JP2002016762A - 画像読取方法及びその装置 - Google Patents

画像読取方法及びその装置

Info

Publication number
JP2002016762A
JP2002016762A JP2001102719A JP2001102719A JP2002016762A JP 2002016762 A JP2002016762 A JP 2002016762A JP 2001102719 A JP2001102719 A JP 2001102719A JP 2001102719 A JP2001102719 A JP 2001102719A JP 2002016762 A JP2002016762 A JP 2002016762A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
read
reading
line
lines
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001102719A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Nakahara
浩司 中原
Tetsuichiro Yamamoto
哲一郎 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2001102719A priority Critical patent/JP2002016762A/ja
Priority to DE10120250A priority patent/DE10120250B4/de
Priority to US09/840,910 priority patent/US6943922B2/en
Priority to TW090109952A priority patent/TW510118B/zh
Priority to SG200102294A priority patent/SG101446A1/en
Publication of JP2002016762A publication Critical patent/JP2002016762A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/04Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa
    • H04N1/19Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa using multi-element arrays
    • H04N1/191Scanning arrangements, i.e. arrangements for the displacement of active reading or reproducing elements relative to the original or reproducing medium, or vice versa using multi-element arrays the array comprising a one-dimensional array, or a combination of one-dimensional arrays, or a substantially one-dimensional array, e.g. an array of staggered elements
    • H04N1/1911Simultaneously or substantially simultaneously scanning picture elements on more than one main scanning line, e.g. scanning in swaths

Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿等の読み取り速度等の向上を図る。 【解決手段】 CCD1のライン状受光素子列間の間隔
がN本の読み取りラインずつ隔てて形成されたM本のラ
イン状受光素子列2−i(iは1、2、…、Mのうちの
1つ)によって原稿上のM本の読み取りラインは同時に
読み取られる。この同時読み取り終了時に、原稿は読み
取られた読み取りラインからL本の読み取りライン先ま
で移動される。この移動の間に、読み取られた読み取り
ラインの読み取り画信号は、対応するA/D変換回路3
−iを経て対応するメモリ領域6−iに蓄積される。移
動された読み取りライン先での同時読み取りとその蓄積
を順次行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像読取方法及びそ
の装置に関し、特に複数本の読み取りラインを同時に読
み取るCCD(Charge Coupled Device)を使用した
画像読取方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像読取装置(スキャナ)は、1
本の読み取りラインの画素数のモノクロCCDを1列に
配列した受光素子列で原稿を読み取るようにしているの
で、画像読取装置によって原稿全体を読み取るのには、
図17に示すように、受光素子列で副走査方向に1本の
読取ラインずつ読み取って行かなければならない。な
お、図17中のAは、読み取られる読み取りラインを示
し、A1、A2、…は、それぞれの読み取りラインから
読み取られた読み取り画信号を示している。その読み取
り速度を高速化するには、1本の読み取りラインの走査
時間(以下、読み取り時間ともいう)を短縮する、すな
わち、1本の読み取りラインを読むときのCCD内の受
光部の蓄積時間を短縮することが一般的であった。
【0003】蓄積時間を短縮すると、蓄積光量が減少
し、ノイズ等の影響が大きく出るようになる。蓄積光量
を減少させずに蓄積時間を短縮させるには、光源の光量
を読み取り速度に応じて上げるか、CCDの感度を上げ
るかのいずれかの方法に依存していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した2つの方法の
うち、光源の光量を読み取り速度に応じて上げた場合に
は、光量を上げるための消費電力の増加および発熱の問
題があり、経済的でなく、しかも光源の発熱に対する対
策が必要であった。また、CCDの感度を上げる方法で
は、CCDの高感度化が容易でなく、高価なCCDを使
用せざるを得なかった。
【0005】また、読み取り速度の高速化に伴って、そ
の他の回路部分でのデータ処理を高速化することが必要
になり、したがって、上記回路部分も高速な回路素子を
使用しなければならなくなり、その回路部分のコストも
上昇してしまうという不具合もあった。
【0006】本発明は、上述の事情に鑑みてなされたも
ので、画像読み取りの高速化を経済的かつ効率的に実現
できる画像読取方法及びその装置を提供することをその
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、被読み取り面上の読み取り
ラインを副走査方向に読み取って読み取った上記読み取
りラインの画信号を出力する画像読取方法に係り、同時
に読み取られる読み取りライン本数M(Mは2以上の自
然数)と、同時に読み取られる上記読み取りライン間の
読み取りライン本数N(Nは2以上の自然数)と、上記
同時読み取りの終了毎に読み取られた読み取りラインか
ら副走査方向に進める読み取りライン本数L(Nは自然
数)とを、上記被読み取り面上の最初の読み取りライン
から最後の読み取りラインへの順次の上記同時読み取り
を1回行うときに生ずる読み取りラインの読み取り抜け
本数を許容し得る数までとしつつ、上記被読み取り面上
の読み取りラインを読み取り得る値に選定し、同時読み
取りの終了時に、上記L本の読み取りラインだけ副走査
方向に進めて次回の上記同時読み取りを行う動作を順次
繰り返して上記被読み取り面上の読み取りラインを読み
取り、読み取った上記読み取りラインの画信号を出力す
ることを特徴としている。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像読取方法に係り、上記1回の読み取りで生ずる読み取
りラインの読み取り抜け本数がない値に、上記M、上記
N及び上記Lを選定したことを特徴としている。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項2記載の画
像読取方法に係り、上記被読み取り面上の最初の読み取
りラインは、上記被読み取り面上の正規に読み取られる
べき最初の読み取りラインから上記M、上記N及び上記
Lの値に応じて決まる所定本数の読み取りラインだけ副
走査方向へ遡った読み取りラインであり、上記最後の読
み取りラインは、上記被読み取り面上の正規に読み取ら
れるべき最後の読み取りラインから上記M、上記N及び
上記Lの値に応じて決まる所定本数の読み取りラインだ
け副走査方向へ進んだ読み取りラインであり、出力され
る上記読み取りラインの画信号は、上記正規に読み取ら
れるべき最初の読み取りラインから上記正規に読み取ら
れるべき最後の読み取りラインまでの各読み取りライン
の画信号であることを特徴としている。
【0010】請求項4記載の発明は、原稿上の読み取り
ラインを副走査方向に読み取って読み取った上記読み取
りラインの画信号を出力する画像読取装置に係り、上記
副走査方向において異なった原稿上の上記読み取りライ
ンであり、かつ、各読み取りラインの間隔が副走査方向
にN本(Nは2以上の自然数)の読み取りライン隔てら
れているM本(Mは2以上の自然数)の読み取りライン
を同時に読み取ることができる受光素子を有する読み取
りデバイスと、上記同時読み取りの終了毎に、上記原稿
と上記読み取りデバイスとを読み取られた読み取りライ
ンから副走査方向へL本(Lは自然数)の読み取りライ
ンだけ相対的に移動させる移動手段と、上記読み取りデ
バイスで読み取った上記読み取りラインの画信号を上記
副走査方向の読み取りライン順に出力する画信号出力手
段とを有し、上記M、上記N及び上記Lは、上記原稿上
の最初の読み取りラインから最後の読み取りラインへの
順次の上記同時読み取りを1回行うことで、上記原稿上
の読み取りラインの読み取り抜けなく上記原稿上の読み
取りラインを読み取り得る値に選定したことを特徴とし
ている。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項4記載の画
像読取装置に係り、上記M、上記N及び上記Lは、M≧
2で、N≧1+Mで、L=N−1であるように上記M、
上記N及び上記Lを選定したことを特徴としている。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項5記載の画
像読取装置に係り、上記Nは、N=1+Mに選定したこ
