JP2002018595A - 低温用鋼の片面サブマージアーク溶接方法 - Google Patents

低温用鋼の片面サブマージアーク溶接方法

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JP2002018595A
JP2002018595A JP2000200985A JP2000200985A JP2002018595A JP 2002018595 A JP2002018595 A JP 2002018595A JP 2000200985 A JP2000200985 A JP 2000200985A JP 2000200985 A JP2000200985 A JP 2000200985A JP 2002018595 A JP2002018595 A JP 2002018595A
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flux
arc welding
submerged arc
welding method
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Nobuyuki Ohama
展之 大濱
Shigeru Okita
茂 大北
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Mg脱酸を主とするAl含有量の少ない低温
用鋼の片面サブマージアーク溶接方法において、溶接部
の低温靱性に優れ、良好なビード外観が得られる片面サ
ブマージアーク溶接方法を提供する。 【解決手段】 質量%で、Mg:0.0003〜0.0
050%、Al:0.01%以下を含有する低温用鋼の
片面サブマージアーク溶接方法であって、MgO:1
5.0〜30.0%、SiO2 :10.0〜30.0
%、Al2 3 :6.0〜20.0%、CaO:3.0
〜13.0%、TiO2 :3.0〜15.0%、CaF
2 :4.0〜14.0%、Al:4.0%以下、B2
3 :0.2〜0.6%で塩基度Lが1.2〜1.7とな
る成分組成を有するフラックスと、C:0.01〜0.
1%、Mn:0.6〜1.4%、Ni:2.0〜4.0
%、Al:0.0005〜0.03%を含有し、Si:
0.1%以下、N:0.005%以下とし残部は不純物
以外はFeからなるワイヤを用いて溶接することを特徴
とする低温用鋼の片面サブマージアーク溶接方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、造船などの大板継
ぎに用いる片面サブマージアーク溶接方法に関わり、特
にMgを主にした脱酸により製造された低温用鋼の片面
サブマージアーク溶接方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】造船の大板継ぎには、主として図1に示
すフラックスバッキング片面サブマージアーク溶接方法
と図2に示すフラックス銅バッキング片面サブマージア
ーク溶接方法が適用されている。
【0003】図1のフラックスバッキング片面サブマー
ジアーク溶接方法は下敷きフラックスUFに裏フラック
スMFを約5〜10mm程度散布し、ホースHに空気を
注入して、これを被溶接鋼板の開先裏面に押し当て、2
〜3本のワイヤWを用いて表側よりフラックスFを散布
して一層溶接し、表ビードと裏ビードを同時に形成する
ものである。
【0004】図2のフラックス銅バッキング片面サブマ
ージアーク溶接方法は銅当て金CUに裏フラックスBF
を約4〜7mm程度散布し、上記と同様に空気等の手段
により被溶接鋼板の裏面に押し当て、2〜4本のワイヤ
Wを用いて表側よりフラックスFを散布して一層溶接
し、表ビードと裏ビードを同時に形成するものである。
【0005】サブマージアーク溶接は被覆アーク溶接や
ガスシールドアーク溶接に比べて母材希釈率が大きい
が、上記片面サブマージアーク溶接方法はサブマージア
ーク溶接の中でも、特に希釈率が大きいことが特徴であ
る。溶接金属の成分は母材とワイヤとフラックスから決
