JP2002066435A - 液体吐出具の内容液タンク - Google Patents

液体吐出具の内容液タンク

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JP2002066435A
JP2002066435A JP2000264681A JP2000264681A JP2002066435A JP 2002066435 A JP2002066435 A JP 2002066435A JP 2000264681 A JP2000264681 A JP 2000264681A JP 2000264681 A JP2000264681 A JP 2000264681A JP 2002066435 A JP2002066435 A JP 2002066435A
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Takeshi Toyama
武志 外山
Atsushi Tamai
淳 玉井
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Pentel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内圧変化に対応して圧力を調整し、吐出不良
や洩れの抑制された液体吐出具の内容液タンクを得る。 【解決手段】 一端が大気に直接連通した空気流通管の
他端を内容液が収容されている部分に配置すると共に内
部に連通孔部材を配した液体吐出具の内容液タンク。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インキ組成物や修
正液組成物、化粧料組成物等を収容するマーキングペン
やサインペン、ボールペンなどの筆記具や塗布具、イン
キジェットプリンタなど、内部に液体を収容し、該液体
を吐出する吐出手段と接続され、吐出手段を通じて内容
液が消費されるに伴って消費された内容液体の体積に見
合う空気を内部に取り込むために空気流通部を設けた液
体吐出具の内容液タンクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、筆記具やインキジェットプリンタ
等、液体を制御しながら吐出するもののペン先、塗布先
や印字ヘッドなどの液体吐出手段にインキを供給する内
容液タンクに、孔などを介しての空気流通手段を設け、
消費されたインキの体積に見合う空気をタンク内部に取
り込むようなしたものが知られている。即ち、液体吐出
手段へのインキ供給によってそのインキを貯蔵するタン
ク内のインキ体積は減少するので、完全に密閉された容
器では次第にタンク内は外の圧力との差が増大して負圧
状態になり吐出手段にインキが供給され難くなり吐出不
良となるので、液体が消費されると直ちに、それに見合
う体積分の空気を内容液タンク内に取り込み、タンク内
の圧力を常に大気圧とほぼ同じに(正確には水頭圧分不
圧状態に)平衡に保つよう制御しようとするものであ
る。また、温度上昇などによってタンク内の圧力が外に
比べて相対的に高くなった時には、液体吐出手段よりの
インキの吹き出しとなってしまうこともあるので、この
通気孔より空気を吐き出して内外圧力の平衡状態を維持
するようなすものである。
【0003】しかしながら、通気孔を設けることは液体
が貯蔵されている容器に孔を形成することであり、内部
液体がその孔から洩れる可能性がある。このような可能
性を極力排除したものとして、特開平11−15118
7号公報には、内容液体であるインキが減少するに伴っ
てインキ界面に追従して移動するスライド栓として粘性
流体を使用した筆記具が開示されている。このようなス
ライド栓は、インキタンクの内壁に密着した状態である
ので所謂孔を有していなく、インキ洩れが抑制されるこ
とが期待され、ボールペンのインキタンクなどが上市さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような、内容液
体の体積減少に伴って移動するインキ界面部分に配置さ
れたスライド栓を、インキ界面に追従して移動するよう
