JP2002019761A - 合成樹脂トレー - Google Patents
合成樹脂トレーInfo
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Abstract
かつ食材の付着汚れを洗浄で容易に取り除くことがで
き、その付着跡が残らず、しかも成形が容易な合成樹脂
トレーを提供する。 【解決手段】 合成樹脂(FRPを含む)を原料とし
て底の浅い容器状に成型されたトレー本体16の底板1
6bの表面に滑り止めシート10が接合されたものにお
いて、この滑り止めシート10がポリオレフィン含量4
0重量%以上、表面硬度50A〜70Dであって、温度
200℃以下で溶融しない高分子組成物によって形成さ
れる。
Description
に関し、特に給仕盆として使用するのに好適な合成樹脂
トレーを提供するものである。
器状に成形された合成樹脂トレーは、給仕用、食品の貯
蔵・搬送用、ベッドテーブル等に使用されているが、そ
の底板表面が平滑で硬いため、特に給仕用として食器類
を載せて運ぶ際に食器類が滑って落下したり、料理がこ
ぼれたりする等の問題があった。このトレーに対する食
器類の滑りを防ぐため、トレーの底板表面に塩化ビニル
樹脂やウレタン樹脂を塗布したり、これらの樹脂からな
るシートを接着したりすることが試みられたが、食材が
こぼれて底板表面に付着した場合、上記トレーを洗浄し
ても、付着した食材がきれいにとれず、色や跡が残って
汚れた状態になり、特にカレーやコーヒー、お茶等では
付着跡が残り易く、トレーの外観が著しく悪くなってい
た。特にウレタン樹脂フィルムは、耐熱性が低く、高温
洗浄や高温消毒が繰り返し行われる病院給食には使用で
きず、また耐光性に劣り、長期の使用により変色等の材
質劣化を起こしていた。
り止め用のシートを設けた場合でも、上記底板の裏面に
は滑り止めシートが貼られず、平滑で硬いままであるた
め、列車や航空機その他の車両内のテーブルや台車の上
に上記のトレーを置き、その上に食器類を載せて食事を
したり、運んだりした場合は、上記車両の揺れによりト
レーが食器類を載せたままテーブルや台車から滑り落ち
ることがあった。
RPを含む)を原料として底の浅い容器状に成型された
トレー本体の底板の表面または表裏両面に、ポリオレフ
ィン含量40重量%以上の高分子組成物からなり、表面
硬度がJIS硬度の50A〜70Dの滑り止めシートを
接合することが提案されている(特願平11−2040
01号および特願2000−21132号参照)。しか
しながら、これらの先願発明は、生産性の向上を目的と
して、滑り止めシートの接合をトレー本体の成型と同時
に熱接着により行い、その成型温度を通常の温度範囲1
40〜160℃の上限付近に高く設定した場合、滑り止
めシートの縁部が薄くなり、外側へ流れてはみ出した
り、気泡で白濁したりして外観が低下する不都合があっ
た。
願発明と同様にトレー上の食器類を滑り難くし、かつ食
材がこぼれて付着しても、汚れを洗浄で容易に取り除く
ことができ、付着跡が残らないようにすると共に、滑り
止めシートの接合をトレー本体の成型と同時に高温度の
熱接着で行った場合にも、外観低下が起きないようにし
たものである。
トレーは、合成樹脂(FRPを含む)を原料として底の
浅い容器状に成型されたトレー本体の底板表面に滑り止
めシートが接合された合成樹脂トレーにおいて、上記の
滑り止めシートがポリオレフィン含量40重量%以上の
高分子組成物からなり、温度200℃以下で溶融しない
熱特性を備え、その表面硬度がJIS硬度の50A〜7
0Dであることを特徴とする。
レー本体の表面および裏面の双方に接合することができ
る。ただし、前記滑り止めシートの表面硬度は、前記の
範囲内にあれば、必ずしも表裏を同一に揃える必要はな
い。また、底板表面の滑り止めシートは、底板表面のほ
ぼ全面を覆う形に形成されるが、裏面の滑り止めシート
は、裏面の一部を覆うものを1箇所または複数箇所に接
合してもよい。
に上記の樹脂やゴム等の高分子組成物からなる軟質の滑
り止めシートが接合されているため、上記トレー上に載
せた食器類が滑り難く、落下し難い。また、滑り止めシ
ートが裏面にも接合された場合は、食事を載せて列車や
航空機その他の車両内のテーブルや台車上に置いたと
き、トレーがテーブルや台車に対して滑り難いため、上
記の車両が揺れても、トレーが滑り落ちる危険が大幅に
減少する。
止めシートが食材で汚れても、この滑り止めシートがポ
