JP2002013630A - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents
自動変速機の油圧制御装置Info
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Abstract
段で走行することが可能な自動変速機の油圧制御装置を
提供すること。 【解決手段】 オイルポンプからの油圧を制御圧として
出力する制御バルブ、複数の摩擦係合要素、制御圧が供
給される摩擦係合要素を切替可能なシフトバルブ、電気
信号に基づいてシフトバルブの切替え及び制御バルブか
らの制御圧を制御する制御部、マニュアルバルブ、シフ
トバルブとマニュアルバルブとの間に配設されフェール
バルブ及びアクチュエータとを有するフェール機構を備
え、制御部の断線時にマニュアルバルブが第1位置のと
きには摩擦係合要素が第1の変速段を達成し、マニュア
ルバルブが第2位置のときにはフェール機構の作用によ
りシフトバルブが切替わって摩擦係合要素が第2の変速
段を達成する自動変速機の油圧制御装置。
Description
素への油圧の供給を制御することにより変速段を切換え
る自動変速機の油圧制御装置に関するものであり、特
に、シフトバルブを切替えることによって、制御バルブ
から出力される制御圧が供給される摩擦係合要素を切換
える形式の油圧制御装置に関する。
て、1つのリニアソレノイドバルブから2つ以上の摩擦
係合要素へ油圧の供給を切換える技術が知られている。
この技術は、リニアソレノイドバルブにより調圧される
1つの制御バルブから出力される制御圧を、ON−OF
Fソレノイドバルブにより切換えられるシフトバルブを
介して複数の摩擦係合要素に供給する構成を有する油圧
制御装置であり、達成する変速段に応じてシフトバルブ
を切換えることでリニアソレノイドバルブによって係合
・非係合が制御される摩擦係合要素が切換わる。
の構成は、制御部が断線して各ソレノイドバルブの通電
制御が行われなくなった場合には、断線後に変速段を切
替えることができない構成である。したがって、車両の
走行状況が変化するような場合、例えば、高速道路を降
りてから一般道路を走行する場合や、上り坂から下り坂
へ変化する道路を走行する場合等は、常に同じ変速段で
走行するには不十分である。
く、シフトバルブを介して制御バルブから複数の摩擦係
合要素への制御圧の供給を行う自動変速機の油圧制御装
置において、通電制御を行う制御部の断線時に適切な変
速段で走行することが可能な自動変速機の油圧制御装置
を提供することを技術的課題とする。
に請求項1の発明は、エンジンにより駆動されるオイル
ポンプと、オイルポンプからの油圧を制御圧として出力
する制御バルブと、制御バルブからの制御圧に応じて係
合・非係合が制御されるとともに係合・非係合の組合せ
により複数の変速段を達成する複数の摩擦係合要素と、
油圧の供給に応じて制御圧が供給される摩擦係合要素を
切替可能なシフトバルブと、電気信号に基づいてシフト
バルブの切替え及び制御バルブから出力される制御圧を
制御する制御部と、手動レバーの位置に連動して作動す
るマニュアルバルブと、シフトバルブとマニュアルバル
ブとの間に配設されるフェール機構とを有し、制御部の
断線時において、マニュアルバルブが第1位置のときに
は摩擦係合要素が第1の変速段を達成し、マニュアルバ
ルブが第2位置のときにはフェール機構の作用によりシ
フトバルブが切替わって摩擦係合要素が第2の変速段を
達成する自動変速機の油圧制御装置とした。
には、マニュアルバルブが第2位置にあるときにフェー
ル機構が作用してシフトバルブの切替が行われるので、
制御部の異常時であっても第1の変速段と第2の変速段
に任意に切替えることができる。したがって、車両の走
行状況の変化に応じて、適切な変速段を選択することが
できる。
バルブはオイルポンプからの油圧を利用して通電電流に
応じた油圧を出力する第1のソレノイドバルブからの油
圧に応じて制御圧を出力し、シフトバルブは、第2のソ
レノイドバルブの通電時には油圧が供給されて第1の変
速段を達成可能な摩擦係合要素に制御圧を供給し、第2
のソレノイドバルブの非通電時には油圧が供給されなく
なり第2の変速段を達成可能な摩擦係合要素に制御圧を
供給するように切替えられ、制御部は各種信号に応じて
第1のソレノイドバルブ及び第2のソレノイドバルブへ
の通電を制御し、マニュアルバルブは手動レバーに連動
してオイルポンプと制御バルブ或いはオイルポンプとシ
フトバルブとの連通を切替可能であり、フェール機構
