JP2002014203A - 反射防止膜及びそれを用いた光学部材 - Google Patents

反射防止膜及びそれを用いた光学部材

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JP2002014203A JP2000199525A JP2000199525A JP2002014203A JP 2002014203 A JP2002014203 A JP 2002014203A JP 2000199525 A JP2000199525 A JP 2000199525A JP 2000199525 A JP2000199525 A JP 2000199525A JP 2002014203 A JP2002014203 A JP 2002014203A
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雅隆 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学部品に施される可視域(およそ波長40
0〜700nm)用の多層膜を用いた反射防止膜及びそ
れを用いた光学部材を得ること。 【解決手段】 基板面上に該基板側から空気側へ膜種T
iO2とSiO2の交互層をベースにした総層数14〜1
7層積層した多層膜より成ること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は反射防止膜及びそれ
を用いた光学部材に関し、例えば可視域(波長400〜
700nm)における所定の波長帯に対して反射防止効
果を有したテレビカメラ、ビデオカメラ、デジタルカメ
ラ等の光学機器の光学系において用いられるレンズ,プ
リズム,ミラー等の光学部材に適用するときに好適なも
のである。
【0002】
【従来の技術】写真用カメラや放送用カメラ等の光学機
器の用途に用いられる高変倍のズームレンズは多数のレ
ンズから成っている。
【0003】一般的にこのようなズームレンズは少ない
場合でレンズ枚数が10枚程度、多い場合で40枚ほど
のレンズで構成されている。
【0004】このようなレンズ枚数の多いズームレンズ
では各レンズの表面から生ずる反射光の総量が多くなる
為、各レンズ面には適切なる構成の反射防止膜を施して
いる。
【0005】そして、これらレンズやプリズム等の光学
部材のほとんど全てがその表面に基板の屈折率と異る
大,小の屈折率をもった誘電体と、その他の物質を組み
合わせた薄膜層より成る単層,又は2層,3層等の多層
膜を施している。このときの膜厚は中心波長λに対し
て、λ/2、λ/4の膜厚の組み合わせより成る反射防
止膜が施されたり、また光の干渉を利用した反射防止法
がとられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般的な反射防止膜を
多数のレンズより成るズームレンズに施した場合、例え
ば反射防止膜を施した1つのレンズ面の反射率が0.5
%で、そのズームレンズにおけるレンズ枚数が30枚
(レンズの面数は60面)であったとすると、透過率は
計算上74%となり、途中26%分もの光が反射しロス
してしまう結果となる。しかもその反射光が多重反射を
繰り返しながらフレアー,ゴースト等の原因となってく
る。
【0007】以上のことから、これら基板に成膜される
反射防止膜の反射率特性は極めてゼロ値に近いことが理
想であり、そのような薄膜設計が求められている。
【0008】また、近年その利用が目立ち始めた、高密
度膜成膜を目的とした光学薄膜用スパッタリング加工
は、一般的な真空蒸着法に比べて各材質の屈折率がバル
ク状態に近い値となってきている。しかしながら主に金
属ターゲットを用いたスパッタリング加工においては、
その加工時の活性ガスとして比較的利用性の高い酸素ガ
ス等を用いることが多く、酸化物を用いた薄膜加工が主
流となっている。この為真空蒸着法では低屈折率材質の
使用が主流と成っている。
【0009】一方、最近ではMgF2、AIF3等の酸
化物以外の蒸着材質がほとんど用いられていない為、一
般の真空蒸着用に設計される、3〜7層構成の反射防止
膜で、良質(理想に近い)なる膜特性(膜設計)を得る
ことは困難な状況である。
【0010】また近年、真空蒸着法を初め、スパッタリ
ング光学薄膜成膜法においても、コンピュータや光学
式、センサー式自動膜厚系を組み合わせた方式の自動成
