JP2002019282A - インクジェット印刷方法 - Google Patents

インクジェット印刷方法

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JP2002019282A
JP2002019282A JP2001150660A JP2001150660A JP2002019282A JP 2002019282 A JP2002019282 A JP 2002019282A JP 2001150660 A JP2001150660 A JP 2001150660A JP 2001150660 A JP2001150660 A JP 2001150660A JP 2002019282 A JP2002019282 A JP 2002019282A
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ink
layer
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cellulose
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Gregory E Missell
イー．ミッセル グレゴリー
Christine Suminski
スミンスキー クリスティーン
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Eastman Kodak Co
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Eastman Kodak Co
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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾燥時間が速く、紙の皺が無く、そして光学
濃度が高いインクジェット受容体要素を使用するインク
ジェット印刷方法を提供する。 【解決手段】 Ａ）ディジタルデータ信号に応答するイ
ンクジェットプリンターを用意する工程、Ｂ）上記プリ
ンターに、高分子バインダー中にボイド化セルロース系
繊維を含むインク保持層を担持している樹脂コート紙支
持体を含んでなるインクジェット記録要素であって、上
記ボイド化セルロース系繊維の上記高分子バインダーに
対する質量比が90：10〜50：50であり、上記ボイド化セ
ルロース系繊維の長さが10μm 〜50μm であるインクジ
ェット記録要素を装填する工程、Ｃ）上記プリンター
に、インクジェットインク組成物を装填する工程、並び
にＤ）上記ディジタルデータ信号に応答して上記インク
ジェットインクを使用して上記インクジェット記録要素
に印刷する工程、を含むインクジェット印刷方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定のセルロース
系繊維を含有しているインクジェット記録要素を使用す
るインクジェット印刷方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】典型的なインクジェット記録システムま
たはインクジェット印刷システムにおいては、インク液
滴が、記録要素または記録媒体に向かってノズルから高
速で噴射され、媒体上に画像を生ずる。インク液滴（ま
たは記録液体）は、一般に、染料または顔料などの記録
薬剤および大量の溶媒を含んでなる。溶媒（またはキャ
リア液体）は、概して、水、一価アルコール、多価アル
コールまたはそれらの混合物などの有機材料から作られ
ている。
【０００３】インクジェット記録要素は、概して、液体
を吸収するためのベース層およびインク受容層または画
像形成層を担持している支持体を含んでなる。記録要素
は、多孔質であっても、無孔質であってもよい。
【０００４】多孔質インクジェット受容体の多くは、粒
子間の間隔によって細孔を形成する有機粒子または無機
粒子からなる。インクおよび溶媒は、毛管力によって、
この構造中に引き込まれる。細孔の体積または容積を大
量のインクレイダウンを吸収するのに十分なものとする
ためには、通常は、これらのコーティングを、ほぼ40μ
m 〜60μm 程度の乾燥厚みに塗布するけれども、これ
は、これらの層厚のために高価なものとなる場合があ
る。
【０００５】従来技術 米国特許第 5,522,968号および同 5,635,297号は、セル
ロースまたは木材パルプを含有している支持体を含んで
なるインクジェット受容体要素に関する。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の要素には、それらに印刷されたインクジェットインク
が紙を通って滲み出て、紙の皺を生じ、光学濃度を低下
させる傾向がある。本発明の目的は、乾燥時間が速く、
紙の皺が無く、そして光学濃度が高いインクジェット受
容体要素を使用するインクジェット印刷方法を提供する
ことである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この目的および他の目的
は、 Ａ）ディジタルデータ信号に応答するインクジェットプ
リンターを用意する工程、 Ｂ）上記プリンターに、高分子バインダー中にボイド化
セルロース系繊維を含むインク保持層を担持している樹
脂コート紙支持体を含んでなるインクジェット記録要素
であって、上記ボイド化セルロース系繊維の上記高分子
