JP2002018903A - 極薄肉円盤成形用の金型およびスタンパ - Google Patents

極薄肉円盤成形用の金型およびスタンパ

Info

Publication number
JP2002018903A
JP2002018903A JP2000200884A JP2000200884A JP2002018903A JP 2002018903 A JP2002018903 A JP 2002018903A JP 2000200884 A JP2000200884 A JP 2000200884A JP 2000200884 A JP2000200884 A JP 2000200884A JP 2002018903 A JP2002018903 A JP 2002018903A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stamper
mold
disk
ultra
thin disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000200884A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshizo Hamada
嘉三 浜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP2000200884A priority Critical patent/JP2002018903A/ja
Publication of JP2002018903A publication Critical patent/JP2002018903A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/263Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs
    • B29C45/2632Stampers; Mountings thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/263Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs
    • B29C45/2632Stampers; Mountings thereof
    • B29C2045/264Holders retaining the inner periphery of the stamper

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 プラスチック樹脂を射出成型して、極薄肉円
盤を製造するに際し、スタンパの装着が容易に確実に出
来、該極薄肉円盤の離型時にもスタンパ外れの無い金型
とスタンパを提供する。 【解決手段】 固定、可動側両鏡面5,6間に空間を有
し、その間に溶融したプラスチック樹脂を射出し、可動
側プラテン2を加圧して極薄肉円盤を成形する射出成形
機に用いられる金型であって、上記の空間を形成する鏡
面の片面に上記極薄肉円盤の一面の金型となるスタンパ
9を固定するためのスタンパ押さえ19を有し、該スタ
ンパ押さえ19のスタンパ押さえ面とスタンパ面がフラ
ットであり、スタンパ押さえ19のスタンパ固定部の内
径部がテーパー状部と垂直部を有する。スタンパ9の装
着が容易に確実に出来、該極薄肉円盤の離型時にもスタ
ンパ外れが無い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は極薄肉円盤成形用の
金型およびスタンパおよびそれを用いた極薄肉円盤を成
形する製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスク等の極薄肉円盤を成形
する方法の1つとして、所望する極薄肉円盤形状に対応
した空間(キャビティ)を金型内部に設置し、その空間
を形成する鏡面の片側にスタンパを設置した金型を用い
て、当該金型のキャビティ内に溶融したプラスチック等
を射出し、冷却、固化させることにより、ディスク基板
を成形する方法、いわゆる射出成形法がある。
【0003】通常、このような射出成形法に用いられる
金型は、キャビティを通る一平面を切断面にして横割に
