JP2002017567A - 圧力炊飯器 - Google Patents

圧力炊飯器

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JP2002017567A
JP2002017567A JP2000209928A JP2000209928A JP2002017567A JP 2002017567 A JP2002017567 A JP 2002017567A JP 2000209928 A JP2000209928 A JP 2000209928A JP 2000209928 A JP2000209928 A JP 2000209928A JP 2002017567 A JP2002017567 A JP 2002017567A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイズ、実際の炊飯容量、炊飯メニュー等の
炊飯条件に応じて最適な圧力投入を可能とし、安定した
おいしいご飯を炊飯できるようにする。 【解決手段】 炊飯鍋2と、該炊飯鍋2を収容する炊飯
器本体3と、炊飯鍋2を加熱する加熱手段(誘導加熱コ
イル6)と、炊飯器本体3に開閉可能に取り付けられ炊
飯鍋2の開口部を閉塞する蓋体8と、該蓋体8に設けた
圧力投入手段とを備えた圧力炊飯器において、炊飯鍋2
によって炊飯可能な最大容量に応じて圧力投入手段によ
る圧力投入時間を設定する圧力投入時間設定手段(マイ
コン33)を設けた構成とする。そして、ユーザが設定
した炊飯メニューに応じて圧力投入時間を調節する。ま
た、実際の炊飯容量に応じて圧力投入時間を調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炊飯鍋内の圧力投
入時間を調整することができる圧力炊飯器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の圧力炊飯器は、沸騰温度
を高くして粘りのあるおいしいご飯を炊き上げるため
に、蓋体に調圧弁が配設されている。この調圧弁は、蓋
体の内蓋側に設けた排気口を自重によって閉じる加圧機
構を備えている。そして、炊飯開始時は排気口を開放し
ておき、炊飯鍋の内部が所定温度に上昇すると、また
は、所定時間経過すると、前記加圧機構を動作させて排
気口を閉じ、炊飯鍋内を大気圧以上の圧力まで上昇させ
る。そして、炊飯鍋内の圧力が所定の圧力より高くなる
と、その圧力で加圧機構が押し上げられ、蒸気とともに
圧力が大気に開放され、圧力が下がると、加圧機構が降
下する。このように、加圧機構が上下動することで、炊
飯鍋内が設定したピーク圧力に保持される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記圧
力炊飯器は、炊飯可能な最大容量が10サイズ(5.5
カップ)や18サイズ(10カップ)等、種々のサイズ
のものが存在する。また、ユーザが実際に炊飯する際に
は、炊飯容量や炊飯メニュー等の条件が異なる。そのた
め、種々のサイズに拘わらず略同一の制御フローで炊飯
可能とするためには、炊飯鍋内に投入するピーク圧力を
同一にする必要がある。この場合、前記調圧弁の加圧機
構をサイズ別に専用に設ける必要があり、生産性が悪い
うえ、コスト高になるという問題がある。
【0004】なお、コストダウンを図るために、各サイ
ズの圧力炊飯器に、同一の加圧機構を適用すると、加圧
機構の上下動が変化して炊飯鍋内のピーク圧力が変わる
ため、安定したおいしい炊き上がり状態を確保できな
い。
【0005】そこで、本発明では、サイズ、実際の炊飯
容量、炊飯メニュー等の炊飯条件に応じて最適な圧力投
入を可能とし、安定したおいしいご飯を炊飯できるよう
にすることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の圧力炊飯器は、炊飯鍋と、該炊飯鍋を収容
する炊飯器本体と、前記炊飯鍋を加熱する加熱手段と、
前記炊飯器本体に開閉可能に取り付けられ前記炊飯鍋の
開口部を閉塞する蓋体と、該蓋体に設けた圧力投入手段
とを備えた圧力炊飯器において、炊飯可能な最大容量に
応じて前記圧力投入手段による圧力投入時間を設定する
圧力投入時間設定手段を設けた構成としている。
