JP2002018224A - フィルタ及びフィルタ本体並びにそれらの製造方法 - Google Patents

フィルタ及びフィルタ本体並びにそれらの製造方法

Info

Publication number
JP2002018224A
JP2002018224A JP2000204476A JP2000204476A JP2002018224A JP 2002018224 A JP2002018224 A JP 2002018224A JP 2000204476 A JP2000204476 A JP 2000204476A JP 2000204476 A JP2000204476 A JP 2000204476A JP 2002018224 A JP2002018224 A JP 2002018224A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
pleats
filter medium
frame
medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000204476A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3693892B2 (ja
Inventor
Yoshikatsu Okujima
義勝 奥島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP2000204476A priority Critical patent/JP3693892B2/ja
Publication of JP2002018224A publication Critical patent/JP2002018224A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3693892B2 publication Critical patent/JP3693892B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ventilation (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】フィルタを製造するための作業を簡素化するこ
とができるようにする。 【解決手段】濾(ろ)材シートを折り曲げることによっ
て波形に形成された濾材から成るフィルタ本体30と、
樹脂によって前記フィルタ本体30と一体に成形された
フィルタ枠とを有する。この場合、樹脂によってフィル
タ本体30とフィルタ枠とが一体に形成されるので、フ
ィルタ本体30をフィルタ枠内に組み込んだり、フィル
タ枠とフィルタ本体30との間に充填(てん)材を埋め
込んだりする必要がなくなるだけでなく、フィルタ本体
に整流板をねじ等によって取り付ける必要もなくなる。
したがって、フィルタを製造するための作業を簡素化す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルタ及びフィ
ルタ本体並びにそれらの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、クリーンルーム等においては、空
気の清浄度を高くするためにフィルタが配設される。該
フィルタにおいては、木、アルミニウム等によって形成
されたフィルタ枠内にフィルタ本体が収容される。
【0003】図2は従来のフィルタの斜視図である。
【0004】図において、10はヘパフィルタ、ウルパ
フィルタ等の高性能のフィルタ本体、17は木、アルミ
ニウム等によって形成され、前記フィルタ本体10を収
容するフィルタ枠である。該フィルタ枠17は、矩
(く)形の形状を有し、縦枠18及び横枠19を図示さ
れないねじ等によって連結することによって形成され、
フィルタ本体10を保持する。
【0005】該フィルタ本体10は、二つの製造方法に
よって製造される。
【0006】図3は従来の第1の製造方法によって製造
されたフィルタ本体の要部を示す斜視図である。
【0007】図において、10はフィルタ本体であり、
該フィルタ本体10は、濾(ろ)材11、フィルタの一
次側Pに配設されたセパレータ12、及び前記フィルタ
の二次側Sに配設されたセパレータ13を備える。
【0008】前記濾材11は、シート状の濾材シートを
折り曲げることによって第1の方向、例えば、縦枠18
(図2)の長手方向において波形に形成され、一次側P
から見て複数の山部t1及び谷部b1を、二次側Sから
見て複数の山部t2及び谷部b2を備える。また、前記
セパレータ12、13は、アルミニウム、樹脂、紙等に
よって、第2の方向、例えば、横枠19の長手方向にお
いて波形に形成される。そして、前記セパレータ12
は、上端を各山部t1間の中央に、下端を谷部b1に置
いて配設され、前記セパレータ13は、上端を谷部b2
に、下端を各山部t2間の中央に置いて配設される。
