JP2002017583A - 穀物保冷装置 - Google Patents

穀物保冷装置

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JP2002017583A
JP2002017583A JP2000200250A JP2000200250A JP2002017583A JP 2002017583 A JP2002017583 A JP 2002017583A JP 2000200250 A JP2000200250 A JP 2000200250A JP 2000200250 A JP2000200250 A JP 2000200250A JP 2002017583 A JP2002017583 A JP 2002017583A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】穀物投入時、高温多湿の外気が一度に収納庫内
に侵入した際、その空気が収納庫内に長時間滞留して冷
却され結露となることを防止することができ、穀物を長
期保存するのに適した環境を保持することができる、低
価格で小スペースな穀物保冷装置を提供する。 【解決手段】周壁10aが断熱部材によって箱状に形成
され、上方の開口部に開閉自在に取り付けられた蓋部材
11を有する外箱2内に配置された穀物容器3と、その
外周を冷気が循環する循環部5と、吸熱部4a、排熱部
4bとからなるベルチェ冷却部4と、吸熱部4aで発生
した結露水を処理する手段を備えた穀物保冷装置1にお
いて、前記外箱の周壁2aと前記穀物容器3の上部開口
端部との嵌合部に、当該穀物容器3の内部と前記循環部
5を連通する所定幅の連通溝を形成して、高温多湿の外
気と低温低湿の循環部5の冷気とを速やかに交換するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、白米等の穀物を
低温、かつ低湿状態に貯蔵する穀物保冷装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】穀物が傷み易い季節において、高温多湿
の外気が穀物容器内に侵入しても、常に鮮度を保ち、長
期保存可能な穀物保冷装置として、例えば、特開平11
−206592号に記載の冷蔵装置が知られている。従
来技術として、この穀物保冷装置の概略構成を説明す
る。
【0003】図6は従来技術として、特開平11−20
6592号に記載の冷蔵装置の外観斜視図、図7は縦断
面図、および図8は横断面図である。この冷蔵装置50
は、上部に白米等の穀物30を投入するための開閉蓋5
1が設置された直方体形状のハウジング52を有し、こ
のハウジング52の内部には穀物30を収容するための
収納庫53と、この収納庫53の側壁53aの外側に沿
って空気を循環させる循環層54と、この循環層54の
空気を冷却するペルチェ冷却装置56とを備え、前記収
納庫53の側壁53aに、収納庫53の内部と循環層5
4を連通する連通孔55を設けている。その微小な開口
を介して収納庫53に侵入した高温多湿の空気は少量ず
つ循環層54に導かれ、この循環層54内で冷却装置5
6の吸熱部56aによって除湿される。
【0004】収納庫53の上方には、開閉蓋51を開け
た状態で穀物30を投入できる投入口53bが設けら
れ、下方には、収納庫53内から所望の量の穀物30を
計量装置57に払い出す払出し口53cが設けられてい
る。この払出し口53cに接続された計量装置57の下
方には、払い出された穀物30を取得する取出容器58
がハウジング52に対して取出し自在に設置されてい
る。
【0005】収納庫53の周囲は一定の間隔を開けて断
熱壁59によって囲まれ、この空間はペルチェ冷却装置
56によって冷却された空気が循環する循環層54とな
っている。したがって、このペルチェ冷却装置56によ
って冷却された空気が媒体となって収納庫53を周囲全
体から冷却し、内部に収納された穀物の熱を吸収するこ
とができる。また、収納庫53と断熱壁59との間には
所定の間隔でスペーサ60が挿入されており、これらの
スペーサ60によって空気の循環層54が形成されてい
る。
【0006】循環層54の空気を冷却するためのペルチ
ェ冷却装置56は、収納庫53に対してハウジング52
の前・後面パネル52a、52bの内、後面パネル52
b側に設置されている。ペルチェ冷却装置56は、循環
