JP2022020265A - 筆記具 - Google Patents

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Akihiro Nakada
徹 中島
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Abstract

【課題】 2種類の筆記機能を分けて満たすことができる筆記具を提供する。【解決手段】 一端に筆記端が位置しかつ第1の液貯蔵部と接続された筆記部と、筆記部の外周から液体を供給可能な流路と、流路と連通して液体を保持する第2の液貯蔵部とを有することを特徴とする筆記具。【選択図】図1

Description

本開示は、筆記具に関する。
特許文献1は、容器本体の先端に、吐出孔が形成され先端を塗布面とするノズル部材が配置され液体塗布具であって、容器本体の先端にノズル部材の塗布面よりも大なる塗布面を有する塗布部材を配置した液体塗布具を開示する。
特許文献2は、一つの容器の先端部に複数の流動体の吐出孔を開設して、各吐出孔に各々その吐出孔を開閉自在な弁体を備えた塗布具を開示する。
特許文献3は、インクを誘導するインク供給芯と、インク供給芯の周囲に芯周囲部材を配置し、インク供給芯が筆圧によって後退してインク供給芯と芯周囲部材との間の間隙が全周に亘って拡張している拡張部が設けられた筆記具を開示する。
従来の筆記具において、先端部が1種類の筆跡しか筆記できないため、着色する機能と筆感を向上させる機能を一つの液体で満たす必要があり、液体設計に制限があった。
特開平11-128819号公報 実開平5-39683号公報 特開2019-181892号公報
本開示における態様は、斯かる実情に鑑み、少なくとも2種類の筆記機能を分けて満たすことができる筆記具の提供を目的とする。
本開示の第1の態様に係る筆記具は、一端に筆記端が位置しかつ第1の液貯蔵部と接続された筆記部と、前記筆記部の外周から液体を供給可能な流路と、前記流路と連通して前記液体を保持する第2の液貯蔵部とを有することを特徴とする。
本開示の第2の態様に係る筆記具は、一端に筆記端が位置しかつ第1の液貯蔵部と接続された第1の筆記部と、前記第1の筆記部の外周から第2の筆記部に液体を供給可能な流路と、前記流路と連通して前記液体を保持する第2の液貯蔵部とを有することを特徴とする。
また、前記筆記部又は第1の筆記部は後方に前記流路と連通して液保溜体を配設したことが好適である。
また、筆記部又は第1の筆記部は、ボールペンチップであり、ボールペンチップの傾斜面外周に流路を形成することが好適である。
本開示の各態様に係る筆記具は、上記の構成となっているため、一端に筆記端が位置しかつ第1の液貯蔵部と接続された筆記部と、前記筆記部の外周から液体を供給可能な流路と、前記流路と連通して前記液体を保持する第2の液貯蔵部とを有するので、所望に応じて、筆記部の筆記端で第1の液貯蔵部からの液体で筆記すると共に、第2の液貯蔵部から流路を通った液体を筆記部の外周によって筆記でき、少なくとも2種類の筆記機構を分けて満たすことができるという優れた効果を奏し得る。
第1実施形態に係る筆記具の説明図であって、(a)が全体側面図、(b)が(a)のB-B線に沿う縦断面図、(c)が先端部の縦断面図、(d)が先端部の拡大斜視図である。 図1に筆記具に使用する液保溜体の説明図であって、(a)が先方からの斜視図、(b)が先方からの視図、(c)がスリット側からの視図、(d)が(c)から90°回転させた視図、(e)が(c)のE-E線に沿う縦断面図、(f)が後方からの斜視図、(g)が後方からの視図である。 図1の筆記具において筆記部のボールペンチップの説明図であって、(a)が全体側面図、(b)が先方からの斜視図である。 第2実施形態に係る筆記具の説明図であって、(a)が全体側面図、(b)が(a)のB-B線に沿う縦断面図、(c)が先端部の拡大斜視図、(d)が全体斜視図である。 