JP3246061B2 - インクジェット記録用シート - Google Patents

インクジェット記録用シート

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JP3246061B2 JP09485993A JP9485993A JP3246061B2 JP 3246061 B2 JP3246061 B2 JP 3246061B2 JP 09485993 A JP09485993 A JP 09485993A JP 9485993 A JP9485993 A JP 9485993A JP 3246061 B2 JP3246061 B2 JP 3246061B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液状インクを用いたプ
リンター、コピー等に用いられるインクジェット記録用
シートである。更に詳しく述べるならば、本発明は、液
状インクを用いたプリンター・コピー等に使用されたと
き、高画質でドット再現性に優れた記録画像が得られる
インクジェット記録用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】水性インクを用いるインクジェット方式
のプリンターの性能、特にプリント速度、解像度、彩度
などの向上によって、被記録用シートに対しても高速吸
収性、高吸収容量、規則的なインクにじみ等、より高度
な特性が要求されるようになり、インク受容層を表面に
設けたいわゆる塗工紙が開発されている。
【0003】例えば、特開昭62−158084号公報
には、微粒子合成シリカを用い、高い水性インク吸収
性、色再現性及び色濃度を持つインクジェット記録媒体
の製造方法が開示されている。しかし、該方法は前記し
た要求特性に応じるために、微粒子合成シリカのような
吸液性の優れた白色顔料を主成分とする被覆層を10g
/m2 以上セルロースパルプを主成分とする基紙の表面
に設ける必要があり、このため非常に高価になるほか、
プリントされたドット径が過小になるという問題があ
る。
【0004】一方、コスト面の要請から、インク受容層
を1〜10g/m2 の割合のように薄く表面に設け、し
かも十分な性能を持たせたいわゆる微塗工紙が開発され
ている。しかしながら、このような微塗工紙は、受容層
が薄いため支持体の一部が表面に露出したり、支持体の
凹凸によりインクの吸収性(量、速度)に影響を受けや
すくなり、その結果インクの吸収ムラを引き起こし、こ
れがドットの不均一性となり、画像のなめらかさが損な
われる等の問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
欠点、つまり、シート状支持体と、この支持体の一面上
に形成され、かつバインダー樹脂および顔料を主成分と
して含むインク受容層を有するインクジェット記録用シ
ートにおいて、インクジェットプリンターに使用した場
合に、ドットの不均一性が生じて、画像の品位が損なわ
れ、良好な記録が得られないという問題点を解消したイ
ンクジェット記録用シートを提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記従来
技術の欠点を解消するため、種々検討を重ねた結果、イ
ンク受容層に低密度の中空顔料を含有せしめる場合にド
ットが均一で、画像が高品位な記録が得られることを見
出し、本発明を完成するに至ったものである。それ故、
本発明は、シート状支持体と、この支持体の一面上に形
成され、かつバインダー樹脂および顔料を主成分として
含むインク受容層とを有するインクジェット記録用シー
トにおいて、前記受容層がスチレン−アクリル共重合体
からなる密度0.6g/m3以下の吸水性、インク吸収
性の中空顔料を含むことを特徴とするものである。
【0007】本発明のインクジェット記録用シートのイ
ンク受容層(以下、受容層と記す)のドットが均一で、
画像が高品位な記録が得られる理由は、受容層中の密度
0.6g/cm3 以下の中空顔料の吸水性、吸インク性の
高さのためと考えられる。本発明に用いられる密度0.