とを特徴としている。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項4記載の画
像読取装置に係り、上記M、上記N及び上記Lは、M≧
2で、L=Mで、LとNとの最大公約数が1であるよう
に上記M、上記N及び上記Lを選定したことを特徴とし
ている。
【0014】請求項8記載の発明は、請求項4記載の画
像読取装置に係り、上記M、上記N及び上記Lは、M≧
2で、1<L≦Mで、LとNとの最大公約数が1である
ように上記M、上記N及び上記Lを選定したことを特徴
としている。
【0015】請求項9記載の発明は、請求項8記載の画
像読取装置に係り、上記M及び上記Lは、M=Lである
ように上記M及び上記Lを選定したことを特徴としてい
る。
【0016】請求項10記載の発明は、請求項8記載の
画像読取装置に係り、上記M及び上記Lは、1<1+L
<1+Mでであるように上記M及び上記Lを選定したこ
とを特徴としている。
【0017】請求項11記載の発明は、請求項4乃至1
0のいずれか一に記載の画像読取装置に係り、上記画信
号出力手段は、上記読み取りデバイスから出力されたM
本の読み取りラインの画信号をアナログ/ディジタル変
換するアナログ/ディジタル変換回路と、該アナログ/
ディジタル変換回路で変換された画素データを格納する
記憶手段と、該記憶手段に格納された画素データを副走
査方向の読み取りライン順で読み出す読み出し制御回路
とを有することを特徴としている。
【0018】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の画像読取装置に係り、上記読み取りデバイスは、上記
原稿の正規に読み取られるべき最初の読み取りラインか
ら上記M、上記N及び上記Lの値に応じて決まる所定本
数の読み取りラインだけ副走査方向へ遡った読み取りラ
インから読み取りラインの読み取りを行い、正規に読み
取られるべき最後の読み取りラインからM、N及びLの
値に応じて決まる所定本数の読み取りラインだけ副走査
方向へ進んだ読み取りラインまで読み取りラインの読み
取りを行い、上記記憶手段は、上記A/D変換で変換さ
れた画素データであって上記原稿の正規に読み取られる
べき読み取りラインについて上記アナログ/ディジタル
変換回路から出力された画素データのみを記憶すること
を特徴としている。
【0019】請求項13記載の発明は、請求項11又は
12記載の画像読取装置に係り、上記読み取りデバイス
は、カラー読み取りデバイスとし、上記上記画信号出力
手段の上記アナログ/ディジタル変換回路と上記記憶手
段との間に濃度補正用の画像処理回路を設けたことを特
徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に説明する。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例である画像読取装置の電
気的構成を示す図、図2は、同画像読取装置で同時に読
み取られる読み取りラインの幾何学的配置及びその寸法
を示す斜視図、図3は、CCDのライン状受光素子列と
読み取りラインとの関係を示す図、図4は、同画像読取
装置の原稿読み取りタイミングを示すタイミングチャー
ト、図5は、同画像読取装置の原稿送りタイミングを示
すタイミングチャート、図6は、同画像読取装置により
原稿を正しく読み取り得る場合を説明するための図、ま
た、図7は、同画像読取装置で選定し得るライン状受光
素子列数と読み取りライン間間隔の使用の可否を示す図
である。
【0021】この実施例の画像読取装置100は、複数
本のライン状受光素子列に対して原稿を一定速度で移動
しながら複数本のライン状受光素子列により複数本の読
取ラインを同時に読み取って画像読み取りの高速化を経
済的かつ効率的に達成する装置に係り、それぞれ1本の
読み取りラインを読み取る同等な特性を有するM本のラ
イン状受光素子列2−i(iは1、2、…、Mのうちの
いずれかである)を有するCCD1と、M本のライン状
受光素子列2−iの出力別に接続されたアナログ/ディ
ジタル変換回路(以下、A/D変換回路という)(図1
ではA/Dで表す)3−iと、A/D変換回路3−iの
出力別に接続されたメモリ6のメモリ領域6−iと、読
取制御回路9と、モータドライバ10と、モータ11
と、メモリ制御回路12とから概略構成されている。
【0022】CCD1のライン状受光素子列2−iは、
読取制御回路9からのクロックパルスおよびトリガー信
号に基づいて、対応する読み取りラインから読み取られ
た読み取り画信号20−iを出力する。クロックパルス
(図4のCK)は、主走査方向の画素タイミング毎に発
生されるクロック、すなわち、画信号の画素クロックで
ある。トリガ信号(図4のTG)は、CCD1の蓄積及
び読み取りの出力制御タイミング信号で、1本の読み取
りラインの読み取り終了毎に発生する。
【0023】そのライン状受光素子列2−iの各々は、
N本の読み取りライン(Nは2以上の整数)ずつ離れて
平行に配置され、各ライン状受光素子列が読み取る読み
取りライン状受光素子列2−iと隣り合うライン状受光
素子列2−(i−1)、2−(i+1)との間隔、すな
わち、ライン状受光素子列2−iによって読み取られる
読み取りラインの隣の読み取りラインからライン状受光
素子列2−(i−1)、2−(i+1)によって読み取
られる読み取りラインまでの間隔(上記読み取りライン
間の読み取りライン本数)をライン状受光素子列間隔と
いう。そして、CCDのライン状受光素子列の本数M
と、ライン状受光素子列間隔(ライン間隔)Nと、読み
取りラインの移動速度(1読み取り時間に移動する距
離)Lとの間に、M≧2、N≧1+M、L=N−1なる
関係を設定してこの実施例は構成される。これら3つの
式を以下式(1)と呼ぶ。この関係のうち最も望ましい
のは、N=M+1である。
【0024】前述した式(1)のN≧M+1なる条件を
満たさなければならない理由を説明する。CCD1のラ
イン状受光素子列間隔であるNの値が(M+1)よりも
小さい場合、例えば、上述したN=Mの場合、ライン状
受光素子列2−iで重複して読み取りが行われる読み取
りラインが複数発生する。この重複読み取りを避けるた
めの条件が式(1)の条件N≧M+1である。なお、N
=M+1であることが最も望ましいが、N>M+1であ
ってもよい。ただし、この場合には、原稿の読み取りの
最初と最後の部分で読み取られない読み取りライン、す
なわち、読み取り抜けの読み取りラインの数が増える。
【0025】なお、CCD1に形成されるべきライン状
受光素子列数を3とする場合には、従来使用されている
カラー画像読取用CCDのRGBのカラーフィルタを除
去したものの構造とほぼ同一構造で形成できる。従来の
カラー画像読取用CCDは、RGB別の3本のライン状
受光素子列が形成され、さらに、RGB別のカラーフィ
ルタを3本のライン状受光素子列に形成したものであ
る。従来のカラー画像読取用CCDの製造工程の中でC
CD1を製造する場合には、その製造工程の中のカラー
フィルタの皮膜工程を省き、3本のライン状受光素子列
を、例えば、4本の読み取りラインずつ離れて形成され
るように設定してCCD1を製造する。
【0026】A/D変換回路3−iは、それぞれライン
状受光素子列2−iから出力される読み取り画信号20
−iをA/D変換する。メモリ6は、メモリ領域6−i
を有する。メモリ領域6−iは、後述するメモリ制御回
路12の制御の下に、A/D変換回路3−iでA/D変
換された1本の読み取りラインの画素データをそれぞれ
順次蓄積し、原稿の副走査方向の読み取りライン順に1
本の読み取りラインの画素データを出力する。メモリ領
域6−iは、それぞれ原稿の1/M頁分の画素データを
記憶できる容量を有し、メモリ領域6−i全体で最大1
頁分の画素データを記憶する。
【0027】読取制御回路9は、トリガ信号TGの発生
に基づいてCCD1による1回の読み取り終了毎にモー
タ11にモータ制御パルスMPを供給する。このモータ
制御パルスMPには、原稿から正規に読み取られるべき
読み取りライン(以下、正規読み取りラインという)の
うちの最初の正規読み取りラインよりM、N及びLの値
に応じて決まる所定数の読み取りラインだけ副走査方向
へ遡った読み取りラインから各読み取りラインの読み取
り終了毎にモータ11に供給されるモータ制御パルスM
Pと、正規読み取りラインから最後の正規読み取りライ
ンまで、各正規読み取りラインの読み取り終了毎にモー
タ11に供給されるモータ制御パルスMPと、最後の正
規読み取りラインからM、N及びLの値に応じて決まる
所定数の読み取りラインだけ副走査方向へ進んだ読み取
りラインまでの各読み取りラインの読み取り終了毎にモ
ータ11に供給されるモータ制御パルスMPとがある。
これらのモータ制御パルスMPは、いずれも、原稿を
(N−1)本の読み取りラインだけ進ませるのに用いら
れる制御パルスである。
【0028】モータドライバ10は、モータ制御パルス
MPを受けてモータ11にドライブ信号を供給する。モ
ータ11は、原稿をCCD1の読み取り面に沿って搬送
されて行くように、モータドライバ10から供給される
ドライバ信号によって図示しない原稿搬送機構を動作さ
せて原稿を読み取った読み取りラインから(N−1)本
の読み取りラインだけ進ませる。
【0029】メモリ制御回路12は、メモリ領域6−i
への画素データの蓄積及びその読み出しを行うのに、次
に述べる各信号をメモリ領域6−iに順次供給する。す
なわち、原稿の最初の正規読み取りラインの読み取り前
に読み取られる各読み取りラインが読み取られるときに
は、それら読み取りラインの画素データのメモリ領域6
−iへの書き込みを停止させる書き込み停止信号をメモ
リ領域6−iに対して順次供給する。最初の正規読み取
りラインから最後の正規読み取りラインまでの各読み取
りが行われるときには、メモリ制御回路12は、順次読
み取られる正規読み取りラインの画素データを対応する
メモリ領域に順次蓄積させるメモリ選択信号とアドレス
信号とをメモリ領域6−iに対して順次供給する。
【0030】そして、原稿の最後の読み取りラインの読
み取り後に読み取られる各読み取りラインが読み取られ
るときには、それら読み取りラインの画素データのメモ
リ領域6−iへの書き込みを停止させる書き込み停止信
号をメモリ領域6−iに対して順次供給する。上述した
各正規読み取りラインの読み取り終了、すなわち、メモ
リ領域6−iへの画素データの蓄積が完了した後に、読
み取りを開始した読み取りライン側から順に読み出すた
めのメモリ選択信号とアドレス信号とをメモリ領域6−
iに対して順次供給する。
【0031】次に、図1〜図7を参照して、この実施例
の動作について説明する。動作の説明を簡潔にする都合
上、ライン状受光素子列の本数Mを3とし、Nを4と
し、Lを3とする場合について実施例の動作を説明す
る。その場合に、3本のライン状受光素子列は、それぞ
れ2−1、2−2、2−3で参照され、ライン状受光素
