JP2002019765A - 筒状体形成シート部材 - Google Patents

筒状体形成シート部材

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JP2002019765A
JP2002019765A JP2000210357A JP2000210357A JP2002019765A JP 2002019765 A JP2002019765 A JP 2002019765A JP 2000210357 A JP2000210357 A JP 2000210357A JP 2000210357 A JP2000210357 A JP 2000210357A JP 2002019765 A JP2002019765 A JP 2002019765A
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slit
locking piece
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tubular body
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Takejiro Kanzaki
武二郎 神崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 意図しない力の作用による両端部の連結解除
を防止すること。 【解決手段】 一端部11をシート部材10の幅方向に
延びる2個のスリット17と、他端12aから突出する
2個の係止片18とが配設されている筒状体形成シート
部材10。係止片18の各々には、基端における下端か
ら上端方向に延びる下切込み18a及び基端における上
端から下端方向に延びる上切込み18bが形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両端部を相互に重
合させて連結する連結手段が配設された筒状体形成シー
ト部材であって、連結手段により両端部を相互に重合さ
せて連結することにより筒状体が形成される筒状体形成
シート部材に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者は、先に、組立式器及びそれに
使用される筒状体形成シート部材を開発した。この組立
式器は、該シート部材の両端部を連結することにより形
成される筒状体を含んでいる。筒状体の下縁部には周方
向に間隔をおいてかつそれぞれ下縁に沿って周方向に延
在する複数個、例えば3個のスリットが形成されてい
る。スリットの各々とスリットの各々に対応する下縁と
の間には帯状部が形成され、帯状部の各々は周方向の両
端を支点として半径方向内側に突出しうるよう構成され
ている。このような組立式器における上記筒状体を形成
するための該シート部材は合成紙等の紙から構成され、
下縁部には長手方向に間隔をおいてかつそれぞれ下縁に
沿って長手方向に延在する複数個、例えば3個のスリッ
トが形成されている。スリットの各々とスリットの各々
に対応する下縁との間には帯状部が形成され、両端部を
連結することにより筒状体が形成される(特願平11−
241590の明細書参照)。
【0003】上記シート部材の両端部には、両端部を相
互に重合させて連結する連結手段が配設されている。こ
の連結手段の典型例は、該シート部材の一端部を該シー
ト部材の幅方向に延びる2個のスリットと、該シート部
材の他端から突出する2個の係止片とから構成されてい
る。係止片の各々には、係止片の各々の基端における下
端から上端方向に延びる下切込みが形成されている。係
止片の各々を対応するスリットに挿入しかつ該両端部を
該幅方向に相対移動させることによって、係止片の各々
の下切込みが対応するスリットの下端に係合されて係止
片の下端部がスリットの下端から下方に突出し該両端部
が重合連結されて筒状体が形成される。
【0004】上記シート部材により形成された筒状体
は、半径方向内側に突出させられた3個の帯状部の各々
をその状態で底として利用することができるので、例え
ばコーヒー等の食品類が封入された袋を収容するための
容器として好適に使用することができる。また、環状の
周縁を有する板状部材からなる底形成体を、該筒状体の
半径方向内側に突出させられた帯状部の各々の上縁上に
載置することにより筒状体内に離脱自在に装着して、該
筒状体を底付きの容器とした場合には、いわゆるビニー
ルポット、植木鉢等としても好適に使用することができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記シート部材により
形成された筒状体を、底形成体と組み合わせることによ
って、比較的重量のある収容物を収容するための容器、
例えば内部に用土が充填され、所望の植木が植えられる
植木鉢として使用した場合において、筒状体を形成する
該シート部材の他端近傍における上縁部を指でつまんで
持ち上げたとき、該シート部材の両端部を相互に重合さ
せて連結する連結手段が外れてしまうおそれがある。更
に具体的に説明すると、連結手段の典型例は、先に述べ
たように、該シート部材の一端部を該シート部材の幅方
向に延びる2個のスリットと、該シート部材の他端から
突出する2個の係止片とから構成されている。係止片の
各々には、係止片の各々の基端における下端から上端方
向に延びる下切込みが形成され、係止片の各々を対応す
るスリットに挿入しかつ該両端部を該幅方向に相対移動
させることによって、係止片の各々の下切込みが対応す
るスリットの下端に係合されて係止片の下端部がスリッ
トの下端から下方に突出し該両端部が重合連結されて筒
状体が形成されるよう構成されている。したがって、連
結手段は、筒状体の両端部に作用する周方向の力、及び
該両端部を該幅方向に相対移動させる軸方向の力のう
ち、係止片の各々の下切込みが対応するスリットの下端
に係合される方向の力に対しては必要な抵抗力を十分に
確保することができる。
【0006】しかしながら、該両端部を該幅方向に相対
移動させる軸方向の力のうち、係止片の各々の下切込み
が対応するスリットの下端から抜け出る方向の力に対し
ては十分な抵抗力を確保することができない。このた
め、筒状体を形成する該シート部材の他端部、すなわち
2個の係止片が形成されている他端の近傍における上縁
部を指でつまんで持ち上げると、内部に充填された用土
及び植木の重量により、該シート部材の一端部が、指で
つままれた該シート部材の他端部に対し該幅方向の下方
に相対移動させられる。そして該シート部材の他端部に
形成された係止片の各々が該シート部材の一端部に形成
された対応するスリットと幅方向の相対位置が整合され
ると、該シート部材の両端部を離そうとする周方向の力
の作用によって、係止片の各々と対応するスリットとの
係止が外れ、用土及び植木が落下する可能性が高くな
る。したがって、筒状体を形成する該シート部材の他端
近傍における上縁部を指でつまんで持ち上げたとして
も、両端部の連結が保持される連結手段を備えた該シー
ト部材の開発が望まれるところであった。
【0007】本発明は、上記事実に基づいてなされたも
ので、その目的は、相互に重合連結されて筒状体が形成
された両端部に、該連結が解除されうる幅方向及び周方
向の相対移動を強制する意図しない力が作用しても、該
両端部の連結が保持されることを可能にする、新規な筒
状体形成シート部材を提供することである。
【0008】本発明のその他の目的及び特徴は、本発明
に従って構成された筒状体形成シート部材の実施形態に
ついて添付図面を参照して詳細に説明する後の記載から
明らかになるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の一局面によれ
ば、両端部を相互に重合させて連結する連結手段が配設
された筒状体形成シート部材であって、連結手段は、該
シート部材の一端部を該シート部材の幅方向に延びる複
数個のスリットと、該シート部材の他端から突出する複
数個の係止片とから構成され、係止片の各々には、係止
片の各々の基端における下端から上端方向に延びる下切
込みが形成され、係止片の各々を対応するスリットに挿
入しかつ該両端部を該幅方向に相対移動させることによ
って、係止片の各々の下切込みが対応するスリットの下
端に係合されて係止片の各々の下端部が対応するスリッ
トの下端から下方に突出し該両端部が重合連結されて筒
状体が形成される筒状体形成シート部材において、係止
片の各々には、係止片の各々の基端における上端から下
端方向に延びる上切込みが形成されている、ことを特徴
とする筒状体形成シート部材、が提供される。
【0010】本発明の他の局面によれば、両端部を相互
に重合させて連結する連結手段が配設された筒状体形成
シート部材であって、連結手段は、該シート部材の一端
部を該シート部材の幅方向に延びる複数個のスリット
と、該シート部材の他端から突出する複数個の係止片と
から構成され、係止片の各々には、係止片の各々の基端
における下端から上端方向に延びる下切込みが形成さ
れ、係止片の各々を対応するスリットに挿入しかつ該両
端部を該幅方向に相対移動させることによって、係止片
の各々の下切込みが対応するスリットの下端に係合され
て係止片の各々の下端部が対応するスリットの下端から
下方に突出し該両端部が重合連結されて筒状体が形成さ
れる筒状体形成シート部材において、複数個の係止片の
うち最上部に位置する係止片だけには該係止片の基端に
おける上端から下端方向に延びる上切込みが形成されて
おり、最上部に位置する該係止片の、該幅方向における
全長は、対応するスリットの全長及び他の係止片の、該
幅方向における全長よりも長く規定され、最上部に位置
する該係止片における上切込みの全長は最上部に位置す
る該係止片における下切込みの全長よりも長く規定さ
れ、最上部に位置する該係止片の上端部を、対応するス
リットの上端部に挿入しかつ該挿入部を旋回中心として
最上部に位置する該係止片が対応するスリットに更に挿
入される方向に旋回させることにより、最上部に位置す