定される。このため片面サブマージアーク溶接方法では
溶接金属の成分に与える母材の影響が非常に大きく、そ
の割合は約50%程度である。
【0006】近年、鋼板製造時のきず発生の原因にな
り、また連続鋳造時の鋳造ノズルに付着して目づまりを
起こすアルミナを出来るだけ残留させないようにするた
め、特開平5−302112号公報等に記載されている
Mg脱酸による鋼板が開発され、最近では造船の低温用
鋼に適用されようとしている。このMg脱酸による鋼板
では、上記の理由により従来の鋼板に比べてAl含有量
が非常に少なくなっている。Alは低温靱性を確保する
うえで重要な元素であり、従来の鋼板では約0.02〜
0.06%程度含有していたため、溶接金属中のAlは
母材希釈で十分確保できていた。しかし、Mg脱酸を主
とする低温用鋼では、このような効果が期待できず新た
な溶接材料の設計が必要となってきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、Mg脱酸を
主とするAl含有量の少ない低温用鋼の片面サブマージ
アーク溶接方法において、溶接部の低温靱性に優れ、良
好なビード外観が得られる片面サブマージアーク溶接方
法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するものであって、良好な低温じん性が得られる特定
成分の溶接ワイヤとボンドフラックスを用いた溶接方法
を見出し、本発明を完成した。その発明の要旨とすると
ころは以下の通りである。 (1)質量%で、Mg:0.0003〜0.0050
%、Al:0.01%以下を必須成分とし、C:0.1
0%以下、Si:0.25%以下、Mn:1.10〜
1.60%、P:0.020%以下、S:0.020%
以下である低温用鋼の片面サブマージアーク溶接方法で
あって、MgO:15.0〜30.0%、SiO2 :1
0.0〜30.0%、Al2 3 :6.0〜20.0
%、CaO:3.0〜13.0%、TiO2 :3.0〜
15.0%、CaF2 :4.0〜14.0%、Al:
4.0%以下、B2 3 :0.2〜0.6%で下記の式
で定義された塩基度Lが1.2〜1.7となる成分組成
を有するフラックスと、C:0.01〜0.1%、M
n:0.6〜1.4%、Ni:2.0〜4.0%、A
l:0.04%以下を含有し、Si:0.1%以下、
N:0.005%以下とし、残部は不純物以外はFeか
らなるワイヤを用いて溶接することを特徴とする低温用
鋼の片面サブマージアーク溶接方法。 L=(MgO+CaO+CaF2 )/[SiO2 +0.
5×(Al2 3 +TiO2 )] (2)質量%で、Mg:0.0003〜0.0050
%、Al:0.01%以下を必須成分とし、C:0.1
0%以下、Si:0.25%以下、Mn:1.10〜
1.60%、P:0.020%以下、S:0.020%
以下である低温用鋼の片面サブマージアーク溶接方法で
あって、MgO:15.0〜30.0%、SiO2 :1
0.0〜30.0%、Al2 3 :6.0〜20.0
%、CaO:3.0〜13.0%、TiO2 :3.0〜
15.0%、CaF2 :4.0〜14.0%、Al:
4.0%以下、B2 3 :0.2〜0.6%、Mn:
5.0%以下、Ti:2.0%以下、Mo:2.0%以
下、Si:2.0%以下、Fe:35.0%以下で下記
の式で定義された塩基度Lが1.2〜1.7となる成分
組成を有するフラックスと、C:0.01〜0.1%、
Mn:0.6〜1.4%、Ni:2.0〜4.0%、A
l:0.04%以下を含有し、Si:0.1%以下、
N:0.005%以下とし、残部は不純物以外はFeか
らなるワイヤを用いて溶接することを特徴とする低温用
鋼の片面サブマージアーク溶接方法。 L=(MgO+CaO+CaF2 )/[SiO2 +0.
5×(Al2 3 +TiO2 )] (3)上記(1)または(2)の低温用鋼の片面サブマ
ージアーク溶接方法により生成された溶接金属がC:
0.10%以下、Si:0.40%以下、Mn:1.1
0〜1.75%、Ni:1.0〜3.0%、Mo:0.