は、第2のソレノイドバルブとマニュアルバルブの油空
間との間に配設され油圧室を有するフェールバルブと、
フェールバルブとマニュアルバルブの油空間との間に配
設されるアクチュエータとを備え、フェールバルブは、
油圧室に油圧が供給されないときにはオイルポンプから
の油圧を第2のソレノイドバルブ側に供給し、油圧室に
油圧が供給されるとオイルポンプと第2のソレノイドバ
ルブとを遮断するとともに第2のソレノイドバルブ側の
油圧を排出し、アクチュエータは、制御部が正常に機能
しているときにはマニュアルバルブの油空間とフェール
バルブの油圧室とを遮断し、制御部の断線時にはマニュ
アルバルブの油空間とフェールバルブの油圧室とを連通
すべく作動し、マニュアルバルブが第1位置のときには
オイルポンプとアクチュエータの間を遮断し、第2位置
のときにはオイルポンプとアクチュエータの間を連通す
る。
ンに連動して駆動するので、制御部が機能しない異常時
であっても、オイルポンプから出力される油圧は油圧制
御装置内に供給される。つまり、第1及び第2のソレノ
イドバルブが非通電状態となって制御バルブ及びシフト
バルブの制御が行われない状態になる。このとき、フェ
ール機構のアクチュエータが作動してマニュアルバルブ
の油空間とフェールバルブの油圧室とが連通する。この
状態でマニュアルバルブが第1位置のときには、オイル
ポンプから出力される油圧がマニュアルバルブの油空間
に供給される。油空間に供給された油圧はアクチュエー
タを介してフェールバルブの油圧室に供給される。これ
によってオイルポンプと第2のソレノイドバルブとが遮
断されて、第2のソレノイドバルブにはオイルポンプか
ら出力される油圧が供給されなくなる。これと同時に第
2のソレノイドバルブ側の油圧が排出されるので、第2
のソレノイドバルブを介してオイルポンプからシフトバ
ルブに供給されていた油圧が排出される。したがって、
シフトバルブは油圧が供給されていない状態となり、第
2の変速段を達成可能な摩擦係合要素に制御圧が供給さ
れる。この状態からマニュアルバルブが第1位置に変位
すると、マニュアルバルブの油空間とアクチュエータの
間が遮断される。したがってオイルポンプからの油圧は
フェールバルブの油圧室内に供給されなくなって、第2
のソレノイドバルブ側にオイルポンプからの油圧が供給
される。制御部の断線時では第2のソレノイドバルブが
非通電なので、オイルポンプから供給される油圧がシフ
トバルブに供給され、シフトバルブが切替わる。これに
よって第1の変速段を達成可能な摩擦係合要素に制御圧
が供給される。このように、制御部の断線時であっても
フェールバルブとアクチュエータの作動、及びマニュア
ルバルブの位置によって変速段を切替えることができる
ので、車両の走行状況の変化に応じて、適切な変速段を
選択することが可能になる。
づいて説明する。図1は本実施の形態に係る全体構成を
示す概略図、図2は本実施の形態における自動変速機1
0のスケルトン図、図3は本実施の形態における油圧回
路図を示す。
0の出力軸(図示省略)に接続される自動変速機10
と、図2のスケルトン図で示す自動変速機10に組み込
んだ油圧駆動式の5つの摩擦係合要素への油圧の供給お
よび排出を制御する図3の油圧回路図で示した油圧制御
部300と、この油圧制御部300内の複数のソレノイ
ドバルブの作動を制御する制御部としての電子制御部4
00等によって構成されている。本実施の形態では、油
圧制御部300と電子制御部400とで自動変速機の油
圧制御装置を構成するものとする。
の出力軸である入力軸11と、図示しない差動装置を介
して車軸に連結される出力軸12と、入力軸11と連結
するリングギヤを有する第1列のシングルピニオンプラ
ネタリギヤG1と、第2列のシングルピニオンプラネタ
リギヤG2及び第3列のシングルピニオンプラネタリギ
ヤG3を備え、第1の摩擦クラッチC1と、第2の摩擦
クラッチC2と、第3の摩擦クラッチC3と、第1の摩
擦ブレーキB1と、第2の摩擦ブレーキB2と、の5つ
の摩擦係合要素を備え、油圧制御部300および電子制
御部400により5つの摩擦係合要素への油圧の供給を
切換えて、前進6段後進1段の変速段を達成する。
て、図3の油圧回路図を用いて説明する。油圧制御部3
00は、オイルポンプ20と、ライン圧を生成するレギ
ュレータバルブ30と、ライン圧を減圧するモジュレー
タバルブ40と、図示しない手動レバーの操作によって
走行レンジの切換えを行うマニュアルバルブ50と、レ
ギュレータバルブ30を介してオイルポンプ20からの