子列2−1、2−2、2−3から各別に出力される読み
取り画信号は、それぞれ20−1、20−2、20−3
で参照され、3つのA/D変換回路は、それぞれ3−
1、3−2、3−3で参照され、3つのメモリ領域は、
それぞれ6−1、6−2、6−3で参照される。この場
合の各ライン状受光素子列間は3本の読み取りライン空
いている。メモリ領域6−1、6−2、6−3の蓄積容
量は、それぞれ原稿の1/3頁分の正規読み取りライン
の画素データを蓄積し得る容量である。したがって、メ
モリ領域6−1、6−2、6−3全体では、最大1頁内
の全正規読み取りラインの画素データを蓄積し得る。
【0032】今、画像読取装置100内に原稿が正しく
置かれた状態におけるCCD1の各ライン状受光素子列
と原稿との位置関係は、ライン状受光素子列2−1が、
原稿上の正規読み取りラインから副走査方向に遡ること
6本目の読み取りライン(読み取り開始ライン)(図6
のA1。但し、A1は後述するようにライン状受光素子
列2−1によって対応する読み取り開始ラインから読み
取られた読み取り画信号)上に位置し、ライン状受光素
子列2−2、2−3は、読み取り開始ラインから、それ
ぞれ、副走査方向へ4本の読み取りラインずつ隔てた読
み取りライン(図6のB1、C1。但し、B1、C1は
後述するようにライン状受光素子列2−2、2−3によ
って対応する読み取り開始ラインより副走査方向へ4本
の読み取りラインずつ進んだ読み取りラインから読み取
られた読み取り画信号)上に位置した状態にあるとす
る。この状態において、図示しない光源からの照射光に
よる原稿の反射光を受光する各ライン状受光素子列2−
1、2−2、2−3(図2、図3)によって同時に1本
の読み取りラインずつの読み取りが行われる。
【0033】すなわち、読取制御回路9から順次供給さ
れるクロックパルスCK(図4のCK)に基づいて各ラ
イン状受光素子列2−1、2−2、2−3から1本の読
み取りラインの読み取り画信号20−1、20−2、2
0−3が同時に発生される。1本の読み取りラインの読
み取り画信号20−1、20−2、20−3を以下、単
に、読み取り画信号20−1、20−2、20−3とい
う。図6では、各読み取り動作におけるCCD1のライ
ン状受光素子列2−1、2−2、2−3によって読み取
られる原稿の読み取りラインは、いずれもA、B、Cで
示してある。そして、1回目の読み取りにおいて、CC
D1のライン状受光素子列2−1、2−2、2−3によ
って読み取られた読み取り画信号20−1、20−2、
20−3は、図6ではA1、B1、C1で示してある。
【0034】上記1回目の読み取りを最初の正規読み取
りラインより6本の読み取りラインだけ前から行うの
は、原稿の正規読み取りラインの読み取り抜けを防止す
るためである。その理由は、次の通りである。
【0035】図6から明らかなように、CCD1により
原稿をその最初の正規読み取りライン(図6のA1に対
応する1回目の読み取りライン)から読み取ろうとする
と、ライン状受光素子列2−1による1回目の読み取り
で読み取られる正規読み取りラインAからライン状受光
素子列2−1による3回目の読み取りで読み取られる正
規読み取りラインAの間には、読み取られない正規読み
取りラインが存在する。すなわち、ライン状受光素子列
2−1による1回目の読み取りラインAから数えて2番
目、3番目および6番目の正規読み取りライン(図6の
A1とA2に対応する読み取りライン間にある2本の読
み取りラインと、B1とA3に対応する読み取りライン
間にある1本の読み取りライン)は読み取られない。し
たがって、それら3本の正規読み取りラインからも読み
取らなければならない読み取り画信号が抜けてしまうこ
とになる。
【0036】そこで、このような正規読み取りラインの
読み取り抜けを防止して原稿内のすべての正規読み取り
ラインが読み取られるように、M=3、N=4、L=3
とした場合においては、原稿の最初の正規読み取りライ
ンより副走査方向へ連続して6本の読み取りラインだけ
遡った読み取りラインからCCD1による読み取りを開
始させるようにしたのである。
【0037】CCD1のライン状受光素子列2−1、2
−2、2−3が4(=N)読み取りライン毎に離れて配
置されているので、原稿を読み取った読み取り画信号2
0−1、20−2、20−3もそれぞれ4本の読み取り
ラインだけ離れた読み取りラインの読み取り画信号とな
る。
【0038】この3本の読み取りラインの移動が行われ
ている間に、上述のようにして、同時に出力された読み
取り画信号20−1、20−2、20−3は、A/D変
換回路3−1、3−2、3−3によってA/D変換さ
れ、そのA/D変換された1本の読み取りラインの画素
データは、メモリ領域6−1、6−2、6−3へ供給さ
れる。
【0039】しかし、メモリ領域6−1,6−2へ供給
される1本の読み取りラインの画素データは、正規読み
取りラインのものではなく、非正規読み取りラインのも
の(以下、非正規読み取りラインの画素データと略称す
る)である。したがって、A/D変換回路3−1、3−
2から出力される非正規読み取りラインの画素データを
メモリ領域6−1,6−2に蓄積させないように、メモ
リ制御回路12は書き込み停止信号をメモリ領域6−
1、6−2に供給する。これにより、メモリ領域6−
1,6−2への非正規読み取りラインの画素データの蓄
積は行われない。
【0040】しかし、メモリ領域6−3へ供給される1
本の読み取りラインの画素データは、正規読み取りライ
ン(図6)のもの(以下、正規読み取りラインの画素デ
ータと略称する)であるので、メモリ領域6−3へは書
き込み信号がメモリ制御回路12から供給され、その1
本の読み取りラインの画素データは、メモリ領域6−3
に蓄積される。
【0041】ライン状受光素子列2−1、2−2、2−
3による読み取り完了後に、原稿は、今回の読み取ライ
ンから3本の読み取りライン先の読み取りラインまで搬
送される。この動作は、上述したライン状受光素子列2
−1、2−2、2−3による読み取りラインの読み取り
の完了(CCD1による1回目の読み取り終了)、すな
わち、図4に示す最後のクロックパルスCKが供給され
る受光素子での画素の読み取り完了(走査完了)後に、
次のトリガ信号TGが発生される。読取制御回路9は、
上記次のトリガ信号TGに基づいてモータ制御パルスM
Pを発生する。
【0042】モータドライバ10は、読取制御回路9か
ら供給されるモータ制御パルスMPによってモータ11
を駆動するドライブ信号を発生する。このドライブ信号
を受けたモータ11は、原稿を副走査方向に読み取った
読み取りラインから1本の読み取りラインだけ移動させ
るのではなく、3(=N−1)本の読み取りライン移動
させる。このようにして、原稿は、モータ制御パルスM
Pの発生によって3本の読み取りライン先へ副走査方向
に移動させられる。
【0043】メモリ領域6−1、6−2への蓄積は行わ
れないが、メモリ領域6−3への蓄積が行われてその蓄
積が終了する時刻には、原稿は、今回の読み取りライン
から上述した3本の読み取りライン先の読み取りライン
まで移動されている(図6)。この移動された読み取り
ラインにおいては、ライン状受光素子列2−2、2−3
は、原稿の正規読み取りライン上に位置しているが、ラ
イン状受光素子列2−1は、依然として、非性読み取り
ライン上に位置している。
【0044】この読み取りライン位置において、3本の
ライン状受光素子列2−1、2−2、2−3の各々によ
る1本の読み取りラインの読み取りが行われ、読み取ら
れた読み取り画信号20−1、20−2、20−3はA
/D変換される。この2回目の読み取りで読み取られる
読み取り画信号は、図6では、A2、B2、C2で示し
てある。A/D変換された1本の読み取りラインの画素
データのうち、A/D変換回路3から出力された1本の
読み取りラインの画素データは、上述したように、非正
規読み取りラインのものであるので、メモリ制御回路1
2から書き込み停止信号がメモリ領域6−1に供給され
てメモリ領域6−1への蓄積は行われない。
【0045】しかし、A/D変換回路3−2、3−3か
ら出力された1本の読み取りラインの画素データは、上
述したように、正規読み取りラインのものであるので、
メモリ制御回路12から書き込み信号がメモリ領域6−
2、6−3へ供給されてメモリ領域6−2、6−3への
蓄積が行われる。
【0046】原稿が移動されて来て2回目の読み取りが
行われるべき読み取りラインにつき読み取りが行われ、
原稿が今読み取った読み取りラインから3本の読み取り
ライン先へ、さらに、移動されて来たときには、ライン
状受光素子列2−2、2−3が、正規読み取りライン上
に位置していることは言うまでもないが、ライン状受光
素子列2−1も、また、正規読み取りライン上に位置し
ている。この位置において、上述した読み取り動作と同
様にして、3回目の読み取り動作が行われる。この3回
目の読み取り動作で読み取られた読み取り画信号は、図
6では、A3、B3、C3で示してある。
【0047】3回目の読み取り動作で読み取られる読み
取り画信号は、いずれも、正規読み取りラインのもので
ある。したがって、それらの読み取り画信号をA/D変
換した1本の読み取りラインの画素データの各々が、対
応するメモリ領域6−1、6−2、6−3へ供給される
時刻には、メモリ制御回路12からメモリ領域6−1、
6−2、6−3へ書き込み信号が供給されるので、1本
の読み取りラインの画素データの各々は、メモリ領域6
−1、6−2、6−3に蓄積される。4回目以降の読み
取り、蓄積動作から、ライン状受光素子列2−3が正規
に読み取られるべき最後の正規読み取りラインまで到達
して読み取り、蓄積動作を完了する回までは、3回目の
読み取り、蓄積動作と同様であり、順次継続されて行
く。
【0048】上述したように、ライン状受光素子列2−
3が正規に読み取られるべき最後の正規読み取りライン
まで到達して読み取り、蓄積動作(以下、読み取り、蓄
積動作完了前2回目の読み取り、蓄積動作という)の完
了時に、読取制御回路9は、モータ制御パルスMPを出
力してモータ11を駆動し、原稿を3本の読み取りライ
ン先の読み取りラインまで進ませる。この時刻には、ラ
イン状受光素子列2−1、2−2、2−3は、いずれ
も、読み取り、蓄積動作完了前2回目の読み取り、蓄積
動作時に位置していた読み取りラインから3本の読み取
りライン先の読み取りラインに位置させられている。
【0049】ライン状受光素子列2−1、2−2、2−
3が読み取り、蓄積動作完了前1回目の読み取りライン
上に位置されたときの読み取りラインは、ライン状受光
素子列2−1、2−2が位置している読み取りラインに
ついては正規読み取りライン(ライン状受光素子列2−
1については最後の正規読み取りラインより1回前の同
時読み取りが行われる正規読み取りライン、ライン状受
光素子列2−2については最後の正規読み取りライン)
