JPH0211384A - インクジエツト記録用シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、画像や文書プリンターに用いられる水性イン
クを用いるインクジェット記録用シートに関する。

詳しくは、シート表面に付着したインクの吸収速度と吸
収容菫が大きく、インクの発色が鮮かで、かつドツト形
状が円形でシャープな画像や文字を再現することができ
、従って萬解像度の鮮明な単色又は多色の画像又は文字
を高速度で記録可能ならしめる、インクジェット記録シ
ートで、ドツト形状と広がりを制御することのできる記
録用シートに関するものである。

〔従来の技術〕

インクジェット記録方式を用いて高品位のノ・−トコビ
ー′ｆｔ得るために、記録用シートに付着したインクが
、このシートの厚さ方向に速やかに吸収され、鮮明な真
円に近いドツトとなるよう顔料と接着剤とを主体とする
被覆層を支持体上に設けることは、従来から幾多の提案
がなされている。

水溶性非電解質セルロースを用いる例として例えば、特
公昭６２−５５５１３号公報には、基紙のステギヒトサ
イズ度が０へ０．１５秒／＆／ｌｌＩ２で基紙上に水溶
性ヘミセルロースを含み水浴性非電解質セルロース誘導
体と顔料とを含む塗工層を設けることが開示されている
。しかしながら、このような塗工層において株、セルロ
ースは単なる接着剤として利用されるのみで、コストに
見合った機能を発揮しているとはいえない。

特開昭６１−２０５１８０号公報では、横書を含まない
メチルセルロース層を紙表面上に設け、かつサイズ度が
１０秒以下であるインクジェット記録用紙が開示されて
いる。しかしながら、このようにメチルセルロース層を
設けただけではインクの発色か鮮やかでかつドツト形状
が円形でシャープな画像や文字を再現することは不可能
であった。

又、１す１す要求される高速吸収性を持ち、解像度の高
いインクジェット記録用シートを提供する為に記録用シ
ート上でのドツトの広がフをシステムの要求に合わせて
解像度、発色など設計通りの画質にするため、すなわち
プリンターの特性全充分生かし、自由に調節できる記録
用シートが望まれていた。

〔発明の目的〕

本発明は、水性インクを用いる単色又は多色のインクジ
ェット記録方式において、記録用紙表面に付着したイン
クの吸収速度と吸収容量が大キく、インクの発色が鮮か
でかつインクドツト形状が円形でシャープな画像や文字
を再現することができ、従って高解像度の鮮明な単色又
は多色の印字や画像を高速度でプリント、記録すること
を可能ならしめるインクジェット記録用シートで、基材
シート上に設けた塗工層中に水層性非電解質セルロース
誘導体などを用いて、記録用シート上のドツトの径の広
がりを小さく制御した、前記従来技術の欠点を解消し得
るインクジェット記録用シートを提供することを目的と
する。

〔発明の構成〕

本発明のインクジェット記録用シートは、シート状支持
体上に設けた、顔料と接着剤を主成分とする塗工層に於
て、ドツト径調節作用すなわち記録用シート上での水性
インク滴の広がりを小さく制御する作用を持つ高分子と
して、疎水性基を有する水溶性セルロース誘導体を、顔
料として合成珪酸微粒子を、接着剤として水溶性高分子
を配合すること′Ｉｔ特徴とする。

本発明者等は、前に述べた従来技術の欠点を除くため、
種々検討を重ねた結果、上記のドツト調節剤と顔料と接
着剤とを主成分とする塗工液をシート状支持体に塗布、
乾燥することによシ、記録用シート上でのドツトの広が
Ｖをドツト調節剤を添加しない場合よシもＳＯＺ以下に
することによシ画像、吸収性、解像度その他前述の使用
適性の優れたインクジェット記録用紙が得られることを
実験的に見出した。

これらの顕著な効果は、塗工層中に疎水性基を有してい
る水溶性セルロース誘導体を添加したため、水性インク
と記録用シートが接触する際のインクと塗工層との間の
濡れの変化によるものと考えられる。即ち、水性インク
と塗工層の接触角が塗工層中の疎水性基によって大きく
なることによると考えられるが、その詳細は明らかでは
ない。