6g/cm3 以下の中空顔料としてはスチレン、スチレン
−アクリル共重合体などのインク吸収性があり、粒子径
が0.8〜5μm以下のものが好ましい。密度が0.6
g/cm3 を越える中空顔料ではインク吸収性が不十分に
なり、記録濃度の増加が期待できないので好ましくな
い。
【0008】この他、用紙の使用目的や、プリンターの
要求性能に応じて、他の白色顔料を併用でき、例えば、
ゼオライト、炭酸カルシウム、シリカ、けい酸、けい酸
塩、クレー、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、水
酸化マグネシウム、タルク、マイカ、焼成クレー、水酸
化アルミニウム、硫酸バリウム、リトポン、二酸化チタ
ン、酸化亜鉛、けいそう土などの無機顔料、ポリスチレ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エポキシ樹脂、メ
ラミン樹脂、フェノール樹脂、スチレン−アクリル共重
合体などの粉末やビーズ、でんぷん粉末、セルロース粉
末、などを単独または併用して使用できるが、受容層の
平滑性を損ねないためにも受容層に使用される顔料の平
均粒子径は10μm以下が望ましい。
【0009】インク受容層に用いられるバインダー樹脂
としては、各種の水溶性または水分散性バインダー樹脂
が使用でき、例えばポリビニルアルコールおよびシラノ
ール基等で変性されたポリビニルアルコール誘導体、酸
化でんぷん、エーテル化でんぷん、エステル化でんぷ
ん、メトキシセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、カゼイン、ゼラチ
ン、大豆タンパク、ポリビニルピロリドン、ポリアクリ
ルアミド、ポリアクリル酸などのような水溶性樹脂、並
びに塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
樹脂、塩化ビニリデン樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデ
ン共重合体樹脂、メタクリル酸エステル共重合体樹脂、
ブチラール樹脂、シリコン樹脂、ポリエステル樹脂、フ
ッ化ビニリデン樹脂、ニトロセルロース樹脂、スチレン
樹脂、スチレン−アクリル共重合体樹脂、スチレン−ブ
タジエン共重合体などのような非水溶性樹脂が用いられ
る。受容層形成の際には、上記樹脂は溶液、エマルジョ
ン、又はラテックスとして用いられる。これらの樹脂は
単独に、又は2種類以上混合して使用できる。
【0010】本発明における受容層に使用される全顔料
は全塗料固形分の45〜85重量%の範囲で用いられ、
全バインダー樹脂は55〜15重量%の範囲で使用する
ことが望ましい。バインダー樹脂の使用量が55%より
多いと受容層のインク吸収性が損なわれ、記録濃度の低
下を来し好ましくない。バインダー樹脂の使用量が15
重量%より少ないと塗膜の強度がなくなり、支持体と受
容層の接着性が弱くなり、受容層の剥離が生じることが
あるので好ましくない。
【0011】また、全顔料中の中空顔料とその他の顔料
との割合は、前者が60〜100重量%、後者は40〜
0重量%で使用されることが好ましい。中空顔料が60
重量%より少ないと受容層のインク吸収性が損なわれ、
記録濃度の低下を来し好ましくない。
【0012】この他に添加剤として、顔料分散剤、消泡
剤、着色剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、粘度調整剤、
架橋剤、インクジェット記録後の耐水性を向上するため
のカチオン性樹脂等を、製造条件、記録品質、要求性能
に応じて適宜使用できる。上記受容層の密度0.6g/
cm3 以下の中空顔料、その他の顔料およびバインダー樹
脂は、すでに工業化されている方法で分散、塗料化でき
る。すなわち、あらかじめ分散された顔料スラリー類と
バインダー樹脂類を所定の比率で混合し、攪はん機など
適当な分散機で混合調整することができる。
【0013】支持体上への受容層の形成方法は、通常の
塗工方式、すなわちメイヤーバー方式、グラビアロール
方式、リバースロール方式、ブレード方式、エアーナイ
フ方式、スリットダイ方式等が利用でき、塗工量は1〜
20g/m2 の範囲が好ましい。塗工量が1g/m2
り少ないと画像の均一性となめらかさが不十分となり、
塗工量が20g/m2 を越えると塗膜強度が不十分とな
り好ましくない。
【0014】アンダーコート層および受容層を塗工する
支持体は、上質紙、塗工紙などの紙、織布、不織布、ポ
リエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエ
チレンフィルム、酢酸セルロースフィルムなどのプラス
チックフィルム、合成紙などが使用できる。以上の条件
