JP2002014958A - 対訳テキストの対応関係編集方法 - Google Patents

対訳テキストの対応関係編集方法

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JP2002014958A
JP2002014958A JP2001167613A JP2001167613A JP2002014958A JP 2002014958 A JP2002014958 A JP 2002014958A JP 2001167613 A JP2001167613 A JP 2001167613A JP 2001167613 A JP2001167613 A JP 2001167613A JP 2002014958 A JP2002014958 A JP 2002014958A
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Yasutsugu Morimoto
康嗣 森本
Junichi Matsuda
純一 松田
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ある文に関する対応関係を編集する際に、近く
の文の対応関係を自動的に変更することにより、対応関
係の編集を容易にする。 【解決手段】対訳テキストを対訳文毎に対応付けて表示
する対訳文表示手段と、対応関係を変更したい文を選択
する文選択手段と、選択された文に対してマウスなどの
ポインティングデバイスを用いて正しい対応関係を指定
する対訳関係指定手段と、選択された文以外の文に対し
て新たな対応関係を推定する対応関係推定手段を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なる2言語から
なる対訳テキストを文を単位にして対応付ける方法に係
り、特に、対応付けが誤っている場合に、対応付けを編
集するための対訳テキストの対応関係編集方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、計算機を用いて翻訳を行う機械翻
訳システムに関して、事例ベース機械翻訳の研究が盛ん
である。事例ベース機械翻訳では、事例として用いられ
る対訳文の収集が重要な課題である。ここで、一つ問題
がある。例えば、日英翻訳を考える場合、日本語のテキ
ストとその翻訳結果である英語テキストといったテキス
ト単位で対訳関係にある対訳テキストは比較的多く存在
する。しかし、これらの対訳テキストで、日本文と英文
との文単位の対応関係は与えられていないのが普通であ
る。このため、対訳テキストを事例として用いるために
は、対訳テキストを文単位で対応付けるという作業が必
要となる。しかし、この作業には、非常に大きな工数が
掛かるという問題点がある。
【0003】この問題点を解決するため、対訳テキスト
を自動的に文単位で対応付ける方法が研究されている。
例えば、プロシーディング オブ 29th マニュア
ルミーティング オブ ジ エーシーエル(Proceeding
of 29th Annual Meetingof the ACL)、pp.169
−176(1991)では、文の長さに基づいて、英仏
の対訳テキストを文単位で対応付ける方法が述べられて
いる。また発明者らも、言語処理学会第1回年次大会
(1995)、pp.93−96で、対訳辞書情報を用
いて、対訳テキストを文を単位として対応付ける方法を
提案している。また、特開平3−63766号公報にも同様の
方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術は、文単位
の対応付けを自動的に行うことを目的としているが、対
応付けの精度が完璧ではないため、人手による修正が必
要である。しかし、人手による修正を効率的に行う方法
は提案されていない。
【0005】本発明の目的は、対応付けの修正を容易に
行うための対訳テキストの対応関係編集方法を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の問題を解決するた
めに、本発明では、対訳テキストを対訳文毎に対応付け
