JPH11308409A - 画像読取装置及びその画像縮小読取方法 - Google Patents

画像読取装置及びその画像縮小読取方法

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JPH11308409A
JPH11308409A JP10124319A JP12431998A JPH11308409A JP H11308409 A JPH11308409 A JP H11308409A JP 10124319 A JP10124319 A JP 10124319A JP 12431998 A JP12431998 A JP 12431998A JP H11308409 A JPH11308409 A JP H11308409A
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JP10124319A
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Mitsugi Hanabusa
貢 英
Kuniaki Kurokawa
邦昭 黒川
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画質を悪化させることなく縮小時の読み取り
時間の高速化を図ることができる画像読取装置を提供す
る。 【解決手段】 リセットパルスRSは転送クロックφ1
がオンであり転送クロックφ2がオフであるタイミング
で入力されるので、シフトレジスタ304及び305か
ら出力バッファ306へ転送された画像データは、2画
素分ごとに、CCD12の出力信号OSとして出力され
る。すなわち、1/2倍の縮小読取時には、転送される
画像データは2画素ごとにリセットされ、すべての画素
の画像データが出力されるまでの時間も1/2となり、
従って、蓄積時間を、等倍読取時の1/2とすることが
できる。このようにして、CCD12の画像読取りの高
速化が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿画像を読み取
って電気的に変換する画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像読取装置において、原稿画像
の縮小読取時は、CCDに依存する基本解像度で読み取
られた画像データを等倍データとして入力し、その入力
された等倍データをデジタル的に間引き処理する手法が
採用されていた。
【0003】図10は、そのような従来の画像読取装置
の基本回路構成を示すブロック図である。
【0004】同図において、201はCCD12の出力
を増幅する増幅器(AMP)であり、202は増幅器2
01により増幅されたアナログ信号をデジタル信号に変
換するA/Dコンバータ(A/D)であり、203はC
CD12を駆動するCCD駆動回路である。CCD駆動
回路203は、制御ユニット11から供給されるタイミ
ング信号に応じてCCD12の読取タイミングを制御す
る。なお、従来の変倍読取時(拡大読取時、縮小読取
時)のCCD蓄積時間は等倍読取時と等しくされている
ため、変倍読取りを行うことによってCCD12の駆動
タイミングが変化されることはない。
【0005】204は光学系の配光特性を記憶するため
のシェーディングRAM(ランダムアクセスメモリ)で
ある。
【0006】205は画像データ処理制御回路であり、
該画像データ処理制御回路205は、シェーディング補
正係数を記憶したシェーディングRAM204を制御す
る回路と、画像データの拡大・縮小を制御する回路すな
わち画像データの読み出し・書き込みを行うためのオフ
セットRAM240の制御回路とを有する。また、画像
データ処理制御回路205は、シェーディングRAM2
04に記憶された光学系の配光データに基づいてA/D
コンバータ202から出力される画像データにシェーデ
ィング補正を施す回路を有する。
【0007】オフセットRAM240は、等倍で読み取
られた画像データをすべて蓄えることができるメモリ容
量を有し、変倍時にはオフセットRAM240に記憶さ
れた画像データから、間引き処理や補間処理を施して画
像データを読み出すことになるので、オフセットRAM
240へ画像データを書き込むまでに行われる処理は、
等倍読み取り時も変倍読み取り時も同様である。