る該係止片が対応するスリットに完全に挿入されると共
に他の係止片が対応するスリットに完全に挿入されるよ
う構成されている、ことを特徴とする筒状体形成シート
部材、が提供される。最上部に位置する該係止片が対応
するスリットに完全に挿入されかつ該他の係止片が対応
するスリットに完全に挿入された後に該両端部を該幅方
向に相対移動させることによって、係止片の各々の下切
込みが対応するスリットの下端に係合されて係止片の各
々の下端部が対応するスリットの下端から下方に突出し
該両端部が重合連結されて筒状体が形成される、ことが
好ましい。
【0011】本発明の更に他の局面によれば、両端部を
相互に重合させて連結する連結手段が配設された筒状体
形成シート部材であって、連結手段は、該シート部材の
一端に沿って該シート部材の一端部を該シート部材の幅
方向に延びる少なくとも1個のスリットと、該シート部
材の他端から突出する少なくとも1個の係止片とから構
成され、係止片には、係止片の基端における下端から上
端方向に延びる下切込みが形成され、係止片をスリット
に挿入しかつ該両端部を該幅方向に相対移動させること
によって、係止片の下切込みがスリットの下端に係合さ
れて係止片の下端部がスリットの下端から下方に突出し
該両端部が重合連結されて筒状体が形成される筒状体形
成シート部材において、該シート部材の他端部における
下端部及び/又は上端部には、下端部及び/又は上端部
を該幅方向に延びる1個の補助スリットが形成され、該
シート部材の一端における下端部及び/又は上端部は、
スリットの延長上に位置するよう該シート部材の他端方
向に後退した位置に形成され、該シート部材の一端にお
ける下端部及び/又は上端部には該一端から突出する1
個の補助係止片が形成され、該両端部が重合連結されて
筒状体が形成された状態で、補助係止片は補助スリット
に挿入されるよう構成されている、ことを特徴とする筒
状体形成シート部材、が提供される。
【0012】本発明の更に他の局面によれば、両端部を
相互に重合させて連結する連結手段が配設された筒状体
形成シート部材であって、連結手段は、該シート部材の
一端部を該シート部材の幅方向に延びる1個のスリット
と、該シート部材の他端から突出する1個の係止片とか
ら構成され、係止片には、係止片の基端における下端か
ら上端方向に延びる下切込みが形成され、係止片をスリ
ットに挿入しかつ該両端部を該幅方向に相対移動させる
ことによって、係止片の下切込みがスリットの下端に係
合されて係止片の下端部がスリットの下端から下方に突
出し該両端部が重合連結されて筒状体が形成される筒状
体形成シート部材において、1個の係止片には、係止片
の基端における上端から下端方向に延びる上切込みが形
成されている、ことを特徴とする筒状体形成シート部
材、が提供される。スリットの、突起形状部を除く部
分、該シート部材の他端及び補助スリットは、それぞれ
同じ大きさの半径を有する円弧に沿って延在するよう形
成されかつ該両端部が重合連結されて筒状体が形成され
た状態で相互に共通の該円弧に沿って延在するようほぼ
整合して位置付けられる、ことが好ましい。係止片がス
リットに完全に挿入されかつ突起形状部が補助スリット
に完全に挿入された後に該両端部を該幅方向に実質上該
円弧に沿って相対移動させることによって、係止片の下
切込みがスリットの下端に係合されて係止片の下端部が
スリットの下端から下方に突出し該両端部が重合連結さ
れて筒状体が形成される、ことが好ましい。
【0013】上記筒状体形成シート部材において、該シ
ート部材の一端部を該幅方向に延びる1個又は複数のス
リットの上端及び/又は下端は、円形状をなす小孔によ
り規定されている、ことが好ましい。また、該シート部
材の下縁部には長手方向に間隔をおいてかつそれぞれ下
縁に沿って長手方向に延在する複数個のスリットが形成
され、スリットの各々と各々に対応する下縁との間には
帯状部が形成され、帯状部の各々は、筒状体が形成され
た状態において、周方向の両端を支点として半径方向内
側に突出しうる、ことが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図25を参照して、
本発明に従って構成された筒状体形成シート部材の実施
形態について説明する。なお、図1〜図25において、
実質上同一部分は同一符号で示されている。
【0015】先ず図1を参照して、後述する組立式器1
00における筒状体110(いずれも図2参照)を形成
するための筒状体形成シート部材10は、平坦な紙から
構成されている。なお、筒状体形成シート部材10は、
以下の説明において、これを単に「シート部材10」と
略称する。シート部材10は、合成紙をも含む広義の紙
から構成することができるが(適用可能な紙であればど
のような種類の紙であってもよい)、更に具体的には、
これらに限定されるものではないが、包装分野で使用さ
れる板紙、あるいは合成紙から構成されることが好まし
い。実施形態におけるシート部材10は、合成紙から構
成されている。プラスチックを基材として、その表面を
紙のように加工して印刷や筆記ができるようにしたシー
ト部材である合成紙の好適例としては、商標名「ユポ」
として、王子油化合成紙株式会社により製造販売されて
いるものを挙げることができる〔例えば、名称「アルフ
ァーユポ」、グレード名「QJJ400」(厚さ0.4
mm)、「QJJ500」(厚さ0.5mm)又は「P
II950」(厚さ0.95mm)〕。この合成紙「ユ
ポ」は、0.06mm乃至0.95mmの厚さの範囲内
で、種々の厚さを揃えている。シート部材10として
は、0.1mm乃至3.0mmの厚さを有する合成紙が
実用上好適であるが、一つの実施例としては、0.4m
m乃至0.95mmの厚さを有する「ユポ」が好適であ
る。シート部材10を構成する合成紙の厚さが過剰に薄
いと剛性が弱過ぎて組立式器100に適用できなくなる
おそれがある。また過剰に厚いと、剛性が強過ぎて取り
扱いにくくなる、比較的小さな組立式器100に適用し
にくくなる、重量及びコストが増大する、等の問題が生
ずる。0.1mm乃至3.0mmの厚さの範囲であれ
ば、上記問題を実質上クリアすることができ、0.4m
m乃至0.95mmの厚さの範囲であれば、上記問題を
実用上一層確実にクリアすることができるものである。
【0016】上記したような合成紙から構成されるシー
ト部材10は、図1に明示されているように、一端11
aを有する一端部11と、他端12aを有する他端部1
2と、一端11a及び他端12a間に延在する上縁13
及び下縁14とを有している。シート部材10は、全体
として平面がほぼ矩形状をなすよう形成されている。し
たがって、上縁13及び下縁14は互いに平行に直線状
に延び、また一端11a及び他端12aは、互いに平行
に直線状に延びると共に上縁13及び下縁14に対し直
角に延びるよう形成されている。なお、この明細書にお
いて、シート部材10における「長手方向」とは図1に
示す平面図において左右方向(一端11a及び他端12
aが存在する方向)、またシート部材10における「幅
方向」とは図1に示す平面図において上下方向(上縁1
3及び下縁14が存在する方向)を意味するものとす
る。
【0017】シート部材10の下縁部には長手方向に等
間隔をおいてかつそれぞれ下縁14に沿って周長手方向
に延在する複数個の、実施形態では3個のスリット15
が形成されている。スリット15の各々は、それぞれ下
縁14に平行にかつ直線状に延在するよう形成されかつ
シート部材10の片面から他面を貫通するよう形成され
ている。スリット15の各々と各々に対応する下縁14
との間には帯状部16が形成される。シート部材10が
後述するようにしてほぼ円筒形状をなす筒状体110
(図2参照)に形成された状態で、帯状部16の各々は
該円筒形状の一部をなす円弧形状に湾曲させられる。す
なわち、帯状部16の各々は、シート部材10から筒状
体110が形成された状態で、周方向の両端を支点とし
て半径方向内側に反転して突出しうるよう構成される。
帯状部16の各々の長手方向両端には、帯状部16の各
々の上記内側への突出を容易にするための折曲可能ライ
ン16aが形成されている。折曲可能ライン16aの各
々は、この実施形態においては、帯状部16の各々の長
手方向両端の片面(筒状体110とされたときの外周面
となる側の面)に、実質上幅方向に直線状に延在するよ
う形成された溝からなる。帯状部16の各々において、
長手方向両端に形成される折曲可能ライン16aの各々
は、シート部材10の下縁14から対応するスリット1
5の両端に向かうにしたがって相互に近付くように傾斜
している。換言すれば、折曲可能ライン16aの各々
は、スリット15の両端から下縁14に向かって末広が
りとなるように形成される。帯状部16の各々の長手方
向の中心(図1において直線Lにより示される中心)間
の間隔は、スリット17の各々を通ってシート部材10
の幅方向に延びる直線L1と、シート部材10の他端1
2aを通って幅方向に延びる直線L2との間の長手方向
の長さlの実質上1/3に規定されている。図1におい
て、左端の帯状部16の該中心と上記直線L2との間の
間隔及び右端の帯状部16の該中心と上記直線L1との
間の間隔は、相互に実質上等しく規定されかつ上記長さ
lの実質上1/6に規定されている。後の説明から容易
に理解されるように、この長さlは筒状体110の円周
の長さと実質上同じ長さを規定する。
【0018】シート部材10には、その両端部(一端部
11と他端部12)を相互に重合させて連結する連結手
段が配設されている。図1及び図3を参照して、シート
部材10に配設されている連結手段は、その両端部を分
離自在に連結するよう構成され、シート部材10の一端
部11をシート部材10の幅方向に延びる少なくとも1
個のスリット17と、シート部材10の他端12aから
突出する少なくとも1個の係止片18とから構成されて
いる。この実施形態において、スリット17及び係止片
18は、それぞれ2個、幅方向に間隔をおいて形成さ
れ、また、スリット17の各々は、シート部材10の一
