JP2002018391A - 粒状体の処理方法 - Google Patents

粒状体の処理方法

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JP2002018391A
JP2002018391A JP2000201358A JP2000201358A JP2002018391A JP 2002018391 A JP2002018391 A JP 2002018391A JP 2000201358 A JP2000201358 A JP 2000201358A JP 2000201358 A JP2000201358 A JP 2000201358A JP 2002018391 A JP2002018391 A JP 2002018391A
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JP2000201358A
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Hirohiko Shibata
浩彦 柴田
Terufumi Watanabe
輝文 渡辺
Yutaka Shinoda
豊 信太
Akio Tango
堯雄 反後
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Shinroku Seiki KK
Yoyu Shigen KK
Kumagai Gumi Co Ltd
Original Assignee
Shinroku Seiki KK
Yoyu Shigen KK
Kumagai Gumi Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重金属類が付着した粒状体を効率よく無害化
して再利用可能とする。 【解決手段】 重金属類が付着している粒状体を磨砕処
理装置30に投入し、重金属不溶化剤が混合された処理
水を加水し、上記粒状体同士を擦り合わせて細粒化する
磨砕処理を施した後、振動スクリーン72において、再
度、重金属不溶化剤が混合された洗浄水を用いて、所定
の粒径以上の粒状体を分級して抽出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、汚染土壌や焼却灰
等の重金属類が付着された粒状体を無害化する方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、リサイクルができない生ゴミ等の
可燃物は、主に、ストーカ式焼却炉あるいは流動床式焼
却炉において焼却され、焼却炉の焼却残渣(主灰)は焼
却灰として廃棄物処分場に搬出されて埋設される。実際
の焼却灰には、上記可燃物に混って焼却された金属屑や
ガラスあるいは陶器類の欠片や土砂等も含まれているの
で、焼却灰の成分としては、各種金属やシリカ,アルミ
ナ,石灰等が混ざっている。このような焼却灰は、廃棄
量が多いことや、重金属類や焼却過程で生じたダイオキ
シン等の有害物質が焼却灰に付着していることから、焼
却灰の減量化及び無害化の方法あるいは再利用の技術の
確立が望まれている。また、金属精錬工場等の工場近辺
の土壌等に見られるように、上記土壌の土粒子が鉛等の
重金属類で汚染されていることが問題視されている。す
なわち、このような重金属類で汚染されている土壌から
は、降水等により、鉛,カドミウム,セレン等の有害な
重金属類が溶出し、これらが河川や地下水等を汚染する
例が報告されている。したがって、上記汚染土壌から、
上記重金属類を除去するとともに、土壌中の石,砂等を
抽出して再利用する技術の確立が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】鉛等の重金属類の付着
した土壌を無害化する方法としては、例えば、上記土壌
の土粒子を、破砕機等により、約100μm以下の粒状
体に破砕した後加水してスラリー化し、更に、硫化剤な
どの重金属不溶化剤を添加した後、浮遊選鉱して、上記
粒状体表面に付着している重金属類を上記処理水中に溶
解させて分離・回収するとともに、上記土壌を浄化する
方法が提案されている(特開平11−10131号公
報)。上記従来の方法は、重金属類が上記処理水中に溶