て表示する対訳文表示手段と、対応関係を変更したい文
を選択する文選択手段と、選択された文に対してマウス
などのポインティングデバイスを用いて正しい対応関係
を指定する対訳関係指定手段と、選択された文以外の文
に対して、新たな対応関係を推定する対応関係推定手段
とを備える。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例として、本
発明を日英対訳テキストの対応関係編集システムに適用
した場合を詳細に説明する。
【0008】図1は、本実施例のハードウェアのブロッ
ク図を示す。図中、CPU1は、メモリ2上のプログラ
ムをメモリ2上のデータを用いて実行する。メモリ2に
は、本実施例のプログラムや、処理に用いられるテーブ
ル類が格納される。ディスプレイ装置3は、プログラム
の実行結果を表示するために用いられる。キーボード4
およびマウス5は、プログラムに対するユーザの指示を
入力するために用いられる。
【0009】以下、図2に示す処理フローチャートに従
って、全体の処理を説明する。
【0010】(対応関係読み込みステップ11)日英対
訳テキスト中の日本文と英文との文単位での対応関係を
表す対応関係リストを読み込む。対訳テキストから対応
関係リストを求めるための方法は、様々なものが考えら
れるが、例えば「森本他、語の対訳知識を用いた対訳テ
キストの文対応付けアルゴリズム、言語処理学会第1回
年次大会(1995),pp.93−96」に述べられ
ている方法を用いることができるので詳細な説明は省略
し、概略を述べる。
【0011】対応付け処理は、例えばイントロダクショ
ン ツー アルゴリズム,エムアイティー プレス(IN
TRODUCTION TO ALGORITHMS、 MIT Press ),pp.30
1−328,(1990)に記述されるDPマッチング
を用いて行う。この方法では、日本文テキスト,英文テ
キストをそれぞれ、日本文,英文の列と考える。そし
て、ある日本文と英文が対応関係にあるかいなかを判定
する評価関数を設定し、任意の日英の文の組に関する評
価値を設定した2次元のテーブルA(i,j)を作成す
る。ただし、i番目の日本文とj番目の英文の評価値を
A(i,j)とする。ここで、評価関数としては、様々
なものが考えられる。本発明では、対訳辞書を用いて求
められる語の対応関係に基づく評価関数を用いる。
【0012】図3は、語の対応関係の例を示す。日本文
と英文中の各単語に対して、対訳辞書を用いることによ
って、図3のような語の対応関係を求めることができ
る。このとき、評価関数を数1のように定義する。
【0013】
【数1】 A(i,j)=(CJWi+EJWj)/(JWi+EWj) …(数1) ここで、CJWiは、対応が付いた日本語単語,EJWj
は、対応が付いた英語単語,JWiは、日本語単語数,
EWjは、英語単語数である。ただし、ここで単語とい
うのは、内容語のみとし、日本語の助詞,助動詞や英語
の冠詞,前置詞などは除外する。例の場合、評価値は数
2のようになる。
【0014】
【数2】 A=(5+5)/(5+5)=1 …(数2) 次に、テーブルAを用いて対応付けを行う方法を図4を
用いて説明する。テーブルAで、隣接する要素をパスで
結んでいくことにより、A(1,1)から始まり、A
(m,n)に至る最も得点の高いパスを見つける。ただ
し、隣接する欄を結ぶパスは次の制約条件を満たす必要
がある。すなわち、A(i,j)から次の位置へのパス
は、A(i+1,j),A(i+1,j+1),A
(i,j+1)のいずれかである。以上を図示したのが
図4である。上記の制約条件は、図4で言うとパスの方
向が右か右上か上のいずれかしか許されないことを示
す。パスの得点は、パス上の文の組の得点の総和とパス
の長さの比によって定める。以上の処理を繰り返すこと
により、A(1,1)からA(m,n)への最良パスを
求めることができる。この最良パスが、対応付けを表し
ている。
【0015】求められた対応関係を保持する対応関係リ
ストの構造を図5を用いて説明する。なお、本実施例で
は、日英対訳テキストを例に説明するので、一方の言語
