JP2002019143A - 液体貯蔵容器 - Google Patents

液体貯蔵容器

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JP2002019143A
JP2002019143A JP2000199718A JP2000199718A JP2002019143A JP 2002019143 A JP2002019143 A JP 2002019143A JP 2000199718 A JP2000199718 A JP 2000199718A JP 2000199718 A JP2000199718 A JP 2000199718A JP 2002019143 A JP2002019143 A JP 2002019143A
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container
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Yasuo Kato
靖雄 加藤
Tsutomu Shimizu
勉 清水
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Pentel Co Ltd
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Pentel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器内の微少から急激な圧力変化まで内容液
体の洩れを抑制し、環境変化に対して耐久性のある液体
貯蔵容器を得る。 【解決手段】粘性流体の粘度αが、200cp≦α≦2
00000cpであり、且つ粘性流体と接触する表面の
凹凸平均間隔Sが、0.2μm≦S≦1000μmで、
その部材に対して形成する接触角θが、0°<θ≦90
°である液体貯蔵容器

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部にインキ組成
物や化粧料組成物等の液体を収容し、この液体を外部に
吐出する液体供給部を有し、また、容器の内側と外側と
を必要に応じて通気し得る空気流通手段を設けた、マー
キングペン、サインペン、ボールペン、万年筆等の筆記
具や、筆ペン、修正液塗布具、アイライナー、アイシャ
ドー、ネイルカラー、毛染め、液体ファンデーション、
口紅等の塗布具等のインキタンク、インキジェットプリ
ンター等のインキカートリッジ等の液体貯蔵容器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、液体を収容し、これをペン先、印
字ヘッドなどの液体吐出手段に供給する液体貯蔵容器
は、外気と連通する空気孔を形成し、ペン先や印字ヘッ
ド等の吐出手段による液体の消費によって液体貯蔵容器
内の減少した液体体積分の空気を取り込んでいる。即
ち、内容液体の消費によって容器内に残る内容液体の体
積は減少するので、次第に液体貯蔵容器内が大気圧に対
して大きく負圧となり、液体吐出手段から液体が吐出さ
れにくくなるため、消費された液体の体積分の空気を液
体貯蔵容器内に取り込み、液体貯蔵容器内の圧力を、内
容液の水頭圧に見合う一定の負圧状態に保ち、液体貯蔵
容器からペン先や印字ヘッド等の吐出手段へ内容液体の
供給が円滑になされるようにしている。しかしながら、
液体が貯蔵されている容器に孔を形成することは、内容
液体がその孔から洩れる可能性を作ることになる。この
内容液体が洩れる可能性を抑制し得るものとして、特公
平6−17952号公報には、インキが収容されている
タンクの空気流通路に薄膜で開閉可能な蓋を形成して、
この薄膜との隙間にシリコンオイルを介在させて閉塞
し、インキの消費に伴うタンク内の圧力変化で一時的に
薄膜が押し上げられ、空気が取り込まれてタンク内の圧
力を調整するというものが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、空気流
通路を薄膜とシリコンオイルを使用したものでは、温度