膜装置が多数開発されてきている。このため、多層でし
かも一層毎の膜厚がランダムな膜構成であっても、その
加工を再現よく可能にしてしまうことが容易になりつつ
あるといった状況でもある。
【0011】本発明は一般的な真空蒸着法での代表的な
低屈折率蒸着材質であるMgF2やALF3等を用いず
に、スパッタリングで容易に加工可能な蒸着材質である
TiO2、SiO2、Ta25(屈折率は高密度薄膜故に
バルク値に近い値を要する薄膜)を用いて、可視域全域
をカバーする、波長400〜700nmで反射率特性値
が0.1%以下を実現することができる反射防止膜及び
それを用いた光学部材の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の反射防
止膜は、基板面上に該基板側から空気側へ膜種TiO2
とSiO2の交互層をベースにした総層数14〜17層
積層した多層膜より成ることを特徴としている。
【0013】請求項2は請求項1の発明において、前記
反射防止膜の総膜厚は550〜730nmの範囲である
ことを特徴としている。
【0014】請求項3は請求項1の発明において、基板
側から空気側へ層数を数えたとき、前記ベースと成る膜
種TiO2とSiO2の交互層のうち、第1層と最終層以
外の4つ以下の層はTa25層と置き換えた層であるこ
とを特徴としている。
【0015】請求項4は請求項1の発明において、前記
基板に直接成膜する第1層目がTiO2層であり、直接
空気に触れる最終層がSiO2層であることを特徴とし
ている。
【0016】請求項5は請求項1の発明において、波長
550nm付近に対する材質の屈折率は前記TiO2
が2.4〜2.5、前記SiO2層が1.44〜1.4
6前後、前記Ta25層が2.1〜2.2程度であるこ
とを特徴としている請求項6は請求項1の発明におい
て、前記膜種TiO2とSiO2は反応性スパッタリング
蒸着法又は成膜法で成膜されていることを特徴としてい
る。
【0017】請求項7は請求項1乃至6の何れか1項の
発明において、前記反射防止膜は波長400〜700n
mの可視域全域において反射率0.1%以下の分光光学
特性が得られることを特徴としている請求項8の発明の
光学部材は、請求項1乃至7の何れか1項記載の反射防
止膜を施したことを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の反射防止膜の膜厚
構成を表現した実施形態の要部断面概略図である。
【0019】本実施形態の反射防止膜は反応性スパッタ
リング蒸着法又は成膜法を用いてガラスや液晶等の透明
な基板(光学用蒸着基板)G面上に該基板側から空気側
へ向かって膜種TiO2とSiO2の交互層をベースに
し、これにTa25層を加えた総層数14〜17層積層
した多層膜より構成している。(以下、基板側から空気
側に順に第1、第2、‥‥‥第i層、‥最終層として取
扱う。) ここで総層数が14層より少ないと酸化物のみで、本実
施形態の反射率特性は得られない。
【0020】また17層より多くなると数層程度の増層
では反射率特性での優位さがないし、それ以上の増層で
は、生産性、品質安定性が劣化する。
【0021】図1において101はSiO2層であり、
空気面と直接触れ、最終成膜層に当たる層である。10
2はTiO2層であり、レンズ等の光学用基板に直接成
膜され、最初(第1層)の成膜層に当たる層である。1
03はTa25層であり、総層数14〜17層のうち、
第1層と最終層以外の4つ以下の層と置き換えられる。
【0022】ここでTa25層が5以上になると本実施
形態の反射率特性を得ることが困難になる。
【0023】総膜厚(物理的膜厚)は550〜730n
mの範囲内と成っている。
【0024】ここで総膜厚がこの範囲を外れ薄すぎる
と、どこかの層の膜厚が薄くなり、それは生産性の不安
定要素を誘発するし、厚すぎると、スループットの劣化
を誘発する。
【0025】本実施形態において膜種(蒸着物質)の成
膜時の屈折率は、波長587nmでTiO2の場合、n
=2.407で、SiO2の場合、1.450で、Ta2
5の場合、n=2.154である。
【0026】本実施形態ではTi、Ta、Si、及びS
iO2ターゲットを真空チヤンバー内に02/Ar其の他
の混合ガスを導入した雰囲気中でRF及びDC電源を用
いて放電させてスパッタリングを施し、TiO2、Ta2
5、SiO2といった酸化物を一般の硝材等の基板に対