の文を日本文,他方の言語の文を英文と呼ぶが、本発明
の適用範囲は、この2言語に限定されるものではない。
【0016】通常、日英対訳テキスト中の日本文と英文
の対応関係は、1対1に限定されない。例えば、日本文
1文が英文2文に翻訳されたりすることは良く見られ
る。よって、日本文n文と英文m文が対応している場合
に、このn文とm文の組を対応関係リストを構成する単
位と考え、対応関係要素と呼ぶ。対応関係リストは、対
応関係要素の列である。
【0017】図5の例で、対応関係番号は、対応関係リ
スト中での、対応関係要素の通し番号を表す。各対応関
係要素は、日本文と英文の組からなる。例えば、図5の
例の場合、1番目の対応関係要素は、1番目と2番目の
日本文(以下、それぞれ、J〔1〕,J〔2〕と表記す
る)と1番目の英文(以下、E〔1〕と表記する)の組
み合わせからなる。以下、日本文J〔i〕からJ〔i+
m〕と英文E〔j〕からE〔j+n〕が対応している場
合には、この対応関係要素を次の数3のように表記す
る。
【0018】
【数3】 (J〔i〕:J〔i+m〕,E〔j〕:E〔j+n〕) …(数3) ここで、一方の言語の文が、1文しかない場合に
は、「:」は省略する。例えば、図5の1番目の対応関
係要素は、(J〔1〕:J〔2〕,E〔1〕)と表記す
る。確定フラグは、確信度の高い対応関係に付与される
フラグであり、例えば、章や節の表題(「2.2.1」
のような表現など)に基づいて決定された対応関係要素
や人手によって指定された対応関係要素などの場合にオ
ン(ON)にする。
【0019】(対応関係表示ステップ12)対応関係リ
ストに従って、対訳テキストを表示する。表示は、各対
応関係要素の先頭の日本文および英文の位置が揃うよう
に表示する。すなわち、i番目の対応関係要素を(J
〔j〕:J〔j+m〕,E〔k〕:E〔k+n〕)とす
るとき、(J〔j〕,E〔k〕)の先頭位置が揃うよう
に表示する。ある日本文とその訳文である英文の長さは
異なるのが普通である。よって、対応関係要素の最後の
文である、日本文J〔j+m〕,英文E〔k+n〕の終
了位置は異なっている場合が多い。そこで、日本文J
〔j+m〕と英文E〔k+n〕の内、長い方の終了位置
を、次の対応関係要素の先頭の文J〔j+m+1〕,E
〔k+n+1〕の開始位置とする。これにより、対訳文
の対応関係を分かりやすく表示することができる。
【0020】表示例を図6に示す。図6で、対応関係番
号欄は、対応関係要素の通し番号を示す。また、日本文
ウインドウ,英文ウインドウ内に、各対応関係要素に属
する日本文,英文が表示される。
【0021】(処理終了判定ステップ13)ユーザは、
表示結果を目視して、対応関係に誤りがないかチェック
する。誤りがある場合には、次のステップ以降で、対応
関係の修正を行う。誤りがない場合には、処理を終了す
る。
【0022】(編集対象文選択ステップ14)対応関係
を修正したい文を編集対象文として選択する。選択され
た文は、図7に示すように、強調して表示する。図7で
は、“Numerals … buffer.” という1文が、対応関係
要素に含まれている点が誤っている。なお、図7の例で
は、1文のみが選択された場合を示しているが、マウス
のドラッグなどの操作により、連続する2文以上を同時
に選択することも可能である。
【0023】(編集対象文対応関係修正ステップ15)
選択した編集対象文に関する対応関係を編集する。以
下、図8を用いて説明する。
【0024】(ステップ151)最初に、実行する処理
の種類をキーボード4などにより選択する。ここでは、
数字キーにより、「1」が押下された場合にはステップ
152に、「2」が押下された場合にはステップ153
に、「3」が押下された場合にはステップ154に進む
ものとする。
【0025】(ステップ152)対応関係削除処理を実
行する。
【0026】(ステップ153)対応関係変更処理を実
行する。
【0027】(ステップ154)対応関係新規定義処理
を実行する。
【0028】以下では、ステップ152,ステップ15
3,ステップ154で実行される対応関係の削除,変
更,新規定義処理について説明する。
【0029】(1)削除 実際には対応する文を持たない文に対して、誤った対応