20%以下、Al:0.002〜0.025%、Ti:
0.005〜0.025%、B:0.0020〜0.0
060%、N:0.0060%以下、O:0.0300
%以下であることを特徴とする低温用鋼の片面サブマー
ジアーク溶接方法。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明者らは、Mg脱酸を主とす
る低温用鋼の片面サブマージアーク溶接を行うさいに、
良好な溶接作業性を維持しつつ優れた低温靱性を得るた
めに用いる溶接材料について鋭意検討した。その結果、
以下のような知見が得られた。
【0010】(1)Mg脱酸を主とする低温用鋼では、
溶接ワイヤやフラックスからの合金調整のみでは安定し
て良好な低温靱性が得られない。また、単純にAlを添
加しただけでは介在物が増加するだけで靱性向上の効果
は少ない。基本的には溶接金属の酸素量を約300pp
m以下程度に制御したうえでAlを添加する必要があ
る。 (2)一方、片面溶接は入熱が大きいため、良好な作業
性を維持するためにはフラックスに高い耐火性が必要で
ある。これらを維持する成分としてはMgOとAl2
3 が必須であるが、Al2 3 が増加すると溶接金属の
酸素量が増加する。従って、スラグへの耐火性付与はM
gOを主として、Al2 3 はビード形状、スラグ剥離
などの点から必要量を決定する。 (3)溶接金属の低温靱性はNi添加によるフェライト
そのものの高靱化、Ti酸化物およびAl酸化物の変態
による粒内微細化、さらにB添加による粒界の粗大フェ
ライトの抑制がポイントとなる。このため、溶接金属と
しては、Al、Ti、B、N、Oの最適バランスの設計
が必要となる。なお、鋼板のAlが少ないため溶接金属
中のAl確保を安定化するため、溶接ワイヤまたはフラ
ックスのどちらか一方、または両方からのAl添加は必
須である。 (4)被溶接鋼板の板厚により溶接入熱が変化して冷却
速度が変化するため、焼き入れ性を制御するためにM
n、Moを添加する。
【0011】本発明は以上の知見からなされたものであ
り、Mgを主とする低温用鋼の片面溶接方法において、
良好な作業性を維持しつつ、優れた低温靱性を確保でき
る溶接方法を提供するものである。以下に、本発明につ
いて詳細に説明する。
【0012】[鋼板の成分]本発明が対象とする低温用
鋼は、鋼板製造時のきず発生の原因になり、また連続鋳
造時の鋳造ノズルに付着して目づまりを起こすアルミナ
をできるだけ残留させないようにするため、Mg脱酸を
主としたものである。このような観点から、鋼板中のM
gは0.0003〜0.0050%、Alは0.01%
以下とした。C、Si、P、S等は低ければ低い方が良
いが少なくとも、Cは0.10%以下、Siは0.25
%以下、Pは0.020%以下、Sは0.020%以下
にしなければ溶接金属のじん性が劣化する。Mnは鋼板
の強度、じん性の観点から1.10〜1.60%とし
た。なお、その他Cu、Nb、V、Tiなどを適宜添加
しても、本発明の対象とする低温用鋼に含まれる。
【0013】[フラックスのMgO]MgOは15.0
〜30.0%必要である。MgOの添加により、スラグ
の耐火性が増加する。片面溶接のような入熱の大きい溶
接でスラグの耐火性を高くする必要があり、15.0%
未満では表ビードが不良となる。しかし、30.0%を
超えると表ビードに突起が発生する。
【0014】[フラックスのSiO2 ]SiO2 は1
0.0〜30.0%必要である。SiO2 は大入熱溶接
において良好な溶接ビードを形成するために最も重要な
成分であるが、過多になると溶接金属の酸素やSiが増
加し、じん性が劣化する。すなわち、10.0%未満で
はビード趾端のなじみが悪く、30.0%を超えるとじ
ん性が劣化する。
【0015】[フラックスのAl2 3 ]Al2 3
6.0〜20.0%必要である。Al2 3 は表ビード
のスラグ剥離性を確保するために効果がある。6.0%
未満では表ビードの剥離性が劣化し、20.0%を超え
ると凸ビードになる。
【0016】[フラックスのCaO]CaOは3.0〜
13.0%必要である。CaOはスラグの融点および流
動性を調整するために添加する。3.0%未満ではビー
ド趾端のなじみが悪く、13.0%を超えるとスラグ流
動性が不良となり、ビード高さが不均一になる。
【0017】[フラックスのTiO2 ]TiO2 は3.
0〜15.0%必要である。TiO2 は表ビードの表面
の平滑性を得るのに効果があり、かつ、じん性向上にも
有効である。このような効果は3.0%以上で得られる
が、15.0%を超えると表ビード趾端の立ち上がり角
度が大きくなる。
【0018】[フラックスのCaF2 ]CaF2 は4.
0〜14.0%必要である。CaF2 はじん性改善に効
果があるが、融点が低いため過多になると大入熱溶接で
は、表ビードの平滑性が損なわれる。4.0%未満で
は、じん性改善の効果が少なく、14.0%を超えると
表ビードが不良となる。
【0019】[フラックスのAl]Alは4.0%以下
であることが必要である。Alは脱酸元素であり、溶接
金属の酸素を低減するとともに、その酸化物は、じん性
を改善するアシキュラーフェライトの変態核として作用
する。Alの添加量はワイヤ中のAl量とのバランスで
決定するが、フラックス中のAlが4.0%を超えると
介在物が増加し、じん性が劣化する。
【0020】[フラックスのB2 3 ]B2 3 は0.