【0009】このように、セパレータ12、13が波形
に形成されるので、各山部t1間及び各山部t2間に所
定の距離を確保することができ、一次側Pに供給される
空気の流路がセパレータ12によって確保され、二次側
Sから排出される空気の流路がセパレータ13によって
確保される。
【0010】図4は従来の第2の製造方法によって製造
されたフィルタ本体の要部を示す斜視図である。
【0011】図において、20はフィルタ本体であり、
該フィルタ本体20は、濾材21を備え、該濾材21に
おけるフィルタの一次側Pの表面に一次側の樹脂製のプ
リーツ22が、前記フィルタの二次側Sの表面に二次側
の樹脂製のプリーツ23がそれぞれ複数条形成される。
【0012】前記濾材21は、シート状の濾材シートを
折り曲げることによって、縦枠18(図2)の長手方向
に波形に形成され、一次側Pから見て複数の山部t11
及び谷部b11を、二次側Sから見て複数の山部t12
及び谷部b12を備える。
【0013】また、前記プリーツ22は、山部t11及
び谷部b11の長手方向における所定の箇所に、山部t
11を中心にして隣接する各谷部b11に向けて、波高
の半分程度にわたって延在させられる。これは、谷部b
11までプリーツ23を延在させると、濾材シートを折
り曲げる際に、谷部b11で濾材シートが破損するから
である。そして、同様に前記プリーツ23は、山部t1
2及び谷部b12の長手方向における所定の箇所に、山
部t12を中心にして隣接する各谷部b12に向けて、
波高の半分から四分の三程度にわたって延在させられ
る。
【0014】なお、前記プリーツ22、23は、前記濾
材シートを折り曲げる前に、ポリアミド樹脂等を使用
し、かつ、濾材シートが折り曲げられることを考慮して
断続的に樹脂引きを行うことによって形成される。そし
て、前記濾材シートを折り曲げたときに、互いに隣接す
るプリーツ22同士が重なり(図4においては、濾材シ
ートは完全に折り曲げられる前の状態にあり、互いに隣
接するプリーツ22は重なっていない。)、密着させら
れることによって、一次側Pに供給される空気の流路が
形成される。また、前記濾材シートを折り曲げたとき
に、互いに隣接するプリーツ23同士が重なり(図4に
おいては、濾材シートは完全に折り曲げられる前の状態
にあり、互いに隣接するプリーツ23は重なっていな
い。)、密着させられることによって、二次側Sから排
出される空気の流路が形成される。
【0015】前記フィルタ枠17とフィルタ本体20と
の間はウレタン樹脂等の充填(てん)材を埋め込むこと
によって密閉され、一次側Pと二次側Sとの間の気密性
が保たれるようになっている。そして、圧力を高くした
状態の空気を一次側Pに供給すると、空気は、フィルタ
本体20を通過する間に清浄度が高くされ、二次側Sに
形成された図示されない吹出口から排出される。
【0016】前記フィルタ本体20には、前記吹出口を
覆うように、ステンレス製のパンチング板等から成る整
流板がねじ等によって取り付けられ、該整流板によって
空気の流れが均一にされるとともに、前記フィルタ本体
20が保護される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のフィルタにおいては、第1の製造方法の場合、セパ
レータ12を各山部t1間に、セパレータ13を各山部
t2間に挿入する必要があり、また、第2の製造方法の
場合、フィルタ本体20をフィルタ枠17内に組み込
み、該フィルタ枠17とフィルタ本体20との間に充填
材を埋め込むとともに、フィルタ本体20に整流板をね
じ等によって取り付ける必要があるので、フィルタを製
造するための作業が極めて複雑になってしまう。
【0018】本発明は、前記従来のフィルタの問題点を
解決して、製造するための作業を簡素化することができ
るフィルタ及びフィルタ本体並びにそれらの製造方法を
提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のフ
ィルタにおいては、濾材シートを折り曲げることによっ
て波形に形成された濾材から成るフィルタ本体と、樹脂
によって前記フィルタ本体と一体に成形されたフィルタ
枠とを有する。
【0020】本発明の他のフィルタにおいては、さら
に、前記フィルタ本体は、濾材シートを折り曲げること
によって波形に形成され、複数の山部及び谷部を備えた
濾材、及び該瀘材の表面に付着させ、前記濾材の長手方
向に連続的に延在させて形成された複数条のプリーツを
有する。
【0021】そして、該各プリーツのうちの、フィルタ
枠と接触するプリーツにおいては、隣接するプリーツ同
士が密着させられる。
【0022】本発明の更に他のフィルタにおいては、さ
らに、前記フィルタ枠の空気供給側の面において、パッ
キン及びフィルタ枠は一体に成形される。
【0023】本発明のフィルタ本体においては、濾材シ
ートを折り曲げることによって波形に形成され、複数の
山部及び谷部を備えた濾材と、該瀘材の表面に付着さ
せ、前記濾材の長手方向に連続的に延在させて形成され