端11aに沿って一端11aに平行に、シート部材10
の一端部11を直線状に延びるよう形成されている。ス
リット17の各々は、一端部11を幅方向に延びる直線
L2上に間隔を置いて位置付けられるように形成され、
かつシート部材10の片面から他面を貫通するよう形成
されている。シート部材10には、スリット17の各々
の上端に接続して、円形状をなす小孔17aが形成され
ている。シート部材10にはまた、スリット17の各々
の下端から他端12aに向かって若干延び出す小スリッ
ト17bが形成されている。したがって、スリット17
の各々の上端は円形状をなす小孔17aにより規定さ
れ、またスリット17の各々の下端は、該下端から他端
12aに向かって若干延び出す小スリット17bにより
規定される、といえる。スリット17の各々は、各々の
上端及び下端を規定する小孔17a及び小スリット17
bを含め、相互に実質上同一の構成及び大きさを有して
いる。
【0019】係止片18の各々は、この形状に限定され
るものではないがほぼ矩形をなし、他端12aから、シ
ート部材10の長手方向外方に突出するよう形成されて
いる。係止片18の各々の上縁の先端部は、突出方向に
向かって下方に傾斜している。係止片18の各々には、
係止片18の各々の基端における下端から上端方向に延
びる下切込み18aと、係止片18の各々の基端におけ
る上端から下端方向に延びる上切込み18bとが形成さ
れている。下切込み18aの各々及び上切込み18bの
各々は、対応する係止片18の基端を、すなわちシート
部材10の他端12aの延長上を、所定の長さ、直線状
に延びるよう形成されている。この実施形態において、
下切込み18aの各々の長さ及び上切込み18bの各々
の長さは相互に実質上同じに規定されている。係止片1
8の各々は、各々の基端に形成された下切込み18a及
び上切込み18bを含め、相互に実質上同一の構成及び
大きさを有している。係止片18の各々の、シート部材
10における幅方向の全長、すなわち係止片18の各々
の上下方向の全長は、対応するスリット17の全長(小
孔17a及び小スリット17bを含む全長)と同じ又は
それより若干短く形成されている。係止片18の各々
の、下切込み18aの上端の、シート部材10の幅方向
位置は、対応するスリット17の下端の該幅方向位置と
実質上同じに規定されている。すなわち、シート部材1
0の下縁14から下側の係止片18の、下切込み18a
の上端までの距離は、下縁14から下側のスリット17
の下端(小スリット17b)までの距離と実質上同一に
規定され、また、シート部材10の下縁14から上側の
係止片18の、下切込み18aの上端までの距離は、下
縁14から上側のスリット17の下端(小スリット17
b)までの距離と実質上同一に規定されている。以上の
ように構成されたシート部材10は、合成紙をプレスを
利用して打ち抜き加工を施すことにより容易に形成され
る。また打ち抜き加工と同時に、折曲可能ライン16a
の各々を適宜の上型及び下型を利用して形成することは
きわめて容易である。
【0020】上記のように構成されたシート部材10の
両端部を相互に重合させて、上記連結手段により連結す
ることにより、組立式器100における筒状体110を
形成することができる。図4を参照して、筒状体110
を形成するに際しては、先ず、図1に示すような成形時
の平坦な状態にあるシート部材10を周方向に弾性変形
させてその両端部(一端部11及び他端部12)を相互
に接近させかつ、シート部材10の他端部12を一端部
11に対し、シート部材10の幅方向上方に若干相対移
動させる。この幅方向の相対移動量は、ほぼ、係止片1
8の各々における下切込み18aの長さに相当する量で
よい。この相対移動によって、係止片18の各々が、対
応するスリット17に対し、シート部材10の幅方向に
ほぼ整合して位置付けられる。次いで、係止片18の各
々を、対応するスリット17に向けて相対移動させかつ
各々の基端まで挿入する(図5参照)。この操作により
シート部材10はほぼ筒状体に弾性変形させられる。シ
ート部材10の両端部、すなわち一端部11及び他端部
12は重合させられるが、一端部11及び他端部12に
おける上縁13の各々及び下縁14の各々は、それぞれ
上記幅方向の相対移動量に相当する量だけ幅方向にずれ
た状態に位置付けられる。この状態から、図5において
矢印で示されるように、シート部材10の一端部12を
幅方向下方に、シート部材10の他端部11を幅方向上
方に、相対移動させる。係止片18の各々の下切込み1
8aが対応するスリット17の下端に係合され、下切込
み18aの各々の上端が対応するスリット17の下端に
達して当接すると、該相対移動が停止される(図6参
照)。係止片18の各々の下端部は対応するスリット1
7の下端から下方に突出し、シート部材10の一端部1
1及び他端部12の上縁13の各々及び下縁14の各々
は、それぞれ幅方向に整合された状態に位置付けられ
る。以上の連結操作によりシート部材10の両端部が重
合させられ、分離自在に連結される。これによって開口
面積が軸方向の上から下まで実質上同じである円筒形状
をなす筒状体110が組み立てられる(図2参照)。上
記説明から明らかなように、シート部材10の他端部1
2は筒状体110の半径方向外側に、また一端部11は
筒状体110の半径方向内側にそれぞれ位置付けられる
形態で重合される。上縁13は筒状体110の円形の頂
縁を、また下縁14は筒状体110の円形の底縁を構成
する。なお上記連結操作と逆の連結解除操作を行なうこ
とにより、筒状体110を元の形状のシート部材10に
戻すことができることは容易に理解されるであろう。以
下の実施形態についても同じことが言える。
【0021】図1、図2及び図6を参照して、シート部
材10が実質上円筒形状をなす筒状体110とされた状
態で、帯状部16の各々を半径方向内側に強制(押圧)
することにより、帯状部16の各々は周方向の両端に形
成された折曲可能ライン16aを支点として半径方向内
側に反転し、ほぼ円弧形状に湾曲して突出させられる。
帯状部16の各々の下縁及び上縁は、突出させられた状
態において、実質上、互いに平行な水平面上に位置付け
られる。この理由は必ずしも明らかではないが、折曲可
能ライン16aの各々を、下縁14から対応するスリッ
ト15の両端に向かうに従って各々の直線L(中心線
L)に相互に近付くように傾斜させることに起因するこ
とは、本発明等の実験により確認されている。この構成
及び作用により、筒状体110を載置面に安定して載置
させ、かつ底形成体2を突出させられた帯状部16の各
々の上縁上に安定して載置させることを可能にするもの
である。図示の実施形態において、組立式器100は、
上記筒状体110と、底形成体2とを組み合せることに
より構成され、植木鉢として利用される。底形成体2
は、環状の周縁を有する合成紙製シート部材から構成さ
れている。底形成体2は実施形態では円板形状をなし、
その中心部には水抜き孔2aが形成されている。底形成
体2は、筒状体110の上部開口側からその内部に挿入
され、先に述べたように半径方向内側に突出させられた
帯状部16の各々の上縁上に載置されることにより、筒
状体110の底部内に離脱自在に装着される。底形成体
2に適用される合成紙は、シート部材10に適用される
商標名「ユポ」等の合成紙と実質上同一である。なお、
底形成体2はPP、PE等の適宜の合成樹脂から一体成
形することもできる。
【0022】以上のようにして、筒状体110及び底形
成体2から組み立てられた組立式器100には用土が充
填され、所望の植物が植えられて植木鉢として利用され
る。この植木鉢を移動させる場合等において、筒状体1
10を形成するシート部材10の他端部12、すなわち
2個の係止片18が形成されている他端12aの近傍に
おける上縁部を指でつまんで持ち上げると、内部に充填
された用土及び植木の重量に起因して、シート部材10
の一端部11には、指でつままれたシート部材10の他
端部12に対し、シート部材10の幅方向下方に相対移
動させようとする意図しない強制力が作用する(図7に
示される矢印参照)。この意図しない力の作用により強
制される相対移動は、シート部材10の両端部の該連結
を解除しようとする方向の相対移動である。しかしなが
ら、本発明におけるシート部材10においては、先に説
明したように、係止片18の各々には、係止片18の各
々の基端における上端から下端方向に延びる上切込み1
8bが形成されているので、該相対移動が行なわれて
も、係止片18の各々が、対応するスリット17と幅方
向の相対位置が整合される該位置を通過して更に相対的
に上方に移動させられ、係止片18の各々の上切込み1
8bの下端が対応するスリット17の上端を規定する小
孔17aに当接して該相対移動が停止させられる。すな
わち係止片18の各々の上切込み18bは、対応するス
リット17の上端を規定する小孔17aに係合されて、
係止片18の各々の上端部が対応するスリット17の上
端を規定する小孔17aから上方に突出し、両端部が重
合連結されるので、該相対移動に際して、両端部を周方
向に離そうとする力が同時に作用しても、両端部の連結
はしっかりと保持され、該連結が解除されることは確実
に防止される(図7参照)。したがって本発明のシート
部材10によれば、相互に重合連結されて形成された筒
状体110の両端部に、該連結が解除されうる幅方向及
び周方向の相対移動を強制する意図しない力が作用して
も、該両端部の連結はしっかりと保持される。その結
果、植木鉢の収容物である用土及び植木の落下を確実に
防止することができる。
【0023】本発明のシート部材10により形成される
筒状体110は、反転、突出させられた帯状部16の各
々をその状態で底として利用することができるので、底
形成体2を使用しなくとも、容器として、例えばコーヒ
ー等の食品類が封入された袋を収容するための容器とし
て好適に使用することができる。その場合、筒状体11
0の円形の頂縁により規定される開口上端を、図示しな
い蓋により開閉するよう構成することが好ましい。また