解しやすいように、土粒子を破砕して土粒子の表面積を
大きくする前処理(破砕処理)を行っているが、上記重
金属類が個々の土壌の土粒子表面に強く付着しているよ
うな場合には、上記重金属類を有効に離脱させることが
困難であり、土壌を十分に浄化することができないだけ
でなく、破砕処理を行っているため、土壌中の石,砂,
細粒分等を抽出して再利用することができないといった
問題点があった。
【0004】また、重金属類を含む焼却灰の無害化の方
法としては、例えば、焼却灰を水または酸性溶液と混合
し、上記焼却灰中の重金属類を上記処理水中に溶解さ
せ、その後、上記混合物を固液分離する際に、水洗浄を
十分行って上記重金属類を洗い流し、更に、重金属不溶
化剤を添加した洗浄水で洗浄することにより、上記粒状
体表面に残留している重金属類を不溶化する方法が提案
されている(特公昭58−53594号公報)。しかし
ながら、上記公報に記載されている焼却灰は、実際に
は、焼却炉で発生し、電気集塵器等で回収される、微粒
子から成る飛灰を無害化する方法であって、上述した、
減量化あるいは無害化の対象となる粒径の大きな粒状体
を含む主灰(焼却炉の焼却残渣)ではない。したがっ
て、上記主灰を処理する場合には、上述した重金属類の
付着した土壌を処理する場合と同様に、主灰を破砕して
微細な粒状体にして処理したとしても、焼却灰中の個々
の粒状体表面に強く付着している重金属類を有効に離脱
させることが困難なだけでなく、焼却灰中の粒状体を無
害化して抽出し、再利用することは困難である。
【0005】本発明は、従来の問題点に鑑みてなされた
もので、重金属類が付着した粒状体を効率よく無害化し
て再利用可能とすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の粒状体の処理方法は、重金属類が付着した粒状体に処
理水を加水し、上記粒状体同士を擦り合わせて細粒化す
る磨砕処理工程を施した後、この細粒化された粒状体か
ら所定の粒径以上の粒状体を分級して抽出する際に、上
記処理水中に重金属不溶化剤を添加し、上記粒状体に対
して重金属の不溶化処理を施したことを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の粒状体の処理方法は、重
金属類が付着した粒状体を、処理材料に洗浄水を加水し
ながら分級する分級手段に供給し、所定の粒径以上の粒
状体を抽出する際に、上記洗浄水中に重金属不溶化剤を
添加し、上記粒状体に対して重金属の不溶化処理を施し
たことを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の粒状体の処理方法は、重
金属類が付着した粒状体に処理水を加水し、上記粒状体
同士を擦り合わせて細粒化する磨砕処理工程を施した
後、上記分級手段に供給し、重金属不溶化剤を添加した
洗浄水を加水しながら、所定の粒径以上の粒状体を分級
して抽出したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づき説明する。図1は、本発明の実施の形
態に係わる焼却灰の処理システムの処理フローを示す図
で、この処理システムは、焼却炉の焼却残渣(以下、焼
却灰という)に対して、焼却灰中の粒状体同士を擦り合
わせて細粒化する磨砕処理及び不溶化処理を施し、上記
細粒化された粒状体から重金属類やダイオキシン等の有
害物質を多く含む微粒分を分離するとともに、上記粒状
体の表面に残留している重金属類を不溶化した粒状体を
抽出し、再利用可能とするものである。同図において、
30は磨砕処理装置で、焼却灰に加水し、上記焼却灰中
の粒状体に圧縮応力を作用させ、粒状体同士が固着して
いる団粒状の粒状体を、上記粒状体を破壊することなく
ほぼ独立した粒状体に分離して細粒化するとともに、上
記粒状体相互間の擦り合わせの力を作用させて、粒状体
同士の摩擦による相互研磨を行わせ、上記粒状体の表面
に付着している重金属類やダイオキシン等の有害物質を
上記粒状体表面から分離する処理(以下、磨砕処理とい
う)とを行う。40は上記磨砕処理装置30で細粒化さ
れた粒状体を含んだスラリーの中から粒径が5mm以上
の粗粒不燃物を選別し分離する振動ふるい、50は上記
細粒化された粒状体から、粒径が75μm未満の重金属
