JP2002018888A - Abs製収納パネル及びその成形方法 - Google Patents
Abs製収納パネル及びその成形方法Info
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Abstract
であり、特に界面活性剤の影響が少なく、耐薬品性に優
れた収納パネルを提供するものである。 【解決手段】収納パネルの表面形状と裏面形状とを構成
する複数のモールドにてキャビティを構成し、このキャ
ビティ内にABS樹脂を所定量射出充填して成形して得
られたことを特徴とする収納パネル。
Description
ム等に用いられる収納パネル及びその成形方法に関する
ものである。
パネルは、強度の大きな材質によらねばならないことか
ら、ガラス繊維強化プラスチック(FRP)製が主であ
り、これは例えばガラス短繊維を配合した未架橋のポリ
エステル樹脂をプレス成形或いはハンドレイアップ法に
よってFRPの層を形成するもので、特にハンドレイア
ップ法にあっては、このFRP層を脱泡させながら平滑
にし、その後硬化させることが行われている。
見栄えの優れた形状や模様が採用され、かつ機能的にも
優れた構造のものが極めて多くなっている。一方、近年
の樹脂製品のリサイクル化の動きから、樹脂素材が殆ど
再利用に供されない熱硬化性樹脂から再利用可能な熱可
塑性樹脂に置き換わりつつあり、ユニットバスルームの
収納パネルにあっても例外ではない。このため、ハイイ
ンパクトポリスチレン(HIPS)が採用されており、
通常では真空成形や射出成形によって製造されている。
納パネルは裏側に補強部材を添えることが一般的であ
り、真空成形によって得られたものがそのまま収納パネ
ルとして使用されるわけではなく、構造上複雑でコスト
アップにもつながっていた。又、射出成形によって得ら
れたHIPS成形品は衝撃性にやや劣るだけでなくスト
レスクラッキングが生じ易く、更に、石けんやバス専用
洗剤よる界面活性剤の影響によるひび割れの促進も見ら
れるため改善が要求されていた。
術に鑑みてなされたものであり、特に界面活性剤の影響
が少なく、耐薬品性に優れた収納パネルを提供するもの
である。
ネルの表面形状と裏面形状とを構成する複数のモールド
にてキャビティを構成し、このキャビティ内にABS樹
脂を所定量射出充填して成形して得られたことを特徴と
する収納パネルであり、その第2は収納パネルの表面形
状と裏面形状とを構成する複数のモールドにてキャビテ
ィを構成し、前記モールドを予めやや離間して配置し、
このモールド内にABS樹脂を所定量射出充填し、次い
で、前記モールドの間隔を狭めて充填されたABS樹脂
を本来のキャビティ内に圧縮充填し、かかる状態にてA
BS樹脂を成形して得られたことを特徴とする収納パネ
ルである。
収納パネルの表面形状と裏面形状とを構成する複数のモ
ールドにてキャビティを構成し、前記モールドを予めや
や離間して配置し、このモールド内にメルトフローレー
トが10以上のABS樹脂を所定量射出充填し、次い
で、前記モールドの間隔を狭めて充填されたABS樹脂
を本来のキャビティ内に圧縮充填し、かかる状態にてA
BS樹脂を成形して得られた収納パネルの成形方法にか
かるものである。
トバスルーム内に備えられる収納パネル及びその成形方
法に関するものであり、特にパネルを構成する樹脂をA
BS樹脂としたことにより従来のパネル(例えばHIP
S)にはない、耐薬品性に優れた収納パネルが得られた
ものである。そして、かかる収納パネルは射出圧縮成形
によるものであり、比較的容易に成形時のロスの少ない
製品となったものである。そして、何よりもABS樹脂
(熱可塑性樹脂)を用いることで環境にも易しく、さら
に低圧成形法であるため成形歪が生じにくく、経年変化
も少ないという特徴を備えたものである。
メルトフローレートが10以上、好ましくは、15〜1
00である。又、ABS樹脂中には各種添加剤を添加す
ることができることは言うまでもなく、ガラス繊維、タ
ルク、マイカなどの無機系充填剤、難燃剤、銀錯体系抗
菌剤などの抗菌・防黴剤、着色剤などがある。
れたABS樹脂が射出され、次いで(或いは同時に)圧
縮を開始するが、モールドをもってかかる樹脂を圧縮す
るものであり、これによってキャビティ内の隅々にまで
樹脂を行きわたらせることとなる。
横形のいずれでもよいが、縦型即ちモールドが相対的に
縦方向に解放され、また閉じられる構造のものが好んで
用いられる。
ユニットバスルームにおける収納パネル1の正面図であ
り、図2は縦断面図である。そして、高さが2000m
m、幅が700mmで、A部には照明器具が嵌め込ま
れ、B部に鏡、C部に水栓が備えられる。そして、B部
の左右(D部)には90mmのシャンプー等を収納する
棚部2が形成されたものである。
圧縮工程を示す概念図であり、正面形状を持つ上モール
ド11と裏面形状を持つ下モールド12とを形成し、収
納パネルの厚さ(5mm)より間隔をあけて両者をセッ
トし、この空間13内にABS樹脂14を所定量射出成
形した。次いで、上モールド11を下モールド12に近