本発明のシート部材10により形成される筒状体110
は、いわゆるビニールポット、植木鉢等の底付きの容器
を収容するための装飾カバー的な容器としても適用可能
である。これらの場合においても、上記した作用効果が
実質上同じように得られることはいうまでもない。更に
はまた筒状体110を、帯状部16の各々を突出させな
い円筒形状の状態で他の容器の周囲を覆う、装飾カバー
としての使用も可能である。この場合、装飾カバーには
収容物が存在しないので、筒状体110を形成するシー
ト部材10の他端部、すなわち2個の係止片18が形成
されている、筒状体110を形成するシート部材10の
他端12aの近傍における上縁部を指でつまんで持ち上
げても、シート部材10の一端部11が、指でつままれ
たシート部材10の他端部12に対しシート部材10の
幅方向の下方に相対移動させられることはないので、そ
れによって両端部に連結が解除されるおそれはない。し
かしながら、相互に重合連結されて筒状体110が形成
された両端部に、該連結が解除されうる幅方向及び周方
向の相対移動を強制する、意図しない力が作用する可能
性は皆無とはいえず、その場合においても、本発明のシ
ート部材10により形成される筒状体110における該
両端部の連結がしっかりと保持されることは、先の説明
から容易に理解されるであろう。
【0024】なお上記シート部材10において、連結手
段は、2個のスリット17と2個の係止片18とから構
成されているが、1個のスリット17と1個の係止片1
8とから構成する他の実施形態、あるいは3個以上のス
リット17と3個以上の係止片18とから構成する更に
他の実施形態も成立する。いずれの実施形態において
も、上記した特徴ある構成を備えることにより、上記し
た作用効果と実質上同じ作用効果が得られることはいう
までもない。また、上記シート部材10において、スリ
ット17の各々の上端を規定する円形状の小孔17a
は、筒状体110の両端部に、該連結が解除されうる幅
方向の相対移動を強制する力が作用して、対応する係止
片18の上切込み18bが係合された場合、該係合後の
スリット17の各々の浮き上がりを防止して該係合をし
っかりと保持すると共に該係合による該上端の破断を防
止してその強度を保証する機能を有するものである。一
方、スリット17の各々の下端を規定する小スリット1
7bは、スリット17の各々を挟む、シート部材10の
長手方向両側の、シート部材10の表裏方向への相対移
動を容易に許容して、対応する係止片18の挿入を容易
にする機能を有するものである。上記円形状の小孔17
aは、その機能の必要性に応じて、スリット17の各々
の上端及び/又は下端に形成することができる。同様
に、小スリット17bも、その機能の必要性に応じて、
スリット17の各々の上端及び/又は下端に形成するこ
とができる。また図3に示されているように、スリット
17の各々において、小孔17a及び小スリット17b
を形成することもできる。もちろんスリット17の各々
が小孔17a及び小スリット17bを含まない実施形態
もある。なお、後述するシート部材10の他の実施形態
に形成されるスリット17についても上記と同じことが
いえる。また、上記シート部材10において、下切込み
18a及び/又は上切込み18bの隙間(実質上隙間ゼ
ロも含まれる)及び長さは、必要に応じ適宜設定される
ことはいうまでもない。下切込み18a及び/又は上切
込み18bの隙間が比較的広い場合には、スリットある
いは切欠きといった形態となるが、本発明における下切
込み18a及び/又は上切込み18bとは、これらをも
含むものである。なお、後述するシート部材10の他の
実施形態に形成される下切込み18a及び/又は上切込
み18bについても上記と同じことがいえる。
【0025】上記組立式器100は、筒状体110を形
成するシート部材10及び底形成体2が合成紙から構成
されることに起因して、耐水性に優れ、水に濡れても印
刷が落ちることはないのみならず材質の劣化(強度の低
下や形状の変化等)はほとんどないので、耐久性に優
れ、アウトドアに配置され雨に打たれても何ら問題はな
いので、組立式植木鉢として好適に使用できる。そして
筒状体110を形成するシート部材10はまた、両端部
の連結を解除することにより、用土を残した状態で容易
に筒状体110を解除せしめて用土の外周から容易に離
脱せしめることができると共に軽量であるので、汚れた
場合には、簡単に離脱せしめ、所望の場所に持ち運んで
拭き取りあるいは洗濯(水洗い)をきわめて容易に遂行
することができる(持ち運びのための労力の負担は殆ど
ない)。シート部材10は上記の如く耐水性に優れ、水
に濡れても印刷が落ちることはないのみならず材質の劣
化(強度の低下や形状の変化等)はほとんどないので、
汚れを容易に落とすことができ、洗浄性にも優れてい
る。底形成体2も同様に、優れた耐久性、耐水性、洗浄
性等が得られる。
【0026】筒状体110を形成するシート部材10は
また、上記のように合成紙から構成されることに起因し
て、その弾性により筒状体110を容易に形成すること
ができる、破れにくく耐久性に優れている、長期の使用
によっても材質が劣化することなくその品質が確保され
る、何度も使用できる(半永久的な使用が可能であ
る)、軽量であり、複数の積層(スタック)が可能であ
るので輸送及び保管(含む陳列)が容易である、等のメ
リットが上記に加えて更に得られる。また、筒状体11
0が形成されない状態(シート状)では、著しく少ない
スペースでの複数の積層が可能であり、したがって輸送
スペース及び保管スペースを大幅に低減することがで
き、輸送及び保管が容易となる。底形成体2も同様に、
優れた耐久性、輸送性、保管性等が得られる。なお合成
紙はその弾性により筒状体110への変形が容易である
が、筒状体110を解除した場合には、元のシート部材
10への復元性をも備えており、実用上、きわめて便利
である(具体的には、洗浄、輸送、保管等の遂行時)。
【0027】シート部材10及び底形成体2を構成する
合成紙は、上記したように半永久的使用が可能であり、
ユーザにとっては経済的に著しく有利である。しかしな
がらもしもこれを廃棄する場合には、燃焼させても有害
物質を生成することがなく、したがって環境を汚染する
ことなく容易に廃棄することが可能である。すなわち組
立式器100を使用した後、全体を通常の紙として廃棄
することができ、環境保全上の要求を完璧に満足させる
ことができるので、時代の要請にも充分対応することが
できる。
【0028】図8には、本発明によるシート部材10の
他の実施形態の要部である連結手段が示されている。こ
の連結手段は、図1に示す実施形態と同じく、2個のス
リット17と2個の係止片18とから構成されている。
シート部材10には、スリット17の各々の上端及び下
端から他端12aに向かって若干延び出す小スリット1
7bが形成されている。したがって、スリット17の各
々の上端及び下端は、該上端及び下端から他端12aに
向かって若干延び出す小スリット17bにより規定され
る、といえる。スリット17の各々は、各々の上端及び
下端を規定する小スリット17bを含め、相互に実質上
同一の構成及び大きさを有している。係止片18の各々
には下切込み18aが形成されている。上部に位置する
係止片18だけには、該係止片18の基端における上端
から下端方向に延びる上切込み18bが形成されている
が、下部に位置する係止片18には上切込み18bは形
成されていない。上部に位置する該係止片18の、シー
ト部材10の幅方向における全長は対応するスリット1
7の全長及び下部に位置する係止片18の、該幅方向に
おける全長よりも長く規定されている(図8における2
点鎖線は、下部に位置する係止片18の上端に相当する
位置を示している)。下部に位置する係止片18の、該
幅方向における全長は、対応するスリット17の全長
(小スリット17bの各々を含む全長)と同じ又はそれ
より若干短く形成されている。上部に位置する該係止片
18における上切込み18bの全長は上部に位置する該
係止片18における下切込み18aの全長よりも長く規
定されている。係止片18の各々の下切込み18aの長
さは相互に実質上同じに規定されている。図8に示すシ
ート部材10のその他の構成は、図1に示すシート部材
10と実質上同一であるので、説明は省略する。
【0029】図8に示すシート部材10の両端部を相互
に重合させて、上記連結手段により連結することによ
り、組立式器100における筒状体110を形成するこ
とができる。図9を参照して、筒状体110を形成する
に際しては、先ず、図8に示すような成形時の平坦な状
態にあるシート部材10を周方向に弾性変形させてその
の両端部を相互に接近させる。次いで、上部に位置する
係止片18の上端部を、対応するスリット17の上端部
に挿入する(図9参照)。該挿入部を旋回中心として上
部に位置する係止片18が対応するスリット17に更に
挿入される方向に、シート部材10の他端部12を一端
部11に対して相対的に旋回させることにより(図10
参照)、上部に位置する係止片18が対応するスリット
18に完全に、すなわち基端まで挿入されると共に下部
に位置する係止片18が対応するスリット17に完全
に、すなわち基端まで挿入される(図11参照)。この
連結操作によりシート部材10はほぼ筒状体に弾性変形
させられる。シート部材10の両端部は重合させられる
が、一端部11及び他端部12における上縁13の各々
及び下縁14の各々は、先の実施形態におけると同様
に、幅方向にずれた状態に位置付けられる。この状態か
ら、図11において矢印で示されるように、シート部材
10の一端部12を幅方向下方に、シート部材10の他
端部11に対して相対移動させる。係止片18の各々の
下切込み18aが対応するスリット17の下端(小スリ
ット17b)に係合され、下切込み18aの各々の上端
が対応するスリット17の下端に達して当接すると、該
相対移動が停止される(図12参照)。係止片18の各
々の下端部は対応するスリット17の下端から下方に突
出し、シート部材10の一端部11及び他端部12の上
