JP2002014073A - 酸素センサ - Google Patents

酸素センサ

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JP2002014073A
JP2002014073A JP2000197056A JP2000197056A JP2002014073A JP 2002014073 A JP2002014073 A JP 2002014073A JP 2000197056 A JP2000197056 A JP 2000197056A JP 2000197056 A JP2000197056 A JP 2000197056A JP 2002014073 A JP2002014073 A JP 2002014073A
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Japan
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heater
electrode
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zirconia
plate
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JP2000197056A
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Atsushi Matsuda
篤士 松田
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/403Cells and electrode assemblies
    • G01N27/406Cells and probes with solid electrolytes
    • G01N27/407Cells and probes with solid electrolytes for investigating or analysing gases
    • G01N27/4071Cells and probes with solid electrolytes for investigating or analysing gases using sensor elements of laminated structure

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒータと検出素子との間に作用する熱応力を
緩和し、信頼性、耐久性を高める。 【解決手段】 素子ホルダ2の素子位置決め段部2Dに
は、板状のジルコニア素子14を表面電極が排気ガス導
入口2Bを臨む状態で取付ける。そして、ジルコニア素
子14と素子ホルダ2との間にはワッシャ13を設け、
このワッシャ13は表面電極に接触する。また、ジルコ
ニア素子14の裏面側にはヒータ18を分離可能に重ね
合わせると共に、ジルコニア素子14とヒータ18との
間には裏面電極に接触した状態で電極板17を設け、こ
の電極板17等を介して裏面電極で検出される電圧信号
を外部に出力する。そして、ジルコニア素子14とヒー
タ18とを分離可能に設けているから、ヒータ18によ
ってジルコニア素子14を加熱したときに、これらを別
個独立に膨張、収縮させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車等の
排気ガス中の酸素濃度を検出するのに用いて好適な酸素
センサに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えばターボチャージャ等を搭
載した自動車用エンジンでは、空燃費をリッチ傾向にし
てエンジンを運転しているため、その排気ガスの温度は
280℃程度となっている。しかし、酸素センサは通常
350℃程度の温度下で正常に作動するので、ターボチ
ャージャ付きのエンジン等ではヒータ付き酸素センサを
用い、その検出素子をセラミックスヒータによって加熱
するようにしている。
【0003】この種の従来技術による酸素センサは、筒
状のケーシングと、該ケーシングの先端側に取付けら
れ、排気ガス中の酸素濃度を表面電極と裏面電極との間
で検出するジルコニア等からなる板状の検出素子と、該
検出素子に焼結または接着され該検出素子を加熱する板
