JP2008030025A - フィルタ濾材及びエアフィルタ - Google Patents

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Nobuyuki Tono
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    • B01D46/00Filters or filtering processes specially modified for separating dispersed particles from gases or vapours
    • B01D46/52Particle separators, e.g. dust precipitators, using filters embodying folded corrugated or wound sheet material
    • B01D46/521Particle separators, e.g. dust precipitators, using filters embodying folded corrugated or wound sheet material using folded, pleated material
    • B01D46/523Particle separators, e.g. dust precipitators, using filters embodying folded corrugated or wound sheet material using folded, pleated material with means for maintaining spacing between the pleats or folds

Abstract

【課題】フィルタ枠とフィルタ濾材との間のシール性を確保しやすくする。
【解決手段】フィルタ濾材11は、所定の折り目Lに沿ってひだ折り加工されて成るひだ山11Mを多数有する。フィルタ濾材11の上端部20の表面11A、裏面11Bの両面に、上端部20に沿って線状シール材40を接着する。表面11Aの線状シール材40は、隣接するひだ山11Mの対向する表面11Aに接着された線状シール材40に密着し、上端部20において、ひだ山11Mの間を気密性をもって閉塞する。裏面11Bの線状シール材40は、同一のひだ山11Mの対向する裏面11Bに接着された線状シール材40に密着し、上端部20において、ひだ山11Mの内部を気密性をもって閉塞する。フィルタ濾材11の下端部も同様に、線状シール材40によって気密性をもって閉塞する。
【選択図】図2

Description

本発明はビル空調、産業空調等で使用されるフィルタ濾材、及びフィルタ濾材を有するエアフィルタに関する。
従来、空気中の塵埃や汚染物質を除去するために、フィルタ濾材がひだ状に折り畳まれて、フィルタ枠内部に接着して配置される接着型エアフィルタが使用されている。接着型エアフィルタにおいて、折り畳まれた濾材は、例えば折り目が上下方向に延びるようにフィルタ枠の内部に配置され、濾材の上下端部及び左右側端部は、フィルタ枠の内周面に、空気が漏洩しないように接着剤で接着される。
濾材の両側端部は、折り目がなく平面状であるため、フィルタ枠の両側枠部と濾材の両側端部との間は、接着剤をフィルタ枠に線状に塗布しても、これらの間のシール性を確保することができる。一方、濾材の上下端部は、ジグザグ状に形成されているため、上下枠部の内周面の略全体に面状にシール材を塗布しなければ、濾材の上下端部とフィルタ枠の上下枠部との間のシール性を確保することができない。
このように面状にシール材を塗布する場合、濾材をフィルタ枠の内部に収納してからシール材を塗布するのは困難である。したがって、フィルタ枠を組み立てる前に上下枠部の内周面にシール材を塗布し、フィルタ枠を組む作業と同時に濾材とフィルタ枠との接着を行うことが一般的である。
しかし、フィルタ枠の組み立てと同時に濾材を枠に接着すると、濾材と枠との間のシール性を確保しつつ、枠部同士の間(例えば上枠部と一方の側枠の間)の接合部のシール性も確保しなければならないので、枠形状設計の自由度が低下させられる。
そこで、従来、特許文献1のように、上下枠部の内周面に、左右方向に沿って延びる溝が設けられる構成が知られている。このような構成によれば、フィルタ枠を組み立て、その枠内部に濾材を収納した後に、濾材と上下枠部の間にシール材を流し込んでも、溝内部を通って上下枠部の内周面全体にシール材が行き渡るため、フィルタ枠の上下枠部と濾材の上下端部との間のシール性を充分に確保することができる。しかし、フィルタ枠の上下枠部に溝を設けると、枠形状の構成が限定されると共に、溝にシール材を充填しなければならず接着剤の使用量が増加するという問題点がある。
また、従来、フィルタ枠を複数回使用するために、濾材パックを容易に交換可能にした濾材交換型エアフィルタも知られている。このエアフィルタは、濾材パックとフィルタ枠との間のシール性が、接着剤ではなく、例えば濾材の端部に貼付されたシート状のクッション材で確保されるのが一般的である。
しかし、濾材交換型エアフィルタにおいても、ジグザグに形成された濾材の上下端部と、フィルタ枠の上下枠部の間のシール性を確保しにくいという問題がある。したがって、従来、濾材の上下端部には、シール性を確保するために、クッション材を貼付する前に、予めシート状材料を貼り付けるのが一般的であり、余計な部材が必要とされる。
特開平6−126119号公報
本発明は上記問題点に鑑みて成されたものであり、ひだ折り加工された濾材の折り目方向における端部と、フィルタ枠との間のシール性を容易に確保することができるフィルタ濾材及びエアフィルタを提供することを目的とする。