【0007】前記圧力炊飯器によれば、炊飯可能な最大
容量(サイズ)に応じて圧力を投入する時間を設定する
ため、サイズが異なる炊飯器でも、同一の圧力投入手段
を搭載し、同一のプログラムで炊飯制御を実行すること
ができる。
【0008】前記圧力炊飯器では、前記炊飯器本体また
は蓋体は炊飯メニューを選択するスイッチを備え、ユー
ザが設定した炊飯メニューに応じて前記圧力投入時間を
調節するようにすることが好ましい。また、実際の炊飯
容量を検出する炊飯容量検出手段を設け、検出した炊飯
容量に応じて圧力投入時間を調節するようにすることが
好ましい。これらのようにすれば、安定したおいしい炊
き上がり状態を確保できる。
【0009】さらに、前記圧力投入時間の設定とは別
に、前記炊飯鍋が所定温度に上昇すると前記圧力投入手
段を動作させるようにすることが好ましい。この場合、
前記圧力投入手段を動作させる温度を、炊飯メニューま
たは実際の炊飯容量に応じて設定するようにすることが
好ましい。これらのようにすれば、より一層、安定した
おいしい炊き上がり状態を確保できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。図1は、本発明の圧力炊飯器1を示
す。この圧力炊飯器1は、炊飯鍋2と、該炊飯鍋2を収
容する炊飯器本体3と、該炊飯器本体3にヒンジ接続に
より開閉可能に取り付けられる蓋体8とからなる。
【0011】前記炊飯鍋2は、熱伝導率が高いアルミ等
からなる鍋母材の外面に、後述する誘導加熱コイル6へ
の高周波電流の通電時に生じる渦電流によって電磁誘導
加熱される強磁性材料をコーティングや接合等を施した
ものである。
【0012】前記炊飯器本体3は、有底筒形状をなす胴
体4の内部に、前記炊飯鍋2を収容する非導電性材料か
らなる保護枠5を備えている。これら胴体4と保護枠5
との間には、加熱手段である誘導加熱コイル6と、炊飯
鍋用温度センサ7と、マイコン33を実装した制御基板
32とが配設されている。
【0013】また、前記炊飯器本体3の正面には、図2
に示す操作パネル35が配設されている。この操作パネ
ル35には、中央に配設された液晶表示36の周りに、
炊飯条件を入力するための複数のスイッチの操作部37
〜43が配設されている。ここで、37は、炊飯制御の
実行スイッチである炊飯スイッチの操作部、38は、保
温制御の実行スイッチである保温スイッチの操作部、3
9は、希望に応じてタイマ予約を選択するための予約ス
イッチの操作部、40は、炊飯メニューを選択するため
のメニュースイッチの操作部、41は、時スイッチの操
作部、42は、分スイッチの操作部、そして、43は、
とりけしスイッチの操作部である。
【0014】前記誘導加熱コイル6は、前記保護枠5の
下面に配設され、高周波電流が通電されることにより、
前記炊飯鍋2を電磁誘導加熱するものである。
【0015】前記炊飯鍋用温度センサ7は、前記保護枠
5の側部に配設され、その先端の検出部を前記保護枠5
に設けた貫通孔を通して炊飯鍋2の側面に接触させ、該
炊飯鍋2の温度をマイコン33に出力するものである。
【0016】前記蓋体8は、前記炊飯器本体3の開口部
を閉塞するもので、上板9と、下板11と、該下板11
の底面に着脱可能に取り付けられ炊飯鍋2の開口部を密
閉する内蓋19とからなる。そして、この蓋体8の内部
には、図示しない蓋用温度センサと、安全弁21と、圧
力投入手段である調圧器22とが配設されている。
【0017】前記上板9には、炊飯時に炊飯鍋2内の圧
力が設定したピーク圧力を越えると、その圧力とともに
蒸気を外部(大気)に排気する排気口10が設けられ、
この排気口10の下側縁を囲むように、後述するダクト
17が配設されている。
【0018】前記下板11には、従来と同様に下面に放
熱板12が配設されるとともに、該放熱板12と下板1
1との間に蓋ヒータ13が配設されている。この下板1
1は、後述する調圧器22の取付部分が開口され、この
開口を囲繞するように調圧器22の加圧機構23を収容
するケース14が取り付けられている。このケース14
には、後述する駆動機構であるソレノイド30を配設す
る側にプランジャを挿通させる挿通口15が設けられ、
この挿通口15に炊飯鍋2からの蒸気の漏れを防止する