2分割し得る構造になっている。記録用ディスク成形時
にはキャビティ内に射出したプラスチック溶融樹脂を、
かかる金型の固定側の金型半体(以下固定側金型本体と
呼ぶ)に対して可動側の金型半体(以下可動側金型本体
と呼ぶ)から高い圧力で圧接させることにより、キャビ
テイ内に設置してあるスタンパ面のピットおよびグルー
ブを溶融プラスチック樹脂に転写させる。
【0004】その後、溶融したプラスチック極薄肉円盤
を冷却し、冷却完了後可動側本体を固定側金型本体から
離反させ、成形品すなわちディスク基板を金型内部から
取り出し、後加工を施して製品として使用される。
【0005】ここで、図1はこのようなディスク基板を
成形する従来の金型の一例を示す。また、図3、図4、
図5、図6はその金型内部の詳細図すなわち従来のスタ
ンパ固定方法に関する詳細図を示す。
【0006】最近、成形機の性能アップにより成形機本
体が小型化され、可動側プラテン2を作動させる上下の
タイバー18間も小さくなり、それに伴いディスク用金
型も小型化された設計になっている。
【0007】かかる金型において、固定プラテン1と可
動側プラテン2の間に、固定側金型本体3と可動側金型
本体4が設置され、溶融プラスチック樹脂をノズル17
より射出し、固定・可動側両鏡面5,6に挟まれた空間
に注入し、可動プラテン2により加圧し、可動側金型本
体4を介して該樹脂を可動側鏡面6で圧接し、スタンパ
9の記録面のピット、グルーブを溶融したプラスチック
樹脂に転写させてディスク基板15を成形する。
【0008】このとき、スプルー16はカットパンチ8
によりカットされ、そのままディスク基板と同時に冷却
され、その後、可動側の型開後に、可動側スプルー押え
11及びフローティングパンチ12により、ディスク基
板15とスプルー16を可動側金型から浮かせ、ロボッ
ト等により、ディスク基板15と同時にスプルー16を
取り出し、スプルー16は除外して、ディスク基板15
のみ製品として次の工程に送る。
【0009】この極薄肉円盤成形法においてディスク基
板15をスタンパ9の面から離型するときに、スタンパ
9を金型鏡面部5に保持させる方法として、図4の多数
の小径穴aから真空吸引することが一般的であるが、図
3のスタンパ押え19の爪により確実に固定する方法、
また図5のスタンパ9の厚みを厚くしてスタンパ9を全
面テーパで固定する方法、あるいは、スタンパの厚みが
十分あるものについては図6のように段付にする方法等
がある。
【0010】最近の高密度光ディスクの極薄肉ディスク
基板の成形、すなわち、厚み0.1〜0.6mmのディ
スク基板の成形においては従来と同じ図3の爪方式によ
るスタンパの固定方法では爪部の高さが0.1〜0.3m
mあるため、爪部でキャビティ間がさらに小さくなるの
で樹脂の流動性が悪くなり、キャビティ間を挟む固定・
可動側両鏡面による該樹脂の冷却方法によっては内外周
部の基板の厚み差だけではなく、内外周部の複屈折差が
大きくなり、また、外周部の転写性、面振れが悪くな
る。
【0011】それに対して特開平8−216185号公
報に示す図4のスタンパ9の吸引方式はブッシュ面20
とスタンパ面9の位置をフラットにさせることにより、
極薄肉ディスク基板成形においても、樹脂の流動を妨げ
ない。しかし、スタンパ9の温度差による伸縮は大きく
ブッシュ20外径とスタンパ9の内径部の隙間は樹脂の
流動時の樹脂による加熱により大きくなるが、この防止
対策として隙間を小さくするとスタンパ9冷却による収
縮時に熱応力のため、スタンパ外れや、歪みを発生させ
る。このために隙間を小さくすることが出来ないので、
この隙間に入る樹脂のバリは大きくなる。また、スタン
パ9を吸引する穴径aはスタンパ9の歪を小さくするた
め、一般に多く使用されている0.285mmのスタン
パ厚みではスタンパ面の歪みを小さくするため、直径
0.1mm以下の吸引穴にするため、保持力は小さく、
バリが発生するとスタンパ9外れ等の問題が発生する。
この対策としてはブッシュ20面をスタンパ9面より若
干飛出させる方法があるが、この方法は爪押えと同様の
問題を抱えており、一般的には金型温度が比較的低い成
形で、転写性を重要としないディスク成形方法として使
用されている。
【0012】転写性を重要とする金型温度の高いディス
