JP2002015931A - 差厚積層鉄心の製造方法および製造装置 - Google Patents

差厚積層鉄心の製造方法および製造装置

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JP2002015931A JP2000196525A JP2000196525A JP2002015931A JP 2002015931 A JP2002015931 A JP 2002015931A JP 2000196525 A JP2000196525 A JP 2000196525A JP 2000196525 A JP2000196525 A JP 2000196525A JP 2002015931 A JP2002015931 A JP 2002015931A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 差厚積層鉄心を容易に効率よく製造すること
である。 【解決手段】 鉄心素板4が打ち抜かれる前の鋼帯1の
所定部位に、打ち抜かれる鉄心素板4から差厚部形成領
域に該当して不要部分となるダミー板3を分割するスリ
ット1aを、所定の差厚に相当するダミー板3の枚数分
だけ連続して予め打ち抜くことにより、このスリット1
aのある位置で鋼帯1から打ち抜かれる鉄心素板4を、
ダミー板3の部分が分離されたものとし、ダミー板3を
除いた形状の素板を別途に打ち抜くことなく、所定枚数
のダミー板3が分離された領域に容易に効率よく差厚部
を形成できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、部分的に差厚部
が設けられた積層鉄心の製造方法と製造装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】小型のモータやトランス等に使用される
積層鉄心は、一方向に送給される鋼帯から所定形状の鉄
心素板を打ち抜き、これらの鉄心素板を所定枚数に積層
して製造されている。この打ち抜きの際に、別途の金型
を準備して打ち抜かれる各鉄心素板に係合突子を形成
し、この係合突子を上下の鉄心素板間でかしめ合わせる
係合により、鉄心素板を打ち抜かれたまま所定枚数だけ
積層係合して積層鉄心を製造する方法もある。この方法
は別途の積層かしめ工程が不要で、比較的小寸法の積層
鉄心の製造に適している。これらの積層鉄心には種々の
形状のものがあるが、通常その厚みは均一に形成されて
いる。
【0003】一方、自動車、ロボット等の自動化が進ん
でいる各種装置や機器では、小型のモータやトランスが
多く搭載されるようになっている。このような用途のモ
ータやトランスには、設計のコンパクト化や軽量化のた
めに、不要な部分の厚みを薄くして差厚部を設けた差厚
積層鉄心が使用されることがある。
【0004】従来、このような差厚積層鉄心を製造する
場合は、所定形状の鉄心素板と、この鉄心素板から不要
部分を除いた別形状の素板を別々に打ち抜き、これらを
所定枚数ずつ積層して差厚部を形成しており、その製造
に非常に手間がかかる問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明の課
題は、差厚積層鉄心を容易に効率よく製造することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明の差厚積層鉄心の製造方法は、一方向に
送給される鋼帯から所定形状の鉄心素板を抜き型で打ち
抜きながら、打ち抜かれる各鉄心素板に予め係合突子を
成形し、これらの打ち抜かれる鉄心素板を前記係合突子
により、打ち抜かれたまま所定枚数だけ前記抜き型内で
積層係合させて積層鉄心を製造する方法において、前記
鉄心素板が打ち抜かれる前の鋼帯の所定部位に、前記打
ち抜かれる鉄心素板から少なくとも一つの差厚部を形成
する領域に該当して不要となる部分をダミー板として分
割する分割部を、所定の差厚に相当する前記ダミー板の
枚数分だけ連続して予め打ち抜き、この打ち抜かれた分
割部で前記所定の差厚に相当する枚数のダミー板を前記
積層係合された積層鉄心と分離して、これらのダミー板
を分離した領域に差厚部を形成する方法を採用したもの
である。
【0007】すなわち、鉄心素板が打ち抜かれる前の鋼
帯の所定部位に、打ち抜かれる鉄心素板から少なくとも
一つの差厚部を形成する領域に該当して不要部分となる
ダミー板を分割する分割部を、所定の差厚に相当するダ
ミー板の枚数分だけ連続して予め打ち抜くことにより、
この分割部のある位置で鋼帯から打ち抜かれる鉄心素板
を、ダミー板の部分が分離されたものとし、ダミー板を
除いた形状の素板を別途に打ち抜くことなく、所定枚数
のダミー板が分離された領域に容易に効率よく差厚部を
形成できるようにした。
【0008】前記所定枚数のダミー板を分割する分割部
を連続して打ち抜く際に、この分割部を打ち抜く部位を
所定の打ち抜き回数ののち、所定の新たな部位に変更
し、前記ダミー板を分離する領域を途中で変更して、前