層54の内部に位置し、収納庫53の側面に沿って上下
に延びる吸熱部56aと、ハウジング52の後面パネル
52b側、すなわち、吸熱部56aの外側に位置する排
熱部56bとを備え、これら吸熱部56aと排熱部56
bとは冷却ユニット56cによって連結されている。ペ
ルチェ冷却装置56によって冷却された循環層54にお
ける冷気の循環効率を高めるため、循環ファン61が設
けられ、収納庫53の周囲全体から均一な状態で冷却す
ることができる。また、排熱部56bの下部には放熱を
促進させる排熱ファン62が設置されている。
【0007】収納庫53に侵入した空気の一部が微小な
連通孔55、特に、循環ファン61の吹出側に位置する
連通孔55を介して少量ずつ循環層54に導かれるが、
この導かれる程度は、連通孔55の大きさや数等によっ
て抑制できる。
【0008】収納庫53内の空気が除湿され過ぎない程
度、さらに、穀物30自体の吸湿性が生かされる程度に
連通孔55の大きさや数が設定される。したがって、多
量の高温多湿の空気が収納庫53内に侵入するような悪
条件下でも、貯蔵された穀物を乾燥させ過ぎずに、収納
庫53内を除湿でき、収納庫53の側壁53aに結露が
発生するのを防止できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の冷蔵装置、即
ち、穀物保冷装置50では、収納庫53の側壁53aの
全周に複数個の連通孔55を配列させ、収納庫53内の
循環層54に導くことができるも、その大きさと数には
限界があり、特に、大きさについては、必然的に穀物3
0より小さいサイズにしなければならないという制約を
受ける。さらに、収納庫53の側壁53aの全周に複数
個の連通孔55を配列させることは、加工工数の増大を
招き、低価格な一般家庭向け穀物保冷装置を提供するた
めの障害となる。
【0010】通常、収納庫53内の穀物30が減少し、
補充のため穀物30を投入した時に、穀物30と同時に
外部の高温多湿の空気が侵入するが、こうした収納庫5
3内の空気は、冷却された循環層54内の冷気とは容易
に交換されない。すなわち、気圧差の関係で循環層54
内の冷気が侵入することはあっても、高温多湿の空気が
速やかに循環層54に導かれることは余り望めない。高
温多湿の空気がこの収納庫53内に滞留した状態で、循
環層54内の冷気によって収納庫53が冷却されると、
側壁53aに結露が発生したり、穀物30の表面に結露
水が発生して、かびの発生をはじめ、穀物30を長期保
存するのに適した環境を保持できないという問題があ
る。
【0011】こうした問題を解決するためには、収納庫
53と循環層54を連通する通路を可能な限り大きく
し、速やかに高温多湿の空気を循環層54に流出させ
て、循環層54内の低温低湿の冷気と交換させることが
望ましい。
【0012】例えば、本発明者らは、穀物保冷装置の結
露発生メカニズムを解析し、その要因として、(1)装
置自体の機密性、(2)冷却部の構造、(3)ドレンの
構造と配置、を取り上げ、種々の試作評価を行って成果
をあげてきた。
【0013】しかしながら、穀物保冷装置に対する市場
の要求は益々厳しくなり、従来のままでは、品質・機能
は無論のこと、低価格と小スペース化の要求に応えるこ
とができない状況となった。そこで、低価格と小スペー
ス化という課題を最優先にして、前記した結露発生に及
ぼす影響を見極めるために、冷却能と機密性との関係を
調査した。その結果、最悪条件下においても冷却効率を
低下させず、結露発生を最小限に抑制できる構成を明確
にすることができた。
【0014】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたものであり、穀物保冷装置において、簡単な構成
で、かつ、低コストで収納庫内の結露発生を防止するこ
とができる。特に、穀物投入時、高温多湿の空気が一度
に侵入し、その空気が収納庫内に長時間滞留して冷却さ
れ結露となるような最悪条件下においても、結露発生を
防止することができ、安定して長期間、穀物を最適な品
質に冷蔵保存することができる、低価格で信頼性の高い
穀物保冷装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述した課題を解決するために、本発明では、周壁が断熱
部材によって箱状に形成され、上方の開口部に開閉自在
