JP4155912B2 - 被覆付樹脂成形品及びその成形型 - Google Patents

被覆付樹脂成形品及びその成形型 Download PDF

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本発明は、基材の表面に被覆層を設けた被覆付樹脂成形品及びその成形型に関するものである。
従来より、強化繊維等が混入された基材の表面に被覆樹脂材料を被覆して樹脂成形品の外観をよくした被覆付樹脂成形品は知られている。このような被覆付樹脂成形品を成形するために、上型と下型とを備えた成形型を、型閉じ状態で横方向に延びる横キャビティと、該横キャビティに対して交差して上下方向に延びる縦キャビティとを有するように構成し、型開き状態で上記横キャビティに対応する下型に第1熱硬化性樹脂材料を載置して型閉じし、加熱及び加圧して基材を成形した後、型開きし、上記基材上に第2熱硬化性樹脂材料を載置して型閉じし、加熱及び加圧して該基材に被覆層を形成することが行われている。
この種の被覆付樹脂成形品を製造する方法として、例えば、特許文献1の発明のように、基材が十分に硬化していない段階で型開きして、基材上に第2熱硬化性樹脂材料を載置し、再び型閉じすることで、適度な柔らかさを有する基材上に第2熱硬化性樹脂材料を押し拡げて基材と第2熱硬化性樹脂材料とが内部で大きく入り乱れた状態となるのを防止し、平滑できれいな被覆層を有する樹脂成形品を成形するものが知られている。
なお、例えば、特許文献2の成形型のように、バスタブに代表される横方向に延びる壁面と、該横方向に延びる壁面に対して交差して上下方向に延びる壁面とを有する樹脂成形品をインモールドコーティング法によって成形するときに、第1熱硬化性樹脂材料の加圧工程で、上下方向に延びる壁面(縦キャビティ)に対応する上型又は下型の成形面に設けたセンサーから圧力を測定して基材の硬化状態を検知し、検知圧力が低下したときに型開きし、第2熱硬化性樹脂材料を注入するものが知られている。
特開平8−244055号公報 特許第3048280号公報
しかしながら、上記従来のものであっても、一般に型閉じするときに、縦キャビティに対応する上型の成形面と下型の成形面との間隔は、型閉じの方向と成形面の延びる方向とが略同じ方向になるので、横キャビティに対応する上型の成形面と下型の成形面との間隔よりも早い段階で小さくなりやすく、第2熱硬化性樹脂材料が基材表面上にむらなく拡がり難くなり、基材(第1熱硬化性樹脂材料)と第2熱硬化性樹脂材料とが内部で大きく入り乱れた状態となるのを完全に防ぐことができないという問題があった。
また、上記特許文献2のような圧力センサーを特許文献1の成形型に設置した場合、圧力測定の結果はキャビティ内の温度、上型及び下型の製作誤差等により、バラツキが生じるため、基材と第2熱硬化性樹脂材料とが内部で大きく入り乱れた状態となるのを完全に防止できるように成形型を制御するのは困難である。
また、上記特許文献2のものは、樹脂成形品をインモールドコーティング法によって成形するものであるので、溶融樹脂材料を高圧でキャビティ内に射出することから射出成形機が高価なものとなると共に、設備が大型化するという問題がある。
さらに、上記特許文献1のものでは、基材成形後に型開きしたときに基材の端部からのバリが糸引き状態となり、この状態で基材の上に第2熱硬化性樹脂材料を載置して型閉じすると、糸引き状のバリが成形品となる基材表面上に落下するため、被覆付樹脂成形品の仕上がりが悪くなるという問題がある。
本発明は、かかる諸点に鑑みてなされたものであり、その主たる目的とするところは、型の構成に工夫を加えることにより、被覆付樹脂成形品の外観を美麗なものとすることにある。
また、別の目的とするところは、型の構成に工夫を加えることにより、簡単な構成で基材と第2熱硬化性樹脂材料とが内部で大きく入り乱れた状態となるのを有効に防止し、樹脂成形品を平滑なきれいな表面に成形することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明では、上型と下型とを備えた成形型を型閉じ状態で横方向に延びる横キャビティと、該横キャビティに対して交差して上下方向に延びる縦キャビティとを有するように構成し、型開き状態で上記横キャビティに対応する下型に第1熱硬化性樹脂材料を載置して型閉じし、加熱及び加圧して、基材を成形した後、型開きし、上記基材上に第2熱硬化性樹脂材料を載置して型閉じし、加熱及び加圧して該基材に被覆層を形成する被覆付樹脂成形品の成形型を対象とする。