油圧を利用して、通電電流に応じた調整圧を出力する第
1のソレノイドバルブであるリニアソレノイドバルブ6
0、70、80と、リニアソレノイドバルブ60、7
0、80から出力される調整圧を導入するとともに導入
した油圧に応じて出力する制御圧を生成する制御バルブ
90、100、110と、各制御バルブ90、100、
110から出力された制御圧を導入して摩擦係合要素の
2重係合を防止するための3つのフェールバルブ12
0、130、140と、フェールバルブ120、13
0、140を介して制御バルブ90、100、110か
ら出力された制御圧を導入するとともに供給される油圧
に応じて各摩擦係合要素への制御圧の供給を切換える5
つのシフトバルブ150、160、170、180、1
90と、通電電流に応じて各シフトバルブ150、16
0、170、180、190の位置を切換える第2のソ
レノイドバルブであるON−OFFソレノイドバルブ2
00、210、220と、ON−OFFソレノイドバル
ブ200、210、220とマニュアルバルブ50との
間に配設され、フェールバルブ250とアクチュエータ
260とからなるフェール機構とを備える。
って軸方向に作動させられるスプール50Aを有するス
プールバルブであり、手動レバーに連動してP(パーキ
ング)レンジ、R(レバース)レンジ、N(ニュートラ
ル)レンジ、D(ドライブ)レンジ、3レンジ、2レン
ジ及びL(ロー)レンジの7つのレンジに切替えられ、
各レンジでオイルポンプ20と制御バルブ90、オイル
ポンプ20とシフトバルブとの連通が切替えられる。ス
プール50Aの図3右端側には油圧が供給される油空間
50Bが形成される。また、マニュアルバルブ50はオ
イルポンプ20と連通するポンプ側ポート50bとアク
チュエータ260と連通するフェール側ポート50aを
有しており、Lレンジのときにフェール側ポート50a
とポンプ側ポート50bとを連通し、それ以外のレンジ
ではフェール側ポート50aとポンプ側ポート50bと
を遮断する。
レノイドバルブ200とマニュアルバルブ50のポート
50aとの間に配設され、油圧室250Bに供給される
油圧に応じて軸方向に変位するスプール250Aを有す
るスプールバルブである。油圧室250Bに油圧が供給
されない状態では、スプール250Aは図3左側の状態
となるように上方向に付勢されている。フェールバルブ
250には、オイルポンプ20と連通する第1ポート2
50aと、ON−OFFソレノイドバルブ200と連通
する第2ポート250bと、図示しないオイルパンに向
けて油を排出するドレンポート250dとが形成されて
おり、スプール250Aの位置によってこれら各ポート
の連通・遮断が切替えられる。
250の油圧室250Bとマニュアルバルブ50のポー
ト50aとの間に配設される。アクチュエータ260
は、通電時に油圧室250Bとポート50aを遮断し、
非通電時に油圧室250Bとポート50aを連通するこ
とで、出力する油圧を断続的に切換えることが可能な常
開のON−OFFソレノイドバルブであり、電子制御部
が正常に機能しているときには通電されている。
ノイドバルブとは、オイルポンプから出力される油圧
(オイルポンプから直接供給される油圧だけでなく、オ
イルポンプから別のバルブを介して出力される油圧も含
む)を利用して、通電電流に応じた連続的な調整圧を出
力することが可能なソレノイドバルブであり、ON−O
FFソレノイドバルブとは、通電・非通電に応じて出力
する圧力を断続的に切換えることが可能なソレノイドバ
ルブである。
ブ60、70、80の非通電状態では調整圧が最大とな
り、通電状態においては、通電電流が大きくなるにつれ
て調整圧が小さくなり、通電電流の最大値では調整圧が
制御バルブ90、100、110に供給されないように
構成されている。すなわち、リニアソレノイドバルブ6
0、70、80が非通電状態では制御バルブから出力さ
れる制御圧が最大で、通電状態では、リニアソレノイド
バルブ60、70、80への通電電流が小から大になる
につれて制御圧が小さくなり、通電電流の最大値では制
御圧が生成されないようになっている。また、ON−O
FFソレノイドバルブ200は、非通電状態で油圧をシ
フトバルブに供給し、通電状態ではシフトバルブには油
圧が供給されないように構成される常開弁であり、ON
−OFFソレノイドバルブ210、220は、通電状態
で油圧をシフトバルブに供給し、非通電状態ではシフト
バルブには油圧が供給されないように構成される常閉弁
である。尚、3つのリニアソレノイドバルブ60、7
