JP2002019476A - 車両用燃料タンク - Google Patents
車両用燃料タンクInfo
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Abstract
料ポンプによる安定した燃料吸い込みが得られ、かつ生
産性に優れた車両用燃料タンクを提供する。 【解決手段】 燃料タンク内に燃料ポンプの吸込口及び
燃料リターンパイプが配設された車両用燃料タンクにお
いて、略車体前後方向に沿って延在する一対の側面部2
2、23及び後面部24を有し、車体前方側に開口部2
6が形成されたサブチャンバ20を燃料タンク1内の底
部2に配置されたチャンバ10内に配置し、このサブチ
ャンバ20内に燃料ポンプ30の燃料吸込口に設けられ
たサクションフィルタ32を位置せしめる。
Description
車両用燃料タンクに関する。
実開平4−34117号公報や実開平5−1548号公
報に開示されるように、燃料タンク内の燃料の残量が少
なくなった際、燃料ポンプによる燃料の吸い込みが途切
れないように、タンク内の底部にチャンバを設け、この
チャンバ内に燃料ポンプの燃料吸込口を配置したものが
ある。
クの構造は、例えば図11に示すように、燃料タンク1
01の底部に上方が開放されたチャンバ102を配置
し、燃料ポンプ103の燃料吸込口がサクションフィル
タ104によって覆われてチャンバ102内に配置さ
れ、チャンバ102の上方にエンジンで消費された余剰
の燃料を燃料タンク101に戻す燃料リターンパイプ1
05の吐出口が開口している。更に、チャンバ102
は、その下部に穿設された小孔(図示せず)によって燃
料タンク101内と連通している。
3の燃料吸込口を覆うサクションフィルタ104及び燃
料リターンパイプ105等は、図12に示すように予め
燃料ポンプブラケット106によって一体的にサブアッ
センブリされ、燃料タンク101の上部に開口する燃料
ポンプ挿入口(図示せず)から挿入することによって取
り付けられる。このサクションフィルタ104は走行時
におけるブレーキングによるチャンバ102内の残存燃
料の液面変化を考慮し、或いは燃料ポンプブラケット1
06による取付や周辺部品の影響によりチャンバ102
内の比較的前方位置に配置される。なお図中矢印Ftは
車体前方方向を示している。
が少なくなった際にも、燃料リターンパイプ105から
エンジンで消費された余剰の燃料がチャンバ102内に
積極的に回収供給され、サクションフィルタ104がチ
ャンバ102内の燃料の液面下となり燃料ポンプ103
による燃料吸い込みが確保される。また、タンク101
内の燃料の残量が少ない走行時のブレーキングによりチ
ャンバ102内の燃料が前方に流動して液面Lが図13
のように傾斜した際及び、旋回によって図14のように
チャンバ102内の燃料が側方に流動して液面Lが傾斜
した際にもサクションフィルタ104が燃料に浸された
状態が維持され、燃料ポンプ103による燃料の吸い込
みが確保される。
によると、燃料タンク101内の底部にチャンバ102
を設け、チャンバ102内に燃料ポンプ103の燃料吸
込口に配設されたサクションフィルタ104を配置する
ことによって、燃料タンク101内の燃料の残量が少な
くなった際にもチャンバ102内の残存燃料により燃料
ポンプ103への燃料吸い込みの途切れ、いわゆる息切
れの発生が抑制できる。
が少ない状態での旋回加速によりチャンバ102内の燃
料が側部後方に流動してチャンバ102内から流出し、
チャンバ102内の燃料の液面Lが図15のように傾斜
した際、或いは加速により図16のようにチャンバ10
2内の燃料が後方に移動してチャンバ102内の残存燃
料の液面Lが傾斜した際には、サクションフィルタ10
4が液面Lから露出して燃料ポンプ103による燃料の
吸い込みが途切れ、旋回加速或いは加速性能等に影響を
及ぼすことが懸念される。