であるが、ライン状受光素子列2−3については非正規
読み取りラインである。
【0050】このようにしてライン状受光素子列2−
1、2−2、2−3が位置されている読み取り、蓄積動
作完了前1回目の読み取りラインの読み取り、蓄積動作
が、上述したと同様にして行われる。この回にライン状
受光素子列2−1、2−2によって読み取られ、A/D
変換回路3−1、3−2から出力される1本の読み取り
ラインの画素データは、正規読み取りラインのものであ
るから、メモリ制御回路12から書き込み信号が、メモ
リ領域6−1、6−2へ供給され、A/D変換回路3−
1、3−2から出力される1本の読み取りラインの画素
データは、メモリ領域6−1、6−2に蓄積される。
【0051】しかし、ライン状受光素子列2−3によっ
て読み取られ、A/D変換回路3−3から出力される1
本の読み取りラインの画素データは、非正規読み取りラ
インのものであるから、メモリ制御回路12から書き込
み停止信号が、メモリ領域6−3へ供給され、A/D変
換回路3−3から出力される1読み取りラインの画素デ
ータは、メモリ領域6−3に蓄積されない。
【0052】読み取り、蓄積動作完了前1回目の読み取
り、蓄積動作の完了時に、読取制御回路9は、モータ制
御パルスMPを出力してモータ11を駆動し、原稿を3
本の読み取りライン先の読み取りラインまで進ませる。
この時刻には、ライン状受光素子列2−1、2−2、2
−3は、いずれも、読み取り、蓄積動作完了前1回目の
読み取り、蓄積動作時に位置していた読み取りラインか
ら3本の読み取りライン先の読み取りライン、すなわ
ち、読み取り、蓄積動作完了回の読み取りラインに位置
させられている。ライン状受光素子列2−1、2−2、
2−3が読み取り、蓄積動作完了回の読み取りライン上
に位置されたときの読み取りラインは、ライン状受光素
子列2−1が位置している読み取りラインは最後の正規
読み取りラインであるが、ライン状受光素子列2−2、
2−3は非正規読み取りラインである。
【0053】このようにしてライン状受光素子列2−
1、2−2、2−3が位置されている読み取り、蓄積動
作完了回の読み取りラインの読み取り、蓄積動作が、上
述したと同様にして行われる。この回にライン状受光素
子列2−1によって読み取られ、A/D変換回路3−1
から出力される1本の読み取りラインの画素データは、
正規読み取りラインのものであるから、メモリ制御回路
12から書き込み信号が、メモリ領域6−1へ供給さ
れ、A/D変換回路3−1から出力される1本の読み取
りラインの画素データは、メモリ領域6−1に蓄積され
る。
【0054】しかし、ライン状受光素子列2−2、2−
3によって読み取られ、A/D変換回路3−2、3−3
から出力される1本の読み取りラインの画素データは、
非正規読み取りラインのものであるから、メモリ制御回
路12から書き込み停止信号が、メモリ領域6−2、6
−3へ供給され、A/D変換回路3−2、3−3から出
力される1本の読み取りラインの画素データは、メモリ
領域6−2、6−3に蓄積されない。
【0055】ライン状受光素子列2−3が、原稿上の最
後の正規読み取りライン上に位置してから、3本の読み
取りラインずつ2回副走査方向に移動させる理由は、次
の通りである。CCD1の3本のライン状受光素子列2
−1、2−2、2−3によって読み取りラインの読み取
りを続行して行くと、原稿の読み取り開始の方で読み取
りラインの読み取り抜けが生じてしまった理由と同じ理
由から、1頁の最後の読み取りラインから2番目、3番
目および6番目前の読み取りラインは読み取られなくな
る。そこで、このような読み取りラインの読み取り抜け
を防止して原稿のすべての正規読み取りラインが読み取
られるように、ライン状受光素子列2−3によって読み
取られる原稿の正規読み取りラインから副走査方向に連
続する6本の読み取りラインをさらに読み取るようにし
たのである。
【0056】上述のうにして、正規に読み取るべき最後
の読み取りラインまで上述の動作が行われたとき、メモ
リ領域6−1、6−2、6−3には、それぞれ原稿の1
/3頁分の読み取りラインの画素データが蓄積されてい
る。したがって、メモリ領域6−1、6−2、6−3全
体では、最大1頁の読み取りラインの画素データが蓄積
されている。
【0057】上述したメモリ領域6−1、6−2、6−
1への蓄積が行われた後に、メモリ制御回路12は、図
6に示す各読み取りラインを左から順に読み出すための
制御をメモリ領域6−1、6−2、6−3に対して実行
する。すなわち、メモリ制御回路12は、図6に示す1
本の正規読み取りラインの画素データの各々を左から順
次走査した信号として読み出すためのメモリ選択信号と
アドレス信号を各メモリ領域6−1、6−2、6−3に
対して発生し、順次読み出す。
【0058】この実施例における式(1)の条件におけ
るMとNとを満たすMとNとの例を図7に示す。図7に
おいて、○が式(1)の条件におけるMとNとを満たす
例であり、×が式(1)の条件におけるMとNとを満た
さない例である。
【0059】このように、この実施例の構成によれば、
M本の読み取りラインを同時に読み取ることができるC
CDを使用して副走査方向にN(=M+1)ライン隔て
た読み取りラインM本を同時に読み取り、かつ、M本の
読み取りラインを読み取った時刻に原稿が(N−1)読
み取りライン先まで移動させられ、その読み取りライン
上にCCDが位置したとき次の読み取りを行う動作を順
次繰り返すようにしたので、原稿の読み取り速度が従来
のM倍となり、高速化する。
【0060】しかも、上記高速化のためにCCDのライ
ン状受光素子による電荷蓄積時間を短くしなくても、十
分な読み取り出力が得られる。この効果により、CCD
の走査時間を遅くする必要がなく、原稿に照射される光
源の光量を上げなくても高いS/N比が得られる。
【0061】上記高速化のために原稿の光量を上げる必
要がないので、原稿読取装置の内部温度の上昇を抑える
ことができ、コンパクトな設計が可能である。また、L
ED等の発光輝度の低い光源を利用することができる。
さらに、低光量で高速走査が可能なため、消費電力の低
減効果が高い。
【0062】従来のカラー画像読取用CCDの製造工程
においてカラーフィルタの皮膜工程を省いた工程でCC
D1を製造すると、3本のライン状受光素子列を、例え
ば、4本の読み取りラインずつ離れて形成されるように
設定するだけで製造できるので、従来の製造設備をその
まま利用でき、安価に提供することができる。
【0063】◇第2実施例 図8は、この発明の第2実施例である画像読取装置電気
的構成を示す図、図9は、第1実施例の画像読取装置が
使用不能な場合の例を示す図、図10は、同画像読取装
置により原稿を正しく読み取り得る場合を説明するため
の図、図11は、同画像読取装置で選定し得るライン状
受光素子列数と読み取りライン間間隔の使用の可否を示
す図、また、図12は、画像読取装置が使用不能な場合
の例を示す図である。
【0064】この実施例の構成が、第1実施例のそれと
大きく異なるところは、N本の読み取りライン間隔で位
置するM本の読み取りラインの同時読み取りを順次行う
際の、N≧M+1と読み取りラインの移動速度L=(N
−1)という条件を解除しても、読み取りラインの重複
読み取り及び読み取り抜けを生じさせることなく、正規
読み取りラインの読み取りを行い得るようにした点であ
る。
【0065】すなわち、CCDに形成されるライン状受
光素子列の本数をMとし、各ライン状受光素子列間隔
(ライン間隔)をNとし、原稿上の読み取りラインの移
動速度(1読み取り時間で移動する距離)をLとしたと
き、M≧2、L=M、LとNとの最大公約数が1である
ように設定する。この関係を以下式(2)という。この
式(2)を満たすM及びNでCCDを構成し、このCC
Dによって読み取られる読み取りラインの移動速度をL
に設定し、原稿上の正規読み取りラインを隙間無く読み
取り得るように、読取制御回路及びメモリ制御回路の動
作を生ぜしめるようにしたのが、この実施例である。
【0066】この構成は、次のような知見に基づくもの
である。上述した式(1)の条件を満たしても、原稿を
正しく読み取られない場合がある。例えば、式(1)に
おいて、N>M+1とすると、L>Mとなる。L>Mで
あると、必ず読み取り抜けが発生してしまうほか、重複
読み取りが発生する場合がある。また、上式(1)の条
件を満たさない、すなわち、設定されたMにおいてL<
Mであると、必ず重複読み取りが発生してしまうほか、
読み取り抜けが発生する場合がある。また、式(1)を
満たすM及びNの例を図7に示してあるが、この図7中
の○となるM及びNであっても、読み取り抜けが生じて
しまうことがあり、逆に、×となるM及びNであって
も、読み取り抜けなく読み取り得ることがある。
【0067】このような不具合を回避すべく、式(2)
に示すL=Mなる条件を設けると共に、そのL=Mの条
件だけでも、なお、Lだけ移動した読み取り位置が既に
読み取られており、その読み取り位置を他のライン状受
光素子列で読み取ることとなり、重複読み取りが発生す
ると共に読み取り抜けも発生してしまうというM、N、
Lの関係が存在するので、これをも回避するために、L
とNの最大公約数が1、すなわち、LとNとが1以外の
公約数を持たないという条件を入れてこの実施例を構成
した。
【0068】したがって、この実施例の構成における第
1実施例との相違点は、下記の通りである。CCD1A
は、N本の読み取りライン間隔ずつ隔てて形成されたM
本のライン状受光素子列を有することは同じであるが、
読み取りラインの移動速度Lは、M及びNとの関係にお
いて上式(2)を満たしていることが必要である。
【0069】この実施例における読取制御回路9Aは、
次の点を除き、第1実施例と同じ構成である。すなわ
ち、インターフェース14を介して画像読取装置100
Aが接続される画像処理システムから受け取る命令(図
4のTG相当)に基づいて、CCD1Aによる1回の読
み取りラインの読み取り終了毎に発生されるモータ制御
パルスMPは、上式(2)を満たすように設定された移
動速度Lで原稿を移動させるものである。また、原稿
は、初期的には、最初の正規読み取りラインより上式
(2)を満たすM、N及びLの値に応じて決まる所定本
数の読み取りラインだけ副走査方向へ遡った読み取りラ
インから読み取りラインの読み取りが開始されるように
位置される。このように位置されている読み取りライン
から読取制御回路9Aによる原稿の移動制御が開始され
る。
【0070】読取制御回路9Aからのモータ制御パルス
MPの発生は、最後の正規読み取りラインから上式
(2)を満たすM、N及びLの値に応じて決まる所定本
数の読み取りラインだけ副走査方向へ進んだ読み取りラ
インが読み取られる前までの順次の読み取り終了毎に生
ぜしめられる。
【0071】メモリ制御回路12Aは、読取制御回路9
Aによる移動制御により、CCD1Aに形成されている
M本のライン状受光素子列のうちの副走査方向で一番先