状のヒータとを備えている(例えば特開平10−282
050号公報等)。
【0004】ここで、検出素子は、例えば酸化ジルコニ
ウム等のセラミックス材料によって板状体として形成さ
れ、ケーシングから突出した状態でエンジンの排気管内
に配置されるものである。また、検出素子の表面,裏面
には、表面電極,裏面電極がそれぞれ設けられ、これら
の電極は、ケーシングに設けられた信号出力用のターミ
ナルを通じて外部のコントロールユニット等に接続され
ている。一方、ヒータにも給電用の2つの電極が設けら
れ、これらの電極も給電用のターミナルを通じて駆動電
源等に接続されている。
【0005】そして、酸素センサの作動時には、検出素
子の裏面側を流れる排気ガスと表面側の大気との間に酸
素濃度の差が生じると、表面電極と裏面電極との間には
検出信号となる起電力が発生し、この検出信号はエンジ
ン制御用のコントロールユニット等に出力される。これ
により、コントロールユニットは、酸素センサからの検
出信号を用いて空燃比のフィードバック制御等を行う。
【0006】また、例えばエンジンの始動時等、検出素
子が低温である場合には、ヒータがコントロールユニッ
トによって給電される。この結果、検出素子は、ヒータ
により例えば350℃程度の温度まで加熱されて活性化
し、空燃比のフィードバック制御等を早期に開始するこ
とが可能となる。
【0007】さらに、他の従来技術による積層型の酸素
センサとして、酸化ジルコニウム等からなる板状の検出
素子に板状のアルミナを積層した状態で焼結し、アルミ
ナにヒータとしての発熱体を取付ける構成が知られてい
る(例えば特開平9−26409号公報等)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、互いに板状に形成された検出素子とヒータ
とを焼結または接着することによって一体に接合する構
成としている。このため、ヒータによって検出素子を加
熱するときに、検出素子とヒータとの間に熱応力が作用
し、検出素子からヒータが剥離することがあり、このよ
うな剥離に伴って検出素子にクラック等の損傷が発生す
る虞れがあるという問題がある。
【0009】また、従来技術による酸素センサでは、検
出素子の表面と裏面には密閉空間を形成し、これらの2
つの密閉空間の間に生じる酸素濃度の差によって検出信
号を出力している。しかし、上述のように熱応力によっ
て検出素子からヒータが剥離したときには、クラックが
密閉空間に達することがあり、密閉空間の気密性が損な
われると共に、正確な酸素濃度の検出ができなくなると
いう問題もある。
【0010】さらに、従来技術による酸素センサでは、
検出素子の表面と裏面には密閉空間を形成しているた
め、セラミックス材料による板状体を複数積層した状態
で焼結する必要があり、製造工程が複雑化する。また、
検出素子の表面電極、裏面電極は、複数層を積層した焼
結体中に埋設された状態となるから、これらの電極を外
部に接続するための2つの出力ターミナルが必要にな
り、製造コストが高くなるという問題もある。
【0011】また、他の従来技術では、組成の異なるセ
ラミックス材料を積層した状態で焼成するため、両者の
熱膨張の差によって焼結時にこれらの境界面にクラック
が生じる虞があるという問題がある。
【0012】本発明は上述した従来技術の課題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、ヒータと検出素子との
間に作用する熱応力を緩和し、信頼性、耐久性を向上す
ることができるようにした酸素センサを提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために請求項1の発明は、先端側に排気ガスを導入する
排気ガス導入口を有する筒状のケーシングと、表面電極
と裏面電極とを有する板状体からなり、該ケーシングの
先端側に取付けられて前記排気ガス導入口から導入され
る排気ガス中の酸素濃度を検出する板状の検出素子と、
該検出素子の裏面側に分離可能に重ね合わせて設けられ
該検出素子を加熱する板状のヒータとから構成したこと
にある。
【0014】このように構成することにより、ヒータと
検出素子とは分離可能となっているから、ヒータによっ
て検出素子を加熱したときでも、ヒータと検出素子とを
別個独立に膨張、収縮させることができる。