類やダイオキシン等の有害物質を多く含む微粒分を分離
して抽出する微粒子分離装置である液体サイクロン、6
0は上記液体サイクロン50に、振動ふるい40から送
出された5mm以下の粒状体を含むスラリーを供給する
液体供給手段であるフィードサンプである。
【0010】71は分級手段である浮遊分級機で、一端
側が水平で他端側に上り勾配を有するフレームに設けら
れた上り勾配部方向に進行するベルトの水平部に処理材
料を投入し、加水しながら搬送し、処理材料中の粒径の
小さな粒子を水中に浮遊させて除去するとともに、粒径
の大きな粒子を上記勾配部上端から取り出す。72は上
記浮遊分級機71で分離された粒状体から粒径が75μ
m〜5mmの細粒不燃物を分級する振動スクリーン、7
3は上記液体サイクロン50,浮遊分級機71及び振動
スクリーン72から排出された微粒分を含むスラリーが
流れ込む上記フィードサンプ60のオーバーフロー水か
ら脱水ケーキを作製するためのフィルタプレス、74は
上記フィルタプレス73の処理水を浄化する水浄化装置
である。
【0011】また、81は磨砕処理装置30に処理水を
供給する第1の給水手段、82は水浄化装置74からの
処理水を、洗浄用のジェット流として振動ふるい40に
供給するジェットウオータ装置、83は、ジェットウオ
ータ装置84を介して、振動スクリーン72に処理水を
供給する第2の給水手段である。上記第1の給水手段
は、水浄化装置74で浄化された処理水と、別途準備さ
れた硫化ナトリウムあるいは燐酸ナトリウムなどの重金
属不溶化剤の溶液とを攪拌して混合し、この混合液を磨
砕処理装置30に供給するもので、上記第2の給水手段
83は、上記第1の給水手段81と同様に、上記重金属
不溶化剤の溶液と上記処理水との混合液を、ジェットウ
オータ装置84に供給する。
【0012】次に、焼却灰の処理方法について説明す
る。まず、焼却炉の灰ピット10内に収納された焼却灰
を、受け入れホッパ20を介して、磨砕処理装置30に
投入する。なお、受け入れホッパ20の投入口には、予
め約40mmの分級用の網21が設けられており、大型
の挟雑物は捕獲され除去される。磨砕処理装置30で
は、上記粒状体に処理水を加水しながら上記焼却灰中の
粒状体同士を擦り合わせ細粒化するとともに、上記粒状
体の表面に付着している重金属類やダイオキシン等の有
害物質を剥離して、処理水中に浮遊あるいは溶解させて
分離する磨砕処理を行う。本実施の形態では、上記処理
水として、第1の給水手段81から供給される、後述す
る水浄化装置74で浄化された処理水と重金属不溶化剤
の溶液の混合液を用いている。これにより、処理水中に
浮遊あるいは溶解された重金属類と、上記粒状体の表面
の凹部等に残留している付着している重金属類とを不溶
化する。なお、上記混合液の濃度は1〜5%で、その供
給量は投入される焼却灰の重量に対して3〜10%程
度、好ましくは8%前後である。
【0013】図2,図3は磨砕処理装置30の構成を示
す図で、図2は側面図、図3(a),(b)は図2のA
−A断面図及びB−B断面図である。磨砕処理装置30
は、内周面に軸方向に沿って取付けられ、中心方向に突
出する複数の外羽根31Wを有する円筒状の回転ドラム
31と、外周面に軸方向に沿って取付けられ、径方向に
突出する複数の内羽根32Wを有し、上記回転ドラム3
1の内部に偏心して取付けられたロータ32とを備え、
回転ドラム31の外周に設けられた環状歯車33を図示
しないモータで、ロータ32に取付けられた回転軸34
を駆動機構35により、それぞれ互いに逆方向に回転さ
せ、磨砕処理装置30の材料投入口36に投入された処
理材料である焼却灰に圧縮及びすべり応力を作用させ、
塊状となった焼却灰を、ほぼ独立した粒状体に分離して
細粒化するとともに、上記細粒化された粒状体に対し
て、主に粒状体相互間の擦り合わせの力を作用させて、
粒状体同士の摩擦による相互研磨を行わせ、上記粒状体
の表面に付着している重金属類やダイオキシン等の有害
物質を処理水中に浮遊あるいは溶解させて分離するもの
である。
【0014】なお、上記磨砕処理装置30では、処理材
料Sに作用する応力の大きさは、主に、ロータ32の径
Rや偏心度によって決まる、回転ドラム31とロータ3
2との間隔と、回転ドラム31及びロータ32のそれぞ
れの回転速度により調整する。本実施の形態の磨砕処理