シール部材16が配設されている。また、このケース1
4の下部には、該ケース14内と前記上板9の排気口1
0と連通させるためのダクト17が一体に設けられてい
る。このダクト17の上端縁には、上板9の下面に圧接
されるパッキン18が配設されている。
【0019】前記内蓋19には、炊飯鍋2の上端縁に圧
接して該炊飯鍋2内を密閉するパッキン20が全周にか
けて配設されている。また、この内蓋19には、前記下
板11の開口と対応する位置が開口され、この開口に調
圧器22を構成する加圧機構23が一体に取り付けられ
ている。
【0020】前記蓋用温度センサは、炊飯鍋2の上部の
温度を検出することによって、炊飯する米の温度(飯
温)を検出し、その検出温度を後述する制御手段に出力
するものである。
【0021】前記安全弁21は、何等かの要因で前記炊
飯鍋2の内圧が設定したピーク圧力以上の異常圧力に昇
圧することを防止するもので、前記炊飯鍋2の内部を臨
むように前記内蓋19に配設されている。
【0022】前記調圧器22は、内蓋19の開口に配設
され、前記炊飯鍋2内に圧力を投入する加圧機構23
と、前記蓋体8の下板11に配設され、前記加圧機構2
3を駆動させる駆動機構であるソレノイド30とからな
る。
【0023】前記加圧機構23は、逆止弁24と、台座
部材26と、開口27を閉塞する調圧ボール28と、キ
ャップ29とからなり、前記炊飯鍋2内を大気圧以上に
維持するものである。前記逆止弁24は、内蓋19の開
口に固定されるもので、その中央には炊飯鍋2と連通す
る流入口25が設けられている。前記台座部材26は、
前記流入口25を囲繞する大きさのドーム形で、その頂
部に開口27が設けられている。前記調圧ボール28
は、自重によって炊飯鍋2内に連通する前記台座部材2
6上に載って開口27を閉塞するもので、本実施形態で
は、規格が18サイズの炊飯鍋2の場合、その内圧が約
1.15atmを越えると、その圧力で浮き上がる重さ
のものを使用している。前記キャップ29は、前記調圧
ボール28を内部に収容した状態で台座部材26に着脱
可能に取り付けられるもので、後述するソレノイド30
のプランジャを挿通する挿通孔と、ダクト17に連通す
る多数の通気口が設けられている。
【0024】なお、本実施形態では、10サイズおよび
18サイズ等の圧力炊飯器1による炊飯可能な最大容量
に関わらず、全ての規格において、前記と同一の加圧機
構23を適用する。そのため、規格が10サイズの場合
には炊飯鍋2の内部に投入される圧力は前記1.15a
tmを越え、約1.23atmまで昇圧するようにな
る。
【0025】前記駆動機構であるソレノイド30は、前
記下板11におけるケース14の側部に配設されてい
る。本実施形態のソレノイド30は、非通電状態でプラ
ンジャを進出位置を維持し、調圧ボール28を開口27
上から退避させる一方、通電状態で、プランジャを退避
させ、前記調圧ボール28を開口27上に自重で転動さ
せ、炊飯鍋2内に圧力を投入するものである。
【0026】前記制御基板32に実装されたマイコン3
3は、記憶されたプログラムに従って、予熱、中ぱっ
ぱ、電力制御、炊き上げ、むらし、及び、保温の各工程
を順次実行して炊飯動作を実行する。また、この炊飯動
作中に、前記炊飯鍋用温度センサ7、および、蓋用温度
センサからの出力に基づいて、前記加熱手段による炊飯
鍋2の加熱量を調節するとともに、調圧器22による炊
飯鍋2内の圧力投入を実行するものである。
【0027】そして、本実施形態のマイコン33は、前
記のように、炊飯可能な最大容量に拘わらず同一の加圧
機構23を適用できるようにするため、図3に示すよう
に、炊飯可能な最大容量に応じて前記調圧器22による
初期圧力投入時間を設定する圧力投入時間設定手段の役
割をなす。また、マイコン33は、その初期設定時間
を、図4に示すように、ユーザが選択した炊飯メニュー
に応じて調節する。さらに、その設定時間を、図5に示
すように、実際の炊飯容量を検出した結果に応じて更に
調節する。本実施形態では、この圧力投入時間は、圧力
を投入する開始時間を設定することによって圧力を投入
する総時間を設定し、かつ、実際の炊飯容量および炊飯
メニューに応じ、更に圧力投入時間を微調節するように
なっている。なお、前記炊飯鍋2による炊飯可能な最大