を満たすインクジェット記録用シートは、インクジェッ
トプリンターによる記録において、公知の顔料、樹脂成
分のみからなるインクジェット記録用シートよりもドッ
トが均一で、画像がなめらかな記録が得られる。
【0015】
【実施例】以下、実施例によって本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれによって限定されるものでな
い。なお、実施例および比較例中の部はすべて重量部を
基準とする。また *印を付した物質名は、いずれも商品
名である。
【0016】実施例1 坪量80g/m2 の上質紙に片面に次に示す配合割合に
て攪はん機で混合した受容層塗料(1)を、乾燥後の塗
工量が3g/m2 となるように塗布してインクジェット
記録用シートを作製した。受容層塗料(1) 成 分 重量部 中空球状プラスチック顔料液(ローペイクHP−91* 、 ロームアンドハース製、粒子径1.0μm、 密度0.55g/cm3 、スチレン−アクリル共重合体、 固形分27.5%) 153部 スチレン−ブタジエンラテックス(L−1876* 、 旭化成工業製、固形分48%) 38部 水 209部
【0017】比較例1 実施例1と同じ上質紙の片面に次に示す配合割合にて攪
はん機で混合した受容層塗料(2)を、乾燥後の塗工量
が3g/m2 となるように塗布してインクジェット記録
用シートを作製した。受容層塗料(2) 成 分 重量部 中空球状プラスチック顔料液(ローペイクOP−84J* 、 ロームアンドハース製、粒子径0.55μm、 密度0.81g/cm3 、スチレン−アクリル共重合体、 固形分42.5%) 99部 スチレン−ブタジエンラテックス(L−1876* 、 旭化成工業製、固形分48%) 38部 水 263部
【0018】比較例2 実施例1と同じ上質紙の片面に次に示す配合割合にて攪
はん機で混合した受容層塗料(3)を、乾燥後の塗工量
が3g/m2 となるように塗布してインクジェット記録
用シートを作製した。受容層塗料(3) 成 分 重量部 微粉シリカ(ファインシール、徳山曹達製) 42部 スチレン−ブタジエンラテックス(L−1876* 、 旭化成工業製、固形分48%) 38部 水 320部
【0019】比較例3 実施例1と同じ上質紙の片面に次に示す配合割合にて攪
はん機で混合した受容層塗料(4)を、乾燥後の塗工量
が3g/m2 となるように塗布してインクジェット記録
用シートを作製した。受容層塗料(4) 成 分 重量部 沈降性炭酸カルシウム(PC* 、白石工業製) 42部 スチレン−ブタジエンラテックス(L−1876* 、 旭化成工業製、固形分48%) 38部 水 320部
【0020】上記実施例1および比較例1〜3の記録体
を20℃、65%RHの環境で2時間調湿後、市販のイ
ンクジェットプリンター(バブルジェット130J、シ
ャープ製)にて記録した結果を表1に示す。記録結果の
評価は次の方法によった。 1)画像の均一性は目視評価により、良好なものから順
に○、△、×とした。 2)インク吸収性は目視評価により、インクのにじみ具
合いの小さいものから順に○、△、×とした。 3)画質のなめらかさは目視評価により、曲線部分ので
こぼこや細線部分のぬけのないなめらかな画質のものか
ら順に○、△、×とした。
【0021】
【表1】
【0022】表1から、中空顔料ではあるが、密度が本
発明の範囲外のものである比較例1のものは、特にイン
ク吸収性における評価が劣っているし、微粉シリカを用
いる比較例2のものは、実施例1と同程度の塗工量では
インク吸収性以外の項目の評価が実施例1のものに比べ
て劣るし、さらに、沈降性炭酸カルシウムを用いる比較
例3のものは、いずれの項目でも高い評価を得ていな
い。これに対して、実施例1のものは、各評価項目のい
ずれにおいても、すぐれた評価を得ていることが分る。
【0023】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明により、
ドットが均一で、画像がなめらかな記録が得られるイン
クジェット記録用シートを作成することが可能となり、
産業界に寄与するところが大である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状支持体と、この支持体の一面上
    に形成され、かつバインダー樹脂および顔料を主成分と
    して含むインク受容層とを有するインクジェット記録用
    シートにおいて、前記受容層がスチレン−アクリル共重
    合体からなる密度0.6g/m3以下の吸水性、インク
    吸収性の中空顔料を含むことを特徴とするインクジェッ
    ト記録用シート。
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