0、80の他にリニアソレノイドバルブ230を備える
が、このリニアソレノイドバルブ230はトルクコンバ
ータ2のロックアップを制御するためのロックアップ制
御バルブ240への調整圧を生成するものである。
タを備えていて、エンジン500の出力軸の回転数Ne
を検出するエンジン回転数センサ(Neセンサ)41、
自動変速機10の入力軸11の回転数Ntを検出する入
力軸回転数センサ(Ntセンサ)42、自動変速機10
の出力軸12の回転数(当該車両の車速に相当する)N
oを検出する出力軸回転数センサ(Noセンサ)43、
エンジン500のスロットル開度(エンジン負荷に相当
する)θを検出するスロットル開度センサ(θセンサ)
44、運転者の操作による手動レバー(図示せず)の位
置を検出するポジションセンサ45にそれぞれ接続され
ている。そして、これらセンサの出力に基づいて所望の
変速段となるように各リニアソレノイド60、70、8
0およびON−OFFソレノイド200、210、22
0への通電を制御する。
係合要素の係合・非係合及び変速段の関係を、図4に示
す。
0の断線時について説明する。この説明では、電子制御
部400の断線前の状態でマニュアルバルブがDレンジ
に位置するとともに、変速段が5速で定常走行中のとき
の場合について説明する。
ノイドバルブ200、220が非通電状態、ON−OF
Fソレノイドバルブ210が通電状態であり、これによ
って各シフトバルブ150、160、170、180及
び190が図3右側の状態である。また、制御バルブ9
0からの制御圧が第1の摩擦クラッチC1を係合させな
い程度の油圧となるようにリニアソレノイドバルブ60
への通電が行われるとともに、制御バルブ100、11
0からの制御圧が第2の摩擦クラッチC2、第3の摩擦
クラッチC3をそれぞれ係合させるのに充分な油圧とな
るようにリニアソレノイドバルブ70、80が非通電と
なっている。これにより、制御バルブ100からの制御
圧がフェールバルブ130、120を介してシフトバル
ブ190に供給されて第3の摩擦クラッチC3が係合す
る。また、制御バルブ110からの制御圧がシフトバル
ブ150、160を介してシフトバルブ170に供給さ
れて第2の摩擦クラッチC2が係合する。したがって、
5速が達成される。
線すると、リニアソレノイドバルブ60、70及び8
0、ON−OFFソレノイドバルブ200、210及び
220が全て非通電状態になる。すなわち、上記の5速
の状態からはリニアソレノイドバルブ60が通電から非
通電に切替わるとともに、ON−OFFソレノイドバル
ブ210が通電から非通電に切替わる。これによって、
シフトバルブ160、170及び180が図3右側から
図3左側の状態に移行するとともに、制御バルブ90か
らの制御圧が摩擦係合要素を係合させるのに充分な油圧
になってフェールバルブ120及び130が図3左側の
状態に移行して、制御バルブ90及び100からの制御
圧を遮断する。電子制御部400の断線時であってもオ
イルポンプ20はエンジンの駆動に伴って駆動してお
り、制御バルブ110からの制御圧がシフトバルブ15
0、160から再びシフトバルブ150を介してシフト
バルブ170に供給されて、第1の摩擦ブレーキB1が
係合する。マニュアルバルブ50が2、3あるいはDレ
ンジにあるときには、ポート50bとポート50cとが
連通されているので、オイルポンプ20から出力される
油圧は、マニュアルバルブ50内に導入されてから、シ
フトバルブ150を介してシフトバルブ170に供給さ
れ、第2の摩擦クラッチC2が係合する。したがって、
6速が達成される。尚、電子制御部400の断線時には
アクチュエータ260が非通電されてマニュアルバルブ
50のポートaとフェールバルブ260の油圧室250
Bとが連通するが、マニュアルバルブ50のスプール5
0AがLレンジ以外ではポンプ側ポート50bとフェー
ル側ポート50aが遮断されているので、油圧室250
Bにはオイルポンプ20からの油圧が供給されずにフェ
ールバルブ250は図3左側の状態となっている。した
がって、オイルポンプ20からの油圧はフェールバルブ
250の第1ポート250a、第2ポート250bを介
してON−OFFソレノイドバルブ200側に供給され
る。尚、電子制御部400の断線時には、アクチュエー
タ260への通電が行なわれなく成り、通電状態から非
通電状態へ切替わる。
で6速走行中の状態から、手動レバーを操作してLレン
ジとすると、マニュアルバルブ50のスプール50Aが
Lレンジの位置へ移行し、ポンプ側ポート50bとフェ