図4の筆記具に使用する液保溜体の説明図であって、(a)が先方からの斜視図、(b)が先方からの視図、(c)がスリット側からの視図、(d)が(c)から90°回転させた視図、(e)が(c)のE-E線に沿う縦断面図、(f)が後方からの斜視図、(g)が後方からの視図である。 第3実施形態に係る筆記具の説明図であって、(a)が全体側面図、(b)が(a)のB-B線に沿う縦断面図、(c)が先端部の縦断面図、(d)が先端の拡大斜視図である。 図6の筆記具に使用する液保溜体の説明図であって、(a)が先方からの斜視図、(b)が先方からの視図、(c)が(a)のC部拡大視図、(d)がスリット側からの視図、(e)が(d)から90°回転させた視図、(f)が(d)のE-E線に沿う縦断面図、(g)が後方からの斜視図、(h)が後方からの視図,(i)が(g)のI部拡大図である。 (a)が図6の筆記具において軸筒の側面図、(b)が(a)のB-B線に沿う縦断面図である。
以下、実施形態について添付図面を参照して説明する。
[1. 第1実施形態]
図1は第1実施形態に係る筆記具の説明図、図2は液保溜体18の説明図、図3はボールペンチップ10aの説明図である。
[1.1 全体構成]
図1に示すように、第1実施形態に係る筆記具は、先端(一端の例)に筆記端10a1が位置しかつ液体(筆記具用インク等)を収容した第1の液貯蔵部12と接続された筆記部10と、筆記部10の外周から第1の液貯蔵部12に収容した液体とは異なる液体(筆記具用インク等)を供給可能な流路14と、流路14と連通して液体を保持する第2の液貯蔵部16とを有する。
筆記具は、ボールペンチップ10aの外周に液保溜体18を配設したものであり、概略円筒状の軸筒20内に筆記部10と液保溜体18を収容している。流路14は筆記部10の外周面と液保溜体18の内周面との隙間によって形成される。
[1.2 各部構成]
〔筆記部10、軸筒20〕
図1に示すように、筆記部10は、先端の筆記端10a1にボール10bが回転可能に嵌合したボールペンチップ10aを有する。
軸筒20は先端部20aと後端部20bとの外周部が段状に細径になっており、図示しないキャップが外嵌可能な構造となっている。
〔ボールペンチップ10a、第1の液貯蔵部12〕
ボールペンチップ10aの後端に第1の液貯蔵部12を構成する樹脂製のインクチューブの先端が外嵌して接続されている。第1の液貯蔵部12内は、水性インク、油性インク、ゲルインク、熱変色性インクなど種々に筆記具用インクが貯蔵される。
図3は、筆記端10a1のボールペンチップ10aの説明図である。
図3に示すように、ボールペンチップ10aの先端の筆記端10a1の外周面10a2が先細くなるテーパーの傾斜面となっている。外周面10a2には、軸方向に複数の溝が流路14として形成されている。ボールペンチップ10aは、中央部10cの外周面が円筒状である。中央部10cに比較して後端部10dが段状に縮径した(段部10d1となる)細径部になっている。後端部10dの外周に第1の液貯蔵部12の先端部が外嵌し、第1の液貯蔵部12の先端面が段部10d1に突き当たる構造となっている。
図1に示すように、ボールペンチップ10aから第1の液貯蔵部12の先部を覆って外周に液保溜体18が嵌められる。液保溜体18が軸筒20の先端部20a内に内嵌されて固定されている。
筆記部10は、先端部のボールペンチップ10aが液保溜体18を介して軸筒20の先端部内に収容状態で固定され、筆記部10の構成要素である第1の液貯蔵部12の後端部が後端栓22を介して軸筒20の後端部内に固定される。
第1の液貯蔵部12は後端部が後端栓22の中央孔22aを介して外気に開放している。
〔第2の液貯蔵部16〕
第2の液貯蔵部16については、軸筒20の内周面と第1の液貯蔵部12の外周面との間であって、液保溜体18の後端面と後端栓22前端面との間に区画された空間が、第2の液貯蔵部16となる。第2の液貯蔵部16内には液体インクが直液で貯蔵される。