104をチャンバ102内の後方に配置すると、比較的
頻度の多い燃料の残量が少ない状態でのブレーキング時
に、サクションフィルタ104が液面Lから露出して燃
料ポンプ103による燃料の吸い込みが途切れることが
懸念される。
切れに影響を及ぼす旋回性能や加速性能の異なる個々の
車両に同一形状の燃料タンクを使用する場合、車両に応
じてチャンバ等の形状を変えて対応する必要がある。こ
のようにチャンバの形状を変えると燃料タンクの強度等
に影響を与えることが懸念されると共に、燃料タンクの
種類が増大して生産性の低下を招くおそれがある。
目的は、タンク内の燃料の残量が少なくなっても、燃料
ポンプによる安定した燃料吸い込みが得られ、かつ生産
性に優れた車両用燃料タンクを提供することにある。
項1に記載の車両用燃料タンクの発明は、燃料タンク内
に燃料ポンプの吸込口が配設された車両用燃料タンクに
おいて、略車体前後方向に沿って延在する一対の側面部
と該一対の側面部の後縁間を連結する後面部とを有し、
かつ車体前方側に開口部が形成されたサブチャンバを上
記燃料タンク内の底部に備え、該サブチャンバ内に上記
燃料ポンプの燃料吸込口が配置されたことを特徴とす
る。
燃料残量が少ない状態で旋回加速、或いは加速の際、前
方に形成された開口部からサブチャンバ内に燃料が流入
すると共に、サブチャンバ内の残存燃料が側面部及び後
面部によって受け止められてサブチャンバ内に燃料が確
保され、燃料ポンプの燃料吸込口が液面下に維持されて
燃料ポンプによる燃料の吸い込みが確保され、燃料が途
切れることなく旋回加速性能及び加速性能が確保され
る。
異なる個々の車両相互間においても、サブチャンバを追
加或いはサブチャンバの形状等を変更することによって
各種の車両に対応することが可能であり、燃料タンクの
強度等に影響を与えることがなく車両用燃料タンクの信
頼性が向上すると共に、燃料タンクの汎用性が確保され
て車両用燃料タンクの種類の増加が抑制でき、生産性に
優れる。
用燃料タンクにおいて、上記サブチャンバは、燃料タン
ク内の底部に設置されて上方が開放するボックス形状の
チャンバ内に配置されたことを特徴とする。
残存燃料が保持されるチャンバ内に設けることによっ
て、より確実に燃料ポンプの燃料吸込口が燃料の液面下
に維持されて、燃料ポンプによる燃料の吸い込みがより
確実に確保される。
2の車両用燃料タンクにおいて、上記サブチャンバは、
上記燃料ポンプの燃料吸込口に固定されていることを特
徴とする。この請求項3の発明によると、燃料ポンプの
燃料吸込口にサブチャンバが固定されることから、燃料
ポンプを燃料タンクに取り付けることによってサブチャ
ンバが燃料タンク内に取付支持され、サブチャンバ取付
構造の簡素化が得られると共に、取付作業性が容易にな
り生産性の向上が得られる。
いずれかの車両用燃料タンクにおいて、上記サブチャン
バは、略矩形の底面部と、該底面部の各側縁に沿って車
体前後方向に延在する一対の側面部と、上記底面部及び
各側面部の各後縁に接合された後面部と、上記両側面部
及び後面部の各上縁に接合されて底面部と対峙する上面
部とを有し、車体前方側に開口部が形成されたボックス
形状であることを特徴とする。
存燃料が少ない状態で旋回加速、或いは加速の際、燃料
が前方に形成された開口部からサブチャンバ内に流入す
ると共に、サブチャンバ内の残存燃料が底面部、側面
部、後面部及び上面部によってによって確実に受け止め
られてサブチャンバ内に燃料が確保され、より確実に燃
料ポンプによる燃料の吸い込みが確保されて旋回加速性
能及び加速性能が確保される。
いずれかに記載の車両用燃料タンクにおいて、上記サブ
チャンバは、略矩形の底面部と、該底面部の各側縁に沿
って車体前後方向に延在する一対の側面部と、上記底面
部及び各側面部の各後縁に接合された後面部と、上記両
側面部及び後面部の各上縁に接合されて底面部と対峙す
る上面部と、上記底面部、両側面部及び上面部の各前縁