容量を意味する圧力炊飯器1の型式は、搭載された記憶
部に予め記憶され、その情報に応じてマイコン33が炊
飯可能な最大容量を判別するようになっている。
【0028】さらに、本実施形態では、この設定した圧
力の投入時間の制御とは別に、炊飯容量および炊飯メニ
ューに応じ、炊飯鍋用温度センサ7を介して検出した炊
飯鍋2の温度が所定温度を超えると強制的に圧力投入を
行うようにしている。
【0029】次に、前記圧力投入の時間設定について具
体的に説明する。例えば、炊飯鍋2による炊飯可能な最
大容量が10サイズである場合には初期設定時間を25
分とする。そして、下記の表1に示すように、実際の炊
飯容量およびユーザが設定した炊飯メニューに応じ、圧
力投入時間を遅らせることにより、前記設定時間が短く
なるように調節する。また、時間に関わらず炊飯鍋2内
に圧力を投入する温度を下記の表2に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】これらの表に示すように、各炊飯メニュー
と実際の炊飯容量に応じて、前記初期設定時間からの総
合遅延時間を設定し、圧力投入時間を調節する。なお、
これらの表において、ランクDの容量異常とは、何等か
の原因で炊飯鍋用温度センサ7が温度を検出できず、容
量判別ができなかった時のものである。
【0033】また、炊飯鍋2による炊飯可能な最大容量
が18サイズである場合には初期設定時間を30分とす
る。そして、この初期設定時間に対して10サイズの場
合と同様に、実際の炊飯容量とユーザが設定した炊飯メ
ニューに応じて前記設定時間を微調節する。なお、これ
らの調節時間は、前記表1において、炊飯容量ランクの
A,B,C,E,Fが、それぞれ2倍のカップ数となる
だけで、調節時間は同一である。即ち、表1において、
ランクAが2カップ、ランクBが4カップ、ランクCが
6カップ、ランクEが8カップ、ランクFが10カップ
を示す。また、時間調節と並行して行われる温度も表2
において、各ランクが2倍のカップ数となるだけで温度
は同一である。
【0034】次に、前記マイコン33による炊飯制御に
ついて説明する。ユーザが前記操作パネル35の各スイ
ッチの操作部37〜43を操作してスイッチの操作部3
7を操作すると、または、炊飯予約をセットして炊飯開
始時刻になると、マイコン33は、図6に示すように、
まず、ステップS1で、タイマ計測をスタートする。
【0035】ついで、ステップS2で、記憶された自身
のサイズを検出した後、ステップS3で、初期圧力投入
時間を25分または30分に設定する。これにより、圧
力投入を行う初期投入時間が設定される。
【0036】その後、ステップS4で、ユーザが設定し
た炊飯メニューを検出した後、ステップS5で、後述す
る圧力投入時間の第1調節処理を実行し、圧力投入時間
を遅延することにより、圧力を投入する時間を調節す
る。
【0037】そして、ステップS6で、誘導加熱コイル
6をオンして予熱工程を開始する。ついで、ステップS
7で、炊飯鍋2の温度が50℃になるまで待機し、50
℃になると、ステップS8で、炊飯メニューによって予
め設定された時間、温度調節処理を実行する。
【0038】ついで、ステップS9で、設定された予熱
時間が経過したか否かを検出し、予熱時間が経過する
と、ステップS10で、誘導加熱コイル6に対して10
0%の電力通電を開始する。
【0039】その後、図7に示すように、ステップS1
1で、実際の炊飯容量の判別処理を実行する。なお、こ
の容量判別処理は、従来と同様の方法であり、前記誘導
加熱コイル6による加熱で、炊飯鍋2が温度上昇する勾
配によって判別するものである。
【0040】そして、ステップS12で、判別した実際
の炊飯容量に応じ、後述する圧力投入時間の第2調節処
理を実行し、圧力投入時間を再び遅延することにより、
圧力を投入する時間を再調節する。
【0041】ついで、ステップS13で、後述する圧力
投入を開始する判別処理を実行する。これにより、圧力
投入を開始条件になったと判別すると、ステップS14
で、ソレノイド30への通電を開始することによってプ
ランジャを退避させ、調圧ボール28を開口27上に転
動させることにより、炊飯鍋2内に圧力を投入する。