【0008】206は画像データを二値化する二値化回
路であり、207はパーソナルコンピュータ等のホスト
装置である外部装置250との間でコントロール信号の
受容や画像データの出力を行うインターフェース回路で
ある。
【0009】208はマイクロコンピュータからなるC
PU(中央演算処理装置)である。CPU208は、制
御プログラムを格納したROM208aと、作業用の記
憶領域として使用されるRAM208bとを有し、RO
M208aに格納されている制御プログラムに従って各
部の制御を行う。209はタイミング信号発生回路であ
り、CPU208の設定に応じて水晶発振器210の出
力を分周し、動作の基準となる各種タイミング信号を発
生する。
【0010】図11は、図10に示した画像読取装置に
採用されるCCD12の概略構成を示す説明図であり、
図12は、図11の転送クロックφ1、φ2、リセット
パルスRS、及びCCD12の出力端子312から出力
される出力信号OSの出力タイミングを説明するための
説明図である。
【0011】図11において、感光部であるフォトダイ
オード301に蓄積された画像データは、ゲート317
から入力されるシフトパルスSHに応じて、シフトゲー
ト302又は303を介してシフトレジスタ304又は
305に転送される。本実施の形態では、フォトダイオ
ード301内の奇数番目の画素から得られた画像データ
はシフトレジスタ304に転送され、偶数番目の画素か
ら得られた画像データはシフトレジスタ305に転送さ
れる。シフトレジスタ304、305に転送された画像
データは、転送クロックφ1、φ2に応じて、後述する
ように1画素ごとに、出力バッファ306に転送され
る。
【0012】出力バッファ306に画像データが転送さ
れると、配列されていた画素の順序で、ゲート313か
らリセットパルスRSが入力される毎に、CCD出力端
子313から出力される。すなわち、本実施の形態で
は、図12に示すように、転送クロックφ1、φ2によ
って出力バッファ306に転送されてくる画像信号に対
し、各画素ごとにリセットパルスRSが入力され、その
結果、出力バッファ306に転送された画像データは配
列された画素数分の画像データとしてCCD出力端子3
12から出力されることになる。
【0013】図13は、図12に示したタイミングで各
信号が入力された場合のCCD12内の動作を説明する
説明図であり、図13(a)は転送クロックφ1、φ2
の入力タイミング及びリセットパルスRSの入力タイミ
ングを示し、図13(b)は図13(a)に示した時刻
t1〜t3におけるCCD12への信号入力状態及びシ
フトレジスタ304のポテンシャルウエルを示す説明図
である。
【0014】CCD12の転送電極を駆動する転送クロ
ックφ1、φ2に応じて、シフトレジスタ304又は3
05の画像データは、出力バッファ306のフローティ
ングキャパシタに転送され、ここで電圧信号に変換され
た結果が出力信号OSとして出力ゲート312から出力
される。
【0015】転送クロックφ1がオンされ転送クロック
φ2がオフされている。よって、シフトレジスタ304
の画像データが出力バッファ306に転送される。具体
的には、時刻t1おけるポテンシャルウエルに示されて
いるように、シフトレジスタ304上のの画像データD
(2n+1)、D(2n+3)、……が順に転送され
る。ここで、添字2n+1、2n+3……は、各画像デ
ータが奇数番目の画素によって得られた画像データであ
ることを示している。
【0016】時刻t1では、リセットパルスRSによっ
てリセットゲート313がオンされた状態であるから、
フローティングキャパシタには画像データは存在しな
い。
【0017】時刻t2では、転送クロックφ1がオフさ
れるとともに転送クロックφ2がオンされる。従って、
出力バッファ306のフローティングキャパシタには画
像データD2nが転送される。ここで、添字2n、2n
+2、……は、各画像データが偶数番目の画素によって
得られた画像データであることを示している。
【0018】そして、時刻t3でリセットパルスRSに
よってリセットゲート313がオンされると、フローテ
ィングキャパシタにある画像データD2nが出力端子3
12から出力信号OSとして出力され、出力バッファ3
06内はリセットされる。
【0019】このように、CCD12は、各シフトレジ
スタ304,305から出力バッファ306のフローテ