ク基板の成形する方法として特開平6−87142号公
報に、図5のスタンパ押え19とスタンパ9をテーパー
加工して樹脂の通過面を同一面にする方法が記載されて
いる。すなわち、スタンパ9の外周部を全面テーパー取
りを実施し、その形状に合わせてスタンパ押え19を製
作する方法により樹脂の流れ方向とは逆のテーパー取り
のため、樹脂の流入が小さくなり、又、隙間もスタンパ
9の伸縮により隙間を小さくすることが出来、樹脂によ
るバリを小さくすることが出来る。しかし、現在の内径
加工技術ではスタンパ9の厚みが0.5mm以上ないと
加工が出来ず、この全面テーパー取りはスタンパ押え1
9とスタンパ9内径部の隙間、すなわち、スタンパ9に
より転写される記録部のトラック位置とディスク基板1
5の内径部の芯出しを精度よく一定にすることが困難な
ため、高密度の光ディスク用のスタンパとしては使用に
適さない。また、スタンパ9の厚みを厚くするとスタン
パ9の平面度が悪く、極薄肉円盤の成形には適さない。
【0013】このため、図6のようにスタンパの段付方
法があるが、図5と同様に精密機械加工が必要であり、
スタンパ厚みが0.5mm以上であることを必要とす
る。さらに、このスタンパは伸縮を考慮した隙間が必要
であり、このため、大きなバリを発生させ、高密度の光
ディスク基板成形には適さない。
【0014】さらにこれらについて詳述する。爪方式に
よるスタンパ9を押える方式は図3を用いて詳述する。
本方式は厚み1.2mmディスク基板を成形する従来か
らの方法でスタンパ押え19の爪とスタンパ9面の隙間
を小さくすることが出来、しかも、樹脂の流れに対して
逆になるので、樹脂の入り込みを小さくすることが出来
ることから、一般的に広く使用されている。爪の高さは
各社の技術差で大きく異なるが、0.1〜0.3mmが一
般的である。このため、0.6mmまでの基板成形にお
いては品質を満足するために成形条件等に多少の問題は
あるものの、品質規格の限界の状態で維持して来たが、
さらに極薄肉を成形する0.1〜0.6mmディスク基
板15の成形においてはスタンパ押え19の爪高さが基
板に締める割合がさらに高くなり、品質問題だけではな
く条件変更を実施しても成形することが困難になって来
た。これはキャビティ間を挟む固定・可動金型の両鏡面
5,6は常に冷却されているため、ディスク基板15の
厚みが薄くなるにしたがってプラスチック樹脂の冷却が
急速に早くなり、樹脂の流動性が悪くなる。さらにキャ
ビティ内に凸を設置することにより、大きく樹脂の流動
性を妨げ、極薄肉円盤の外周部の転写性のダウン、内周
部の樹脂圧力アップにより複屈折アップと同時に内外周
分の圧力差が大きくなり、内外周の厚み差が大きくな
る。この対策として、金型の温度をアップさせることに
なるが、取出し時のディスク基板の温度が高く、反り、
面振れが大きくなり、製品としての使用は不可になる。
【0015】次に吸引方式によるスタンバ9の固定方法
について図4を用いて詳述する。本方式は樹脂の流動性
を良くするための方式として、キャビティ間に凸部を作
らないことを目的として従来よりよく使用されている。
スタンパ9吸引の穴径aはスタンパ9の厚みに対して、
キャビティ内圧30〜60Mpaの圧力においてもスタ
ンパ9を歪ませない穴径aにする必要があり、一般に多
く使用されているスタンパ厚み0.285mmにおいて
は吸引穴aを0.1mm以下に加工し、極薄肉円盤取外
し時のスタンパ9浮上がり対策として、スタンパ9の吸
引力を確保するため、鏡面5に多数の穴を設置する必要
がある。しかし、保持力アップのため、記録面に目では
わからない程度の歪みを発生させ、さらにこの穴によ
り、スタンパ9の伸縮によるスタンパ9裏面に傷を発生
させこの傷によるごみ等により、スタンパ9を歪ませ極
薄肉円盤にバンプを発生させるため、一般的には穴加工
を実施することは出来ない。また、スタンパ9は溶融し
たプラスチック樹脂の流入温度から固化までの温度差が
大きく、又、スタンパ押えとスタンパの冷却速度の違い
からスタンパ9内径部の浮上がり対策としてブッシュ2
0とスタンパ9の内径は30〜50μm程度の隙間を空
ける。このため、樹脂流入時はスタンパ9が伸びてさら
に隙間が大きくなり、この間に樹脂が入り、ディスク基
板15にバリが発生するだけでなく、ディスク基板15
の離型が悪くなり、スタンパ9を落下させる等の問題が