【0015】また、請求項2の発明によると、板状のヒ
ータは検出素子よりも大きな面積を有し、ヒータは検出
素子を全面に亘って覆う構成としている。
【0016】これにより、ヒータの加熱時にヒータの外
周側と中心部側との間で温度差(温度分布)が生じて
も、ヒータの面積を大きくしたことによって、ヒータの
温度分布をなだらかにすることができる。このため、ヒ
ータの温度分布によってヒータに作用する熱応力を小さ
くすることができる。また、ヒータのうち検出素子と対
面する位置の温度分布を略均一にすることができ、検出
素子を全面に亘って均一に加熱することができる。
【0017】また、請求項3の発明によると、検出素子
とケーシングとの間には表面電極と接触してアース側に
接続される導電性材料からなるワッシャを設け、検出素
子とヒータとの間には裏面電極と接触して検出信号を出
力する導電性材料からなる電極板を設ける構成としてい
る。
【0018】これにより、ワッシャ、ケーシングを通じ
て表面電極をアースに接続することができると共に、電
極板を通じて裏面電極からの検出信号を出力することが
できる。
【0019】さらに、請求項4の発明によると、ケーシ
ングは、排気ガス導入口側に検出素子とヒータが取付け
られる段部を有する筒状の素子ホルダと、先端側が該素
子ホルダに挿入され、内部に検出素子およびヒータにそ
れぞれ接続されたリード線が挿通された絶縁筒体と、該
絶縁筒体の外周側を覆って設けられ該絶縁筒体を前記素
子ホルダに対して固定するキャップとからなり、該キャ
ップによって前記素子ホルダの段部と絶縁筒体の先端側
との間に前記検出素子とヒータとを保持する構成とした
ことにある。
【0020】これにより、キャップを用いて素子ホルダ
に絶縁筒体を固定するときには、素子ホルダの段部と絶
縁筒体の先端側との間に検出素子とヒータとを保持する
ことができる。このため、キャップは、絶縁筒体と共に
検出素子、ヒータを素子ホルダに固定することができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
酸素センサを自動車用エンジン等に適用した場合を例に
挙げ、図1ないし図4を参照しつつ詳細に説明する。
【0022】1は酸素センサの本体を構成するケーシン
グで、該ケーシング1は、後述する素子ホルダ2と、先
端側が該素子ホルダ2内に挿入された絶縁筒体3と、該
絶縁筒体3の外周側に沿って設けられた有底筒状のキャ
ップ4とによって構成されている。
【0023】2は導電性金属材料によって段付き筒状に
形成された素子ホルダで、該素子ホルダ2には、図2に
示す如く、その先端側に後述のジルコニア素子14等を
収容する素子収容筒部2Aが設けられ、該素子収容筒部
2Aの先端側には排気ガスをジルコニア素子14に向け
て導入する排気ガス導入口2Bが形成されている。
【0024】また、素子収容筒部2Aの外周側には、ジ
ルコニア素子14を自動車用エンジンの排気管(図示せ
ず)内に面して配置すべく、排気管に螺着されるおねじ
部2Cが形成されている。また、素子収容筒部2Aの内
周側には、排気ガス導入口2Bに隣接して径方向内向き
に突出した環状の素子位置決め段部2Dが形成されると
共に、素子収容筒部2Aの先端側の端面には、後述の保
護カバー20を取付ける環状のカバー取付部2Eとが設
けられている。
【0025】3は先端側が素子ホルダ2内に挿入された
絶縁筒体で、該絶縁筒体3は、図1に示す如く、アルミ
ナ等のセラミックス材料によって段付き筒状に形成され
ている。また、絶縁筒体3は、その内周側に後述のリー
ド線8,9が挿通される挿通孔3Aが形成されている。
【0026】4は絶縁筒体3の外周側を覆って設けられ
た有底筒状のキャップで、該キャップ4は、絶縁筒体3
に沿って延び、その先端側が素子ホルダ2の基端側に溶
接等の接合手段によって固定されている。そして、キャ
ップ4は、その基端側に設けられたディスクスプリング
5によって絶縁筒体3を素子ホルダ2の素子位置決め段
部2Dに向けて強く押付けている。これにより、キャッ
プ4は、素子ホルダ2の素子位置決め段部2Dと絶縁筒
体3の先端側との間に後述するヒータ18とジルコニア
素子14とを挟持し、これらを軸方向に位置決めした状
態で固定している。
【0027】6はアウタキャップ7を用いてケーシング
1の基端側に設けられた絶縁性のシール筒で、該シール
筒6内には、後述の給電用のリード線8と信号出力用の