た複数条のプリーツとを有する。
【0024】そして、該各プリーツのうちの、フィルタ
枠と接触するプリーツにおいては、隣接するプリーツ同
士が密着させられる。
【0025】本発明の他のフィルタ本体においては、さ
らに、前記フィルタ枠と接触するプリーツの幅が、他の
プリーツの幅より広くされる。
【0026】本発明の更に他のフィルタ本体において
は、さらに、空気の流れを均一にするための整流板を有
する。
【0027】そして、該整流板、前記濾材及びフィルタ
枠は一体に成形される。
【0028】本発明のフィルタの製造方法においては、
濾材シートを折り曲げることによって波形に形成して濾
材を形成し、樹脂によって、前記濾材から成るフィルタ
本体とフィルタ枠とを一体に成形する。
【0029】本発明の他のフィルタの製造方法において
は、さらに、前記濾材シートを折り曲げることによって
波形に形成して、複数の山部及び谷部を備えた濾材を形
成し、該瀘材の表面に、前記濾材の長手方向に連続的に
延在させて複数条のプリーツが付着させられる。
【0030】そして、該各プリーツのうちの、フィルタ
枠と接触するプリーツにおいては、隣接するプリーツ同
士が密着させられる。
【0031】本発明の更に他のフィルタの製造方法にお
いては、さらに、前記フィルタ枠の空気供給側の面にお
いて、パッキン及びフィルタ枠は一体に成形される。
【0032】本発明のフィルタ本体の製造方法において
は、濾材シートを折り曲げることによって波形に形成し
て、複数の山部及び谷部を備えた濾材を形成し、該瀘材
の表面に、前記濾材の長手方向に連続的に延在させて複
数条のプリーツを付着させる。
【0033】そして、該各プリーツのうちの、フィルタ
枠と接触するプリーツにおいては、隣接するプリーツ同
士が密着させられる。
【0034】本発明の他のフィルタ本体の製造方法にお
いては、さらに、前記フィルタ枠と接触するプリーツの
幅が、他のプリーツの幅より広くされる。
【0035】本発明の更に他のフィルタ本体の製造方法
においては、さらに、空気の流れを均一にするための整
流板、前記濾材及びフィルタ枠は一体に成形される。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0037】図1は本発明の実施の形態におけるフィル
タ本体の要部を示す斜視図、図5は本発明の実施の形態
におけるフィルタの正面図、図6は本発明の実施の形態
におけるフィルタの側面図、図7は本発明の実施の形態
におけるフィルタの斜視図、図8は本発明の実施の形態
におけるフィルタの要部を示す斜視図、図9は本発明の
実施の形態におけるフィルタ本体の要部を示す断面図で
ある。なお、図1及び8においては、説明の便宜上、濾
材シートは完全には折り曲げられていない。
【0038】図において、30はヘパフィルタ、ウルパ
フィルタ等の高性能のフィルタ本体、43は樹脂によっ
てフィルタ本体30と一体に成形され、該フィルタ本体
30を収容するフィルタ枠である。該フィルタ枠43
は、矩形の形状を有し、縦枠部47及び横枠部48から
成る。
【0039】前記フィルタ枠43とフィルタ本体30と
の間はフィルタ枠43を形成する樹脂によって密閉さ
れ、フィルタの空気供給側としての一次側Pと空気排出
側としての二次側Sとの間の気密性が保たれるようにな
っている。そして、圧力を高くした状態の空気を一次側
Pに供給すると、空気は、フィルタ本体30を通過する
間に清浄度が高くされ、二次側Sに形成された吹出口4
4から排出される。
【0040】該吹出口44を覆うように、ステンレス製
のパンチング板等から成る整流板45が配設され、該整
流板45によって空気の流れが均一にされるとともに、
前記フィルタ本体30が保護される。そのために、前記
整流板45には多数の穴46が等間隔で形成される。
【0041】次に、フィルタ本体30について説明す
る。
【0042】該フィルタ本体30は濾材31を備え、該
濾材31における一次側Pの表面に一次側のプリーツ3
2が、二次側Sの表面に二次側のプリーツ33がそれぞ
れ複数条形成される。
【0043】前記濾材31は、シート状の濾材シートを
折り曲げることによって、縦枠部47の長手方向に波形
に形成され、一次側Pから見て複数の山部t21及び谷
部b21を、二次側Sから見て複数の山部t22及び谷
部b22を備える。
【0044】また、前記プリーツ32は、山部t21及
び谷部b21の長手方向(横枠部48の長手方向)にお
ける所定の箇所に、濾材31の表面に付着させて、か
つ、前記濾材31の長手方向に連続的に延在させて形成
される。そして、プリーツ32は、山部t21において
厚くされ、谷部b21において薄くされ、山部t21か
ら谷部b21にかけて連続的に厚さが変化させられる。
また、前記プリーツ33は、山部t22及び谷部b22
の長手方向(横枠部48の長手方向)における所定の箇
所に、濾材31の表面に付着させて、かつ、前記濾材3
1の長手方向に連続的に延在させて形成される。そし