発生する。このバリ対策として、ブッシュ20の面をス
タンパ9の面より0.1〜0.2mm程度凸にして使用し
ているのが一般的になっているが、本方式では樹脂の流
動性が悪くなり、品質的において爪方式と同様の問題が
残る。その上、隙間大によるスタンパ9設置時の偏芯が
大きく、記録面のトラックとディスク内径部との芯が大
きく変化して高密度光ディスク等においては使用は不可
である。
【0016】前述の改善策として、ブッシュ20の面と
スタンパ9の面をフラットにして、スタンパ保持を確実
にする方法、すなわち、図5のようにスタンパ9の内径
部を全面テーパー取りを実施し、そのテーパーに合わせ
てスタンパ押え19で固定する方法があり、スタンパ9
固定が確実に出来る。しかも、爪方式同様に樹脂の流れ
に対して逆にテーパー取りを実施するため、極薄肉円盤
のバリ発生を小さくすることが出来る。このため、ディ
スク基板15の離型は容易になる。しかし、スタンパの
剛性を考慮すると内径加工技術の面でスタンパ9の厚み
を0.5mm以上にする必要があり、現状広く使用され
ている厚み0.285mmのスタンパ9には適用できな
い。
【0017】また、該スタンパ9で内径部を全面テーパ
ー取りを実施するため、内径加工時の真円度が悪く、内
径部の真円設定を精度良くすることは困難であり、スタ
ンパ押え19との隙間、偏芯による量が大きく、結果的
にディスクの機械特性が悪く、高密度光ディスクの成形
には用いることが出来ない。
【0018】この対策として図6のようにスタンパ9の
内径部を段付にすることが考えられるが、剛性の弱いス
タンパ9を精度良く機械加工することは困難であり、こ
のため、スタンパ9厚みが0.5mm以下のものについ
ては適用できない。また、スタンパ9の熱収縮を考慮し
て内径部に隙間をもうける必要があるが、段付の場合は
樹脂の流れに対して垂直に隙間が出来るため樹脂が入り
やすく、極薄肉円盤にバリが発生する。さらにスタンパ
9を押える部分がL字型になっているため、L字型のバ
リが生じ、ディスク基板の離型が悪くなり、成形が出来
ない場合が多々発生する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べた諸問題に
鑑み、本発明が解決しようとする課題は、プラスチック
樹脂を射出成型して、極薄肉円盤を製造するに際し、ス
タンパの装着が容易に確実に出来、該極薄肉円盤の離型
時にもスタンパ外れの無い金型とスタンパを提供し、バ
リの発生が無く、偏芯量が小さく、複屈折が少なく、転
写性の良い極薄肉円盤を製造方法を提供することであ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するため、次の構成を有する。固定、可動側両鏡面間
に空間を有し、その間に溶融したプラスチック樹脂を射
出し、可動側プラテンを加圧して極薄肉円盤を成形する
射出成形機に用いられる金型であって、上記の空間を形
成する鏡面の片面に上記極薄肉円盤の一面の金型となる
スタンパを固定するためのスタンパ押さえを有し、該ス
タンパ押さえのスタンパ押さえ面とスタンパ面がフラッ
トであり、スタンパ押さえのスタンパ固定部の内径部が
テーパー状部と垂直部を有する構造であることを特徴と
する極薄肉円盤成形用の金型を提供する。
【0021】また本発明は、請求項2に係る発明として
以下の構成をとる。該スタンパ押さえのスタンパ固定部
の厚みが0.15〜0.5mmであって、該固定部におけ
るテーパー状部の厚みが0.1〜0.45mmであり、該
テーパー状部のテーパー角度が20〜70°であり、該
固定部のスタンパに当接する垂直部の厚みが0.05〜
0.4mmであることを特徴とする極薄肉円盤成形用の
金型を提供する。
【0022】また本発明は、請求項3に係る発明として
以下の構成をとる。固定、可動側両鏡面間に空間を有
し、その間に溶融したプラスチック樹脂を射出し、可動
側プラテンを加圧して極薄肉円盤を成形する射出成形機
に用いられるスタンパであって、スタンパの内周部がテ
ーパー状部と垂直部を有する構造であることを特徴とす
る極薄肉円盤成形用のスタンパを提供する。
【0023】また本発明は、請求項4に係る発明として
以下の構成をとる。該スタンパの厚みが0.15〜0.5
mmであって、該スタンパのテーパー状部の厚みが0.