ィングキャパシタへ交互に転送された画像データを、リ
セットパルスRSによって出力信号OSとして出力する
ように構成されている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、画質を
損なうことなく縮小画像データを得るために、等倍で読
み取る場合と同様の蓄積時間で読み取られた画像データ
に対してデジタル的に間引き処理を行うという従来の手
法では、縮小読取り時にも等倍読取り時と同様のCCD
蓄積時間とを採用することにより間引かれるデータをも
読み取るのであるから、高速化を図るにあたって改善の
余地がある。
【0021】本発明は、かかる点に着目してなされたも
ので、画質を悪化させることなく縮小時の読み取り時間
の高速化を図ることができる画像読取装置を提供するこ
とを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の画像読取装置は、原稿を走査して該原稿
上の画像を電気的な画像データに光電変換する複数の画
素、前記複数の画素から得られる画像データを蓄積する
蓄積手段及び蓄積された画像データを出力する出力手段
を有するラインイメージセンサを用いて、前記原稿画像
の等倍読取り及び縮小読取りを行う画像読取装置におい
て、前記蓄積手段へ前記画像データを転送するタイミン
グを制御する転送クロック及び前記出力手段から前記画
像データを出力するタイミングを制御するリセットパル
スを前記ラインイメージセンサへ入力する信号入力手段
と、前記等倍読取りに対して整数分の1倍の縮小読取り
時に、前記蓄積部による画像データの蓄積時間を前記整
数分の1倍に制御する倍率制御手段と、前記蓄積時間に
亘って前記蓄積部に蓄積された複数画素分の画像データ
を加算して当該ラインイメージセンサの出力信号として
一度に出力するように、前記信号入力手段による前記転
送クロック及び前記リセットパルスの入力タイミングを
制御する入力タイミング制御手段とを備えることを特徴
とする。
【0023】請求項2の画像読取装置は、上記請求項1
の画像読取装置において、前記入力タイミング制御手段
は、前記ラインイメージセンサへ入力する転送クロック
の入力速度を前記整数分の1倍に制御するとともに、前
記ラインイメージセンサへリセットパルスが前記整数分
の画素が前記蓄積部に蓄積されるタイミングで入力され
るように、前記リセットパルスの入力タイミングを制御
するように構成されることを特徴とする。
【0024】請求項3の画像読取装置は、上記請求項1
又は2記載の画像読取装置において、前記整数分の1倍
の倍率以外の倍率による縮小読取を行う場合に、前記入
力タイミング制御手段により入力タイミングを制御され
て前記ラインイメージセンサから出力される画像データ
に対して間引き処理を行う間引き処理手段を備えること
を特徴とする。
【0025】請求項4の画像縮小読取方法は、原稿を走
査して該原稿上の画像を電気的な画像データに光電変換
する複数の画素、前記複数の画素から得られる画像デー
タを蓄積する蓄積手段及び蓄積された画像データを出力
する出力手段を有するラインイメージセンサを用いて、
前記原稿画像の等倍読取り及び縮小読取りを行う画像読
取装置の画像縮小読取方法において、前記等倍読取りに
対して整数分の1倍の縮小読取り時に、前記蓄積部によ
る画像データの蓄積時間を前記整数分の1倍に制御する
とともに、前記蓄積時間に亘って前記蓄積部に蓄積され
た複数画素分の画像データを加算して当該ラインイメー
ジセンサの出力信号として一度に出力するように、前記
蓄積手段へ前記画像データを転送するタイミングを制御
する転送クロック及び前記出力手段から前記画像データ
を出力するタイミングを制御するリセットパルスの入力
タイミングを制御することを特徴とする。
【0026】請求項5の画像縮小読取方法は、上記請求
項4記載の画像縮小読取方法において、前記ラインイメ
ージセンサへ入力する転送クロックの入力速度を前記整
数分の1倍に制御するとともに、前記ラインイメージセ
ンサへリセットパルスが前記整数分の画素が前記蓄積部
に蓄積されるタイミングで入力されるように、前記リセ
ットパルスの入力タイミングを制御することを特徴とす
る。
【0027】請求項6の画像縮小読取方法は、上記請求
項4又は5記載の画像読取方法において、前記整数分の
1倍の倍率以外の倍率による縮小読取を行う場合に、前