してコーティングとして成膜加工している。
【0027】また可視域の光学薄膜用としての低屈折率
の蒸着材質の代表である、MgF2やAIF3といったフ
ッ化物材質を成膜することが一般的に困難な反応性スパ
ッタリング蒸着法を用いて低屈折率なフッカ物を用い
ず、酸化物誘電体を用いて波長400〜700nmの可
視域全域で反射率分光特性値が0.1%以下を実現して
いる。
【0028】尚、本実施形態においてはスパッタリング
と同程度の高密度な(パッキングデンシティの高い)成
膜法を用いても良い。
【0029】本実施形態におけるレンズ等の基板の種類
は一般的な硝種等に当たり、屈折率をNgとして1.4
≦Ng≦1.9の範囲の材質が該当するが、それぞれの
基板に対する膜厚は最適化計算により容易に求めること
ができ、同様の効果が得られる。
【0030】本発明のレンズ、プリズム、透明基板等の
光学部材は前述した膜構成の反射防止膜を施している。
【0031】本発明の反射防止膜を施したレンズを用い
ればテレビカメラのようなレンズ枚数の多いズームレン
ズであっても、反射率の少ない可視域全体にわたり高い
透過率を有したズームレンズを容易に得ることができ
る。
【0032】以下、本発明の反射防止膜の各実施形態に
ついて説明する。
【0033】「実施形態1」図2は本発明の実施形態1
の成膜構成を示す説明図である。図7は本発明の実施形
態1の反射率分光特性を示す説明図である。
【0034】本実施形態では基板の上に第1層目、2層
目といった順で複数の薄膜を成膜してゆく場合におい
て、第1層目がTiO2で膜厚が7.7nm、第2層目
がSiO2で膜厚が45.3nm、第3層目がTiO2
膜厚が24nm、第4層目がSiO2で膜厚が19.4
nm、第5層目がTiO2で膜厚が139.6nm、第
6層目がSiO2で膜厚が2.3nm、第7層目がTi
2で膜厚が76.2nm、第8層目がSiO2で膜厚が
20.5nm、第9層目がTiO2で膜厚が20.4n
m、第10層目がSiO2で膜厚が122.3nm、第
11層目がTiO2で膜厚が6.4nm、第12層目が
SiO2で膜厚が43.1nm、第13層目がTiO2
膜厚が64.8nm、第14層目がSiO2で膜厚が
2.6nm、第15層目がTiO2で膜厚が34.5n
m、第16層目がSiO2で膜厚が86.8nm、の順
に構成されており、膜種TiO2とSiO2のみの交互層
であり、総膜厚716nmの全16層より構成してい
る。
【0035】「実施形態2」図3は本発明の実施形態2
の成膜構成を示す説明図である。図8は本発明の実施形
態2の反射率分光特性を示す説明図である。
【0036】本実施形態では前述の実施形態1と同様に
基板の上に第1層目、2層目といった順で複数の薄膜を
成膜してゆく場合において、第1層目がTiO2で膜厚
が6.6nm、第2層目がSiO2で膜厚が47.6n
m、第3層目がTiO2で膜厚が23.4nm、第4層
目がSiO2で膜厚が21.4nm、第5層目がTiO2
で膜厚が66.5nm、第6層目がSiO2で膜厚が1
8.2nm、第7層目がTiO2で膜厚が23.2n
m、第8層目がSiO2で膜厚が125.8nm、第9
層目がTa25で膜厚が9.3nm、第10層目がSi
2で膜厚が39.6nm、第11層目がTiO2で膜厚
が63.9nm、第12層目がSiO2で膜厚が3.3
nm、第13層目がTiO2で膜厚が33.7nm、第
14層目がSiO2で膜厚が87.2nm、の順に構成
されており、膜種TiO2とSiO2の交互層にTa25
を1層含み、総膜厚569nmの全14層より構成して
いる。
【0037】「実施形態3」図4は本発明の実施形態3
の成膜構成を示す説明図である。図9は本発明の実施形
態3の反射率分光特性を示す説明図である。
【0038】本実施形態では前述の実施形態1と同様に
基板の上に第1層目、2層目といった順で複数の薄膜を
成膜してゆく場合において、第1層目がTiO2で膜厚
が5.7nm、第2層目がSiO2で膜厚が49.7n
m、第3層目がTiO2で膜厚が21.2nm、第4層
目がSiO2で膜厚が24.5nm、第5層目がTiO2
で膜厚が60.2nm、第6層目がSiO2で膜厚が
9.1nm、第7層目がTa25で膜厚が46.0n
m、第8層目がSiO2で膜厚が119.4nm、第9
層目がTa25で膜厚が10.3nm、第10層目がS
iO2で膜厚が41.1nm、第11層目がTiO2で膜
厚が64.2nm、第12層目がSiO2で膜厚が3.