又、画像の耐水化剤としてカチオン性水溶性高分子、イ
ンク吸収性を良くするためにカチオン性酢酸ビニル共重
合体添加することが特に好ましい。

本発明で用いを素材について説明する。

・疎水性基を有する水溶性セルロース誘導体メチルセル
ロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピル・エチ
ルセルロース、とドロ牛ジプロピル・メチルセルロース
、等が挙げられるが、本発明の目的であるドツトのにじ
みを小さくする場合は特にメチルセルロースが適シテい
る。反対にドツトのにじみを大きくする場合は親水性の
強いセルロース誘導体が利用できる。

・水浴性高分子接着剤 本発明の接着剤としては、カゼイン等の蛋白質、澱粉お
よび澱粉誘導体ならびにポリビニルアルコールなどの天
然もしくは合成の水溶性高分子が好ましい。

；ｊ？！ｊａ酸ビニル系、スチレンブタジェンゴム系等
のビニル系ラテックスなど水性エマルジョン接着剤も併
用できる。

・顔料 本発明に用いられる顔料は高吸油性でかっ、顕色性の白
色顔料である微粒子合成珪酸を主成分とするのが通常で
あシ、好ましくは２次粒子径が１〜５μの粒子を主成分
とする。微粒子合成珪酸と併用可能な白色顔料としては
、例えばカオリンクレー　タルク、ゼオライト、沈降性
炭酸カルシウム、ＴＬ質炭酸カルシウム、水酸化アルミ
ニウム、ホワイトカーボン、有機顔料（プラスチックピ
グメント）等が挙げられる。

・シート状支持体 本発明に用いられるシート状支持体としては通常の木材
パルプ紙が好ましく、合成線維、合成パルプを混抄して
よい。シート状支持体の厚みは１０へ２００μｍ１坪量
は２０へ２００＃／ｍ２　　の範囲内のものが好１しく
、表面平滑性の良好なものが好ましい。

顔料および接着剤等の成分の配合割合は、得られる塗工
液の操作特性（例えば粘度、流動性）および基紙に塗工
後乾燥して得られる塗工層の特性、特にインクジェット
記録層としての特性により大きく制限される。水溶性高
分子接着剤菫は好１しくは塗工層固形分の２０〜５０重
量％、特に好ましくは塗工層固形分の２５Ｓ！５５重量
％である。疎水性基を有する水溶性セルロースは塗工層
固形分の０．５〜２５重量％が好ましい。特に好ましく
は塗工層固形分の３〜１０重量％である。

その理由は、０．５重量％以下だとドツト調節剤作用が
乏しくなり２５％以上ではインク吸収速度が遅くなシド
ツトの形状が極嗜に悪くなるという欠点があるからであ
る。

カチオン性酢酸ビニル共重合体は、塗工層固形分の２〜
２５重量比添加するのが好ましく、特に好ましくは塗工
層固形分の５〜１５重量である。

合成珪酸微粒子は塗工層固形分の５０％以上含有するの
が好ましい。

カチオン性水溶性高分子は、塗工層固形分の２〜２５重
量％の添加が好ましく、特に好ましくは塗工層固形分の
５〜１５重量である。

・カチオン性水溶性高分子／画像耐水化剤本発明の塗工
層には画像耐水化剤としてカチオン性水溶性高分子物質
を含有せしめてもよい。

カチオン性水溶性高分子物質としては平均分子ｉカ５０
，０００以上のアクリルアミド・ジアリルジメチルアン
モニウムクロライドの共重合物が適しているが、目的に
応じて例えば、ポリエチレンイミン及びその共重合体、
３級又は４級アンモニウム塩基を持つアクリルモノマー
の共重合体など他の水溶性高分子を用いることも可能で
ある。

一般的について、支持体基紙に対する塗工量は１〜５０
，９部ｍ、好１しくは１〜１０１７　ｍ２である。

以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。

なお、実施例において部は固型分重量部を示す。

実施例１ 顔料として２次粒子径２へ５μのものが７０％以上の珪
酸微粒子（ファインシールｘ３７：徳山ソーダ）１００
部を用い、分散剤としてポリアクリル酸ンーダ　１．５
部および水３００部を加えて高速分散混合を行った後、
ポリビニルアルコール（Ｋ−１７電気化学）５０部と、
ドツト調節剤としてメチルセルロース（マーボローズＭ
−２５：松本油脂）５部添加することにより塗工液を得
た。この塗工液を、６４９７ｍ２　　の上質紙に８１　
／　ｖａ２ｍ２塗工インクジェット記録用紙を得た。

