JP2002015659A - 電子放出装置 - Google Patents
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- H01J1/30—Cold cathodes, e.g. field-emissive cathode
- H01J1/304—Field-emissive cathodes
Abstract
スを排除し、窒化ホウ素薄膜が有する問題を解消して付
着性を向上させ、低電圧で動作する電子放出装置を提供
する。 【解決手段】 表面に凹凸を有する基板または半導体基
板(シリコン基板1、窒化ガリウム層2)上に電気的に
接続してホウ素(組成比x)、炭素(組成比y)、窒素
(組成比z)を含む組成比が0≦x<1、0≦y≦1、
0≦z<1の窒化ホウ素炭素薄膜3が設けられ、窒化ホ
ウ素炭素薄膜3に電気的に絶縁して第1の金属体(Si
OX薄膜4、引き出し電極5)が設けられ、窒化ホウ素
炭素薄膜3に対向して第1の金属体と空間をもって第2
の金属体(アノード電極7)を設けた。
Description
放出を利用する電子放出装置に関するものである。
を作製した、スピント型と呼ばれている電子放出素子が
研究開発されている。また、近年、負性電子親和力を有
するダイヤモンドを用いたフィールドエミッタの研究も
進められている。
は、低電圧動作、高電流密度動作、そして長寿命動作が
要求される。低電圧化や高電流密度化を達成するために
は、フィールドエミッタ用材料として、小さい仕事関数
を有する金属や、小さい電子親和力または負性電子親和
力をもつ半導体が注目されている。また、長寿命化のた
めには、硬質で安定な材料が必要である。
シリコンを尖塔型の形状に加工し、その近傍に引き出し
電極を作製することによって、低電圧動作が図られてい
る。更なる低電圧動作を行うためには、作製した尖塔形
状に負性電子親和力を持つダイヤモシドや窒化物半導体
をコートすることが望まれる。しかし、ダイヤモンドは
均一薄膜の作製が困難であり、コーティング薄膜として
用いることができない。
からの、低電界での電子放出が報告されている。均一な
窒化ホウ素薄膜の堆積も可能であるため、先に述べたコ
ーティング薄膜として、窒化ホウ素薄膜の利用が期待さ
れ、その実用化が望まれている。
膜の割れや基板からの剥離が起こりやすい。このため
に、現状では、ウェットプロセスによるデバイスの作製
ができないという大きな問題を有している。
る複雑なプロセスを排除し、窒化ホウ素薄膜が有する問
題を解消して付着性を向上させ、低電圧で動作する電子
放出装置を提供することにある。
に、請求項1に記載された発明は、表面に凹凸を有する
基板または半導体基板上に電気的に接続してホウ素(組
成比x)、炭素(組成比y)、窒素(組成比z)を含む
組成比が0≦x<1、0≦y≦1、0≦z<1の薄膜が
設けられ、前記薄膜に電気的に絶縁して第1の金属体が
設けられ、前記薄膜に対向して前記第1の金属体と空間
をもって第2の金属体を設けたことを特徴とする電子放
出装置である。
半導体基板上に前記導体または前記半導体基板と異なる
材料で表面に凹凸を有する導電性層または半導体層が設
けられ、電気的に接続してホウ素(組成比x)、炭素
(組成比y)、窒素(組成比z)を含む組成比が0≦x
<1、0≦y≦1、0≦z<1の薄膜が設けられ、前記
薄膜に電気的に絶縁して第1の金属体が設けられ、前記
薄膜に対向して前記第1の金属体と空間をもって第2の
金属体を設けたことを特徴とする電子放出装置である。
半導体基板上に電気的に接続して炭素ナノチューブが設
けられ、ホウ素(組成比x)、炭素(組成比y)、窒素
(組成比z)を含む組成比が0≦x<1、0≦y≦1、
0≦z<1の薄膜が設けられ、前記薄膜に電気的に絶縁
して第1の金属体が設けられ、前記薄膜に対向して前記
第1の金属体と空間をもって第2の金属体を設けたこと
を特徴とする電子放出装置である。
上に表面に凹凸を有する導電性層または半導体層が設け
られ、前記導電性層または前記半導体層に電気的に接続
してホウ素(組成比x)、炭素(組成比y)、窒素(組
成比z)を含む組成比が0≦x<1、0≦y≦1、0≦
z<1の薄膜が設けられ、前記薄膜に電気的に絶縁して
第1の金属体が設けられ、前記薄膜に対向して前記第1
の金属体と空間をもって第2の金属体を設けたことを特
徴とする電子放出装置である。
上に前記絶縁体基板と異なる材料で表面に凹凸を有する
2層構造の導電性層または半導体層が設けられ、前記導
電性層または前記半導体層に電気的に接続してホウ素
(組成比x)、炭素(組成比y)、窒素(組成比z)を
含む組成比が0≦x<1、0≦y≦1、0≦z<1の薄
膜が設けられ、前記薄膜に電気的に絶縁して第1の金属
体が設けられ、前記薄膜に対向して前記第1の金属体と
空間をもって第2の金属体を設けたことを特徴とする電
子放出装置である。
1〜3のいずれか1項に記載の電子放出装置において、
前記導体または前記半導体基板として金属、シリコン、
ガリウム砒素、インジウムリン、炭化珪素、窒化ガリウ
ムの中の1つを用いたことを特徴とする。