に接合されて後面部と対峙する前面部とを有し、上記前
面部に開口部が形成されたボックス形状であることを特
徴とする。
存燃料が少ない状態で旋回加速、或いは加速の際、前方
の開口部からサブチャンバ内に流入すると共に、サブチ
ャンバ内の残存燃料が底面部、側面部、後面部及び上面
部によってによって確実に受け止められ、燃料ポンプに
よる燃料の吸い込みが確保されて旋回加速性能及び加速
性能が確保されると共に、ブレーキングにおいても、前
面部によってサブチャンバ内の残存燃料の流出が抑制さ
れて燃料ポンプによる燃料の吸い込みが確保される。
記載の車両用燃料タンクにおいて、燃料リターンパイプ
の吐出口が、サブチャンバ内に開口することを特徴とす
る。この請求項6の発明によると、燃料リターンパイプ
からサブチャンバ内にエンジンで消費された余剰の燃料
が供給され、サブチャンバ内の燃料がより有効的に保持
されて燃料ポンプによる燃料の吸い込みが確保される。
車両用燃料タンクの第1実施の形態を図1乃至図6によ
って説明する。
ンクの概要を示す全体斜視図である。
内の底部2に略矩形の底面11及び、この底面11の前
縁、後縁、両側縁から上方に各々折曲形成された前面1
2、後面13、側面14、15によって、上方が開放さ
れたボックス形状に形成されたチャンバ10が配設され
ている。このチャンバ10の後面13は燃料タンク1等
の形状に従って傾斜し、かつチャンバ10の下部に小孔
(図示せず)が穿設されてチャンバ10内と燃料タンク
1内とが連通されている。
0が配置されている。サブチャンバ20は、略矩形の底
面部21と、底面部21の各側縁から上方に折曲形成さ
れて車体前後方向に沿って延在して対峙する略矩形の側
面部22、23と、底面部21の後縁から上方に折曲形
成されて両側が各々側面部22、23の各後縁に接合さ
れた略矩形の後面部24と、側面部22、23、後面部
24の各上縁に接合されて底面部21と対峙する上面部
25によって形成され、前方に開口部26が形成された
ボックス形状に形成されている。このように形成された
サブチャンバ20は、底面部21がチャンバ10の底面
11に当接或いは近接すると共に、チャンバ10の前面
12から離間して開口部26が前方を向くように配置さ
れている。
して、燃料ポンプ30から延設された燃料吸込口を覆う
サクションフィルタ32がサブチャンバ20内に配置さ
れると共に、燃料リターンパイプ35の吐出側端部が上
面部25の後端近傍を貫通してサブチャンバ20内に開
口している。
ルタ32、燃料リターンパイプ35は、燃料ポンプブラ
ケット40によって燃料タンク1に取付支持されてい
る。この燃料ポンプブラケット40は、図2に示すよう
に取付基部41及びこの取付基部41から下方に延在す
るステー42を有している。燃料ポンプブラケット40
によるこれらの取付は、図2に要部組立状態説明図に示
すように、ステー42の中間部に燃料ポンプ30を取り
付け、ステー42の先端にサブチャンバ20固定する。
更に燃料ポンプ30の燃料吸込口を上面部25からサブ
チャンバ20内に押入して、燃料吸込口にサクションフ
ィルタ32を取り付ける。
部を上面部25からサブチャンバ20内に挿入して開口
すると共に、燃料ポンプ30に接続された燃料送給パイ
プ33及び燃料リターンパイプ35を取付基部41に貫
通支持させることによって、燃料ポンプブラケット40
にサブチャンバ20、燃料ポンプ30、サクションフィ
ルタ32、燃料リターンパイプ35等をサブアッセンブ
リする。そして、燃料タンク1の上部に開口する燃料ポ
ンプ挿入口(図示せず)から燃料タンク1内にステー4
2の先端に取り付けられたサブチャンバ20側から挿入
して燃料ポンプ挿入口を取付基部41によって封止する
ように取り付けることによって、図1に示すようにサブ
チャンバ20等を所定位置に配設する。
よると、燃料タンク1内の燃料が比較的少なくなった際
にも、燃料リターンパイプ35からエンジンで消費され