記入力タイミングを制御されて前記ラインイメージセン
サから出力される画像データに対して間引き処理を行う
ことを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。
【0029】(第1の実施の形態)まず最初に、本発明
の第1の実施の形態について、図1〜図3を参照して説
明する。本実施の形態では、図11に示されるようなC
CD内の蓄積部で蓄積された画像データを転送する手段
として奇数番目の画素用のシフトレジスタと偶数番目の
画素用のシフトレジスタとを有するCCDを採用する。
なお、本実施の形態は、従来例として図10及び図11
に示した構成からなる画像読取装置によって実現可能で
ある。
【0030】図1は、本実施の形態に係る画像読取装置
において、縮小読取り時におけるCCD12の駆動信号
の入力タイミングを示すタイミングチャートである。
【0031】同図に示すように、転送クロックφ1及び
転送クロックφ2は、一方がオンされているときに他方
がオフされている。このようなタイミングでオン・オフ
が切り替えられることにより、奇数番目の画素の画像デ
ータと偶数番目の画素の画像データとが交互に、出力バ
ッファ306のフローティングキャパシタに転送され
る。転送された画像データは、電圧信号に変換され、そ
の電圧信号がリセットパルスRSが入力されたときに出
力信号OSとして出力される。
【0032】図2は図1に示したタイミングで各信号が
入力された場合のCCD12内の動作を説明する説明図
である。
【0033】リセットパルスRSが入力されると、リセ
ットゲート313がオンされるので、フローティングキ
ャパシタにある画像データは全て出力信号OSとして出
力される。従って、図2(a)の時刻t1における、シ
フトレジスタ304のポテンシャルウエルでは、画像デ
ータD(2n+1)、D(2n+3)……が順に転送さ
れた後リセットパルスRSによってリセットゲートをオ
ンされた状態であるので、フローティングキャパシタに
は画像データがない。
【0034】その後、時刻t2において転送クロックφ
1がオフされるとともに転送クロックφ2がオンされる
と、シフトレジスタ305のポテンシャルウエルでは、
画像データD2n、D(2n+2)、……が順に転送さ
れ、フローティングキャパシタには画像データD2nが
転送される。
【0035】さらに、時刻t3で転送クロックφ1が再
びオンされるとともに転送クロックφ2がオフされる
と、シフトレジスタ304の画像データD(2n+
1)、D(2n+3)、……が順に転送され、フローテ
ィングキャパシタには画像データD(2n+1)が転送
される。その結果、フローティングキャパシタには時刻
t2において転送された画像データD2n及び時刻t3
において転送された画像データD(2n+1)が重ねて
蓄積される。
【0036】この状態で、時刻t4で、リセットパルス
RSによりリセットゲート313がオンされると、フロ
ーティングキャパシタに蓄積された画像データD2n+
D(2n+1)が、出力信号OSとして出力される。
【0037】図3は、CCD12の蓄積時間と、シフト
パルスSH、転送クロックφ1、φ2、リセットパルス
RS、及び出力信号OSの入出力タイミングを示すタイ
ミングチャートであり、図3(a)は等倍読取り時、図
3(b)は1/2倍(縮小)読取り時の信号入出力タイ
ミングを示している。両図において、Tはシフトパルス
SHの入力間隔、すなわち等倍読取時におけるCCD1
2の蓄積時間を示している。
【0038】上述したように、リセットパルスRSは転
送クロックφ1がオンであり転送クロックφ2がオフで
あるタイミングで入力されるので、シフトレジスタ30
4及び305から出力バッファ306へ転送された画像
データは、2画素分ごとに、CCD12の出力信号OS
として出力されることになる。
【0039】すなわち、1/2倍の縮小読取時には、図
2に示したタイミングでリセットパルスRSを入力する
ようにタイミング信号発生回路209の信号発生タイミ
ングを制御することにより、転送される画像データは2
画素ごとにリセットされることになるから、すべての画
素の画像データが出力されるまでの時間も1/2とな
り、従って、シフトパルスSHが入力されてから次のシ
フトパルスが入力されるまでの期間すなわち蓄積時間
は、等倍読取時の1/2となり、CCD12の画像読取