縁13の各々及び下縁14の各々は、それぞれ幅方向に
整合された状態に位置付けられる。以上の連結操作によ
りシート部材10の両端部が重合させられ、分離自在に
連結される。これによって開口面積が軸方向の上から下
まで実質上同じである円筒形状をなす筒状体110が組
み立てられる(図示せず)。
【0030】シート部材10が実質上円筒形状をなす筒
状体110とされた状態で、先の実施形態におけると同
じようにして、図示しない帯状部16の各々を半径方向
内側に突出させ、筒状体110と底形成体2とを組み合
せることにより図示しない組立式器100が構成され
る。この組立式器100の全体の構成は、連結手段を除
き、図2に示されている組立式器100とほぼ同じであ
る。この組立式器100には用土が充填され、所望の植
物が植えられて、植木鉢として利用される。この植木鉢
を移動させる場合等において、先の実施形態におけると
同じようにして、筒状体110を形成するシート部材1
0の他端部12における上縁部を指でつまんで持ち上げ
ると、内部に充填された用土及び植木の重量に起因し
て、シート部材10の一端部11には、指でつままれた
シート部材10の他端部12に対し、シート部材10の
幅方向下方に相対移動させようとする意図しない強制力
が作用する。この意図しない力の作用により強制される
相対移動は、シート部材10の両端部の該連結を解除し
ようとする方向の相対移動である。しかしながら、図8
に示すシート部材10においては、該相対移動により、
下部に位置する係止片18が、対応するスリット17と
幅方向の相対位置が整合される位置まで戻されると、下
部に位置する係止片18には上切込み18aが形成され
ていないので、下部に位置する係止片18の上端が対応
するスリット17の上端に当接して、それ以上の該相対
移動が阻止させられる。先に述べたように、上部に位置
する係止片18の該幅方向における全長は、対応するス
リット17の全長及び下部に位置する係止片18の、該
幅方向における全長よりも長く規定され、また上部に位
置する係止片18における上切込み18bの全長は上部
に位置する係止片18における下切込みの全長よりも長
く規定されているので、該連結を解除しようとする方向
の該相対移動により、上部に位置する係止片18が対応
するスリット17に対し相対的に上方に移動させられる
と、上部に位置する係止片18における上切込み18b
が対応するスリット17の上端に係合させられて、上部
に位置する係止片18の上端部が対応するスリット17
の上端部から上方に突出して位置付けられる(図11参
照)。その結果、該相対移動に際して、両端部を周方向
に離そうとする力が同時に作用しても、上部に位置する
係止片18の上端部が対応するスリット17の上端部か
ら上方に突出して位置付けられていることに起因して、
該連結の解除は阻止され、該両端部の連結はしっかりと
保持される。その結果、植木鉢の収容物である用土及び
植木の落下を確実に防止することができる。
【0031】なお、図8〜図12を参照して説明したシ
ート部材10において、連結手段は、2個のスリット1
7と2個の係止片18とから構成されているが、1個の
スリット17と1個の係止片18とから構成する他の実
施形態、あるいは3個以上のスリット17と3個以上の
係止片18とから構成する更に他の実施形態も成立す
る。連結手段が、1個のスリット17と1個の係止片1
8とから構成される他の実施形態の場合、図8におい
て、シート部材10における幅方向上部に位置するスリ
ット17と係止片18とにより連結手段が構成される。
したがって、この場合における1個の係止片18の、シ
ート部材10の幅方向における全長は、1個のスリット
17の全長よりも長く規定され、また該1個の係止片1
8における上切込み18bの全長は該1個の係止片18
における下切込み18aの全長よりも長く規定されるよ
う構成される。この実施形態においても、連結手段は上
記した特徴ある構成を有しているので、図8〜図12を
参照して説明したシート部材10におけるのと実質上同
じ作用効果が得られることはいうまでもない。また、連
結手段が、3個以上のスリット17と3個以上の係止片
18とから構成される更に他の実施形態の場合、「上
部」に位置する係止片18は、「最上部」に位置する係
止片18となる。すなわち、この実施形態においては、
3個以上の係止片18のうち最上部に位置する係止片1
8だけには最上部に位置する係止片18の基端における
上端から下端方向に延びる上切込み18bが形成され
る。また、最上部に位置する係止片18の、シート部材
10の幅方向における全長は、対応するスリット17の
全長及び他の係止片18の、シート部材10の幅方向に
おける全長よりも長く規定される。更にはまた、最上部
に位置する係止片18における上切込み18bの全長は
最上部に位置する係止片18における下切込み18aの
全長よりも長く規定される。この実施形態においても図
8〜図12を参照して説明したシート部材10における
のと実質上同じ作用効果が得られることはいうまでもな
い。
【0032】図13及び図15には、本発明によるシー
ト部材10の更に他の実施形態が示されている。このシ
ート部材10に配設された連結手段は、図1及び図8に
示すシート部材10と同様に、2個のスリット17と2
個の係止片18とを備えている。スリット17の各々
は、図8に示すシート部材10に形成されたスリット1
7の各々と実質上同じ構成を有している。係止片18の
各々には、下切込み18aが形成されているが、上切込
み18bは形成されていない。シート部材10の他端部
12における下端部には、シート部材10の他端12a
に沿って下端部をシート部材10の幅方向に延びる1個
の補助スリット20が形成されている。補助スリット2
0はスリット17の各々と実質上同じ構成を有してい
る。すなわちシート部材10には、補助スリット20の
上端及び下端から他端12aに向かって若干延び出す小
スリット20bが形成されている。したがって、補助ス
リット20の上端及び下端は、該上端及び下端から他端
12aに向かって若干延び出す小スリット20bにより
規定される、といえる。補助スリット20の長さはスリ
ット17の各々の長さよりも短く規定されている。シー
ト部材10の一端11aにおける下端部は、スリット1
7の各々の延長上に位置するようシート部材10の他端
12a方向に後退した位置に形成されている。シート部
材10の他端12a方向に後退した位置に形成された、
一端11aにおける下端部には、該一端から突出する1
個の補助係止片22が形成されている。図13及び図1
5に示すシート部材10のその他の構成は、図1に示す
シート部材10と実質上同一であるので、説明は省略す
る。
【0033】図13及び図15に示すシート部材10の
両端部を相互に重合させて、上記連結手段により連結す
ることにより、組立式器100における筒状体110を
形成することができる。この連結操作のうち、係止片1
8の各々と、対応するスリット17との連結操作は、図
4〜図6を参照して説明したシート部材10の連結操作
とほぼ同一であるので簡単に説明する。図16を参照し
て、筒状体110を形成するに際しては、先ず、図13
に示すような成形時の平坦な状態にあるシート部材10
を周方向に弾性変形させてその両端部を相互に接近させ
かつ、シート部材10の他端部12を一端部11に対
し、シート部材10の幅方向上方に若干相対移動させ
る。次いで、係止片18の各々を、対応するスリット1
7に向けて相対移動させかつ各々の基端まで挿入する
(図17参照)。この連結操作によりシート部材10は
ほぼ筒状体に弾性変形させられる。このとき、補助係止
片22が、シート部材10の下端部の半径方向外側面に
対し半径方向外側から重合して位置付けられるように操
作する。その後、図17において矢印で示されるよう
に、シート部材10の一端部12を幅方向下方に、シー
ト部材10の他端部11を幅方向上方に、相対移動させ
る。係止片18の各々の下切込み18aが対応するスリ
ット17の下端に係合され、下切込み18aの各々の上
端が対応するスリット17の下端に達して当接すると、
該相対移動が停止される(図18参照)。係止片18の
各々の下端部は対応するスリット17の下端から下方に
突出し、シート部材10の一端部11及び他端部12の
上縁13の各々及び下縁14の各々は、それぞれ幅方向
に整合された状態に位置付けられる。補助係止片22と
補助スリット20との、シート部材10における幅方向
位置が整合されると共に、補助係止片22の先端部が、
補助スリット20の該半径方向外側において補助スリッ
ト20から周方向に突出するよう位置付けられる(図1
8参照)。以上の連結操作によりシート部材10の両端
部が重合させられ、分離自在に連結される。これによっ
て開口面積が軸方向の上から下まで実質上同じである円
筒形状をなす筒状体110が組み立てられる(図14参
照)。次いで相互に重合されたシート部材10の両端部
における下端部及び補助係止片22の先端部を適宜に弾
性変形させて、補助係止片22の先端部を補助スリット
20に挿入する(図19及び図14参照)。
【0034】シート部材10が実質上円筒形状をなす筒
状体110とされた状態で、先の実施形態におけると同
じようにして、図示しない帯状部16の各々を半径方向
内側に突出させ、筒状体110と底形成体2とを組み合
せることにより組立式器100が構成される。組立式器
100には用土が充填され、所望の植物が植えられて、
植木鉢として利用される。この植木鉢を移動させる場合
等において、先の実施形態におけると同じようにして、
筒状体110を形成するシート部材10の他端部12に
おける上縁部を指でつまんで持ち上げると、内部に充填
された用土及び植木の重量に起因して、シート部材10
の一端部11には、指でつままれたシート部材10の他
端部12に対し、シート部材10の幅方向下方に相対移
動させようとする意図しない強制力が作用する。この意
図しない力の作用により強制される相対移動は、シート
部材10の両端部の該連結を解除しようとする方向の相