記差厚部を複数段に形成することにより、複数段の差厚
部を有する差厚積層鉄心を製造することができ、モータ
やトランスの設計に、より自由度を持たせることができ
る。
【0009】前記ダミー板にも前記係合突子を成形し、
前記所定の差厚に相当する枚数のダミー板を、積層係合
されたダミーブロックとして、前記積層鉄心と分離する
ことにより、分離されたダミー板が個々に分散するのを
防止し、より効率よく差厚積層鉄心を製造することがで
きる。
【0010】前記積層鉄心の差厚部と前記ダミーブロッ
クの分離境界層で対向するダミーブロック側の1枚の前
記ダミー板、または積層鉄心側の1枚の前記鉄心素板の
差厚部に該当する領域に、前記係合突子の替わりに、係
合突子と片面側のみで係合する係合孔を打ち抜き、この
係合孔を打ち抜いたダミー板または鉄心素板と、これと
前記分離境界層で対向する鉄心素板の差厚部に該当する
領域またはダミー板との係合を解除し、前記ダミーブロ
ックを前記積層鉄心と分離することにより、分離用の工
具等を必要とせず、そのまま簡単にダミーブロックを分
離することができる。
【0011】また、この発明の差厚積層鉄心の製造装置
は、一方向に送給される鋼帯から所定形状の鉄心素板を
抜き型で打ち抜きながら、打ち抜かれる各鉄心素板に予
め係合突子を成形し、これらの打ち抜かれる鉄心素板を
前記係合突子により、打ち抜かれたまま前記抜き型内で
所定枚数だけ積層係合させ、この鉄心素板が積層係合さ
れた積層鉄心を、前記抜き型の下方へ取り出す積層鉄心
の製造装置において、前記鉄心素板が打ち抜かれる前の
鋼帯の所定部位に、前記打ち抜かれる鉄心素板から少な
くとも一つの差厚部を形成する領域に該当して不要とな
る部分をダミー板として分割する分割部を、所定の差厚
に相当する前記ダミー板の枚数分だけ連続して予め打ち
抜く手段を設け、この分割部により前記鉄心素板が前記
抜き型で打ち抜かれたのちに鉄心素板と分割され、抜き
型内で前記鉄心素板が積層係合された積層鉄心と上下に
重なり合う前記所定枚数のダミー板を、前記抜き型の下
方へ取り出されたときに、前記積層鉄心と分離する手段
を設け、これらのダミー板を分離した領域に差厚部を形
成する構成を採用したものである。
【0012】前記ダミー板にも前記係合突子を成形し、
前記所定の差厚に相当する枚数のダミー板を前記抜き型
内で積層係合してダミーブロックとし、このダミーブロ
ックと前記積層鉄心の差厚部との分離境界層で対向する
ダミーブロック側の1枚の前記ダミー板、または積層鉄
心側の1枚の前記鉄心素板の差厚部に該当する領域に、
前記係合突子の替わりに、係合突子と片面側のみで係合
する係合孔を打ち抜く手段を設け、この係合孔を打ち抜
いたダミー板または鉄心素板と、これと前記分離境界層
で対向する鉄心素板の差厚部に該当する領域またはダミ
ー板との係合を解除し、前記所定枚数のダミー板を積層
係合されたダミーブロックとして前記上下に重なり合う
積層鉄心と分離する構成を加えることにより、分離され
たダミー板を個々に分散させることなく、ダミー板が積
層係合されたダミーブロックをそのまま簡単に分離する
ことができる。
【0013】前記ダミーブロックを、前記抜き型の下方
へ取り出されたときに前記積層鉄心と分離する手段とし
て、前記抜き型の下方に、前記抜き型内で上下に重なり
合う積層鉄心とダミーブロックの下面に向かって昇降
し、抜き型から下方に排出される上下に重なり合う積層
鉄心とダミーブロックを受け取る鉄心受けを設け、この
鉄心受けの下降位置で鉄心受けに向かって進退し、吸着
装置が取り付けられた可動部材を設け、この可動部材を
前記鉄心受けに向かって前進させたときに、前記鉄心受
け上に受け取られた上下に重なり合う積層鉄心とダミー
ブロックの両部材のうち、上側に重なる方の部材を前記
吸着装置により吸着保持し、下側に重なる方の部材を前
記可動部材により前記鉄心受けから排出して、前記ダミ
ーブロックを積層鉄心と分離するものを採用することに
より、積層鉄心とダミーブロックが打ち抜き型から排出
される状態のままで、ダミーブロックを効率よく積層鉄
心と分離することができる。
【0014】前記上下に重なり合う積層鉄心とダミーブ
ロックを鉄心受け上に受け取る際に、前記下側に重なる
方の部材を前記鉄心受け上に固定保持し、前記上側に重
なる方の部材を、この固定保持される下側に重なる方の
部材に対して、相対移動させる手段を設けることによ
り、前記吸着装置による上側に重なる方の部材の吸着を
し易くすることができる。また、積層鉄心とダミーブロ
ックを鉄心受け上に受け取る際に、前記上側に重なる方
の部材と、この部材の上側に重なる前記抜き型内に積層
係合された部材との分離もし易くすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図20に基づき、
この発明の実施形態を説明する。図1乃至図13は、第
1の実施形態を示す。この差厚積層鉄心の製造装置は、
図1に矢印で示す方向に送給される鋼帯1から、図2