リオレフィンを含有する低極性の高分子組成物で形成さ
れているため、汚れが付着し難く、付いた汚れは容易に
拭き取ることができる。しかも、トレー本体に対する滑
り止めシートの接合を、トレー本体の成型時に熱接着に
より行った場合にも、滑り止めシートの縁部が薄くな
り、外側へ流れてはみ出したり、気泡で白濁したりする
ことがなく、外観低下が生じない。
ィン含量40重量%以上、好ましくは60重量%以上の
高分子組成物で形成される。上記のポリオレフィンは、
エチレンやプロピレン等の単独重合体または共重合体で
あれば、ゴムまたは樹脂のいずれでもよく、ゴムではE
PMやEPDMが、また樹脂ではポリエチレン、ポリプ
ロピレンおよびポリメチルペンテン等が例示される。そ
して、上記のポリオレフィンには、ポリエステル系、ポ
リアミド系、スチレン系等の任意の樹脂やゴムを所定量
以下の範囲で混合することができる。ただし、上記ポリ
オレフィン含量が40重量%未満では、食材に対する耐
汚染性が不足し、この発明の目的が達成されない。な
お、上記任意の樹脂やゴムは、滑り止めシートとして透
明なものを希望するときは、スチレン系樹脂が好まし
い。
よび他の樹脂の種類や配合量等により、上記高分子組成
物からなる滑り止めシートの表面硬度(JIS K62
53)をJIS硬度の50A〜70D、好ましくは60
D以下に設定し、かつ温度200℃以下では溶融しない
熱特性であることが必要である。上記表面硬度が50A
未満では、トレー上の食器類をずらし難くなって取扱い
が不便になり、かつ硬い物に触れた際に傷がつき易く、
反対に70Dを超えると、硬過ぎて滑り止めの効果が不
十分となる。また、滑り止めシートが200℃以下で溶
融する場合は、トレー本体の成型と同時に滑り止めシー
トを熱接着で接合する際、滑り止めシートの縁部が外側
に流れ、はみ出して前記の外観低下が生じ易くなる。
分子組成物自体が上記の表面硬度および熱特性を備えて
いることが望ましいが、高分子組成物自体は上記の表面
硬度および熱特性を備えていなくても、滑り止めシート
の厚みに成形した後の架橋処理によって上記の表面硬度
および熱特性を具備するに至るものでもよい。前者の高
分子組成物としては、ポリメチルペンテンコポリマーが
例示される。また、後者の高分子組成物としては、電子
線やγ線による放射線処理または紫外線処理によって架
橋が可能なリニアポリエチレン、エチレンとブテンやヘ
キセン等との共重合体、該共重合体と上記リニアポリエ
チレンとの混合物等のエチレン系ポリマーを含有する高
分子組成物が例示される。
に老化防止剤、抗菌剤および着色剤等の添加剤を必要に
応じて添加することができる。また、あらかじめ架橋剤
を添加しておき、滑り止めシートを成形した後に熱処理
等の架橋処理を施すことにより、滑り止めシートに上記
の表面硬度および熱特性を与えることもできる。
れないが、0.02〜1.0mm、特に0.5mm以下が好
ましく、0.02mm未満では製造が困難になり、反対に
1.0mmを超えると経済的でない。
樹脂トレーに接着剤で接着することもできるが、合成樹
脂トレーを成型する際、その成形用金型の内面所定位置
に上記滑り止めシートをあらかじめ装着しておくことに
より、合成樹脂トレーの成型と同時に上記滑り止めシー
トを熱接着することができる。この場合は、製造工程が
短縮されて製造原価が安価になると共に、滑り止めシー
トの密着性が向上し、該シートが剥離し難くなって耐久
性が向上する。しかも、滑り止めシートが200℃以下
で溶融しないため、合成樹脂トレーの成形温度が140
〜160℃の通常の温度では、滑り止めシートの縁部が
外側にはみ出して外観不良となることがなく、そのため
合成樹脂トレーの成形および滑り止めシートの接合を1
工程で能率的に行うことができ、生産性が向上する。
プレス成形と同時に熱接着で接合する場合、滑り止めシ
ートと合成樹脂トレーとの間に両者間の接着力を向上さ
せる易接着材層を介在させることが望ましい。例えば、
上記合成樹脂トレーがポリプロピレン等のポリオレフィ
ン製の場合は、上記滑り止めシートの片面に接着性ポリ
オレフィンからなる易接着材層を接着剤で接着しておく
ことが好ましい。また、合成樹脂トレーがポリオレフィ
ン以外の樹脂、例えばポリエステルやメラミン樹脂等で
成形される場合は、易接着材層として、例えばポリエチ
レンテレフタレートフィルムや紙を介在させることが好
ましい。
レフタレートフィルムや紙、または接着剤層のみの一層