筆記具は、第1の液貯蔵部12と第2の液貯蔵部16には、別の色や種類のインク、例えば異なる粘度のインクが貯蔵されたことが好適である。第1実施形態では、第1の液貯蔵部12にボールペンチップ用インク、第2の液貯蔵部16にマーカ用等の液体インクとしている。
〔液保溜体18〕
図2は、液保溜体18の説明図である。
液保溜体18は、図2に示すように、外周部に複数の櫛歯(枚葉体)18a…が配列された、櫛歯状の毛管部材となっており、櫛歯18a…間にインクを一時保溜可能な構造となる。
各櫛歯18aには、軸方向に沿って後端から先方に向けてスリット18bが形成される。スリット18bは第2の液貯蔵部16側から先側の櫛歯18a…まで貫通しており、スリットの毛細管力によってインクを誘導し櫛歯18a…間にインクを一時保溜すると共に、スリット18bの外側の溝を介して第2の液貯蔵部16内を気液置換する。
液保溜体18の先端部は、鍔状に拡径して鍔部18cの後面が軸筒20先端部に当接する。スリット18bは、鍔部18cに隣接する櫛歯18aまで形成されている。又、軸筒20先端部20aには、鍔部18cに隣接する箇所であって周方向の1箇所に、液保溜体18との気液置換のための通気孔20a1が形成されている。通気孔20a1から液保溜体18の外周が外気に通気している。
図1に示すように、鍔部18cの先方には、テーパー状に先細く形成された先筒部18dが形成される。先筒部18dは、ボールペンチップ10aの筆記端10a1の外周面10a2を覆って流路14が外部から干渉されないようにする。又、先筒部18dの内面と筆記端10a1の外周面10a2との間に空隙を設けて空隙もインク流路とすることができ、インクの流量を十分とすることができる。
[1.3 作用効果]
第1実施形態の筆記具は、筆記に際して、筆記部10(ボールペンチップ10a)の筆記端10a1のボール10bを紙面等の対称面に当接して第1の液貯蔵部12の液(インク)でボール10bが回転して筆記するボールペン使用の筆記が可能である。又、筆記部10を傾けて筆記端10a1の周囲と先筒部18dを対象面に当てて筆記することによって、筆記部10の筆記端10a1の外周の流路14から第2の液貯蔵部16の液(インク)による筆記が可能である。
したがって、一端に筆記端10a1が位置しかつ第1の液貯蔵部12と接続された筆記部10と、筆記部10の外周から液体を供給可能な流路14と、流路14と連通してインク等の液体を保持する第2の液貯蔵部16とを有し、第1の液貯蔵部12と第2の液貯蔵部16に別の種類の液(インク)を貯蔵するので、所望に応じて、筆記部10の筆記端10a1で第1の液貯蔵部12からの液で筆記できると共に、第2の液貯蔵部16から流路14を通った液を筆記部10の筆記端10a1の外周によって筆記できる。筆記部10において、ボール10bのみによる筆記と、ボール10b及び筆記端10a1を同時に当ててボール10bの筆跡を縁取るように筆記と、筆記端10a1のみによる筆記という3種類(少なくとも2種類の例)の筆記が可能である。したがって、同一側の筆記具軸端部から少なくとも2種類の筆記機構を分けて満たすことができる。
[2.第2実施形態]
図4は第2実施形態に係る筆記具の説明図である。
[2.1 全体構成]
図4に示すように、第2実施形態に係る筆記具は、先端(一端)に筆記端30a1が位置しかつ第1の液貯蔵部32と接続された筆記部30と、筆記部30の外周から液体を供給可能な流路34と、流路34と連通して液体を保持する第2の液貯蔵部36とを有する。
[2.2 各部構成]
筆記具は、筆記端30a1の後方に流路34と連通する液保溜体38を配設したものであり、概略円筒状の軸筒28内に筆記部30と液保溜体38を収容している。
〔筆記部30、軸筒28〕
図4に示すように、筆記部30は、先端のペン芯30aの後端に、径方向の中央部に第1の液貯蔵部32から液を供給する。第1の液貯蔵部32は後端部が後端栓22の中央孔22aを介して外気に開放している。
軸筒28は先端部28aと後端部28bとの外周部が段状に細径になっており、図示しないキャップが外嵌可能な構造となっている。