(a)〜(f)にそれぞれ示すような、逆L字形状の鉄
心素板2と、一部のものがダミー板3と分割される逆コ
字形状の鉄心素板4とを打ち抜きながら、それぞれを所
定枚数ずつ積層係合させ、図3に示すような、逆L字形
状の積層鉄心5と、ダミー板3を所定枚数だけ積層係合
したダミーブロック6が分離されて薄厚の差厚部7aが
形成される逆コ字形状の積層鉄心7とを対で製造するも
のである。
【0016】前記積層鉄心7は、差厚部7aで上下両面
に均等に凹み差厚が形成されるようになっており、上下
に重なる積層鉄心7の間から1つのダミーブロック6を
分離することにより、上側の積層鉄心7の下面と、下側
の積層鉄心7の上面とに、ダミーブロック6の半分の厚
みの凹み差厚が形成される。後述するように、各ダミー
ブロック6は、下側の積層鉄心7の上面に重ねて抜き型
13から鉄心受け28に受け取られたのち分離され、積
層鉄心7の下面の凹み差厚が先に形成される。
【0017】前記2つの積層鉄心5、7は、図4に示す
ように、矩形状の枠を形成するように突き合わされてト
ランスに組み込まれ、積層鉄心7の差厚部7aにコイル
(図示省略)が巻かれて、矩形状の枠に沿って磁気回路
が形成されるようになっている。
【0018】図1に示すように、この製造装置は、鋼帯
1の送給方向に沿って、鋼帯1を所定の送給ピッチpで
間歇的に送るガイドピン(図示省略)用のガイド孔1c
を打ち抜く抜き型8と、差厚部7aの形成領域に該当し
て不要部分となるダミー板3を鉄心素板4から分割する
分割部としてのスリット1aを打ち抜く抜き型9と、そ
れぞれ鉄心素板2とダミー板3を含む鉄心素板4が打ち
抜かれる部位に、後述する係合突子10aを成形する
か、または係合突子10aと係合する係合孔10bを打
ち抜く成形抜き兼用型11と、鉄心素板2を打ち抜く抜
き型12と、鉄心素板4を打ち抜く抜き型13とが、送
給ピッチpに合致する間隔で順にレイアウトされてい
る。また、各抜き型12、13の下方には、後述するよ
うに、これらから各々排出される、鉄心素板2が積層係
合された積層鉄心5と、鉄心素板4およびダミー板3が
それぞれ積層係合された積層鉄心7およびダミーブロッ
ク6の各取り出し装置14、15が配置されている。
【0019】前記各抜き型8、12、13と成形抜き兼
用型11は、鋼帯1の各送給タイミングで常時作動さ
れ、スリット1aの抜き型9のみが、前記差厚部7aの
差厚分に相当するダミー板3の枚数に合わせた回数だ
け、所定の送給タイミングで連続して作動される。図2
に示した各鉄心素板2、4の打ち抜き形状の組み合わせ
では、(a)、(b)、(e)、(f)が抜き型9が作
動されたときのものであり、ダミー板3が鉄心素板4と
分割されている。
【0020】前記成形抜き兼用型11は、図1に示した
ように、鉄心素板2とダミー板3を含む鉄心素板4が打
ち抜かれる部位に、細長矩形の複数のダイ孔16aが設
けられたダイ16と、図5(a)に示すように、これら
の各ダイ孔16aの上方に対向配置され、先端面中央に
V形の突起17aが形成されて、先端外周に打ち抜き用
の刃が設けられた細長矩形断面のパンチ17と、各ダイ
孔16a内で上方に付勢され、突起17aの形状に合致
するV形の窪み18aが先端面に形成されたクッション
ダイ18とから成る。
【0021】前記各パンチ17の下死点は、鉄心素板
2、ダミー板3、ダミー板3の部分を除く鉄心素板4が
打ち抜かれる部位に各々対応するもの別に切替可能とな
っており、前記係合突子10aを成形する場合は、図5
(b)に示すように、突起17aのみがダイ孔16aに
入る位置に設定され、鋼帯1に突起17aの当たるパン
チ17の両側中央部分のみが切断されるとともに、この
両側が切断された部位が突起17aと窪み18aの間で
曲げ成形され、図6(b)に示すように、V字状の係合
突子10aが成形される。前記係合孔10bを打ち抜く
場合は、図5(c)に示すように、パンチ17の下死点
がダイ孔16aの縁よりも下方に設定され、鋼帯1にパ
ンチ17の当たる部分の全周が切断され、図6(c)に
示すように、細長の係合孔10bが打ち抜かれる。
【0022】前記各パンチ17の下死点は、所定回数だ
け図5(b)に示した位置に連続して設定されたのち、
1回だけ図5(c)に示した位置に設定される。したが
って、後に各抜き型12、13で打ち抜かれてそのまま
型内に上方から積層される各鉄心素板2、4やダミー板
3は、図6(a)に示すように、所定枚数だけ係合突子
10aにより係合され、係合孔10bが打ち抜かれた各
鉄心素板2、4やダミー板3の下側でこの係合が解除さ
れる。すなわち、各係合突子10aは、下側の係合突子
10aの凹部または係合孔10bに嵌まり込んで係合す
るので、係合孔10bは上側の係合突子10aとのみ係
合し、下側の係合突子10aとは係合しない。
【0023】図2(a)〜(f)に示した各鉄心素板
2、4の打ち抜き形状の組み合わせは、各抜き型12、
13での打ち抜き順に配列したものであるが、(a)の
鉄心素板2とダミー板3の部分を除く鉄心素板4が打ち