にしたものでは、内容液体の界面に対するスライド栓の
追従性が問題となる。即ち、スライド栓が内容液体が洩
れ出さない程度の保持力を有するためには、配置されて
いる部分における周辺部材との接触が必要となるが、保
持力の信頼性を高めるためには高い移動抵抗となるよう
な接触状態が好ましく、筆記具における高速筆記やイン
キジェットプリンタの高速印字などの急激な内容液体の
体積の減少が起こるような場合は、スライド栓の速やか
な移動は困難であり、反対にスライド栓を移動し易く移
動抵抗が低い接触状態ではインキが洩れない程度の保持
力を有することは困難であった。また、スライド栓とし
て粘性流体を使用したものでは、粘性流体が移動すると
きに貯蔵容器の内壁面に粘性流体が付着し、粘性流体の
体積は減少しながら移動するので、内容液(インキ)に
対する保持力は次第に低下してしまい粘性流体が少なく
なったときには急激な内圧変化に対応できず、インキが
洩れ出してしまう恐れもあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、一端が
大気に直接連通するよう配置され、他端が内容液の吐出
部近傍に配置される空気流通管の、少なくともタンク内
の内容液が収容されている部分に該当する他端側内部に
内容液が含浸する連通孔部材を配したことを特徴とする
液体吐出具の内容液タンクを要旨とする。
【0006】以下詳述する。連通孔部材は、内容液と相
溶性がなく内容液を含浸しうる材料であればよく、ポリ
エチレンテレフタレート、ナイロン、アクリル等の繊維
収束体や、ウレタン、ポリエチレン、シリコン樹脂、合
成ゴム等の合成樹脂製の連通多孔体が使用できる。繊維
収束体を使用する場合は平均毛管径が5〜100μのも
のが好適である。5μ以下の材料では液体保持能力が低
いために前記空気流通抵抗が弱すぎて、容器を倒立状態
で保持した際や、容器に振動を加えた際などに空気流通
口からインキが洩れ出す可能性がある。また、平均毛管
径が100μ以上の材料では前記空気流通抵抗が強すぎ
て、インキの消費や気温低下による内部圧力低下の際に
外部から空気が円滑に導入されず、内部の負圧が大きく
なりすぎてインキ吐出口から空気が入り込んでしまって
インキ吐出が不可能になる可能性がある。ここで平均毛
管径とは、繊維が正方格子状に配置していると仮定した
場合の格子間距離−繊維径を指し、繊維収束体の繊維の
直径、繊維収束体を収納する容器の繊維方向に垂直の断
面積、およびこの断面に含まれる繊維の本数から計算さ
れる。
【0007】
【式1】
【0008】また、合成樹脂製発泡体を使用する場合
は、10mm当たりのセル数が2〜10個のものが好適
に使用できる。但し、必ずしもこの範囲になくてはなら
ないわけではない。10mm当たりのセル数が2個以下
の材料では液体保持能力が低いために前記空気流通抵抗
が弱すぎて、容器を倒立状態で保持した際や、容器に振
動を加えた際などに空気流通口からインキが洩れ出す可
能性がある。また、10mm当たりのセル数が10個を
越える材料では前記空気流通抵抗が強すぎて、インキの
消費や気温低下による内部圧力低下の際に外部から空気
が円滑に導入されず、内部の負圧が大きくなりすぎてイ
ンキ吐出口から空気が入り込んでしまってインキ吐出が
不可能になる可能性がある。ここで10mm当たりのセ
ル数とは、発泡体の任意方向の線10mmが交差する発
泡体の単位気泡領域の数を指す。
【0009】この連通孔部材は、タンク内の内容液が収
容されている部分に内容液に接して配置されるために、
空気流通管の大気に対する連通口からタンク内に空気を
導入する際にこの連通孔部材を介さなくてはならず、微
細な連通孔により構成される多数の毛管に内容液が充填
された濡れている状態になるため、空気は毛管に付着し
た液膜を破りながら侵入することになり、空気流通抵抗
体として機能する。この空気流通抵抗作用によって内容
液の消費に伴うタンク内圧の低下や温度変動によるタン
ク内圧の変動した分が全て補償されるわけではなく、内
圧減少時は一定の負圧、内圧上昇時は一定の正圧に維持
される。
【0010】
【作用】タンク内の液体が消費された場合や外気温が低