軸筒28は、先端部28aには、第1実施形態と異なり通気孔が形成されておらず、平坦な孔の無い円筒形状を呈している。その他の構成は第1実施形態の軸筒20と同様である。
〔第2の液貯蔵部36〕
第2の液貯蔵部36については、軸筒28の内周面と第1の液貯蔵部32の外周面との間であって、液保溜体38の後端面と後端栓22前端面との間に区画された空間が、第2の液貯蔵部36となる。第2の液貯蔵部36内には液体インクが直液で貯蔵される。
筆記具は、第1の液貯蔵部32と第2の液貯蔵部36には、別の色や種類のインク、例えば異なる粘度のインクが貯蔵されたことが好適である。第2実施形態では、第1の液貯蔵部32と第2の液貯蔵部36とに、別種のマーカ用等の液体インクを収容する。例えば第2の液貯蔵部36には、ラメ入りインクを収容する。
〔液保溜体38〕
図5は液保溜体38の説明図である。
液保溜体38は、図4、図5に示すように、外周部に複数の櫛歯(枚葉体)38a…が配列された、櫛歯状の毛管部材となっており、櫛歯38a…間に第2の液貯蔵部36内のインクを一時保溜可能な構造となる。
各櫛歯38aには、軸方向に沿って後端から先方に向けてスリット38bが形成される。スリット38bは第2の液貯蔵部36側から先側の櫛歯38a…まで貫通しており、スリットの毛細管力によってインクを誘導し櫛歯38a…間にインクを一時保溜する。
液保溜体38の先端部は、鍔状に拡径して鍔部38cの後面が軸筒20先端部に当接する。スリット38bは、鍔部38cに隣接する櫛歯38aまで形成されている。第1の液貯蔵部32は後端部が後端栓22の中央孔22aを介して外気に開放している。
〔筆記部30〕
図4に示すように、筆記部30は、筆記端のペン芯30aが毛細管力によってインクを誘導する可能な樹脂成形品である。ペン芯30aは、その筆記端30a1が先端部の半球状に縮径する形状となり、後端30a2が軸垂直な平坦面となっている。ペン芯30aは全体がほぼ円筒形状又は砲弾形状を呈する。
後端30a2に、第1の液貯蔵部32の先端面が突き当たる構造となっている。
筆記部30は、先端部のペン芯30aが液保溜体38を介して軸筒28の先端部内に収容状態で固定され、筆記部30の第1の液貯蔵部32の後端部が後端栓22を介して軸筒28の後端部内に固定される。
〔流路34〕
流路34は、第1の液貯蔵部32の外周面と液保溜体38内周面と間のクリアランスで形成されている。つまり、ペン芯30aに対して、第2の液貯蔵部36内のインクがクリアランスの流路34を介してペン芯30aの外周に供給される。液保溜体38には、第2の液貯蔵部36内の内圧が上がるとインクが一時保留され、筆記によって消費される。
[2.3 作用効果]
第2実施形態の筆記具には、筆記部30のペン芯30aの後端の中央部に第1の液貯蔵部32のインクが供給され、かつ、ペン芯30aの後端の周縁部には、第2の液貯蔵部36からインクが供給される。
筆記部30の筆記に際して、筆記部30の筆記端30a1を紙面等の対象面に当接して筆記すると、筆跡には中央部に第1の液貯蔵部32の液体(インク)が乗り、それと共に、周辺部に第2の液貯蔵部36の液体(インク)が乗るので、縁取りのある筆跡の筆記が可能である。
又、筆記部30を傾けずに筆記すれば、筆跡には第1の液貯蔵部32の液体(インク)を主として筆記することができる。
又、筆記部30を一定以上傾けて筆記すれば、筆記端30a1の周縁部が対象面に当たるため第2の液貯蔵部36の液体(インク)を主として筆記することができる。
以上のように、第2実施形態の筆記具によれば、第1の液貯蔵部32の液に第2の液貯蔵部36の液で縁取りした筆跡、第1の液貯蔵部32の液を主とした筆跡、第2の液貯蔵部36の液を主として筆跡という、3種類(少なくとも2種類の例)の筆跡で筆記することができる。
[3. 第3実施形態]
図6は第3実施形態に係る筆記具、図7は液保溜体、図8は軸筒の各説明図である。
[3.1 全体構成]