リード線9とが配設されている。また、アウタキャップ
7は、キャップ4の基端側に全周溶接等の接合手段を用
いて固定されている。
【0028】8,8は後述のヒータ18に給電するため
のリード線、9は後述のジルコニア素子14の信号を外
部に出力するためのリード線をそれぞれ示し、これらの
リード線8,9は、シール筒6内に配設される共に、そ
の基端側がケーシング1外に引出されている。また、リ
ード線8,9は、その先端側がチューブ10内を通って
素子ホルダ2に向けて延びている。また、給電用の各リ
ード線8は、車両の電源側とアース側にそれぞれ接続さ
れ、信号出力用のリード線9は、エンジン制御用のコン
トロールユニット(いずれも図示せず)等に接続されて
いる。
【0029】11は絶縁筒体3の先端側に設けられたブ
ッシュで、該ブッシュ11は、絶縁筒体3と同様に絶縁
性のセラミックス材料等によって略円柱状に形成されて
いる。そして、ブッシュ11は、絶縁筒体3との間には
シールリング12を挟んだ状態で絶縁筒体3の先端側に
挿入されると共に、絶縁筒体3から突出した先端側には
径方向外側に延びる鍔部11Aが設けられている。ま
た、ブッシュ11には、その軸中心を貫通して後述する
信号出力用の端子17Aを挿通するための端子挿通孔1
1Bが設けられると共に、該端子挿通孔11Bの近傍に
は、給電用の端子19A,19Aを挿通するための2つ
の端子挿通孔11C,11Cが軸方向に貫通して設けら
れている。
【0030】13は導電性金属材料によって略円環状に
形成されたワッシャで、該ワッシャ13は、素子ホルダ
2の素子位置決め段部2Dに配置され、ブッシュ11と
の間に後述のジルコニア素子14、ヒータ18等を挟持
している。また、ワッシャ13は、ジルコニア素子14
の表面電極15に当接し、該表面電極15を素子ホルダ
2等を介してアース側となるエンジンの排気管等に接続
している。
【0031】14は排気ガス中の酸素濃度を検出する板
状のジルコニア素子で、該ジルコニア素子14は、例え
ば酸化ジルコニウム等のセラミックス材料により薄型な
板状体によって形成されている。そして、ジルコニア素
子14は、直径寸法D1 の円板状に形成され、後述のヒ
ータ18の中心部側と対面した状態でその裏面が全面に
亘ってヒータ18に覆われている。
【0032】また、ジルコニア素子14は、後述の電極
板17とワッシャ13との間に挟持されることによって
軸方向に位置決めされている。そして、ジルコニア素子
14は、素子ホルダ2の排気ガス導入口2Bを臨む状態
で素子位置決め段部2Dに取付られると共に、その表面
がエンジンの排気管内に面して配置されるものである。
さらに、ジルコニア素子14の表面,裏面には、後述の
表面電極15,裏面電極16がそれぞれ設けられてい
る。
【0033】そして、ジルコニア素子14は、表面側の
排気ガスと裏面側の大気との間で酸素濃度に差が生じる
と、この酸素濃度差に応じて表面電極15と裏面電極1
6との間に起電力(電圧信号)を発生させ、この起電力
を検出信号として外部に出力するものである。
【0034】15はジルコニア素子14の表面に設けら
れた表面電極で、該表面電極15は、白金等の導電性ペ
ーストからなり、ジルコニア素子14の表面を覆う略円
形状の薄膜として形成されている。また、表面電極15
は、その外周側がワッシャ13に当接し、該ワッシャ1
3、素子ホルダ2等を介してエンジンの排気管等にアー
スされるものである。
【0035】16はジルコニア素子14の裏面に設けら
れた裏面電極で、該裏面電極16は、例えば白金等を含
んだ導電性ペーストを塗布することにより、ジルコニア
素子14の裏面を覆う略円形状の薄膜として形成されて
いる。そして、裏面電極16は、後述の電極板17を介
して信号出力用のリード線9に接続されている。
【0036】17は後述のヒータ18とジルコニア素子
14との間に挟持された電極板で、該電極板17は、略
円形状の金属導体板等からなり、その中心部位にはブッ
シュ11の端子挿通孔11Bを通り絶縁筒体3内に向け
て延びる端子17Aが接続されている。また、電極板1
7の端子17Aは、その先端が絶縁筒体3内に位置して
チューブ10内に挿入されると共に、該チューブ10内
で信号出力用のリード線9に接続されている。一方、電
極板17自体は、ジルコニア素子14の裏面電極16に
当接している。これにより、電極板17は、裏面電極1