下してインキタンク内の空気が収縮した場合には、イン
キタンク内の気圧が低下して連通孔部材に含浸されてい
る内容液体の液面が下がり、空気流通口から空気が取り
込まれて行く。更に液体が消費されたり気温が下がるの
に従って連通気孔部材内の液面が低下し、ついには連通
気孔部材の下端から空気がタンク内に取り込まれる。一
方、外部の温度が上昇し容器内の空気が膨張した場合、
連通気孔部材内の液体の液面が上昇することによって内
圧の過度の上昇を抑制し、インキ吐出口からインキが不
要に流出するのを防止する。
【0011】
【実施例】以下図面に基づき一例について説明する。図
1に示したものは、熱による空気膨張の力や圧電素子に
よる振動の力等をインキに付与してインキ滴を飛翔させ
て印字を行う、所謂インキジェットプリンタに接続さ
れ、印字ヘッドに供給されるインキを貯蔵するインキタ
ンクであり、特に前記印字ヘッドと別部材にて構成さ
れ、インキの全量が消費されたときに交換されるカート
リッジ式のインキタンクである。
【0012】タンク容器そのものは、有底のタンク本体
1と、このタンク本体1と超音波溶着にて液密に固定さ
れる蓋体2とにより構成され、このタンク容器内に、イ
ンキ3の他に印字ヘッド(図示せず)へのインキ供給の
ためのインキ中継芯4、内圧調整機構5、インキ中継芯
4へ全てのインキを供給するためのバイパス6が収容さ
れている。
【0013】インキ中継芯4は、繊維収束体よりなり、
タンク本体1の底部に形成された筒状の取付け部1aに
嵌め込まれているが、筒状の取付け部1aの周囲に残さ
れたインキをインキ中継芯4に供給するために、繊維集
束体製のバイパス6が、タンク本体1の底部とインキ中
継芯4とに接触しており、筒状の取付け部1aの周囲に
残されたインキを吸い上げてインキ中継芯4に供給す
る。
【0014】内圧調整機構5は、前記蓋体2の通気孔2
aに接続された通気パイプ501と連通孔部材502、
連通孔部材収容部503とから構成されており、連通孔
部材収容部503は通気パイプ501と接続される通気
口503aと、インキタンクへ開口している開口部50
3bを有しており、内部に連通孔部材502を充填して
いる。本例における連通孔部材502は、繊維収束体を
想定して図示してある。また、内部のインキは連通孔部
材収容部503の開口部503bでのみ流通可能であ
り、その他の部材の接続部分は超音波溶着や接着剤等に
よって液密に接続されている。
【0015】このように構成したタンク容器にインキ3
が収容されると、連通孔部材収容部503の開口部50
3bを通して連通孔部材502にインキ3が浸透する。
そのインキの浸透量は、インキの種類の他に、充填され
るインキ3の水位と連通孔部材502のインキ保持力
(毛細管力)によって決まるが、粘度が低く流動性の高
いインキであれば、連通孔部材502の高さ以上に充填
されれば、概ね連通孔部材502の飽和状態近くにまで
インキが浸透される。但し、連通孔部材502のインキ
保持力によって、通気孔2aに向かう通気口503aか
らはインキが漏れ出してこない。
【0016】印字によりインキが消費されたり、環境温
度が下がりタンク容器内部の空気が収縮すると、タンク
容器内が大気圧に比して減圧状態となり、外気を取り込
もうとする力が働くが、この際、連通孔部材502に浸
透されているインキ3が開口部503bを通して吐き出
され、タンク容器内に供給され、連通孔部材502には
通気パイプ501を通じて空気が供給される。ここで、
インキ中継芯4には、タンク容器内のインキ3による水
頭圧がかかっていることと、プリンタにセットされてい
る状態であれば、印字ヘッドにつながるインキ通路(図
示せず)と共にインキにて満たされていることから外気
が取り込まれるようなことはない。
【0017】環境の温度が上昇するなどして、タンク容
器内の空気が膨張した場合には、空気にて押されたイン
キが開口部503b通じて連通孔部材502に供給さ
れ、その分の連通孔部材502内の空気を通気パイプ5
01から外に吐き出すので、印字ヘッドに対して過剰な
インキは供給されず、インキ洩れとなることはない。
【0018】図2に変形例を示す。図1の一例と異なる