装置30は、磨砕処理を効率的に行うため、上流側で
は、図3(a)に示すように、ロータ32の径を小さく
することにより回転ドラム31とロータ32との間隔D
1を比較的広くし、焼却灰中の粒状体を細粒化する磨砕
処理を行い、下流側では、図3(b)に示すように、粒
状体同士の摩擦による相互研磨を主体とした磨砕処理を
行うため、ロータ32の径を大きくて回転ドラム31と
ロータ32との間隔D2を狭くしている。したがって、
上記処理により、焼却灰中の個々の粒状体表面に強く付
着している重金属類も有効に離脱させることができると
ともに、上記処理水に混合した重金属不溶化剤の溶液と
重金属類との化学反応により、処理水中に浮遊あるいは
溶解された重金属類と上記粒状体の表面の凹部等に残留
している重金属類とを不溶化することができ、上記粒状
体表面からの重金属類の溶出を防ぐことができる。上記
磨砕処理装置30で細粒化された粒状体を含んだスラリ
ーは、振動ふるい40に送られる。振動ふるい40で
は、上記粒状体を含んだスラリーにジェットウオータ装
置82からのジェット水を噴射して上記粒状体を洗浄し
ながら、5〜40mmの主に砂礫分から成る粗粒不燃物
を、上記スラリー中に浮遊あるいは溶解している有害物
質から分離して抽出する。なお、上記振動ふるい40で
使用する水としては、水浄化装置74で浄化された処理
水を用いた。
【0015】上記振動ふるい40を通過した粒径が5m
m以下の粒状体を含んだスラリーは、フィードサンプ6
0を介して、液体サイクロン50に送られ、重金属類や
ダイオキシン等の有害物質が多く含まれている粒径が7
5μm未満の微粒分を含むスラリーと粒径が75μm〜
5mmの主に細砂分から成る細粒不燃物を含むスラリー
とに分離される。上記液体サイクロン50の図示しない
上昇管から排出された、上記有害物質が多く含まれてい
るスラリーはフィードサンプ60に戻され、上記フィー
ドサンプ60の上澄み液は、脱水ケーキを作製するため
のフィルタプレス73に送られる。一方、液体サイクロ
ン50の図示しない下部排出口から排出される上記細粒
不燃物を含むスラリーは、浮遊分級機71に送られ分級
される。浮遊分級機71では、一端側が水平で他端側に
上り勾配を有するフレームに設けられた上り勾配部方向
に進行するベルトの水平部に上記スラリーを投入し、上
記スラリーを上り勾配部方向に振動させながら搬送する
とともに、図示しない散水機から処理水を供給し、上記
スラリーの粒径の小さな粒子を水中に浮遊させて除去す
るとともに、粒径の大きな粒子を上記勾配部上端から取
り出す。上記除去された粒径の小さな粒子は、処理水と
ともに、図示しない処理水路からフィードサンプ60に
送られ、上記勾配部上端から取り出された粒径の大きな
粒子は、振動スクリーン72に送られる。
【0016】振動スクリーン72では、上記スラリーに
ジェットウオータ装置84からのジェット水を噴射して
上記粒状体を洗浄しながら、粒径が75μm〜5mmの
細粒不燃物を、上記スラリー中に浮遊あるいは溶解して
いる有害物質から分離して抽出する。本実施の形態で
は、上記処理水として、第2の給水手段83から供給さ
れる、後述する水浄化装置74で浄化された処理水と重
金属不溶化剤の溶液との混合液を用いている。すなわ
ち、ジェットウオータ装置84からのジェット流の流速
により、上記細粒不燃物の表面に残留している重金属類
と重金属不溶化剤とを一様に接触させることにより、重
金属不溶化剤と重金属類との化学反応を促進させるよう
にしている。この化学反応は、下記に示す硫化ナトリウ
ム液を用いた鉛不溶化の実験例に示すように、短時間で
進行するので、上記重金属類を効率よくかつ確実に不溶
化することができる。図4は、環境基準値を超える鉛の
溶出があった、粒径が5mm未満の3種類の細粒物(
〜)を、濃度が1%,3%,5%の3種類の硫化ナト
リウム溶液に3分間接触させた後水洗し、上記細粒物中
の鉛の溶出濃度を分析した結果を示す図である。同図に
おいて、□は通常の水洗浄での鉛の溶出濃度、●は上記
各硫化ナトリウム溶液で洗浄した場合の鉛の溶出濃度を
示す。同図から明らかなように、硫化ナトリウム溶液で
洗浄した場合には、1%溶液であっても0.001mg/l以下
と、環境基準値である0.01mg/lを大きく下回っており、