4または5に記載の電子放出装置において、前記絶縁体
基板としてガラス、石英、ニオブ酸リチウム、酸化マグ
ネシウム、サファイヤ、ダイヤモンドの中の1つを用い
たことを特徴とする。
1〜7のいずれか1項に記載の電子放出装置において、
前記薄膜の表面にも凹凸が存在することを特徴とする。
1〜8のいずれか1項に記載の電子放出装置において、
前記基板として表面層に窒化ガリウム、窒化アルミニウ
ム、窒化インジウムまたはそれらの混晶薄膜またはイン
ジウムリンを用いたことを特徴とする。
項1〜9のいずれか1項に記載の電子放出装置におい
て、前記半導体基板または前記半導体層の表面層がn型
半導体であることを特徴とする。
項1〜10のいずれか1項に記載の電子放出装置におい
て、前記薄膜が単層または組成比の異なる多層構造にな
っていることを特徴とする。
項1〜11のいずれか1項に記載の電子放出装置におい
て、前記薄膜内で組成比を徐々に変化させて形成したこ
とを特徴とする。
項1〜12のいずれか1項に記載の電子放出装置におい
て、前記薄膜にイオウ、シリコン、リチウム、酸素等の
ドナー不純物となる原子を導入したことを特徴とする。
項1〜13のいずれか1項に記載の電子放出装置におい
て、前記薄膜の表面を水素原子で終端したことを特徴と
する。
項1〜14のいずれか1項に記載の電子放出装置が2つ
以上のアレーからなることを特徴とする。
を有する基板を用い、その上に窒化ホウ素炭素薄膜を設
けた。これによって、従来の窒化ホウ素と基板との間の
剥離の問題を解決して、付着性を向上させ、また、尖塔
形状を作製することなく、低電圧動作を可能にする。
料と電気的に絶縁して引き出し電極を設け、さらに、前
記材料に対向して空間をもって電気的に絶縁した金属体
を設けたことを特徴とするので、引き出し電極を有する
高性能平面型電子放出装置が実現できると考えられる。
いて説明する。本発明による電子放出装置は、基板表面
に凹凸を設け、その上にホウ素、炭素、窒素を含む薄膜
を有する。つまり、表面に凹凸を有する基板を用い、そ
の上に窒化ホウ素炭素薄膜を設ける。これによって、従
来の窒化ホウ素と基板との間の剥離の問題を解決して、
付着性を向上させている。
基板上に電子放出装置を作製することができるので、本
発明は、平面型の電子放出装置の実現につながり、複雑
な作製プロセスを必要とする従来のスピント型の尖塔形
状を不要にしている。さらに、本発明よれば、電子放出
特性を改善することができる。
エミッションディスプレー、電子ビーム露光機、マイク
ロ波進行波管、撮像素子等に応用することができる。ま
た、電子ビームを用いたオージェ電子分光装置等の材料
評価装置の電子源としても用いることができ、様々な用
途に対応できる。
子放出装置の実施例について、具体的に説明する。
出装置の実施例1を示す断面図である。実施例1の電子
放出装置は、シリコン基板1、窒化ガリウム層2、窒化
ホウ素炭素薄膜3、SiOX薄膜4、引き出し電極5、
カソード電極6およびアノード電極7で構成される。
の基板である。窒化ガリウム層2は、シリコン基板1の
一方の面(以下、表面という)に設けられている。窒化
ガリウム層2の表面には、断面形状がほぼ三角形状をし
た凹凸が一面に、ランダムかつ密に形成されている。
2の表面全体を覆う薄膜である。窒化ホウ素炭素薄膜3
は、窒化ガリウム層2の凹凸を覆うので、窒化ガリウム
層2の凹凸と同じ形状になる。
て絶縁されて、窒化ホウ素炭素薄膜3の表面に設けられ
た第1の金属体である。カソード電極6は、シリコン基
板1の他方の面(以下、裏面という)に設けられてい
る。アノード電極7は、引き出し電極5と空間をもって
設けられている第2の金属体である。
作成した。つまり、図2(A)に示すように、有機金属
化学気相合成法によって、n型のシリコシ基板1の表面
上に、シリコン添加n型窒化ガリウム層2を1[μm]
成長させたウエハーを基板として用いた。
窒化ガリウム層2の表面を処理した。マイクロ波出力3
00[W]、水素流量を50[sccm]、ガス圧力4
0[Torr]に設定し、5分間処理を行った。水素プラ
ズマ処理によって、平坦な窒化ガリウム層2の表面は、
図2(B)に示すように、数十[nm]の凹凸を有する
表面に変化した。
メタンと窒素ガスとを用いたプラズマアシスト化学気相
合成法によって、窒化ホウ素炭素薄膜3(組成比、ホウ
素0.4、炭素0.2、窒素0.4)を100[nm]
堆積した(図2(B))。窒化ホウ素炭素薄膜3には、
イオウ原子を1×1018[cm-3]の濃度に添加した。
素炭素薄膜3上にSiOX薄膜4を800[nm]、お
よび引き出し電極5用金属としてTi(20[nm])
/Au(500[nm])を電子ビーム蒸着法で形成し
た。また、シリコン基板1の裏面に、カソード電極6と
してAl(500[nm])を電子ビーム蒸着した。
て、引き出し電極5用の金属およびSiOX薄膜4をエ
ッチングにより除去し、図2(D)に示すように、直径
5[μm]の窓5Aを形成した。窓5Aの中に露出した
窒化ホウ素炭素薄膜3の表面を水素プラズマで処理し
た。この後、真空チェンバー内でアノード電極7となる