た余剰の燃料がサブチャンバ20内に供給されてされ、
サクションフィルタ32が燃料の液面下となり燃料ポン
プ30による燃料の吸い込みが確保される。
い走行時のブレーキングによりチャンバ10内の残存燃
料が図3のように前方に流動して前面12及び側面1
4、15によって受け止められて液面Lが傾斜した際及
び、旋回によって図4に示すようにチャンバ10内の残
存燃料が側方に流動した際にも、側面14、15等によ
って受け止められてサクションフィルタ32が燃料に浸
された状態が維持され、燃料ポンプ30による燃料の吸
い込みが確保される。
態で旋回加速、例えば右旋回加速した際には、図5に示
すようにチャンバ10内の残存燃料の一部はチャンバ1
0の側部後方に流動するが、チャンバ10内の燃料の多
くは、前方が開口するボックス状のサブチャンバ20内
に開口部26から流入すると共に、サブチャンバ20内
の残存燃料は、側面部23、後面部24及び上面部25
等によって受け止められてサブチャンバ20内に燃料が
確保される。その結果、液面L下にサクションフィルタ
32が維持され、燃料ポンプ30による燃料の吸い込み
が確保されて息付きが回避されて旋回加速性能に及ぼす
影響が回避される。
態で加速した際にも、図6に示すようにチャンバ10内
の残存燃料の一部は、チャンバ10の後方に流動する
が、チャンバ10内の燃料の多くは、開口部26から流
入すると共に、サブチャンバ20内の残存燃料は、後面
部24、側面部22、23、及び上面部25によって受
け止められてサブチャンバ20内に確保され、その液面
L下にサクションフィルタ32が維持されて燃料ポンプ
30による燃料の吸い込みが確保されて加速性能が確保
される。
10内にサクションフィルタ32を収容するための前方
が開放されたボックス状のサブチャンバ20を配置する
簡単な構成によって、燃料タンク1内の燃料の残量が少
ない状態におけるブレーキング及び旋回時のみならず、
旋回加速や加速時においても燃料ポンプ30による燃料
の吸い込みが確保され、いわゆる息付きの発生が回避さ
れてブレーキング時、旋回時、旋回加速時及び加速時等
の広範囲において安定した走行性能が確保できる。
車両相互間においても、チャンバ10の形状を変更する
ことなく、サブチャンバ20を追加或いはサブチャンバ
20の形状等を変更することによって各種の車両に対応
することが可能であり、燃料タンク1の強度等に影響を
与えることがなく、車両用燃料タンクの信頼性が向上す
る。更に、燃料タンク1の汎用性が確保されて車両用燃
料タンクの種類の増加が抑制でき、かつサブチャンバ2
0を、燃料ポンプ30、サクションフィルタ32等を予
めサブアッセンブリして燃料タンク1に取り付けること
が可能であり、従来の車両用燃料タンクの組立と略同一
作業によって車両用燃料タンクが製造でき、生産性に優
れたものである。
第2実施の形態を説明する。図7は、上記第1実施の形
態のサブチャンバ20に対応するサブチャンバ50の形
状を示す斜視図であって、他の部分は第1実施の形態で
あるの対応する部分に同一符号を付することで該部の詳
細な説明を省略し、異なる部分を主に説明する。
と、底面部51の各側縁から上方に折曲形成されて対峙
する略矩形の側面部52、53と、底面部51の後縁か
ら上方に折曲形成されて両側が各々側面部52、53の
後縁各々に接合された略矩形の後面部54とによって、
前方及び上方に連続して開口する開口部55が形成され
たボックス形状に形成されている。燃料ポンプから延設
された燃料吸込口を覆うサクションフィルタ32が底面
部51上に引接してサブチャンバ50内に配置されてい
る。
備えた車両用燃料タンクにおいて、燃料タンク内の燃料
の残量が少ない走行時のブレーキング及び旋回によって
チャンバ内の残存燃料が流動した際、燃料が底面部5
1、側面部52、53及び第1実施の形態同様にサクシ
ョンフィルタ32が燃料に浸されて燃料ポンプによ後面