の位置にあるライン状受光素子列が原稿の正規読み取り
ラインの読み取りを行う前までに読み取られる非読み取
りラインの画素データと、最後の正規読み取りラインの
読み取り終了後に読み取られる非読み取りラインの画素
データとをメモリ領域6−iに蓄積させないことを除
き、第1実施例と同じ構成である。
【0072】光源13は、原稿の読み取りラインに対し
て読み取り用の光を照射するのに用いられる。インター
フェース14は、画像処理システムと読取制御回路9A
及びメモリ制御回路12Aとの間のインターフェースを
取る。すなわち、CCD1による1回の読み取りライン
の読み取り終了毎に上述した移動速度Lでの原稿の移動
制御に用いられるモータ制御パルスMPをモータドライ
バ10に供給させる命令を画像処理システムから受け取
って読取制御回路9Aへ供給し、該命令に応答した旨の
応答信号を読取制御回路9Aから受け取って画像処理シ
ステムへ返送する。
【0073】また、メモリ領域6−iに蓄積されている
1頁分の正規読み取りラインの画素データの各々を、読
み取りを開始した読み取りライン側から順次読み出させ
る命令を画像処理システムから受け取ってメモリ制御回
路12Aに供給し、該命令に応答した旨の応答信号をメ
モリ制御回路12Aから受け取って画像処理システムへ
返送する。
【0074】これらの構成を除くこの実施例における他
の構成は、第1実施例のそれと同一構成であるので、こ
れらの各部には第1実施例と同一の符号を付してその説
明を省略する。
【0075】次に、図8〜図12を参照して、この実施
例の動作について説明する。この実施例の動作説明に入
るのに先立って、この実施例における式(2)のうちの
L(=M)とNとの最大公約数が1であることの条件を
満たさない場合について説明する。ここでの動作説明に
おいても、第1実施例の動作説明と同様に、ライン状受
光素子列の本数M、ライン状受光素子列間隔N及び移動
速度Lを特定の例、すなわち、式(2)のうちのL(=
M)とNとの最大公約数が1であることの条件を満たさ
なくなる例として、Mを3とし、Nを3とし、Lを3と
した場合にについて説明する。そして、この場合の3本
のライン状受光素子列はそれぞれ2−1、2−2、2−
3で参照し、ライン状受光素子列2−1、2−2、2−
3から各別に出力される読み取り画信号はそれぞれ20
−1、20−2、20−3で参照し、3つのA/D変換
回路はそれぞれ3−1、3−2、3−3で参照し、3つ
のメモリ領域はそれぞれ6−1、6−2、6−3で参照
する。この場合の各ライン状受光素子列間は2本の読み
取りラインだけ空いている。
【0076】第1実施例での説明から理解できるよう
に、原稿上の或る正規読み取りラインの読み取りが完了
すると、読取制御回路9Aからモータ制御パルスMPが
出力される。モータ制御パルスMPは、モータドライバ
10に供給されモータドライバ10からドライブ信号が
発生されてモータ11に供給される。したがって、原稿
は、2本の正規読み取りラインだけ副走査方向に移動さ
せられる。CCD1の3本のライン状受光素子列2−
1、2−2、2−3の各々は、原稿が移動される前に読
み取った3本の正規読み取りラインから副走査方向に2
本の正規読み取りラインだけ進んだ位置にある3本の正
規読み取りライン上に位置し、この3本の正規読み取り
ラインを読み取る。
【0077】このような順次の読み取りが行われること
になるが、Nが3に、そしてLが3に設定されているの
で、CCD1の3本のライン状受光素子列2−1、2−
2、2−3の各々によって順次読み取られる正規読み取
りラインは、図9に示すように、前回の原稿の読み取り
で読み取った正規読み取りラインと同一の正規読み取り
ラインとなってしまい、読み取られる正規読み取りライ
ン間の正規読み取りラインは読み取られない。3本のラ
イン状受光素子列2−1、2−2、2−3による重複読
み取りが行われ、読み取り抜けが発生する。図9中の符
号は、図6の符号と同じである。つまり、式(2)のう
ちのL(=M)とNとの最大公約数が1であることの条
件を満たさないN=3、L=3であると、原稿の読み取
りにおいて読み取られない正規読み取りラインが発生
し、所期の原稿読み取りを行うことはできない。
【0078】このような不都合を回避するために、L
(=M)とNとの最大公約数が1であることの条件をも
満たせば、すなわち、例えば、M=3、N=2、L=3
とすれば、画像読取装置のM、N及びLは上式(2)を
満たすM、N及びLとなるから、正規読み取りラインの
重複読み取りはなくなり、3本のライン状受光素子列2
−1、2−2、2−3によって順次異なる正規読み取り
ラインを読み取ることが可能になる。したがって、原稿
全体は隙間無く読み取られる。
【0079】このような上式(2)を満たした例を示し
たのが図10である。図10は、M=3、N=2、L=
3とした場合である。この例においても、読み取り速度
は、従来に比して3倍である。図10中の符号は、図6
の符号と同じである。
【0080】上述のところから明らかなように、原稿を
正しく読み取るためには、式(2)の条件を満たすこと
が必要である。式(2)のM及びNを任意に選定した場
合のM及びNの間には、式(2)を満たすM及びNと、
式(2)を満たさないM及びNとがある。その例を示し
たのが、図11である。図11中の○は、M及びNが式
(2)を満たす例であり、×は、M及びNが式(2)を
満たさない例である。この図11は、上述したように、
図7の○で示すように式(1)のM及びNを満たして
も、原稿を読み取れないものがあり、また、図7の×で
示すように式(1)のM及びNを満たさなくても、原稿
を読み取れるものがあることを示している。
【0081】なお、上記の説明においては、最初の正規
読み取りラインから読み取りラインの読み取りを説明し
たが、第1実施例と同様、CCD1による読み取りを最
初の正規読み取りラインから始めると、順次の読み取り
が2本の読み取りラインだけ進められた位置の読み取り
ラインとなり、1本の正規読み取りラインの読み取り抜
け(図10のA1とB1との間の正規読み取りライン)
が発生してしまうから、第1実施例と同様に、最初の正
規読み取りラインからM=3、N=2及びL=3に応じ
て決まる読み取りライン数(2本の読み取りライン)だ
け前から読み取りラインの読み取りを行う必要がある。
この関係は、副走査方向の読み取り終了においても同じ
である。すなわち、最後の正規読み取りラインからM=
3、N=2及びL=3に応じて決まる読み取りライン数
だけの読み取りライン(2本の読み取りライン)の読み
取りを行う必要がある。
【0082】このような3本のライン状受光素子列2−
1、2−2、2−3による読み取りにより、3本のライ
ン状受光素子列2−1、2−2、2−3から出力される
読み取り画信号20−1、20−2、20−3が、対応
するA/D変換回路(A/D)3−1、3−2、3−3
においてA/D変換され、A/D変換された1本の読み
取りラインの画素データの各々は、メモリ制御回路12
Aによって対応するメモリ領域6−1、6−2、6−3
に蓄積され、そして1頁分の読み取りラインの画素デー
タの蓄積後に、メモリ制御回路12Aによって読み出さ
れインターフェース14を介して画像処理システムへ供
給される各動作は、第1実施例の動作とほぼ同じであ
り、例えば、M=3、N=2、L=3とした場合の例を
示す図10と第1実施例の説明とを参照すれば、この実
施例の動作例を理解し得ると考えられるので、図10に
ついての逐一の説明は省略する。
【0083】この実施例によっても、原稿を正しく読み
取れない例を図12に示す。この例は、この実施例にお
いて、M=3、N=6、L=3とする例である。この例
は、また、第1実施例においても、原稿を正しく読み取
れない例でもある。
【0084】このように、この実施例の構成によれば、
CCDに形成するライン状受光素子列の本数Mと、ライ
ン状受光素子列間隔Nと、CCDに対する読み取りライ
ンの移動速度Lとの間に上式(2)で与えられる条件を
設定して副走査方向にM本の読み取りラインを同時に読
み取り、かつ、M本の読み取りラインを読み取る毎に原
稿をL本の読み取りラインずつ移動させるので、原稿の
読み取り速度は、従来に比してM倍より小さい倍率であ
って、M、N及びLに応じて決まる値の倍率となり、原
稿の読み取りを高速化することができる。この高速化を
達成し得るので、読み取りの高速化によって第1実施例
と同様の効果が得られる
【0085】◇第3実施例 図13は、この発明の第3実施例である画像読取装置電
気的構成を示す図、図14は、同画像読取装置により原
稿を正しく読み取り得る場合を説明するための図、ま
た、図15は、同画像読取装置で選定し得るライン状受
光素子列数と読み取りライン間間隔の使用の可否を示す
図である。この実施例の構成が、第2実施例のそれと大
きく異なるところは、上式(2)の条件のときに得られ
る最適な読み取りでなくても、所定本数の読み取りライ
ン間隔で形成された複数本のライン状受光素子列を有す
るCCDによりライン状受光素子列の本数と同数の読み
取りラインを正しく読み取り得るようにした点である。
【0086】すなわち、ライン状受光素子列の本数をM
とし、ライン状受光素子列間隔(ライン間隔)をNと
し、読み取りラインの移動速度(1読み取り時間で移動
する距離)をLとしたとき、M≧2、1<L≦M、Lと
Nとの最大公約数が1であるように設定する。この関係
を以下式(3)という。上式(3)を満たすM及びNで
CCDを構成し、このCCDによって読み取られる読み
取りラインの移動速度Lを設定し、原稿上の正規読み取
りラインを正しく読み取り得るように、読取制御回路及
びメモリ制御回路の動作を生ぜしめるようにしたのが、
この実施例である。
【0087】この構成は、次のような知見に基づくもの
である。第2実施例は、上記式(2)で示す条件を満た
すとき、原稿の読み取りを効率良く行うことができる。
しかし、上記な式(2)の条件を満たさないM、N及び
Lであっても、そのM、N及びLにおいて所定の条件を
満たしさえすれば、原稿の読み取り効率は低くなるが、
原稿の正常な読み取りを行うことのできるM、N及びL
があるということを見出した。それは、上式(3)で示
されるものである。この式(3)に基づいて上記実施例
は構成されている。
【0088】したがって、この実施例の構成における第
2実施例との相違点は、下記の通りである。CCD1B
は、N本の読み取りライン間隔ずつ隔てて形成されたM
本のライン状受光素子列を有することは同じであるが、
読み取りラインの移動速度Lは、M及びNとの関係にお
いて上式(3)を満たしていることが必要である。
【0089】この実施例における読取制御回路9Bは、
次の点を除き、第2実施例と同じ構成である。すなわ
ち、14を介して画像読取装置100Bが接続される画
像処理システムから受け取る命令(図4のTG相当)に
基づいて、CCD1Bによる1回の読み取りラインの読