対移動である。しかしながら、図13に示すシート部材
10においては、該相対移動が若干行なわれた段階にお
いて、補助スリット20に挿入された補助係止片22の
先端部における上端が補助スリット20の上端に当接さ
れて、該相対移動が阻止される。該相対移動の阻止は、
係止片18の各々が、対応するスリット17と幅方向の
相対位置が整合されるには到らない段階において行なわ
れる。補助係止片22の先端部が補助スリット20に挿
入された状態において、補助係止片22の先端部におけ
る上端と補助スリット20の上端との間に形成される隙
間を少なく規定するほど、該相対移動を少なく規制する
ことができる。その結果、筒状体110の両端部に、該
連結を解除しようとする周方向の力が作用しても、係止
片18の各々の下切込み18aが対応するスリット17
の下端に係合されて係止片18の各々の下端部が対応す
るスリット17の下端から下方に突出した係止状態が充
分に保持されるので、該連結の解除は阻止され、該両端
部の連結はしっかりと保持される。植木鉢の収容物であ
る用土及び植木の落下は確実に防止される。
【0035】図13に示すシート部材10において、ス
リット17及び係止片18がそれぞれ1個配設される他
の実施形態、あるいはスリット17及び係止片18がそ
れぞれ3個以上配設される更に他の実施形態もある。し
たがって連結手段は少なくとも1個のスリット17及び
係止片18とから構成されることでよい。また、このシ
ート部材10において、補助スリット20はシート部材
10の他端部12における下端部に形成され、補助係止
片22はシート部材10の、後退した一端11aにおけ
る下端部に形成されているが、補助スリット20をシー
ト部材10の他端部12における下端部及び上端部、又
は上端部に形成し、補助係止片22をシート部材10
の、後退した一端11aにおける下端部及び上端部、又
は上端部に形成する他の実施形態も成立する。補助スリ
ット20及び補助係止片22は、シート部材10により
形成された筒状体110の両端部における下端部及び/
又は上端部のめくれを確実に防止しかつ隙間をなくす機
能をも有している。
【0036】図20及び図22には、本発明によるシー
ト部材10の更に他の実施形態が示されている。このシ
ート部材10において、それぞれ直線状に延在する一端
11aと下縁14とが本来直角に交わる角部には、切欠
き24が形成されている。このシート部材10に配設さ
れた連結手段は、1個のスリット17と1個の係止片1
8とを備えている。シート部材10の一端部11をシー
ト部材10の幅方向に延びるスリット17の、該幅方向
における中央部は、シート部材10の一端11a方向に
膨出して突起形状部17Aをなすように形成されると共
にスリット17の、突起形状部17Aより下方に延在す
る部分における上端部は、突起形状部17Aの基端にお
ける下端よりも上方に延び出して突起形状部17Aの下
切込み17cをなすよう形成されている。この突起形状
部17Aは先に述べたシート部材10の係止片18に類
似した形状をなしている。スリット17の、突起形状部
17Aを除く部分(突起形状部17Aより上方に延在す
る部分及び下方に延在する部分)は、所定の半径を有す
る円弧に沿って延在するよう形成されている。この半径
の軸心は、図20及び図22に示されるように、シート
部材10を平面から見て、シート部材10の幅方向の中
心を通りかつシート部材10の長手方向に延在する仮想
直線上であって、シート部材10の一端11aから長手
方向外方に離れた図示しない位置(図20及び図22に
おいて一端11aよりも右方に離隔した図示しない位
置)に存在するよう規定される。
【0037】シート部材10の他端12aは、スリット
17の、突起形状部17Aを除く部分と同じ所定の半径
を有する円弧に沿って延在するよう形成されている。こ
の半径の軸心は、図20及び図22に示されるように、
シート部材10を平面から見て、シート部材10の幅方
向の中心を通りかつシート部材10の長手方向に延在す
る上記仮想直線上であって、シート部材10の他端12
aから長手方向内側に離れた図示しない位置(図20及
び図22において他端12aよりも右方に離隔した図示
しない位置)に存在するよう規定される。係止片18に
は、係止片18の基端における下端から上端方向に延び
る下切込み18a及び係止片18の基端における上端か
ら下端方向に延びる上切込み18bが形成されている。
下切込み18a及び上切込み18bはシート部材10の
他端12aの延長上に延在するよう形成されるので、他
端12aが延在する該円弧上に存在する。係止片18
の、シート部材10における長手方向の先端は、シート
部材10の幅方向におけるほぼ中央部及び上端部は、シ
ート部材10の他端12aに沿ってほぼ円弧状に延在す
るように形成されているが、上端部は、中央部よりも突
出長さが短く形成されている。係止片18の、シート部
材10における長手方向の先端はまた、シート部材10
の幅方向におけるほぼ中央部から下端に向かうに従って
緩やかにその突出量が少なくなるような曲面から形成さ
れている。係止片18の、シート部材10の幅方向にお
ける全長はスリット17の全長よりも長く規定されてい
る。係止片18の上切込み18bの全長は係止片18の
下切込み18aの全長よりも長く規定されている。係止
片18の下切込み18aの上端の、シート部材10の幅
方向位置は、スリット17の下端の該幅方向位置と実質
上同じ位置に規定されている。すなわち、シート部材1
0の下縁14から係止片18の下切込み18aの上端ま
での距離は、下縁14からスリット17の下端までの距
離と実質上同一に規定されている。係止片18の基端
の、すなわちシート部材10の他端12aと共通の円弧
上に存在する基端の、シート部材10の幅方向における
中央部には、該基端を該幅方向に延びる1個の補助スリ
ット26が形成されている。補助スリット26の該幅方
向の中央部における、シート部材10の長手方向におけ
る隙間は、該幅方向の上端部及び下端部の該隙間よりも
広く形成されている。この隙間は、後述するとおりにし
て筒状体110を形成するに際し、スリット17の突起
形状部17Aを補助スリット26に挿入し易くする機能
を持たせるために設けられている。補助スリット26の
該幅方向の全長は、スリット17の突起形状部17Aの
該幅方向の全長よりも長く規定されている。図20及び
図22に示すシート部材10のその他の構成は、図1に
示すシート部材10と実質上同一であるので、説明は省
略する。
【0038】図20に示すシート部材10の両端部を相
互に重合させて、上記連結手段により連結することによ
り、組立式器100における筒状体110を形成するこ
とができる。図23を参照して、筒状体110を形成す
るに際しては、先ず、図20に示すような成形時の平坦
な状態にあるシート部材10を周方向に弾性変形させて
その両端部を相互に接近させる。次いで、係止片18の
上端部を、スリット17の上端部に挿入する(図23参
照)。そして該挿入部を旋回中心として係止片18がス
リット17に更に挿入される方向に、シート部材10の
他端部12を一端部11に対して相対的に旋回させるこ
とにより係止片18がスリット18に更に挿入されると
共に突起形状部17Aの先端部が補助スリット26に挿
入される(図24参照)。突起形状部17Aの先端部
の、補助スリット26への挿入は、上記旋回操作の途中
において、突起形状部17Aの先端部が、補助スリット
26に接近したときに、突起形状部17Aの先端部を半
径方向内側に向けて弾性変形させることにより、容易に
遂行することができる。上記旋回動作を更に継続する
と、係止片18がスリット17に完全に、すなわち基端
まで挿入されると共に突起形状部17Aが補助スリット
26に完全に、すなわち基端まで挿入される(図25参
照)。この連結操作によりシート部材10はほぼ筒状体
に弾性変形させられる。シート部材10の両端部は以上
の連結操作により重合させられるが、一端部11及び他
端部12における上縁13の各々及び下縁14の各々
は、先の実施形態におけると同様に幅方向にずれた状態
に位置付けられる。スリット17の、突起形状部17A
を除く部分及びシート部材10の他端12a(もちろん
上切込み18b、下切込み18a及び補助スリット26
をも含む)は、相互に共通の該円弧に沿って延在するよ
うほぼ整合して位置付けられる。
【0039】この状態から、図25において矢印で示さ
れるように、シート部材10の一端部12を幅方向下方
に、シート部材10の他端部11に対して相対移動させ
る。この相対移動は、シート部材10の長手方向に対し
直角な幅方向移動ではなく、スリット17の、突起形状
部17Aを除く部分及びシート部材10の他端12aが
ほぼ整合して位置付けられた、相互に共通の該円弧に沿
って行なわれる相対移動である。係止片18の下切込み
18aがスリット17の下端に係合され、下切込み18
aの上端がスリット17の下端に達して当接すると、該
相対移動が停止される(図26参照)。係止片18の下
端部はスリット17の下端から下方に突出し、シート部
材10の一端部11及び他端部12の上縁13の各々及
び下縁14の各々は、それぞれ幅方向に整合された状態
に位置付けられる。突起形状部17Aは補助スリット2
6に挿入されたまま、補助スリット26に対して該相対
移動をさせられる。スリット17の、突起形状部17A
を除く部分及びシート部材10の他端12aが、相互に
共通の該円弧に沿って延在するようほぼ整合して位置付
けられる構成は変わらない。以上の操作によりシート部
材10の両端部が重合させられ、分離自在に連結され
る。これによって開口面積が軸方向の上から下まで実質
上同じである円筒形状をなす筒状体110が組み立てら
れる(図21参照)。
【0040】筒状体110の形成は、シート部材10の
他端12aに形成された1個の係止片18を、シート部
材10の一端部に形成された1個のスリット17に対
し、挿入、旋回、及びシート部材10の幅方向に該円弧
に沿った相対移動を行なうと共にその過程で突起形状部
17Aを補助スリット26に挿入することにより遂行さ