づけ、射出された樹脂14を目的とする収納パネルの厚
さ(5mm)まで圧縮し、両モールド11、12にて形
成されるキャビティ内の隅々にまで樹脂を充填し、この
状態を保って架橋することにより前図に示すABS樹脂
製の収納パネルを得た。用いられたABS樹脂のメルト
フローインデックスは48であり、射出ゲート15は多
点ゲートであった。
ドを用い、射出圧縮成形によってHIPS製の収納パネ
ルを得た。
S樹脂製のものでは裏面に補強部材の適用は特に必要は
ないのに比べ、HIPS製の収納パネルにあっては裏打
ち補強部材を必要とした。
各種薬品を製品面に滴下し、24時間後、布で拭き取
り、薬品の跡が残るか否かの目視観察を行った。結果を
○、△、×で示したが、薬品の跡が残らない場合は○、
跡がやや残る場合を△、明らかに残る場合を×で示し
た。
よる本発明の収納パネルは一般に収納される各種薬品に
対して耐薬品性があるのに対し、HIPS製の収納パネ
ルにあってはその一部の薬品に対して汚染されることは
判明したものである。
明図である。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 収納パネルの表面形状と裏面形状とを構
成する複数のモールドにてキャビティを構成し、このキ
ャビティ内にABS樹脂を所定量射出充填して成形して
得られたことを特徴とする収納パネル。 - 【請求項2】 収納パネルの表面形状と裏面形状とを構
成する複数のモールドにてキャビティを構成し、前記モ
ールドを予めやや離間して配置し、このモールド内にA
BS樹脂を所定量射出充填し、次いで、前記モールドの
間隔を狭めて充填されたABS樹脂を本来のキャビティ
内に圧縮充填し、かかる状態にてABS樹脂を成形して
得られたことを特徴とする収納パネル。 - 【請求項3】 ABS樹脂のメルトフローレートが10
以上である請求項1又は2記載の収納パネル。 - 【請求項4】 収納パネルの表面形状と裏面形状とを構
成する複数のモールドにてキャビティを構成し、前記モ
ールドを予めやや離間して配置し、このモールド内にメ
ルトフローレートが10以上のABS樹脂を所定量射出
充填し、次いで、前記モールドの間隔を狭めて充填され
たABS樹脂を本来のキャビティ内に圧縮充填し、かか
る状態にてABS樹脂を成形して得られたことを特徴と
する収納パネルの成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000211205A JP2002018888A (ja) | 2000-07-12 | 2000-07-12 | Abs製収納パネル及びその成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000211205A JP2002018888A (ja) | 2000-07-12 | 2000-07-12 | Abs製収納パネル及びその成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002018888A true JP2002018888A (ja) | 2002-01-22 |
Family
ID=18707358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000211205A Pending JP2002018888A (ja) | 2000-07-12 | 2000-07-12 | Abs製収納パネル及びその成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002018888A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006069082A (ja) * | 2004-09-03 | 2006-03-16 | Asahi Glass Matex Co Ltd | ガラス板一体樹脂成形方法及び照明器具 |
WO2016093265A1 (ja) * | 2014-12-12 | 2016-06-16 | エア・ウォーター・マッハ株式会社 | 成形方法 |
-
2000
- 2000-07-12 JP JP2000211205A patent/JP2002018888A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006069082A (ja) * | 2004-09-03 | 2006-03-16 | Asahi Glass Matex Co Ltd | ガラス板一体樹脂成形方法及び照明器具 |
WO2016093265A1 (ja) * | 2014-12-12 | 2016-06-16 | エア・ウォーター・マッハ株式会社 | 成形方法 |
JPWO2016093265A1 (ja) * | 2014-12-12 | 2017-06-15 | エア・ウォーター・マッハ株式会社 | 成形方法 |
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