本発明に係るフィルタ濾材は、所定の折り目に沿ってひだ折り加工されひだ山が多数形成されたフィルタ濾材において、折り目方向における端部において、表裏面の少なくともいずれか一面に、シール材が設けられ、そのシール材によって端部において隣接するひだ山の間の谷底部内部を含む部分が気密性をもって閉塞されることを特徴とする。
シール材は濾材の表裏両面に設けられていても良く、この場合、ひだ山内部の山頂部内部を含む部分もシール材によって気密性をもって閉塞される。さらに、端部及びシール材は、平面状に一体に形成されていたほうが良い。シール材は端部に沿って線状に設けられ、例えば、隣接するひだ山の対向する一面に設けられた線状シール材同士が密着することが好ましい。シール材は、例えば、接着剤が表面に被膜された糸、合成樹脂、又は両面に接着剤が被膜されたテープである。
隣接するひだ山の対向する折り壁には、エンボス加工によって凸部が互いに近づき合うように形成されていても良い。この場合、凸部の先端部同士がシール材によって接着されており、上記折り目方向における端部において隣接するひだ山の間は、谷底部内部を含む部分が、凸部の側壁とシール材によって気密性をもって閉塞されることが好ましい。
本発明に係る第1のエアフィルタは、所定の折り目に沿ってひだ折り加工されひだ山が多数形成されたフィルタ濾材と、フィルタ濾材において、折り目方向における端部の表裏面の少なくとも一面に設けられることにより、端部において隣接するひだ山の間の谷底部内部を含む部分を気密性をもって閉塞する濾材用シール材と、フィルタ濾材を内部に収納するフィルタ枠と、フィルタ濾材の端部を、その端部に対向するフィルタ枠の内周面に接着させる枠用シール材とを備え、枠用シール材は、隣接するひだ山の間に配置された濾材用シール材、及び各ひだ山の山頂部に交互に密着しつつ、ひだ山が並べられている方向に線状に延びていることを特徴とする。
本発明に係る第2のエアフィルタは、所定の折り目に沿ってひだ折り加工されひだ山が多数形成されたフィルタ濾材と、フィルタ濾材において、折り目方向における端部の表裏両面に設けられることにより、端部において隣接するひだ山の間の谷底部内部を含む部分、及びひだ山内部の山頂部内部を含む部分を気密性をもって閉塞する濾材用シール材と、フィルタ濾材を内部に収納するフィルタ枠と、フィルタ濾材の端部を、その端部に対向するフィルタ枠の内周面に接着させる枠用シール材とを備え、枠用シール材は、隣接するひだ山の間に配置された濾材用シール材、及びひだ山内部に配置された濾材用シール材に交互に密着しつつ、ひだ山が並べられている方向に線状に延びていることを特徴とする。
本発明に係る第3のエアフィルタは、所定の折り目に沿ってひだ折り加工されひだ山が多数形成されたフィルタ濾材と、フィルタ濾材において、折り目方向における端部の表裏面の少なくともいずれか一面に設けられることにより、端部において隣接するひだ山の間の谷底部内部を含む部分を気密性をもって閉塞する濾材用シール材と、フィルタ濾材を内部に収納するフィルタ枠と、端部と、その端部に対向するフィルタ枠の内周面との間に配置され、これらの間をシールするクッション材とを備えることを特徴とする。
本発明に係る第1のフィルタ濾材の製造方法は、濾材を所定の折り目に沿ってひだ折り加工して多数のひだ山を形成すると共に、濾材の折り目方向の端部において、表裏面の少なくともいずれか一面に、シール材を接着する第1の工程と、隣接するひだ山の対向する上記一面を近づけ、上記端部において隣接するひだ山の間の谷底部内部を含む部分をシール材によって閉塞し、その部分を気密性をもたせる第2の工程とを備える。
本発明に係る第2のフィルタ濾材の製造方法は、濾材を所定の折り目に沿ってひだ折り加工して多数のひだ山を形成すると共に、濾材の折り目方向に直交する平面に沿って、濾材の表裏面の少なくともいずれか一面にシール材を付着させる第1の工程と、隣接するひだ山の対向する上記一面を近づけ、上記平面に沿って、隣接するひだ山の間の少なくとも谷底部を含む部分をシール材によって閉塞する第2の工程と、濾材を上記平面に沿って切断し、シール材を濾材の折り目方向における端部に配置させることにより、折り目方向における端部において谷底部内部を含む部分が閉塞される第3の工程とを備える。
本発明によれば、フィルタ濾材の折り目方向における端部において、少なくとも隣接するひだ山の間の谷底部内部が気密性をもって閉塞されるので、フィルタ枠とフィルタ濾材との間のシール性を容易に確保することができる。
以下本発明について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るエアフィルタを部分的に分解した分解斜視図である。図2はフィルタ濾材の上端部の拡大斜視図である。なお、本実施形態においては、図1〜3における手前側をエアフィルタの正面、奥側をエアフィルタの背面とし、空気は正面側から背面側に流れるものとする。
本実施形態に係るエアフィルタ10は、フィルタ濾材11と、フィルタ濾材11を内部に収納するフィルタ枠12から構成される。フィルタ濾材11は、折り目Lが上下方向に延びるように、ひだ折り加工されて形成されるひだ山11Mを多数有し、ジグザク状に形成される。フィルタ枠12は、フィルタ濾材11の上端部20、下端部21をそれぞれ覆う上枠部13、下枠部14と、フィルタ濾材11の左端部22、右端部23をそれぞれ覆う左枠部15、右枠部16とを備える。