実施例２ 実施例１に述べた操作と同様の操作により、顔料として
珪酸微粒子（ファインシールｘ３７）１００部、接着剤
としてアクリル酸エステル共Ｉ合体（ポリゾールＭ−１
７：昭和高分子）３０部、ドツト調節剤としてヒドロキ
シプロピル・メチルセルロース（マーポｏ−Ｘ６５ｕｐ
）１０部をもちいて塗工液を調成し、実施例１と同じ方
法で５１　／　ｍ２塗工し九インクジェット記鎌用紙を
作成し九。

比較例１ 顔料として２次籾子径２〜５μのものが７０名以上の珪
＃１＠粒子（ファインシール、ｘ３７：徳山ソーダ）１
００部を用い、分散剤とじてポリアクリル酸ンーダ　１
．５部および水３００部を加えて高速分散混合を行った
後、ポリビニルアルコール（Ｋ−１７電気化学）３０部
添加することによシ塗工液を得た。この塗工液を、６４
９／ｒｒｒ２の上質紙に８１１７　ｍ２塗工し、インク
ジェット記録用紙を得た。

比較例２ 実施例１に述べた操作と同様の操作により、顔料として
実施例゛１と同じ珪１１１２微籾子１００広接着剤とし
てアクリル酸エステル共重合体（ポリゾールＭ−１７：
昭和高分子）５０部をもちいて塗工ａｔ調成し、実施例
１と同じ方法で５ｊ／　／　ｍ塗工したインクジェット
記録用紙を作成した。

比較例３ 実施例１に述べた操作と同様の操作により、顔料として
実施例１と同じ珪＃１微粒子１００部、接着剤としてシ
ラノール基を含むポリビニルアルコール（Ｒ−１１５０
：クラレ）２５部、カチオン性酢酸ビニル共重合体（ｘ
−１０：カネポウＮ５Ｃ）、ポリエチレンイミン５部を
もちいて塗工液を調成し、実施例１と同じ方法で５９７
　ｍ　　塗工したインクジェット記録用紙を作成し九。

比較例４ 実施例１に述べた操作と同様の操作によジ、顔料として
同じ珪酸微粒子１００部、接着剤としてシラノール基を
含むポリビニルアルコール（Ｒ−１１３０：クラレ）２
５部、ドツト調節剤としてカルボキシメチルセルロース
（ＣＭＣ１１０３：ダイセル化学）、カチオン酢酸ビニ
ル共重合体（ヨドゾールｔＥ５０２に−１０：カネボウ
Ｎ　Ｓ　Ｃ）、ポリエチレンイミン５部をもちいて塗工
液を調整し、実施１４Ｊ　１と同じ方法で５９７ｍ塗工
したインクジェット記録用紙を作成した。

上記実施例及び比較例で得られた各塗工紙の評価結果ｔ
−表−１にそれぞれ示す。インクジェット記録特性の評
価は、インクジェットプリンター（キャノン社ｇ−３０
０８）を用い、インク吸収性、発色濃度およびドツトの
直径および形状について行った。

インク吸収性の評価には、打点部分のインクかにじみ出
す１での打点回数を測定する方法を用いた。インク吸収
性の良いものから優、良、町、やや鋤で示した。

発色の鮮かさは、イエロー　マゼンタ、シアンの力２−
インクの発色を目視で評価した。発色の良いものから優
、良、町、やや欅で示した。

ドツトの形状はインクジェットプリンターによる用紙へ
の１回灯点ドットヲ顕＠鏡で、観察し、形状の真円に近
いものから優、良、可、やＪＰ難で示し次。又、ドツト
のにじみは記録シート上のドツト直径（インクの拡がり
）ｔ−３点測定し平均値で示し友。

表　１ インクジェット用紙　品質評価 １　　　　優　　　　良　　　１９２　　　良２　　　
　優　　　　艮　　　１７６　　　良比較例 １　　　　可　　　やや難　　２７４　　　可２　　　
　可　　　やや難　　２６８　　　可５　　　　　可　
　　　可　　　２５１　　　　可４　　　　優　　　　
良　　　５５５　　　優〔発明の効果〕 本発明のインクジェット記録用紙はインク吸収性、発色
の鮮かさ、ドツトの形状、にじみのいずれも優秀なもの
で従来法の欠点を解消し高解像度で発色性に優れ友、高
速のインクジェット・フル力２−・プリンターへの適用
を可能ならしめるものでアク、産業界に寄与するところ
が大である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、シート状支持体上に合成珪酸微粒子と水溶性高分子
   接着剤と疎水性基を有する水溶性セルロース誘導体を有
   効成分として含有する塗工層を設けたことを特徴とする
   インクジェット記録用シート。