関係が設定される場合がある。このような場合には、誤
って対応関係が設定された文を編集対象文として選択
し、対応関係リストから削除することによって、対応関
係を編集する。削除の操作は、以下のように行う。
【0030】編集対象文を選択後、ボタンを押下したま
ま、マウスを移動する(以下、ドラッグするという)。
マウスポインタをウインドウ外に移動した後、ボタンを
離す。システムは、ボタンが離された位置がウインドウ
外であることを検出し、編集対象文を対応関係リストか
ら削除するべきことを認識する。
【0031】(2)変更 自動的に対応付けた場合の誤りを分析すると、本当に対
応すべき文の前後の文に誤って対応が付いている場合が
多い。例えば、図7の表示例で、英文の“Numerals …
output buffer.”という部分は、実際には、2番目の日
本文「尚、121−124は…必要はない。」と対応し
ているものが、誤って1番目の日本文と対応付けられて
いる。このような場合には、誤って対応付けされた文を
編集対象文として選択し、対応関係を変更することによ
って、正しい対応関係を指定する。変更の操作は、以下
のように行う。
【0032】編集対象文を選択後、ドラッグする。正し
い対応文と揃った位置まで移動した後、ボタンを離す。
システムは、ボタンが離された位置を検出し、編集対象
文が真に対応する文を認識する。ただし、この際、複数
文の対応を考慮する必要がある。図7を例にして説明す
る。
【0033】以下、「同図では、…示してある。」をJ
〔1〕,「尚、…必要はない。」をJ〔2〕,「また、
X0−X3…信号である。」をJ〔3〕と呼ぶ。また、
“Fig. 1 illustrates … are false (“0”).”をE
〔1〕,“Numerals 121…buffer.”をE〔2〕,“The
output buffers … are light.”をE〔3〕,“Furth
er、X0 … figure.”をE〔4〕と呼ぶ。ここで、(J
〔1〕,E〔1〕:E〔2〕),(J〔2〕,E
〔3〕),J(〔3〕,E〔4〕)という対応関係が得
られている。しかし、E〔2〕に関する対応関係が誤っ
ており、正しい対応関係は、(J〔1〕,E〔1〕),
(J〔2〕,E〔2〕:E〔3〕),J(〔3〕,E
〔4〕)である。このような場合、ユーザは、E〔2〕
を選択した後、ドラッグし、J〔2〕と揃う位置へ移動
する。
【0034】このとき、次のような問題がある。上記の
操作は、E〔2〕に対応する文が、J〔1〕ではなく、
J〔2〕であることを指定するだけである。このとき、
J〔2〕に元々対応付けられていたE〔3〕が、J
〔4〕と対応するのが正しいのか、J〔2〕と元のまま
対応しているのが正しいのかを区別する必要がある。本
発明では、次のようにマウス操作を行うことで、この区
別を行う。以下、図9を用いて説明する。
【0035】図9で、四角によって、日本文,英文を表
す。連結している四角は、同じ対応関係要素に属する文
を表し、矢印が日英の対応関係を表している。例えば、
図9の場合、(J〔i〕:J〔i+m−1〕,E
〔j〕:E〔j+n−1〕)というm対nの対応関係が
あることを示している。
【0036】ここで、E〔j+n〕に関する対応関係が
誤っていて、E〔j+n〕を上の対応関係要素に追加す
る操作を行う。まず、編集対象文としてE〔j+n〕を
選択する(図9)。選択された編集対象文は、強調して
表示される。次に、上方へドラッグし、E〔j+n−
1〕と接触するところまで移動する(図10)。この時点
で、E〔j〕からE〔j+n〕までのn+1文がひとま
とまりと解釈され、強調して表示される(図10)。ここ
で、マウスボタンを離すと、(J〔i〕:J〔i+m−
1〕,E〔j〕:E〔j+n〕)という対応付けが得ら
れる。さらに、上方へ移動すると、E〔j〕がこの対応
関係要素から押し出されて、J〔i〕からJ〔i+m−
1〕までのm文とE〔j+1〕からE〔j+n〕までの
n文が対応付けられた状態になる(図11)。これを続
けると、J〔i〕からJ〔i+m−1〕までのm文とE
〔i+n〕が対応付けられた状態にまで変更することが