2〜0.6%必要である。B2 3 はじん性向上に効果
がある。このような効果は0.2%以上で得られるが、
0.6%を超えると溶接金属が硬化し、かえってじん性
が劣化する。
【0021】[フラックスの塩基度]フラックスの塩基
度を表す下記式Lは1.2〜1.7である。本発明が対
象とするMgを主として脱酸する低温用鋼はAlが非常
に少なく、従来設計の溶接材料をそのまま適用するとじ
ん性が著しく劣化する。ただし、ワイヤあるいはフラッ
クスから、単純にAlを添加してもじん性は改善しな
い。じん性改善には、溶接金属の酸素量低減が必須であ
る。すなわち、Lが1.2未満では溶接金属中の酸素が
高くなり良好なじん性は得られない。しかし、Lが1.
7を超えると酸素が低くなり過ぎ、介在物が増加して、
かえってじん性が劣化する。 L=(MgO+CaO+CaF2 )/[SiO2 +0.
5×(Al2 3 +TiO2 )]
【0022】[フラックスのMn]Mnは5.0%以下
であることが必要である。Mnは溶接金属の焼き入れ性
を確保し、粒内フェライトの変態核を生成するうえで必
要である。フラックス中のMnはワイヤとのバランスに
より決定するが、5.0%を超えると溶接金属の焼き入
れ性が過大となりじん性が劣化する。
【0023】[フラックスのTi]Tiは2.0%以下
であることが必要である。Tiの酸化物はじん性を改善
するアシキュラーフェライトの変態核として作用する。
ただし、Tiが2.0%を超えると本発明のような塩基
性の高いフラックスでは介在物が増加し、かえってじん
性が劣化する。
【0024】[フラックスのMo]Moは2.0%以下
であることが必要である。Moは溶接金属の焼き入れ性
を確保する。ただし、2.0%を超えると溶接金属の焼
き入れ性が過大となりじん性が劣化する。
【0025】[フラックスのSi]Siは2.0%以下
であることが必要である。Siは脱酸元素であり、溶接
金属の酸素を低減する。ただし、2.0%を超えるとじ
ん性が劣化する。
【0026】[フラックスのFe]Feは35.0%以
下であることが必要である。片面溶接の場合、板厚が大
きくなると一層で仕上げるには多量の溶着量が必要とな
る。その場合、フラックス中にFeを含有すると溶着効
率がよく、溶接入熱も低減できる。ただし、35.0%
を超えると、ビード表面に突起が発生する。
【0027】[ワイヤのC]Cは0.01〜0.1%必
要である。Cは良好なじん性を得るために低くする必要
があり、溶接金属で良好な低温じん性を得るためにはワ
イヤのCは0.1%以下にする必要がある。ただし、ワ
イヤのCが0.01%未満では脱酸不足となり、じん性
が劣化する。
【0028】[ワイヤのMn]Mnは0.6〜1.4%
必要である。Mnは溶接金属の焼き入れ性を確保し、粒
内フェライトの変態核を生成するうえで必要である。こ
のようなMnの効果は、0.6%以上で得られるが、
1.4%を超えると溶接金属の焼き入れ性が過大となり
じん性が劣化する。
【0029】[ワイヤ中のNi]Niは2.0〜4.0
%必要である。Niは溶接金属のマトリックスに固溶し
てフェライトそのものを高じん化する。このようなNi
の効果は2.0%以上で得られる。一方、4.0%を超
えるとPおよびSが粒界に析出しやすく、高温割れが生
じ易くなる。
【0030】[ワイヤ中のAl]Alは0.04%以下
であることが必要である。Alは溶接金属の酸素量を低
くするとともに、その酸化物は、じん性を改善するアシ
キュラーフェライトの変態核として作用するため必要で
ある。しかし、0.04%を超えるとベイナイトが生成
し強度が過剰となり、じん性が劣化する。
【0031】[ワイヤ中のSi]Siは0.1%以下で
あることが必要である。Siは脱酸元素として有用であ
るが、本発明の溶接金属では0.1%を超えるとじん性
が劣化するため、その上限を0.1%とした。
【0032】[ワイヤ中のN]Nは0.005%以下で
あることが必要である。Nはじん性を劣化させる元素で
あり、できるだけ低い方がよく、上限を0.005%と
した。
【0033】[溶接金属の成分]上記フラックスとワイ
ヤを組み合わせる場合、溶接金属の成分を以下のように
制御することにより低温じん性が良好となる。すなわ
ち、C:0.10%以下、Si:0.40%以下、M
n:1.10〜1.75%以下、Ni:1.0〜3.0