て、プリーツ33は、山部t22において厚くされ、谷
部b22において薄くされ、山部t22から谷部b22
にかけて連続的に厚さが変化させられる。
【0045】なお、前記プリーツ32、33は、濾材シ
ートを折り曲げる前に、ポリアミド樹脂等を使用し、連
続的に樹脂引きを行うことによって細紐(ひも)状に形
成される。そして、前記濾材シートを折り曲げたとき
に、互いに隣接するプリーツ32同士が重なり(図1に
おいては、濾材シートは完全に折り曲げられる前の状態
にあり、互いに隣接するプリーツ32は一部だけが重な
っている。)、密着させられることによって、一次側P
に供給される空気の流路が形成される。また、前記濾材
シートを折り曲げたときに、互いに隣接するプリーツ3
3同士が重なり(図1においては、濾材シートは完全に
折り曲げられる前の状態にあり、互いに隣接するプリー
ツ33は一部だけが重なっている。)、密着させられる
ことによって、二次側Sから排出される空気の流路が形
成される。したがって、セパレータを各山部t21間又
は各山間t22間に挿入する必要がないので、フィルタ
を製造するための作業を簡素化することができる。
【0046】また、前記プリーツ32、33の谷部b2
1、b22が薄く形成されるので、濾材シートを折り曲
げた際に、谷部b21、b22で濾材シートが破損する
のを防止することができる。
【0047】ところで、前記濾材シートを完全に折り曲
げると、図9に示されるように、プリーツ32において
連続的に厚さが変化させられる部分35同士が接触し、
山部t21及び谷部b21の長手方向において空気の流
路がプリーツ32によって区分され、プリーツ33にお
いて連続的に厚さが変化させられる部分36同士が接触
し、山部t22及び谷部b22の長手方向において空気
の流路がプリーツ33によって区分される。
【0048】この場合、樹脂によってフィルタ枠43と
フィルタ本体30とを一体に成形する際に、フィルタ枠
43の縦枠部47の内周縁47aと接触するように、山
部t21、t22及び谷部b21、b22の長手方向に
おける濾材31の両端の近傍に前記プリーツ32、33
(以下、各プリーツ32、33のうちの前記両端の近傍
のプリーツを32a、33aで表す。)を形成すると、
該プリーツ32a、33aより外側の領域AR1、AR
2において、濾材31とフィルタ枠43との間に樹脂が
充填されることになる。そして、前記フィルタ枠43と
フィルタ本体30との間は、プリーツ32a、33a及
び樹脂によって密閉され、一次側Pと二次側Sとの間の
気密性が保たれる。したがって、前記領域AR1、AR
2に充填された樹脂が、プリーツ32a、33aより内
側に進入することはない。
【0049】次に、前記構成のフィルタを製造するため
の製造方法及び射出成形機について説明する。
【0050】図10は本発明の実施の形態における射出
成形機の要部を示す断面図である。
【0051】図において、30はフィルタ本体、31は
濾材、33は二次側S(図1)のプリーツ、33aは該
プリーツ33の両端の近傍のプリーツ、45は整流板で
ある。また、51は固定プラテン、52は可動プラテ
ン、53は前記固定プラテン51に取り付けられた固定
金型、54は前記可動プラテン52に取り付けられた可
動金型であり、前記固定金型53及び可動金型54によ
って金型装置が構成される。
【0052】前記可動プラテン52は図示されない型締
装置を作動させることによって進退(図における上下方
向に移動)させられ、それに伴って可動金型54も進退
させられ、固定金型53と接離させられて、金型装置の
型閉じ、型締め及び型開きが行われる。そして、金型装
置の型締めが行われた状態で固定金型53及び可動金型
54によってキャビティ空間Cが形成される。該キャビ
ティ空間C内には、前記フィルタ本体30及び整流板4
5がインサート品としてあらかじめセットされる。
【0053】また、55は加熱シリンダ、56は該加熱
シリンダ55の前端部(図における上端部)に形成され
た射出ノズルであり、前記加熱シリンダ55内に図示さ
れないスクリューが回転自在に、かつ、進退自在に配設
される。該スクリューを前進させると、射出ノズル56
から樹脂が射出され、前記固定金型53に形成されたス
プルー57及びランナ58を通ってキャビティ空間Cに
充填される。
【0054】その結果、樹脂は、フィルタ本体30の外
周縁を満たし、固化してフィルタ枠43(図8)を成形
する。このとき、領域AR1、AR2にも樹脂が充填さ
れる。この場合、フィルタ本体30及び整流板45がイ
ンサート品としてあらかじめセットされるので、整流板
45、フィルタ本体30及びフィルタ枠43は一体に成
形される。したがって、フィルタ本体30をフィルタ枠
43内に組み込んだり、フィルタ枠43とフィルタ本体
30との間に充填材を埋め込んだりする必要がなくなる
だけでなく、フィルタ本体30に整流板45をねじ等に
よって取り付ける必要もなくなる。その結果、フィルタ
を製造するための作業を一層簡素化することができる。