金属板を窒化ホウ素炭素薄膜3に対向させ、その間隔を
125[μm]とした(図2(D))。
て用いられる。つまり、引き出し電極5を接地し(図
1)、カソード電極6に電源11を接続し、アノード電
極7に電源12を接続する。これによって、カソード電
極6とアノード電極7とに各々バイアスが加えられ、電
子放出装置が動作する。
10-7[Torr]以下の真空度で放出電流を測定し
た。アノード電圧を500[V]と一定にし、カソード
電圧を変化させた。そして、カソード電極6に40
[V]の電圧を印加することにより、0.1[mA]の
高い放出電流が得られた。
型窒化ガリウム層2を形成し、その上に作成した電子放
出装置について説明した。なお、実施例1では、次のよ
うな構成も可能である。
リウム層2を形成し、水素プラズマ処理によって、凹凸
表面を作製したが、窒化ガリウム層2の代わりに、窒化
ガリウムにアルミニウムやインジウムを加えた混晶層を
用いることもできる。n型不純物として、シリコンだけ
でなく、VI族の元素をドナー不純物として用いること
もできる。これらの窒化物層以外にインジウムリン層を
用いることもできる。
成するガスとして、酸素、塩素、フッ素等を含むガスも
使用できる。プラズマの生成には、マイクロ波だけでは
なく、RF電力を用いることもでき、プラズマ処理にお
いて、試料にバイアスをかけることは表面形状の制御に
有効である。
化ホウ素炭素薄膜3を用いたが、ドナー不純物となるリ
チウム、酸素、シリコン等の原子を添加した窒化ホウ素
炭素薄膜を用いることもできる。無添加窒化ホウ素炭素
薄膜を用いて前記と同様の電子放出装置を作製した結
果、ターンオン電圧が30[%]程度増加し、電子放出
特性の劣化が見られ、不純物添加の有効性が確認でき
た。ここでは、基板材料としてシリコンンを用いたが、
それ以外の金属、ガリウム砒素、インジウムリン、炭化
珪素、窒化ガリウム等、様々な導体および半導体を用い
ることもできる。
て、Ti/Auを用いたが、Tiの代わりにCrを用
い、Auの代わりに様々な金属を用いることができる。
電極形成可能な材料であれば、どのような金属でもカソ
ード電極6用金属として用いることができ、導体基板を
用いる場合には、基板自身をカソード電極として用いる
ことができる。
出装置の実施例2を示す断面図である。実施例2では、
シリコン基板上に凹凸表面を有するn型窒化ガリウム層
を形成し、その上に電子放出部分を作成した。実施例2
の電子放出装置は、シリコン基板21、窒化ガリウム層
22、窒化ホウ素炭素薄膜23、SiOX薄膜24、引
き出し電極25、カソード電極26およびアノード電極
27で構成される。
OX薄膜24、引き出し電極25、カソード電極26お
よびアノード電極27は、実施例1のシリコン基板1、
SiOX薄膜4、引き出し電極5、カソード電極6およ
びアノード電極7とそれぞれ同じであるので、それらの
説明を省略する。
の表面に設けられている。窒化ガリウム層22は、断面
形状がほぼ三角形状をした凸状になるように、加工され
ている。隣接する窒化ガリウム層22の間、つまり、逆
三角形状になる凹部では、その低部分からシリコン基板
21の表面が露出している。さらに、窒化ガリウム層2
2は、シリコン基板21の表面に、ランダムかつ密に設
けられている。
リウム層2および露出したシリコン基板21の表面全体
を覆う薄膜である。窒化ホウ素炭素薄膜23は、窒化ガ
リウム層22の凸部分を覆うので、窒化ガリウム層22
と同じ凸形状になる。
作成した。つまり、図4(A)に示すように、有機金属
化学気相合成法によって、n型のシリコン基板21の表
面上に、シリコン添加n型窒化ガリウム層22を0.5
[μm]成長させたウエハーを基板として用いた。
窒化ガリウム層22の表面を処理した。マイクロ波出力
300[W]、水素流量を50[sccm]、ガス圧力
40[Torr]に設定し、15分間処理を行った。水
素プラズマ処理によって、平坦な窒化ガリウム層22の
表面は、図4(B)に示すように、数百[nm]の凹凸
を有する表面に変化した。凹部分にはシリコン基板21
が現れた。
スとを用いたプラズマアシスト化学気相合成法によっ
て、窒化ホウ素炭素薄膜23(組成比、ホウ素0.4、
炭素0.2、窒素0.4)を100[nm]堆積した
(図4(B))。窒化ホウ素炭素薄膜23には、イオウ
原子を1×1018[cm-3]の濃度に添加した。
素炭素薄膜23上にSiOX薄膜24を800[n
m]、および引き出し電極25用金属としてTi(20
[nm])/Au(500[nm])を電子ビーム蒸着
法で形成した。また、シリコン基板21の裏面に、カソ
ード電極26としてAl(500[nm])を電子ビー
ム蒸着した。
て、引き出し電極25用の金属およびSiOX薄膜24
をエッチングにより除去し、図4(D)に示すように、
直径5[μm]の窓25Aを形成した。窓25Aの中に
露出した窒化ホウ素炭素薄膜23表面を水素プラズマで
処理した。この後、真空チェンバー内でアノード電極2
7となる金属板を窒化ホウ素炭素薄膜23に対向させ、