1〜0.45mmであり、該スタンパの垂直部の厚みが
0.05〜0.4mmであり、該スタンパのテーパー状部
のテーパー角度が110〜160°であることを特徴と
する極薄肉円盤成形用のスタンパを提供する。
【0024】また本発明は、請求項5に係る発明として
以下の構成をとる。金型の空間を形成する鏡面の片面に
極薄肉円盤の一面の金型となるスタンパを固定するため
のスタンパ押さえを有し、該スタンパ押さえのスタンパ
押さえ面とスタンパ面がフラットであり、スタンパ押さ
えのスタンパ固定部の内径部がテーパー状部と垂直部を
有する構造である金型とスタンパの内周部がテーパー状
部と垂直部を有する構造であることを特徴とする極薄肉
円盤成形用のスタンパを用いて極薄肉円盤を射出成形に
より製造することを特徴とする極薄肉円盤の製造方法を
提供する。
【0025】上記の本発明により、スタンパ押えのテー
パー部でスタンパを保持させてスタンパを固定すること
が出来、スタンパの装着が容易であり、該極薄肉円盤の
離型時にもスタンパ外れが無く、バリの発生が無く、偏
芯量が小さく、複屈折が少なく、転写性の良い極薄肉円
盤の製造方法を提供することが出来る。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の極薄肉円盤成形用金型
は、固定側金型本体と可動側金型本体からなる成形金型
において極薄肉円盤を成形するキャビティ内に溶融する
プラスチック樹脂を射出し、可動側プラテンから可動側
金型本体を介して金型鏡面を油圧等にて加圧し、極薄肉
円盤の成形を行うものであるが、その極薄肉円盤はキャ
ビティ内にあるスタンパからピット・グルーブを転写さ
せて成形されている。
【0027】このスタンパの内径部にテーパー取りを実
施して、そのテーパー部でスタンパを固定することによ
り、スタンパ押えとスタンパ面をフラットにして溶融プ
ラスチック樹脂の通過するキャビティ間に凸部を作らな
いような構造にすることにより、爪方式の欠点である樹
脂流動性は良好になり、極薄肉ディスク基板成形におい
て0.6mm基板と同等な複屈折、バリ、面振れの少な
い、転写性の良い極薄肉ディスク基板を得ることが出
来、また、内径部の垂直部による記録部のトラック位置
と基板の内径部の偏芯量も爪方式と同等に少なくするこ
とが出来、好適な高密度光ディスクを提供することが出
来る。
【0028】すなわち、テーパー状部の一片が0.1m
m程度でもスタンパの熱伸縮に対するスタンパの外れを
防止でき、ディスク基板離型時にスタンパ押えテーパー
状部の強度に対しても十分にスタンパを保持することが
出来る。また一般的に使用されているスタンパ厚み0.