み取り終了毎に発生されるモータ制御パルスMPは、上
式(3)を満たすように設定された移動速度Lで原稿を
移動させるものである。
【0090】また、原稿は、初期的には、最初の正規読
み取りラインより上式(3)を満たすM、N及びLの値
に応じて決まる所定本数の読み取りラインだけ副走査方
向へ遡った読み取りラインから読み取りラインの読み取
りが開始されるように位置される。このように位置され
ている読み取りラインから読取制御回路9Bによる原稿
の移動制御が開始される。読取制御回路9Bからのモー
タ制御パルスMPの発生は、最後の正規読み取りライン
から上式(3)を満たすM、N及びLの値に応じて決ま
る所定本数の読み取りラインだけ副走査方向へ進んだ読
み取りラインが読み取られる前までの順次の読み取り終
了毎に生ぜしめられる。
【0091】メモリ制御回路12Bは、読取制御回路9
Bによる移動制御により、CCD1Bに形成されている
M本のライン状受光素子列のうちの副走査方向で一番先
の位置にあるライン状受光素子列が原稿の正規読み取り
ラインの読み取りを行う前までに読み取られる非読み取
りラインの画素データと、最後の正規読み取りラインの
読み取り終了後に読み取られる非読み取りラインの画素
データとをメモリ領域6−iに蓄積させないことを除
き、第2実施例と同じ構成である。これらの構成を除く
この実施例における他の構成は、第2実施例のそれと同
一構成であるので、これらの各部には第2実施例と同一
の符号を付してその説明を省略する。
【0092】次に、図13〜図15を参照して、この実
施例の動作について説明する。この実施例の動作説明に
おいても、第2実施例の動作説明と同様に、ライン状受
光素子列の本数M、ライン状受光素子列間隔N及び移動
速度Lを特定の例、すなわち、式(3)のMを3とし、
Nを3とし、Lを2とした場合にについて説明する。そ
して、この場合の3本のライン状受光素子列はそれぞれ
2−1、2−2、2−3で参照し、ライン状受光素子列
2−1、2−2、2−3から各別に出力される読み取り
画信号はそれぞれ20−1、20−2、20−3で参照
し、3本のA/D変換回路はそれぞれ3−1、3−2、
3−3で参照し、3本のメモリ領域はそれぞれ6−1、
6−2、6−3で参照する。この場合のライン状受光素
子列間は1本の読み取りラインだけ空いている。
【0093】第2実施例での説明から理解できるよう
に、原稿上の或る正規読み取りラインの読み取りが完了
すると、読取制御回路9Bからモータ制御パルスMPが
出力される。モータ制御パルスMPは、モータドライバ
10に供給されモータドライバ10からドライブ信号が
発生されてモータ11に供給される。したがって、原稿
は、1本の正規読み取りラインだけ副走査方向に移動さ
せられる。CCD1の3本のライン状受光素子列2−
1、2−2、2−3の各々は、原稿が移動される前に読
み取った3本の正規読み取りラインから副走査方向に1
本の正規読み取りラインだけ進んだ読み取りラインにあ
る3本の正規読み取りライン上に位置し、この3本の正
規読み取りラインを読み取る。
【0094】このような順次の読み取りが行われる。C
CD1の3本のライン状受光素子列2−1、2−2、2
−3の各々によって順次読み取られる正規読み取りライ
ンは、図14に示す。図14に示すように、この例で
は、読み取り抜けは、生じないが、重複読み取りが生ず
る。なお、図14中の符号は、図6で説明した符号と同
じである。この例においても、読み取り速度は、従来に
比して2倍である。
【0095】この実施例を構成する前提は、上式(3)
を満たすことが必要である。上式(3)のM及びNを任
意に選定した場合のM及びNの間には、式(3)を満た
すM及びNのうちの最適なM及びN(L=M)と、式
(3)を満たすM及びNのうちの移動速度を落とせば適
用可能なM及びNと、L=1でないと式(3)を満たさ
ないM及びNとがある。
【0096】その例を示したのが、図15である。図1
5中の○は、式(3)を満たすM及びNのうちの最適な
M及びNの例であり、△は、式(3)を満たすM及びN
のうちの移動速度を落とせば適用可能なM及びNの例で
ある。×は、L=1でないと式(3)を満たさないM及
びNの例である。△において、この実施例を適用し得る
移動速度Lは、1<1+L<1+Mである。そのLの値
は、図15中の△から上方向(Mの減少方向)に辿って
行き、○となるときのMの値とすればよい。例えば、M
=6、N=10のときは、L=3まで遅くすれば、この
実施例を適用し得る。
【0097】なお、上記の説明においては、最初の正規
読み取りラインから読み取りラインの読み取りを説明し
たが、第2実施例と同様、CCD1Bによる読み取りを
最初の正規読み取りラインから始めると、順次の読み取
りが1本の読み取りラインだけ進められた読み取りライ
ンとなり、正規読み取りラインの読み取り抜け(図1
4)が発生してしまうから、第2実施例と同様に、最初
の正規読み取りラインからM=3、N=3及びL=2に
応じて決まる読み取りライン本数、すなわち、2本の読
み取りラインだけ前から読み取りラインの読み取りを行
う必要がある。この関係は、副走査方向の読み取り終了
においても同じである。すなわち、最後の正規読み取り
ラインからM=3、N=3及びL=2に応じて決まる2
本の読み取りラインだけの読み取りラインの読み取りを
行う必要がある。
【0098】このような3本のライン状受光素子列2−
1、2−2、2−3による順次の読み取り毎に、原稿
は、読取制御回路9Bの制御により次の読み取りライン
へ進められる。その間に、3本のライン状受光素子列2
−1、2−2、2−3から出力される読み取り画信号2
0−1、20−2、20−3は、対応するA/D変換回
路(A/D)3−1、3−2、3−3においてA/D変
換され、A/D変換された1本の読み取りラインの画素
データの各々は、メモリ制御回路12Bによって対応す
るメモリ領域6−1、6−2、6−3に蓄積され、そし
て1頁分の読み取りラインの画素データの蓄積後に、メ
モリ制御回路12Bによって読み出されインターフェー
ス14を介して画像処理システムへ供給される各動作
は、第2実施例の動作とほぼ同じであり、例えば、M=
3、N=3、L=2とした場合の例を示す図14と第2
実施例の説明とを参照すれば、この実施例の動作例を理
解し得ると考えられるので、図14についての逐一の説
明は省略する。
【0099】この実施例によっても、第2実施例と同
様、原稿を正しく読み取れない場合がある。その例を図
12に示す。この例は、この実施例において、M=3、
N=6、L=3とする例である。この例は、また、第1
実施例においても、原稿を正しく読み取れない例でもあ
る。
【0100】このように、この実施例の構成によれば、
CCDに形成するライン状受光素子列の本数Mと、ライ
ン状受光素子列間隔Nと、CCDに対する読み取りライ
ンの移動速度Lとの間に上式(3)で与えられる条件を
設定して副走査方向にM本の読み取りラインを同時に読
み取り、かつ、M本の読み取りラインを読み取る毎に原
稿をL本の読み取りラインずつ移動させるので、原稿の
読み取り速度は、従来に比してM倍より小さい倍率であ
って、M、N及びLに応じて決まる倍率となり、原稿の
読み取りを高速化することができる。この高速化を達成
し得るので、読み取りの高速化によって第1実施例と同
様の効果が得られる。
【0101】◇第4実施例 図16は、この発明の第4実施例である画像読取装置電
気的構成を示す図である。この実施例の構成が、第1実
施例のそれと大きく異なるところは、CCDをカラーC
CDで構成した点である。したがって、カラーCCD1
Cは、3本のライン状受光素子列2R、2G、2Bを有
する。これに伴って、3本のライン状受光素子列2R、
2G、2Bの出力に接続される各アナログ/ディジタル
変換回路(A/D)は、それぞれ3R、3G、3Bで参
照する。また、メモリ6の各メモリ領域は、それぞれ6
R、6G、6Bで参照する。
【0102】そして、アナログ/ディジタル変換回路3
R、3G、3Bと、これに対するメモリ6のメモリ領域
6R、6G、6Bとアナログ/ディジタル変換回路6
R、6G、6Bとの間には、濃度補正用の画像処理回路
15R、15G、15Bが設けられる。この実施例の画
像読取装置を参照番号100Cで参照する。これらの構
成を除くこの実施例における他の構成は、第1実施例の
それと同一構成であるので、これらの各部には第1実施
例と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0103】次に、図16を参照して、この実施例の動
作について説明する。カラーCCD1Cの3本のライン
状受光素子列2R、2G、2Bによって順次の3本の読
み取りラインの同時読み取り及び同時読み取り終了後の
所定本数の読み取りラインだけ副走査方向へ移動させる
ことは、第1実施例と同じである。3本のライン状受光
素子列2R、2G、2Bから出力される読み取り画信号
の各々を1本の読み取りラインの画素データにアナログ
/ディジタル変換回路3R、3G、3Bで変換すること
も、第1実施例と同じである。
【0104】アナログ/ディジタル変換回路3R、3
G、3Bから出力された1本の読み取りラインの画素デ
ータの各々は、対応する画像処理回路15R、15G、
15Bで濃度の補正が行われる。この濃度の補正は、原
稿に色が付いている場合、同じ濃度であっても、ライン
状受光素子列2R、2G、2Bから出力される読み取り
画信号が異なって来るので、その読み取り画信号に生ず
る差異を矯正するためのものである。また、カラーCC
D1Cには、カラーフィルタが付いているため感度が異
なっているので、濃度補正が必要になる。
【0105】画像処理回路15R、15G、15Bで濃
度補正された画素データのメモリ6のメモリ領域6R、
6G、6Bへの蓄積及び蓄積された画素データの読み出
しも、第1実施例と同じである。
【0106】このように、この実施例の構成によれば、
色付き原稿でも、モノクロ原稿でも、その原稿の読み取
りが可能になる。したがって、特殊なCCDを用意しな
くても済む。原稿の読み取り速度は、通常の読み取り速
度の3倍となる。また、通常のカラースキャナにおいて
メモリ容量が確保しさえすれば、この発明を適用し得
る。特に、移動速度を制御可能であれば、メモリからの
読み出しをソフトウェア処理で行うこともできる。
【0107】以上、この発明の実施例を、図面を参照し
て説明してきたが、この発明の具体的な構成は、これら
の実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸
脱しない範囲の設計の変更等があってもそれらはこの発
明に含まれる。例えば、各実施例では、CCD1等を固
定とし、モータ11によって原稿を移動する画像読取装
置としていたが、逆にCCD1等をCCD移動機構によ
って移動し原稿を固定とする画像読取装置であっても良
い(いわゆる原稿静止型スキャナとなる)。この場合の