バインダーに対する質量比が90：10〜50：50であり、上
記ボイド化セルロース系繊維の長さが10μm 〜50μm で
あるインクジェット記録要素を装填する工程、 Ｃ）上記プリンターに、インクジェットインク組成物を
装填する工程、並びに Ｄ）上記ディジタルデータ信号に応答して上記インクジ
ェットインクを使用して上記インクジェット記録要素に
印刷する工程、を含むインクジェット印刷方法を含む本
発明によって達成される。
【０００８】本発明の方法を使用すれば、乾燥時間が速
く、光学濃度が高いインクジェット受容体要素が得られ
る。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明の方法において用いられる
インクジェット記録要素のインク保持層において使用さ
れるボイド化セルロース系繊維は、多くのインクジェッ
ト記録要素の多孔質層において通常使用される有機粒子
または無機粒子よりも著しく高い多孔度を有する。さら
に、これらのセルロース系繊維は内部ボイド化構造を有
し、この内部ボイド化構造により、これらのセルロース
系繊維が「マイクロ−ストロー」として作用し、液体の
吸収をさらに助けることが可能となる。このボイド化セ
ルロース系繊維構造により、非常に大量のインク塗布量
(ink lay volume)でも非常に速い乾燥時間が提供され
る。さらに、ボイド化セルロース系繊維層を使用して得
られる画像は、高い光学濃度をも有する。
【００１０】本発明において使用することができるボイ
ド化セルロース系繊維の例には、ドイツの Rettenmaier
によって製造されている Arbocel（商標）α−セルロー
ス繊維が含まれる。これらのセルロース系繊維は、ブナ
ノキ、カエデまたはマツなどの種々の木材、好ましくは
ブナノキから作られる。また、これらの繊維は、長さが
10μm 〜50μm の範囲にわたり、好ましくは30μm 未満
の長さを有する。これらの繊維の幅は18μm である。
【００１１】本発明の方法において用いられるインクジ
ェット記録要素のインク保持層においては、いずれの高
分子バインダーを使用してもよい。一般に、ゼラチン、
ポリウレタン、酢酸ビニル−エチレンのコポリマー、エ
チレン−塩化ビニルのコポリマー、酢酸ビニル−塩化ビ
ニル−エチレンのターポリマー、アクリルポリマーまた
はポリビニルアルコールを用いて、良好な結果が得られ
ている。
【００１２】本発明のもう１つの態様においては、ボイ
ド化セルロース系繊維を含んでなるインク保持層に、当
該技術分野において一般的に使用されているインク移送
層を上塗りしてもよい。一般に、インク移送層が、アル
ミナ粒子、シリカ粒子またはポリマービーズ（例えばメ
タクリル酸メチルまたはスチレン）などの材料を含有し
ている場合に、良好な結果が得られている。この２層構
造により、有機粒子または無機粒子のより厚い単一層と
比較して、より大きなインク吸収容量、より速い乾燥時
間、および低いコストが提供される。
【００１３】本発明の方法においては、例えば、Kodak
写真グレードEdge Paper（商標）、Kodak Royal（商
標）Paper およびKodak D'Lite（商標）Paper などの、
いずれの樹脂コート紙支持体を使用してもよい。
【００１４】望まれる場合には、繊維層の支持体に対す
る接着性を改良するために、塗布の前に、支持体の表面
にコロナ放電処理を施してもよい。
【００１５】上述の各層は、当該技術分野において一般
的に使用されている従来の塗布手段によって支持体材料
上に塗布することができる。塗布方法には、線巻きロッ
ドコーティング、スロットコーティング、スライドホッ
パーコーティング、グラビアコーティング、カーテンコ
ーティングなどが含まれるけれども、これらに限定され
るものではない。
【００１６】本発明の方法において用いられる記録要素
を像形成されるのに使用されるインクジェットインクは
当該技術分野において周知である。インクジェット印刷
において一般的に使用されているインク組成物は、溶媒
またはキャリア液体、染料または顔料、湿潤剤、有機溶
媒、洗浄剤、増粘剤、防腐剤などを含んでなる液体組成
物である。この溶媒またはキャリア液体は単なる水であ
ってもよく、または多価アルコールなどの他の水混和性
溶媒と混合された水であってもよい。また、多価アルコ
ールなどの有機材料が主たるキャリアまたは溶媒液体で
あるインクを使用してもよい。特に有用なものは、水お
よび多価アルコールの混合溶媒である。このような組成
物において使用される染料は、概して、水溶性の直接染
料または酸性タイプの染料である。このような液体組成
物は、例えば、米国特許第 4,381,946号、同 4,239,543
号、および同 4,781,758号の各明細書を含む従来技術に
詳細に記載されている。
【００１７】以下の例により、本発明をさらに説明す
る。
【００１８】
【実施例】要素１（繊維、単一層）（本発明） Arbocel（商標）αブナノキの20μm の繊維およびポリ
ビニルアルコール（ＰＶＡ）（質量比＝85／15）の溶液
を固形分20％に調製した。これを、コロナ放電処理され
た樹脂コート写真グレード紙、Kodak Edge（商標）Pape
r に、計量ロッドを使用して、 100μm の湿潤レイダウ
ンで塗布し、約66℃（ 150°Ｆ）において30分間オーブ
ン乾燥して、20μm の乾燥厚みとした。
【００１９】対照標準要素（アルミナ、単一層）Ｃ−１ ヒュームドアルミナおよびＰＶＡ（質量比＝90／10）の