その間隔を125[μm]とした(図4(D))。
て用いられる。つまり、引き出し電極25を接地し(図
3)、カソード電極26に電源11を接続し、アノード
電極27に電源12を接続する。これによって、カソー
ド電極26とアノード電極27に各々バイアスが加えら
れ、電子放出装置が動作をする。
10-7[Torr]以下の真空度で放出電流を測定し
た。アノード電圧を500[V]と一定にし、カソード
電圧を変化させた。そして、カソード電極26に35
[V]の電圧を印加することにより、0.1[mA]の
高い放出電流が得られた。
するn型窒化ガリウム層22を形成し、その上に作成し
た電子放出装置について説明した。実施例2では、実施
例1に述べた内容がすべて含まれる。さらに、実施例2
では、次のような構成も可能である。
り水素プラズマ処理によってエッチングされやすいこと
を利用して、凹凸部分の形状を変化させる試みが付加さ
れている。表面層として基板材料よりプラズマによるエ
ッチングの容易な材料の選択により、実施例2が実現で
きる。なお、プラズマ処理により基板材料のエッチング
が起こっても何ら影響はない。
出装置の実施例3を示す断面図である。実施例3では、
サファイヤ基板上に凹凸表面を有するn型窒化ガリウム
層を形成し、その上に電子放出部分を作製した。
板31、窒化ガリウム層32、窒化ホウ素炭素薄膜3
3、SiOX薄膜34、引き出し電極35、カソード電
極36およびアノード電極37で構成される。
出し電極35およびアノード電極37は、実施例1のS
iOX薄膜4、引き出し電極5およびアノード電極7と
それぞれ同じであるので、それらの説明を省略する。
サファイアで作られた基板である。
の表面に設けられている。窒化ガリウム層32の表面に
は、断面形状がほぼ三角形状をした波状の凹凸が、ラン
ダムかつ密に形成されている。このとき、窒化ガリウム
層32の表面の一部分が平坦な状態に保たれている。
成されている、窒化ガリウム層32の表面だけを覆う薄
膜である。この結果、窒化ホウ素炭素薄膜33は、窒化
ガリウム層32の凹凸と同じ形状になる。
の平坦な表面部分に設けられている。
作成した。つまり、図6(A)に示すように、有機金属
化学気相合成法によって、サファイヤ基板31の表面上
に、シリコン添加n型窒化ガリウム層32を1[μm]
成長させたウエハーを基板として用いた。
窒化ガリウム層32の表面を処理した。マイクロ波出力
300[W]、水素流量を50[sccm]、ガス圧力
40[Torr]に設定し、5分間処理を行った。水素
プラズマ処理によって、平坦な窒化ガリウム層32の表
面は、図6(B)に示すように、数十[nm]の凹凸を
有する表面に変化した。
スとを用いたプラズマアシスト化学気相合成法によっ
て、窒化ホウ素炭素薄膜33(組成比、ホウ素0.4、
炭素0.2、窒素0.4)を100[nm]堆積した
(図6(B))。この際、窒化ガリウム層32の一部に
窒化ホウ素炭素薄膜33が堆積しないように、マスクを
設けて行った。窒化ホウ素炭素薄膜33には、イオウ原
子を1×1018[cm-3]の濃度に添加した。
ウム層32の表面にアルミニウム(300[nm])を
電子ビーム蒸着法で形成し、カソード電極36を作製す
る。この後、窒化ホウ素炭素薄膜33上にSiOX薄膜
34を800[nm]、および引き出し電極35用金属
としてTi(20[nm])/Au(500[nm])
を電子ビーム蒸着法で形成した。
て、引き出し電極35用の金属およびSiOX薄膜34
をエッチングにより除去し、図6(D)に示すように、
直径5[μm]の窓35Aを形成した。窓35Aの中に
露出した窒化ホウ素炭素薄膜33の表面を水素プラズマ
で処理した。この後、真空チェンバー内でアノード電極
37となる金属板を窒化ホウ素炭素薄膜33に対向さ
せ、その間隔を125[μm]とした(図6(D))。
て用いられる。つまり、引き出し電極35を接地し、カ
ソード電極36に電源11を接続し、アノード電極37
に電源12を接続する。これによって、カソード電極3
6とアノード電極37に各々バイアスが加えられ、電子
放出装置が動作する。
10-7[Torr]以下の真空度で放出電流を測定し
た。アノード電圧を500[V]と一定にし、カソード
電圧を変化させた。そして、カソード電圧40[V]の
電圧を印加することにより、0.1[mA]の高い放出
電流が得られた。
有するn型窒化ガリウム層32を形成し、その上に作製
した電子放出装置について説明した。なお、実施例3で
は、次のような構成も可能である。
ファイヤを用いたが、それ以外のガラス、石英、ニオブ
酸リチウム、酸化マグネシウム、ダイヤモンド等の様々
な絶縁体材料を用いても作製できる。
い、水素プラズマ処理によって凹凸表面を作製したが、
基板としてアルミニウムやインジウムを加えた混晶層を
用いることもできる。また、インジウムリンを用いるこ
ともできる。窒化ガリウム層32つまり導電層のn型不
純物として、シリコンだけでなく、VI族の元素をドナ
ー不純物として用いることもできる。
素、フッ素等を含むガスも使用できる。プラズマの生成
にはマイクロ波だけではなくRF電力を用いることもで
き、プラズマ処理において試料にバイアスをかけること
は表面形状の制御に有効である。
化ホウ素炭素薄膜33を用いたが、ドナー不純物となる
リチウム、酸素、シリコン等の原子を添加した窒化ホウ
素炭素薄膜を用いることもできる。
してTi/Auを用いたが、Tiの代わりにCrを用
い、Auの代わりには様々な金属を用いることができ
る。
オーミック電極形成可能な材料であればどのような金属
でもカソード電極36用金属として用いることができ
る。
述の実施例2を容易に実現することができる。サファイ
ヤ基板31上に金属膜またはn型半導体膜(シリコンや
炭化珪素膜)を形成した後、窒化ガリウムやインジウム
リン膜を成長させた後、その表面を水素プラズマ処理す
ることにより、凹凸を作製することができる。このよう
にして、これまでに述べてきた方法で電子放出装置を実
現することができる。
出装置の実施例4を示す断面図である。実施例4の電子
放出装置では、絶縁体基板にガラス基板を用いた。実施
例4の電子放出装置は、ガラス基板41、カソード電極
42、窒化ホウ素炭素薄膜43、SiOX薄膜44、引
き出し電極45およびアノード電極46で構成される。
出し電極45およびアノード電極46は、実施例1のS
iOX薄膜4、引き出し電極5およびアノード電極7と
それぞれ同じであるので、それらの説明を省略する。
スで作られた基板である。ガラス基板41の表面には、
断面形状がほぼ三角形状をした凹凸が、ランダムかつ密
形成されている。
面全体を覆う金属膜である。カソード電極42は、ガラ
ス基板41の凹凸を覆うので、ガラス基板41の凹凸と
同じ形状になる。
42の表面を覆う薄膜である。このとき、カソード電極
42の一部の表面を窒化ホウ素炭素薄膜43で覆わない
で、この部分を、カソード電極42を設けるための領域
とした。窒化ホウ素炭素薄膜43は、カソード電極42
の凹凸を覆うので、カソード電極42の凹凸と同じ形状
になる。
作成した。つまり、図8(A)に示すように、ガラス基
板41の表面をメカニカル処理によって凹凸41Aを形
成した。ガラス基板41の表面上に、図8(B)に示す
ように、カソード電極42として、Tiを20[nm]
そしてTiNを200[nm]スパッタ法により形成し
た。
メタンと窒素ガスとを用いたプラズマアシスト化学気相
合成法によって、図8(C)に示すように、窒化ホウ素
炭素薄膜43(組成比、ホウ素0.4、炭素0.2、窒
素0.4)を100[nm]堆積した。この際、表面の
一部分に窒化ホウ素炭素薄膜43を堆積させない領域を
設け、カソード電極領域42Aとした。
を1×1018[cm-3]の濃度に添加した。窒化ホウ素
炭素薄膜43上には、SiOX薄膜44を800[n
m]、および引き出し電極45用金属としてTi(20
[nm])/Au(500[nm])を電子ビーム蒸着
法で形成した。
て、引き出し電極45用の金属およびSiOX薄膜44
をウェットエッチングにより除去し、図8(D)に示す
ように、直径5[μm]の窓45Aを形成した。窓45
Aの中に露出した窒化ホウ素炭素薄膜43表面を水素プ
ラズマで処理した。この後、真空チェンバー内でアノー
ド電極46となる金属板を窒化ホウ素炭素薄膜43に対
向させ、その間隔を125[μm]とした(図8
(D))。
て用いられる。つまり、引き出し電極45を接地し(図
7)、カソード電極42に電源11を接続し、アノード
電極46に電源12を接続する。これよって、カソード
電極42とアノード電極46とに各々バイアスが加えら
れ、電子放出装置が動作する。
10-7[Torr]以下の真空度で放出電流を測定し
た。アノード電圧を500[V]と一定にし、カソード
電圧を変化させて電子放出特性を評価した。この結果、
実施例4による電子放出装置は、実施例1と同様な電子
放出特性を示し、カソード電圧40[V]で0.1[m
A]の高い放出電流が得られた。
出装置の実施例5を示す断面図である。実施例5では、
シリコン基板上に凹凸表面を有するn型窒化ガリウム層
を形成し、さらに、窒化ホウ素炭素薄膜表面にも凹凸を
作製した。実施例5の電子放出装置は、シリコン基板5
1、窒化ガリウム層52、窒化ホウ素炭素薄膜53、S
iOX薄膜54、引き出し電極55、カソード電極56
およびアノード電極57で構成される。
ガリウム層52、SiOX薄膜54、引き出し電極5
5、カソード電極56およびアノード電極57は、実施
例1のシリコン基板1、窒化ガリウム層2、SiOX薄
膜4、引き出し電極5、カソード電極6およびアノード
電極7とそれぞれ同じであるので、それらの説明を省略
する。
層52の表面全体を覆う薄膜である。窒化ホウ素炭素薄
膜53は、窒化ガリウム層52の凹凸を覆うので、窒化
ホウ素炭素薄膜53の凹凸と同じ形状になる。さらに、
窒化ホウ素炭素薄膜53の表面には、窒化ガリウム層5
2に比べて小さな、しかも断面形状がほぼ三角形状をし
た凹凸が、ランダムかつ密に形成されている。
作成した。つまり、図10(A)に示すように、有機金
属化学気相合成法によって、n型シリコン基板51の表
面上に、シリコン添加n型窒化ガリウム層52を1[μ
m]成長させたウエハーを基板として用いた。
窒化ガリウム層52の表面を処理した。マイクロ波出力
300[W]、水素流量を50[sccm]、ガス圧力
40[Torr]に設定し、10分間処理を行った。水
素プラズマ処理によって、平坦な窒化ガリウム層52表
面は、図10(B)に示すように、数百[nm]の凹凸
を有する表面に変化した。
とメタンと窒素ガスとを用いたプラズマアシスト化学気
相合成法によって、窒化ホウ素炭素薄膜53(組成比、
ホウ素0.4、炭素0.2、窒素0.4)を200[n
m]堆積した(図10(B))。窒化ホウ素炭素薄膜5
3には、イオウ原子を1×1018[cm-3]の濃度に添
加した。
素プラズマを用いて、窒化ホウ素炭素薄膜53を処理し
た。処理時間は5分間とした。この処理によって、窒化
ホウ素炭素薄膜53の表面には、数十[nm]の凹凸5
3Aが形成された(図10(B))。
ウ素炭素薄膜53上にSiOX薄膜54を1000[n
m]、および引き出し電極55用金属としてTi(20
[nm])/Au(500[nm])を電子ビーム蒸着
法で形成した。また、シリコン基板51の裏面に、カソ
ード電極56としてAl(500[nm])を電子ビー
ム蒸着した。
て、引き出し電極55用の金属およびSiOX薄膜54
をエッチングにより除去し、図10(D)に示すよう
に、直径5[μm]の窓55Aを形成した。窓55Aの
中に露出した窒化ホウ素炭素薄膜53の表面を水素プラ
ズマで処理した。この後、真空チェンバー内でアノード
電極57となる金属板を窒化ホウ素炭素薄膜53に対向
させ、その間隔を125[μm]とした(図10
(D))。
て用いられる。つまり、引き出し電極55を接地し(図
9)、カソード電極56に電源11を接続し、アノード
電極57に電源12を接続する。これによって、カソー
ド電極56とアノード電極57に各々バイアスが加えら
れ、電子放出装置が動作する。
10-7[Torr]以下の真空度で放出電流を測定し
た。アノード電圧を500[V]と一定にし、カソード
電圧を変化させた。カソード電極56に30[V]の電
圧を印加することにより0.1[mA]の高い放出電流
が得られた。
放出装置の実施例6を示す断面図である。実施例6で
は、シリコン基板上に凹凸表面を有するn型窒化ガリウ
ム層を形成し、その上に電子放出部分を作製した。実施
例6の電子放出装置は、シリコン基板61、窒化ガリウ
ム層62、炭化ホウ素薄膜63、SiOX薄膜64、引
き出し電極65、カソード電極66およびアノード電極
67で構成される。
ガリウム層62、SiOX薄膜64、引き出し電極6
5、カソード電極66およびアノード電極67は、実施
例1のシリコン基板1、窒化ガリウム層2、SiOX薄
膜4、引き出し電極5、カソード電極6およびアノード
電極7とそれぞれ同じであるので、それらの説明を省略
する。
作成した。窒化ガリウム層62の形成および処理は、実
施例1の窒化ガリウム層2の形成および処理と同じであ
るので、説明を省略する。窒化ガリウム層62に凹凸が
形成された後、その上に、三塩化ホウ素とメタンとを原
料ガスとして用いたプラズマアシスト化学気相合成法に
よって、炭化ホウ素薄膜63(組成比、ホウ素0.2
5、炭素0.75)を100[nm]堆積した。炭化ホ
ウ素薄膜63には、イオウ原子を1×1018[cm-3]
の濃度に添加した。
65、窓65A、カソード電極66およびアノード電極
67の形成と処理は、実施例1と同じであるので、説明
を省略する。
じようにして用いられる。つまり、引き出し電極65を
接地し(図11)、カソード電極66に電源11を接続
し、アノード電極67に電源12を接続する。そして、
8×10-7[Torr]以下の真空度で放出電流を測定
した。このとき、アノード電圧を500[V]と一定に
し、カソード電圧を変化させ、カソード電極66に50
[V]の電圧を印加することにより、0.1[mA]の
高い放出電流が得られた。
例6で用いられた炭化ホウ素薄膜63は、前記のすべて
の実施例において応用することができる。
放出装置の実施例7を示す断面図である。実施例7で
は、シリコン基板上に凹凸表面を有するn型窒化ガリウ
ム層を形成し、その上に電子放出部分を作製した。実施
例7の電子放出装置は、シリコン基板71、窒化ガリウ
ム層72、窒化炭素薄膜73、SiOX薄膜74、引き
出し電極75、カソード電極76およびアノード電極7
7で構成される。
ガリウム層72、SiOX薄膜74、引き出し電極7
5、カソード電極76およびアノード電極77は、実施
例1のシリコン基板1、窒化ガリウム層2、SiOX薄
膜4、引き出し電極5、カソード電極6およびアノード
電極7とそれぞれ同じであるので、それらの説明を省略
する。
作成した。窒化ガリウム層72の形成および処理は、実
施例1の窒化ガリウム層2の形成および処理と同じであ
るので、説明を省略する。窒化ガリウム層72に凹凸が
形成された後、その上に、メタンと窒素ガスとを原料ガ
スとして用いたプラズマアシスト化学気相合成法によっ
て、窒化炭素薄膜73(組成比、炭素0.4、窒素0.
6)を100[nm]堆積した。
75、窓75A、カソード電極76およびアノード電極
77の形成と処理は、実施例1と同じであるので、説明
を省略する。
じようにして用いられる。つまり、引き出し電極75を
接地し(図12)、カソード電極76に電源11を接続
し、アノード電極77に電源12を接続する。そして、
8×10-7[Torr]以下の真空度で放出電流を測定
した。このとき、アノード電圧を500[V]と一定に
し、カソード電圧を変化させ、カソード電極76に50
[V]の電圧を印加することにより、0.1[mA]の
高い放出電流が得られた。
例7で用いられた窒化炭素薄膜73は、前記のすべての
実施例においても応用できる。
放出装置の実施例8を示す断面図である。実施例8で
は、シリコン基板上に凹凸表面を有するn型窒化ガリウ
ム層を形成し、その上に電子放出部分を作製した。実施
例8の電子放出装置は、シリコン基板81、窒化ガリウ
ム層82、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)薄膜
83、SiO X薄膜84、引き出し電極85、カソード
電極86およびアノード電極87で構成される。
ガリウム層82、SiOX薄膜84、引き出し電極8
5、カソード電極86およびアノード電極87は、実施
例1のシリコン基板1、窒化ガリウム層2、SiOX薄
膜4、引き出し電極5、カソード電極6およびアノード
電極7とそれぞれ同じであるので、それらの説明を省略
する。
作成した。窒化ガリウム層82の形成および処理は、実
施例1の窒化ガリウム層2の形成および処理と同じであ
るので、説明を省略する。窒化ガリウム層82に凹凸が
形成された後、その上に、メタンを原料ガスとして用い
たプラズマアシスト化学気相合成法によって、DLC薄
膜83を100[nm]堆積した。DLC薄膜83に
は、窒素原子を1×10 18[cm-3]の濃度に添加し
た。
85、窓85A、カソード電極86およびアノード電極
87の形成と処理は、実施例1と同じであるので、説明
を省略する。
じようにして用いられる。つまり、引き出し電極85を
接地し(図13)、カソード電極86に電源11を接続
し、アノード電極87に電源12を接続する。そして、
8×10-7[Torr]以下の真空度で放出電流を測定
した。このとき、アノード電圧を500[V]と一定に
し、カソード電圧を変化させ、カソード電極86に50
[V]の電圧を印加することにより、0.1[mA]の
高い放出電流が得られた。
例8で用いられたDLC薄膜83は前記のすべての実施
例においても応用できる。
放出装置の実施例9を示す断面図である。実施例9で
は、シリコン基板上に炭素ナノチューブを形成し、その
上に電子放出部分を作製した。実施例9の電子放出装置
は、シリコン基板91、炭素ナノチューブ92、窒化ホ
ウ素炭素薄膜93、SiOX薄膜94、引き出し電極9
5、カソード電極96およびアノード電極97で構成さ
れる。
ホウ素炭素薄膜93、SiOX薄膜94、引き出し電極
95、カソード電極96およびアノード電極97は、実
施例1のシリコン基板1、窒化ホウ素炭素薄膜3、Si
OX薄膜4、引き出し電極5、カソード電極6およびア
ノード電極7とそれぞれ同じであるので、それらの説明
を省略する。
作成した。つまり、図15(A)に示すように、n型シ
リコン基板91の表面上に、蒸着法により鉄の微粒子を
作製した。その上に、プラズマ化学気相合成法によって
メタンを原料ガスとして炭素ナノチューブ92を合成し
た。
コン基板91の上に、三塩化ホウ素とメタンと窒素ガス
とを用いたプラズマアシスト化学気相合成法によって、
窒化ホウ素炭素薄膜93(組成比、ホウ素0.4、炭素
0.2、窒素0.4)を50[nm]堆積した。窒化ホ
ウ素炭素薄膜93には、イオウ原子を1×1018[cm
-3]の濃度に添加した。このとき、炭素ナノチューブ9
2も窒化ホウ素炭素薄膜93で覆われた(図15
(B))。
ウ素炭素薄膜93上にSiOX薄膜94を800[n
m]、および引き出し電極95用金属としてTi(20
[nm])/Au(500[nm])を電子ビーム蒸着
法で形成した。また、シリコン基板91の裏面に、カソ
ード電極96としてAl(500[nm])を電子ビー
ム蒸着した。
て、引き出し電極95用の金属およびSiOX薄膜94
をエッチングにより除去し、図15(D)に示すよう
に、直径5[μm]の窓95Aを形成した。窓95Aの
中に露出した窒化ホウ素炭素薄膜93の表面を水素プラ
ズマで処理した。この後、真空チャンバー内でアノード
電極97となる金属板を窒化ホウ素炭素薄膜93に対向
させ、その間隔を125[μm]とした(図15
(D))。
じようにして用いられる。つまり、引き出し電極95を
接地し(図14)、カソード電極96に電源11を接続
し、アノード電極97に電源12を接続する。そして、
8×10-7[Torr]以下の真空度で放出電流を測定
した。このとき、アノード電圧を500[V]と一定に
し、カソード電圧を変化させ、カソード電極96に30
[V]の電圧を印加することにより、0.1[mA]の
高い放出電流が得られた。
ーブ92を形成し、その上に作製した電子放出装置につ
いて説明した。なお、実施例9では、炭素ナノチューブ
92を合成するためにプラズマ化学気相合成法を用いた
が、グロー放電や熱化学気相合成法も用いることができ
る。さらに、炭素ナノチューブ上に作製する薄膜とし
て、前記実施例で述べた炭化ホウ素や窒化炭素薄膜も利
用できる。
れらの実施例では、電子放出部の材料として窒素、ホウ
素、炭素を含有する薄膜を用いたが、薄膜内の各元素の
組成比は、前記実施例に示した場合に限らず、様々な組
成の薄膜を使用することができる。
2つ以上同一基板上に作製し、アレーを実現することが
できる。
板表面に凹凸を形成し、その上に窒素、ホウ素、炭素含
有薄膜を用いて、前記薄膜表面に凹凸を形成する。これ
によって、前記薄膜表面での電界集中度を増加すること
ができる。また、電子放出用薄膜部分と基板との付着性
が向上するので、剥離を防止することができる。
面型の電子放出装置を提供することができる。また、低
電圧で高輝度動作が実現できる。この結果、本発明は、
表示装置、電子ビーム露光機、撮像装置、および電子ビ
ームを用いた材料評価装置のキーデバイスとして効果的
である。
プレのキーテクノロジーとなる電子放出アレー装置とし
て提供することが可能である。
面図である。
ための説明図である。
面図である。
ための説明図である。
面図である。
ための説明図である。
面図である。
ための説明図である。
面図である。
るための説明図である。
断面図である。
断面図である。
断面図である。
断面図である。
るための説明図である。
板 2、22、32、52、62、72、82 窒化ガリウ
ム層 3、23、33、43、53、93 窒化ホウ素炭素薄
膜 4、24、34、44、54、64、74、84、94
SiOX薄膜 5、25、35、45、55、65、75、85、95
引き出し電極 5A、25A、35A、45A、55A、65A、75
A、85A、95A窓 6、26、36、42、56、66、76、86、96
カソード電極 7、27、37、46、57、67、77、87、97
アノード電極 11、12 電源 31 サファイア基板 41 ガラス基板 41A、53A 凹凸 42A カソード電極領域 63 炭化ホウ素薄膜 73 窒化炭素薄膜 83 DLC薄膜 92 炭素ナノチューブ
Claims (15)
- 【請求項1】 表面に凹凸を有する基板または半導体基
板上に電気的に接続してホウ素(組成比x)、炭素(組
成比y)、窒素(組成比z)を含む組成比が0≦x<
1、0≦y≦1、0≦z<1の薄膜が設けられ、前記薄
膜に電気的に絶縁して第1の金属体が設けられ、前記薄
膜に対向して前記第1の金属体と空間をもって第2の金
属体を設けたことを特徴とする電子放出装置。 - 【請求項2】 導体または半導体基板上に前記導体また
は前記半導体基板と異なる材料で表面に凹凸を有する導
電性層または半導体層が設けられ、電気的に接続してホ
ウ素(組成比x)、炭素(組成比y)、窒素(組成比
z)を含む組成比が0≦x<1、0≦y≦1、0≦z<
1の薄膜が設けられ、前記薄膜に電気的に絶縁して第1
の金属体が設けられ、前記薄膜に対向して前記第1の金
属体と空間をもって第2の金属体を設けたことを特徴と
する電子放出装置。 - 【請求項3】 導体または半導体基板上に電気的に接続
して炭素ナノチューブが設けられ、ホウ素(組成比
x)、炭素(組成比y)、窒素(組成比z)を含む組成
比が0≦x<1、0≦y≦1、0≦z<1の薄膜が設け
られ、前記薄膜に電気的に絶縁して第1の金属体が設け
られ、前記薄膜に対向して前記第1の金属体と空間をも
って第2の金属体を設けたことを特徴とする電子放出装
置。 - 【請求項4】 絶縁体基板上に表面に凹凸を有する導電
性層または半導体層が設けられ、前記導電性層または前
記半導体層に電気的に接続してホウ素(組成比x)、炭
素(組成比y)、窒素(組成比z)を含む組成比が0≦
x<1、0≦y≦1、0≦z<1の薄膜が設けられ、前
記薄膜に電気的に絶縁して第1の金属体が設けられ、前
記薄膜に対向して前記第1の金属体と空間をもって第2
の金属体を設けたことを特徴とする電子放出装置。 - 【請求項5】 絶縁体基板上に前記絶縁体基板と異なる
材料で表面に凹凸を有する2層構造の導電性層または半
導体層が設けられ、前記導電性層または前記半導体層に
電気的に接続してホウ素(組成比x)、炭素(組成比
y)、窒素(組成比z)を含む組成比が0≦x<1、0
≦y≦1、0≦z<1の薄膜が設けられ、前記薄膜に電
気的に絶縁して第1の金属体が設けられ、前記薄膜に対
向して前記第1の金属体と空間をもって第2の金属体を
設けたことを特徴とする電子放出装置。 - 【請求項6】 前記導体または前記半導体基板として金
属、シリコン、ガリウム砒素、インジウムリン、炭化珪
素、窒化ガリウムの中の1つを用いたことを特徴とする
請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子放出装置。 - 【請求項7】 前記絶縁体基板としてガラス、石英、ニ
オブ酸リチウム、酸化マグネシウム、サファイヤ、ダイ
ヤモンドの中の1つを用いたことを特徴とする請求項4
または5に記載の電子放出装置。 - 【請求項8】 前記薄膜の表面にも凹凸が存在すること
を特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電子
放出装置。 - 【請求項9】 前記基板として表面層に窒化ガリウム、
窒化アルミニウム、窒化インジウムまたはそれらの混晶
薄膜またはインジウムリンを用いたことを特徴とする請
求項1〜8のいずれか1項に記載の電子放出装置。 - 【請求項10】 前記半導体基板または前記半導体層の
表面層がn型半導体であることを特徴とする請求項1〜
9のいずれか1項に記載の電子放出装置。 - 【請求項11】 前記薄膜が単層または組成比の異なる
多層構造になっていることを特徴とする請求項1〜10
のいずれか1項に記載の電子放出装置。 - 【請求項12】 前記薄膜内で組成比を徐々に変化させ
て形成したことを特徴とする請求項1〜11のいずれか
1項に記載の電子放出装置。 - 【請求項13】 前記薄膜にイオウ、シリコン、リチウ
ム、酸素等のドナー不純物となる原子を導入したことを
特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の電子
放出装置。 - 【請求項14】 前記薄膜の表面を水素原子で終端した
ことを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載
の電子放出装置。 - 【請求項15】 請求項1〜14のいずれか1項に記載
の電子放出装置が2つ以上のアレーからなることを特徴
とする電子放出装置。
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