【0042】その後、ステップS15で、従来と同様
に、炊飯鍋2内が所定の圧力を維持するように周知の電
力制御処理を実行した後、ステップS16で、ドライア
ップしたか否かを検出する。そして、ドライアップを検
出しない場合にはステップS15に戻り、ドライアップ
を検出した場合にはステップS17に進む。即ち、ドラ
イアップを検出するまで、前記電力制御処理を行う。
【0043】ステップS17では、誘導加熱コイル6に
対して100%の電力通電を開始して炊き上げを実行し
た後、ステップS18で、むらしを実行する。これによ
り、炊飯鍋2内の圧力は減圧される。
【0044】そして、むらしが完了すると、ステップS
19で、ソレノイド30への通電を遮断し、プランジャ
を進出させることによって調圧ボール28を転動させ、
開口27を開放することにより炊飯鍋2内への圧力投入
を解除する。
【0045】最後に、ステップS20で、露とばしを実
行し、この露とばしが終了すると、炊飯制御が終了し、
従来と同様に保温制御処理に移行する。
【0046】次に、前記圧力投入時間の第1調節処理に
ついて説明する。この圧力投入時間第1調節処理では、
マイコン33は、図8に示すように、まず、ステップS
5−1で、ユーザによって設定された炊飯メニューが
「ふつう」であるか否かを検出する。そして、炊飯メニ
ューが「ふつう」である場合にはステップS5−2に進
み、圧力投入時間を2分遅延させてリターンする。一
方、炊飯メニューが「ふつう」でない場合にはステップ
S5−3に進む。
【0047】ステップS5−3では、ユーザによって設
定された炊飯メニューが「かため」であるか否かを検出
する。そして、炊飯メニューが「かため」である場合に
はステップS5−4に進み、圧力投入時間を4分遅延さ
せてリターンする。一方、炊飯メニューが「かため」で
ない場合には「やわらかめ」であると判断し、ステップ
S5−5に進み、圧力投入時間を0分遅延させてリター
ンする。即ち、初期設定時間の通りとする。
【0048】次に、前記圧力投入時間の第2調節処理に
ついて説明する。この圧力投入時間第2調節処理では、
マイコン33は、図9に示すように、まず、ステップS
12−1で、ステップ11の容量判別処理によって判別
した容量ランクが「A」であるか否かを検出する。そし
て、容量ランクが「A」である場合にはステップS12
−2に進み、圧力投入時間を0分遅延させてリターンす
る。一方、容量ランクが「A」でない場合にはステップ
S12−3に進む。
【0049】ここで、前記ステップS12−2を経てリ
ターンした場合には、前記第1調節処理と合わせると、
炊飯メニューが「ふつう」である場合には2分、「かた
め」である場合には4分、「やわらかめ」である場合に
は0分、それぞれ初期設定時間より遅延させて圧力が投
入されることになり、総圧力投入時間が変更される。
【0050】ステップS12−3では、ステップ11の
容量判別処理によって判別した容量ランクが「B」であ
るか否かを検出する。そして、容量ランクが「B」であ
る場合にはステップS12−4に進み、圧力投入時間を
0分遅延させてリターンする。一方、容量ランクが
「B」でない場合にはステップS12−5に進む。
【0051】ここで、前記ステップS12−4を経てリ
ターンした場合には、前記第1調節処理と合わせると、
炊飯メニューが「ふつう」である場合には2分、「かた
め」である場合には4分、「やわらかめ」である場合に
は0分、それぞれ初期設定時間より遅延させて圧力が投
入されることになり、総圧力投入時間が変更される。
【0052】ステップS12−5では、ステップ11の
容量判別処理によって判別した容量ランクが「C」であ
るか否かを検出する。そして、容量ランクが「C」であ
る場合にはステップS12−6に進み、圧力投入時間を
2分遅延させてリターンする。一方、容量ランクが
「C」でない場合にはステップS12−7に進む。
【0053】ここで、前記ステップS12−6を経てリ
ターンした場合には、前記第1調節処理と合わせると、
炊飯メニューが「ふつう」である場合には4分、「かた
め」である場合には6分、「やわらかめ」である場合に
は2分、それぞれ初期設定時間より遅延させて圧力が投
入されることになり、総圧力投入時間が変更される。
【0054】ステップS12−7では、ステップ11の