%、Mo:0.20%以下、Al:0.002〜0.0
25%、Ti:0.005〜0.025%、N:0.0
060%以下、B:0.0020〜0.0060%、
O:0.0300%以下である。
【0034】C、Si、Mn、Moは各々の上限値を超
えると強度が高くなり、じん性が劣化する。また、Mn
は1.10%未満では、焼き入れ性が不足してじん性が
劣化する。
【0035】Niは1.0%未満ではじん性改善の効果
がなく、3.0%を超えると逆に耐割れ性が劣化する。
Alは0.002%未満ではじん性改善の効果がなく、
0.025%を超えるとじん性が劣化する。
【0036】Tiは0.005未満ではじん性改善の効
果がなく、0.025%を超えるとじん性が劣化する。
Nは、0.0060%を超えるとじん性が劣化する。B
はNiは0.0020%未満ではじん性改善の効果がな
く、0.0060%を超えると逆に耐割れ性が劣化す
る。
【0037】以上が本発明の低温用鋼の片面溶接方法に
おいて必要とする限定条件であるが、本発明の効果を損
なわない範囲で他の成分も適宜添加できる。
【0038】
【実施例】以下、実施例により本発明の効果をさらに具
体的に説明する。表1および表2に示すF1〜F9の9
種類のフラックスを作成した。フラックスは原料粉を水
ガラスを固着材として造粒した後、Feを10%以上含
有したものは400℃で2時間、Feの含有量が10%
未満のものは530℃で2時間、それぞれ焼成し、14
00〜150μmの粒度に整粒した。表1中F1〜F5
が本発明例、F6〜F9が比較例である。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】同様に表3に示すW1〜W5の5種類のワ
イヤを作成した。表3中W1〜W3が本発明例、W4〜
W5が比較例である。ワイヤ径はすべてのワイヤにおい
て、4.8mm、6.4mmを作成した。
【0042】
【表3】
【0043】表4に示す鋼板により、図3に示す開先を
構成し、表5に示す溶接条件で図1に示すフラックス銅
バッキング片面溶接法を実施した。なお、この場合珪砂
を下敷きフラックスとして、その上に表6に示す成分の
裏フラックスを散布し、鋼板裏面に密着させた。
【0044】
【表4】
【0045】
【表5】
【0046】
【表6】
【0047】溶接が終了してから、表ビードの形状、平
滑性、スラグ剥離性などを溶接作業性として評価した。
その後、板表面7mm下の溶接部よりJIS4号Vノッ
チシャルピー試験片を採取し、−40℃で試験に供し
た。それらの結果を表7と表8に示す。
【0048】
【表7】
【0049】
【表8】
【0050】表7の中で記号T1〜T5は本発明の実施
例で、記号T6〜T9は本発明の効果を明確にするため
の比較例である。これらの結果、本発明の実施例T1〜
T5は溶接作業性も良好で、かつ−40℃のシャルピー
吸収エネルギー値も良好な値を示した。一方、比較例の
T6〜T9の場合、満足できる溶接部ができなかった。
【0051】すなわち、T6はフラックスのMgOおよ
びCaOが不足、Al2 3 が過多、ビード形状が不良
となり、Mnが過多、塩基度が小さく、ワイヤのCとN
iが不足、MnとAlとSiが過多、溶接金属のSiと
MnとMoとTiとOが過多、NiとAlが不足でじん
性が劣化した。
【0052】また、T7はフラックスのSiO2 および
TiO2 が不足、CaF2 が過多でビード形状が不良、
MgOとTiとMoが過多、塩基度が大きく、ワイヤの
CとNiとNが過多、Mnが不足、溶接金属のCとNi
とMoとTiが過多、MnとAlが不足でじん性が劣化
した。
【0053】また、T8はフラックスのAl2 3 が不
足、CaOが過多でビード形状が不良、SiO2 とAl
が過多、B2 3 が不足、溶接金属のTiとBが不足、
Nが過多でじん性が劣化した。
【0054】
【発明の効果】以上説明したごとく本発明を用いれば、
実施例に示したとおり低温用鋼の片面溶接方法におい
て、溶接作業性が良好で低温じん性も良好な溶接部が得
られ、造船等の大板継ぎの溶接に貢献するところ大であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】フラックスバッキング片面溶接方法を示す断面
図である。