【0055】また、本実施の形態においては、前記プリ
ーツ32a、33aの幅と他のプリーツ32、33の幅
とが等しくされるが、前記プリーツ32a、33aの幅
を他のプリーツ32、33の幅より広くすることもでき
る。その場合、前記領域AR1、AR2に充填された樹
脂が、プリーツ32a、33aより内側に進入するのを
一層防止することができる。
【0056】また、前記プリーツ32a、33aを複数
条形成することによって、前記領域AR1、AR2に充
填された樹脂が、プリーツ32a、33aより内側に進
入するのを防止することもできる。
【0057】そして、前記一次側Pの面において、図示
されないパッキン及びフィルタ枠43を一体に成形する
ことができる。その場合、可動金型54にパッキンを収
容するための凹溝が形成され、該凹溝に前記パッキンを
収容した状態で樹脂が充填される。このようにすると、
整流板、フィルタ本体、フィルタ枠及びパッキンを一体
に成形することができる。したがって、フィルタ枠にパ
ッキンをねじ等によって取り付ける必要がなくなるの
で、フィルタを製造するための作業を一層簡素化するこ
とができる。
【0058】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0059】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、フィルタにおいては、濾材シートを折り曲げるこ
とによって波形に形成された濾材から成るフィルタ本体
と、樹脂によって前記フィルタ本体と一体に成形された
フィルタ枠とを有する。
【0060】この場合、樹脂によってフィルタ本体とフ
ィルタ枠とが一体に形成されるので、フィルタ本体をフ
ィルタ枠内に組み込んだり、フィルタ枠とフィルタ本体
との間に充填材を埋め込んだりする必要がなくなるだけ
でなく、フィルタ本体に整流板をねじ等によって取り付
ける必要もなくなる。したがって、フィルタを製造する
ための作業を簡素化することができる。
【0061】本発明の他のフィルタにおいては、さら
に、前記フィルタ本体は、濾材シートを折り曲げること
によって波形に形成され、複数の山部及び谷部を備えた
濾材、及び該瀘材の表面に付着させ、前記濾材の長手方
向に連続的に延在させて形成された複数条のプリーツを
有する。
【0062】そして、該各プリーツのうちの、フィルタ
枠と接触するプリーツにおいては、隣接するプリーツ同
士が密着させられる。
【0063】この場合、各プリーツのうちの、フィルタ
枠と接触するプリーツにおいては、隣接するプリーツ同
士が密着させられるので、フィルタの一次側及び二次側
に空気の流路が形成される。したがって、セパレータを
配設する必要がないので、フィルタを製造するための作
業を一層簡素化することができる。
【0064】本発明の更に他のフィルタにおいては、さ
らに、前記フィルタ枠の空気供給側の面において、パッ
キン及びフィルタ枠は一体に成形される。
【0065】この場合、パッキン及びフィルタ枠を一体
に成形することができるので、フィルタを製造するため
の作業を一層簡素化することができる。
【0066】本発明のフィルタ本体においては、濾材シ
ートを折り曲げることによって波形に形成され、複数の
山部及び谷部を備えた濾材と、該瀘材の表面に付着さ
せ、前記濾材の長手方向に連続的に延在させて形成され
た複数条のプリーツとを有する。
【0067】そして、該各プリーツのうちの、フィルタ
枠と接触するプリーツにおいては、隣接するプリーツ同
士が密着させられる。
【0068】この場合、フィルタ枠と接触するプリーツ
においては、隣接するプリーツ同士が密着させられるの
で、樹脂を金型装置内に充填したときに、樹脂がプリー
ツより内側に進入するのを防止することができる。した
がって、フィルタ枠とフィルタ本体との間に充填材を埋
め込む必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるフィルタ本体の要
部を示す斜視図である。
【図2】従来のフィルタの斜視図である。
【図3】従来の第1の製造方法によって製造されたフィ
ルタ本体の要部を示す斜視図である。
【図4】従来の第2の製造方法によって製造されたフィ
ルタ本体の要部を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるフィルタの正面図
である。
【図6】本発明の実施の形態におけるフィルタの側面図
である。
【図7】本発明の実施の形態におけるフィルタの斜視図
である。
【図8】本発明の実施の形態におけるフィルタの要部を
示す斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態におけるフィルタ本体の要
部を示す断面図である。
【図10】本発明の実施の形態における射出成形機の要
部を示す断面図である。
【符号の説明】
