパー22に投入された生ゴミ処理物は押し込み
スクリュー30に送られる。押し込みスクリュー30内
のスクリューはギヤードモーター31によって駆動され
ると、生ゴミ処理物を回転槽21方向に押し出すように
なっている。
【0020】周縁部21bによって囲まれている円形の
前部21dには円形に突出している円形突出部21eが
形成され、この円形突出部21eにスプロケットギア2
5が固定されている。このスプロケットギア25の下方
には、図2に示すように駆動モーター23が設けられ、
このモーター23の回転軸23aに駆動ギア26が固定
されている。駆動ギア26とスプロケットギア25には
図示しないチェーンが掛け渡されている。したがって、
駆動モーター23により駆動ギア26が回転駆動される
と、前記チェーンを介してスプロケットギア25が回転
し、回転槽21は、長さ方向(図2左右方向)に平行す
る中心線を中心に回転する。また、前部21d及び円形
突出部21eには開口が形成され、この開口にオイルバ
ーナー24の熱風吹き出し口24aが嵌合している。回
転槽21内部に押し込まれた生ゴミ処理物は、回転槽2
1の回転によって十分に攪拌されながら、オイルバーナ
ー24により熱風乾燥される。なお、回転槽21から発
生した水分やガスは排気管16(図1)を介して排出さ
れる。
【0021】回転槽21の周面には、図2、図3に示す
ように、乾燥後の生ゴミ処理物を排出するためのスライ
ドハッチ27、27が、ほぼ対向する位置に設けられて
いる。スライドハッチ27、27は、回転槽21の長さ
方向にスライドすることによって開閉されるもので、全
開した状態でも生ゴミ処理物が一度に排出され過ぎない
ような大きさに設計されている。これらスライドハッチ
27、27は、後述する開閉リング40にボルト固定さ
れている。一方、図3に示すように、回転槽21の周面
には、シャフトブラケット42、42、42、42が周
方向に沿ってほぼ等間隔で固定されている。これら4つ
のシャフトブラケット42は、図2に示すように、回転
槽21の胴部21fの両端部に1組ずつ設けられてい
る。そして、両端部に対向するように設けられた4組の
シャフトブラケット42、42に移動用シャフト43、
43、43、43が固定されている。回転槽21を被う
環状の開閉リング(移動部材)40は、移動用シャフト
43…をスライド移動可能なスライドベアリング44に
貫通された状態で取り付けられている。
【0022】さらに回転槽21の近傍には、図2〜図4
に示すように、本発明の駆動手段として、本体フレーム
36に固定されたエアシリンダ41、41が設けられて
いる。各エアシリンダ41の出力であるピストンロッド
41aは、移動用シャフト43、43…にほぼ平行する
方向に出没可能である。ピストンロッド41aは、開閉
リング40を挟む回転自在な移動ローラー45、45、
45、45を支持するローラー支持板46に固定された
三角形状のロッド支持板47に固定支持されている。し
たがって、エアシリンダ41、41のピストンロッド4
1a、41aが作動すると、ロッド支持板47、ローラ
ー支持板46、移動ローラー45…を介して開閉リング
40が移動用シャフト43、43…に沿って移動する。
【0023】エアシリンダ41、41は、前記制御ユニ
ットによって制御される電磁弁(図示せず)により作動
するようになっており、この電磁弁は制御ユニットから
の入力信号に応じて比例制御が可能なもので、各エアシ
リンダ41のピストンロッド41aの作動タイミングや
ストローク長さがコントロールされるようになってい
る。これにより、スライドハッチ27、27が開くタイ
ミングあるいはスライドハッチ27、27の開放時のス
ライド量が制御されるようになっている。また、エアシ
リンダ41、41のストローク可動範囲は、スライドハ
ッチ27、27の開閉に必要な移動距離に対応するよう
に設定されている。
【0024】上記構成を有する乾燥ドラム装置20で
は、エアシリンダ41、41の停止時には、開閉リング
40およびスライドハッチ27、27は図2の実線の状
態にある。そして、駆動モーター23の作動により回転
槽21が回転した状態で、エアシリンダ41、41のピ
ストンロッド41a、41aが図2の左方に移動する
と、開閉リング40もスライドベアリング44ととも
に、移動用シャフト43、43、43、43に沿って移
動し、これにより開閉リング40に固定されているスラ
イドハッチ27、27がスライドして開けられ(図2の
仮想線の状態)、生ゴミ処理物が排出される。前記電磁
弁がOFFになると、ピストンロッド41a、41aが
図2の右方に戻り、開閉リング40も元に戻りスライド
ハッチ27、27も閉まる。