抜かれる部位、(c)の鉄心素板4のダミー板3相当部
が打ち抜かれる部位、および(e)のダミー板3が打ち
抜かれる部位が、パンチ17の下死点を図5(c)に示
した位置に設定されたものであり、その他は、全てパン
チ17の下死点を図5(b)に示した位置に設定したも
のである。
【0024】したがって、図2の(a)、(c)、
(e)の組み合わせは、それぞれ1回だけ、(b)、
(d)、(f)の組み合わせは複数回連続して打ち抜か
れ、各積層鉄心5、7は、図2(a)〜(f)の各鉄心
素板2、4が係合突子10aにより積層係合されて形成
され、このうち、(e)、(f)のダミー板3と、次の
積層鉄心7用の鉄心素板4と同時に打ち抜かれる
(a)、(b)のダミー板3とが、同じく係合突子10
aで積層係合されて、ダミーブロック6として分離され
る。
【0025】前記抜き型12の下方には、積層鉄心5の
取り出し装置14が配置されている。この取り出し装置
14は、図7および図8に示すように、ガイド棒19で
案内されてシリンダ20で昇降される昇降台21と、昇
降台21の上に取り付けられ、抜き型12の下側から排
出される積層鉄心5を受け取る鉄心受け22と、鋼帯1
の送給方向と直交方向に押し当て金具24aを進退さ
せ、鉄心受け22上の積層鉄心5を取り出し用シュート
23に投入する鉄心取り出し用シリンダ24とから成
る。
【0026】前記鉄心受け22は、抜き型12で打ち抜
かれて型内に積層される鉄心素板2の下面側に押し当て
られ、これらの鉄心素板2に背圧を付与して前記係合突
子10aを係合させる。所定枚数の鉄心素板2が積層係
合された積層鉄心5が抜き型12の下側に押し出された
ときに昇降台21は下降し、シリンダ24が作動され
て、その先端の押し当て金具24aが鉄心受け22の上
面に向かって前進し、鉄心受け22上の積層鉄心5をシ
ュート23に投入する。積層鉄心5がシュート23に投
入されると昇降台21は再び上昇し、鉄心受け22が新
たな鉄心素板2の下面側に押し当てられる。
【0027】前記抜き型13の下方には、積層鉄心7と
ダミーブロック6の取り出し装置15が配置されてい
る。図9乃至図11に示すように、この取り出し装置1
5も、積層鉄心7を取り出すための構成は上記取り出し
装置14と同じであり、ガイド棒25で案内されてシリ
ンダ26で昇降される昇降台27と、昇降台27の上に
取り付けられた鉄心受け28と、鋼帯1の送給方向と直
交方向に押し当て金具29aを進退させ、鉄心受け28
上の積層鉄心7を取り出し用シュート30に投入する鉄
心取り出し用シリンダ29を備えている。鉄心受け28
は、抜き型13で打ち抜かれて型内に積層される鉄心素
板4の下面側に押し当てられ、鉄心受け22と同様に、
鉄心素板4に背圧を付与して前記係合突子10aを係合
させる。
【0028】さらに、この取り出し装置15は、抜き型
13から鉄心受け28上に積層鉄心7と一緒に押し出さ
れるダミーブロック6を積層鉄心7と分離して取り出す
ために、鉄心受け28のシュート30と反対側に別のシ
ュート31が設けられ、押し当て金具29aの上部張出
部にダミーブロック6を吸着するマグネット32が取り
付けられ、シュート31の上方には、マグネット32に
吸着されたダミーブロック6を払い落とす門形のスイー
パ33が設けられている。
【0029】図10に示すように、鉄心受け28上に
は、積層鉄心7とダミーブロック6とがダミーブロック
6を上側に重ねて受け取られる。鉄心受け28上には、
押し当て金具29aが鉄心受け28上に前進するのを妨
げないように、シリンダ29の進退方向と直交する方向
に対峙する側壁28a、28bが設けられ、一方の側壁
28aにばね34aで付勢されたフック34bが回動自
在に枢着されている。また、鉄心受け28の上面には、
先にダミーブロック6が分離されて、下面に凹み差厚が
形成された積層鉄心7を安定して受けるように段差部2
8cが設けられており、この段差部28cは積層鉄心7
をシュート30に投入する際の妨げとならないように、
シュート30と反対側に形成されている。
【0030】以下に、取り出し装置15により、鉄心受
け28上の積層鉄心7とダミーブロック6を分離して取
り出す手順を説明する。図11に示した状態で、所定枚
数の鉄心素板4およびダミー板3がそれぞれ積層係合さ
れた積層鉄心7とダミーブロック6が抜き型13の下側
に排出されると、昇降台27が下降し、鉄心受け28上
のダミーブロック6の上面が、抜き型13内の積層鉄心
7の下面から離れる。
【0031】このとき、図10に一点鎖線で示すよう
に、ばね34aによりダミーブロック6の側面に押し当
てられていたフック34bの先端が、実線で示すよう
に、前記スリット1aが打ち抜かれて形成された隙間3
4cの分だけ、ダミーブロック6を押し出して、側壁2
8bで背面側の側面を拘束された下側の積層鉄心7の差
厚部7a境界の側面に押し当てる。このダミーブロック
6の積層鉄心7との相対移動により、後述するマグネッ
