JP2002019862A - 噴射器用ディップチューブ - Google Patents

噴射器用ディップチューブ

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JP2002019862A
JP2002019862A JP2000204520A JP2000204520A JP2002019862A JP 2002019862 A JP2002019862 A JP 2002019862A JP 2000204520 A JP2000204520 A JP 2000204520A JP 2000204520 A JP2000204520 A JP 2000204520A JP 2002019862 A JP2002019862 A JP 2002019862A
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JP
Japan
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container
weight
dip tube
injector
tube
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JP2000204520A
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English (en)
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Hideo Okada
英雄 岡田
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Mitani Valve Co Ltd
Original Assignee
Mitani Valve Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 噴射器用ディップチューブにおいて、あらゆ
る姿勢の容器の内面に液面レベルが接近した内容物をハ
ウジングへ確実に供給可能にする。 【解決手段】 噴射器ボタン5の操作により開閉制御さ
れる弁機構を内蔵しているハウジング3に、ディップチ
ューブ9の基端部が接続され、その先端部には錘10が
取付けられる。この錘の底面11は凸曲面状に形成され
ることにより、底面11の中心部が水平状態の容器内面
に対接して静止し、かつ底面中心部を中心に揺動し得
る。この底面中心部に液取入れ口12が形成されると共
に、錘10内にディップチューブ9の先端部に連通する
流路が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チューブ基端部
が、噴射器の操作により開閉制御される弁機構を内蔵し
て容器上端部に設けられたハウジングに接続され、チュ
ーブ先端部には錘が取付けられた状態で容器の内容物中
に浸漬される噴射器用ディップチューブに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種の弁機構を制御する自噴式或はポ
ンプ式の噴射器において、ディップチューブの先端部に
錘を取付けることにより、倒立状態でもチューブ先端部
を内容物中に浸漬させることができる。その構成とし
て、実開平5−58676号公報にボ−ル状錘をハウジ
ングに収納し、その上端部にチューブ先端部を接続し、
ハウジングの内周面及びボール周面間の隙間から液状内
容物を導入するのが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、錘の底
部よりも上方でハウジング内面間にディップチューブへ
の液取入れ口が形成されることにより、内容物が空状態
に近くなった場合、その液面が液取入れ口を下廻り、内
容物の供給が不可能になる点で改良の余地が残されてい
る。
【0004】本発明は、このような点に鑑みて、倒立さ
れる可能性のある容器の内面に液面がさらに接近した状
態でも内容物をハウジングへ供給可能にする噴射器用デ
ィップチューブを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、この目的を達
成するために、請求項1により、噴射器の操作により開
閉制御される弁機構を内蔵して容器上端部に設けられた
ハウジングにチューブ基端部が接続され、チューブ先端
部には錘が取付けられた状態で容器の内容物に浸漬され
る噴射器用ディップチューブにおいて、錘の底面中心部
が水平状態の容器内面に対接して静止し、かつ底面中心
部を中心に揺動し得るように、錘の底面を凸曲面状に形
成し、底面中心部に液取入れ口を形成すると共に、錘内
にチューブ先端部に連通する流路を形成したことを特徴
とする。
【0006】水平状態の容器内面に対接する底面中心部
に形成された液取入れ口から流路を経由してディップチ
ューブに液状内容物が自噴或は吸引により供給される。
錘の姿勢が変動しても水平状態の容器内面に底面が接面
した状態で揺動して、底面中心部が接面する静止位置に
復帰する。
【0007】
【発明の実施の形態】図1乃至図3を基に本発明の実施
の形態の一例による噴射器用ディップチューブを説明す
る。エアゾ−ル容器1の上端開口部に装着されたマウン
ティングキャップ2の中心凸部2b内に、内容物を放出
させるステム式の弁機構を内蔵するハウジング3が設け
られている。即ち、周知のように、噴射器として横向き
に噴射口を備えた噴射ボタン5が嵌着されて開閉制御さ
れるステム4をガスケットを介してマウンティングキャ
ップ2から突出させ、噴射ボタン5の押し下げ操作によ
る下動によりステム孔を開放して内容物を放出し、押し
下げ操作を解除されると、復帰ばねの付勢で閉鎖位置に
復帰する。ハウジング3の底部には、エアゾ−ル容器1
に充填された内容物中に浸漬されるディップチューブ9
のチューブ基端部9aが横向きに接続し、チューブ先端
部9bに錘10が取付けられている。
【0008】この錘は、図2に示すように、合成樹脂製
の中実の球体を垂直方向の中心軸線10aに対して直交
方向へ半球よりも小さく切断して形成され、その上面1
4にはその上方へ向けて環状の周壁17が形成されてい
る。これにより、錘10の底面11は凸球面状となり、
その中心部に液取入れ口12が形成されている。上面1
4は、底面11の中心部を通る中心軸線10aに対して
直交する平坦面となる。錘10の重心は、周壁17の内