6とリード線9との間を接続するものである。
【0037】18はジルコニア素子14に分離可能に重
なり合ってジルコニア素子14とブッシュ11との間に
設けられた板状のヒータで、該ヒータ18は、例えばア
ルミナ等のセラミックス材料を用いて焼成されている。
また、ヒータ18は、ジルコニア素子14の直径寸法D
1 よりも大径な直径寸法D2 をもった略円板形状に形成
され、その面積はジルコニア素子14よりも大きい値に
設定されている。
【0038】また、ヒータ18は、その中心部位に電極
板17の端子17Aを挿通するための端子挿通孔18A
が形成されると共に、ブッシュ11と対面する裏面には
2つの電極18B,18Bが設けられている。さらに、
ヒータ18には、2つの電極18B,18B間を蛇行し
て延び、ヒータ18を略全面に亘って覆うヒータパター
ン18C,18Cが埋設されている。
【0039】また、ヒータ18は、ジルコニア素子14
との間に電極板17を挟持すると共に、ブッシュ11と
の間に後述のコンタクトプレート19を挟持している。
これにより、ヒータ18は、コンタクトプレート19,
19等を介して給電され、電極板17を介してジルコニ
ア素子14を加熱するものである。
【0040】19,19はブッシュ11とヒータ18と
の間に挟持された一対のコンタクトプレートで、該各コ
ンタクトプレート19は、略半円弧状の金属導体板等か
らなり、その内周側にはブッシュ11の端子挿通孔11
Cを通り絶縁筒体3内に向けて延びる端子19Aが接続
されている。また、コンタクトプレート19の端子19
Aは、その先端が絶縁筒体3内に位置してチューブ10
内に挿入されると共に、該チューブ10内で給電用のリ
ード線8に接続されている。一方、コンタクトプレート
19自体は、ヒータ18の電極18Bに当接している。
これにより、コンタクトプレート19は、ヒータ18の
電極18Bとリード線8との間を接続するものである。
【0041】20はジルコニア素子14を保護するため
素子ホルダ2のカバー取付部2Eにかしめ固定された保
護カバーで、該保護カバー20には、ジルコニア素子1
4の周囲に導く複数の窓部20A,20A,…が形成さ
れている。
【0042】本実施の形態による酸素センサは上述の如
き構成を有するもので、次にその作動について説明す
る。
【0043】まず、エンジンの運転中には、排気管内を
排気ガスが流通すると、ジルコニア素子14の表面側を
流れる排気ガスと裏面側の大気との間には大きな酸素濃
度の差が生じる。この結果、表面電極15と裏面電極1
6との間には、検出信号となる起電力が発生し、この検
出信号は電極板17、リード線9等を介してコントロー
ルユニットに出力される。これにより、コントロールユ
ニットでは、酸素センサから出力される検出信号を用い
て空燃比のフィードバック制御等を行う。
【0044】また、例えばエンジンの始動時等、ジルコ
ニア素子14が低温である場合には、コントロールユニ
ットによりリード線8、コンタクトプレート19等を介
してヒータ18が給電される。これにより、ヒータ18
は、電極板17を介してジルコニア素子14を加熱す
る。この結果、ジルコニア素子14は、ヒータ18によ
り例えば350℃程度の温度まで加熱されて活性化する
ことにより、空燃比のフィードバック制御等を早期に開
始することが可能となる。
【0045】かくして、本実施の形態によれば、板状の
ジルコニア素子14とヒータ18とを分離可能に重ね合
わせる構成としたので、ヒータ18によってジルコニア
素子14を加熱したときでも、ジルコニア素子14とヒ
ータ18との間に熱応力が作用することがなく、ジルコ
ニア素子14、ヒータ18は、それぞれ別個独立に膨
張、収縮する。このため、従来技術のようにジルコニア
素子14とヒータ18とを接合した場合に比べて、ジル
コニア素子14等が損傷することがないから、酸素セン
サの信頼性、耐久性を高めることができる。また、ジル
コニア素子14とヒータ18とを焼結、接着する工程を
省くことができるから、焼結時のクラックの発生を防止
でき、生産性を向上し、製造コストを低減することがで
きる。
【0046】また、ヒータ18はジルコニア素子14よ
りも大きな面積を有し、ジルコニア素子14はヒータ1
8の中心部側に配置する構成としたから、ヒータ18に
生じる温度分布をなだらかにでき、この温度分布によっ
てヒータ18に作用する熱応力を緩和することができ