ト32によるダミーブロック6の吸着分離をし易くする
ことができる。また、上記抜き型13内の積層鉄心7の
下面と、ダミーブロック6の上面との分離も確実に行わ
れ、下降する鉄心受け28上に、積層鉄心7とダミーブ
ロック6が、側壁28bとフック34bの間に保持され
て受け取られる。
【0032】つぎに、図12に示すように、昇降台27
が下限位置まで下降すると、シリンダ29の作動によっ
て押し当て金具29aが鉄心受け28の上面に向かって
前進し、側壁28bとフック34bの間に保持された積
層鉄心7とダミーブロック6を鉄心受け28上から押し
出す。このとき、積層鉄心7は押し出された先のシュー
ト30にそのまま投入され、ダミーブロック6はマグネ
ット32に吸着されて押し当て金具29aに保持され
る。
【0033】こののち、図13に示すように、シリンダ
29が戻し方向に作動されて、押し当て金具29aが鉄
心受け28上から後退し、このとき、マグネット32に
より押し当て金具29aに保持されたされたダミーブロ
ック6が、押し当て金具29aの進退路の両側に跨がる
門形のスイーパ33で払い落とされて、手前側のシュー
ト31に投入される。このように積層鉄心7とダミーブ
ロック6がそれぞれ別々に各シュート30、31に投入
されると、昇降台27は再び上昇し、鉄心受け28の上
面が抜き型13内の積層鉄心7の下面に押し当てられ
る。
【0034】図14乃至図20は、第2の実施形態を示
す。この差厚積層鉄心の製造装置は、図14に矢印で示
す方向に送給される鋼帯35から、図15(a)〜
(f)に示すような、逆L字形状の鉄心素板36と、一
部のものが2種類の異なる形状のダミー板37a、37
bと分割される逆コ字形状の鉄心素板38とを打ち抜き
ながら、それぞれを所定枚数ずつ積層係合させ、図16
に示すような、逆L字形状の積層鉄心39と、2種類の
ダミー板37a、37bを所定枚数ずつ積層係合したダ
ミーブロック40が分離されて、薄厚の差厚部41a、
41bが2段に形成される逆コ字形状の積層鉄心41と
を対で製造するものである。
【0035】前記ダミーブロック40は、図17に示す
ように、積層鉄心41の下面側から分離され、各差厚部
41a、41bでの凹み差厚は積層鉄心41の下面のみ
に形成されている。2つの積層鉄心39、41は、第1
の実施形態と同様に、矩形状の枠を形成するように突き
合わされてトランスに組み込まれ、最も肉厚の薄い差厚
部41aにコイル(図示省略)が巻かれて、矩形状の枠
に沿って磁気回路が形成されるようになっている。
【0036】この製造装置のレイアウトも、図14に示
すように基本的には第1の実施形態と同じであり、2種
類のダミー板37a、37bを鉄心素板38から分割す
る分割部としてのスリット35a、35bをそれぞれ打
ち抜く抜き型9a、9bが2つ設けられている点が異な
る。その他は、各鉄心素板36、38をそれぞれ打ち抜
く抜き型12、13の形状と、係合突子10aと係合孔
10b用の成形抜き兼用型11のダイ孔16aの配置が
若干異なるのみであるので、図14での各部の符号は、
図1の対応する各部と同じ符号で表示した。また、各抜
き型12、13の下方には、後述するように、それぞれ
積層鉄心39と、積層鉄心41およびダミーブロック4
0の取り出し装置が配置されている。
【0037】第1の実施形態と同様に、鋼帯35の送給
用ガイド孔35cの抜き型8、各鉄心素板36、38の
抜き型12、13、および成形抜き兼用型11は、鋼帯
35の各送給タイミングで常時作動され、各スリット3
5a、35bの抜き型9a、9bは、それぞれ各ダミー
板37a、37bの枚数に合わせた回数だけ、所定の送
給タイミングで連続して作動される。図15に示した各
鉄心素板36、38の打ち抜き形状の組み合わせでは、
それぞれ(a)、(b)が抜き型9a、(c)、(d)
が抜き型9bが作動されたときのものであり、各ダミー
板37a、37bがそれぞれ鉄心素板38と分割されて
いる。
【0038】前記成形抜き兼用型11の各パンチ17の
下死点の切替による係合突子10aと係合孔10bの形
成方法も第1の実施形態と同じである。図15(a)〜
(f)に示した各鉄心素板36、38の打ち抜き形状の
組み合わせも、各抜き型12、13での打ち抜き順に配
列したものであり、(a)では全ての部位、(c)およ
び(e)では一部の部位でパンチ17の下死点が、図5
(c)に示した位置に設定され、その他の部位では図5
(b)に示した位置に設定されている。したがって、図
15の(a)、(c)、(e)の組み合わせは、それぞ
れ1回だけ、(b)、(d)、(f)の組み合わせは複
数回連続して打ち抜かれ、(a)、(b)のダミー板3
7aと、(c)、(d)のダミー板37bが積層係合さ
れたものが一体のダミーブロック40として分離され
る。
【0039】前記抜き型12の下方には、図7および図
8に示した取り出し装置14と同様の積層鉄心39の取
り出し装置が配置されている。
【0040】前記抜き型13の下方には、図18乃至図
20に示すように、積層鉄心41とダミーブロック40