部は中空状であることにより、上面14及び液取入れ口
12間の中心軸線10a上に在る。
【0009】したがって、錘10は、エアゾ−ル容器1
の容器内面、即ち容器周面1a、容器底面1b及びマウ
ンティングキャップ2のキャップ面2aの水平の内面に
接面した液取入れ口12を中心に揺動し、この接面状態
の姿勢に静止して安定するようになっている。
【0010】液取入れ口12の周囲には、凹状の液取り
入れ溝13がクロス方向に形成されている。錘10内に
は、中心軸線10aに沿って延び、次いで直交方向へ向
けて曲がる流路15が形成され、液取入れ口12に連通
している。流路15の端部は、底面11の液取入れ口1
2よりも上方に開口し、チューブ先端部9bが接続され
るチューブ接続口15aとして形成されている。流路1
5が中空状に形成されても逆に接続口15aが膨出され
ることにより、重心位置は殆ど変動しない。
【0011】エアゾ−ル容器1の正立状態では消費が進
んで液面が内方へド−ミングされて僅かにわん曲した容
器底面1bに接近しても、例えば図1に示すように、錘
10は僅かに傾倒して液取入れ口12が容器底面1bに
ほぼ接面した姿勢を取る。噴射ボタン5を操作すると、
四方の液取り入れ溝13から液取入れ口12に内容物が
流入し、流路15及びディップチューブ9を経由してハ
ウジング3に供給され、噴射ボタン5に放出される。ま
た、周壁17が容器周面1aに干渉可能であることによ
り、容器底面1bの周囲の凹部に錘10の側部が侵入す
るのに起因して、液取入れ口12が液面から浮き上がる
のが回避される。
【0012】エアゾ−ル容器1を倒して容器周面1aが
水平になった状態でも同様に液取入れ口12が容器周面
1aに接面した姿勢を取る。その際、エアゾ−ル容器1
の姿勢が変動しも容器周面1aが水平になった状態で、
底面11は容器周面1aに沿って液取入れ口12が接面
する安定位置に揺動するか、或は起き上がりこぼし式に
液取入れ口12を中心に揺動した後に安定する。その
際、上面14が垂直方向よりも大きく傾倒して重心位置
が垂直方向を越えようとして周壁17が干渉し倒立する
のが回避される。
【0013】さらに、図3はエアゾ−ル容器1が倒立さ
れた状態を示すもので、キャップ面2aに液取入れ口1
2が接面し、その際周壁17がハウジング3或は容器周
面1aに干渉することにより、液取入れ口12が液面か
ら浮き上がった状態で錘10が凸部2bの隙間或はエア
ゾ−ル容器1の肩部1cで形成される凹部に侵入するの
が回避され、キャップ面2aより液面が僅かに上方の内
容物が確実に放出される。
【0014】図4は別の実施の形態を示すもので、錘1
0に、周壁17に代えて、この錘を形成する球体の上面
14よりも上方を中空にして球面状の周壁20が形成さ
れている。これにより、錘10は、球状の干渉用周壁を
有することにより倒立姿勢に静止するのが回避される。
周壁20は球面状でなく、凸曲面状にすることもでき
る。
【0015】尚、これらの実施の形態に代えて、錘は、
容器の形状によっては前述の周壁を形成する必要はな
く、単に中実の球体を中心軸線に対して直交方向へ切断
した形状にしても良い。また、前述の球面状でなく、中
心軸線に沿って上方へ向けて徐々に直径が大きくなる非
球面の曲面状、即ち同一半径の円弧の回転体以外の凸曲
面状に形成することもできる。
【0016】本発明は、ハウジングに内蔵の弁と協働し
てポンプを構成するポンプ式噴射器のディップチューブ
にも適用される。
【0017】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、液取入れ口が
錘の底面の最下位置に形成されることにより、内容物が
少なくなった場合でも無駄なく放出することが可能とな
る。液取入れ口を中心に揺動自在であることにより、容
器の姿勢が変動してもほぼ水平状態の容器内面に液取入
れ口が接面した姿勢に安定する。
【0018】請求項2の発明によれば、容器周辺への干
渉用周壁を備えることにより、容器が倒立しにくくな
り、また容器内面に凹部が形成されている場合でも液取
入れ口を浮くのを回避させることができる。請求項3の
発明によれば、錘が倒立姿勢を取るのが一層確実に回避
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による噴射器用ディップチ
ューブの断面図である。
【図2】同噴射器用ディップチューブに接続する錘を示
すもので、同図Aはその低面図、同図Bは断面図であ
る。
【図3】同容器の倒立状態を示す断面図である。
【図4】別の実施の形態による錘の断面図である。
【符号の説明】
1 エアゾ−ル容器 2 マウンティングキャップ 3 ハウジング 5 噴射ボタン 9 ディップチューブ 10 錘 11 錘の底面 14 錘の上面 17、20 周壁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴射器の操作により開閉制御される弁機
    構を内蔵して容器上端部に設けられたハウジングにチュ
    ーブ基端部が接続され、チューブ先端部には錘が取付け
    られた状態で容器の内容物に浸漬される噴射器用ディッ
    プチューブにおいて、 錘の底面の中心部が水平状態の容器内面に対接して静止
    し、かつ前記底面中心部を中心に揺動し得るように、前
    記底面を凸曲面状に形成し、 前記底面中心部に液取入れ口を形成すると共に、前記錘
    内にチューブ先端部に連通する流路を形成したことを特
    徴とする噴射器用ディップチューブ。
  2. 【請求項2】 水平状態の容器内面に対接した底面中心
    部を通る垂直方向の中心軸線に直交して凸曲面状底面を
    切断することにより、錘の上面を平坦に形成し、この上
    面に上方へ向けて環状の周壁が形成されていることを特
    徴とする請求項1記載の噴射器用ディップチューブ。
  3. 【請求項3】 水平状態の容器内面に対接した底面中心
    部を通る垂直方向の中心軸線に直交して凸曲面状底面を
    切断することにより、錘の上面を平坦に形成し、この上
    面に上方へ向けて凸曲面状の周壁が中空状に形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の噴射器用ディップ
    チューブ。
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