溶液を固形分20％に調製した。これを、要素１と同様に
塗布および乾燥した。
【００２０】要素２（繊維層およびアルミナ層）（本発
明） 要素１およびＣ−１の溶液を塗布して、２層構造を形成
させた。要素１の繊維溶液を、要素１と同様に、計量ロ
ッドを使用して、80μm の湿潤レイダウンで塗布し、15
μm の乾燥厚みの底部層を形成させた。この層を、要素
１と同様に乾燥した。次に、Ｃ−１のアルミナ溶液を、
計量ロッドを使用して、80μm の湿潤レイダウンで、上
記繊維層の上に塗布し、15μm の乾燥厚みの頂部層を形
成させた。これを、要素１と同様に乾燥した。
【００２１】対照標準要素（シリカ、単一層）Ｃ−２ シリカ粒子およびＰＶＡ（質量比＝90／10）の溶液を固
形分20％に調製した。これを、要素１と同様に塗布およ
び乾燥した。
【００２２】要素３（繊維層およびシリカ層）（本発
明） 要素１およびＣ−２の溶液を塗布して、２層構造を形成
させた。要素１の繊維溶液を、要素１と同様に、計量ロ
ッドを使用して、80μm の湿潤レイダウンで塗布し、15
μm の乾燥厚みの底部層を形成させた。この層を、要素
１と同様に乾燥した。次に、Ｃ−２のシリカ溶液を、計
量ロッドを使用して、80μm の湿潤レイダウンで、上記
繊維層の上に塗布し、15μm の乾燥厚みの頂部層を形成
させた。これを、要素１と同様に乾燥した。
【００２３】対照標準要素（ポリマービーズ、単一層）
Ｃ−３ メタクリル酸メチルビーズ(Eastman Kodak Co.) (160n
m) およびＰＶＡ（質量比＝85／15）の溶液を固形分15
％に調製した。これを、計量ロッドを 130μm の湿潤レ
イダウンで使用したことを除き、要素１と同様に塗布お
よび乾燥した。
【００２４】要素４（繊維層およびポリマービーズ）
（本発明） 要素１およびＣ−３の溶液を塗布して、２層構造を形成
させた。要素１の繊維溶液を、要素１と同様に、計量ロ
ッドを使用して、80μm の湿潤レイダウンで塗布し、15
μm の乾燥厚みの底部層を形成させた。この層を、要素
１と同様に乾燥した。次に、Ｃ−３のポリマービーズ溶
液を、計量ロッドを使用して、 130μmの湿潤レイダウ
ンで、上記繊維層の上に塗布し、15μm の乾燥厚みの頂
部層を形成させた。これを、要素１と同様に乾燥した。
【００２５】試験 各々の要素を、インクS020189（黒）およびS020191（カ
ラー）を使用する Epson 740プリンターで像形成させ
た。試験ターゲットを、各々の色（シアン、マゼンタ、
イエロー、赤、緑、青、黒）で、紙の全長にわたる長い
ストライプに印刷した（およそ６分かかった）。印刷が
終了したらすぐに、１枚の複写機用ボンド紙(Hammermil
l Tidal DP（商標）) を要素の上に置き、その上に重さ
が1.75kgのローラーを転がした。直ちにボンド紙を取り
去った。カラーストライプのインクの転写がまったく起
こらなかったところから下の距離および上記印刷時間を
使用して、乾燥時間を計算した。ストライプの後端は０
分間乾燥されているのに対して、ストライプの先端は６
分間乾燥されている。乾燥時間は、インクの転写がまっ
たく起こらなかった点にあると考えた。
【００２６】光学濃度はX-Rite（商標）濃度計を使用し
て読み取り、すべての色（シアン、マゼンタ、イエロ
ー、赤、緑、青、黒）の平均とした。結果を以下の表に
示す。
【００２７】
【表１】
【００２８】上記結果は、本発明の方法において用いら
れた要素１が、アルミナを使用しているＣ−１、シリカ
を使用しているＣ−２、およびポリマービーズを使用し
ているＣ−３よりも、より高い光学濃度およびはるかに
良好な乾燥時間を有していたことを示している。本発明
の方法において用いられた要素２〜４（２層構造）もま
た、対照標準要素よりも、より高い光学濃度およびはる
かに良好な乾燥時間を有していた。
【００２９】
【発明の効果】本発明の方法を使用すれば、乾燥時間が
速く、光学濃度が高いインクジェット受容体要素が得ら
れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 2C056 EA05 FC06 2H086 BA15 BA21 BA32 BA41

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 Ａ）ディジタルデータ信号に応答するイ
    ンクジェットプリンターを用意する工程、 Ｂ）上記プリンターに、高分子バインダー中にボイド化
    セルロース系繊維を含むインク保持層を担持している樹
    脂コート紙支持体を含んでなるインクジェット記録要素
    であって、上記ボイド化セルロース系繊維の上記高分子
    バインダーに対する質量比が90：10〜50：50であり、上
    記ボイド化セルロース系繊維の長さが10μm 〜50μm で
    あるインクジェット記録要素を装填する工程、 Ｃ）上記プリンターに、インクジェットインク組成物を
    装填する工程、並びに Ｄ）上記ディジタルデータ信号に応答して上記インクジ
    ェットインクを使用して上記インクジェット記録要素に
    印刷する工程、を含むインクジェット印刷方法。
JP2001150660A 2000-05-26 2001-05-21 インクジェット印刷方法 Pending JP2002019282A (ja)

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