5nm、第13層目がTiO2で膜厚が33.3nm、
第14層目がSiO2で膜厚が87.1nm、の順に構
成されており、膜種TiO2とSiO2の交互層にTa2
5を2層含み、総膜厚575nmの全14層より構成
している。
【0039】「実施形態4」図5は本発明の実施形態4
の成膜構成を示す説明図である。図10は本発明の実施
形態4の反射率分光特性を示す説明図である。
【0040】本実施形態では前述の実施形態1と同様に
基板の上に第1層目、2層目といった順で複数の薄膜を
成膜してゆく場合において、第1層目がTiO2で膜厚
が6.4nm、第2層目がSiO2で膜厚が47.9n
m、第3層目がTiO2で膜厚が22.5nm、第4層
目がSiO2で膜厚が21.4nm、第5層目がTiO2
で膜厚が54.8nm、第6層目がTa25で膜厚が3
4.9nm、第7層目がSiO2で膜厚が8.0nm、
第8層目がTa25で膜厚が23.4nm、第9層目が
SiO2で膜厚が115.6nm、第10層目がTiO2
で膜厚が8.3nm、第11層目がSiO2で膜厚が4
1.3nm、第12層目がTiO2で膜厚が53.0n
m、第13層目がTa25で膜厚が16.9nm、第1
4層目がTiO2で膜厚が30.5nm、第15層目が
SiO2で膜厚が89.0nm、の順に構成されてお
り、膜種TiO2とSiO2の交互層にTa25を3層含
み、総膜厚574nmの全15層より構成している。
【0041】「実施形態5」図6は本発明の実施形態5
の成膜構成を示す説明図である。図11は本発明の実施
形態5の反射率分光特性を示す説明図である。
【0042】本実施形態では前述の実施形態1と同様に
基板の上に第1層目、2層目といった順で複数の薄膜を
成膜してゆく場合において、第1層目がTiO2で膜厚
が6.4nm、第2層目がSiO2で膜厚が47.8n
m、第3層目がTiO2で膜厚が22.8nm、第4層
目がSiO2で膜厚が21.8nm、第5層目がTiO2
で膜厚が65.5nm、第6層目がSiO2で膜厚が1
4.3nm、第7層目がTa25で膜厚が9.6nm、
第8層目がTiO2で膜厚が18.1nm、第9層目が
SiO2で膜厚が132.5nm、第10層目がTa2
5で膜厚が6.1nm、第11層目がSiO2で膜厚が3
5.1nm、第12層目がTa25で膜厚が20.4n
m、第13層目がTiO2で膜厚が39.9nm、第1
4層目がTa25で膜厚が12.9nm、第15層目が
TiO2で膜厚が33.8nm、第16層目がSiO2
膜厚が88nm、の順に構成されており、膜種TiO2
とSiO2の交互層にTa25を4層含み、総膜厚57
5nmの全16層より構成している。
【0043】以上のように各実施形態における反射防止
膜は上述の如く成膜加工を施す一般硝材等の基板に直接
成膜する第1層目がTiO2層であり、直接空気に触れ
る最終層がSiO2層であって、膜種TiO2とSiO2
の交互層をベースにした総層数14〜17層積層した多
層膜構成を持ち、層の組み合わせの途中にTa25を例
えば第1層と最終層以外の4つ以下の層と置き換え、し
かも総膜厚が物理的膜厚で550〜730nmの範囲と
している。但し、その際の各層の薄膜の波長550nm
付近での屈折率がTiO2で2.4〜2.5、SiO2
1.44〜1.46前後、Ta25で2.1〜2.2程
度としている。これにより各実施形態においては可視域
の光学薄膜用の低屈折率蒸着材質の代表である、MgF
2やAIF3といったフッ化物材質を用いず、酸化物誘電
体のみで、波長400〜700nmの可視域全域で反射
率分光特性値を0.1%以下に抑えている。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば前述の如くスパッタリン
グで容易に加工可能な蒸着材質であるTiO2、Si