フィルタ濾材11の折り目方向における両端部(上端部20、下端部21)は、枠用シール材50(図3参照)によって、上枠部13、下枠部14の内周面13A、14Aに接着されている。また、フィタ濾材11の折り目方向に直交する左右方向における両端部(左端部22、右端部23)は、枠用シール材50(図3参照)によって、左枠部15、右枠部16の内周面15A、16Aに接着されている。そして、ひだ山11Mの各山頂部11Pは正面側に配置される。
フィルタ濾材11としては、例えばガラス繊維等から形成される濾紙や、ポリエステル等の不織物等が使用される。また、各枠部12〜16はベニヤ板、アルミニウム、又は合成樹脂等から形成されると共に、各枠部の接合部は例えばビス等によって螺合されている。枠用シール材50としてはウレタン樹脂等の各種接着剤が使用される。
フィルタ濾材11の上端部20において、表面11A、裏面11Bそれぞれには、左端部22から右端部23まで連続的に、上端部20に沿ってジグザグ状に延びる線状シール材40が接着される。線状シール材40は、それぞれ糸42の表面に接着剤44が被膜されて構成される。糸42は、例えばガラス繊維等の無機合成繊維が使用されても良いし、ポリエステル等の有機合成繊維が使用されても良いし、天然繊維が使用されても良い。接着剤44は例えば熱硬化性接着剤、ホットメルト等の熱可塑性接着剤等が使用され、例えばウレタン樹脂の接着剤が使用される。
フィルタ濾材11はひだ状に折られ、折られて形成される各折り壁11Sは略平行になっており、これにより隣接するひだ山11Mにおいて表面11A同士が対向させられると共に、各ひだ山11Mの内部において裏面11B同士が対向させられる。表面11A上に接着された線状シール材40は、隣接するひだ山11Mの対向する表面11A(折り壁11S)の線状シール材40に密着し、上端部20における表面11B間の隙間が埋められる。これにより、上端部20において、隣接するひだ山11Mの間は、気密性をもって閉塞される。なお上端部20において、隣接するひだ山11Mの間は、隣接する2つのひだ山11Mの間の谷底部11Q内部を含めて略全部分が、シール材40によって閉塞される。
裏面11B上に接着された線状シール材40も、各ひだ山11Mの内部において対向する裏面11B(折り壁11S)上の線状シール材40に密着し、上端部20における裏面11B間の隙間が埋められる。これにより、上端部20において、ひだ山11Mの内部は、気密性をもって閉塞される。なお上端部20において、ひだ山11M内部は、山頂部11P内部を含めて略全部分がシール材40によって閉塞される。
以上のように、上端部20において隣接するひだ山11Mの間、及びひだ山11Mの内部の隙間は、線状シール材40によって埋められ、気密性をもって閉塞されている。これにより、フィルタ濾材11の上端部20及び線状シール材40は、気密性をもった平面として一体に形成される。フィルタ濾材11の下端部21側にも、同様に線状シール材40が設けられ、フィルタ濾材11の下端部21及び線状シール材40は、気密性をもった平面として一体に形成されている。
フィルタ濾材11には、隣接する折り壁11S間に一定の間隔を保持させるためのセパレータ30が設けられる。各セパレータ30は左右方向にフィルタ濾材11の左端部22から右端部23まで表面11A又は裏面11Bに沿ってジグザグ状に延びる。セパレータ30は、フィルタ濾材11の表面11A、裏面11Bそれぞれの相対する位置に接着されて設けられる共に、図1に示すように上下方向に等間隔に複数並べられる。
セパレータ30も線状シール材40と同様の構成を有し、糸31の表面にウレタン樹脂等の接着剤34が被膜されて構成される。表面11A上に接着されたセパレータ30は、隣接するひだ山11Mの対向する表面11A上のセパレータ30に密着し、これにより、フィルタ濾材11の表面11A(折り壁11S)間は、所定の間隔で離間される。同様に、裏面11Bに接着されたセパレータ30も、各ひだ山11Mの内部において、対向する裏面11Bに設けられたセパレータ30に密着し、これにより、フィルタ濾材11の裏面11B(折り壁11S)間も所定の間隔で離間される。
図3は、エアフィルタ10を部分的に示す部分斜視図である。下枠部14の内周面14Aには、その内周面14Aの一方の側端部14B(図3においては手前側の側端部)に沿って、下枠部14の左端から右端まで枠用シール材50が線状に直線的に塗布される。その塗布された枠用シール材50は、左端部22から右端部23までひだ山11Mが並べられた方向に沿って線状に延びて、フィルタ濾材11の下端部21に接着しており、下端部21はその枠用シール材50によって内周面14Aに接着される。枠用シール材50は、下枠部14の内周面14Aと下端部21との間をシールし、これらの間におけるエア流入側からエア流出側へのエア漏れを防止する。
上述したように、フィルタ濾材11の下端部21は、線状シール材40と一体に形成され、気密性をもった平面に形成される。したがって、線状に塗布された枠用シール材50によって下端部21と内周面14Aとの間がシールされていれば、これらの間からエア漏れが生じることはない。
枠用シール材50は、左枠部15の内周面15Aにおいても同様に、一方の側端部15B(図3においては手前側の側端部)に沿って、上端から下端まで線状に塗布され、フィルタ濾材11の左端部22は枠用シール材50によって左枠部15に接着される。ここで、フィルタ濾材11の左端部22は、上端から下端まで折り目がなく平面状に隙間無く形成される。したがって、フィルタ濾材11の左端部21と左枠部14との間の隙間は、上端から下端まで線状に塗布された枠用シール材50によってシールされ、エア漏れが生じることはない。
フィルタ濾材11の上端部20、右端部23も同様に上枠部13、右枠部16(図1参照)に接着され、これによりフィルタ濾材11とフィルタ枠12との間がシールされる。