そして、上記下型は、上記縦キャビティに対応する型表面の温度を、上記横キャビティに対応する型表面の温度よりも低く保つ温度調節手段を備えている。
ここで、以下、上下方向とは、斜め方向も含むものとする。
請求項2の発明では、上型と下型とを備えた成形型を型閉じ状態で横方向に延びる横キャビティと、該横キャビティに対して交差して上下方向に延びる縦キャビティとを有するように構成し、型開き状態で上記横キャビティに対応する下型に第1熱硬化性樹脂材料を載置して型閉じし、加熱及び加圧して、基材を成形した後、型開きし、上記基材上に第2熱硬化性樹脂材料を載置して型閉じし、加熱及び加圧して該基材に被覆層を形成する被覆付樹脂成形品の成形型を対象とする。
そして、上記上型と下型とを型閉じしたときに、上記縦キャビティは、上記横キャビティよりも厚さが大きく設定されている。
請求項3の発明では、上型と下型とを備え、型閉じ状態で横方向に延びる横キャビティと、該横キャビティに対して交差して上下方向に延びる縦キャビティとを有する成形型によって成形され、型開き状態で上記横キャビティに対応する下型に第1熱硬化性樹脂材料を載置して型閉じし、加熱及び加圧して、基材が成形された後、型開きし、該基材上に第2熱硬化性樹脂材料を載置して型閉じし、加熱及び加圧して該基材に被覆層が形成された被覆付樹脂成形品を対象とする。
そして、上記縦キャビティによって成形された壁面の肉厚が上記横キャビティによって成形された壁面の肉厚よりも大きく成形されている。
請求項4の発明では、上記請求項3の被覆付樹脂成形品において、上記縦キャビティによって成形された壁面の肉厚が上記横キャビティによって成形された壁面の肉厚よりも7.1〜14.3%大きく成形されている。
上記請求項1の発明の成形型では、下型に設けた温度調節手段によって、縦キャビティに対応する下型の型表面の温度を横キャビティに対応する型表面の温度よりも低く保っている。
通常、縦キャビティに対応する上型の成形面と下型の成形面との間隔は、型閉じの方向と成形面の延びる方向とが略同じ方向になるので、横キャビティに対応する上型の成形面と下型の成形面との間隔よりも早い段階で小さくなりやすい。このため、縦キャビティ内の第2熱硬化性樹脂材料が拡がり難い。しかし、本願発明では、上記温度調節手段によって縦キャビティ内の基材の硬化を横キャビティ内の基材の硬化よりも遅らせることができる。このことで、縦キャビティ内の基材の表面が柔らかいうちに第2熱硬化性樹脂材料によって基材を上下方向に圧縮しながら、むらなく第2熱硬化性樹脂材料を拡げることができる。よって、樹脂成形品を平滑なきれいな表面に成形することができる。
請求項2の被覆付樹脂成形品の成形型では、上型と下型とを型閉じしたときに、縦キャビティの厚さを横キャビティの厚さよりも大きくしているので、縦キャビティ内の樹脂材料の硬化を横キャビティ内の樹脂材料の硬化よりも遅らせて、樹脂材料の流動性を高めて該樹脂材料を拡がりやすくしている。このため、縦キャビティ内の基材の表面が柔らかいうちに第2熱硬化性樹脂材料によって基材を上下方向に圧縮しながら、第2熱硬化性樹脂材料をむらなく拡げることができる。よって、樹脂成形品を平滑なきれいな表面に成形することができる。
請求項3の発明の被覆付樹脂成形品では、樹脂材料が拡がり難い縦キャビティに対応する壁面の肉厚を横キャビティに対応する壁面の肉厚よりも大きく成形して縦キャビティ内の樹脂材料の硬化を横キャビティ内の樹脂材料の硬化よりも遅らせて、樹脂材料の流動性を高めて該樹脂材料を拡がりやすくしている。このため、縦キャビティ内の基材の表面が柔らかいうちに第2熱硬化性樹脂材料によって基材を上下方向に圧縮しながら、第2熱硬化性樹脂材料をむらなく拡げることができ、表面の外観がきれいな樹脂成形品が得られる。
請求項4の発明の被覆付樹脂成形品では、第2熱硬化性樹脂材料がむらなく拡がるように、縦キャビティに対応する壁面の肉厚を横キャビティに対応する壁面の肉厚よりも7.1〜14.3%大きく成形している。このため、さらに外観の美麗な樹脂成形品が得られる。