CCD1等の移動量は、原稿を移動する場合の原稿移動
量と同じに設定すればよい。
【0108】また、各実施例では、すべての原稿の読み
取りラインが読み取られるよう原稿の先端位置(正規に
読み取られるべき最初の読み取りライン)を読み取る前
に予め連続する複数本の読み取りラインを見越してCC
D1等の読み取りを早めに開始し、原稿の後端位置(正
規に読み取られるべき最後の読み取りライン)から連続
する複数本の読み取りラインを見越して読み取りを余分
に行い、この読み取りに伴って、メモリ制御回路12等
は、原稿の先端位置を読み取る前に読み取られる非正規
読み取りラインの画素データのメモリ領域6−1、6−
2、6−3等への書き込みを停止し、原稿の後端位置後
に読み取られる非正規読み取りラインの画素データのメ
モリ領域6−1、6−2、6−3等への書き込みを停止
し、それと共に、原稿の先端位置を規定していた。
【0109】しかし、読み取りを開始した直後に正規に
読み取られない読み取りライン及び読み取りを終了する
直前に正規に読み取られないの読み取り画信号を前に読
み取った読み取りラインの画信号あるいは前後の読み取
りラインの読み取り画信号によって補間しても良い。こ
れにより、原稿読み取り前後の余分な読み取り走査が必
要でなくなる。
【0110】この読み取りライン抜けが生ずる場合の読
み取り画信号の補間を、画像の画質の低下(読み取りラ
インの抜け)が許容し得る限度において、例えば、図9
に示すような原稿の読み取り途中で生ずる読み取り抜け
の場合に適用して本発明を構成してもよい。
【0111】上記第4実施例は、第1実施例との関係で
説明したが、第2実施例及び第3実施例の構成の下でも
実施し得る。また、いずれの実施例においても、メモリ
領域6−1、6−2、6−3等への書き込み信号の停止
の代わりにA/D変換回路を停止してメモリへのデータ
の供給を停止しても良い。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、副
走査方向にN本の読み取りラインずつ隔てたM本の読み
取りラインを同時に読み取り、しかもこの同時読み取り
毎にM及びNとの関係で決まる値であって、原稿等の読
み取りラインの読み取り抜けをその許容限度において生
じさせない読み取りライン数Lずつ移動させるようにし
て原稿等の読み取りを行うので、原稿等の読み取り速度
を従来に比してM倍乃至M倍よりも小さい倍率であっ
て、M、N及びLに応じて決まる値の倍率となり、原稿
等の読み取りを高速化することができる。
【0113】このような読み取りの高速化を達成し得る
から、CCDのライン状受光素子による電荷蓄積時間を
短くしなくても、十分な読み取り出力が得られる。この
効果により、CCDの走査時間を遅くする必要がなく、
原稿に照射される光源の光量を上げなくても高いS/N
比が得られる。
【0114】上記高速化により原稿に照射される光量を
上げる必要がないので、原稿読取装置の内部温度の上昇
を抑えることができ、コンパクトな設計が可能である。
また、LED等の発光輝度の低い光源を利用することが
できる。さらに、低光量で高速走査が可能なため、消費
電力の低減効果が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例である画像読取装置の電
気的構成を示す図である。
【図2】同画像読取装置で同時に読み取られる読み取り
ラインの幾何学的配置及びその寸法を示す斜視図であ
る。
【図3】CCDのライン状受光素子列と読み取りライン
との関係を示す図である。
【図4】同画像読取装置の原稿読み取りタイミングを示
すタイミングチャートである。
【図5】同画像読取装置の原稿送りタイミングを示すタ
イミングチャートである。
【図6】同画像読取装置により原稿を正しく読み取り得
る場合を説明するための図である。
【図7】同画像読取装置で選定し得るライン状受光素子
列数と読み取りライン間間隔の使用の可否を示す図であ
る。
【図8】この発明の第2実施例である画像読取装置電気
的構成を示す図である。
【図9】第1実施例の画像読取装置が使用不能な場合の
例を示す図である。
【図10】同画像読取装置により原稿を正しく読み取り
得る場合を説明するための図である。
【図11】同画像読取装置で選定し得るライン状受光素
子列数と読み取りライン間間隔の使用の可否を示す図で
ある。
【図12】画像読取装置が使用不能な場合の例を示す図
である。
【図13】この発明の第3実施例である画像読取装置電
気的構成を示す図である。
【図14】同画像読取装置により原稿を正しく読み取り
得る場合を説明するための図である。
【図15】同画像読取装置で選定し得るライン状受光素
子列数と読み取りライン間間隔の使用の可否を示す図で
ある。
【図16】この発明の第4実施例である画像読取装置電
気的構成を示す図である。
【図17】従来の画像読取装置により原稿を読み取る動
作を説明するための図である。
【符号の説明】
1 CCD 2−1、2−2、2−3、2−i ライン状受光素
子列(読み取りデバイス) 3−1、3−2、3−3、3−i A/D変換回路
(画信号出力手段の一部) 6 メモリ(画信号出力手段の一部) 6−1、6−2、6−3、6−i メモリ領域(画
信号出力手段の一部、記憶手段) 9 読取制御回路(移動手段の一部) 10 モータドライバ(移動手段の一部) 11 モータ(移動手段の残部) 12 メモリ制御回路(画信号出力手段の一部、読
み出し制御回路) 13 光源 14 インターフェース(画信号出力手段の一部) 15R、15G、15B 画像処理回路(画信号出
力手段の残部)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被読み取り面上の読み取りラインを副走
    査方向に読み取って読み取った前記読み取りラインの画
    信号を出力する画像読取方法であって、 同時に読み取られる読み取りライン本数M(Mは2以上
    の自然数)と、同時に読み取られる前記読み取りライン
    間の読み取りライン本数N(Nは2以上の自然数)と、
    前記同時読み取りの終了毎に読み取られた前記読み取り
    ラインから副走査方向に進める読み取りライン本数L
    (Nは自然数)とを、前記被読み取り面上の最初の前記
    読み取りラインから最後の前記読み取りラインへの順次
    の前記同時読み取りを1回行うときに生ずる前記読み取
    りラインの読み取り抜け本数を許容し得る数までとしつ
    つ、前記被読み取り面上の前記読み取りラインを読み取
    り得る値に選定し、 前記同時読み取りの終了時に、前記L本の読み取りライ
    ンだけ副走査方向に進めて次回の前記同時読み取りを行
    う動作を順次繰り返して前記被読み取り面上の前記読み
    取りラインを読み取り、 読み取った前記読み取りラインの画信号を出力すること
    を特徴とする画像読取方法。
  2. 【請求項2】 前記1回の読み取りで生ずる前記読み取
    りラインの読み取り抜け本数がない値に、前記M、前記
    N及び前記Lを選定したことを特徴とする請求項1記載
    の画像読取方法。
  3. 【請求項3】 前記被読み取り面上の最初の前記読み取
    りラインは、前記被読み取り面上の正規に読み取られる
    べき最初の前記読み取りラインから前記M、前記N及び
    前記Lの値に応じて決まる所定本数の読み取りラインだ
    け副走査方向へ遡った読み取りラインであり、最後の前
    記読み取りラインは、前記被読み取り面上の正規に読み
    取られるべき最後の前記読み取りラインから前記M、前
    記N及び前記Lの値に応じて決まる所定本数の読み取り
    ラインだけ副走査方向へ進んだ読み取りラインであり、
    出力される前記読み取りラインの画信号は、正規に読み
    取られるべき最初の前記読み取りラインから正規に読み
    取られるべき最後の前記読み取りラインまでの各読み取
    りラインの画信号であることを特徴とする請求項2記載
    の画像読取方法。
  4. 【請求項4】 原稿上の読み取りラインを副走査方向に
    読み取って読み取った前記読み取りラインの画信号を出
    力する画像読取装置であって、 前記副走査方向において異なった前記原稿上の前記読み
    取りラインであり、かつ、各読み取りラインの間隔が副
    走査方向にN本(Nは2以上の自然数)の読み取りライ
    ン隔てられているM本(Mは2以上の自然数)の読み取
    りラインを同時に読み取ることができる受光素子を有す
    る読み取りデバイスと、 前記同時読み取りの終了毎に、前記原稿と前記読み取り
    デバイスとを読み取られた前記読み取りラインから副走
    査方向へL本(Lは自然数)の読み取りラインだけ相対
    的に移動させる移動手段と、 前記読み取りデバイスで読み取った前記読み取りライン
    の画信号を前記副走査方向の読み取りライン順に出力す
    る画信号出力手段とを有し、 前記M、前記N及び前記Lは、前記原稿上の最初の前記
    読み取りラインから最後の前記読み取りラインへの順次
    の前記同時読み取りを1回行うことで、前記原稿上の前
    記読み取りラインの読み取り抜けなく前記原稿上の前記
    読み取りラインを読み取り得る値に選定したことを特徴
    とする画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記M、前記N及び前記Lは、M≧2
    で、N≧1+Mで、L=N−1であるように前記M、前
    記N及び前記Lを選定したことを特徴とする請求項4記
    載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記Nは、N=1+Mに選定したことを
    特徴とする請求項5記載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記M、前記N及び前記Lは、M≧2
    で、L=Mで、LとNとの最大公約数が1であるように
    前記M、前記N及び前記Lを選定したことを特徴とする
    請求項4記載の画像読取装置。
  8. 【請求項8】 前記M、前記N及び前記Lは、M≧2
    で、1<L≦Mで、LとNとの最大公約数が1であるよ
    うに前記M、前記N及び前記Lを選定したことを特徴と
    する請求項4記載の画像読取装置。
  9. 【請求項9】 前記M及び前記Lは、M=Lであるよう
    に前記M及び前記Lを選定したことを特徴とする請求項
    8記載の画像読取装置。
  10. 【請求項10】 前記M及び前記Lは、1<1+L<1
    +Mでであるように前記M及び前記Lを選定したことを
    特徴とする請求項8記載の画像読取装置。
  11. 【請求項11】 前記画信号出力手段は、前記読み取り