なお、図3においては、枠用シール材50は、下端部21の各山頂部11Pと2つの隣接するひだ山11M間の線状シール材40に交互に密着しつつ、左端部22から右端部23まで延びるが、枠用シール材50は、下端部21の他の位置に密着しつつ左端部22から右端部23まで延びていても良い。例えば、下端部21の各谷底部11Qと、ひだ山内部の線状シール材40とに交互に密着しつつ左端部22から右端部23まで延びていても良い。また、山頂部11P、谷底部11Qのいずれにも接触せずに、例えばフィルタ濾材11の厚さ方向Dの略中央部において、左端部22から右端部23まで線状に延びていても良い。
次に、本実施形態に係るエアフィルタ10の製造方法を図4を用いて説明する。本製造方法においては、まず、ひだ折り加工が施されて多数のひだ山11M’が形成され、折り目Lが幅方向Wに延びるように付けられた濾材11’が用意される。そして、濾材11’の幅方向Wにおける両端部20’、21’の表面11A’、裏面11B’両面に、各端部に沿って、糸に接着剤が含浸されて構成される糸線状体40’が配置される。これと共に、端部20’と端部21’の間にも表裏両面11A’、11B’の相対する位置に、糸に接着剤が含浸被膜されて構成される糸線状体30’が、上記糸線状体40’に平行に濾材11’の長手方向Nにジグザグ状に延びるように配置される。糸線状体30’は、表面11A’及び裏面11B’それぞれに等間隔に複数設けられる。糸線状体30’と糸線状体40’の間隔は、上記糸線状体30’同士の間隔と等しくされる。なお、図4において、糸線状体30’は幅方向Wに2つしか設けられないが、実際にはさらに多数の糸線状体30’が設けられても良い。
次いで、糸線状体30’、40’は、含浸被膜された接着剤が濾材11’に接していない部分が接着力を有する程度に乾燥又は硬化され、乾燥又は硬化された接着剤によって濾材11’に接着される。その後、濾材11’は長手方向Nに押し縮められて対向する折り壁11S’(表面11A’及び裏面11B’)が近づけられ、隣接するひだ山11M’の間、及びひだ山11M’の内部において、対向するように各折り壁11Sに配置された糸線状体30’同士、及び糸線状体40’同士が接着され、これにより図1〜3に示すフィルタ濾材11が得られる。糸線状体同士が接着された後、接着剤はさらに乾燥又は硬化されても良い。なお本実施形態では、糸線状体30’、40’が濾材11’上に配置される前に折り目Lが付けられたが、折り目Lは糸線状体30’、40’が濾材11’上に配置された後に付けられても良い。
その後、上下枠部13、14、及び左右枠部15、16が組み立てられることによりフィルタ枠12(図1参照)が形成されると共に、フィルタ枠12の内部にフィルタ濾材11が配置される。そして、上下枠部13、14、及び左右枠部15、16の内周面に、枠用シール材50(図3参照)が塗布され、フィルタ枠12とフィルタ濾材11が接着させられ、図1に示すエアフィルタ10が得られる。
以上のように本実施形態では、フィルタ濾材11において、折り目L方向における両端部(上端部20、下端部21)が気密性をもって閉塞されるので、フィルタ濾材の両端部20、21とフィルタ枠12との間の気密性を容易に確保することができる。
また、フィルタ枠12を組み立てて、フィルタ枠12の各枠部同士の接合部のシールを確実にした後、フィルタ濾材11をフィルタ枠内に装着させることができるので、フィルタ枠12の各枠部同士の接合部における空気漏れが発生しにくくなる。また、フィルタ濾材11をフィルタ枠12に接着させるとき、枠用シール材50は線状にフィルタ枠12に塗布するだけで良いので、フィルタ枠12にフィルタ濾材11を簡単に接着することができると共に、枠用シール材50の使用量を削減できる。さらに、線状シール材40は、セパレータ30と同様の構成を有し、同様に形成されるので、特別な装置が使用されなくても、容易に形成することができる。
なお、線状シール材40としては、接着剤が被膜された糸の代わりに、ホットメルト樹脂等の合成樹脂、又は両面に接着剤が被膜されたテープ等が使用されても良い。線状シール材40がホットメルト樹脂で形成される場合、ホットメルト樹脂は加熱されて塗布された後、常温に戻したときに、表面に粘着性を有するものが使用されることが好ましい。
上記ホットメルト樹脂が、濾材11’(図4参照)上に塗布されて線状シール材が形成されるとき、ホットメルト樹脂はまず加熱され、液化又は流動化した状態で、濾材11’の両端部20’、21’の表裏両面に、端部に沿って塗布された後、室温まで冷却される。この冷却されたホットメルト樹脂は、その表面が粘着性を有するので、濾材11’が長手方向Nに押し縮められると、ホットメルト樹脂は、対向する折り壁11S’に塗布されたホットメルト樹脂にその粘着力により接着し、これにより両端部20’、21’は気密性をもって閉塞され、平面状に形成される。
また、線状シール材がホットメルト樹脂で形成される場合、各セパレータもホットメルト樹脂から形成されたほうが良い。この場合、各セパレータは、線状シール材と同様の構成を有し、左端部から右端部まで連続的に延びていても良いが、セパレータは、濾材間の隙間を閉塞する必要ないので、間欠塗布されて断続的に形成されてもいても良い。
なお、線状シール材40として両面に接着剤が被膜されたテープが使用される場合、テープの一方の面が濾材11に接着し、他方の面が対向する表面又は裏面に接着されたテープに接着し、これにより上下端部20、21が気密性をもって閉塞され、平面状に形成される。このとき、セパレータは両面に接着剤が被膜されたテープで形成されても良いし、表面に接着剤が被膜された糸で形成されても良いし、ホットメルト等の合成樹脂によって形成されても良い。勿論、線状シール材40がホットメルトの合成樹脂、又は表面に接着剤が被膜された糸によって形成される場合も、セパレータは適宜選択することができる。