【0025】なお、スライドハッチ27、27は、回転
槽21の回転時にのみ開き、停止時にはエアシリンダ4
1、41が動作できないようになっている。回転槽21
の回転停止時には、重力にしたがってスライドベアリン
グ44と移動用シャフト43、43…は接することにな
り、各移動用シャフト43とスライドベアリング44は
わずかな遊びの分、スライドベアリング44の内周面の
上部において移動用シャフト43と接触し、このとき開
閉リング40を移動させようとしても、摩擦力が大き
く、動かすことができない。
【0026】一方、回転時には、開閉リング40には遠
心力がかかり、スライドベアリング44と移動用シャフ
ト43間の遊び分は周方向に均一化され摩擦力が小さく
なり、停止時よりも小さい力で移動可能となる。言い換
えれば、停止時に開閉リング40を駆動する駆動力はな
いが、回転時には開閉リング40を駆動できる程度の駆
動力を発揮するエアシリンダ41、41を選択したこと
で、開閉リング40の駆動機構を省力化している。
【0027】以上の乾燥ドラム装置20によれば、前記
制御ユニットに制御されるエアシリンダ41、41によ
って、開閉リング40を移動用シャフト43、43…に
沿って駆動すると、スライドハッチ27、27が自動的
に開閉される。したがって、人手を介さずにハッチを開
き、回転槽21の生ゴミ処理物を排出させることがで
き、生ゴミ処理システム1全体として、従来のように手
動で内容物の排出を行う回転ドラム装置を使用する場合
に比べて、作業効率を向上させることができる。
【0028】また、開閉リング40をリング状に形成す
ることで、回転槽21の回転時に開閉リング40には遠
心力がかかる。これにより、停止時には重力を要因とし
て生じていた摩擦力が、回転時には小さくなり、開閉リ
ング40をより小さい力で移動させることができる。よ
って、比較的駆動力の小さいエアシリンダ41、41を
使用することによって省力化を図りながらも確実に回転
時のみスライドハッチ27、27を開けることができ
る。そして、このように回転時にのみスライドハッチ2
7、27を開けるので、乾燥ドラム装置20の動作を全
く止めずに内容物を排出させることになり、生ゴミ処理
システム1として一連の流れを止める必要がなくなり作
業効率が著しく向上する。
【0029】さらに、従来の回転ドラム装置のように手
動で排出作業を行う場合には、排出量の調節はそれほど
重要ではない。しかし、本発明のように自動的に排出作
業を行う場合には、排出量が調節できないと、生ゴミ処
理物の排出を行った後の次工程を一定の処理速度で進め
ることができないので、重要な問題である。本実施の形
態の乾燥ドラム装置20では、エアシリンダ41、41
の駆動量は制御ユニットにより制御されることから、ス
ライドハッチ27、27のスライド量を調節することが
でき、排出量をコントロールすることができる。また、
2個のスライドハッチ27、27は、全開しても生ゴミ
処理物が排出されすぎないような大きさに設計されてい
ることから、1回に排出される量を所定量内に抑えつ
つ、短いインターバルで断続的に排出させることが可能
となり、生ゴミ処理物を次の袋詰め作業に好適なように
一定の速度で排出する。
【0030】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
ることはなく、本発明に係る回転ドラム装置は、生ゴミ
処理システムだけでなく、例えば各種化学品の合成プラ
ントや処理システムにおける乾燥や混合処理に使用され
るものであってもよい。また、上記実施の形態では、エ
アシリンダを2個設け回転時のみハッチを開閉できる構
成としたが、エアシリンダの数は適宜変更可能である。
【0031】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、電気的
に制御される駆動手段によって、移動部材を軸部材に平
行する方向に駆動すると、移動部材に固定されたスライ
ドハッチも軸方向にスライドし駆動されるので、これに
よりスライドハッチは自動的に開閉される。よって、人
手を介さずにハッチを開けて回転ドラム内の内容物を排
出させることができるようになる。したがって、本発明
の回転ドラム装置を、自動化された各種システムに組み
込んだ場合、従来のように手動で内容物の排出を行う回
転ドラム装置に比べて、飛躍的にシステム全体の作業効
率を向上させることができる。
【0032】請求項2のように、移動部材をリング状に
形成することで、ドラム型容器の回転時には移動部材全
体に遠心力がかかる。これにより、回転停止時には重力
を要因として生じていた摩擦力が、回転時には小さくな