部54によって受け止められてサブチャンバ50内に燃
料が確保され、燃料ポンプによる燃料の吸い込みが確保
される。
で旋回加速、例えば右旋回加速した際には、チャンバ内
の残存燃料の一部はチャンバの側部後方に流動するが、
チャンバ内の燃料の多くは、前方から上方に連続して開
口する開口部55からサブチャンバ50内に流入すると
共に、サブチャンバ50内の残存燃料は、側面部53及
び後面部54等に受け止められてサブチャンバ50内に
燃料が確保され、その液面下にサクションフィルタ32
が維持され、燃料ポンプによる燃料の吸い込みが確保さ
れ、息付きが回避されて旋回加速性能に及ぼす影響が回
避される。
で加速した際にも、チャンバ内の残存燃料の一部は、チ
ャンバの後方に流動するが、チャンバ内の燃料の多く
は、開口部55から流入すると共に、サブチャンバ50
内の残存燃料は、サブチャンバ50内に受け止められて
サブチャンバ50内に燃料が確保され、その液面下にサ
クションフィルタ32が維持され、燃料ポンプによる燃
料の吸い込みが確保されて加速性能が確保される。
い状態におけるブレーキング、旋回、旋回加速及び加速
時においても燃料ポンプの燃料吸込口を覆うサクション
フィルタ32が燃料の液面下に維持され、燃料ポンプに
よる燃料の吸い込みが確保されて安定した走行性能が確
保できる。また、サブチャンバ50が底面部51、側面
部52、53、後面部54とによって前方及び上方に開
口部55を有する簡単な形状のボックス形状に形成さ
れ、第1実施の形態におけるサブチャンバ20に比較し
てサブチャンバの生産性の向上及び軽量化がもたらさ
れ、ひいては車両用燃料タンクの生産性及び軽量化が得
られる。
第3実施の形態を説明する。図8は、上記第1実施の形
態のサブチャンバ20に対応するサブチャンバ60の形
状を示す斜視図であって、他の部分は第1実施の形態で
あるので異なる部分を主に説明する。
と、対峙する側面部62、63と、後面部64と、前面
部65とによって形成されたボックス形状であって、前
面部65に下端が前面部65の下縁に近接して上方に移
行するに従って開口幅が増大する略逆三角形の開口部6
6が形成されている。
接して、燃料ポンプから延設された燃料吸込口を覆うサ
クションフィルタ32がサブチャンバ60内に配置され
る。
備えた車両用燃料タンクにおいて、燃料タンク内の燃料
の残量が少ない走行時のブレーキング及び旋回によって
チャンバ内の残存燃料が流動して液面が傾斜した際に
は、第1実施の形態に加えサブチャンバ60内において
も燃料の流動が前面部65及び側面部62、63によっ
てサブチャンバ60内からの燃料流出が抑制され、より
確実にサクションフィルタ32が燃料に浸されて燃料ポ
ンプによる燃料の吸い込みがより確実に維持される。
で旋回加速、例えば右旋回加速した際においても、前面
部65に開口する開口部66からサブチャンバ60内に
チャンバ内の燃料が流入すると共に、サブチャンバ60
内の残存燃料が側面部63、後面部64及び前面部64
等によって受け止められてサブチャンバ60内により確
実に保持され、燃料ポンプによる燃料の吸い込みがより
確保され、息付きがより確実に回避されて旋回加速性能
が確保される。
で加速した際にも、前面部65に開口する開口部66か
らチャンバ内の燃料がサブチャンバ60内に流入すると
共に、サブチャンバ60内の残存燃料が後面部64及び
側面部62、63等によって受け止められてサブチャン
バ60内により確実に保持され、燃料ポンプによる燃料
の吸い込みがより確保され、加速性能が確保される。
第4実施の形態を説明する。図9は、上記第1実施の形
態のサブチャンバ20に対応するサブチャンバ70の形
状を示す斜視図であって、他の部分は第1実施の形態で
あるので異なる部分を主に説明する。
と、上面部71の両側縁から下方に折曲形成されて対峙
する側面部72、73と、上面部71の後縁から下方に