05〜0.5mmのものでも内径部の垂直部を残してテ
ーパー取りを実施することが出来る。スタンンパの装着
に際しては、爪方式と同様に内径部の垂直部で芯出しを
することが出来るので記録部位置とディスク基板内径分
の偏芯が少ないスタンパ形状を提供する。この形状によ
り、スタンパ押えとスタンパ面をフラットにすることが
出来、樹脂の流動性を妨げることもなく、品質的にも良
好で極薄肉な高密度光ディスクの射出成形に好適なディ
スク基板を提供することが出来る。
【0029】テーパー状部の一片を0.1mm以上でし
かもスタンパ押えのテーパー状部とスタンパのテーパー
状部を10μm程度の隙間を空けて設置することも可能
であることがわかり、また、スタンパ押えのテーパー状
部も0.1mmで十分にスタンパを保持出来ることがテ
スト結果により判明し、一般的に使用しているスタンパ
厚み0.15〜0.5mmスタンパでも十分に加工するこ
とが出来、また、スタンパ保持も十分であることが、わ
かった。即ち、本発明は通常使用されている0.5mm
以下のスタンパにおいて、スタンパの内径部の垂直部を
スタンパ厚みより、0.05〜0.4mm残し、0.10
〜0.45mmのテーパー取りを実施して、スタンパ保
持を十分に可能にしたものである。
【0030】この加工方法により、樹脂の流れを妨げる
ものもなく、しかも、テーパー状部に入り込む樹脂が少
なくバリの発生が小さいため、ディスク基板の離型時の
トラブルもなく、又、内径垂直部の芯出しも十分に出来
るため、ディスク内径部と記録部のトラック位置が同芯
にすることが出来るため、高密度光ディスク射出成形に
おける好適なディスクを提供することが出来る。
【0031】この方法について図1、図2を用いて詳述
する。即ち、本発明のディスク基板成形金型に係る構成
は、情報転写面に情報ピット及びグルーブを成形してな
るスタンパ9を具備したものであって、固定、可動側金
型両本体3,4を型締めして形成されるキャビティ内へ
溶融したプラチック樹脂を射出し、この樹脂に前述スタ
ンパ9の情報ピット及びグルーブを転写させることによ
りディスク基板15を成形するようにしたディスク基板
成形用の金型において、このスタンパ9の加工方法とし
てスタンパ9の内径部に一片の長さがをスタンパ9の厚
みによって変化はさせるものの0.1〜0.45mm、好
ましくは0.1〜0.3mmのテーパー部を20〜70゜
に設置させることにより、テーパー部と相反する面を歪
ませることなく加工が出来るため、スタンパ押え19面
とスタンパ9面をフラットにさせることが出来、さらに
残りの内径部の垂直部分で爪方式と同等なスタンパ9の
位置合わせが出来ることにより、記録トラック位置とデ
ィスク基板内径部の偏芯量を小さくすることが出来る好
適な高密度光デイスク基板を提供することが出来た。
【0032】さらに詳述すると、スタンパ9の厚みが
0.15〜0.5mmにおいてスタンパ9の内周部の一片
のテーパー取りを0.1〜0.45mm、好ましくは0.
1〜0.3mmにすることにより、スタンパ9の内周部
の残り、即ち垂直部を0.05〜0.4mm、残すことに
なる。テーパー取りを実施する効果としては極薄肉円盤
を成形する樹脂の流れに対して逆方向にテーパー取りが
実施されており、隙間があっても樹脂の入込みが小さく
なり、極薄肉円盤はスタンパ9の面からの離型が容易に
なる。また、フラットな爪で押さえることにより、スタ
ンパは強固に固定されるため、多少のバリにおいてもス
タンパの浮上がりはない。
【0033】さらに垂直部を多少残す効果としては、デ
ィスク基板の記録面の円周方向に施されているトラック
位置とデイスク内径部の芯位置が大きく異なる場合は記
録、読取りにおいて追従出来なくなり、エラーを発生さ
せるため、金型の精度アップはもちろんのことである
が、スタンパ9の内径部に垂直部を多少残すことにより
スタンパ9の内径部の加工を容易にして、記録面のトラ
ックと内径位置の精度アップを実施することが出来る。
このため、スタンパ押え19とスタンパ9の隙間を精度
良く製作することが出来ディスク成形後の内径とディス
ク記録面のトラック位置が同芯になる。
【0034】このようにスタンパ押さえ19面とスタン
パ9面とをフラットにし、スタンパ押さえ19とスタン
パ9にテーパー部と垂直部を設けることにより、キャビ
ティ内を通過する溶融プラスチック樹脂の流動性を妨げ
るものがなく、0.1〜0.6mmの極薄肉ディスク基板
においても爪方式と同等に記録部のトラック位置とディ
スク基板15内径部の偏芯量が小さくなり、0.6mm
基板と同等な複屈折、バリ、面振れが少ない、転写性の
良好な、極薄肉円盤を得ることが出来、高密度の光ディ
スク基板を提供することが出来た。
【0035】
【実施例】以下本発明の各実施例を図1、図2を参照に