の取り出し装置15が配置されている。この取り出し装
置15も、基本的な構成は図9乃至図11に示した第1
の実施形態のものと同じであり、ばね34aで付勢され
たフック34bの押し当て位置が異なるのみであるの
で、図18乃至図20での各部の符号は、図9乃至図1
1の対応する各部と同じ符号で表示した。
【0041】図19に一点鎖線で示すように、この実施
形態では、フック34bの先端が、鉄心受け28上で上
下に重なり合うダミーブロック40と積層鉄心41の境
界の側面に押し当てられている。したがって、昇降台2
7が下降して、鉄心受け28上のダミーブロック40の
上面が、抜き型13内の積層鉄心41の下面から離れる
と、フック34bの先端が、実線で示すように、ダミー
ブロック40と積層鉄心41の境界部に食い込み、ダミ
ーブロック40の一端側を積層鉄心41の上面から浮き
上がらせる。このダミーブロック40が浮き上がる相対
移動により、第1の実施形態と同様に、押し当て金具2
9aが前進したときに、ダミーブロック40がマグネッ
ト32で容易に吸着分離される。
【0042】積層鉄心41とダミーブロック40の分離
後の取り出し装置15の作動手順は、第1の実施形態と
同じであり、鉄心受け28上の積層鉄心41は押し当て
金具29aによりシュート30に投入され、マグネット
32に吸着保持されたダミーブロック40は、スイーパ
33で払い落とされてシュート31に投入される。
【0043】上述した各実施形態では、鉄心素板やダミ
ー板を積層係合する係合突子をV字状のものとしたが、
円錐台状のエンボス等、種々の形状のものを採用するこ
とができ、この係合突子と片面側で係合する係合孔の形
状も、係合突子の形状に合わせて種々のものを採用する
ことができる。
【0044】また、ダミーブロックを積層鉄心の上側に
重ねて鉄心受けに受け取り、上側のダミーブロックを吸
着装置としてのマグネットで吸着分離するようにした
が、これらの上下関係を逆にし、積層鉄心をマグネット
で吸着分離することもできる。
【0045】さらに、吸着装置としては、マグネットの
他に吸盤等を用いることもでき、吸着装置を取り付ける
可動部材を、鉄心受けに向かって旋回進退するものとし
てもよい。
【0046】
【発明の効果】以上のように、この発明の差厚積層鉄心
の製造方法は、鉄心素板が打ち抜かれる前の鋼帯の所定
部位に、打ち抜かれる鉄心素板から少なくとも一つの差
厚部形成領域に該当して不要部分となるダミー板を分割
する分割部を、所定の差厚に相当するダミー板の枚数分
だけ連続して予め打ち抜くようにしたので、この分割部
のある位置で鋼帯から打ち抜かれる鉄心素板を、ダミー
板の部分が分離されたものとし、ダミー板を除いた形状
の素板を別途に打ち抜くことなく、所定枚数のダミー板
が分離された領域に容易に効率よく差厚部を形成するこ
とができる。
【0047】また、前記ダミー板にも係合突子を成形
し、所定枚数のダミー板を、積層係合されたダミーブロ
ックとして、積層鉄心と分離することにより、分離され
たダミー板が個々に分散するのを防止し、より効率よく
差厚積層鉄心を製造することができる。
【0048】さらに、前記積層鉄心の差厚部とダミーブ
ロックの分離境界層で対向するダミーブロック側の1枚
のダミー板、または積層鉄心側の1枚の鉄心素板の差厚
部に該当する領域に、係合突子の替わりに、係合突子と
片面側のみで係合する係合孔を打ち抜き、この係合孔を
打ち抜いたダミー板または鉄心素板により、前記分離境
界層での係合を解除して、ダミーブロックを積層鉄心と
分離することにより、分離用の工具等を必要とせず、そ
のまま簡単にダミーブロックを分離することができる。
【0049】この発明の差厚積層鉄心の製造装置は、鉄
心素板が打ち抜かれる前の鋼帯の所定部位に、打ち抜か
れる鉄心素板から少なくとも一つの差厚部形成領域に該
当して不要部分となるダミー板を分割する分割部を、所
定の差厚に相当するダミー板の枚数分だけ連続して予め
打ち抜く手段を設け、この分割部により鉄心素板が打ち
抜かれたのちに鉄心素板と分割される所定枚数のダミー
板を、これらと上下に重なり合う積層係合された積層鉄
心と分離する手段を設け、これらのダミー板を分離した
領域に差厚部を形成する構成としたので、ダミー板を除
いた形状の素板を別途に打ち抜くことなく、所定枚数の
ダミー板が分離された領域に容易に効率よく差厚部を形
成することができる。
【0050】また、前記ダミー板にも前記係合突子を成
形し、所定枚数のダミー板を積層係合してダミーブロッ
クとする手段を設け、このダミーブロックと積層鉄心の
差厚部との分離境界層で対向するダミーブロック側の1
枚のダミー板、または積層鉄心側の1枚の鉄心素板の差
厚部に該当する領域に、係合突子の替わりに、係合突子
と片面側のみで係合する係合孔を打ち抜く手段を設け、
この係合孔を打ち抜いたダミー板または鉄心素板によ
り、前記分離境界層での係合を解除して、ダミーブロッ
クを積層鉄心と分離する構成を加えることにより、分離