点は、連通孔部材502として、連通多孔を有するポリ
ウレタン樹脂の発泡体を使用したものであることと、残
存インキの消費について、バイパスを使用せず、インキ
中継芯4に対する筒状の取付け部1aの4方向にスリッ
ト1bを形成して底部のインキも直接インキ中継芯4に
供給されるようなした点である。よって、基本的な機能
は、上述の一例と同様である。
【0019】図3に示したものは、インキ3を繊維収束
体などの特定のインキ吸蔵体に含浸させずに自由な液体
の状態で収納する所謂生インキ式のボールペンである。
【0020】軸筒7には内部を分割する隔壁8が一体に
形成されており、この隔壁8でしきられた一方をインキ
3が収容されるインキ収容室とし、他方を連通孔部材5
02が収納される連通孔部材収容部503としている。
隔壁8は、ペン先9の近傍に開口部503bを形成して
連通孔部材502にインキが流通可能としてあり、連通
孔部材収容部503の後部は通気孔2aが形成されてい
る。本例における連通孔部材502は、連通多孔を有す
るポリウレタン樹脂の発泡体を想定して図示してある。
また、内部のインキは連通孔部材収容部503の開口部
を通過してのみ流動可能である。
【0021】上述のインキジェットプリンタのインキタ
ンクの場合と同様に、インキ収容室にインキ3が収容さ
れると、連通孔部材収容部503の開口部503bを通
して連通孔部材502にインキ3が浸透する。筆記によ
りインキが消費されたり、環境温度が下がりタンク容器
内部の空気が収縮すると、連通孔部材502に浸透され
ているインキが連通孔部材収容部503の開口部503
bを通してインキ収容室に吐き出され、連通孔部材50
2には通気孔2aを通じて空気が供給される。
【0022】軸筒内の空気が膨張した場合には、空気に
て押されたインキが連通孔部材収容部503の開口部5
03b通じて連通孔部材502に供給され、その分の連
通孔部材502内の空気を通気孔2aから外に吐き出す
ので、ペン先過剰なインキは供給されず、インキ洩れと
なることはない。
【0023】図4に変形例を示す。連通孔部材502と
して繊維収束体を使用した一例であるが、この繊維収束
体は棒状態に束ねられた上にビニールシート10にて側
壁が包まれ、棒状態の側壁からはインキや空気の出入り
ができないようにしてある。この繊維収束体は、ビニー
ルチューブ成形体の先端開口部を縮径し、後端開口部か
ら繊維収束体を充填して得られる。そして、連通孔部材
502の両端はビニールシート10で包まれていない繊
維の露出した部分としてある。このような連通孔部材5
02を軸筒7の後端に嵌着させた尾栓11内底に形成し
た筒状の取り付け部11aにはめ込む。内底の取付け部
11aにて囲われた部分には通気孔2aが形成されてい
る。上述の例と同様に、温度変化やインキ消費などによ
る内圧の変化に対応して、通気孔2aを通じて空気が連
通孔部材502に出入りし、連通孔部材502の繊維が
露出した一端よりインキが出入りする。
【0024】連通孔部材1 直径15μのポリエステル繊維を約50,000本束ね
て、1×2×3cmの直方体の繊維収束体に成形した連
通孔部材を得た。
【0025】連通孔部材2 1mm当たりのセル数が10個のポリウレタン連通発泡
体を、1×2×3cmの直方体に成型した連通孔部材を
得た。
【0026】連通孔部材3 直径20μのアクリル繊維を約20,000本束ねて、
断面積1平方cm、長さ5cmの連通孔部材収納部に装
填し、連通孔部材収納部に充填された連通孔部材を得
た。
【0027】連通孔部材4 直径40μのポリエステル繊維を約5,000本束ねて
繊維収束体とし、断面積1平方cm、長さ5cmのビニ
ールチューブに装填し、ビニールチューブに充填された
連通孔部材を得た。
【0028】連通孔部材5 直径5μのアクリル繊維を約190,000本束ねて繊
維収束体とし、1×2×3cmの直方体の繊維収束体に
成形した連通孔部材を得た。
【0029】連通孔部材6 直径5μのアクリル繊維を約90,000本束ねて繊維
収束体とし、1×2×3cmの直方体の繊維収束体に成
形した連通孔部材を得た。
【0030】連通孔部材7 直径40μのナイロン繊維を約10,000本束ねて繊