変化によってシリコンオイルの流動性が増して空気流通
路の外に流れ出してしまったり、薄膜が変形して空気流
通孔が形成される時、この空気流通孔形成の繰り返しに
より薄膜が元の状態に復元できなくなり、シリコンオイ
ルだけでは空気流通路を塞げなくなり、液体の水頭圧に
よって吐出手段から内溶液体が洩れ出してしまうという
問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、内部に
液体を収容し、この液体を外部に吐出する液体供給部を
有し、また、容器の内側と外側とを必要に応じて通気し
得る空気流通手段を設けた液体貯蔵容器において、前記
空気流通手段は、容器内外を連通し得る通気孔と、この
通気孔を閉塞し得る粘性流体とからなり、前記粘性流体
が前記通気孔が形成される部材に対して形成する接触角
θが、0°<θ≦90°であると共に、この通気孔が形
成されている部材の少なくとも前記粘性流体と接触する
表面の凹凸平均間隔Sが、0.2μm≦S≦1000μ
mであると共に、前記粘性流体の粘度αが、200cp
≦α≦200000cpであることを特徴とする液体貯
蔵容器を要旨とする。
【0005】空気流通手段となる通気孔を閉塞する粘性
流体は、筆記や印字に伴ってインキを消費していないと
きには通気孔を覆って閉塞し、容器内外の空気の連通を
遮断する。現実的には、容器の材質や粘性流体の材質に
よって気体の透過があり、ガラスや金属などを使用しな
い限り完全に気体の透過を遮断することは困難である
が、本発明で問題としている空気の連通はそのような微
量な空気の移動ではなく、筆記や印字などにおける毎秒
0.001〜0.03cc程度のインキの消費に伴う空
気の置換である。粘性流体が通気孔を覆って通気を遮断
している状態では容器内が密閉された状態となり、大気
圧に対して内容インキの量に見合う水頭圧分の負圧状態
が形成されペン先や印字ヘッドにインキが供給されな
い。筆記や印字に伴ってインキが消費されると、インキ
の減少体積分だけ過負圧状態となるので、粘性流体の膜
が一時的に破れて容器内に空気を取り込む。空気の取り
込みは、次第に減少していく内圧に伴って一定量(およ
そ0.00001cc〜0.0001cc)消費時に瞬
時に繰り返し行われる。これは、容器内外の相対的な圧
力差がおよそ16hPa以上になった場合に該当し、例
えば、1秒間に0.01ccのインキ消費があった場
合、およそ百〜千回、連通・遮断が繰り返される。この
ような粘性流体としては、炭化水素類より選ばれる難揮
発性有機液体および/又は不揮発性有機液体やシリコン
オイル等が使用でき、流動パラフィン、液状ポリブテ
ン、スピンドル油、ワセリン、α−オレフィンオリゴマ
ー、エチレン−α−オレフィンオリゴマー等の単独また
は混合物や、これにアエロジル(日本アエロジル(株)
製)などの微粒子シリカ、ディスパロン305(楠本化
成(株)製)などの水添ひまし油系のもの、ソロイド
(三晶(株)製)などのセルロース系のもの、レオパー
ル(デキストリン、千葉製粉(株)製)などのデキスト
リン系のもの、更に金属セッケン類、ベントナイト等各
種のゲル化剤が用いて粘度調整したものを使用すること
ができる。その粘度は200cp以上、200000c
p以下とすることが必要である。
【0006】そして、粘性流体が前記通気孔が形成され
る部材に対して形成する接触角θとは、容器自体に通気
孔が形成されているものでは、その容器の材質に対し
て、連通多孔質体の連通多孔を通気孔とするものでは、
その連通多孔質体の盤状物に対して、粘性流体の液滴を
滴下し測定したものである。そして、この接触角は、9
0°以下であることが必要であり、より好ましくは10
°以下であれば、通気孔が形成される部材と粘性流体と
が濡れた状態となり、見かけ上の付着力が高い状態が得
られる。
【0007】また、通気孔が形成される部材の粘性流体
と接触する部分の表面の凹凸平均間隔は、JIS B
0601(1994)に記載の「凹凸の平均間隔(S
m)」に基づき、カットオフ値(λc)0.8mm、基