【図2】フラックス銅バッキング片面溶接方法を示す断
面図である。
【図3】本発明の実施例に用いた鋼板の開先形状を示す
断面図である。
【符号の説明】
1,1a 鋼板 W ワイヤ F フラックス MF 裏フラックス UF 下敷きフラックス H ホース BF 裏フラックス CU 裏当て銅板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22C 38/06 C22C 38/06 38/14 38/14 Fターム(参考) 4E001 AA03 BB05 CA05 EA05 EA07 4E084 AA02 AA03 AA07 AA08 AA11 AA12 AA20 BA10 CA03 CA23 DA16 GA04 HA06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質量%で、Mg:0.0003〜0.0
    050%、Al:0.01%以下を必須成分とし、C:
    0.10%以下、Si:0.25%以下、Mn:1.1
    0〜1.60%、P:0.020%以下、S:0.02
    0%以下である低温用鋼の片面サブマージアーク溶接方
    法であって、MgO:15.0〜30.0%、Si
    2 :10.0〜30.0%、Al2 3 :6.0〜2
    0.0%、CaO:3.0〜13.0%、TiO2
    3.0〜15.0%、CaF2 :4.0〜14.0%、
    Al:4.0%以下、B2 3 :0.2〜0.6%で下
    記の式で定義された塩基度Lが1.2〜1.7となる成
    分組成を有するフラックスと、C:0.01〜0.1
    %、Mn:0.6〜1.4%、Ni:2.0〜4.0
    %、Al:0.002〜0.04%を含有し、Si:
    0.1%以下、N:0.005%以下とし、残部は不純
    物以外はFeからなるワイヤを用いて溶接することを特
    徴とする低温用鋼の片面サブマージアーク溶接方法。 L=(MgO+CaO+CaF2 )/[SiO2 +0.
    5×(Al2 3 +TiO2 )]
  2. 【請求項2】 質量%で、Mg:0.0003〜0.0
    050%、Al:0.01%以下を必須成分とし、C:
    0.10%以下、Si:0.25%以下、Mn:1.1
    0〜1.60%、P:0.020%以下、S:0.02
    0%以下である低温用鋼の片面サブマージアーク溶接方
    法であって、MgO:15.0〜30.0%、Si
    2 :10.0〜30.0%、Al2 3 :6.0〜2
    0.0%、CaO:3.0〜13.0%、TiO2
    3.0〜15.0%、CaF2 :4.0〜14.0%、
    Al:4.0%以下、B2 3 :0.2〜0.6%、M
    n:5.0%以下、Ti:2.0%以下、Mo:2.0
    %以下、Si:2.0%以下、Fe:35.0%以下で
    下記の式で定義された塩基度Lが1.2〜1.7となる
    成分組成を有するフラックスと、C:0.01〜0.1
    %、Mn:0.6〜1.4%、Ni:2.0〜4.0
    %、Al:0.002〜0.04%を含有し、Si:
    0.1%以下、N:0.005%以下とし、残部は不純
    物以外はFeからなるワイヤを用いて溶接することを特
    徴とする低温用鋼の片面サブマージアーク溶接方法。 L=(MgO+CaO+CaF2 )/[SiO2 +0.
    5×(Al2 3 +TiO2 )]
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の低温用鋼
    の片面サブマージアーク溶接方法により生成された溶接
    金属が、C:0.10%以下、Si:0.40%以下、
    Mn:1.10〜1.75%、Ni:1.0〜3.0
    %、Mo:0.20%以下、Al:0.002〜0.0
    25%、Ti:0.005〜0.025%、B:0.0
    020〜0.0060%、N:0.0060%以下、
    O:0.0300%以下であることを特徴とする低温用
    鋼の片面サブマージアーク溶接方法。
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