して説明する。先、本発明による成形金型を用いて成形
したディスク基板について詳述する。
【0036】[実施例1]図1は本発明の一例に係るデ
ィスク基板成形用金型の構成を示す断面図を示し、図2
はスタンパ固定方法の詳細を示す。図1、図2において
固定側、可動側固両鏡面間のキャビティを有し、その間
に溶融したプラスチック樹脂を射出し、可動側プラテン
から加圧して極薄肉ディスク基板を成形する金型におい
て、固定側、可動側両鏡面内に設置されている本発明の
スタンパ押えの構成、即ち、スタンパの厚みを0.3m
m、スタンパの内周部のテーパー部の一片を0.2m
m、その角度を45゜に加工し、溶融プラスチック樹脂
の流動性を良くなるようにスタンパ押えとスタンパ面が
フラットになる構造にして、シリンダー温度385℃、
射出速度250mm/s、金型温度130℃、型圧縮圧
力33トンにして0.3mmのディスク基板の成形を実
施した。
【0037】この結果、スタンパは浮上がることなく十
分な機能を果たし、複屈折は20nm以下、内外の転写
性差は大きな差はなく、ディスクのバリは15μm以
下、面振れ反りは中程度、偏芯量は10μm以下で0.
6mm基板と同等なものが出来、高密度光ディスクとし
ての使用に十分に可能な成形品が出来た。
【0038】[実施例2]該金型において、シリンダー
温度をさらに395℃にして、スタンパテーパー部のス
キマによるバリテストを実施したが、スタンパ押えテー
パー部とスタンパテーパー部のスキマによるディスクの
バリ高さは0.02mm以下で製品として十分に使用出
来るものであり、偏芯量も0.6mmディスク基板と変
化のないものが出来た。
【0039】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、極薄肉円
盤を射出成形する際に金型として所望する極薄肉円盤形
状に応じた空間を有する極薄肉円盤成形金型において当
該空間に設置するスタンパの内径部に既設スタンパの厚
みよりも薄いテーパー部でスタンパを固定することによ
り、スタンパ外れが無く、キャビテイ間に凸部がなくな
り、溶融したプラスチック樹脂の流動性が良くなり、複
屈折、バリ、面振れが少なく、転写性の良い、0.6m
m基板と同等の極薄肉円盤を製造することが出来、ま
た、記録面のトラック位置とディスク基板の内径の偏芯
量も少なく高密度光ディスク基板に好適な極薄肉円盤を
成形することが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク射出成形用金型の構成を示す
断面図。
【図2】本発明のディスク射出成形用金型のスタンパ固
定方法の詳細を示す断面図。
【図3】従来のディスク射出成形用金型のスタンパ固定
方法の詳細を示す断面図。
【図4】従来のディスク射出成形用金型のスタンパ固定
方法の詳細を示す断面図。
【図5】従来のディスク射出成形用金型のスタンパ固定
方法の詳細を示す断面図。
【図6】従来のディスク射出成形用金型のスタンパ固定
方法の詳細を示す断面図。
【符号の説明】
1.固定側プラテン 2.可動側プラテン 3.固定側金型本体 4.可動側金型本体 5.固定側鏡面 6.可動側鏡面 7.スプルーブッシュ 8.カットパンチ 9.スタンパ 10.キャビリング 11.スプルー押え 12.フローティングパンチ 13.スプルー冷却管 14.カットパンチ冷却管 15.ディスク基板 16.スプルー 17.ノズル 18.タイバー 19.スタンパ押え 20.ブッシュ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定、可動側両鏡面間に空間を有し、そ
    の間に溶融したプラスチック樹脂を射出し、可動側プラ
    テンを加圧して極薄肉円盤を成形する射出成形機に用い
    られる金型であって、上記の空間を形成する鏡面の片面
    に上記極薄肉円盤の一面の金型となるスタンパを固定す
    るためのスタンパ押さえを有し、該スタンパ押さえのス
    タンパ押さえ面とスタンパ面がフラットであり、スタン
    パ押さえのスタンパ固定部の内径部がテーパー状部と垂
    直部を有する構造であることを特徴とする極薄肉円盤成
    形用の金型。
  2. 【請求項2】 該スタンパ押さえのスタンパ固定部の厚
    みが0.15〜0.5mmであって、該固定部におけるテ
    ーパー状部の厚みが0.1〜0.45mmであり、該テー
    パー状部のテーパー角度が20〜70°であり、該固定
    部のスタンパに当接する垂直部の厚みが0.05〜0.4
    mmであることを特徴とする請求項1記載の極薄肉円盤
    成形用の金型。
  3. 【請求項3】 固定、可動側両鏡面間に空間を有し、そ