準長さ(l)0.8mm、評価長さ(ln)4.0mm
にて測定した。測定機器は、サーフコム475A (株
式会社 東京精密製)を使用した。この凹凸平均間隔
は、0.2μm以上、1000μm以下であることが必
要であるが、粘性流体と接触する部分の表面の全てが1
000μm以下である必要はなく、部分的にこのような
表面になっていれば足りる。好ましくは、60%以上の
面積部分が上記の凹凸平均間隔となっていると良いが、
粘性流体と接触する部分の表面の領域を取り囲むように
上記の凹凸平均間隔部分を形成すれば、粘性流体の流れ
出しを抑制し得る。
【0008】通気孔が形成される部材は、上述のよう
に、容器に直接的に孔を形成したものであっても良い
し、別部材を取り付けても良い。別部材として、ポリウ
レタンのような連通多孔質体やポリエステルやナイロン
などの繊維収束体、ステンレス製の網部材などとする場
合には、容器への取り付け用アダプタを使用しても良
い。上記の凹凸平均間隔の表面を得るために、容器に直
接的に孔を形成したものでは、容器を合成樹脂の射出成
形品とし、成型金型にブラスト加工やエッチング加工、
放電加工等によって所望の表面粗さを形成しておくこと
によって容易に得られる。また、成形品そのものにブラ
スト加工やエッチング加工を施すこともできる。通気孔
が形成される部材が、ポリウレタンのような連通多孔質
体やステンレス製の網部材の場合、個々の連通多孔や網
の目の大きさを上記の平均凹凸間隔として作成または材
料を選択することができる。
【0009】
【作用】容器内部と外界との相対的な圧力差によって、
通気孔を境いにして高圧側から低圧側に空気が流れよう
とする力により、粘性流体がおしのけられて空気が流通
する。おしのけられた粘性流体は、粘性流体自身の表面
張力と粘性流体が接触している部材との濡れによって直
ちに元に戻ろうとして再び通気孔を閉塞する。そして、
粘性流体が接触している部材の凹凸表面によって、連通
多孔質体から離れたり、空気流通孔形成の繰り返しによ
って減量したり、空気流通路の外側へ流出したりしない
ので、タンク内部と外界との相対的な圧力差の制御が永
続的に得られるものとなる。
【0010】
【実施例】図面に基づいて一例について説明する。図1
に示したものは、インキジェットプリンタ用のインキカ
ートリッジを想定した一例であり、内部に自由状態のイ
ンキを収容したものである。全体としては、印字ヘッド
へのインキ吐出口を有する箱状の容器本体1と空気流通
手段を有する蓋部材2とからなり、両者は共に基本的に
はポリプロピレン樹脂製の射出成形品であり、超音波溶
着にて液密に接続されている。容器本体1のインキ吐出
口1aは、ポリエチレンテレフタレート繊維の集束体1
bが充填されており、印字ヘッドへのインキ供給の誘導
部材かつ緩衝部材となっている。初期状態で容器内部に
収容されているインキは、充填量が約18.4cm
3で、インキ供給部である集束体1bにかかる水頭圧は
約5.32hPa程度であり、容器内部は大気圧に対し
て約5.32hPa程度負圧になっている。
【0011】図1のI部拡大図である図2に示すよう
に、蓋部材2の空気流通手段は、通気孔2aを覆うよう
にして壁部材2bが置かれ、ポリプリピレン樹脂製のア
ダプタ2cを圧入することによって、前記壁部材2bを
固定している。通気孔2aの容器内に対する開口部分は
複数の細孔2dとしてあるが、これはインキが通気孔2
a内に侵入することを極力抑制するものである。
【0012】前記壁部材2bには粘性流体3が塗布され
ている。図示では模式的に塗布層の厚みを表現している
が、現実的には0.5mm〜2.0mm程度の塗布層が
形成されれば足りる。粘性流体3は壁部材2bの孔内に
挿入されていることを妨げないが、このような塗布され
た状態であるがゆえに、壁部材2bに対して粘性流体3
が乗っている状態であるので、粘性流体3の量を調節す
ることによって容易に通気孔の形成されやすさをコント
ロールできるし、壁部材2bの個々の孔に束縛されない
粘性流体が多く存在するために、形成された通気孔の再
閉塞も迅速になされるものとすることができる。