る。
【0047】即ち、ヒータ18は、図4中に実線で示す
ようにその中心部側(端子挿通孔18Aの近傍)が外周
側に比べて温度が高くなるという温度分布を有する。こ
のとき、ヒータ18をジルコニア素子14と同じ面積
(直径寸法D2 )にした場合には、図4中に破線で示す
ような温度分布となる。このため、ヒータ18の温度勾
配を表面上の位置の違い(ΔD)に対する温度差(ΔT
1 ,ΔT2 )によって表わしたとき、ヒータ18の面積
がジルコニア素子14の面積と略等しいときの温度勾配
(ΔT1 /ΔD)に比べて、ヒータ18の面積がジルコ
ニア素子14の面積よりも大きいときの温度勾配(ΔT
2 /ΔD)の方が小さくなる。
【0048】このように、ヒータ18の面積をジルコニ
ア素子14よりも大きくすることによって、温度勾配を
小さくすることができるから、温度勾配に応じてヒータ
18に作用する熱応力を小さくすることができ、このよ
うな熱応力によるヒータ18の損傷を防ぎ、信頼性、耐
久性を高めることができる。
【0049】また、ジルコニア素子14を全面に亘って
略均一に加熱することができると共に、ヒータ18の温
度をより高くすることができるから、ジルコニア素子1
4を早期に加熱することができる。従って、エンジンの
始動時等には、ジルコニア素子14を短時間で活性化で
き、酸素濃度の検出を早期に開始することができる。
【0050】さらに、ジルコニア素子14と素子ホルダ
2との間にはワッシャ13を設け、ジルコニア素子14
とヒータ18との間には電極板17を設ける構成とした
から、ワッシャ13、素子ホルダ2を通じて表面電極1
5をアースに接続することができると共に、電極板17
等を通じてジルコニア素子14の検出信号を外部に出力
することができる。このため、電極板17に1本のリー
ド線9を接続することによって検出信号を外部に出力す
ることができるから、従来技術のように2本の出力ター
ミナル(リード線)を設ける必要がなく、構造を簡略化
して製造コストを低減することができる。
【0051】さらに、ケーシング1は、素子位置決め段
部2Dを有する素子ホルダ2と、先端側が該素子ホルダ
2に挿入された絶縁筒体3と、該絶縁筒体3を素子ホル
ダ2に対して固定するキャップ4とによって構成したか
ら、キャップ4を用いて素子ホルダ2に絶縁筒体3を固
定するときには、素子ホルダ2の素子位置決め段部2D
と絶縁筒体3の先端側との間にジルコニア素子14とヒ
ータ18とを保持することができる。
【0052】この場合、ディスクスプリング5によって
押付方向のばね力が与えられている。このため、板状の
ジルコニア素子14とヒータ18とが互いに分離可能に
重なり合うときでも、ジルコニア素子14とヒータ18
との間でずれ、がたつき等が生じることがなく、キャッ
プ4によって絶縁筒体3と共にジルコニア素子14、ヒ
ータ18を素子ホルダ2に対して位置決めし、固定する
ことができる。また、ディスクスプリング5のばね力に
よってジルコニア素子14の表面電極15、裏面電極1
6をワッシャ13、電極板17に接触させることができ
ると共に、ヒータ18の電極18Bをコンタクトプレー
ト19に接触させることができるから、ジルコニア素子
14から検出信号を確実に出力することができる共に、
ヒータ18を確実に給電することができる。
【0053】なお、前記実施の形態では、ジルコニア素
子14の面積よりも大きな面積を有するヒータ18を用
いる構成としたが、本発明はこれに限らず、例えば図5
に示す変形例のようにジルコニア素子14の面積と略同
じ面積(同じ直径寸法)を有するヒータ18′を用いて
もよい。
【0054】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、板状のヒータと検出素子とを分離可能に重ね合わ
せる構成としたから、ヒータによって検出素子を加熱し
たときでも、ヒータと検出素子とを別個独立に膨張、収
縮させることができる。このため、ヒータと検出素子と
の間に熱応力が作用することがないから、熱応力による
ヒータ、検出素子の損傷を防ぐことができ、信頼性、耐
久性を向上することができると共に、生産性を向上し、
製造コストを低減することができる。
【0055】また、請求項2の発明によれば、ヒータは
検出素子よりも大きな面積を有し、ヒータは検出素子を
全面に亘って覆う構成としたから、ヒータの温度分布を