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る被覆付樹脂成形品としての洗面台カバー1を示す。なお、説明のために、図1の手前側を前側とし、奥側を後側とする。
上記洗面台カバー1は、強化繊維が混入された第1熱硬化性樹脂材料よりなる基材3(図3に示す)の表面に第2熱硬化性樹脂材料の被覆層5を被覆したものであり、横方向に延びる底壁部11と、この底壁部11に対して交差して斜め上方向に延びる側壁部13とを備えている。この底壁部11と側壁部13とで容器形状をなしている。
さらに、上記洗面台カバー1は、上記側壁部13の上端から横方向(水平方向)に延びて、平面視矩形状の外形を有する上壁部15と、この上壁部15の後端に対して交差して上方向に延びるバックガード部17とを有している。
上記上壁部15の前端には、下側へ折り曲げられるようにして上壁部15に対して垂直に交差する前垂れ部16が形成されている。また、バックガード部17の上端には、後側へ折り曲げられるようにして、水平な後端部18が形成されている。
そして、図3〜図5に示すように、上記側壁部13、バックガード部17及び前垂れ部16の肉厚t1が、上記底壁部11、上壁部15及び後端部18の肉厚t2よりも7.1〜14.3%大きく厚肉に成形されている。
上記値が7.1%よりも小さいと、第1及び第2熱硬化性樹脂材料の流動性が悪化する。一方、14.3%よりも大きくすると、側壁部13、バックガード部17及び前垂れ部16と底壁部11、上壁部15及び後端部18との肉厚差が大きくなり、成形品の脱型後の冷却時に両者の収縮差が増大し、成形品にヒケ、ソリ等が発生し、見映えが悪化する。
図2及び図3は、本実施形態に係る成形型20によって上記洗面台カバー1を成形する様子を示す断面図である。この成形型20は、上型21及び下型23を備える分割成形型である。この上型21を移動させて型閉じしたときに、上記洗面台カバー1の底壁部11、側壁部13、上壁部15、バックガード部17、前垂れ部16及び後端部18に対応するように、第1横キャビティ25、第1縦キャビティ27、第2横キャビティ29、第2縦キャビティ31、第3縦キャビティ33及び第3横キャビティ35が形成されている。
そして、上記成形型20を型閉じしたときに、上記第1〜第3縦キャビティ27,31,33の厚さt1は、上記第1〜第3横キャビティ25,29,35の厚さt2よりも、7.1〜14.3%大きくなっている。
また、上記下型23は、第1〜第3縦キャビティ27,31,33に対応する型表面の温度を、第1〜第3横キャビティ25,29,35に対応する型表面の温度よりも低く保つ温度調節手段(図示せず)を備えている。具体的には、この低温部分は図2に○で示されている。
なお、上型及び下型の型表面近傍には、スチーム流通路が形成され、スチームの温度により上記型表面温度を制御するように構成されている。そして、上記上型21の型表面の温度は、全域に亘りほぼ一定であり、下型23の第1〜第3横キャビティ25,29,35に対応する型表面の温度よりも、さらに高く保たれている。
図3〜図5に示すように、成形型20を型閉じしたときに、上記洗面台カバー1の前垂れ部16及び後端部18に相当する第3縦キャビティ33及び第3横キャビティ35の外周には、バリ溜まり部41,43が形成されている。両キャビティ33,35とバリ溜まり部41,43とは、上記上型21及び下型23間の第1流出路45によってそれぞれ連通している。また、上記バリ溜まり部41,43は、上記上型21及び下型23間の第2流出路47によってそれぞれ外気と連通している。なお、図示しないが、上記上壁部15及びバックガード部17に対応する第2横キャビティ29及び第2縦キャビティ31の左右側面にも、同様のバリ溜まり部、第1流出路45及び第2流出路47がそれぞれ形成されている。
そして、上記上型21と下型23とを型閉じしたときに、上記第1流出路45の隙間t3が上記第2流出路47の隙間t4よりも大きくなっている(t3>t4)。