されたダミー板を個々に分散させることなく、ダミー板
が積層係合されたダミーブロックをそのまま簡単に分離
することができる。
【0051】さらに、前記ダミーブロックを積層鉄心と
分離する手段として、上下に重なり合う積層鉄心とダミ
ーブロックを受ける鉄心受けを設け、この鉄心受けに受
けられた積層鉄心とダミーブロックに向かって進退し、
吸着装置が取り付けられた可動部材を設け、この可動部
材を前記上下に重なり合う積層鉄心とダミーブロックに
向かって前進させたときに、吸着装置により上下に重な
り合う積層鉄心とダミーブロックのうち上側に重なる部
材を吸着保持し、下側に重なる部材を可動部材により鉄
心受けから排出するものを採用することにより、打ち抜
き型から排出されたダミーブロックが積層鉄心の上に重
なる状態のままで、ダミーブロックを効率よく分離する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の差厚積層鉄心の製造装置のレ
イアウトを示す平面図
【図2】a〜fは、それぞれ図1の製造装置で打ち抜か
れる鉄心素板の組み合わせを示す平面図
【図3】図2の各鉄心素板とダミー板を積層係合した各
積層鉄心とダミーブロックを示す斜視図
【図4】aは図1の製造装置で製造した差厚積層鉄心の
平面図、bはaの正面図、cはaの底面図
【図5】a〜cは、それぞれ図1の成形抜き兼用型の作
動を説明する縦断面図
【図6】aは図5の成形抜き兼用型で形成した係合突子
と係合孔の係合状態を示す縦断面図、bはaの係合突子
を示す斜視図、cはaの係合孔を示す斜視図
【図7】図1の逆L字状の鉄心素板の抜き型の下方に配
置された取り出し装置の平面図
【図8】図7のVIII−VIII線に沿った断面図
【図9】図1の逆コ字状の鉄心素板の抜き型の下方に配
置された取り出し装置の平面図
【図10】図9のX−X線に沿った断面図
【図11】図9のXI−XI線に沿った断面図
【図12】図11の取り出し装置の作動を説明する断面
【図13】図11の取り出し装置の作動を説明する断面
【図14】第2の実施形態の差厚積層鉄心の製造装置の
レイアウトを示す平面図
【図15】a〜fは、それぞれ図14の製造装置で打ち
抜かれる鉄心素板の組み合わせを示す平面図
【図16】図15の各鉄心素板とダミー板を積層係合し
た各積層鉄心とダミーブロックを示す斜視図
【図17】図16の逆コ字状の積層鉄心とダミーブロッ
クの下方からの斜視図
【図18】図14の逆コ字状の鉄心素板の抜き型の下方
に配置された取り出し装置の平面図
【図19】図18のXIX −XIX 線に沿った断面図
【図20】図18のXX−XX線に沿った断面図
【符号の説明】
1 鋼帯 1a スリット 1c ガイド孔 2 鉄心素板 3 ダミー板 4 鉄心素板 5 積層鉄心 6 ダミーブロック 7 積層鉄心 7a 差厚部 8、9、9a、9b 抜き型 10a 係合突子 10b 係合孔 11 成形抜き兼用型 12、13 抜き型 14、15 取り出し装置 16 ダイ 16a ダイ孔 17 パンチ 17a 突起 18 クッションダイ 18a 窪み 19 ガイド棒 20 シリンダ 21 昇降台 22 鉄心受け 23 シュート 24 シリンダ 24a 押し当て金具 25 ガイド棒 26 シリンダ 27 昇降台 28 鉄心受け 28a、28b 側壁 28c 段差部 29 シリンダ 29a 押し当て金具 30、31 シュート 32 マグネット 33 スイーパ 34 クランプ装置 34a ばね 34b 爪 34c 隙間 35 鋼帯 35a、35b スリット 35c ガイド孔 36 鉄心素板 37a、37b ダミー板 38 鉄心素板 39 積層鉄心 40 ダミーブロック 41 積層鉄心 41a、41b 差厚部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方向に送給される鋼帯から所定形状の
    鉄心素板を抜き型で打ち抜きながら、打ち抜かれる各鉄
    心素板に予め係合突子を成形し、これらの打ち抜かれる
    鉄心素板を前記係合突子により、打ち抜かれたまま所定
    枚数だけ前記抜き型内で積層係合させて積層鉄心を製造
    する方法において、前記鉄心素板が打ち抜かれる前の鋼
    帯の所定部位に、前記打ち抜かれる鉄心素板から少なく
    とも一つの差厚部を形成する領域に該当して不要となる
    部分をダミー板として分割する分割部を、所定の差厚に
    相当する前記ダミー板の枚数分だけ連続して予め打ち抜
    き、この打ち抜かれた分割部で前記所定の差厚に相当す
    る枚数のダミー板を前記積層係合された積層鉄心と分離
    して、これらのダミー板を分離した領域に差厚部を形成
    することを特徴とする差厚積層鉄心の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記所定枚数のダミー板を分割する分割
    部を連続して打ち抜く際に、この分割部を打ち抜く部位