    デバイスから出力されたM本の前記読み取りラインの画
    信号をアナログ/ディジタル変換するアナログ/ディジ
    タル変換回路と、該アナログ/ディジタル変換回路で変
    換された画素データを格納する記憶手段と、該記憶手段
    に格納された前記画素データを副走査方向の読み取りラ
    イン順で読み出す読み出し制御回路とを有することを特
    徴とする請求項4乃至10のいずれか一に記載の画像読
    取装置。
  12. 【請求項12】 前記読み取りデバイスは、前記原稿の
    正規に読み取られるべき最初の前記読み取りラインより
    前記M、前記N及び前記Lの値に応じて決まる所定本数
    の読み取りラインだけ副走査方向へ遡った読み取りライ
    ンから前記読み取りラインの読み取りを行い、正規に読
    み取られるべき最後の前記読み取りラインよりM、N及
    びLの値に応じて決まる所定本数の読み取りラインだけ
    副走査方向へ進んだ読み取りラインまで前記読み取りラ
    インの読み取りを行い、前記記憶手段は、A/D変換で
    変換された前記画素データであって前記原稿の正規に読
    み取られるべき前記読み取りラインについて前記アナロ
    グ/ディジタル変換回路から出力された前記画素データ
    のみを記憶することを特徴とする請求項11記載の画像
    読取装置。
  13. 【請求項13】 前記読み取りデバイスは、カラー読み
    取りデバイスとし、前記前記画信号出力手段の前記アナ
    ログ/ディジタル変換回路と前記記憶手段との間に濃度
    補正用の画像処理回路を設けたことを特徴とする請求項
    11又は12記載の画像読取装置。
JP2001102719A 2000-04-25 2001-03-30 画像読取方法及びその装置 Pending JP2002016762A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001102719A JP2002016762A (ja) 2000-04-25 2001-03-30 画像読取方法及びその装置
DE10120250A DE10120250B4 (de) 2000-04-25 2001-04-25 Bildlesevorrichtung
US09/840,910 US6943922B2 (en) 2000-04-25 2001-04-25 Image reading method and apparatus for same
TW090109952A TW510118B (en) 2000-04-25 2001-04-25 Image reading method and apparatus for same
SG200102294A SG101446A1 (en) 2000-04-25 2001-04-25 Image reading method and apparatus for same

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000124066 2000-04-25
JP2000-124066 2000-04-25
JP2001102719A JP2002016762A (ja) 2000-04-25 2001-03-30 画像読取方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002016762A true JP2002016762A (ja) 2002-01-18

Family

ID=26590738

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001102719A Pending JP2002016762A (ja) 2000-04-25 2001-03-30 画像読取方法及びその装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6943922B2 (ja)
JP (1) JP2002016762A (ja)
DE (1) DE10120250B4 (ja)
SG (1) SG101446A1 (ja)
TW (1) TW510118B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013187693A (ja) * 2012-03-07 2013-09-19 Konica Minolta Inc 画像読取り装置、画像形成装置および画像読取り方法
WO2021176971A1 (ja) * 2020-03-03 2021-09-10 Necプラットフォームズ株式会社 画像読取装置の制御方法、画像読取装置、及びプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050225812A1 (en) * 2004-04-08 2005-10-13 Bledsoe J D Two-dimensional CMOS sensor array to image documents and other flat objects
TWI461050B (zh) * 2010-11-26 2014-11-11 Asia Optical Co Inc Image reading device and method thereof
US9137421B2 (en) * 2011-09-20 2015-09-15 Asia Optical International Ltd. Image reading device and method of reading images

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58225773A (ja) * 1982-06-23 1983-12-27 Canon Inc カラ−画像読取り方法および装置
EP0472226B1 (en) * 1985-11-18 1999-07-07 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JPH0575783A (ja) * 1991-07-11 1993-03-26 Matsushita Electron Corp 固体撮像装置
JPH09163100A (ja) * 1995-12-05 1997-06-20 Sony Corp 画像読取装置、これに用いるリニアセンサ及びその駆動方法
JP3482795B2 (ja) 1996-12-17 2004-01-06 ミノルタ株式会社 画像読み取り装置
JPH10304118A (ja) * 1997-04-28 1998-11-13 Minolta Co Ltd フィルム画像読取り装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013187693A (ja) * 2012-03-07 2013-09-19 Konica Minolta Inc 画像読取り装置、画像形成装置および画像読取り方法
WO2021176971A1 (ja) * 2020-03-03 2021-09-10 Necプラットフォームズ株式会社 画像読取装置の制御方法、画像読取装置、及びプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体
US11743408B2 (en) 2020-03-03 2023-08-29 Nec Platforms, Ltd. Image reading device control method, image reading device, and non-transitorycomputer-readable medium with stored program

Also Published As

Publication number Publication date
DE10120250B4 (de) 2006-10-26
US6943922B2 (en) 2005-09-13
US20020063785A1 (en) 2002-05-30
DE10120250A1 (de) 2002-03-28
SG101446A1 (en) 2004-01-30
TW510118B (en) 2002-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3165731B2 (ja) 画像読取装置
JP2008118269A (ja) 画像読取装置、画像蓄積装置、及びデジタル複合機
US7391454B2 (en) Image sensor controller, electronic device, and method for controlling image sensor
US5920063A (en) Image sensing device, linear sensor for use in the image sensing device, and method of driving the linear sensor
CN1328900C (zh) 图像读取装置
JP2002016762A (ja) 画像読取方法及びその装置
US4754338A (en) Signal reading circuit for masked and overlapping linear image sensors
JP2008205694A (ja) アナログフロントエンド回路及び電子機器
JP3371619B2 (ja) 画像書込み装置
JP4531491B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
US20220103712A1 (en) Image reading apparatus
JP4039329B2 (ja) 画像読取装置及び画像読取装置におけるデータ出力方法
JP3944200B2 (ja) リニアイメージセンサ及び画像読取装置
JP2829007B2 (ja) イメージセンサ装置
JP4334372B2 (ja) 画像読取装置、画像形成装置及び画像読取方法
JPH1155474A (ja) 画像読取装置
JP3542383B2 (ja) 画像読み取り装置及び画像読み取り方法及び撮像装置
JPH11308409A (ja) 画像読取装置及びその画像縮小読取方法
JP3086495B2 (ja) マルチチップ型ccdイメージセンサのクロック供給方式
JP2004201130A (ja) 画像入力装置および画像入力プログラム
JP2008072495A (ja) 光電変換素子、画像読取装置および画像形成装置
JPH10276305A (ja) 画像読み取り装置及びccdイメージセンサー
JPH08242345A (ja) 画像読取装置
JP2004200795A (ja) 画像読取装置
JPS63224466A (ja) 画像読取装置