できる(図12)。ユーザは、正しい対応関係が得られ
た時点で、ボタンを離すことによって、複数文同士が対
応している場合でも、正しい対応関係を指定することが
できる。
【0037】(3)新規定義 対応関係が大幅に誤っている場合には、(2)のような
変更操作で個別に対応関係を編集することは煩雑であ
る。このような場合には、対応関係が誤っている文の中
から任意に編集対象文を選び、この編集対象文と対応し
ている文をマウスでクリックするなどの操作を行うこと
によって正しい対応関係を指定する。変更の場合のよう
なドラッグ操作が不要であるため、画面のスクロールや
文字列サーチなどの機能を利用することが可能になる。
【0038】次に、以上で説明した削除処理ステップ1
52を実行するための処理を図13を用いて説明する。
なお、以下では編集対象文として英文が選択された場合
を例として説明するが、編集対象文として日本文が選択
された場合も同様である。
【0039】(ステップ1521)ボタンを離した位置
を検出し、位置が英文ウインドウの外であれば、ステッ
プ1522に進む。そうでなければエラーメッセージを
出し、処理を終了する。
【0040】(ステップ1522)対応関係リストか
ら、編集対象文を含む対応関係要素を取得する。
【0041】(ステップ1523)編集対象文を含む対
応関係要素を修正する。以下、このステップを詳細に説
明する。
【0042】ステップ1523の処理は、選択された編
集対象文と編集対象文を含む対応関係要素を構成する英
文との関係により、次の二つの場合に分類される。
【0043】(1)対応関係要素を構成する英文が全て
編集対象文として選択された場合(図14) この場合、編集対象文である英文と対応していた日本文
は、対応する英文を失うことになる。よって、この日本
文に対応する英文を新たに見つける必要がある。図14
の例で、(J〔i〕,E〔j〕)という対応関係が存在
する。このとき、英文E〔j〕が、対応関係リストから
削除されたとすると、日本文J〔i〕と対応する英文が
存在しなくなるため、新たにJ〔i〕と対応する英文を
決定する必要がある。
【0044】このとき、対応する英文を失った日本文
は、削除された英文の前の文または後の文のいずれかと
対応していると考えるのが妥当である。例えば、図14
の例の場合、J〔i〕をE〔j−1〕あるいはE〔j+
1〕のいずれかと対応付けるのが良い。
【0045】そこで、ある日本文と英文が対応関係にあ
るかいなかを判定する評価関数を用いて、評価値が高い
方と対応付ける。例えば、例の場合、(J〔i〕,E
〔i−1〕)という組と(J〔i〕,E〔i+1〕)という
組に対する評価値をそれぞれ求める。そして、評価値が
高い方の組を正しい対応関係とする。例えば、J〔i〕
とE〔i−1〕の方が評価値が高い場合には、J〔i〕
とE〔i−1〕を新たに対応付け、(J〔i−1〕:J
〔i〕,E〔i−1〕)という対応関係要素が得られ
る。また、E〔i〕については、対応する日本文を持た
ない対応関係要素として、(φ,E〔i〕)という対応
関係要素が得られる。ただし、ここでφは空集合であ
り、E〔i〕と対応する日本文がないことを示してい
る。
【0046】(2)対応関係要素を構成する英文の一部
が編集対象文として選択された場合(図15) この場合、対応関係要素を構成する日本文は、対応する
英文を失うことはない。この場合には、対応関係要素か
ら編集対象文を削除した対応関係要素と編集対象文が対
応する文を持たないという対応関係要素が正しい対応関
係要素として得られる。図15に示す例の場合、(J
〔i〕,E〔j〕:E〔j+1〕)という対応関係があ
るが、ここからE〔j〕を削除すると、(J〔i〕,E
〔i+1〕)という対応関係が残る。また、E〔j〕に
関して、(φ,E〔j〕)という対応関係が得られる。
よって、(1)の場合と異なり、新しい対応関係を求め
る必要はない。
【0047】次に、変更処理を実行するステップ153
を図16を用いて説明する。
【0048】(ステップ1531)マウスのボタンが離
されたことを検出し、ドラッグ操作が終了したかどうか
を判定する。終了していなければ、ステップ1532に