維収束体とし、断面積1平方cm、長さ5cmの連通孔
部材収納部に装填し、連通孔部材収納部に充填された連
通孔部材を得た。
【0031】連通孔部材8 10mm当たりのセル数が20個の合成ゴム製連通発泡
体を、1×2×3cmの直方体に成型した連通孔部材を
得た。
【0032】連通孔部材9 10mm当たりのセル数が5個のシリコン樹脂製連通発
泡体を、1×2×3cmの直方体に成型した連通孔部材
を得た。
【0033】連通孔部材10 直径4μのポリエステル繊維を約1200,000本束
ねて繊維収束体とし、断面積1平方cm、長さ5cmの
連通孔部材収納部に装填し、連通孔部材収納部に充填さ
れた連通孔部材を得た。
【0034】連通孔部材11 10mm当たりのセル数が20個のシリコン樹脂製連通
発泡体を、1×2×3cmの直方体に成型した連通孔部
材を得た。
【0035】連通孔部材12 10mm当たりのセル数が10個のポリウレタン連通発
泡体を、1×2×3cmの直方体に成型した連通孔部材
を得た。
【0036】連通孔部材13 10mm当たりのセル数が5個のポリウレタン連通発泡
体を、1×2×3cmの直方体に成型した連通孔部材を
得た。
【0037】連通孔部材14 直径5μのポリエステル繊維を約230,000本束ね
て繊維収束体とし、断面積1平方cm、長さ5cmの連
通孔部材収納部に装填し、連通孔部材収納部に充填され
た連通孔部材を得た。
【0038】連通孔部材15 直径20μのポリエステル繊維を約13,000本束ね
て繊維収束体とし、断面積1平方cm、長さ5cmのの
連通孔部材収納部に装填し、連通孔部材収納部に充填さ
れた連通孔部材を得た。
【0039】連通孔部材16 直径50μのアクリル繊維を約7,800本束ねて繊維
収束体とし、断面積1平方cm、長さ5cmの連通孔部
材収納部に装填し、連通孔部材収納部に充填された連通
孔部材を得た。
【0040】連通孔部材17 10mm当たりのセル数が22個のポリエチレン連通発
泡体を、1×2×3cmの直方体に成型した連通孔部材
を得た。
【0041】連通孔部材18 10mm当たりのセル数が4個のポリウレタン連通発泡
体を、1×2×3cmの直方体に成型した連通孔部材を
得た。
【0042】連通孔部材19 直径3μのアクリル繊維を約1,800,000本束ね
て繊維収束体とし、断面積1平方cm、長さ5cmの連
通孔部材収納部に装填し、連通孔部材収納部に充填され
た連通孔部材を得た。
【0043】連通孔部材20 直径50μのアクリル繊維を約4,000本束ねて繊維
収束体とし、断面積1平方cm、長さ5cmの連通孔部
材収納部に装填し、連通孔部材収納部に充填された連通
孔部材を得た。
【0044】連通孔部材21 10mm当たりのセル数が22個のポリウレタン連通発
泡体を、1×2×3cmの直方体に成型した連通孔部材
を得た。
【0045】連通孔部材22 10mm当たりのセル数が4個のポリウレタン連通発泡
体を、1×2×3cmの直方体に成型した連通孔部材を
得た。
【0046】
【発明の効果】評価試験 各実施例サンプルについて以下に示す試験を行った。結
果を表1に示す。また、各試験に用いたインキの組成は
以下の通りである。 FISCO BLACK 883 (染料、オリエント化学工業(株)製) 40部 エチレングリコール 10部 水 50部
【0047】(1)吐出部からのインキ洩れ試験 各実施例サンプルを20℃の室温から30、40、50
℃の恒温槽中に投入した際の、インキ吐出部からのイン
キ洩れ有無を目視判定する。 A:50℃までインキ洩れ無し B:40℃でインキ洩れ発生 C:30℃でインキ洩れ発生
【0048】(2)空気孔からのインキ洩れ試験 各実施例サンプルを20℃の室温から30、40、50
℃の恒温槽中に投入した際の、空気孔からのインキ吹き
出しの有無を目視判定する。 A:50℃までインキ吹き出し無し B:40℃でインキ吹き出し発生 C:30℃でインキ吹き出し発生
【0049】(3)連続吐出インキ切れ試験 インキジェットプリンタ用カートリッジ カートリッジをプリンタに装着し、全ての印字ヘッドか
らのインキ吐出を行わせる所謂ベタ印字で連続印字を、