構造でもよく、また上記のフィルムや紙に接着剤が塗布
された二層以上の複数層構造でもよい。そして、上記の
易接着材層は、滑り止めシートのプレス成形と同時に熱
接着を行う場合に補強層としても有用である。特に、ポ
リエチレンテレフタレートフィルムは、補強層として優
れているので、その片面に接着性ポリオレフィンを積層
してポリプロピレン製の合成樹脂トレーに対する複数層
構造の易接着材層とすることができる。
S硬度の50A〜70Dであって、溶融温度が200℃
超の高分子組成物として、ポリメチルペンテンコポリマ
ーを用い、これを厚さ0.02〜0.5mmのシート状に
成形して滑り止めシートとし、この滑り止めシートの片
面に熱硬化型接着剤層を介してポリエチレンテレフタレ
ートフィルムを接着し、2層構造の易接着剤層を形成す
る。
ンテンコポリマーからなる滑り止めシートであり、11
は上記の熱硬化型接着剤層およびポリエチレンテレフタ
レートフィルムからなる2層構造の易接着材層である。
そして、図2に示すように、上記の滑り止めシート10
が易接着材層(図示されていない)を介してポリエステ
ル樹脂製のFRPからなる給仕用合成樹脂トレー本体1
6の底板16bの表面に熱接着で接合されている。な
お、16aは上記トレー本体16の縁である。
プレス成形する装置の一例であり、上記トレー本体16
の底を上にして成形するように構成される。すなわち、
下型21は、周囲に上記トレー本体16の縁16aに対
応する環状溝21aを有し、この環状溝21aの内側に
上記トレー本体16の内面形状に対応する頂部の平坦な
凸部21bが設けられている。一方、上型22は、上記
の環状溝21aに進入する縁部22aを有し、その内側
に上記トレー本体16の外面形状に対応する皿形凹部2
2bが設けられている。
型21および上型22を開いた状態で下型21の凸部2
1b上に易接着材層付き滑り止めシート10を易接着材
層が上になるように重ね、更にその上にFRPの成形材
料(SMC)17を重ね、下型21と上型22を閉じ、
140〜160℃の加熱下で上記成形材料17を前記ト
レー本体16の形にプレス成形し、同時に該トレー本体
16の底板16bの表面に易接着材層付き滑り止めシー
ト10を熱接着する。なお、下型21および上型22の
上下配置は反対にしてもよい。
度が200℃未満の架橋性を備えた高分子組成物、例え
ばリニアポリエチレンの単体、エチレンとブテンやヘキ
セン等との共重合体、該共重合体と上記リニアポリエチ
レンとの混合物等のポリエチレン系樹脂を用意し、これ
らを厚さ0.02〜0.5mmのシート状に成形し、次い
で放射線処理または紫外線処理によって架橋処理を施す
ことにより、表面硬度がJIS硬度の50A〜70Dで
あって、200℃以下で溶融しない熱特性の滑り止めシ
ート10を得る。以下、実施形態1と同様にして給仕用
合成樹脂トレー本体16の底板16bの表面に熱接着し
て合成樹脂トレーを得る。
FRPに代えてポリプロピレンを用い、このポリプロピ
レンでトレー本体16を成型し、その際に実施形態1ま
たは2の滑り止めシート10にあらかじめ接着性ポリオ
レフィンからなる易接着材層を積層したものを上記トレ
ー本体16の底板16bに熱接着して合成樹脂トレーを
得る。
FRPからなるトレー本体16の底板16bの表面およ
び裏面にそれぞれ易接着剤層付き滑り止めシート10お
よび10Aを熱接着により接合して合成樹脂トレーを得
る。ただし、この実施形態4では、裏面の滑り止めシー
ト10Aも表面の滑り止めシート10と同様に底板16
bのほぼ全面を覆う形に形成される。そして、裏面の滑
り止めシート10Aは、上記トレー本体16の成型時
に、上型22(図3参照)の皿形凹部22b内面に両面
粘着テープ(図示されていない)で仮固定される。
形に形成され、ほぼ正方形のトレー本体16の底板16
bの裏面四箇所に固定される。なお、10は表面の滑り
止めシート10であり、正方形の四隅が斜めに切り落と
されている。
記のものを用意した。 A.リニアポリエチレン:住友化学社製「スミカセンHi
α FW201-O」 B.ポリプロピレン:グランドポリマー社製「グランド
ポリプロ F109D) C.エチレンブテンコポリマー:住友化学社製「エスプ
レンSPO N394) D.ポリメチルペンテンコポリマー:三井化学社製「TP
X MX002 )
ーとして下記のものを用意した。 a.EPDM(JSR社製「EP57P 」) b.水添SBR(JSR社製「タイナロン1320P 」)