りの高速化が図られる。
【0040】なお、蓄積時間を半分にするには転送クロ
ックφ1、φ2の入力タイミングも倍速にする必要があ
るため、従来の手法では、露光量が半分になり、信号出
力も半分になり、その結果S/N比も半分になってしま
うという不具合が生じる。一方、本実施の形態によれ
ば、2画素ごとにリセットパルスを送るため、CCD1
2からは2画素分加算された画像データDn’=D2n
+D(2n+1)が出力される。従って、蓄積時間が1
/2になったにもかかわらず、S/N比は低下せず、画
質の悪化を防止することができる。また、この場合、例
えば600dpiで等倍読取を行うCCDを用いた場合
は300dpiのCCDの出力と等価になるが、これは
1/2の縮小読取を意味している。すなわち、このよう
な処理を行うことにより、CCD12により得られた画
像データの間引き処理が不要となる。
【0041】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、例えば1/2倍の縮小読取りを行う場合には、タイ
ミング信号発生回路209から入力される信号のうち、
リセットパルスRSを2画素ごとに入力するように制御
するとともに、シフトパルスSHの入力間隔すなわちC
CD12の蓄積時間を1/2に、転送クロックφ1、φ
2の入力間隔を1/2に制御することにより、画質を悪
化させることなく縮小時の読み取り時間の高速化を図る
ことができる。
【0042】なお、本実施の形態では1/2倍の縮小読
み取りを行う場合について説明したが、1/3倍又は1
/4倍等、整数分の1倍の縮小読み取りを行う場合には
本実施の形態と同様の制御が可能であることは云うまで
もない。
【0043】また、整数分の1倍以外の縮小読み取りを
行う場合であっても、本実施の形態に示したような整数
分の1倍を基本縮小倍率とし、従来例で説明したような
間引き処理などの手法を併用することによって、整数分
の1倍以外の様々な縮小倍率による縮小読取り時であっ
ても上述したような効果を得ることができる。
【0044】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態について、図4〜図9を参照して説明す
る。本実施の形態では、CCD12内の蓄積部にて蓄積
された画像データの転送レジスタとして、順次転送する
シフトレジスタを有するCCD12を採用する画像読取
装置について説明する。
【0045】図4は、本実施の形態に係る画像読取装置
に採用されるCCD12の構成を示す説明図である。同
図において、画像蓄積部であるフォトダイオード10
1、シフトゲート102、及びシフトレジスタ104
は、図11を参照して説明したCCD12の動作原理と
同様に動作する。
【0046】図5は、等倍読取時の転送クロックφ1、
φ2、リセットパルスRS及び出力信号OSの入出力タ
イミングの一例を示すタイミングチャートである。同図
に示されるように、転送クロックφ1及びφ2によって
転送される各画素の画像信号に対し、各画素ごとにリセ
ットパルスRSが入力されている。出力バッファ106
へ転送された、バッファ蓄積部であるフォトダイオード
101に配列された画素数分の画像データは、リセット
パルスRSの入力タイミングでCCD出力端子112か
ら出力信号OSとして出力される。
【0047】図6は、図5に示したタイミングで各信号
が入力された場合のCCD12内の動作を説明する説明
図である。
【0048】時刻t1において、転送クロックφ1がオ
ンされ、転送クロックφ2がオフとされている状態での
シフトレジスタ104のポテンシャルウエルでは、画像
データDn、D(n+1)、D(n+2)、……が順に
転送される。時刻t1はリセットパルスRSによりリセ
ットゲートがオンされた直後であるので、フローティン
グキャパシタには画像データは存在していない。
【0049】その後、転送クロックφ1がオフされると
ともに転送クロックφ2がオンされると、シフトレジス
タ104のポテンシャルウエルでは画像データDn、D
(n+1)、D(n+2)、……が更に転送され、その
結果シフトレジスタ104からフローティングキャパシ
タに画像データDnが転送される。
【0050】そして、時刻t3で、リセットパルスRS
によりリセットゲート113がオンされると、フローテ
ィングキャパシタに蓄積された画像データDn+D(n