りより小さい力で駆動することができるようになる。よ
って、駆動手段の駆動力をある程度抑えて、回転時のみ
移動部材を駆動可能に構成することができる。そして、
請求項2のように回転時に移動部材を駆動、つまりスラ
イドハッチを開閉するのであれば、回転ドラム装置の動
作を全く止めずにドラムの内容物を排出させるので、よ
り一層効率的な排出作業が可能となる。
【0033】請求項3に記載の発明によれば、駆動手段
による移動部材の駆動量は、ドラム型の容器の内容物が
所定量排出されるように制御されるので、排出量がコン
トロールされ、自動化されたシステムに好適に組み込む
ことができる。
【0034】請求項4に記載の発明によれば、スライド
ハッチが複数設けられていることから、ドラム型容器が
1回転する間に複数回排出することが可能となる。さら
に複数のスライドハッチの開け口を比較的せまく設計す
れば、1回に排出される量を所定量内に抑えることで
き、短いインターバルで断続的に所定量ずつ排出させる
ことが可能となり、排出量を一定の速度に制御しやすく
なり、自動化されたシステムに好適に組み込むことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転ドラム装置の一例としての乾燥ド
ラム装置が設けられた生ゴミ処置システムの概略構成を
示す図である。
【図2】乾燥ドラム装置を示す側面図である。
【図3】図2の乾燥ドラム装置を構成する回転槽の背面
図である。
【図4】図2の乾燥ドラム装置のエアシリンダと開閉リ
ングの接続構造を示す図である。
【符号の説明】
1 生ゴミ処理システム 20 乾燥ドラム装置(回転ドラム装置) 21 回転槽(ドラム型の容器) 22 投入ホッパー 23 駆動モーター 24 オイルバーナー 27、27 スライドハッチ 40 開閉リング(移動部材) 41、41 エアシリンダ(駆動手段) 42、42、42、42 シャフトブラケット 43、43、43、43 移動用シャフト(軸部材) 44、44 スライドベアリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E070 AA03 AB04 AB11 AB21 AB25 DA01 GA02 GA05 GA11 HA05 HB09 HD01 HF01 QA20 RA02 RA30 VA30 3L113 AA06 AC01 AC36 AC68 BA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ほぼ円柱形状に形成され、円形の断面に直
    交する中心線を中心に回転駆動されるドラム型の容器を
    備える回転ドラム装置において、 ドラム型の容器の周面には、前記中心線にほぼ平行する
    方向にスライドしながら開閉するスライドハッチが設け
    られ、 ドラム型の容器の周面近傍に前記中心線に平行するよう
    に設けられた軸部材と、 軸部材に沿って移動可能である移動部材と、 移動部材を軸部材に平行する方向に駆動し、電気的に制
    御される駆動手段とを備え、 スライドハッチは、移動部材に固定され、 駆動手段は、移動部材をスライドハッチの開閉範囲に対
    応する距離分、駆動することを特徴とする回転ドラム装
    置。
  2. 【請求項2】移動部材は、ドラム型の容器の周面を囲む
    ようにリング状に形成され、 駆動手段は、ドラム型の容器の回転時にのみ移動部材を
    駆動可能であることを特徴とする請求項1に記載の回転
    ドラム装置。
  3. 【請求項3】駆動手段による移動部材の駆動量は、ドラ
    ム型の容器の内容物が所定量排出されるように、制御さ
    れることを特徴とする請求項1または2に記載の回転ド
    ラム装置。
  4. 【請求項4】スライドハッチは複数設けられていること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の回転ドラ
    ム装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101064291B1 (ko) 2011-02-23 2011-09-14 이동언 음식물처리기의 회전드럼 몸체 자동 개폐장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101064291B1 (ko) 2011-02-23 2011-09-14 이동언 음식물처리기의 회전드럼 몸체 자동 개폐장치

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