    の間に溶融したプラスチック樹脂を射出し、可動側プラ
    テンを加圧して極薄肉円盤を成形する射出成形機に用い
    られるスタンパであって、スタンパの内周部がテーパー
    状部と垂直部を有する構造であることを特徴とする極薄
    肉円盤成形用のスタンパ。
  4. 【請求項4】 該スタンパの厚みが0.15〜0.5mm
    であって、該スタンパのテーパー状部の厚みが0.1〜
    0.45mmであり、該スタンパの垂直部の厚みが0.0
    5〜0.4mmであり、該スタンパのテーパー状部のテ
    ーパー角度が110〜160°であることを特徴とする
    請求項3記載の極薄肉円盤成形用のスタンパ。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載の金型と請求項3
    または4記載のスタンパを用いて極薄肉円盤を射出成形
    により製造することを特徴とする極薄肉円盤の製造方
    法。
JP2000200884A 2000-07-03 2000-07-03 極薄肉円盤成形用の金型およびスタンパ Pending JP2002018903A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000200884A JP2002018903A (ja) 2000-07-03 2000-07-03 極薄肉円盤成形用の金型およびスタンパ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000200884A JP2002018903A (ja) 2000-07-03 2000-07-03 極薄肉円盤成形用の金型およびスタンパ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002018903A true JP2002018903A (ja) 2002-01-22

Family

ID=18698679

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000200884A Pending JP2002018903A (ja) 2000-07-03 2000-07-03 極薄肉円盤成形用の金型およびスタンパ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002018903A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2824486B2 (ja) 光ディスク等用成型装置
JP4105573B2 (ja) 金型部品および金型装置
JP2002018903A (ja) 極薄肉円盤成形用の金型およびスタンパ
EP0722818B1 (en) Disc molding die
JPWO2004045822A1 (ja) 成形用金型、成形方法、ディスク基板及び成形機
JPH1170529A (ja) ディスク成形用金型
US20090074904A1 (en) Mold for forming disc, method for manufacture same, and mold parts
JP2582420B2 (ja) 光ディスク基板成形用金型
US20070275115A1 (en) Mold For Molding Disk, Mirror-Surface Disk, And Molded Product
JP2630606B2 (ja) 光ディスク等用成型装置
JP3631539B2 (ja) ディスク成形金型
JP4093686B2 (ja) ディスク基板の成形金型及び成形装置
JP2008192236A (ja) 光ディスク基板の成形金型および成形方法
JP3647774B2 (ja) 貼り合わせディスク製品の製法
JP3857041B2 (ja) 射出成形機用光ディスク成形金型
JPH11286033A (ja) 薄肉円盤成形用金型及び薄肉円盤の製造方法
JP2683742B2 (ja) 光ディスク等用成型装置
JP2000229339A (ja) 射出成形用の金型及びディスク基板製造方法
JPH07329130A (ja) ディスク製造法
JP3167257B2 (ja) ディスク基板の成形用型および成形方法
JP2603584Y2 (ja) 真空射出成形金型
JP2003200466A (ja) 光ディスク基板の製造方法および光ディスク用金型
JPH11277578A (ja) 薄肉円盤成形用の金型及び薄肉円盤の製造方法
JP2000158502A (ja) 射出成形用の金型及びディスク基板の製造方法
JP4083446B2 (ja) 貼り合わせ型光記録媒体