図5は、本発明に係る第2の実施形態を示すためのフィルタ濾材11の上面図である。第1の実施形態においては、線状シール材40は、左端部22から右端部23まで連続的に上端部20及び下端部21に沿って延び、上端部20、下端部21において、隣接するひだ山11Mの間及び各ひだ山11Mの内部は、略全部分が線状シール材40によって閉塞されている。しかし、本実施形態では線状シール材40は断続的に設けられ、上端部20、下端部21において、隣接するひだ山11Mの間、及び各ひだ山11Mの内部は、山頂部11P、谷底部11Qの内部を含む一部のみが線状シール材40によって閉塞されている。
本実施形態において、表面11A側に設けられた線状シール材40は、隣接する2つのひだ山11Mの間において、山頂部11P側には設けられずに、谷底部11Q側において対向する2つの折り壁11Sに跨って設けられる。そして、対向する2つの折り壁11Sに跨って設けられた線状シール材40は、互いに密着することにより、2つの隣接するひだ山11M間において、谷底部11Qの内部を含む一部が気密性をもって閉塞させる。
裏面11B側に設けられた線状シール材40は、谷底部11Q側には設けられずに、山頂部11P側において、対向する2つの折り壁11Sに跨って設けられる。そして、対向する2つの折り壁11Sに跨って設けられた線状シール材40は、互いに密着することにより、各ひだ山11Mの山頂部11P内部を含む一部が気密性をもって閉塞される。
本実施形態において、枠用シール材50は、フィルタ濾材11の厚さ方向Dにおける略中央部においてフィルタ濾材11の上端部20に接着している。すなわち、枠用シール材50は、隣接するひだ山11Mの間に配置された線状シール材40、及び各ひだ山11Mの内部に配置された線状シール材40に交互に密着しつつ、ひだ山11Mが並べられた方向に線状かつ直線的に延びて、上端部20に接着される。
すなわち、上端部20において、隣接するひだ山11Mの間は、枠用シール材50と谷底部11Qとの間が気密性をもって閉塞される。また、上端部20におけるひだ山11Mの内部は、枠用シール材50と山頂部11Pとの間が気密性をもって閉塞されている。
したがって、隣接する2つのひだ山11Mの間に存在するエア流入側の空気は、枠用シール材50及びひだ山11M間に配置された線状シール材40に阻害され、上端部20と内周面13Aとの間の隙間から、エア流出側に漏れることが防止される。また、上端部20と内周面13Aとの間からのひだ山11M内部へのエア漏洩(すなわち、エア流出側へのエア漏洩)は、ひだ山11M内部に配置された線状シール材40及び枠用シール材50によって防止される。
フィルタ濾材11の下端部21においても同様に線状シール材が設けられ、エア漏れが防止される。以上のように本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、フィルタ濾材の上端部及び下端部と、フィルタ枠の内周面との間からのエア漏れが防止される。
図6は、本実施形態における第3の実施形態を示す。第1の実施形態では、線状シール材40は、フィルタ濾材11の表裏両面に設けられたが、本実施形態では、フィルタ濾材40の表面11A側のみに設けられる。したがって、本実施形態では、上端部20において、フィルタ濾材11の2つの隣接するひだ山11Mの間に、線状シール材40が配置される。そして、その線状シール材40によって、隣接するひだ山11Mの間は、谷底部11Qを含む略全部分が気密性をもって閉塞される。一方、ひだ山11Mの内部には線状シール材40が配置されず、ひだ山11Mの内部は気密性をもって閉塞されない。
本実施形態では、枠用シール材50は各ひだ山11Mの山頂部11P及び隣接する2つのひだ山11Mの間に配置された線状シール材40に交互に密着しつつ、ひだ山11Mが並べられた方向に延びて、上端部20に接着されている。すなわち、上端部20において、隣接するひだ山11Mの間は、枠用シール材50と谷底部11Qの間が気密性をもって閉塞されている。
したがって、本実施形態でも、隣接するひだ山11M間の流入側のエアは、上端部20と内周面13A(図1参照)の間から流出側に漏洩されることが、線状シール材40によって防止される。また、流入側のエアは、枠用シール材50によって、流出側のひだ山11M内部に、上端部20と内周面13A(図1参照)の間から、漏洩されることが防止される。フィルタ濾材11の下端部21においても同様に線状シール材40が設けられ、エア漏洩が防止される。
以上のように本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、フィルタ濾材の上端部及び下端部と、フィルタ枠の内周面との間からのエア漏れが防止される。なお、本実施形態において、その他の構成は、第1の実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
図7、8は、第4の実施形態に係るフィルタ濾材を示す。第3の実施形態では、第1の実施形態と同様に、セパレータとして糸セパレータ等が用いられるが、本実施形態では、各折り壁11Sに、エンボス加工が施されて複数の凸部60が設けられ、その凸部がセパレータとして使用される。以下、本実施形態について、第3の実施形態との相違点を説明する。