短時間の反応で鉛の溶出を防ぐことができることが確認
された。なお、本実施の形態では、磨砕処理装置30に
おいて、焼却灰中の粒状体表面に残留している重金属類
を不溶化する処理を既に行っているが、振動スクリーン
72において、再度、上記細粒不燃物の表面に残留して
いる重金属類を不溶化することにより、上記重金属類を
確実に不溶化するようにしている。
【0017】上記振動ふるい40で抽出された粒径が5
mmm〜40mmの粗粒不燃物と、振動スクリーン72
で抽出された粒径が75μm〜5mmの細粒不燃物と
は、重金属類やダイオキシン等の有害物質が取り除か
れ、更に、重金属類の不溶化処理がなされているので、
例えば、コンクリート用の骨材などに再利用することが
できる。一方、フィルタプレス73に送られた75μm
未満の微粒分を含む処理水は、脱水処理を施し、脱水ケ
ーキを作製する。この脱水ケーキは、上記有害物質を多
く含んでいるので、例えば、溶融固化等により無害化し
た後、廃棄物処分場に廃棄される。
【0018】このように、本実施の形態によれば、重金
属類が付着している焼却灰を磨砕処理装置30に投入
し、重金属不溶化剤が混合された処理水として加水し、
上記粒状体同士を擦り合わせて細粒化する磨砕処理を施
した後、振動スクリーン72において、再度、重金属不
溶化剤が混合された洗浄水を用いて、所定の粒径以上の
粒状体を分級して抽出するようにしたので、焼却灰の粒
状体の表面に付着している重金属類やダイオキシン等の
有害物質を確実に分離することができるとともに、上記
粒状体表面に残留している重金属類を不溶化することが
できる。したがって、焼却灰中から、例えば、コンクリ
ート用の骨材などに再利用可能な粒状体を得ることがで
きる。
【0019】なお、上記実施の形態では、焼却灰の処理
システムについて説明したが、重金属類で汚染された土
壌についても、上記処理システムと同様の処理システム
により、土粒子に付着した有害物質を効率よく取り除く
とともに、土粒子に残留している重金属類を不溶化する
ことができるので、土壌中の石,砂等を抽出し再利用す
ることができる。また、上記処理システムにおいて、振
動ふるい40での洗浄に使用する処理水として、水浄化
装置74で浄化された処理水と重金属不溶化剤の溶液と
の混合液とすることにより、重金属類の不溶化処理を更
に確実に行うことができる。なお、上記不溶化処理は、
磨砕処理装置30,振動ふるい40及び振動スクリーン
72のいずれか一個所あるいは二個所で行っても十分効
果がある。
【0020】また、上記例では、1台の磨砕処理装置3
0で磨砕処理を行ったが、例えば、図5の処理フローに
示すように、細粒化を主体とした磨砕処理を行う、ロー
タ32の径あるいは偏心量が小さくかつ回転速度が低い
第1の磨砕処理装置30Aと、粒状体同士の摩擦による
相互研磨を主体とした磨砕処理を行う、ロータ32の径
あるいは偏心量が大きくかつ回転速度が高い第2の磨砕
処理装置30Bの2台の磨砕処理装置を用いて、焼却灰
の磨砕処理を行ってもよい。上記構成の処理フローで
は、第1の磨砕処理装置30Aで細粒化された粒状体を
含んだスラリーを振動ふるい40に送り、ここで、粒径
が15〜40mmの主に砂礫分から成る粗粒不燃物を抽
出した後、残りのスラリーを浮遊分級機71Zに送る。
浮遊分級機71Zでは、振動ふるい40を通過した粒径
が15mm未満の粒状体を含むスラリーから、粒径の小
さな粒子を水中に浮遊させて除去するとともに、粒径の
大きな粒子を勾配部上端から取り出して第2の磨砕処理
装置30Bに供給するとともに、除去された粒径の小さ
な粒子を含むスラリーをフィードサンプ60に送る。こ
のように、磨砕処理装置を2台用い、第1の磨砕処理装
置30Aで磨砕処理された粒状体を含むスラリーから、
振動ふるい40により粗粒不燃物を抽出し、と浮遊分級
機71Zにより粒径の大きな粒状体を取り出して第2の
磨砕処理装置30Bで磨砕処理するように構成すれば、
重金属類やダイオキシン等の有害物質を更に確実に分離
することができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、重金属類が付着した粒状体に処理水を加
水し、上記粒状体同士を擦り合わせて細粒化する磨砕処
理工程を施した後、この細粒化された粒状体から所定の