【0013】図3に他の一例を示す。ポリエチレンテレ
フタレート繊維の収束体によるペン先4を有し、容器内
に自由状態でインキを収容する、所謂生インキ式の繊維
ペンの一例である。ペン先4はポリプロピレン樹脂製の
ペン先ホルダー5の中心孔に圧入されていて、圧入力に
よってインキの流れ易さが調節されている。このペン先
ホルダー4はインキを収容するポリプロピレン樹脂製の
軸筒6に接続されており、その後端を尾栓7にて閉鎖し
ている。初期状態で容器内部に収容されているインキ
は、充填量が約1.9cm3で、インキ供給部であるペ
ン先4にかかる水頭圧は約9.31hPa程度であり、
容器内部は大気圧に対して約9.31hPa程度負圧に
なっている。
【0014】図3のII部拡大図である図4にも示すよ
うに、尾栓7は、ポリプロピレン樹脂の射出成形品であ
り、扇型の開口形状、開口面積約3.4mm2の通気孔
2aが3個形成されている。この通気孔2aには、粘性
流体3が充填されている。また、通気孔2aの内壁には
微細凹凸が形成されている。尚、通気孔の長さは5mm
である。
【0015】上記の図1に示した一例に基づいて、凹凸
平均間隔S、粘性流体の粘度α、接触角θを種々組み合
わせた実施例を作成した。
【0016】実施例1 壁部材2bにステンレス製の網部材(曙金網産業(株)
製、ハイスクリーンメッシュ、凹凸平均間隔(孔間隔)
0.5mm)を使用した。この網部材の通気孔2a内へ
開口している孔の総面積は3.76mm2である。この
壁部材2bにはαオレフィン(ルーカントHC10三井
石化(株)製)を主剤としてこれにゲル化剤としてレオ
パールKE(千葉製粉(株)製)、増粘剤としてアエロ
ジルR972(日本アエロジル(株)製)を添加した、
粘度200cp(25℃)の粘性流体3が塗布されてい
る。また、この壁部材2bの表面と上記粘性流体3とが
形成する接触角θは約28度である。
【0017】実施例2 壁部材2bとして、図3、図4に図示したような合成樹
脂製の板部材に複数の通気孔2aを形成したものを使用
し、この通気孔2aの内壁には、成型金型にブラスト加
工を施したことによる平均凹凸間隔1mmの微細凹凸を
形成した。この場合、ポリプロピレン樹脂製のアダプタ
2cを設置しないこともできる。この通気孔2aにはポ
リブテン(ポリブテンHV15 日本石油(株)製)と
αオレフィン(モービルSHF1003 モービルケミ
カル(株)製)を混合したものを主剤として、これにゲ
ル化剤としてレオパールKE(千葉製粉(株)製)、増
粘剤としてアエロジルR972(日本アエロジル(株)
製)を添加した、粘度100000cp(25℃)の粘
性流体3が充填されている。また、この通気孔2aの内
面と上記粘性流体3とが形成する接触角は、壁部材2b
にある通気孔2aの内面の表面と同様の凹凸平均間隔
を、同一材質の板状のものに形成させて、粘性流体3の
液滴を滴下し測定した結果とする。その結果約59度で
ある。尚、通気孔の長さは5mmである。
【0018】実施例3 壁部材2bにメンブランフィルター(アドバンテック東
洋(株)製、凹凸平均間隔S(孔間隔)0.2μm)を
使用した。また、厚みは35μmである。この壁部材2
bにはポリブテン(ポリブテンHV15 日本石油
(株)製)とαオレフィン(ルーカントHC10三井石
化(株)製)を混合したものを主剤として、これにゲル
化剤としてレオパールKE(千葉製粉(株)製)、増粘
剤としてアエロジルR972(日本アエロジル(株)
製)を添加した、粘度α=100000cp(25℃)
である粘性流体3が塗布されている。また、この壁部材
2bの表面と上記粘性流体3とが形成する接触角θは約
10度である。
【0019】実施例4 壁部材2bにポリウレタン製の連通多孔質体(凹凸平均
間隔(平均細孔直径)30μm)を使用した。この壁部
材2bにはポリブテン(ポリブテンHV15日本石油
(株)製)を主剤として、これにゲル化剤としてレオパ
ールKE(千葉製粉(株)製)、増粘剤としてアエロジ
ルR972(日本アエロジル(株)製)を添加した、粘
度α=200000cp(25℃)である粘性流体3が