容量判別処理によって判別した容量ランクが「D」であ
るか否かを検出する。そして、容量ランクが「D」であ
る場合にはステップS12−8に進み、圧力投入時間を
2分遅延させてリターンする。一方、容量ランクが
「D」でない場合にはステップS12−9に進む。
【0055】ここで、前記ステップS12−8を経てリ
ターンした場合には、前記第1調節処理と合わせると、
炊飯メニューが「ふつう」である場合には4分、「かた
め」である場合には6分、「やわらかめ」である場合に
は2分、それぞれ初期設定時間より遅延させて圧力が投
入されることになり、総圧力投入時間が変更される。
【0056】ステップS12−9では、ステップ11の
容量判別処理によって判別した容量ランクが「E」であ
るか否かを検出する。そして、容量ランクが「E」であ
る場合にはステップS12−10に進み、圧力投入時間
を4分遅延させてリターンする。一方、容量ランクが
「E」でない場合には容量ランクが「F」であると判断
してステップS12−11に進み、圧力投入時間を同様
に4分遅延させてリターンする。
【0057】ここで、これら場合には、前記第1調節処
理と合わせると、炊飯メニューが「ふつう」である場合
には6分、「かため」である場合には8分、「やわらか
め」である場合には4分、それぞれ初期設定時間より遅
延させて圧力が投入されることになり、総圧力投入時間
が変更される。
【0058】次に、前記圧力投入の開始判断処理につい
て説明する。この圧力投入開始判断処理では、マイコン
33は、図10に示すように、まず、ステップS13−
1で、ユーザによって設定された炊飯メニューを読み込
んだ後、ステップS13−2で、ステップS11の容量
判別処理で判別した容量ランクを読み込む。
【0059】ついで、ステップS13−3で、その炊飯
メニューおよび容量ランクに応じた表2に示すしきい値
温度T0を読み込んだ後、ステップS13−4で、前記
ステップS3、ステップS5およびステップS12を経
て設定した圧力投入開始時間を読み込む。
【0060】その後、ステップS13−5で、炊飯鍋用
温度センサ7によって現時点での炊飯鍋2の温度T1を
を検出した後、ステップS13−6で、実際の温度T1
がしきい値温度T0以上(T1≧T0)であるか否かを
検出する。そして、実際の温度T1がしきい値温度T0
以上である場合には、圧力投入を開始する条件になった
と判断してリターンする。一方、実際の温度T1がしき
い値温度T0より小さい場合(T1<T0)には、ステ
ップS13−7に進む。
【0061】ステップS13−7では、設定した圧力投
入開始時間になったか否かを検出する。そして、圧力投
入開始時間になった場合には、圧力投入を開始する条件
になったと判断してリターンする。一方、圧力投入開始
時間になっていない場合には、ステップS13−5に戻
る。
【0062】なお、本発明の圧力炊飯器1は、前記実施
形態の構成に限定されるものではない。例えば、前記実
施形態では、炊飯開始当初に、その圧力炊飯器1による
炊飯可能な最大容量を検出して圧力を投入する初期設定
時間を設定し、炊飯メニューおよび実際の炊飯容量に応
じてそれぞれ設定時間を調節するようにしたが、炊飯容
量を検出した後に、前記表1に基づいて両方の条件に基
づいて1回のみ時間調節するようにしてもよい。
【0063】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の圧力炊飯器では、炊飯可能な最大容量(サイズ)に応
じて圧力を投入する時間を設定するようにしているた
め、サイズが異なるものでも、同一の圧力投入手段を搭
載し、同一のプログラムで炊飯制御を実行することがで
きる。
【0064】そのため、各圧力炊飯器のサイズに応じて
異なる圧力投入手段を設ける必要がない。その結果、製
造メーカに必要な総合的な部品点数を削減できるととも
に、部品管理が容易になる。そのうえ、サイズに応じて
適合する部品を選択する必要がないため、作業性の向上
を図ることができる。その結果、トータルコストを大幅
に削減できる。
【0065】また、前記圧力投入時間をユーザが設定し
た炊飯メニュー、または、実際の炊飯容量に応じて調節
するしているため、さらに、この圧力投入時間の設定と