各折り壁11Sには、エンボス加工が施されており、表裏両面11A、11Bのうち一面側から凹まされて他面側に突出する複数の凸部60が形成される。各折り壁11Sにおいて、凸部60は、折り目方向に沿って複数並べられており、裏面11B側及び表面11A側に交互に突出しており、各折り壁11Sに設けられた複数の凸部60それぞれは、他の折り壁11Sに設けられた複数の凸部60それぞれと、折り目方向(上下方向)において同一位置に設けられる。なお、折り目方向における同一位置に設けられた各凸部60は、同一面側(表面側又は裏面側)に突出している。また、各凸部60は、フィルタ濾材11の表面11A又は裏面11Bに沿って、折り目方向に直交する方向に長く延びている。
各ひだ山11Mを構成する2つの折り壁11Sは、山頂部11Pから遠ざかるに従って離間し、各ひだ山11MはV字に形成される。これにより、隣接するひだ山11M間において、対向して設けられる一対の折り壁11Sは、山頂部11Pに向かうに従って離間する。
隣接するひだ山11Mの対向する折り壁11Sにおいて、折り目方向の同一位置に設けられた2つの凸部60は、互いに近づきあうように表面11A側に突出している。これら2つの凸部60は、対向する折り壁11Sが離間するのに合わせて、谷底部11Qから山頂部11Pに向けて徐々にその突出高さが高くなるように形成され、凸部60の先端部60T同士が互いに近接して設けられる。近接して設けられた各先端部60Tにはシール材90が塗布されており、そのシール材90によって先端部60T同士が接着されている。これにより、隣接するひだ山11Mの対向する折り壁11Sの間は、一対の凸部60によって所定距離離間させられている。
同様に、各ひだ山11M内部の対向する折り壁11Sにおいて、折り目方向の同一位置に設けられた2つの凸部60は、互いに近づきあうように裏面11B側に突出している。そして、その2つの凸部60は、対向する折り壁11Sが離間するのに合わせて、山頂部11Pから谷底部11Qに向けて徐々にその突出高さが高くなるように形成され、凸部60の先端部60T同士が互いに近接して設けられる。近接して設けられた各先端部60Tにはシール材90が塗布されており、そのシール材90によって先端部60T同士が接着される。これにより、各ひだ山11M内部の対向する折り壁11Sの間は、一対の凸部60によって所定距離離間させられている。
なお、凸部60は、折り目方向に直交する方向に長く延びるため、シール材90もその凸部60に合わせて、その直交する方向に線状に塗布される。シール材90としては、第1の実施形態で使用される接着剤44と同様のものが使用される。
各折り壁11Sにおいて、最も上端部20側及び最も下端部21側に設けられた凸部60それぞれは、上端部20及び下端部21に沿って配置されて表面11A側に突出している。上端部20に沿って配置される凸部60の上方側の側壁60Sは、上端部20の端面と同一平面に配置される。同様に、下端部21に沿って配置される凸部60の下方側の側壁60Sは、下端部21の端面と同一平面に配置される。凸部60の先端部60T同士の間は、上述したようにシール材90が塗布されており、先端部60T同士の間はシール材90によって閉塞されている。したがって、上端部20及び下端部21各々において、隣接する2つのひだ山11Mの間は、図8に示すように、凸部60の側壁60S及びシール材90によって、気密性をもって閉塞されている。一方、各ひだ山11Mの内部は、第3の実施形態と同様に、閉塞されていない。
以上のように本実施形態でも、第3の実施形態と同様に、2つの隣接するひだ山11Mの間は、谷底部11Qの内部を含む略全部分が気密性をもって閉塞される。また、枠用シール材50は、第3の実施形態と同様に、山頂部11Pと、隣接するひだ山11Mの間のシール材90(及び一対の側壁60S)に交互に密着しつつ、ひだ山11Mが並べられる方向に延びて、上端部20、下端部21に接着される。したがって本実施形態でも、フィルタ濾材の上端部及び下端部と、フィルタ枠の内周面との間からのエア漏れが防止される。
次に、本実施形態に係るフィルタ濾材の製造方法について図9を用いて説明する。本実施形態においては、まず、エンボス加工によって濾材11’の表面11A’側及び裏面11B’側に突出する、複数の凸部60’が形成され、その後、ひだ折り加工が施されて多数のひだ山11M’が形成される。各凸部60’は、各折り壁11S’において、折り目方向において等間隔に並べられており、かつ裏面11A’側及び表面11B’側に交互に突出している。
各折り壁11S’に設けられた複数の凸部60’それぞれは、他の折り壁11S’に設けられた複数の凸部60’それぞれと、折り目方向において同一位置に設けられる。例えば、各折り壁11S’において最も上端部20’側に位置する各凸部60’は、表面11A’側に突出すると共に、その上方側の側壁60S’が折り目方向に直交する同一平面P1上に配置されている。同様に、各折り壁11S’において最も下端部21’側に位置する各凸部60’は、表面11A’側に突出すると共に、その下方側の側壁60S’が折り目方向に直交する同一平面Pn上に配置されている。また、折り目方向において他の位置に設けられた他の凸部60’(例えば、上端部20’側から2番目に配置された凸部60’)も、折り目方向に直交する各平面(例えば、平面P2)上に配置される。
なお、最も上端部20’側、及び最も下端部21’側に位置する各凸部60’それぞれは、上端部20’及び下端部21’から離間されており、凸部60’の側壁60S’は、上端部20’及び下端部21’の端面と同一平面上に配置されていない。但し、凸部60’の側壁60S’は、エンボス加工によって、上端部20’及び下端部21’の端面と同一平面上に配置されていても良い。このような場合、後述するフィルタ濾材を切断する工程を省略することができる。但し、エンボス加工の容易性等を考慮すると、凸部の側壁60S’は、エンボス加工によって、上端部20’及び下端部21’の端面と同一平面上に配置されていないほうが良い。