れるので、組み立て操作を簡単かつ容易にしかも確実に
行うことができる。また、筒状体110の半径方向外側
の連結境界部を構成するスリット17の、突起形状部1
7Aを除く部分、補助スリット26及びシート部材10
の他端12aが、相互に共通の該円弧に沿って延在する
ようほぼ整合して位置付けられるので、安定した連結が
得られると共に該連結境界部に隙間が生じにくくなる。
また、筒状体110の軸方向の一端部(上端部)及び他
端部(下端部)のめくれ、すなわち筒状体110の両端
部において、半径方向外側に位置するシート部材10の
他端部12における上端部及び下端部が、半径方向内側
に位置するシート部材10の一端部11における上端部
及び下端部に対して半径方向外側にめくれる現象が抑え
られる。更にはまた、筒状体110の軸方向のほぼ中間
に位置する突起形状部17Aが補助スリット26に挿入
されるので、該連結境界部の隙間及びめくれの発生がよ
り効果的に防止され、優れた外観を確保することができ
る。
【0041】シート部材10が実質上円筒形状をなす筒
状体110とされた状態で、先の実施形態と同じように
して、図示しない帯状部16の各々を半径方向内側に突
出させ、筒状体110と底形成体2とを組み合せること
により組立式器100が構成される(図21参照)。な
お図26及び図21を参照することにより容易に理解さ
れるように、シート部材10の一端11aと下縁14と
の間に形成される角部に形成された切欠き24は、シー
ト部材10の他端12aの近傍に形成された帯状部16
の半径方向内側への突出を妨げることなく許容する機能
を有している。上記組立式器100には用土が充填さ
れ、所望の植物が植えられて、植木鉢として利用され
る。この植木鉢を移動させる場合等において、先の実施
形態におけると同じようにして、筒状体110を形成す
るシート部材10の他端部12における上縁部を指でつ
まんで持ち上げると、内部に充填された用土及び植木の
重量に起因して、シート部材10の一端部11には、指
でつままれたシート部材10の他端部12に対し、シー
ト部材10の幅方向下方に相対移動させようとする意図
しない強制力が作用する。この意図しない力の作用によ
り強制される相対移動は、シート部材10の両端部の該
連結を解除しようとする方向の相対移動である。しかし
ながら、図20に示すシート部材10においては、シー
ト部材10の一端部11をシート部材10の幅方向に延
びるスリット17の、突起形状部17Aを除く部分及び
シート部材10の他端12aは、それぞれ同じ大きさの
半径を有する円弧に沿って延在するよう形成されかつシ
ート部材10の両端部が重合連結されて筒状体110が
形成された状態で相互に共通の該円弧に沿って延在する
ようほぼ整合して位置付けられるよう構成されているの
で、両端部の連結の解除は、該円弧に沿った相対移動を
強制する力を作用させる必要がある。上記した相対移動
を強制する力は、ほぼ、筒状体110の軸方向、したが
ってシート部材10の長手方向に直交する幅方向に作用
するので、シート部材10の係止片18、上切込み18
b、下切込み18a及び補助スリット26は、シート部
材10のスリット17及び突起形状部17Aに対して該
円弧に沿った相対移動をすることが著しく困難であり、
該相対移動は実質上阻止される。仮に、該相対移動が許
容されて、係止片18の下切込み18aとスリット17
の下端との係合が解除されたとしても、係止片18の、
シート部材10の幅方向における全長はスリット17の
全長よりも長く規定され、係止片18の上切込み18b
の全長は係止片18の下切込み18aの全長よりも長く
規定されているので、係止片18の上切込み18bがス
リット17の上端に係合されて係止片18の上端部がス
リット17の上端から上方に突出して位置付けられる
(図25参照)。その結果、両端部の連結の解除は阻止
され、該両端部の連結はしっかりと保持されて、植木鉢
の収容物である用土及び植木の落下を確実に防止するこ
とができる。
【0042】なお、図20に示すシート部材10におい
ては、シート部材10の一端部11をシート部材10の
幅方向に延びるスリット17の、突起形状部17Aを除
く部分、シート部材10の他端12a及び補助スリット
26は、それぞれ同じ大きさの半径を有する円弧に沿っ
て延在するよう形成されかつ該両端部が重合連結されて
筒状体110が形成された状態で相互に共通の該円弧に
沿って延在するようほぼ整合して位置付けられるよう構
成されている。しかしながらこの実施形態に代えて、シ
ート部材10の一端部11をシート部材10の幅方向に
延びるスリット17の、突起形状部17Aを除く部分を
シート部材10の一端11a(互いに平行に直線状に延
在する上縁13及び下縁14に直交して直線状に延在す
る一端11a)に沿って直線状に平行に延在するよう形
成し、シート部材10の他端12aを一端11aと平行
に直線状に延在するよう形成し、補助スリット26を他
端12aの延長上を直線状に延在するよう形成する、他
の実施形態もある。この実施形態においては、筒状体1
10の半径方向外側の連結境界部を構成するスリット1
7の、突起形状部17Aを除く部分、補助スリット26
及びシート部材10の他端12aが、相互に共通の直線
に沿って延在するようほぼ整合して位置付けられるの
で、筒状体110の軸方向の一端部(上端部)及び他端
部(下端部)のめくれの防止については、上記と同等の
効果は得られないが、その他の作用効果は実質上同じよ
うに得ることができる。
【0043】以上、本発明による筒状体形成シート部材
を実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態
に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱するこ
となく種々の変形あるいは修正が可能である。例えば、
シート部材10から構成される筒状体110の形状は、
上記実施形態に示される円筒形状の他に、円錐台筒形
状、逆円錐台筒形状あるいは多角形状とする他の実施形
態もあり得る。これらの他の実施形態における筒状体1
10の形状は、シート部材10の上縁13及び下縁14
を円弧形状とする、あるいはシート部材10に上縁13
から下縁14にわたって延在する複数の折曲可能ライン
(溝、ミシン目等)を予め形成しておく、等により、容
易に形成することができる。またシート部材10に形成
される係止片18の形状も上記実施形態における形状に
限定されるものではなく、例えば、矩形状の先端の二つ
の角部にいわゆるアールを有する形状、半円形状(基端
部から半円状に突出する形状)、矩形状の先端部が半円
形状をなす形状(舌状)等、種々の形態が考えられる。
【0044】更にまた上記実施形態において、シート部
材10は一枚の合成紙から構成されているが、本発明は
これに限定されることはなく、少なくとも合成紙を含む
他の形態のシート部材、例えば、合成紙同士を複数枚貼
り合わせたもの、合成紙と紙(一般紙)とを貼り合わせ
たもの、あるいは合成紙と合成樹脂製フィルムとを貼り
合わせたもの(ラミネートしたもの)等により構成する
他の実施形態もありうる。このうち合成紙と合成樹脂フ
ィルムとを貼り合わせたものは、一例として、ベースで
ある合成紙の両面に熱可塑性合成樹脂フィルム(ポリエ
チレンフィルム)を押出しにより積層することによって
形成することができる。このような合成紙同士を積層
し、熱可塑性合成樹脂フィルムを介して相互に加熱溶着
することにより、複数の合成紙の積層体が形成される。
更にまた板紙等の、合成紙以外の一枚の紙、複数の紙を
ラミネートしたもの等のシート部材によってシート部材
10を構成する他の実施形態もありうる。
【0045】
【発明の効果】本発明による筒状体形成シート部材によ
れば、相互に重合連結されて筒状体が形成された両端部
に、該連結が解除されうる幅方向及び周方向の相対移動
を強制する意図しない力が作用しても、該両端部の連結
が保持されることを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された筒状体形成シート部
材の実施形態を示す全体平面図。
【図2】図1に示す筒状体形成シート部材により形成さ
れた筒状体を含む組立式器を分解して示す斜視図。
【図3】図1に示す筒状体形成シート部材の両端部に配
設された連結手段を拡大して示す部分平面図。
【図4】図3に示す連結手段の一つの連結動作態様を示
す部分平面図。
【図5】図3に示す連結手段の他の連結動作態様を示す
部分平面図。
【図6】図3に示す連結手段の更に他の連結動作態様を
示す部分平面図。
【図7】図3に示す連結手段の更に他の連結動作態様を
示す部分平面図。
【図8】本発明に従って構成された筒状体形成シート部
材の他の実施形態を示す部分平面図であって、該筒状体
形成シート部材の両端部に配設された連結手段を示す部
分平面図。
【図9】図8に示す連結手段の一つの連結動作態様を示
す部分平面図。
【図10】図8に示す連結手段の他の連結動作態様を示
す部分平面図。
【図11】図8に示す連結手段の更に他の連結動作態様
を示す部分平面図。
【図12】図8に示す連結手段の更に他の連結動作態様
を示す部分平面図。
【図13】本発明に従って構成された筒状体形成シート
部材の更に他の実施形態を示す全体平面図。
【図14】図13に示す筒状体形成シート部材により形
成された筒状体を含む組立式器を分解して示す斜視図。
【図15】図13に示す筒状体形成シート部材の両端部
に配設された連結手段を拡大して示す部分平面図。
【図16】図15に示す連結手段の一つの連結動作態様
を示す部分平面図。
【図17】図15に示す連結手段の他の連結動作態様を
示す部分平面図。
【図18】図15に示す連結手段の更に他の連結動作態
様を示す部分平面図。
【図19】図15に示す連結手段の更に他の連結動作態
様を示す部分平面図。
【図20】本発明に従って構成された筒状体形成シート
部材の更に他の実施形態を示す全体平面図。
【図21】図20に示す筒状体形成シート部材により形
成された筒状体を含む組立式器を分解して示す斜視図。