ール側ポート50aとが連通する。オイルポンプ20か
らの油圧はポンプ側ポート50bを通じて、フェール側
ポート50aを介してアクチュエータ260に供給され
る。アクチュエータ260に供給された油圧はフェール
バルブ250の油圧室250Bに供給され、スプール2
50Aが変位してフェールバルブ250は図3右側の状
態に切替わり、第1ポート250aと第2ポート250
bが遮断されるとともにポート250bとドレンポート
250dとが連通する。したがって、ON−OFFソレ
ノイドバルブ200にはオイルポンプ20からの油圧が
供給されなくなり、シフトバルブ150及び190が図
3左側の状態に移行する。このときには、制御バルブ9
0からの制御圧がフェールバルブ120、シフトバルブ
150を介してシフトバルブ170に供給されて、第1
の摩擦ブレーキB1が係合する。このとき、フェールバ
ルブ120が図3右側の状態に移行することで制御バル
ブ90からの制御圧が遮断されるとともに、制御バルブ
110からの制御圧がシフトバルブ150を介してシフ
トバルブ180に供給されて、第1の摩擦クラッチC1
を係合する。したがって、2速が達成される。
おける電子制御部400の断線時について説明したが、
5速以外の前進変速段で走行中の場合であっても、電子
制御部400の断線時には上述と同様に2速あるいは6
速が選択的に達成されるものであり、説明を省略する。
では、電子制御部400の断線時に、手動レバーがLレ
ンジにある場合には2速が達成され、それ以外の前進走
行レンジ(2レンジ、3レンジ及びDレンジ)にあると
きには6速が達成されるので、運転者は走行状態や走行
負荷に応じてマニュアルバルブ50を切換えることで2
速或いは6速で走行することが可能になる。したがっ
て、車両の積載量が多い場合や上り坂等の低速段での走
行を要する場合にはマニュアルバルブ50を切替えてL
レンジにし、高速道路を走行中等の高速段での走行を要
する場合にはマニュアルバルブ50を切替えて2レン
ジ、3レンジ或いはDレンジに切替えることで、必要に
応じた適切な走行が可能になる。
の第1位置は、本実施の形態における2レンジ、3レン
ジ及びDレンジのときに相当し、第2位置はLレンジの
ときに相当する。また、請求の範囲における第1の変速
段は、6速に相当し、第2の変速段は2速に相当する。
たが、本発明は上述した実施の形態に限定される意図は
なく、例えば、リニアソレノイドバルブが非通電のとき
に制御バルブからの制御圧が摩擦係合要素に供給されな
いような形式のものを用いたり、変速段が前進6段以外
の自動変速機に適用する等、本発明の主旨に沿った形態
のものであればどのような制御装置であってもよい。
成を示す概略図である。
ルトン図である。
を示す図である。
係を示す図である。
のソレノイドバルブ) 90、100、110・・・制御バルブ 150、160、170、180、190・・・シフト
バルブ 200、210、220・・・ON−OFFソレノイド
バルブ(第2のソレノイドバルブ) 250・・・フェールバルブ 260・・・アクチュエータ 300・・・油圧制御部 400・・・電子制御部(制御部) C1、C2、C3、B1、B2・・・摩擦係合要素
Claims (4)
- 【請求項1】 エンジンにより駆動されるオイルポンプ
と、 該オイルポンプからの油圧を制御圧として出力する制御
バルブと、 該制御バルブからの制御圧に応じて係合・非係合が制御
されるとともに係合・非係合の組合せにより複数の変速
段を達成する複数の摩擦係合要素と、 油圧の供給に応じて前記制御圧が供給される摩擦係合要
素を切替可能なシフトバルブと、 電気信号に基づいて前記シフトバルブの切替え及び前記
制御バルブから出力される制御圧を制御する制御部と、 手動レバーの位置に連動して作動するマニュアルバルブ
と、 前記シフトバルブと前記マニュアルバルブとの間に配設
されるフェール機構と、を有し、 前記制御部の断線時において、前記マニュアルバルブが
第1位置のときには前記摩擦係合要素が第1の変速段を
達成し、前記マニュアルバルブが第2位置のときには前
記フェール機構の作用により前記シフトバルブが切替わ
って前記摩擦係合要素が第2の変速段を達成することを
特徴とする自動変速機の油圧制御装置。 - 【請求項2】 前記制御バルブは、オイルポンプからの
油圧を利用して通電電流に応じた油圧を出力する第1の
ソレノイドバルブからの油圧に応じて制御圧を出力し、 前記シフトバルブは、第2のソレノイドバルブの通電時
には油圧が供給されて前記第1の変速段を達成可能な摩