い、これをTダイ押出機に供給して厚さ200μmのシ
ートを成形し、このシートに加速電圧200KV、照射
線量20Mrad の電子線照射を行って滑り止めシートを
作った。次いで、この滑り止めシートの片面にポリエス
テルフィルム(厚さ:100μm、東洋紡績社製「コス
モシャイン」)を接着剤で接着して易接着材層を形成し
た。
の易接着材層付き滑り止めシート10を、易接着材層が
上になるように載せ、その上に不飽和ポリエステルとガ
ラス繊維とからなるFRP成形材料(SMC)17を載
せ、しかるのち上型22および下型21を閉じ、160
℃で50秒間のプレス成形を行い、FRP製の給仕用合
成樹脂トレー本体16を成形し、同時にその底板16b
の表面に易接着材層付き滑り止めシート10を熱接着し
た。
とを重量比80/20で混合し、これを高分子組成物と
して用いる以外は実施例1と同様にしてFRP製の給仕
用合成樹脂トレー本体16を成形し、同時にその底板1
6bの表面に易接着材層付き滑り止めシート10Aを熱
接着した。
ブテンコポリマーとを重量比25/75で混合し、これ
を高分子組成物として用いる以外は実施例1と同様にし
てFRP製の給仕用合成樹脂トレー本体16を成形し、
同時にその底板16bの表面に易接着材層付き滑り止め
シート10Aを熱接着した。
リメチルペンテンコポリマーを用い、実施例1の電子線
照射を省略する以外は、実施例1と同様にしてFRP製
の給仕用合成樹脂トレー本体16を成形し、同時にその
底板16bの表面に易接着材層付き滑り止めシート10
Aを熱接着した。
比25/75で混合し、これを高分子組成物として用い
る以外は実施例1と同様にしてFRP製の給仕用合成樹
脂トレー本体16を成形し、同時にその底板16bの表
面に易接着材層付き滑り止めシート10Aを熱接着し
た。
量比を40/60に変更する以外は、比較例1と同様に
してFRP製の給仕用合成樹脂トレー本体16を成形
し、同時にその底板16bの表面に易接着材層付き滑り
止めシート10Aを熱接着した。
量比を60/40に変更する以外は、比較例1と同様に
してFRP製の給仕用合成樹脂トレー本体16を成形
し、同時にその底板16bの表面に易接着材層付き滑り
止めシート10Aを熱接着した。
物として用いる以外は、比較例1と同様にしてFRP製
の給仕用合成樹脂トレー本体16を成形し、同時にその
底板16bの表面に易接着材層付き滑り止めシート10
Aを熱接着した。
り止めシートを、それぞれ温度150℃、200℃、2
50℃および300℃のギアーオーブンに入れて10分
間加熱して溶融の有無を試験した。溶融したものについ
ては、DSC測定により溶融温度を測定した。結果を下
記の表1に示す。なお、表中、「実」および「比」は、
それぞれ「実施例」および「比較例」の略である。
成樹脂トレーについて、食器を乗せた場合の滑りだし角
度、食材による汚染の程度、成形時における滑り止めシ
ートのはみ出しの有無を試験した。その結果を滑り止め
シートの組成、硬度、溶融温度と共に下記の表2に示
す。ただし、滑り止めシートの表面硬度、食器の滑りだ
し角度、食材による汚染の程度は下記によって試験し
た。
は、該滑り止めシートと同一組成のプレスシート(厚み
1mm)を10枚積層し、JISK6253にしたがって
測定した。一方、実施例1〜3の滑り止めシートについ
ては、架橋した厚さ0.2mmのもの30枚を積層し、J
ISK6253にしたがって測定した。
48mm、内径44mm)およびマグカップB(陶器製、糸
尻の外径72mm、内径66mm)を載せてトレーを傾け、
マグカップが滑りだすときの傾斜角度を測定した。
油、カレー)を塗布し、50℃で24時間放置して洗浄
し、汚れ程度を目視で判断し、着色なしを○、着色跡が
少し残ったものを△、着色跡が著しいのを×とした。
の表面からはみ出したか否かを目視で試験した。
「リニアポリエチレン」を、「ポリマーB」は前記Bの
「ポリプロピレン」を、「ポリマーC」は前記Cの「エ
チレンブテンコポリマー」を、「ポリマーD」は前記D
の「ポリメチレンペンテンコポリマー」をそれぞれ意味
する。
は、いずれも食器滑りだし角度、食材汚染および成形時
における滑り止めシートのはみ出し試験の全てにおいて
良好であった。これに対し、比較例1〜4は、いずれも
滑り止めシートが160〜163℃で溶融するため、成
形時に滑り止めシートの縁部がはみ出して外観不良が生
じた。特に比較例1は、オレフィン含量が少ないため、