粒径以上の粒状体を分級して抽出する際に、上記処理水
中に重金属不溶化剤を添加したので、上記粒状体の表面
に付着している重金属類やダイオキシン等の有害物質を
確実に分離することができるとともに、上記粒状体表面
に残留している重金属類を不溶化することができ、上記
粒状体を再利用可能とすることができる。
【0022】請求項2に記載の発明によれば、重金属類
が付着した粒状体を、処理材料に洗浄水を加水しながら
分級する分級手段に供給し、所定の粒径以上の粒状体を
抽出する際に、上記洗浄水中に重金属不溶化剤を添加し
たので、洗浄により、粒状体の表面に付着している重金
属類やダイオキシン等の有害物質を洗い流して分離する
ことができるとともに、上記粒状体表面に残留している
重金属類を不溶化することができる。
【0023】請求項3に記載の発明によれば、重金属類
が付着した粒状体に処理水を加水し、上記粒状体同士を
擦り合わせて細粒化する磨砕処理工程を施し、上記粒状
体の表面に付着している重金属類やダイオキシン等の有
害物質の大部分が洗浄前に粒状体の表面から剥離させた
後に、上記分級手段に供給し、重金属不溶化剤を添加し
た洗浄水を加水しながら、所定の粒径以上の粒状体を分
級して抽出するようにしたので、少ない洗浄時間でも確
実に重金属類を不溶化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係わる焼却灰の処理装
置の構成を示す図である。
【図2】 本実施の形態に係わる磨砕処理装置の構成を
示す図である。
【図3】 本実施の形態に係わる磨砕処理装置の構成を
示す断面図である。
【図4】 硫化ナトリウムの鉛溶出防止効果を示す図で
ある。
【図5】 本発明に係わる焼却灰の処理装置の他の構成
を示す図である。
【符号の説明】
10 灰ピット、20 受け入れホッパ、30 磨砕処
理装置、40 振動ふるい、50 液体サイクロン、6
0 フィードサンプ、71 浮遊分級機、72 振動ス
クリーン、73 フィルタプレス、74 水浄化装置、
81 第1の給水手段、82,84 ジェットウオータ
装置、83 第2の給水手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 浩彦 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 渡辺 輝文 東京都新宿区津久戸町2番1号 株式会社 熊谷組東京本社内 (72)発明者 信太 豊 埼玉県大里郡寄居町桜沢265番地 新六精 機株式会社内 (72)発明者 反後 堯雄 東京都新宿区新宿2丁目3番13号 溶融資 源株式会社内 Fターム(参考) 2E191 BA02 BB00 BB01 BC01 BD01 4D004 AA36 AA41 AB03 CA04 CA34 CB13 CC06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重金属類が付着した粒状体に処理水を加
    水し、上記粒状体同士を擦り合わせて細粒化する磨砕処
    理工程を施した後、この細粒化された粒状体から所定の
    粒径以上の粒状体を分級して抽出して再利用する粒状体
    の処理方法において、上記処理水中に重金属不溶化剤を
    添加したことを特徴とする粒状体の処理方法。
  2. 【請求項2】 重金属類が付着した粒状体を、処理材料
    に洗浄水を加水しながら分級する分級手段に供給し、所
    定の粒径以上の粒状体を抽出して再利用する粒状体の処
    理方法において、上記洗浄水中に重金属不溶化剤を添加
    したことを特徴とする粒状体の処理方法。
  3. 【請求項3】 重金属類が付着した粒状体に処理水を加
    水し、上記粒状体同士を擦り合わせて細粒化する磨砕処
    理工程を施した後、上記分級手段に供給するようにした
    ことを特徴とする請求項2に記載の粒状体の処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106040727A (zh) * 2016-06-02 2016-10-26 朱辉 一种去除重金属铅的土壤修复装置

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