+1)が、出力信号OSとして出力される。
【0051】図7は、縮小読取時の転送クロックφ1、
φ2、リセットパルスRS及び出力信号OSの入出力タ
イミングを示すタイミングチャートである。同図に示さ
れるように、転送クロックφ1が2回オンされる度に、
CCD12へリセットパルスRSが入力されている。転
送電極を駆動する転送クロックφ1、第2によって転送
される画像データは、フローティングキャパシタに転送
され、電圧信号に変換され、リセットパルスRSの入力
タイミングでCCD出力端子112から出力信号OSと
して出力される。
【0052】図8は、図7に示したタイミングで各信号
が入力された場合のCCD12内の動作を説明する説明
図である。
【0053】時刻t1において、転送クロックφ1がオ
ンされ、転送クロックφ2がオフとされている状態での
シフトレジスタ104のポテンシャルウエルでは、画像
データDn、D(n+1)、D(n+2)、……が順に
転送される。時刻t1はリセットパルスRSによりリセ
ットゲートがオンされた直後であるので、フローティン
グキャパシタには画像データは存在していない。
【0054】その後、転送クロックφ1がオフされると
ともに転送クロックφ2がオンされると(時刻t2)、
シフトレジスタ104のポテンシャルウエルでは画像デ
ータDn、D(n+1)、D(n+2)、……が更に転
送され、その結果シフトレジスタ104からフローティ
ングキャパシタに画像データDnが転送される。同様に
して、時刻t3では、時刻t3におけるポテンシャルウ
エルに示すようにシフトレジスタ104からフローティ
ングキャパシタへ画像データD(n+1)が転送され
る。その結果、フローティングキャパシタには、時刻t
2において転送された画像データDnと時刻t3におい
て転送された画像データD(n+1)とが重ねて蓄積さ
れる。
【0055】時刻t4において、リセットパルスRSに
よりリセットゲート113がオンされると、フローティ
ングキャパシタに蓄積された画像データDn+D(n+
1)が、出力信号OSとして出力される。
【0056】図9は、CCD12の蓄積時間Tと、シフ
トパルスSH、転送クロックφ1、φ2、リセットパル
スRS及び出力信号OSの入出力タイミングとを示すタ
イミングチャートであり、図9(a)は等倍読取り時、
図9(b)は1/2倍(縮小)読取り時の信号入出力タ
イミングを示している。図9(a)において、Tはシフ
トパルスSHの入力間隔、すなわち等倍読取時における
CCD12の蓄積時間を示している。
【0057】上述したように、縮小読取り時には、リセ
ットパルスRSが転送クロックφ1が2回オンされる
度、すなわち2画素ごとに入力されるので、シフトレジ
スタ104から出力バッファ106へ転送された画像デ
ータは、2画素分ごとに、CCD12の出力信号OSと
して出力されることになる。
【0058】すなわち、本実施の形態によれば、縮小読
取時には、図8に示したタイミングでリセットパルスR
Sを入力するようにタイミング信号発生回路209の信
号発生タイミングを制御することにより、転送される画
像データは2画素ごとにリセットされることになるか
ら、蓄積時間を等倍読取時の1/2とすることができ
る。これにより、CCD12の画像読取りの高速化が図
られる。
【0059】なお、蓄積時間を半分にするには転送クロ
ックφ1、φ2の入力タイミングも倍速にする必要があ
るため、従来の手法では、露光量が半分になり、信号出
力も半分になり、その結果S/N比も半分になってしま
うという不具合が生じる。一方、本実施の形態によれ
ば、2画素ごとにリセットパルスを送るため、CCD1
2からは2画素分加算された画像データDn’=D2n
+D(2n+1)が出力される。従って、蓄積時間が1
/2になったにもかかわらず、S/N比は低下せず、画
質の悪化を防止することができる。
【0060】なお、本実施の形態でも、上述した第1の
実施の形態と同様に、1/3倍又は1/4倍等、整数分
の1倍の縮小読み取りを行う場合には本実施の形態と同
様の制御が可能であることは云うまでもない。また、整
数分の1倍以外の縮小読み取りを行う場合であっても、
本実施の形態に示したような整数分の1倍を基本縮小倍
率とし、従来例で説明したような間引き処理などの手法
を併用することによって、整数分の1倍以外の様々な縮
小倍率による読み取り時であっても上述したような効果