擦係合要素に制御圧を供給し、第2のソレノイドバルブ
の非通電時には油圧が供給されなくなり前記第2の変速
段を達成可能な摩擦係合要素に制御圧を供給するように
切替えられ、 前記制御部は、各種信号に応じて前記第1のソレノイド
バルブ及び第2のソレノイドバルブへの通電を制御し、 前記マニュアルバルブは、手動レバーに連動して前記オ
イルポンプと前記制御バルブ或いは前記オイルポンプと
前記シフトバルブとの連通を切替可能であり、 前記フェール機構は、前記第2のソレノイドバルブと前
記マニュアルバルブの油空間との間に配設され油圧室を
有するフェールバルブと、該フェールバルブと前記マニ
ュアルバルブの油空間との間に配設されるアクチュエー
タとを備え、 前記フェールバルブは、油圧室に油圧が供給されないと
きにはオイルポンプからの油圧を前記第2のソレノイド
バルブ側に供給し、前記油圧室に油圧が供給されるとオ
イルポンプと第2のソレノイドバルブとを遮断するとと
もに第2のソレノイドバルブ側の油圧を排出し、前記ア
クチュエータは、前記制御部が正常に機能しているとき
には前記マニュアルバルブの油空間と前記フェールバル
ブの油圧室とを遮断し、前記制御部の断線時には前記マ
ニュアルバルブの油空間と前記フェールバルブの油圧室
とを連通すべく作動し、 前記マニュアルバルブが第1位置のときにはオイルポン
プとアクチュエータの間を遮断し、第2位置のときには
オイルポンプとアクチュエータの間を連通することを特
徴とする、請求項1に記載の自動変速機の油圧制御装
置。 - 【請求項3】 前記マニュアルバルブの第1位置は、手
動レバーが通常走行レンジにあるときの位置であり、第
2位置は手動レバーが低速走行レンジにあるときの位置
であり、前記第1の変速段は前記第2の変速段より高速
側の変速段であることを特徴とする、請求項1あるいは
請求項2に記載の自動変速機の油圧制御装置。 - 【請求項4】 前記フェールバルブは、油圧室に供給さ
れる油圧に応じて変位するとともに、第2の変速段を達
成可能な位置に向けて付勢されるスプールを有するスプ
ールバルブであることを特徴とする、請求項2あるいは
請求項3に記載の自動変速機の油圧制御装置。
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JP2000196033A JP4461579B2 (ja) | 2000-06-29 | 2000-06-29 | 自動変速機の油圧制御装置 |
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JP2000196033A JP4461579B2 (ja) | 2000-06-29 | 2000-06-29 | 自動変速機の油圧制御装置 |
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JP4461579B2 JP4461579B2 (ja) | 2010-05-12 |
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JP (1) | JP4461579B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2843434A1 (fr) * | 2002-08-09 | 2004-02-13 | Toyota Motor Co Ltd | Dispositif et procede de commande de pression hydraulique destines a une transmission automatique de vehicule |
-
2000
- 2000-06-29 JP JP2000196033A patent/JP4461579B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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FR2843434A1 (fr) * | 2002-08-09 | 2004-02-13 | Toyota Motor Co Ltd | Dispositif et procede de commande de pression hydraulique destines a une transmission automatique de vehicule |
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