60、80、100cm/秒の印字速度で行った際のイ
ンキ切れの有無を目視判定する。 A:100cm/秒の印字速度でインキ切れ無し B: 80cm/秒の速度でインキ切れ発生 C: 60cm/秒の速度でインキ切れ発生
【0050】筆記具 繊維ペン先(ぺんてる(株)製サインペンS520のペ
ン先セットを使用)を装着した筆記具を用いて、60、
80、100cm/秒の筆記速度で連続筆記試験を行っ
て、インキ吐出の追従性を目視判定する。 A:100cm/秒の筆記速度でかすれ無し B: 80cm/秒の筆記速度でかすれ発生 C: 60cm/秒の筆記速度でかすれ発生
【0051】
【表1】
【0052】以上により、本発明は、タンクの内圧が変
化した時、空気交換を応答性良く行うことができ、液体
貯蔵容器内部を常に大気圧に対して特定の好ましい状態
に保つことができるので、内容液の吐出不良や内容物の
吹き出しを起こしにくいものとすることができると共
に、内容液を空気流通路から外に洩らすことを極力抑制
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】一例を示す縦断面図。
【図2】変形例を示す縦断面図。
【図3】他の一例を示す縦断面図。
【図4】変形例を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 タンク本体 1a 取付け部 1b スリット 2 蓋体 2a 通気孔 3 インキ 4 インキ中継芯 5 内圧調整機構 501 通気パイプ 502 連通孔部材 503 連通孔部材収容部 503a 通気口 503b 開口部 6 バイパス 7 軸筒 8 隔壁 9 ペン先 10 ビニールシート 11 尾栓 11a 取り付け部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B43K 8/03 B43K 7/02 A B43L 19/00 8/02 L

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が大気に直接連通するよう配置さ
    れ、他端が内容液の吐出部近傍に配置される空気流通管
    の、少なくともタンク内の内容液が収容されている部分
    に該当する他端側内部に内容液が含浸する連通孔部材を
    配したことを特徴とする液体吐出具の内容液タンク。
  2. 【請求項2】 前記連通孔部材が、平均毛管径が5〜1
    00μの繊維収束体で構成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の液体吐出具の内容液タンク。
  3. 【請求項3】 前記連通孔部材が、10mm当たりのセ
    ル数が5〜20個の合成樹脂製発泡体で構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出具の内容液
    タンク。
  4. 【請求項4】 前記吐出具が筆記具又は塗布具であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の
    液体吐出具の内容液タンク。
  5. 【請求項5】 前記吐出具がインキジェットプリンタで
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに
    記載の液体吐出具の内容液タンク。
JP2000264681A 2000-08-31 2000-08-31 液体吐出具の内容液タンク Pending JP2002066435A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015123562A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 Jfeスチール株式会社 マーキングペン及びマーキング装置
KR101831707B1 (ko) * 2015-11-12 2018-04-05 최광일 잉크용 필기구

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