を得ることができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の画像読
取装置又は請求項4の画像縮小読取方法によれば、等倍
読取りに対して整数分の1倍の縮小読取り時に、ライン
イメージセンサの蓄積部による画像データの蓄積時間を
前記整数分の1倍に制御するとともに、前記蓄積時間に
亘って前記蓄積部に蓄積された複数画素分の画像データ
を加算して当該ラインイメージセンサの出力信号として
一度に出力するように、蓄積手段へ画像データを転送す
るタイミングを制御する転送クロック及び出力手段から
画像データを出力するタイミングを制御するリセットパ
ルスの入力タイミングを制御するようにしたので、画像
を悪化させることなく縮小時の画像読取時間の高速化を
図ることができるという効果が得られる。
【0062】請求項2の画像読取装置又は請求項5の画
像縮小読取方法によれば、ラインイメージセンサへ入力
する転送クロックの入力速度を整数分の1倍に制御する
とともに、前記ラインイメージセンサへリセットパルス
が前記整数分の画素が前記蓄積部に蓄積されるタイミン
グで入力されるように、リセットパルスの入力タイミン
グを制御するようにしたので、蓄積時間を整数分の1に
したにもかかわらずS/N比は低下せず、縮小読取時の
画像の悪化を確実に防止することができるという効果が
得られる。
【0063】請求項3の画像読取装置又は請求項6の画
像縮小読取方法によれば、整数分の1倍の倍率以外の倍
率による縮小読取を行う場合に、入力タイミングを制御
されたリセットパルスに応じてラインイメージセンサか
ら出力される画像データに対して間引き処理を行うよう
にしたので、上記整数分の1倍以外の倍率による縮小読
取りにおいても画像読取時間の高速化を図ることができ
るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像読取装置
における、縮小読取り時の、CCDの駆動信号の入力タ
イミングを示すタイミングチャートである。
【図2】図1に示したタイミングで各信号が入力された
場合のCCD内の動作を説明する説明図である。
【図3】CCDの蓄積時間Tと、シフトパルスSH、転
送クロックφ1、φ2、リセットパルスRS及び出力信
号OSの入出力タイミングとを示すタイミングチャート
である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る画像読取装置
に採用されるCCDの構成を示す説明図である。
【図5】等倍読取時の転送クロックφ1、φ2、リセッ
トパルスRS及び出力信号OSの入出力タイミングを示
すタイミングチャートである。
【図6】図5に示したタイミングで各信号が入力された
場合のCCD内の動作を説明する説明図である。
【図7】縮小読取時の転送クロックφ1、φ2、リセッ
トパルスRS及び出力信号OSの入出力タイミングを示
すタイミングチャートである。
【図8】図7に示したタイミングで各信号が入力された
場合のCCD内の動作を説明する説明図である。
【図9】CCDの蓄積時間Tと、シフトパルスSH、転
送クロックφ1、φ2、リセットパルスRS及び出力信
号OSの入出力タイミングとを示すタイミングチャート
であ
【図10】従来の画像読取装置の基本回路構成を示すブ
ロック図である。
【図11】図10に示した画像読取装置に採用されるC
CD12の概略構成を示す説明図である。
【図12】図11に示した転送クロックφ1、φ2、リ
セットパルスRS及び出力信号OSの入出力タイミング
を説明するための説明図である。
【図13】図12に示したタイミングで各信号が入力さ
れた場合のCCD内の動作を説明する説明図である。
【符号の説明】
12 CCD 205 画像データ処理制御回路 208 CPU 209 タイミング信号発生回路 SH シフトパルス RS リセットパルス φ1、φ2 転送クロック

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を走査して該原稿上の画像を電気的
    な画像データに光電変換する複数の画素、前記複数の画
    素から得られる画像データを蓄積する蓄積手段及び蓄積
    された画像データを出力する出力手段を有するラインイ
    メージセンサを用いて、前記原稿画像の等倍読取り及び