塗布されている。また、この壁部材2bの表面と上記粘
性流体3とが形成する接触角θは約37度である。
【0020】比較例1 壁部材2bに、アルミニウム板(凹凸平均間隔0.1μ
m、アルミニウム板を硫酸溶液に浸して陽極酸化によっ
て微細凹凸を形成させ連通孔はドリル加工によりあけた
もの)を使用した。また、厚みは約2mm程度である。
この壁部材2bにαオレフィン(ルーカントHC10三
井石化(株)製)粘度α=100cp(25℃)である
粘性流体3が塗布されている。また、この壁部材2bの
表面と上記粘性流体3とが形成する接触角θは約18度
である。
【0021】比較例2 壁部材2bにステンレス製の網部材(曙金網産業(株)
製、ハイスクリーンメッシュ、凹凸平均間隔(孔間隔)
0.6mm)を使用した。この壁部材2bには、αオレ
フィン(モービルSHF82 モービルケミカル(株)
製)を主剤として、これにゲル化剤としてレオパールK
E(千葉製粉(株)製)を添加した、粘度α=100c
p(25℃)である粘性流体3が塗布されている。ま
た、この壁部材2bの表面と上記粘性流体3とが形成す
る接触角θは約21度である。
【0022】比較例3 壁部材2bに、アルミニウム板(凹凸平均間隔0.1μ
m、アルミニウム板を硫酸溶液に浸して陽極酸化によっ
て微細凹凸を形成させ連通孔はドリル加工によりあけた
もの)を使用した。この壁部材2bにはポリブテン(ポ
リブテンHV15 日本石油(株)製)を主剤として、
これにゲル化剤としてレオパールKE(千葉製粉(株)
製)、増粘剤としてアエロジルR972(日本アエロジ
ル(株)製)を添加した、粘度α=300000cp
(25℃)である粘性流体3が塗布されている。また、
この壁部材2bの表面と上記粘性流体3とが形成する接
触角θは約45度である。
【0023】比較例4 壁部材2bとして、図3、図4に図示したような合成樹
脂製の板部材に複数の通気孔2aを形成したものを使用
し、この通気孔2aの内壁には、成型金型にブラスト加
工を施したことによる平均凹凸間隔1.5mmの微細凹
凸を形成した。この場合、ポリプロピレン樹脂製のアダ
プタ2cを設置しないこともできる。 この壁部材2b
にポリブテン(ポリブテンHV15 日本石油(株)
製)を主剤として、これにゲル化剤としてレオパールK
E(千葉製粉(株)製)、増粘剤としてアエロジルR9
72(日本アエロジル(株)製)を添加した、粘度α=
300000cp(25℃)である粘性流体3が塗布さ
れている。また、この壁部材2bの表面と上記粘性流体
3とが形成する接触角θは約63度である。
【0024】比較例5 壁部材2bの通気孔2aの内壁には、成型金型にブラス
ト加工を施したことによる平均凹凸間隔1.5mmの微
細凹凸が形成されている。この壁部材2bにはαオレフ
ィン(ルーカントHC20 三井石化(株)製)を主剤
として、これにゲル化剤としてレオパールKE(千葉製
粉(株)製)、増粘剤としてアエロジルR972(日本
アエロジル(株)製)を添加した、粘度α=500cp
(25℃)である粘性流体3が塗布されている。また、
この壁部材2bの表面と上記粘性流体3とが形成する接
触角θは約25度である。
【0025】上記各実施例及び比較例の構成をまとめる
と表1のとおりである。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】上記各実施例及び比較例について、空気
流通手段の機能維持に関する以下の試験を行った。結果
を表2に示す。
【0028】印字試験 容器内の圧力を繰り返し変化させ、強制的に空気交換さ
せることにより、粘性流体が元の位置に復元できるかを
見るために、上記各サンプルを恒温層内に配置し、恒温
層内の温度を2時間毎に25℃、−30℃、25℃、6
0℃の順序で変化させ、これを1サイクルとして5サイ
クル行う。5サイクル後の各サンプルをインキジェット
プリンタBJC465J(キャノン(株)製)にセット
して、毎秒70mmの印字速度にて、2.0mm幅の塗
りつぶしを10cm印字させ、1cm毎のインキ吐出量
を測定するとともに、印字状態について、インキカスレ