次に、本発明の実施形態に係る洗面台カバー1を成形型20により成形する工程及び効果について説明する。図2に示すように、まず、上記上型21と下型23とを開放した状態で基材3の原料となる第1熱硬化性樹脂材料よりなるBMC材料3aを第1横キャビティ25に対応する下型23の中央部に載置する。なお、BMC材料3aは、第1熱可塑性樹脂材料よりなるSMC材料であってもよい。また、第1熱硬化性樹脂材料としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ビニールエステル樹脂等に強化繊維を混入させた材料を使用する。
次に、上型21と下型23とを型閉じし、上記BMC材料3aを加熱及び加圧して基材3を形成する。この際、上記下型23は、温度調節手段によって第1〜第3縦キャビティ27,31,33に対応する型表面の温度が第1〜第3横キャビティ25,29,35に対応する型表面の温度よりも低く保たれている。さらに、第1〜第3縦キャビティ27,31,33の厚さt1は、第1〜第3横キャビティ25,29,35の厚さt2よりも、7.1〜14.3%大きくなっている。このため、側壁部13、バックガード部17及び前垂れ部16の基材3の硬化を、底壁部11、上壁部15及び後端部18の基材3の硬化よりも遅らせることができる。このことで、第1〜第3縦キャビティ27,31,33内の第1熱可塑性樹脂材料の流動性が高くなり、該樹脂材料が円滑に拡大する。
また、上記上型21と下型23との型閉じが進行するに伴って上記第1熱硬化性樹脂材料が上記上型21と下型23との間の第2横キャビティ29、第2縦キャビティ31の左右側面、第3縦キャビティ33及び第3横キャビティ35から第1流出路45を通ってバリ溜まり部41,43に流出する。このとき、第1熱硬化性樹脂材料を第2横キャビティ29、第2縦キャビティ31の左右側面、第3縦キャビティ33及び第3横キャビティ35からバリ溜まり部41,43に流れやすくする一方、バリ溜まり部41,43から第2流出路47を通って流出し難くしているので、第1熱硬化性樹脂材料の端部はバリ溜まり部41,43に溜まる。このため、隙間の狭い第2流出路47によって、成形型20の全キャビティ25,27,…内に十分な圧力を確保することができるので、エアーが基材3、被覆層5、及び基材3と被覆層5との間に残留したり、表面が乱れたりしない。
そして、基材3が完全に固まる前に、上記上型21及び下型23を開いて、さらに被覆層5の原料となるアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ビニールエステル樹脂等の第2熱硬化性樹脂材料よりなる軟化した被覆材料(図示せず)を基材3の底壁部11に対応する部分の中央部に載置する。
この際、上記バリ溜まり部41,43を設けたことにより、型開きしたときに生じる糸引き状のバリが、再度上型21を閉じるときに基材3の表面上に落下せず、すなわち、糸引き状のバリが基材3と被覆層5との間に混入して洗面台カバー1の仕上がりが悪くなるのを防止することができる。
次いで、再び上型21と下型23とを型閉じし、上記被覆樹脂材料を加熱及び加圧して、基材3の表面に被覆層5を形成する。この過程においても、温度調節手段によって、下型23の第1〜第3縦キャビティ27,31,33の表面温度が第1〜第3横キャビティ25,29,35の表面温度よりも低く保たれているので、第2熱硬化性樹脂材料が拡がり難い上壁部15、バックガード部17及び前垂れ部16に相当する基材3の硬化を、底壁部11、上壁部15及び後端部18に相当する基材3の硬化よりも遅らせることができる。このため、基材3の表面近傍が柔らかく流動性の高いうちに、第2熱硬化性樹脂材料によって基材3を下型23の成形面に圧縮しながら、むらなく第2熱硬化性樹脂材料を拡げる(拡散する)ことができる。
最後に、型開きし、成形型20から洗面台カバー1を取り出し、第1流出路45に相当する部分のバリを切断すればよい。
したがって、本発明の実施形態による成形型20によると、外観の美麗な洗面台カバー1が得られる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について被覆付樹脂成形品を洗面台カバー1としたが、横方向に延びる壁面と、該横方向に延びる壁面に対して交差して上下方向に延びる壁面とを有するものであれば、どのような形状のものでもよい。また、上下方向に延びる壁面は、垂直方向に延びる壁面、又は斜め方向に延びる壁面のいずれであってもよい。