進む。
【0049】(ステップ1532)ドラッグ中の編集対
象文の位置を検出する。編集対象文の位置は、現在のマ
ウスポインタの位置を用いる。
【0050】(ステップ1533)ドラッグ中の編集対
象文の仮想的な位置を編集画面上で表示する。
【0051】(ステップ1534)編集対象文の近傍の
文を表示する。本ステップの詳細を以下で説明する。以
下では、編集対象文がj+n番目の英文E〔j+n〕で
あり、1個前の対応関係要素がE〔j〕〜E〔j+n−
1〕からなる場合に、E〔j+n〕を上方に移動させる
場合を例に説明する。編集対象文を下方に移動させる場
合の処理も同様に行えるので、説明は省略する。
【0052】図17は、E〔j〕〜E〔j+n−1〕の
英文が表示されている状態を示す。ここで、E〔j〕の
上辺を原点として、下方を正の方向とするようにX軸を
取る。そして、英文E〔j〕の終了位置のX座標をX
〔j〕とする。そして、編集対象文E〔j+n〕の上辺
のX座標をxとする。このとき、Xの値に応じて、編集
対象文と同じ対応関係要素に含まれる文を決定する。具
体的には、xが次の数4を満たす場合に、E〔j+i〕
〜E〔j+n〕までの文がひとまとまりと考え、(J
〔i〕:J〔i+m〕,E〔j+i〕:E〔j+n〕)
を正しい対応関係要素として登録する。
【0053】
【数4】X〔j+n−1〕−X〔j+i−1〕−(X
〔j+i〕−X〔j+i−1〕)/2<X X≦X〔j+n−1〕−X〔j+i−1〕−(X〔j+
i−1〕−X〔j+i−2〕)/2
…(数4) これにより、E〔j+n〕の対応関係を修正する際に、
複数文の対応関係を指定することができる。
【0054】次に図18により新規定義処理について説
明する。
【0055】(ステップ1541)選択された編集対象
文E〔j〕と対応する日本文が指定されたかどうかを検
出する。指定されたら、ステップ1542に進む。指定
されていなければ、再度日本文が指定されたかどうかを
調べる。
【0056】(ステップ1542)指定された日本文J
〔i〕を検出する。
【0057】(ステップ1543)正しい対応関係要素
として、(J〔i〕,E〔j〕)を設定する。
【0058】(対応関係再決定ステップ16)編集対象
文に対する修正に応じて、編集対象文以外の文に関する
対応関係を再決定する。この処理は、対訳テキストを編
集対象文対応関係修正ステップ15で得られた正しい対
応関係要素で分割し、前後の分割テキストのそれぞれに
対して自動的に対応付けを行うことによって実現する。
ただし、指定された対応要素以外を全て対応付けしなお
すことは無駄が多いため、次のように処理を行う。
【0059】まず、対訳ブロックについて説明する。図
19は、日本文と英文の対応関係を示している。円によ
って、日英各文を示し、矢印が対応関係を表している。
ここで、太い矢印は、確定フラグがONの対応関係を示
しており、細い矢印は、確定フラグがオフ(OFF)の
対応関係を示している。このとき確定フラグがONであ
る2個の対応関係要素間の対訳テキストを対訳ブロック
と呼ぶ。図の場合、日本文J〔i〕〜J〔k〕と英文E
〔j〕〜E〔l〕との組が対訳ブロックである。対応関
係再決定ステップ16では、指定された対応関係要素の
前後の対訳ブロックを求め、各対訳ブロック内でのみ対
応関係再決定処理を行うことにより、無駄な処理を避け
る。
【0060】以下、本ステップの詳細を図20を用いて
説明する。
【0061】(ステップ161)指定された正しい対応
関係要素に対し、前ブロックおよび後ブロックを求め
る。各ブロックの開始位置終了位置の計算は次のように
行う。まず、指定された対応関係要素の中で最も最初に
ある日本文J〔s〕と英文E〔s〕の組、および最後に
ある日本文J〔e〕と英文E〔e〕の組を求める。この
とき、J〔s−1〕とE〔s−1〕を前ブロックの終了
位置、J〔e+1〕とE〔e+1〕を後ブロックの開始
位置とする。次に前ブロックの開始位置を求める。ま
ず、J〔s〕より前方で、J〔s〕に最も近く、指定さ
れた対応関係要素と交差しない、確定フラグがONの対
応関係要素を求める。そして、この対応関係要素の直後
にある日本文および英文を求め、これを前ブロックの開