に取り付けられた蓋部材を有する外箱と、底部が排出口
に向って下方に傾斜した側壁により形成された穀物容器
と、この穀物容器の外周を冷気が循環するように前記外
箱との間に形成された循環部と、この循環部内に設けら
れ、冷気を循環させる吸熱ファンを有する吸熱部、およ
び循環部外に設けられ、排熱ファンを有する排熱部とか
らなるペルチェ冷却部と、前記吸熱部で発生した結露水
を回収する結露トレイと、この結露トレイおよび前記排
熱部よりも低位置に設けられ、結露水を蒸発させる蒸発
トレイと、前記結露トレイと前記蒸発トレイとを連通
し、前記結露トレイに溜まった結露水を前記蒸発トレイ
に排出するドレンとを備えた穀物保冷装置において、前
記周壁と前記穀物容器の上部開口端部との嵌合部に、当
該穀物容器の内部と前記循環部を連通する所定幅の連通
溝を形成したことにより、高温多湿の空気と循環層内の
冷気とを速やかに交換ができ、穀物容器内の空気を低温
低湿な循環層内の冷気と略同等にすることができる。し
たがって、穀物を長期保存するのに適した環境、すなわ
ち、乾燥し過ぎることもなく、また、結露水を発生する
こともない最適状態に保持することができる。
【0016】さらに、連通溝を前記周壁に形成するよう
にすれば、別段、連通孔を加工することなく、周壁の成
形と同時に精度よく形成することができる。したがっ
て、量産性に優れ、低価格な穀物保冷装置を提供するこ
とができる。
【0017】さらに、加工工数をかけずに、この連通溝
を複数箇所に形成することもでき、装置のサイズに見合
った、所定容積の連通溝の形成が可能となり、設計、お
よび製作の自由度が大きい。
【0018】一方、前記穀物容器の開口端部が内側に折
曲された平坦な縁を有し、この穀物容器の縁と側壁に前
記周壁が嵌合されているため、連通溝が穀物容器の最上
段に設けられ、従来の連通孔のように穀物の量にその形
成位置が制約されることはない。また、穀物容器内と循
環部とは、所謂ラビリンス構造を形成する連通溝となっ
て、穀物や穀物粉等が循環部へ流出することなく、空気
のみの交換が行える。
【0019】前記外箱は、一対の対向する側壁と、この
側壁を連結する底部とからなるコの字状の基部と、前記
冷却部が取り付けられた背面パネルと、開閉自在に取り
付けられた取出ドアを一体に有する正面パネルと、これ
ら上方の開口部に嵌合され、開閉自在に取り付けられた
前記蓋部材を有する枠部材とからなり、この枠部材に前
記連通溝を形成することにより、シンプル、かつ、部品
点数が少ない構造となり、小スペース化が実現でき、一
般家庭においても場所をとらず、手軽に設置できるサイ
ズの装置を提供することができる。また、装置自体の組
み立て作業も簡素化でき、低コスト化が図れる。
【0020】前記枠部材の外表面に薄肉の化粧板が被覆
され、この化粧板の端部と前記穀物容器の開口端部とが
所定のすきまをもって重合する構成を採用することによ
り、前記したラビリンス効果がより強力に発揮でき、穀
物や穀物粉等が循環部へ流出するのをさらに抑制するこ
とができる。
【0021】前記枠部材の外側面に複数個の凹溝を形成
し、前記化粧板に形成した突条をこの凹溝に係合すれ
ば、外観上の美感だけでなく、ガタなく化粧板を低コス
トで固定することができ、機密性を高め、枠部材自体の
強度を向上させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について実施
例に基いて以下の順序で説明する。 A.全体構成 B.外箱 C.穀物容器 D.計量部 E.循環部 F.冷却部
【0023】A.全体構成 図1は本発明に係る穀物保冷装置の外観形状の斜視図を
示しており、図2にその外箱2の分解斜視図を示してい
る。また、図3は、穀物保冷装置1の概略構成を縦断面
図で示している。
【0024】穀物保冷装置1は、外箱2と白米等の穀物
を貯蔵する穀物容器3と、この穀物容器3を冷却する冷
却部4と、冷却部で冷却した空気を、穀物容器3の周囲
に循環させて、貯蔵している穀物を所定の環境下に保持
する循環部5と、穀物容器3の下方に配設され、所望の
量だけ穀物を排出する計量部6と、この計量部6で排出
された穀物を出し入れ自在に収容する取出容器7とから
構成されている。
【0025】図2に示すように、外箱2は概略直方体形
状をし、基部8と正面パネル9、背面パネル10、およ
び蓋11とからなっている。基部8は、底部8aと、こ