【図22】図20に示す筒状体形成シート部材の両端部
に配設された連結手段を拡大して示す部分平面図。
【図23】図22に示す連結手段の一つの連結動作態様
を示す部分平面図。
【図24】図22に示す連結手段の他の連結動作態様を
示す部分平面図。
【図25】図22に示す連結手段の更に他の連結動作態
様を示す部分平面図。
【図26】図22に示す連結手段の更に他の連結動作態
様を示す部分平面図。
【符号の説明】
10 筒状体形成シート部材 11 一端部 11a 一端 12 他端部 12a 他端 17 スリット 17A 突起形状部 17a 小孔 17b 小スリット 18 係止片 18a 下切込み 18b 上切込み 20、26 補助スリット 100 組立式器 110 筒状体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端部を相互に重合させて連結する連結
    手段が配設された筒状体形成シート部材であって、連結
    手段は、該シート部材の一端部を該シート部材の幅方向
    に延びる複数個のスリットと、該シート部材の他端から
    突出する複数個の係止片とから構成され、係止片の各々
    には、係止片の各々の基端における下端から上端方向に
    延びる下切込みが形成され、係止片の各々を対応するス
    リットに挿入しかつ該両端部を該幅方向に相対移動させ
    ることによって、係止片の各々の下切込みが対応するス
    リットの下端に係合されて係止片の各々の下端部が対応
    するスリットの下端から下方に突出し該両端部が重合連
    結されて筒状体が形成される筒状体形成シート部材にお
    いて、 係止片の各々には、係止片の各々の基端における上端か
    ら下端方向に延びる上切込みが形成されている、ことを
    特徴とする筒状体形成シート部材。
  2. 【請求項2】 両端部を相互に重合させて連結する連結
    手段が配設された筒状体形成シート部材であって、連結
    手段は、該シート部材の一端部を該シート部材の幅方向
    に延びる複数個のスリットと、該シート部材の他端から
    突出する複数個の係止片とから構成され、係止片の各々
    には、係止片の各々の基端における下端から上端方向に
    延びる下切込みが形成され、係止片の各々を対応するス
    リットに挿入しかつ該両端部を該幅方向に相対移動させ
    ることによって、係止片の各々の下切込みが対応するス
    リットの下端に係合されて係止片の各々の下端部が対応
    するスリットの下端から下方に突出し該両端部が重合連
    結されて筒状体が形成される筒状体形成シート部材にお
    いて、 複数個の係止片のうち最上部に位置する係止片だけには
    該係止片の基端における上端から下端方向に延びる上切
    込みが形成されており、最上部に位置する該係止片の、
    該幅方向における全長は、対応するスリットの全長及び
    他の係止片の、該幅方向における全長よりも長く規定さ
    れ、最上部に位置する該係止片における上切込みの全長
    は最上部に位置する該係止片における下切込みの全長よ
    りも長く規定され、最上部に位置する該係止片の上端部
    を、対応するスリットの上端部に挿入しかつ該挿入部を
    旋回中心として最上部に位置する該係止片が対応するス
    リットに更に挿入される方向に旋回させることにより、
    最上部に位置する該係止片が対応するスリットに完全に
    挿入されると共に他の係止片が対応するスリットに完全
    に挿入されるよう構成されている、ことを特徴とする筒
    状体形成シート部材。
  3. 【請求項3】 最上部に位置する該係止片が対応するス
    リットに完全に挿入されかつ該他の係止片が対応するス
    リットに完全に挿入された後に該両端部を該幅方向に相
    対移動させることによって、係止片の各々の下切込みが
    対応するスリットの下端に係合されて係止片の各々の下
    端部が対応するスリットの下端から下方に突出し該両端
    部が重合連結されて筒状体が形成される、請求項2記載
    の筒状体形成シート部材。
  4. 【請求項4】 両端部を相互に重合させて連結する連結
    手段が配設された筒状体形成シート部材であって、連結
    手段は、該シート部材の一端に沿って該シート部材の一
    端部を該シート部材の幅方向に延びる少なくとも1個の
    スリットと、該シート部材の他端から突出する少なくと
    も1個の係止片とから構成され、係止片には、係止片の
    基端における下端から上端方向に延びる下切込みが形成
    され、係止片をスリットに挿入しかつ該両端部を該幅方
    向に相対移動させることによって、係止片の下切込みが
    スリットの下端に係合されて係止片の下端部がスリット
    の下端から下方に突出し該両端部が重合連結されて筒状
    体が形成される筒状体形成シート部材において、 該シート部材の他端部における下端部及び/又は上端部
    には、下端部及び/又は上端部を該幅方向に延びる1個
    の補助スリットが形成され、該シート部材の一端におけ
    る下端部及び/又は上端部は、スリットの延長上に位置
    するよう該シート部材の他端方向に後退した位置に形成
    され、該シート部材の一端における下端部及び/又は上
    端部には該一端から突出する1個の補助係止片が形成さ
    れ、該両端部が重合連結されて筒状体が形成された状態
    で、補助係止片は補助スリットに挿入されるよう構成さ
    れている、ことを特徴とする筒状体形成シート部材。
  5. 【請求項5】 両端部を相互に重合させて連結する連結
    手段が配設された筒状体形成シート部材であって、連結
    手段は、該シート部材の一端部を該シート部材の幅方向
    に延びる1個のスリットと、該シート部材の他端から突
    出する1個の係止片とから構成され、係止片には、係止
    片の基端における下端から上端方向に延びる下切込みが
    形成され、係止片をスリットに挿入しかつ該両端部を該
    幅方向に相対移動させることによって、係止片の下切込
    みがスリットの下端に係合されて係止片の下端部がスリ
    ットの下端から下方に突出し該両端部が重合連結されて
    筒状体が形成される筒状体形成シート部材において、 1個の係止片には、係止片の基端における上端から下端
    方向に延びる上切込みが形成されている、ことを特徴と
    する筒状体形成シート部材。
  6. 【請求項6】 スリットの、該幅方向における中央部
    は、該シート部材の一端方向に膨出して突起形状部をな
    すように形成されると共に該スリットの、突起形状部よ
    り下方に延在する部分における上端部は、突起形状部の
    基端における下端よりも上方に延び出して突起形状部の
    下切込みをなすよう形成され、係止片の基端の、該幅方
    向における中央部には、該基端を該幅方向に延びる1個
    の補助スリットが形成され、係止片の、該幅方向におけ
    る全長はスリットの全長よりも長く規定され、係止片の
    上切込みの全長は係止片の下切込みの全長よりも長く規
    定され、係止片の上端部を、スリットの上端部に挿入し
    かつ該挿入部を旋回中心として係止片がスリットに更に
    挿入される方向に旋回させることにより、係止片がスリ
    ットに挿入されると共に突起形状部が補助スリットに挿
    入されるよう構成されている、請求項5記載の筒状体形
    成シート部材。
  7. 【請求項7】 スリットの、突起形状部を除く部分、該
    シート部材の他端及び補助スリットは、それぞれ同じ大
    きさの半径を有する円弧に沿って延在するよう形成され
    かつ該両端部が重合連結されて筒状体が形成された状態
    で相互に共通の該円弧に沿って延在するようほぼ整合し
    て位置付けられる、請求項6記載の筒状体形成シート部
    材。
  8. 【請求項8】 係止片がスリットに完全に挿入されかつ
    突起形状部が補助スリットに完全に挿入された後に該両
    端部を該幅方向に実質上該円弧に沿って相対移動させる
    ことによって、係止片の下切込みがスリットの下端に係
    合されて係止片の下端部がスリットの下端から下方に突
    出し該両端部が重合連結されて筒状体が形成される、請
    求項7記載の筒状体形成シート部材。
  9. 【請求項9】 該シート部材の一端部を該幅方向に延び
    る1個又は複数のスリットの上端及び/又は下端は、円
    形状をなす小孔により規定されている、請求項1〜8の
    いずれか1項に記載の筒状体形成シート部材。
  10. 【請求項10】 該シート部材の下縁部には長手方向に
    間隔をおいてかつそれぞれ下縁に沿って長手方向に延在
    する複数個のスリットが形成され、スリットの各々と各
    々に対応する下縁との間には帯状部が形成され、帯状部
    の各々は、筒状体が形成された状態において、周方向の
    両端を支点として半径方向内側に突出しうる、請求項1
    〜9のいずれか1項に記載の筒状体形成シート部材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005297395A (ja) * 2004-04-13 2005-10-27 Fuji Create:Kk シート状素材構造体
JP2009067420A (ja) * 2007-09-12 2009-04-02 Dainippon Printing Co Ltd 筒状展示兼用容器
JP2012086901A (ja) * 2012-02-06 2012-05-10 Dainippon Printing Co Ltd 筒状展示兼用容器

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