図6に示すように、第3実施形態に係る筆記具は、図6紙面に向かって右側の後端(一端の例)に筆記端40a1が位置しかつ第1の液貯蔵部42と接続された第1の筆記部40と、第1の筆記部40の後端の外周から第2の筆記部52に液体を供給可能な流路44と、流路44と連通して液体を保持する第2の液貯蔵部46とを有する。
第1の筆記部40の後方に流路44と連通して液保溜体48を配設したものである。
筆記具は、第1の筆記部40の後方に流路44と連通する液保溜体48を配設したものであり、概略二重筒状の軸筒50内に後端側(R側)に第1の筆記部40を、先端側(F側)に液保溜体48と第2の筆記部52を設けている。
[3.2 各部構成]
〔軸筒50〕
軸筒50は、図8に示すように、外筒50aの後端側(R側)で内筒50bが一体になり、かつ内筒50bが開口しかつ外筒50aが閉じている。内筒50b及び外筒50aが前側(F側)に向けて概略二重筒状に延びた構造を呈し、前側で内筒50bが閉じた構造を呈する。
内筒50b内には、図6に示すように、軸筒50の後端側(R側)を第1の筆記部40の筆記端40a1として装着している。
〔第1の筆記部40〕
第1の筆記部40には、先端にボールの有る筆記チップ40aが装着されている。筆記チップ40a内にはボールを押すスプリング部材が挿入されている。筆記チップ40aには、第1実施形態のボールペンチップも使用できる。
〔第2の筆記部52〕
第2の筆記部52は、図6に示すように、ペン芯52aが毛細管力によってインクを誘導する可能な樹脂成形品である。ペン芯52aは、その筆記端52a1が先端部の半球状に縮径する形状となり、後端52a2が軸垂直な平坦面となっている。ペン芯52aは全体がほぼ円筒形状又は砲弾形状を呈する、多孔質樹脂成形品、繊維束成形品である。
ペン芯52aの後端52a2が、液保溜体48の先端面が突き当たる構造となっている。軸筒50先端部内に液保溜体48が装着され、その液保溜体48の先端部にペン芯52aが装着される。つまり、軸筒50の先端部(F側の端部)に液保溜体48を介してペン芯52aが固定される。
〔第2の液貯蔵部46〕
軸筒50では、後端側(R側)で閉じた内筒50b及び外筒50aが前端側(F側)に向けて概略二重筒状に延びた構造を呈し、先端側で液保溜体48が外筒50a内に嵌入しかつ、内筒50bが閉じた後端に当接する構造を呈する。外筒50a及び内筒50bと液保溜体48の後面との間が第2の液貯蔵部46となっている。
〔液保溜体48〕
液保溜体48は、図6、図7に示すように、内周部に概略筒状の本体48a1があり、それと共に、その本体48a1の外周部に複数の櫛歯(枚葉体)48a…が配列された、櫛歯状の毛管部材を有している。液保溜体48は、これら櫛歯48a…間に第2の液貯蔵部46内から流出したインク(液体)を一時保溜可能な構造となる。
各櫛歯48aには、軸方向に沿って後端から先端に向けて貫通するスリット48bが形成される。スリット48bは第2の液貯蔵部46側から先側端の櫛歯48a…まで貫通している。スリット48bは、その毛細管力によってインクを誘導し櫛歯48a…間にインクを一時保溜する。スリット48bは、本体48a1の内径部途中まで形成されている。
図6に示すように、液保溜体48の先端部は、鍔状に拡径して鍔部48cの後面が軸筒50先端部に当接する。
鍔部48cには、先側端の櫛歯48aのスリット48bに隣接した位置に鍔部48cを先後に貫通した孔が形成されたものである。その孔がスリット48bに連通する流路44である。
液保溜体48は、鍔部48cより先方が円筒状に延びた筒部48dが形成されている。筒部48dは、図6に示すように、その内周面にペン芯52aの中央部から後部の外周を接した状態にし、かつ、ペン芯52aの後端部52a2を本体48a1の前端面に当接させた状態にして、嵌入して固定している。筒部48dの先端よりもペン芯52aの先端(筆記端52a1)が突出した状態である。
鍔部48cの内径部に形成された流路44は、スリット48bを筒部48dの内部に向けて開口している。