の底部8aに垂設され、一対の対向する側壁8b、8b
とで略コの字状をなし、開放した側部を正面パネル9と
背面パネル10とを嵌めこむことにより四方を塞ぐよう
にした構造である。また、開放した上方には、その四隅
の開口部を連結し、蓋部材11を開閉自在に取り付けた
枠部材12が嵌めこまれる。正面パネル9には、取出容
器7から計量排出された穀物を取出すための取出ドア1
3が、開閉自在に一体に取り付けられている。一方、図
3に示すように、背面パネル10には、ペルチェ効果を
利用した冷却部4がその表裏に取り付けられている。こ
の冷却部4で冷却された空気は、外箱2と穀物容器3と
の間に形成された循環部5を流動循環し、穀物容器3の
外周を冷却する。
【0026】図3に示すように、穀物容器3は四方が側
壁3aにより矩形状に形成され、その底面3bが排出口
3cに向って下方に傾斜している。この穀物容器3の下
方には、前記排出口3cに連通して計量部6が配設さ
れ、所望の量の穀物を取出容器7内に定量排出する。
【0027】B.外箱 図3に示すように、外箱2は、周壁2aが発泡スチロー
ル等の発泡体からなる断熱材で形成され、この外表面が
プラスティック等の化粧板2bで覆われている。蓋部材
11は、前面から上下に開閉自在で、穀物を補充する投
入口となっている。また、枠部材12と開閉機構11a
を介して連結されており、この枠部材12と当接する部
位にはパッキン11bが装着され密着性を高めている。
一方、枠部材12は、基部8と正面パネル9、および背
面パネル10を組み立てた状態で矩形状をなす四隅を連
結する。
【0028】図1に示すように、正面パネル9の下部に
は取出ドア13が開閉機構13aを介して一体に取付け
られ、横方向に開閉自在になっている。この取出ドア1
3を開けると、操作盤14が開口しており、計量部6と
連携して所望の量を指定すれば取出容器7に穀物を排出
することができる。
【0029】図3に示すように、背面パネル10の外壁
10aは、前記した化粧板2bより一段板厚の厚い化粧
板からなり、後述する冷却部4が取付けられている。ま
た、冷却部4で放熱した空気や、内部から排出された結
露水の蒸発による湿気が直接上方に対流しないように、
外壁10aの上部には遮蔽板10bが設けられている。
さらに、外壁10aの底部には、前記した結露水の床面
への漏れを防止するために受け板10cが一体に設けら
れている。
【0030】C.穀物容器 図3に示すように、穀物容器3は、その底部3bが排出
口3cに向って下方に傾斜し、四方が側壁3aにより矩
形状に形成されているため、先入れ先出しで冷蔵保存さ
れた穀物を滞留させることなく、有効に排出させること
ができる。ここで、穀物容器3の形状は矩形状に限ら
ず、四隅に円弧状の丸みを形成すれば、側壁3aの内周
隅部に穀物粉等の詰まりを発生せず、さらに、外周にお
ける冷気の循環効率を向上させることができる。
【0031】また、穀物容器3は、熱伝導性の高い金属
製の薄板からなる側壁3aで形成され、外周を循環する
冷気により、その内部が効率良く冷却され、長期にわた
り、貯蔵した穀物を常に適正な環境下に保持することが
できる。
【0032】穀物投入時、一時的に高温多湿の外気が侵
入しても、速やかに低温低湿の循環部5の冷気との交換
が可能となっている。すなわち、図4の部分拡大断面図
に示すように、この穀物容器3と前記した枠部材12と
の嵌合部には、所定幅の連通溝12a、12bが設けら
れている。この連通溝12a、12bは例えば、前記し
た枠部材12の断熱材に矩形状のスリット等を金型成形
により形成される。
【0033】穀物容器3の開口した縁3eは、内側に折
曲されて平坦に形成され、さらに端部3fは僅かに縁曲
げされ、枠部材12に被覆された化粧板2bの縁部と重
合している。こうした両部材の嵌合部は、外箱2に対す
る穀物容器3の位置決め固定と共に、複雑なラビリンス
構造をなしているため、穀物投入時等に、穀物、あるい
は穀物粉等が循環部5に流入するようなことはない。矢
印は穀物容器3に侵入した高温多湿の外気が循環部5に
排出される流路を模式的に表している。
【0034】図5(a)は枠部材12の平面図、(b)
はその断面図を示す。枠部材12の穀物容器3との嵌合
部12cには前記した連通溝12aと12bが形成され
ている。実施例では四方の嵌合部12ca〜dの内、冷
却部4側の嵌合部12caを挟んで両側の嵌合部12c