なだらかにすることができる。このため、ヒータの温度
分布によってヒータに作用する熱応力を小さくすること
ができ、ヒータの耐久性等を高めることができる。さら
に、検出素子を早期に加熱することができるから、エン
ジンの始動時等には、検出素子を短時間で活性化でき、
酸素濃度の検出を早期に開始することができる。
【0056】また、請求項3の発明によれば、検出素子
とケーシングとの間にはワッシャを設け、検出素子とヒ
ータとの間には電極板を設ける構成としたから、ワッシ
ャ、ケーシングを通じて表面電極をアース側に接続する
ことができると共に、電極板を通じて裏面電極からの検
出信号を外部に出力することができる。このため、検出
信号を1本のリード線によって外部に伝達することがで
き、酸素センサの構造を簡略化し、製造コストを低減す
ることができる。
【0057】さらに、請求項4の発明によれば、ケーシ
ングは、段部を有する筒状の素子ホルダと、先端側が該
素子ホルダに挿入された絶縁筒体と、該絶縁筒体の外周
側を覆って設けられ該絶縁筒体を前記素子ホルダに対し
て固定するキャップとによって構成したから、キャップ
を用いて素子ホルダに絶縁筒体を固定するときに、素子
ホルダの段部と絶縁筒体の先端側との間に検出素子とヒ
ータとを保持することができる。このため、板状の検出
素子とヒータとが互いに分離可能に重なり合うときであ
っても、キャップによって絶縁筒体と共に検出素子、ヒ
ータを素子ホルダに対して固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による酸素センサを示す縦
断面図である。
【図2】酸素センサの先端側を示す要部拡大断面図であ
る。
【図3】ブッシュ、ヒータ、ジルコニア素子等を分解し
た状態で示す分解斜視図である。
【図4】ヒータ表面上の位置と表面温度との関係を示す
特性線図である。
【図5】実施の形態の変形例による酸素センサの先端側
を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 素子ホルダ 2A 素子収容筒部 2B 排気ガス導入口 2D 素子位置決め段部(段部) 3 絶縁筒体 4 キャップ 5 ディスクスプリング 8,9 リード線 11 ブッシュ 13 ワッシャ 14 ジルコニア素子(検出素子) 15 表面電極 16 裏面電極 17 電極板 18 ヒータ 19 コンタクトプレート 20 保護カバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端側に排気ガスを導入する排気ガス導
    入口を有する筒状のケーシングと、表面電極と裏面電極
    とを有する板状体からなり、該ケーシングの先端側に取
    付けられて前記排気ガス導入口から導入される排気ガス
    中の酸素濃度を検出する板状の検出素子と、該検出素子
    の裏面側に分離可能に重ね合わせて設けられ該検出素子
    を加熱する板状のヒータとから構成してなる酸素セン
    サ。
  2. 【請求項2】 前記板状のヒータは前記検出素子より
    も大きな面積を有し、前記ヒータは前記検出素子を全面
    に亘って覆う構成としてなる請求項1に記載の酸素セン
    サ。
  3. 【請求項3】 前記検出素子とケーシングとの間には前
    記表面電極と接触してアース側に接続される導電性材料
    からなるワッシャを設け、前記検出素子とヒータとの間
    には前記裏面電極と接触して検出信号を出力する導電性
    材料からなる電極板を設ける構成としてなる請求項1ま
    たは2に記載の酸素センサ。
  4. 【請求項4】 前記ケーシングは、排気ガス導入口側に
    前記検出素子とヒータが取付けられる段部を有する筒状
    の素子ホルダと、先端側が該素子ホルダに挿入され、内
    部に前記検出素子およびヒータにそれぞれ接続されたリ
    ード線が挿通された絶縁筒体と、該絶縁筒体の外周側を
    覆って設けられ該絶縁筒体を前記素子ホルダに対して固
    定するキャップとからなり、該キャップによって前記素
    子ホルダの段部と絶縁筒体の先端側との間に前記検出素
    子とヒータとを保持する構成としてなる請求項1,2ま
    たは3に記載の酸素センサ。
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