2、Ta25を用いて可視域全域をカバーする、波長
400〜700nmで反射率特性値が0.1%以下に実
現することができ、これによりスパッタリング蒸着で実
現が困難であった、透過率約99.9%の反射防止膜が
可視域全域で実現できる反射防止膜及びそれを用いた光
学部材を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる反射防止膜の代表的な膜厚構
成を表現した要部断面図
【図2】 本発明の実施形態1の膜構成を表現した断面
【図3】 本発明の実施形態2の膜構成を表現した断面
【図4】 本発明の実施形態3の膜構成を表現した断面
【図5】 本発明の実施形態4の膜構成を表現した断面
【図6】 本発明の実施形態5の膜構成を表現した断面
【図7】 本発明の実施形態1の分光反射率特性図
【図8】 本発明の実施形態2の分光反射率特性図
【図9】 本発明の実施形態3の分光反射率特性図
【図10】 本発明の実施形態4の分光反射率特性図
【図11】 本発明の実施形態5の分光反射率特性図
【符号の説明】
101 蒸着最終層(SiO2) 102 蒸着第1層(TiO2) 103 TiO2とSiO2の交互層(Ta25) G 透明基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2K009 AA09 BB02 CC03 DD04 4F100 AA17D AA20C AA21B AG00 AT00A BA05 BA08 BA10A BA10C BA13 EH46B EH46C EH66B EH66C GB90 JM02B JM02C JM02D JN01 JN06 JN18B JN18C JN18D YY00 YY00B YY00C YY00D 4K029 AA09 BA43 BA46 BA48 BB02 BC07 CA06 DC04 DC05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板面上に該基板側から空気側へ膜種T
    iO2とSiO2の交互層をベースにした総層数14〜1
    7層積層した多層膜より成ることを特徴とする反射防止
    膜。
  2. 【請求項2】 前記反射防止膜の総膜厚は550〜73
    0nmの範囲であることを特徴とする請求項1記載の反
    射防止膜。
  3. 【請求項3】 基板側から空気側へ層数を数えたとき、
    前記ベースと成る膜種TiO2とSiO2の交互層のう
    ち、第1層と最終層以外の4つ以下の層はTa 25層と
    置き換えた層であることを特徴とする請求項1記載の反
    射防止膜。
  4. 【請求項4】 前記基板に直接成膜する第1層目がTi
    2層であり、直接空気に触れる最終層がSiO2層であ
    ることを特徴とする請求項1記載の反射防止膜。
  5. 【請求項5】 波長550nm付近に対する材質の屈折
    率は前記TiO2層が2.4〜2.5、前記SiO2層が
    1.44〜1.46前後、前記Ta25層が2.1〜
    2.2程度であることを特徴とする請求項1記載の反射
    防止膜。
  6. 【請求項6】 前記膜種TiO2とSiO2は反応性スパ
    ッタリング蒸着法又は成膜法で成膜されていることを特
    徴とする請求項1記載の反射防止膜。
  7. 【請求項7】 前記反射防止膜は波長400〜700n
    mの可視域全域において反射率0.1%以下の分光光学
    特性が得られることを特徴とする請求項1乃至6の何れ
    か1項記載の反射防止膜。
  8. 【請求項8】 前記請求項1乃至7の何れか1項記載の
    反射防止膜を施したことを特徴とする光学部材。
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