    縮小読取りを行う画像読取装置において、 前記蓄積手段へ前記画像データを転送するタイミングを
    制御する転送クロック及び前記出力手段から前記画像デ
    ータを出力するタイミングを制御するリセットパルスを
    前記ラインイメージセンサへ入力する信号入力手段と、 前記等倍読取りに対して整数分の1倍の縮小読取り時
    に、前記蓄積部による画像データの蓄積時間を前記整数
    分の1倍に制御する倍率制御手段と、 前記蓄積時間に亘って前記蓄積部に蓄積された複数画素
    分の画像データを加算して当該ラインイメージセンサの
    出力信号として一度に出力するように、前記信号入力手
    段による前記転送クロック及び前記リセットパルスの入
    力タイミングを制御する入力タイミング制御手段とを備
    えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記入力タイミング制御手段は、前記ラ
    インイメージセンサへ入力する転送クロックの入力速度
    を前記整数分の1倍に制御するとともに、前記ラインイ
    メージセンサへリセットパルスが前記整数分の画素が前
    記蓄積部に蓄積されるタイミングで入力されるように、
    前記リセットパルスの入力タイミングを制御するように
    構成されることを特徴とする請求項1記載の画像読取装
    置。
  3. 【請求項3】 前記整数分の1倍の倍率以外の倍率によ
    る縮小読取を行う場合に、前記入力タイミング制御手段
    により入力タイミングを制御されたリセットパルスに応
    じて前記ラインイメージセンサから出力される画像デー
    タに対して間引き処理を行う間引き処理手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 原稿を走査して該原稿上の画像を電気的
    な画像データに光電変換する複数の画素、前記複数の画
    素から得られる画像データを蓄積する蓄積手段及び蓄積
    された画像データを出力する出力手段を有するラインイ
    メージセンサを用いて、前記原稿画像の等倍読取り及び
    縮小読取りを行う画像読取装置の画像縮小読取方法にお
    いて、 前記等倍読取りに対して整数分の1倍の縮小読取り時
    に、前記蓄積部による画像データの蓄積時間を前記整数
    分の1倍に制御するとともに、前記蓄積時間に亘って前
    記蓄積部に蓄積された複数画素分の画像データを加算し
    て当該ラインイメージセンサの出力信号として一度に出
    力するように、前記蓄積手段へ前記画像データを転送す
    るタイミングを制御する転送クロック及び前記出力手段
    から前記画像データを出力するタイミングを制御するリ
    セットパルスの入力タイミングを制御することを特徴と
    する画像縮小読取方法。
  5. 【請求項5】 前記ラインイメージセンサへ入力する転
    送クロックの入力速度を前記整数分の1倍に制御すると
    ともに、前記ラインイメージセンサへリセットパルスが
    前記整数分の画素が前記蓄積部に蓄積されるタイミング
    で入力されるように、前記リセットパルスの入力タイミ
    ングを制御することを特徴とする請求項4記載の画像縮
    小読取方法。
  6. 【請求項6】 前記整数分の1倍の倍率以外の倍率によ
    る縮小読取を行う場合に、前記入力タイミングを制御さ
    れたリセットパルスに応じて前記ラインイメージセンサ
    から出力される画像データに対して間引き処理を行うこ
    とを特徴とする請求項4又は5記載の画像縮小読取方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011041064A (ja) * 2009-08-12 2011-02-24 Brother Industries Ltd 画像読取装置
US7973825B2 (en) 2007-06-07 2011-07-05 Renesas Electronics Corporation Image sensor array architecture for improved resolution switching

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