は別に、炊飯メニューまたは実際の炊飯容量に応じて前
記圧力投入手段を動作させる温度を設定しているため、
常に安定したおいしい炊き上がり状態を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の圧力炊飯器を示す断面図である。
【図2】 圧力炊飯器に搭載する操作パネルを示す正面
図である。
【図3】 サイズ毎に圧力投入時間を設定する状態を示
すグラフである。
【図4】 炊飯メニュー毎に圧力投入時間を調節する状
態を示すグラフである。
【図5】 実際の炊飯容量毎に圧力投入時間を調節する
状態を示すグラフである。
【図6】 本発明の圧力炊飯器に実装したマイコンによ
る制御を示すフローチャートである。
【図7】 図6の続きのフローチャートである。
【図8】 図6の圧力投入時間第1調節処理を示すフロ
ーチャートである。
【図9】 図7の圧力投入時間第2調節処理を示すフロ
ーチャートである。
【図10】 図7の圧力投入開始判別処理を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1…圧力調理器、2…炊飯鍋、3…炊飯器本体、6…誘
導加熱コイル、7…炊飯鍋用温度センサ、8…蓋体、2
2…調圧器、23…加圧機構、28…調圧ボール、30
…ソレノイド、32…制御基板、33…マイコン、37
〜43…スイッチの操作部。
フロントページの続き Fターム(参考) 4B055 AA03 AA08 BA28 BA36 BA66 CA24 CA69 CA70 CA73 CB07 CB08 CC04 CC16 CC17 CC27 CC28 CC29 CC39 CD02 DB14 FA01 FB02 FC06 FC08 GA04 GB01 GB11 GB18 GB25 GB44 GB45 GC01 GC16 GC21 GC31 GC33 GD02 GD06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炊飯鍋と、該炊飯鍋を収容する炊飯器本
    体と、前記炊飯鍋を加熱する加熱手段と、前記炊飯器本
    体に開閉可能に取り付けられ前記炊飯鍋の開口部を閉塞
    する蓋体と、該蓋体に設けた圧力投入手段とを備えた圧
    力炊飯器において、 炊飯可能な最大容量に応じて前記圧力投入手段による圧
    力投入時間を設定する圧力投入時間設定手段を設けたこ
    とを特徴とする圧力炊飯器。
  2. 【請求項2】 前記炊飯器本体または蓋体は炊飯メニュ
    ーを選択するスイッチを備え、ユーザが設定した炊飯メ
    ニューに応じて前記圧力投入時間を調節するようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載の圧力炊飯器。
  3. 【請求項3】 実際の炊飯容量を検出する炊飯容量検出
    手段を設け、検出した炊飯容量に応じて圧力投入時間を
    調節するようにしたことを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の圧力炊飯器。
  4. 【請求項4】 前記炊飯鍋が所定温度に上昇すると前記
    圧力投入手段を動作させるようにしたことを特徴とする
    請求項1乃至請求項3に記載の圧力炊飯器。
  5. 【請求項5】 前記圧力投入手段を動作させる温度を、
    炊飯メニューまたは実際の炊飯容量に応じて設定するよ
    うにしたことを特徴とする請求項4に記載の圧力炊飯
    器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009142699A (ja) * 2009-03-31 2009-07-02 Toshiba Home Technology Corp 調理器
JP2009219526A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Zojirushi Corp 圧力調理器
JP2015000159A (ja) * 2013-06-14 2015-01-05 三菱電機株式会社 加圧加熱調理器

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