各凸部60’の先端部60T’それぞれにはシール材90’が凸部60’の長手に沿って線状に塗布される。すなわち、濾材11の折り目方向に直交する各平面P1、P2、・・・、Pnに沿ってシール材90’が濾材に付着させられる。その後、濾材11’は長手方向Nに押し縮められ各折り壁11S’(表面11A’又は裏面11B‘)が近づけられ、隣接するひだ山11M’及びひだ山11M’内部において、対向して配置された凸部60’の先端部60T’同士が接着される。すなわち、上記各平面P1、P2、・・・、Pnにおいて、隣接するひだ山11M’の間、及び各ひだ山11M’の内部がシール材90’によって閉塞されることになる。
その後、濾材11’は、凸部60’が切断されないように、平面P1に沿って切断され、これにより、各凸部60’の上部側の側壁60S’が濾材11’の上端部20’の端面と同一平面に配置される。上述したように、各凸部60は、対向する凸部60にシール材90によって密着している。したがって、上端部20において、隣接する2つのひだ山11Mの間は、略全部分が、凸部60の側壁60S及びシール材90によって気密性をもって閉塞されることなる。濾材11’は、凸部60’が切断されないように、平面Pnに沿っても切断され、これにより、下端部21’において各ひだ山11M’内部は、略全部分が、凸部60’の側壁60S’及びシール材90’によって気密性をもって閉塞されることなる。
なお、濾材11’は、最も上端部20’、下端部21’側に設けられた複数の凸部が配置された平面P1、Pnに沿って切断されたが、他の凸部が配置された平面(例えば、P2等)に沿って切断されても良い。この場合、1枚の濾材から複数のフィルタ濾材が得られても良い。
また、第3及び第4の実施形態では、山頂部11Pが正面側に、谷底部11Qが背面側に配置されるが、山頂部11Pが背面側に配置され、谷底部11Qが正面側に配置されても良い。この場合、枠用シール材50は、上枠部13、下枠部14の奥側の側端部に沿って塗布され、山頂部11Pに密着しつつ、上端部20、下端部21に接着する。
図10は、第5の実施形態に係るエアフィルタを示すための分解斜視図である。第1〜第4の実施形態では、フィルタ濾材11は、接着剤(枠用シール材50)によって、フィルタ枠の内周面に接着されているが、本実施形態では、フィルタ濾材11の各端部20〜23とフィルタ枠の各内周面との間のシール性は、シート状のクッション材で確保されている。以下、本実施形態について、第1の実施形態との相違点について説明する。
フィルタ濾材11の上下左右の端部20〜23には、シート状のクッション材80が、接着剤、粘着剤等によって貼付されている。クッション材80は、例えば繊維材料、発泡体、スポンジ等のシート状の弾性材料で構成される。なお、クッション材80は、フィルタ濾材11に貼付される代わりに、各枠部13〜16の各内周面に貼付されていても良い。
フィルタ濾材11は、フィルタ枠12の正面側からフィルタ枠11の内部に挿入されて、フィルタ枠12の内部に配置される。フィルタ枠12の内部に配置されたフィルタ濾材11は、上下左右の各端部20〜23が、各クッション材80の弾性力によって、各クッション材80に圧接されている。これにより、各枠部13〜16の内周面と、フィルタ濾材11の上下左右の端部20〜23それぞれの間は、各クッション材80によってシールされる。また、フィルタ濾材11の上下左右の端部20〜23それぞれは、クッション材80を介して各枠部13〜16に支持されることとなる。
本実施形態においては、上端部20及び下端部21が第1の実施形態と同様に、シール材によって気密性をもって平面状に形成されている。したがって、上端部20及び下端部21に板部材等を貼付しなくても、上端部20とフィルタ枠11の内周面との間のシール性を確保できる。
また、本実施形態におけるフィルタ濾材11は、フィルタ枠12に固定されずに支持され、取り出し及び挿入が簡単に行えるので、その交換を容易に行うことができる。なお、本実施形態におけるエアフィルタ10は、フィルタ枠12が分解されずに、その正面側からフィルタ濾材11が内部に挿入され、又は取り出されるフロントアクセスタイプのエアフィルタであったが、フィルタ枠12が分解された後、フィルタ濾材11が取り出され又は挿入されるタイプのものでも良い。
なお、本実施形態においては、フィルタ濾材11は、第1の実施形態のフィルタ濾材11のみならず、第2〜第4の実施形態で示したフィルタ濾材11も適用することができる。
また、本実施形態において、各クッション材80は例えば上端部20の略全域に圧接されるように形成されるが、上端部20の左端から右端まで延びていれば全域に圧接されなくても良い。下端部21、左端部22、右端部23に圧接するクッション材80も同様である。但し、第3及び第4の実施形態に係るフィルタ濾材11が適用される場合は、上端部20及び下端部21に圧接するクッション材80は、山頂部11Pと隣接するひだ山11Mの間に配置されたシール材40とに交互に接触しつつ左端から右端まで延びる必要がある。同様に、第2の実施形態に係るフィルタ濾材11が適用される場合、隣接するひだ山11Mの間に配置されたシール材40とひだ山11Mの内部に配置されたシール材40と交互に接触しつつ左端から右端まで延びる必要がある。
第1の実施形態に係るエアフィルタを一部分解して示した分解斜視図である。 第1の実施形態に係るフィルタ濾材の上端部を拡大して示す拡大斜視図である。 第1の実施形態に係るエアフィルタを部分的に示す部分斜視図である。 第1の実施形態に係るフィルタ濾材の製造方法を説明するための模式的な斜視図である。 第2の実施形態に係るフィルタ濾材の一部を上方から見た平面図である。 第3の実施形態に係るフィルタ濾材の一部を上方から見た平面図である。 第4の実施形態に係るフィルタ濾材の一部において、各凸部の先端部同士を離間させた状態を示す斜視図である。 第4の実施形態に係るフィルタ濾材の一部を上方から見た平面図である。 第4の実施形態に係るフィルタ濾材の製造方法を説明するための模式的な斜視図である。 第5の実施形態に係るエアフィルタを一部分解して示した分解斜視図である。
