JP2002013219A - 家屋の換気システム - Google Patents

家屋の換気システム

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JP2002013219A
JP2002013219A JP2000362773A JP2000362773A JP2002013219A JP 2002013219 A JP2002013219 A JP 2002013219A JP 2000362773 A JP2000362773 A JP 2000362773A JP 2000362773 A JP2000362773 A JP 2000362773A JP 2002013219 A JP2002013219 A JP 2002013219A
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air
intake
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Toshiyuki Suzuki
敏行 鈴木
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NIIGATA SYSTEM DESIGN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高気密高断熱工法と称される家屋の熱効率に
優れた室内換気システムを提供する。 【解決手段】 小屋裏空間を断熱層で上下二分し、且つ
家屋外壁の内部空間を断熱壁面で室内側壁空間と外壁側
空間に分離し、外壁側空間Gと小屋裏屋根側空間Dとを
連通する第一通気路と、室内側壁空間Fと家屋内の仕切
壁内空間とで室内換気用の第二通気路とを形成し、上部
屋根側空間の排気をなす開閉可能な第一排気部8と、室
内空気の排気を行う第二排気部9を設け、夏季には第一
通気路が建物冷却作用を行い、冬季は第一通路が換気予
熱作用を行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高気密高断熱工法を採
用した住宅用家屋の換気システムに関するものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】冷暖房の
熱効率向上の為に、所謂高気密高断熱工法と称される家
屋の建築手法が知られている。これらの家屋は、所定の
断熱構造を組み込み、且つ家屋の内外の自然換気をでき
るだけ抑え、家屋内が気密状態となるように建築してい
るものである。断熱構造並びに気密状態とするのは、外
壁部分と基礎部分と屋根部分とを含めた家屋全体の場合
もあるし、特に小屋裏を残して天井面で断熱遮断する場
合もある。更に床面で断熱遮断して、床下空間は自然換
気を行う場合もある。
【0003】ところでこれらの高気密高断熱工法を採用
した場合には、当然室内換気が必要であり、換気を行う
と冷暖房効率が低下するという逆効果が生ずる。そこで
換気を最小限とすると新築時の木材に含まれている水分
による湿気や、生活によって発生する室内湿気が充分に
排出されないことになり、壁面内に結露が生ずる。この
ため従来より、壁面内を換気通路として壁面内での結露
発生を防止することが提案されている(特開平6−23
75号、同11−81509号など)。
【0004】しかし前記の提案は、季節対応の換気につ
いては考慮されていない。本発明は、特に換気効率並び
に熱効率を考慮して冬季と夏季の換気手段を変更する新
規な換気システムを提案したものである。
【0005】
【課題を解決する手段】本発明に係る家屋の換気システ
ムは、家屋の小屋裏空間を下部の室内側空間と上部の屋
根側空間とに仕切断熱層で分離して、上部屋根側空間に
開閉可能な第一排気部を設け、家屋外壁の内部空間を、
断熱壁面で室内側壁空間と外壁側空間に分離し、外壁側
空間と小屋裏屋根側空間とを連通させて第一通気路を形
成し、前記室内側壁空間と家屋内の仕切壁内空間とで室
内換気用の第二通気路を形成する共に、室内空気の排気
を行う第二排気部を設け、第二通気通路に換気用空気を
供給する供給部を、小屋裏屋根側空間からの換気用空気
の取り入れをなす冬季吸気部と、外気から取り入れる夏
季吸気部とで構成すると共に、前記両吸気部の吸気切り
替え機構を設け、供給部と第二通気路と第二排気路の通
気路に強制通気機構を設けて室内強制換気を行うと共
に、夏季に冬季吸気部を遮断して夏季吸気部による外気
取り入れを行い、且つ小屋裏上部空間の第一排気部を開