30 フィルタ本体 31 濾材 32、32a、33、33a プリーツ 43 フィルタ枠 45 整流板 b21、b22 谷部 P 一次側 t21、t22 山部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)濾材シートを折り曲げることによ
    って波形に形成された濾材から成るフィルタ本体と、
    (b)樹脂によって前記フィルタ本体と一体に成形され
    たフィルタ枠とを有することを特徴とするフィルタ。
  2. 【請求項2】 (a)前記フィルタ本体は、濾材シート
    を折り曲げることによって波形に形成され、複数の山部
    及び谷部を備えた濾材、及び該瀘材の表面に付着させ、
    前記濾材の長手方向に連続的に延在させて形成された複
    数条のプリーツを有し、(b)該各プリーツのうちの、
    フィルタ枠と接触するプリーツにおいては、隣接するプ
    リーツ同士が密着させられる請求項1に記載のフィル
    タ。
  3. 【請求項3】 前記フィルタ枠の空気供給側の面におい
    て、パッキン及びフィルタ枠は一体に成形される請求項
    1又は2に記載のフィルタ。
  4. 【請求項4】 (a)濾材シートを折り曲げることによ
    って波形に形成され、複数の山部及び谷部を備えた濾材
    と、(b)該瀘材の表面に付着させ、前記濾材の長手方
    向に連続的に延在させて形成された複数条のプリーツと
    を有するとともに、(c)該各プリーツのうちの、フィ
    ルタ枠と接触するプリーツにおいては、隣接するプリー
    ツ同士が密着させられることを特徴とするフィルタ本
    体。
  5. 【請求項5】 前記フィルタ枠と接触するプリーツの幅
    が、他のプリーツの幅より広くされる請求項4に記載の
    フィルタ本体。
  6. 【請求項6】 (a)空気の流れを均一にするための整
    流板を有するとともに、(b)該整流板、前記濾材及び
    フィルタ枠は一体に成形される請求項4に記載のフィル
    タ本体。
  7. 【請求項7】 (a)濾材シートを折り曲げることによ
    って波形に形成して濾材を形成し、(b)樹脂によっ
    て、前記濾材から成るフィルタ本体とフィルタ枠とを一
    体に成形することを特徴とするフィルタの製造方法。
  8. 【請求項8】 (a)前記濾材シートを折り曲げること
    によって波形に形成して、複数の山部及び谷部を備えた
    濾材を形成し、(b)該瀘材の表面に、前記濾材の長手
    方向に連続的に延在させて複数条のプリーツが付着させ
    られるとともに、(c)該各プリーツのうちの、フィル
    タ枠と接触するプリーツにおいては、隣接するプリーツ
    同士が密着させられる請求項7に記載のフィルタの製造
    方法。
  9. 【請求項9】 前記フィルタ枠の空気供給側の面におい
    て、パッキン及びフィルタ枠は一体に成形される請求項
    7又は8に記載のフィルタの製造方法。
  10. 【請求項10】 (a)濾材シートを折り曲げることに
    よって波形に形成して、複数の山部及び谷部を備えた濾
    材を形成し、(b)該瀘材の表面に、前記濾材の長手方
    向に連続的に延在させて複数条のプリーツを付着させる
    とともに、(c)該各プリーツのうちの、フィルタ枠と
    接触するプリーツにおいては、隣接するプリーツ同士が
    密着させられることを特徴とするフィルタ本体の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 前記フィルタ枠と接触するプリーツの
    幅が、他のプリーツの幅より広くされる請求項10に記
    載のフィルタ本体の製造方法。
  12. 【請求項12】 空気の流れを均一にするための整流
    板、前記濾材及びフィルタ枠は一体に成形される請求項
    10に記載のフィルタ本体の製造方法。
JP2000204476A 2000-07-06 2000-07-06 フィルタ及びフィルタ本体並びにそれらの製造方法 Expired - Fee Related JP3693892B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000204476A JP3693892B2 (ja) 2000-07-06 2000-07-06 フィルタ及びフィルタ本体並びにそれらの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000204476A JP3693892B2 (ja) 2000-07-06 2000-07-06 フィルタ及びフィルタ本体並びにそれらの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002018224A true JP2002018224A (ja) 2002-01-22
JP3693892B2 JP3693892B2 (ja) 2005-09-14