bと12ccに連通溝12a、12bが合計3箇所形成
されている。この深さ、数、および幅は穀物容器3の容
積や開口部寸法等によって適宜変更される。
【0035】この枠部材12の外側面には複数の凹溝1
2dが形成され、図示しない化粧板2bに形成した突条
が係合する。したがって、被覆された化粧板2bがガタ
なく、枠部材12に固定され、外観上の美感だけでな
く、機密性を高め、枠部材12自体の剛性が向上する。
【0036】一方、枠部材12は発泡スチロールが使用
され、型成形により前記した連通溝12a、12bや凹
溝12dが別段の加工なしに形成できる。発泡スチロー
ル(ポリスチレン)は、ビーズを作り、炭化水素を含む
発泡性ビーズを一旦予備発泡させ、熟成し、これを金型
に詰めて融着させて製造されるが、これに限らず、発泡
ポリエチレン、発泡ポリプロピレン等が例示できる。こ
れらの発泡体は、極軽量で、断熱性、耐衝撃性、剛性等
の面で優れている。発泡倍率は40〜50倍のものを使
用している。
【0037】D.計量部 図3に示すように、計量部6は、穀物容器3の下方、そ
の排出口3cに連通して配設されている。回転自在に支
持された円筒状ドラム6aの外周には所定の枚数の歯6
bが形成され、この歯6bに噛合する複数の歯6cを有
するレバー6dが揺動可能に支持されている。このレバ
ー6dは操作盤14の操作により、揺動角度が変化し、
その角度に応じて前記排出口3cと連通するドラム6a
の開口面積が変化し、所望の量の穀物を取出容器7内に
排出させることができる。計量部6はこのような機構を
例示したが、これに限らず種々の機構を採用することが
できる。
【0038】E.循環部 図3に示すように、循環部5は、外箱2と穀物容器3と
の間に形成され、後述する冷却部4によって冷却された
空気を、穀物容器3の外周に沿って流動循環させる通路
をなしている。外箱2の周壁2aには、複数箇所に突条
2cが形成され、穀物容器3の位置決め用スペーサの役
目をなしている。この突条2c間に挟まれて循環部5が
構成されているが、突条以外に突起を複数箇所点在させ
ても良い。この突条2cは、周壁2aをなす断熱材を成
形する時に型形成されるため、加工が不要で、低コスト
化に対し有効である。さらに、断熱材と一体であるた
め、部品点数が増えず、組立作業も簡素化ができ、熟練
を必要としない。
【0039】F.冷却部 図3は図1の断面III―IIIを示す縦断面図である。背面
パネル10の外壁10aの内側には吸熱部4a、外側に
は排熱部4bがそれぞれ取付けられている。この冷却部
4はペルチェ効果を利用した電子冷却器である。このペ
ルチェ効果に関する詳細説明はここでは省略し、概略説
明に止める。直流電流を通電させると、n形半導体の電
子が一方の金属板から他方の金属板へ移動し、p形半導
体の正孔が一方の金属板から他方の金属板へと移動す
る。ここで移動する電子と正孔は、一方の金属板側で熱
を吸収して、他方の金属板側で熱を放出する。これによ
って一方の金属板では吸熱作用が起き、他方の金属板で
は発熱作用が起きる。
【0040】吸熱部4aと排熱部4bは、連結部4cに
よって電気的に導通可能に結合されている。この吸熱部
4aは軽量なアルミニウム合金等の金属からなる多層の
フィン4aaを一体に有し、その表面は親水性の良いア
ルマイト処理が施されている。撥水処理を行うと、表面
に結露水の水滴が残り、表面張力による水の膜が形成さ
れ、熱伝達効率が低下する。吸熱ファン4abは、これ
らのフィン4aaに空気を当てて冷却し、その冷気を循
環部5に流動循環させる。吸熱フィン4aaは水平方
向、多層に形成され、その一端に吸熱ファン4abが配
設されている。
【0041】排熱部4bは多層のフィン4baを有する
単一の部材からなっている。吸熱部4aのフィン4aa
と異なり、排熱部4bのフィン4baは垂設されてお
り、その下部近傍には放熱を促進させるために一対の排
熱ファン4bbが配設されている。また、この排熱ファ
ン4bbから吹出される空気をフィン4baに集中させ
るために、フィン4baの下部を覆うようにテーパ状に
傾斜したダクト4bcが設けられている。排熱部4bも
吸熱部4a同様、軽量なアルミニウム合金等の金属で形
成されている。
【0042】前記した吸熱部4aの下方には、この吸熱
部4aのフィン4aaから滴下した結露水を受ける結露
トレイ15が取付けられ、前記した排熱部4bの下方に