    を所定の打ち抜き回数ののち、所定の新たな部位に変更
    し、前記ダミー板を分離する領域を途中で変更して、前
    記差厚部を複数段に形成するようにした請求項1に記載
    の差厚積層鉄心の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ダミー板にも前記係合突子を成形
    し、前記所定の差厚に相当する枚数のダミー板を、積層
    係合されたダミーブロックとして、前記積層鉄心と分離
    するようにした請求項1または2に記載の差厚積層鉄心
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記積層鉄心の差厚部と前記ダミーブロ
    ックの分離境界層で対向するダミーブロック側の1枚の
    前記ダミー板、または積層鉄心側の1枚の前記鉄心素板
    の差厚部に該当する領域に、前記係合突子の替わりに、
    係合突子と片面側のみで係合する係合孔を打ち抜き、こ
    の係合孔を打ち抜いたダミー板または鉄心素板と、これ
    と前記分離境界層で対向する鉄心素板の差厚部に該当す
    る領域またはダミー板との係合を解除し、前記ダミーブ
    ロックを前記積層鉄心と分離するようにした請求項3に
    記載の差厚積層鉄心の製造方法。
  5. 【請求項5】 一方向に送給される鋼帯から所定形状の
    鉄心素板を抜き型で打ち抜きながら、打ち抜かれる各鉄
    心素板に予め係合突子を成形し、これらの打ち抜かれる
    鉄心素板を前記係合突子により、打ち抜かれたまま前記
    抜き型内で所定枚数だけ積層係合させ、この鉄心素板が
    積層係合された積層鉄心を、前記抜き型の下方へ取り出
    す積層鉄心の製造装置において、前記鉄心素板が打ち抜
    かれる前の鋼帯の所定部位に、前記打ち抜かれる鉄心素
    板から少なくとも一つの差厚部を形成する領域に該当し
    て不要となる部分をダミー板として分割する分割部を、
    所定の差厚に相当する前記ダミー板の枚数分だけ連続し
    て予め打ち抜く手段を設け、この分割部により前記鉄心
    素板が前記抜き型で打ち抜かれたのちに鉄心素板と分割
    され、抜き型内で前記鉄心素板が積層係合された積層鉄
    心と上下に重なり合う前記所定枚数のダミー板を、前記
    抜き型の下方へ取り出されたときに、前記積層鉄心と分
    離する手段を設け、これらのダミー板を分離した領域に
    差厚部を形成することを特徴とする差厚積層鉄心の製造
    装置。
  6. 【請求項6】 前記ダミー板にも前記係合突子を成形
    し、前記所定の差厚に相当する枚数のダミー板を前記抜
    き型内で積層係合してダミーブロックとし、このダミー
    ブロックと前記積層鉄心の差厚部との分離境界層で対向
    するダミーブロック側の1枚の前記ダミー板、または積
    層鉄心側の1枚の前記鉄心素板の差厚部に該当する領域
    に、前記係合突子の替わりに、係合突子と片面側のみで
    係合する係合孔を打ち抜く手段を設け、この係合孔を打
    ち抜いたダミー板または鉄心素板と、これと前記分離境
    界層で対向する鉄心素板の差厚部に該当する領域または
    ダミー板との係合を解除し、前記所定枚数のダミー板を
    積層係合されたダミーブロックとして前記上下に重なり
    合う積層鉄心と分離するようにした請求項5に記載の差
    厚積層鉄心の製造装置。
  7. 【請求項7】 前記ダミーブロックを、前記抜き型の下
    方へ取り出されたときに前記積層鉄心と分離する手段
    が、前記抜き型の下方に、前記抜き型内で上下に重なり
    合う積層鉄心とダミーブロックの下面に向かって昇降
    し、抜き型から下方に排出される上下に重なり合う積層
    鉄心とダミーブロックを受け取る鉄心受けを設け、この
    鉄心受けの下降位置で鉄心受けに向かって進退し、吸着
    装置が取り付けられた可動部材を設け、この可動部材を
    前記鉄心受けに向かって前進させたときに、前記鉄心受
    け上に受け取られた上下に重なり合う積層鉄心とダミー
    ブロックの両部材のうち、上側に重なる方の部材を前記
    吸着装置により吸着保持し、下側に重なる方の部材を前
    記可動部材により前記鉄心受けから排出して、前記ダミ
    ーブロックを積層鉄心と分離するものである請求項6に
    記載の差厚積層鉄心の製造装置。
  8. 【請求項8】 前記上下に重なり合う積層鉄心とダミー
    ブロックを鉄心受け上に受け取る際に、前記下側に重な
    る方の部材を前記鉄心受け上に固定保持し、前記上側に
    重なる方の部材を、この固定保持される下側に重なる方
    の部材に対して、相対移動させる手段を設けた請求項7
    に記載の差厚積層鉄心の製造装置。
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