符号の説明
10 エアフィルタ
11 フィルタ濾材
11A 表面
11B 裏面
11M ひだ山
11P 山頂部
11Q 谷底部
11S 折り壁
12 フィルタ枠
20 上端部
21 下端部
22 左端部
23 右端部
30 セパレータ
40、90 線状シール材
50 枠用シール材
60 凸部
80 クッション材

Claims (11)

  1. 所定の折り目に沿ってひだ折り加工されひだ山が多数形成されたフィルタ濾材において、
    前記折り目方向における端部において、表裏面の少なくともいずれか一面に、シール材が設けられ、前記シール材によって前記端部において隣接する前記ひだ山の間の谷底部内部を含む部分が気密性をもって閉塞されることを特徴とするフィルタ濾材。
  2. 前記シール材は前記濾材の表裏両面に設けられ、前記ひだ山内部の山頂部内部を含む部分も前記シール材によって気密性をもって閉塞されることを特徴とする請求項1に記載のフィルタ濾材。
  3. 前記端部及び前記シール材は、平面状に一体に形成されることを特徴とする請求項2に記載のフィルタ濾材。
  4. 前記シール材は前記端部に沿って線状に設けられ、隣接するひだ山の対向する前記一面に設けられた前記線状シール材同士が密着することを特徴とする請求項1に記載のフィルタ濾材。
  5. 前記隣接するひだ山の対向する折り壁には、エンボス加工によって凸部が互いに近づき合うように形成され、前記凸部の先端部同士が前記シール材によって接着されており、前記端部において前記隣接するひだ山の間は、前記谷底部内部を含む部分が、前記凸部の側壁と前記シール材によって気密性をもって閉塞されることを特徴とする請求項1に記載のフィルタ濾材。
  6. 前記シール材は、接着剤が表面に被膜された糸、合成樹脂、又は両面に接着剤が被膜されたテープであることを特徴とする請求項1に記載のフィルタ濾材。
  7. 所定の折り目に沿ってひだ折り加工されひだ山が多数形成されたフィルタ濾材と、
    前記フィルタ濾材において、前記折り目方向における端部の表裏面の少なくとも一面に設けられることにより、前記端部において隣接する前記ひだ山の間の谷底部内部を含む部分を気密性をもって閉塞する濾材用シール材と、
    前記フィルタ濾材を内部に収納するフィルタ枠と、
    前記フィルタ濾材の端部を、その端部に対向するフィルタ枠の内周面に接着させる枠用シール材とを備え、
    前記枠用シール材は、前記隣接するひだ山の間に配置された濾材用シール材、及び各ひだ山の山頂部に交互に密着しつつ、前記ひだ山が並べられている方向に線状に延びていることを特徴とするエアフィルタ。
  8. 所定の折り目に沿ってひだ折り加工されひだ山が多数形成されたフィルタ濾材と、
    前記フィルタ濾材において、前記折り目方向における端部の表裏両面に設けられることにより、前記端部において隣接する前記ひだ山の間の谷底部内部を含む部分、及びひだ山内部の山頂部内部を含む部分を気密性をもって閉塞する濾材用シール材と、
    フィルタ濾材を内部に収納するフィルタ枠と、
    前記フィルタ濾材の端部を、その端部に対向するフィルタ枠の内周面に接着させる枠用シール材とを備え、
    前記枠用シール材は、前記隣接するひだ山の間に配置された濾材用シール材、及び前記ひだ山内部に配置された濾材用シール材に交互に密着しつつ、前記ひだ山が並べられている方向に線状に延びていることを特徴とするエアフィルタ。
  9. 所定の折り目に沿ってひだ折り加工されひだ山が多数形成されたフィルタ濾材と、
    前記フィルタ濾材において、前記折り目方向における端部の表裏面の少なくともいずれか一面に設けられることにより、前記端部において隣接する前記ひだ山の間の谷底部内部を含む部分を気密性をもって閉塞する濾材用シール材と、
    前記フィルタ濾材を内部に収納するフィルタ枠と、
    前記端部と、その端部に対向するフィルタ枠の内周面との間に配置され、これらの間をシールするクッション材と
    を備えることを特徴とするエアフィルタ。
  10. 濾材を所定の折り目に沿ってひだ折り加工して多数のひだ山を形成すると共に、前記濾材の折り目方向の端部において、表裏面の少なくともいずれか一面に、シール材を接着する第1の工程と、
    隣接する前記ひだ山の対向する前記一面を近づけ、前記端部において前記隣接するひだ山の間の谷底部内部を含む部分をシール材によって閉塞し、その部分を気密性をもたせる第2の工程と
    を備えるフィルタ濾材の製造方法。
  11. 濾材を所定の折り目に沿ってひだ折り加工して多数のひだ山を形成すると共に、前記濾材の折り目方向に直交する平面に沿って、前記濾材の表裏面の少なくともいずれか一面にシール材を付着させる第1の工程と、
    隣接するひだ山の対向する前記一面を近づけ、前記平面に沿って、隣接する前記ひだ山の間の谷底部内部を含む部分を前記シール材によって閉塞する第2の工程と、
    前記濾材を前記平面に沿って切断し、前記シール材を前記濾材の折り目方向における端部に配置させることにより、前記端部において前記谷底部内部を含む部分が閉塞される第3の工程と
    を備えるフィルタ濾材の製造方法。
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