取り付けられた蒸発トレイ16と排出口17を介して連
通している。この蒸発トレイ16に溜まった結露水は自
己蒸発する。電源装置4dは、家庭用の交流電源をAC
・DC変換器によって直流に変換し、これをペルチェ冷
却部4と、吸熱部4a、排熱部4bに供給される。ま
た、蒸発トレイ16内には、溜まった結露水を吸水する
吸湿材16aが備えられており、結露水の蒸発を促進さ
せることができる。この吸湿材16aは、ガラス繊維を
ハニカム状に形成したものを用いている。
【0043】排出口17にはドレン18が装着され、結
露トレイ15で受けた結露水を蒸発トレイ16に排出さ
せる。ドレン18は、中空のEPR(エチレン・プロピ
レンゴム)で形成されている。この種のエラストマは、
衝撃にも強く、物がぶつかっても変形や破損するような
ことはない。さらに、エチレン・プロピレン共重合体E
PMに不飽和基を有するEPDM(エチレン・プロピレ
ン・ジエン)を採用すれば、この種のドレンに求められ
る耐水性、耐熱性にも富み、長期間の使用に適してい
る。
【0044】以上、本発明の実施の形態について説明を
行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定され
るものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨
を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実
施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特
許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の
範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更
を含む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の穀物保冷装置の外観を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の穀物保冷装置に係る外箱の概略分解斜
視図である。
【図3】本発明の穀物保冷装置の縦断面図(図1の断面
III―III)である。
【図4】本発明に係る枠部材と穀物容器の嵌合部を示す
部分拡大断面図である。
【図5】(a)本発明に係る枠部材の平面図である。 (b)同上断面B―Bを示す断面図である。
【図6】従来の穀物保冷装置の外観形状を示す斜視図で
ある。
【図7】従来の穀物保冷装置を示す縦断面図(図6の断
面VII―VII)である。
【図8】従来の穀物保冷装置を示す横断面図(図6の断
面VIII―VIII)である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・穀物保冷装置 2・・・・・・・・外箱 2a・・・・・・・周壁 2b・・・・・・・化粧板 2ba・・・・・・重合部 3・・・・・・・・穀物容器 3a・・・・・・・側壁 3b・・・・・・・底部 3d・・・・・・・排出口 3e・・・・・・・縁 3f・・・・・・・端部 4・・・・・・・・冷却部 4a・・・・・・・吸熱部 4aa、4ba・・フィン 4ab・・・・・・吸熱ファン 4b・・・・・・・排熱部 4bb・・・・・・排熱ファン 4bc・・・・・・ダクト 4c・・・・・・・連結部 4d・・・・・・・電源装置 5・・・・・・・・循環部 6・・・・・・・・計量部 6a・・・・・・・ドラム 6b、6c・・・・歯 6d・・・・・・・レバー 7・・・・・・・・取出容器 8・・・・・・・・基部 8a・・・・・・・底部 8b・・・・・・・側壁 9・・・・・・・・正面パネル 10・・・・・・・・背面パネル 10a・・・・・・・外壁 10b・・・・・・・遮蔽板 10c・・・・・・・受け板 11・・・・・・・・蓋部材 11a、13a・・・開閉機構 11b・・・・・・・パッキン 12・・・・・・・・枠部材 12a、12b・・・連通溝 12c・・・・・・・嵌合部 12ca・・・・・・嵌合部 12cb・・・・・・嵌合部 12cc・・・・・・嵌合部 12cd・・・・・・嵌合部 12d・・・・・・・凹溝 13・・・・・・・・取出ドア 14・・・・・・・・操作盤 15・・・・・・・・結露トレイ 16、21・・・・・蒸発トレイ 