始位置とする。後ブロックの終了位置も同様の考え方で
求められるため、説明は省略する。なお、ブロックのサ
イズが大きい(確定フラグがONの対応関係要素間の文
数が大きい)場合には、対応関係再決定の計算コストが
大きくなる。このような場合には、J〔s〕から予め定
めた閾値の距離にある対応関係要素のフラグをONにし
て、同様の処理を行う。
【0062】(ステップ162)前ブロックの再決定処
理が必要かどうかを判定する。具体的には、前ブロック
の終了位置を対応関係リストと比較し、終了位置を対応
関係リストの端に持つ対応関係要素があれば、ステップ
164に進む。さもなければ、ステップ163に進む。
【0063】(ステップ163)前ブロックに対し、対
応付け処理を行う。
【0064】(ステップ164)後ブロックの再決定処
理が必要かどうかを判定する。後ブロックの終了位置を
対応関係リストと比較し、終了位置を対応関係リストの
端に持つ対応関係要素があれば、処理を終了する。さも
なければ、ステップ165に進む。
【0065】(ステップ165)後ブロックについて対
応付け処理を行う。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、対訳テキストを対訳文
毎に対応付けて表示する対訳文表示手段と、対応関係を
変更したい文を選択する文選択手段と、選択された文に
対してマウスなどのポインティングデバイスを用いて正
しい対応関係を指定する対訳関係指定手段とを設けるこ
とにより、人手によって対応関係を修正することが容易
になる。
【0067】さらに、選択された文以外の文に対して、
新たな対応関係を推定する対応関係推定手段を設けるこ
とにより、対応関係を修正した前後の文についても対応
関係が自動的に再決定されるため、対応関係の修正が効
率的に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のハードウェアのブロック図。
【図2】本発明の実施例の全体の処理フローチャート。
【図3】語の対応関係の説明図。
【図4】対訳テキスト対応付けの説明図。
【図5】対応関係リストの説明図。
【図6】対訳テキスト対応関係の表示例の説明図。
【図7】編集対象文を強調した対応関係表示例。
【図8】編集対象文対応関係編集の説明図。
【図9】編集対象文対応関係編集の説明図。
【図10】編集対象文対応関係編集の説明図。
【図11】編集対象文対応関係編集の説明図。
【図12】編集対象文対応関係編集の説明図。
【図13】削除処理の処理フローチャート。
【図14】編集対象文削除処理の説明図。
【図15】編集対象文削除処理の説明図。
【図16】変更処理の処理フローチャート。
【図17】編集対象文対応関係変更処理の説明図。
【図18】新規定義処理の処理フローチャート。
【図19】対訳ブロックの説明図。
【図20】対応関係再決定処理の処理フローチャート。
【符号の説明】
1…CPU、2…メモリ、3…ディスプレイ装置、4…
キーボード、5…マウス。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】異なる二つの言語からなる対訳テキストを
    対訳文毎に対応付けて表示する対訳文表示手段と、対応
    関係を変更したい文を選択する文選択手段と、選択され
    た文に対してマウスなどのポインティングデバイスを用
    いて正しい対応関係を指定する対訳関係指定手段と、選
    択された文以外の文に対して、新たな対応関係を推定す
    る対応関係推定手段とを備えることを特徴とする対訳テ
    キストの対応関係編集方法。
  2. 【請求項2】前記対訳関係指定手段が前記ポインティン
    グデバイスが指定する位置を利用して、複数文を含む対
    応関係を扱う請求項1に記載の対訳テキストの対応関係
    編集方法。
  3. 【請求項3】前記対応関係推定手段が、新たな対応関係
    を再推定する範囲を決定する請求項1に記載の対訳テキ
    ストの対応関係編集方法。
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