また、上記実施形態においては、下型23に温度調節装置を設け、かつ型閉じしたときに、第1〜第3縦キャビティ27,31,33の厚さt1を第1〜第3横キャビティ25,29,35の厚さt2よりも、7.1〜14.3%大きくしているが、下型23に温度調節装置を設けるのみ、又は型閉じしたときに、第1〜第3縦キャビティ27,31,33の厚さt1を第1〜第3横キャビティ25,29,35の厚さt2よりも、7.1〜14.3%大きくするのみでも本発明の効果は発揮される。
また、上記実施形態における第1熱硬化性樹脂材料は、強化繊維を混入したものを使用したが、強化繊維が混入しないものであってもよい。
さらに、第2熱硬化性樹脂材料は、クリアな樹脂材料であってもよい。
以上説明したように、本発明は、基材の表面に被覆樹脂材料が被覆された被覆付樹脂成形品及びその成形型について有用である。
本発明の実施形態に係る洗面台カバーを示す斜視図である。 実施形態に係る成形型によって洗面台カバーを成形する様子を示す断面図である。 成形型を閉じたときの様子を示す図1のIII-III線断面相当図である。 図3のA部拡大断面図である。 図3のB部拡大断面図である。
符号の説明
1 洗面台カバー(被覆付樹脂成形品)
3 基材
3a BMC材料(第1熱硬化性樹脂材料)
5 被覆層
20 成形型
21 上型
23 下型
25 第1横キャビティ
27 第1縦キャビティ
29 第2横キャビティ
31 第2縦キャビティ
33 第3縦キャビティ
35 第3横キャビティ
41,43 バリ溜まり部
45 第1流出路
47 第2流出路
t1,t2 肉厚
t3,t4 隙間

Claims (4)

  1. 上型と下型とを備えた成形型を型閉じ状態で横方向に延びる横キャビティと、該横キャビティに対して交差して上下方向に延びる縦キャビティとを有するように構成し、
    型開き状態で上記横キャビティに対応する下型に第1熱硬化性樹脂材料を載置して型閉じし、加熱及び加圧して、基材を成形した後、
    型開きし、上記基材上に第2熱硬化性樹脂材料を載置して型閉じし、加熱及び加圧して該基材に被覆層を形成する被覆付樹脂成形品の成形型であって、
    上記下型は、上記縦キャビティに対応する型表面の温度を、上記横キャビティに対応する型表面の温度よりも低く保つ温度調節手段を備えていることを特徴とする被覆付樹脂成形品の成形型。
  2. 上型と下型とを備えた成形型を型閉じ状態で横方向に延びる横キャビティと、該横キャビティに対して交差して上下方向に延びる縦キャビティとを有するように構成し、
    型開き状態で上記横キャビティに対応する下型に第1熱硬化性樹脂材料を載置して型閉じし、加熱及び加圧して、基材を成形した後、
    型開きし、上記基材上に第2熱硬化性樹脂材料を載置して型閉じし、加熱及び加圧して該基材に被覆層を形成する被覆付樹脂成形品の成形型であって、
    上記上型と下型とを型閉じしたときに、上記縦キャビティは、上記横キャビティよりも厚さが大きく設定されていることを特徴とする被覆付樹脂成形品の成形型。
  3. 上型と下型とを備え、型閉じ状態で横方向に延びる横キャビティと、該横キャビティに対して交差して上下方向に延びる縦キャビティとを有する成形型によって成形され、
    型開き状態で上記横キャビティに対応する下型に第1熱硬化性樹脂材料を載置して型閉じし、加熱及び加圧して、基材が成形された後、
    型開きし、上記基材上に第2熱硬化性樹脂材料を載置して型閉じし、加熱及び加圧して該基材に被覆層が形成された被覆付樹脂成形品であって、
    上記縦キャビティによって成形された壁面の肉厚が上記横キャビティによって成形された壁面の肉厚よりも大きく成形されていることを特徴とする被覆付樹脂成形品。
  4. 上記縦キャビティによって成形された壁面の肉厚が上記横キャビティによって成形された壁面の肉厚よりも7.1〜14.3%大きく成形されていることを特徴とする請求項3の被覆付樹脂成形品。
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