食材汚染テストも不良であった。また、比較例4は、ポ
リプロピレン製であるため、硬度が過大となって滑り出
し角度も小さくなった。なお、上記のFRP製合成樹脂
トレーにおいて、上記の滑り止めシートを全く欠如する
場合は、上記の食器滑りだし角度が比較例4と同様に小
さく、マグカップAで13度、マグカップBで15度で
あった。
ーは、その上に載せた食器類が滑り難いためトレーを少
々傾けても落下することがなく、また食器から食材がこ
ぼれて付着し長時間放置しても、また付着した食品残菜
を軟化させ落ち易くするために漬けた予備洗浄槽の汚濁
した湯液が付着しても、これらの汚れを本洗浄で容易に
取り除くことができ、かつ付着跡が残ることがない。し
かも、滑り止めシートをトレー本体の成形時に高温で熱
接着しても、滑り止めシートの縁部が流れて外観不良と
なることはなく、そのため上記の成形作業を高温で短時
間で行うことが可能であり、生産性が向上する。
ートが架橋処理を施したものであるから、滑り止めシー
トを構成する高分子組成物の選択範囲が広がり、製造が
容易になる。また、請求項3記載の発明は、トレー本体
と滑り止めシートとの間に易接着材層を介在させたもの
であるから、滑り止めシートが剥離し難くなり、耐久性
が向上する。
Claims (3)
- 【請求項1】 合成樹脂(FRPを含む)を原料として
底の浅い容器状に成型されたトレー本体の底板表面に滑
り止めシートが接合された合成樹脂トレーにおいて、上
記の滑り止めシートがポリオレフィン含量40重量%以
上の高分子組成物からなり、温度200℃以下で溶融し
ない熱特性を備え、その表面硬度がJIS硬度の50A
〜70Dであることを特徴とする合成樹脂トレー。 - 【請求項2】 滑り止めシートが架橋処理を施したもの
である請求項1記載の合成樹脂トレー。 - 【請求項3】 トレー本体と滑り止めシートとの間に両
者間の接着力を向上させる易接着材層を介在させた請求
項1または2に記載の合成樹脂トレー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000212154A JP3507413B2 (ja) | 2000-07-13 | 2000-07-13 | 合成樹脂トレー |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000212154A JP3507413B2 (ja) | 2000-07-13 | 2000-07-13 | 合成樹脂トレー |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002019761A true JP2002019761A (ja) | 2002-01-23 |
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ID=18708108
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002306306A (ja) * | 2001-04-19 | 2002-10-22 | Sanshin Kako Kk | 樹脂製トレイの製造方法および樹脂トレイ |
EP3257407A1 (en) * | 2016-06-17 | 2017-12-20 | Cambro Manufacturing Company | Serving tray with inner raised surface and methods for manufacturing the same |
-
2000
- 2000-07-13 JP JP2000212154A patent/JP3507413B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
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CN107521037A (zh) * | 2016-06-17 | 2017-12-29 | 坎波罗制造公司 | 结合有热塑性聚氨酯的具有内升高表面的托盘及其制造方法 |
CN107521037B (zh) * | 2016-06-17 | 2021-08-24 | 坎波罗制造公司 | 结合有热塑性聚氨酯的具有内升高表面的托盘及其制造方法 |
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