とインキボテの有無を確認した。
【0029】
【表2】
【0030】以上のように本発明の液体貯蔵容器は、温
度変化によって粘性流体が流れ出してしまうことや、繰
り返しの空気流通によって密閉性が阻害されることが極
力抑制され、内溶液体が洩れ出してしまうことが防止し
えるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】一例を示す縦断面図。
【図2】図1のI部拡大図。
【図3】他の一例を示す縦断面図。
【図4】図3のII部拡大図。
【符号の説明】
1 容器本体 1a インキ吐出口 1b 集束体 2 蓋部材 2a 通気孔 2b 網部材 2c アダプタ 2d 細孔 3 粘性流体 4 ペン先 5 ペン先ホルダー 6 軸筒 7 尾栓 θ 接触角 S 凹凸平均間隔 α 粘性流体の粘度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B43K 8/02 B43K 7/02 A B43L 19/00 8/02 H

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に液体を収容し、この液体を外部に
    吐出する液体供給部を有し、また、容器の内側と外側と
    を必要に応じて通気し得る空気流通手段を設けた液体貯
    蔵容器において、前記空気流通手段は、容器内外を連通
    し得る通気孔と、この通気孔を閉塞し得る粘性流体とか
    らなり、前記粘性流体が前記通気孔が形成される部材に
    対して形成する接触角θが、0°<θ≦90°であると
    共に、この通気孔が形成されている部材の少なくとも前
    記粘性流体と接触する表面の凹凸平均間隔Sが、0.2
    μm≦S≦1000μmであると共に、前記粘性流体の
    粘度αが、200cp≦α≦200000cpであるこ
    とを特徴とする液体貯蔵容器。
  2. 【請求項2】 前記粘性流体が少なくとも通気孔内に位
    置していることを特徴とする請求項1記載の液体貯蔵容
    器。
  3. 【請求項3】 前記粘性流体が前記通気孔が形成されて
    いる部材に対して形成する前記接触角θが、0°<θ≦
    10°であることを特徴とする請求項1又は2記載の液
    体貯蔵容器。
  4. 【請求項4】 前記通気孔が、孔径0.5mm以下の互
    いに連通する連通多孔を有する連通多孔質体であること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の液体
    貯蔵容器。
  5. 【請求項5】 前記内容液がインキジェットプリンタ用
    インキであり、前記液体供給部が印字ヘッドに連通する
    インキジェットプリンタ用のインキタンクである請求項
    1乃至4記載のいずれかに記載の液体貯蔵容器。
  6. 【請求項6】 前記内容液が筆記具用インキであり、前
    記液体供給部が、ボールペンチップ、繊維収束体ペン
    先、中心インキ導通路を有する合成樹脂製ペン先等のペ
    ン先に連通する塗布具もしくは筆記具のインキタンクと
    した請求項1乃至4記載のいずれかに記載の液体貯蔵容
    器。
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JP (1) JP2002019143A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010221598A (ja) * 2008-09-02 2010-10-07 Ricoh Co Ltd 液体容器及び画像形成装置

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JP2010221598A (ja) * 2008-09-02 2010-10-07 Ricoh Co Ltd 液体容器及び画像形成装置

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