折曲形成されて側面部72と73とに両側が接合する後
面部74とを有し、かつ前方に開口部75が形成されて
いる。これら側面部72、73、後面部74の下部72
a、73a、74aはゴム等の可撓性部材によって形成
されている。
面部72、73、後面部74の各下部72a、73a、
74aがチャンバの底部にシール性を確保した状態で当
接するようにチャンバ内に装着される。従って、チャン
バの底面がサブチャンバ70の底面部として機能する。
このサブチャンバ70内にサクションフィルタ32がチ
ャンバの底面に近接乃至当接した状態で配設される。
備えた車両用燃料タンクにおいて、燃料タンク内の燃料
の残量が少ない走行時のブレーキング及び旋回によって
チャンバ10内の残存燃料が流動して液面が傾斜した際
には、第1実施の形態同様にサクションフィルタ32が
燃料に浸されて燃料ポンプによる燃料の吸い込みが維持
される。
で旋回加速、例えば右旋回加速した際においても、開口
部75からサブチャンバ70内に流入すると共に、サブ
チャンバ70内の残存燃料が側面部73、後面部74及
びチャンバの底面等によって受け止められてサブチャン
バ70内により確実に保持され、燃料ポンプによる燃料
の吸い込みがより確保され、息付きがより確実に回避さ
れて旋回加速性能が確保される。
で加速した際にも、開口部75からサブチャンバ70内
に燃料流入すると共に、サブチャンバ70内の残存燃料
が後面部74及び側面部72、73等によって受け止め
られてサブチャンバ70内により確実に保持され、燃料
ポンプによる燃料の吸い込みがより確保され、加速性能
が確保される。
ブチャンバの底面部がチャンバの底面によって構成さ
れ、サブチャンバ70の形状の簡素化が得られ、サブチ
ャンバの生産性の向上及び軽量化がもたらされ、ひいて
は車両用燃料タンクの生産性及び軽量化が得られる。
明の第5実施の形態を説明する。図10は、図2に示す
要部組立状態説明図に対応する説明図であり、図2と対
応する部分に同一符号を付することで該部の詳細な説明
を省略し、異なる部分を主に説明する。
は、略矩形の底面部82、底面部82の側縁から各々上
方に折曲形成された側面部83、84、側面部83と8
4の上端間に架設された上面部85と後面部86からな
る前方が開放された矩形筒状の前部分81と、両側面部
83及び84の後縁から後方に湾曲して突出し、ステー
42に取付けられるブラケット88によって形成されて
いる。
料吸込口に設けられたサクションフィルタ32が挿入さ
れて底面部82上に配置され、燃料リターンパイプ35
の吐出口は後面部86と上面部85の後縁との上方に位
置せしめられている。
備えた車両用燃料タンクにおいて、燃料タンク内の燃料
の残量が少ない走行時のブレーキング及び旋回によって
チャンバ内の残存燃料が流動して液面が傾斜した際に
は、第1実施の形態同様にサクションフィルタ32が燃
料に浸されて燃料ポンプによる燃料の吸い込みが確保さ
れる。
で旋回加速、例えば右旋回加速した際には、チャンバ内
の残存燃料の一部はチャンバの側部後方に流動するが、
チャンバ内の燃料の多くは、前方の開口部87からサブ
チャンバ80内に流入すると共に、サブチャンバ80内
の残存燃料は、側面部83及び後面部86等に受け止め
られてサブチャンバ80内に滞留し、液面下にサクショ
ンフィルタ32が維持され、旋回加速性能に及ぼす影響
が回避される。
で加速した際にも、前方の開口部87からサブチャンバ
80内に流入すると共に、サブチャンバ80内の残存燃
料が後面部86によって受け止められてサブチャンバ8
0内に保持され、燃料ポンプによる燃料の吸い込みがよ
り確保されて加速性能が確保される。
ーンパイプ35の吐出口をブラケット88の上方に位置
せしめることから、燃料リターンパイプ35等の配設が
容易になり、生産性の向上がもたらされる。
ることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可