図6に示すように、筒部48dに装着されたペン芯52aの後端面に向けて流路44が連通し、スリット48bから流路44を通ってペン芯52aに液体(インク)が供給可能になっている。
図6、図7に示すように、鍔部48cには、筒部48dの外周部に隣接して空気置換用の通気孔48c1が形成されている。通気孔48c1は、軸筒50に装着状態で鍔部48cの内外を連通し、軸筒50の内周面と液保溜体48の外周との間を通気させる機能を有する。つまり、第2の液貯蔵部46の液が消費された際に、前記通気孔48c1は外気を流通させて気液置換機能を発揮する。
なお、液保溜体48に先端部で鍔部48dの軸中央箇所に孔48eが形成されている。液保溜体48と軸筒50の内筒50bとの間に隙間を設けた場合に、隙間を通った液体が本体48a1の内周から孔48eを通過してペン芯52aの後端部52a2に供給される構造とすることもできる。
[3.3 作用効果]
第3実施形態の筆記具は、右側の後端部(R側:一端の例)に筆記端40a1が位置しかつ第1の液貯蔵部42と接続された第1の筆記部40と、第1の筆記部40の後端の外周から第2の筆記部52に液体を供給可能な流路44と、流路44と連通して液体を保持する第2の液貯蔵部46とを有する。
第1の筆記部40の筆記端40a1を対象面に当てて筆記でき、一方、他端の第2の筆記部52を対象面に当てて筆記できる。所望に応じて、ボールペンを用いた第1の筆記部40の筆記端40a1によって第1の液貯蔵部42からの液体で筆記すると共に、第2の液貯蔵部46から流路44を通った液体をマーカペンの第2の筆記部52(ペン芯52a)によって筆記できる2種類の筆記機構を分けて満たすことができる。
第1の筆記部40には、一般用のボールペンリフィールを使用できる。軸筒50の内筒50bが第2の液貯蔵部46に対して閉鎖されているため、第2の筆記部52を外さなくても第1の筆記部40を交換でき、交換作業に手間がかからない。
又、軸筒50内で第2の液貯蔵部46がほぼ全長に亘って形成されているので、軸筒50が透明で半透明であれば液の減りを見やすく、使用終わりが確認しやすい。
第3実施形態では、第1の筆記部40と第2の筆記部52を備えて2種類の筆記を可能にする。さらに、第2の筆記部に代えて第1実施形態の筆記部又は第2実施形態の筆記部を用いて、構造及び機能を備えて3種類以上の筆記を可能にするなど種々に変形実施できる。
実施態様の筆記具は、各種インクによる筆記に利用することができる。
10 筆記部(第1実施形態)
10a ボールペンチップ
10a1 筆記端
10a2 外周面
10b ボール
12 第1の液貯蔵部
14 流路
16 第2の液貯蔵部
18 液保溜体
20 軸筒
28 軸筒
30 筆記部(第2実施形態)
30a ペン芯
30a1 筆記端
32 第1の液貯蔵部
34 流路
36 第2の液貯蔵部
38 液保溜体
40 第1の筆記部(第3実施形態)
40a 筆記チップ
40a1 筆記端
42 第1の液貯蔵部
44 流路
46 第2の液貯蔵部
48 液保溜体
50 軸筒
50a 外筒
50b 内筒
52 第2の筆記部
52a ペン芯
52a1 筆記端

Claims (4)

  1. 一端に筆記端が位置しかつ第1の液貯蔵部と接続された筆記部と、前記筆記部の外周から液体を供給可能な流路と、前記流路と連通して前記液体を保持する第2の液貯蔵部とを有することを特徴とする筆記具。
  2. 前記筆記部の後方に前記流路と連通して液保溜体を配設したことを特徴とする請求項1に記載の筆記具。
  3. 前記筆記部は、ボールペンチップであり、ボールペンチップの傾斜面外周に流路を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の筆記具。
  4. 第1の液貯蔵部と第2の液貯蔵部には、異なる粘度の液体が貯蔵されたことを特徴とする請求項1から3のうちの1項に記載の筆記具。
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