Family

ID=18701732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000204476A Expired - Fee Related JP3693892B2 (ja) 2000-07-06 2000-07-06 フィルタ及びフィルタ本体並びにそれらの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3693892B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004321937A (ja) * 2003-04-24 2004-11-18 Nippon Air Filter Kk 折込み型エアフィルタ及びその製造方法
JP2008030025A (ja) * 2006-06-27 2008-02-14 Nitta Ind Corp フィルタ濾材及びエアフィルタ
JP2010269217A (ja) * 2009-05-19 2010-12-02 Nitta Ind Corp エアフィルタの製造方法およびエアフィルタ用成型型

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004321937A (ja) * 2003-04-24 2004-11-18 Nippon Air Filter Kk 折込み型エアフィルタ及びその製造方法
JP2008030025A (ja) * 2006-06-27 2008-02-14 Nitta Ind Corp フィルタ濾材及びエアフィルタ
JP2010269217A (ja) * 2009-05-19 2010-12-02 Nitta Ind Corp エアフィルタの製造方法およびエアフィルタ用成型型

Also Published As

Publication number Publication date
JP3693892B2 (ja) 2005-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5674302A (en) Automobile filter element
JP3850691B2 (ja) カミソリヘッド
JP2002018224A (ja) フィルタ及びフィルタ本体並びにそれらの製造方法
US20080006440A1 (en) Process for manufacturing an injection molded part with integrated flexible printed circuit board
JP4334075B2 (ja) 合成樹脂シートの成形装置
US20070227412A1 (en) Process for forming a table top
WO2002066227A1 (en) Method of manufacturing film for vacuum packaging bag, and vacuum packaging bag manufactured using the film
KR101175706B1 (ko) 조립식 스트로우 주름성형 다이스
JP2002372391A (ja) 熱交換素子とその製造方法
JP3666294B2 (ja) 合成樹脂成形品の成形装置
JPS6157169B2 (ja)
JP2003290615A (ja) フィルタエレメントとその製造方法及びその取付構造
CN209601186U (zh) 一种纸护角及其模具
JP4380935B2 (ja) ウェザーストリップと、その製造法
JP2001162679A (ja) スタンピング成形装置
JP7057496B2 (ja) 構造体及びその製造方法
JPH0643089B2 (ja) Tダイ
KR200423836Y1 (ko) 코아 몰드
JPH0825414A (ja) インモールド転写成型方法および成型品
JPS60101690U (ja) 真空断熱材配設構造
JPH0156648B2 (ja)
JP2537672Y2 (ja) サーマルヘッド
JPS6218433Y2 (ja)
JPH05178341A (ja) 即席食品用断熱容器及びその製造方法
JP3688695B2 (ja) 帯状模様付食品容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050304

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050315

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050621

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050622

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080701

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090701

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees