JP2002015552A - 蓋開閉装置 - Google Patents

蓋開閉装置

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JP2002015552A
JP2002015552A JP2000192818A JP2000192818A JP2002015552A JP 2002015552 A JP2002015552 A JP 2002015552A JP 2000192818 A JP2000192818 A JP 2000192818A JP 2000192818 A JP2000192818 A JP 2000192818A JP 2002015552 A JP2002015552 A JP 2002015552A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】蓋の開閉操作が容易で、ロック状態での蓋の浮
き上がりや変形のない蓋開閉装置を提供する。 【解決手段】蓋体2の側部に前後方向に形成されたガイ
ド溝6内に摺動自在かつ回動自在に遊嵌される支軸5を
有する可動レバー4と、可動レバー4を後方に向けて付
勢する引張スプリング8と、蓋体2の側部に固設され、
可動レバー4に形成された案内溝10に摺動自在かつ回
動自在に遊嵌されるガイドピン11と、閉蓋状態にて後
方位置にある可動レバー4に形成された係止部12に当
接して、可動レバー4の開蓋方向への回動を阻止するロ
ック用突起13と、筐体1の側部に前後方向に移動自在
に設けられ、かつ、外部から操作可能な解除つまみ14
と、を具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポータブル機器等
の蓋開閉機構に関する。
【0002】
【従来の技術】ポータブル機器等の蓋を開閉するための
蓋開閉装置は、従来、例えば、図7に示すように構成さ
れていた。図7にて、71は蓋本体、72はキャビネッ
ト本体で、蓋本体71の基部側が、キャビネット本体7
2の基部側に設けた支点73,73を軸として回動可能
に支持され、かつ、蓋本体71の開閉端側となる前面に
は、ロック用の爪74が固定状態に形成されている。
【0003】キャビネット本体72の前面内側には、蓋
本体71の爪74に係止するロックレバー75が、矢印
F方向にスライド可能に設けられ、かつ、ロックスプリ
ング76によって、そのロックレバー75がロック位置
に向けて付勢され、かつ、キャビネット本体72の前面
外側には、ロックレバー75と一体の解除つまみ77が
(矢印F方向にスライド可能に)設けられている。
【0004】一方、蓋本体71の前側部内側に突設され
た支持ピン78には、可動レバー80の基部が枢支さ
れ、その可動レバー80の先端側が、キャビネット本体
72に設けられたイジェクトスプリング81によってキ
ャビネット本体72の前面側に向けて付勢され、かつ、
その可動レバー80に先端側に固定された摺動子82
が、キャビネット本体72の側面に開設されたガイド溝
79に遊嵌され、この可動レバー80によって、蓋本体
71が開方向に付勢されている。
【0005】このように構成される蓋開閉装置では、蓋
本体71を閉じる時には、蓋本体71を押し下げて、ロ
ック用の爪74を、ロックレバー75の斜面部75aに
押しつけることにより、そのロックレバー75を、スプ
リング76の付勢力に抗して一旦図示右方向にスライド
させた後、ロックスプリング76の付勢力で、そのロッ
クレバー75を爪74に係止させて閉蓋状態にロックす
る。
【0006】一方、蓋本体71を開けるときには、解除
つまみ77を、図示右方向にスライドさせることにより
(ロックレバー75を同方向にスライド移動させ)、ロ
ック用の爪74に対するロックレバー75のロックを解
除すれば、可動レバー80を介して、イジェクトスプリ
ング81の引張力によって、蓋本体71が押し上げら
れ、開蓋状態となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の装置では、蓋本体71を閉じる際に、ロック用の
爪74によって、ロックレバー75の斜面部75aを押
すことにより、そのロックレバー75をスライドさせね
ばならないが、その時点では、イジェクトスプリング8
1の引張力によって、蓋本体71が開方向に付勢されて
いる。
【0008】そのため、蓋本体71を閉じる時には、か
なりの抵抗があり、しかも、十分に押さえ込まないと、
確実に、ロックすることが困難であった。また、蓋本体
71を開ける時には、イジェクトスプリング81の引張
力によって、蓋本体71が開方向に付勢されているた
め、ロック用の爪74に対して、ロックレバー75が緊
密に係止しており、解除つまみ77によって、ロックレ
バー75を解除方向にスライドさせる時には、かなりの
抵抗があるという問題、つまり、蓋の開閉操作が容易で
ないという難点があった。更に、蓋本体71をロックし
た状態でも、イジェクトスプリング81による上方への
付勢によって、蓋本体71が浮き上がり、変形が発生す
るという問題もあった。
【0009】本発明は、このような実情に鑑みてなさ
れ、蓋の開閉操作が容易で、ロック状態での蓋の浮き上
がりや変形のない蓋開閉装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
達成するための手段を以下のように構成している。
【0011】(1)筐体の後部を回動中心として開閉自
在な蓋体に設けられる蓋開閉装置であって、前記蓋体の
側部に前後方向に形成されたガイド溝内に摺動自在かつ
回動自在に遊嵌される支軸を有する可動レバーと、前記
可動レバーを後方に向けて付勢するために前記筐体内に
設けられる引張スプリングと、前記蓋体の側部に固設さ
れ、前記可動レバーに形成された案内溝に摺動自在かつ
回動自在に遊嵌されるガイドピンと、前記筐体内に設け
られ、閉蓋状態にて後方位置にある前記可動レバーに形
成された係止部に当接して、前記可動レバーの開蓋方向
への回動を阻止するロック用突起と、前記筐体の側部に
前後方向に移動自在に設けられ、かつ、外部から操作可
能で、前記可動レバーに形成された掛止部に当接して前
記可動レバーを前記引張スプリングの引張力に抗して押
し移動させ、前記可動レバーのロック状態を解除する解
除つまみと、を具備したことを特徴とする。
【0012】このような構成により、蓋体を閉じると、
引張スプリングの引張力で可動レバーが後方位置に移動
し、可動レバーの係止部が、筐体内に設けられたロック
用突起に当接して、蓋体が閉蓋状態でロックされる。
【0013】一方、このようなロック状態が形成されて
いる時に、解除つまみを前方に押し移動させると、可動
レバーが、引張スプリングの引張力に抗して前方に押し
移動され、係止部がロック用突起から離脱して、蓋体の
ロック状態が解除され、蓋体が開かれる。
【0014】(2)前記引張スプリングによって前記可
動レバーに付与される回転モーメントの作用方向を、開
蓋時と閉蓋時とで逆向きとなるように設定し、開蓋時に
は、その開蓋状態を保持する方向に、前記可動レバーを
付勢する一方、閉蓋時には、その閉蓋状態を保持する方
向に、前記可動レバーを付勢するように構成したことを
特徴とする。
【0015】このような構成により、開蓋時には、可動
レバーが開蓋状態を保持する方向に付勢され、また、閉
蓋時には、可動レバーが閉蓋状態を保持する方向に付勢
されるため、ロック状態での蓋の浮き上がりや変形がな
く、蓋体の開閉操作が容易となる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1乃至図6は、本発明の実施形
態に係る蓋開閉装置を示し、これらの図にて、1は上方
開放の筐体状に形成されたキャビネット本体(筐体)、
2は開閉自在な蓋体で、キャビネット本体1の後端両側
部に突設された支点3,3に回動自在に枢支され、か
つ、ロック可能に構成される。
【0017】キャビネット本体1と蓋体2の前側部内に
は、可動レバー4が設けられ、その可動レバー4に突設
された支軸5が、キャビネット本体1の前側部に、前後
方向の短孔状に形成されたガイド溝6内に、摺動自在か
つ回動自在に遊嵌され、かつ、その可動レバー4に突設
した掛止突部7に一端を掛止された引張スプリング8の
他端が、キャビネット本体1の前側部に突設された掛止
ピン9に掛止され、可動レバー4が後方に向けて付勢さ
れている。
【0018】その可動レバー4に長孔状に形成された案
内溝10内には、蓋体2の前側部に突設されたガイドピ
ン11が摺動自在かつ回動自在に遊嵌し、かつ、可動レ
バー4に形成された係止部12に当接対応して可動レバ
ー4の時計回り(開蓋方向へ)の回動を阻止するための
ロック用突起13が、キャビネット本体1の前側部に突
設されている。
【0019】他方、キャビネット本体1の前側部には、
可動レバー4のロック状態を解除するための解除つまみ
14が、前後方向に移動自在かつ外部から操作可能に設
けられている。その解除つまみ14には、可動レバー4
に形成された掛止部15に当接対応する摺動子16が内
方に向けて突設され、その摺動子16が、キャビネット
本体1の前側部下部に形成された前後方向の長孔17内
に遊嵌されている。
【0020】このような構成により、図2に示すよう
に、可動レバー4が後方位置にあり、その可動レバー4
の係止部12が、キャビネット本体1のロック用突起1
3に当接してロック状態が形成されている時に、解除つ
まみ14を前方に押し移動させると、摺動子16が、可
動レバー4の掛止部15に当接して、その可動レバー4
を、引張スプリング8の引張力に抗して前方に押し移動
させ、図3に示すように、係止部12がロック用突起1
3から離脱し、ロック状態が解除される。
【0021】さらに詳細に説明すると、図2に示すロッ
ク状態では、(引張スプリング8の引張力が作用する)
可動レバー4の掛止突部7の位置が、キャビネット本体
1の掛止ピン9と、可動レバー4の支軸5の各中心点を
結ぶ中立軸Nよりも、下方にあるため、可動レバー4
は、引張スプリング8によって、反時計回りの回転モー
メントが与えられ、かつ、可動レバー4の係止部12
が、キャビネット本体1のロック用突起13に当接して
いるため、可動レバー4の時計回りの回動が阻止されて
いる。
【0022】従って、蓋体2は、可動レバー4の案内溝
10内に遊嵌されたガイドピン11によって、閉蓋状態
にロックされており、しかも、その可動レバー4の支軸
5の近傍部位の端縁に形成された切欠部18が、キャビ
ネット本体1に突設された固定ピン19に付勢状態で嵌
合しているため、そのロック状態は、きわめて安定に保
持されている。
【0023】このようなロック状態にて、解除つまみ1
4を前方に押し移動させると、可動レバー4の掛止部1
5と当接している摺動子16によって、可動レバー4が
前方に移動される。これにより、可動レバー4の係止部
12が、キャビネット本体1のロック用突起13から離
脱すると共に、その切欠部18も、キャビネット本体1
の固定ピン19から離脱し、ロック状態が完全に解除さ
れる。
【0024】さらに、解除つまみ14を前方に押し移動
させると、図4に示すように、可動レバー4は、時計回
りに回動し、引張力が作用している掛止突部7の位置
が、中立軸Nよりも上方の位置に移動する。これによ
り、引張スプリング8の引張力で、可動レバー4には、
時計回りの回転モーメントが付与され、さらに、時計回
りに回動し、ガイドピン11を介して、図5に示すよう
に、蓋体2を開いた状態とする。
【0025】このような開放状態では、キャビネット本
体1の固定ピン19に、可動レバー4のガイド孔20が
嵌まり、かつ、可動レバー4の係止端21が、ロック用
突起13に当接係止し、可動レバー4の時計回りの回動
が阻止され、蓋体2の開き角度が決定され、かつ、引張
スプリング8の引張力によってその蓋体2の開放状態が
保持されるが、さらに、その引張スプリング8の引張力
によって、可動レバー4が後方に(矢印F方向に)引っ
張られて、蓋体2のガイドピン11と、キャビネット本
体1の固定ピン19とが、それぞれ、案内溝10とガイ
ド孔20内にラッチされ、蓋体2が開いた状態でのロッ
ク感を得ることができる。
【0026】なお、その案内溝10とガイド孔20の端
部には、それぞれ、図5及び図6の状態にて前方に向け
たラッチ凹部101,201が形成され(図2、図3、
図4参照)、そのラッチ凹部101,201内に、ガイ
ドピン11と固定ピン19とを嵌合させて、上述のラッ
チ状態を形成できるようにしている。
【0027】この開放状態から、蓋体2を閉じるには、
蓋体2を、図3に示す状態程度まで、つまり、可動レバ
ー4の掛止突部7が、中立軸Nよりも下方の位置に移動
するまで、押さえ込めば、引張スプリング8によって、
可動レバー4には、反時計回りの回転モーメントが作用
し、可動レバー4の円弧状の端面22が、キャビネット
本体1の固定ピン19から外れて、その支軸5が、キャ
ビネット本体1の案内溝10内を後方に移動して、図2
に示すロック状態が形成される。
【0028】このようなロック状態では、可動レバー4
は、引張スプリング8によって、蓋体2が閉じ方向に付
勢されているので、蓋体2の浮き上がりや、変形が発生
するおそれもない。しかも、上述のように、そのロック
状態の形成は、引張スプリング8の引張力で、半ば、強
制的に達成されるため、特に、蓋体2に外部から荷重を
加える必要がなく、閉蓋操作がきわめて容易である。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されるの
で、以下のような効果を奏する。
【0030】請求項1によれば、蓋体を閉じれば、引張
スプリングの引張力で可動レバーが後方位置に移動し、
可動レバーの係止部が、筐体内に設けられたロック用突
起に当接して、蓋体が閉蓋状態でロックされる。
【0031】このようなロック状態にて、解除つまみを
前方に押し移動させると、可動レバーが、引張スプリン
グの引張力に抗して前方に押し移動され、係止部がロッ
ク用突起から離脱して、蓋体のロック状態が解除され、
蓋体が開かれる。
【0032】従って、蓋体の開閉操作が容易となる。
【0033】請求項2によれば、開蓋時には、可動レバ
ーが開蓋状態を保持する方向に付勢されるため、開蓋操
作がきわめて容易となる。また、閉蓋時には、可動レバ
ーが閉蓋状態を保持する方向に付勢されるため、閉蓋操
作もきわめて容易となり、かつ、ロック状態での蓋の浮
き上がりや変形をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る蓋開閉装置の一部破断
・一部拡大斜視図である。
【図2】同閉蓋時にロックされた状態の縦断側面図であ
る。
【図3】同閉蓋時にロックが解除された状態の縦断側面
図である。
【図4】同開蓋された時の縦断側面図である。
【図5】同限度まで開蓋された状態の縦断側面図であ
る。
【図6】同開蓋状態でロックされた状態の縦断側面図で
ある。
【図7】従来の蓋開閉装置の一例を示す一部破断斜視図
である。
【符号の説明】
1−筐体 2−蓋体 4−可動レバー 5−支軸 6−ガイド溝 8−引張スプリング 10−案内溝 11−ガイドピン 12−係止部 13−ロック用突起 14−解除つまみ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体の後部を回動中心として開閉自在な
    蓋体に設けられる蓋開閉装置であって、 前記蓋体の側部に前後方向に形成されたガイド溝内に摺
    動自在かつ回動自在に遊嵌される支軸を有する可動レバ
    ーと、 前記可動レバーを後方に向けて付勢するために前記筐体
    内に設けられる引張スプリングと、 前記蓋体の側部に固設され、前記可動レバーに形成され
    た案内溝に摺動自在かつ回動自在に遊嵌されるガイドピ
    ンと、 前記筐体内に設けられ、閉蓋状態にて後方位置にある前
    記可動レバーに形成された係止部に当接して、前記可動
    レバーの開蓋方向への回動を阻止するロック用突起と、 前記筐体の側部に前後方向に移動自在に設けられ、か
    つ、外部から操作可能で、前記可動レバーに形成された
    掛止部に当接して前記可動レバーを前記引張スプリング
    の引張力に抗して押し移動させ、前記可動レバーのロッ
    ク状態を解除する解除つまみと、を具備したことを特徴
    とする蓋開閉装置。
  2. 【請求項2】 前記引張スプリングによって前記可動レ
    バーに付与される回転モーメントの作用方向を、開蓋時
    と閉蓋時とで逆向きとなるように設定し、開蓋時には、
    その開蓋状態を保持する方向に、前記可動レバーを付勢
    する一方、閉蓋時には、その閉蓋状態を保持する方向
    に、前記可動レバーを付勢するように構成したことを特
    徴とする蓋開閉装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH716398A1 (de) * 2019-07-11 2021-01-15 Utz Georg Holding Ag Behälter mit verriegelbarem Deckel.

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH716398A1 (de) * 2019-07-11 2021-01-15 Utz Georg Holding Ag Behälter mit verriegelbarem Deckel.

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