17・・・・・・・・排水口 18・・・・・・・・ドレン 30・・・・・・・・穀物 50・・・・・・・・冷蔵装置 51・・・・・・・・開閉蓋 52・・・・・・・・ハウジング 52a・・・・・・・正面パネル 52b・・・・・・・後面パネル 53・・・・・・・・収納庫 53a・・・・・・・側壁 53b・・・・・・・投入口 53c・・・・・・・払出し口 54・・・・・・・・循環層 55・・・・・・・・連通孔 56・・・・・・・・ペルチェ冷却装置 56a・・・・・・・吸熱部 56b・・・・・・・排熱部 56c・・・・・・・冷却ユニット 57・・・・・・・・計量装置 58・・・・・・・・取出容器 59・・・・・・・・断熱壁 60・・・・・・・・スペーサ 61・・・・・・・・循環ファン 62・・・・・・・・排熱ファン
フロントページの続き Fターム(参考) 3L045 AA04 BA01 CA02 DA04 EA01 PA04 4B066 DD42 4B069 AA03 CA02 HA18

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周壁が断熱部材によって箱状に形成され、
    上方の開口部に開閉自在に取り付けられた蓋部材を有す
    る外箱と、底部が排出口に向って下方に傾斜した側壁に
    より形成された穀物容器と、この穀物容器の外周を冷気
    が循環するように前記外箱との間に形成された循環部
    と、この循環部内に設けられ、冷気を循環させる吸熱フ
    ァンを有する吸熱部、および循環部外に設けられ、排熱
    ファンを有する排熱部とからなるペルチェ冷却部と、前
    記吸熱部で発生した結露水を回収する結露トレイと、こ
    の結露トレイおよび前記排熱部よりも低位置に設けら
    れ、結露水を蒸発させる蒸発トレイと、前記結露トレイ
    と前記蒸発トレイとを連通し、前記結露トレイに溜まっ
    た結露水を前記蒸発トレイに排出するドレンとを備えた
    穀物保冷装置において、 前記周壁と前記穀物容器の上部開口端部との嵌合部に、
    当該穀物容器の内部と前記循環部を連通する所定幅の連
    通溝を形成したことを特徴とする穀物保冷装置。
  2. 【請求項2】前記連通溝を前記周壁に形成した請求項1
    に記載の穀物保冷装置。
  3. 【請求項3】前記連通溝を複数箇所に形成した請求項1
    または2に記載の穀物保冷装置。
  4. 【請求項4】前記穀物容器の開口端部が内側に折曲され
    た平坦な縁を有し、この穀物容器の縁と側壁に前記周壁
    が嵌合されている請求項1乃至3いずれかに記載の穀物
    保冷装置。
  5. 【請求項5】前記外箱は、一対の対向する側壁と、この
    側壁を連結する底部とからなるコの字状の基部と、前記
    冷却部が取り付けられた背面パネルと、開閉自在に取り
    付けられた取出ドアを一体に有する正面パネルと、これ
    ら開放した上方の開口部に嵌合され、開閉自在に取り付
    けられた前記蓋部材を有する枠部材とからなり、この枠
    部材に前記連通溝を形成した請求項1乃至4いずれかに
    記載の穀物保冷装置。
  6. 【請求項6】前記枠部材の外表面に薄肉の化粧板が被覆
    され、この化粧板の端部と前記穀物容器の開口端部とが
    所定のすきまをもって重合している請求項5に記載の穀
    物保冷装置。
  7. 【請求項7】前記枠部材の外側面に複数個の凹溝を形成
    し、前記化粧板に形成した突条をこの凹溝に係合した請
    求項6に記載の穀物保冷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005180795A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子冷却ユニットを備えた断熱パネル
EP3397491A4 (en) * 2016-01-02 2019-12-04 Sd3D Inc. HEATED AND ADAPTIVE CONSTRUCTION FOR 3D PRINTERS
KR102591016B1 (ko) * 2023-07-07 2023-10-19 연제윤 쌀 냉장고

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