能である。例えば上記各実施の形態ではサブチャンバに
対峙する一対の側面部を形成したが、チャンバの側面に
近接してサブチャンバを配置し、チャンバの側面によっ
てサブチャンバの側面部を兼ねるように構成することに
よってサブチャンバの一方の側面部を省略してサブチャ
ンバの形状の簡素化を図ることも可能である。
によると、燃料タンクの残存燃料が少ない状態で旋回加
速、或いは加速の際、車体前方側に前方に形成された開
口部からサブチャンバ内に燃料が流入すると共に、サブ
チャンバ内の残存燃料が側面部及び後面部によって受け
止められてサブチャンバ内に燃料が確保され、燃料ポン
プの吸込口が液面下に維持され、燃料ポンプによる燃料
の吸い込みの息切れが回避されて旋回加速性能及び加速
性能が確保される。
車両相互間においても、サブチャンバを追加或いはサブ
チャンバの形状等を変更することによって各種の車両に
対応することが可能であり、燃料タンクの強度等に影響
を与えることがなく、車両用燃料タンクの信頼性が向上
すると共に、燃料タンクの汎用性が確保されて車両用燃
料タンクの種類の増加を抑制できて生産性に優れる。
に設置されて上方が開放するボックス形状のチャンバ内
に配置することによって、より確実に燃料ポンプの燃料
吸込口が燃料の液面下に維持されて、燃料ポンプによる
燃料の吸い込みが確保されて走行性能が確保される。
態の概要を示す車両用燃料タンクの全体斜視図である。
の作用説明図である。
明図である。
用説明図である。
明図である。
態の概要を示すサブチャンバの斜視図である。
態の概要を示すサブチャンバの斜視図である。
態の概要を示すサブチャンバの斜視図である。
形態の概要を示す要部組立状態説明図である。
燃料タンクの全体斜視図である。
作用説明図である。
図である。
説明図である。
図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 燃料タンク内に燃料ポンプの吸込口が配
設された車両用燃料タンクにおいて、 略車体前後方向に沿って延在する一対の側面部と該一対
の側面部の後縁間を連結する後面部とを有し、かつ車体
前方側に開口部が形成されたサブチャンバを上記燃料タ
ンク内の底部に備え、 該サブチャンバ内に上記燃料ポンプの燃料吸込口が配置
されたことを特徴とする車両用燃料タンク。 - 【請求項2】 上記サブチャンバは、 燃料タンク内の底部に設置されて上方が開放するボック
ス形状のチャンバ内に配置されたことを特徴とする請求
項1に記載の車両用燃料タンク。 - 【請求項3】 上記サブチャンバは、 上記燃料ポンプの燃料吸込口に固定されていることを特
徴とする請求項1または2に記載の車両用燃料タンク。 - 【請求項4】 上記サブチャンバは、 略矩形の底面部と、 該底面部の各側縁に沿って車体前後方向に延在する一対
の側面部と、 上記底面部及び各側面部の各後縁に接合された後面部
と、 上記両側面部及び後面部の各上縁に接合されて底面部と
対峙する上面部とを有し、車体前方側に開口部が形成さ
れたボックス形状であることを特徴とする請求項1〜3
のいずれかに記載の車両用燃料タンク。 - 【請求項5】 上記サブチャンバは、 略矩形の底面部と、 該底面部の各側縁に沿って車体前後方向に延在する一対
の側面部と、 上記底面部及び各側面部の各後縁に接合された後面部
と、 上記両側面部及び後面部の各上縁に接合されて底面部と
対峙する上面部と、 上記底面部、両側面部及び上面部の各前縁に接合されて
後面部と対峙する前面部とを有し、上記前面部に開口部
が形成されたボックス形状であることを特徴とする請求
項1〜3のいずれかに記載の車両用燃料タンク。 - 【請求項6】 燃料リターンパイプの吐出口が、サブチ
ャンバ内に開口することを特徴とする請求項1〜5に記
載の車両用燃料タンク。
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