放し、冬季には第一排気部を閉じ夏季吸気部を遮断して
冬季吸気部による換気用空気取り入れを行うことを特徴
とするものである。
【0006】而して夏季は、供給路に設けた切り替え機
構を夏季設定として外気を取り入れ、第二通気路から室
内に入り、更に室内から第二排気部を通って外気に排出
される。特に夏季に高温となる小屋裏上部空間は、第一
通気路に空気が導入され第一排気部から排気されるの
で、外壁並びに屋根に対する直射日光による室内温度上
昇に対する影響を極力抑えてなる。
【0007】冬季は、夏季吸気部を遮断し、冬季吸気部
から外気を導入するもので、導入外気は、第一排気部の
閉止で、第一通気路を介しての室内供給用空気の外気導
入となり、外壁並びに屋根への日光照射によって暖めら
れている箇所を通過することで、熱効率を高めることが
できる。
【0008】
【発明の実施形態】次に本発明を実施する家屋について
説明すると、基本的には所謂高気密高断熱工法によって
建築した住宅で、室内高気密とする範囲については、床
下空間Aと、室内空間Bと、小屋裏下部空間Cである。
即ち基礎1は、基礎立ち上がり部分(又は土台取付箇
所)11に屋外との換気部を設けずに床下基礎面12と
で断熱密閉空間を構成するようにし、土台取付箇所及び
束石部上に建物を建築するものである。また特に床下空
間Aには、高湿度の際には空気中の水分を吸収し、乾燥
時には水分を自然に放出する活性炭その他の材料で構成
した調湿材13を配置しておく。
【0009】屋外Eとの境界壁となる外壁部2の構造
は、図3に例示するとおり、柱21の外壁側に密閉用と
して作用し且つ耐力壁となるように構造合板22を釘着
し、更に構造合板22の外側に桟材23を介して外壁材
24を張設する。そして室内側は、石膏ボート25また
は室内側壁板を柱に止着し、構造合板22と石膏ボート
25の空間Fに断熱材(現場発泡ウレタン)26を組み
込み、断熱材26の室内側空間を外壁側(外壁材24
側)空間と気密遮断をなして、室内側壁空間Fと外壁側
空間(外壁材24の裏面空間)Gを形成する。
【0010】そして室内側壁空間Fは床下空間Aと連通
して第二通気路の一部を構成して、室内空間Bとが連通
する換気口27を設ける。また外壁側空間Gは、後述す
る小屋裏空間の屋根側空間Dに連通させて第一通気路を
構成してなる。
【0011】建物内を仕切る内壁部3は、前記外壁部2
と同様に、必要に応じて耐力壁とするが仕切壁内空間H
を有する構造とし、仕切壁内空間Hが換気通路となり床
下空間A並びに室内空間Bと連通するようにし、室内側
には適宜な換気口31を設ける。
【0012】また天井部4は、室内空間Bと後述する小
屋裏下部空間Cとの空気流通路となる換気部41を設け
てなる。更に小屋裏空間は、仕切断熱層5を以て下部空
間(室内側空間)Cと上部空間(屋根側空間)Dとに分
離し、下部空間Cは、床下空間A並びに室内空間Bと同
様に高断熱高気密空間とする。
【0013】本発明は、前記の建物に換気システムを組
み込むもので、同システムは、建物内に空気を導入する
供給部と、建物を覆う空気層の流れ制御を行う第一排気
部と、建物内空気を排出する第二排気部とで構成され
る。
【0014】<第一実施形態> 図1乃至3は本発明の
第一実施形態を示すもので、第一実施形態の供給部7
は、作動部71、夏季吸気部72、冬季吸気部73、放
出部74から構成され、作動部(強制通気機構)71
は、吸気動作を行うファンを備えると共に、夏季吸気と
冬季吸気を選択して両者の切り替えを行う(切り替え機
構は図示せず)。
【0015】夏季吸気部72は、地表から所定の高さ
(0.7〜1.5m程度)の屋外空気を取り入れ、前記
作動部71に連結してなる管路を備えたものである。ま
た冬季吸気部73は、小屋裏の上部空間Dに吸気口73
1を有し、小屋裏の下部空間Cに設置した熱交換器73
2を通過する管路733を備えてなる。更に放出部74
は、作動部71の作動で吸気した外気を床下空間Aに放
出する管路で構成される。
【0016】第一排気部8並びに第二排気部9は、停止
稼働制御を可能とした排気ファンからなり、小屋裏の上
下部各空間の空気を屋外に排出するように設けてなるも
ので、第一排気部8は、上部空間Dに設け、第二排気部
9は下部空間Cに設けたものである。
【0017】而して前記の構造の建物における換気動作
について説明すると、夏季においては、強制吸気強制排
気であり、作動部71の切り替え弁によって冬季吸気部
73による外気取り入れは遮断し、前記作動部71の吸
気動作によって、夏季吸気部72を介して外気が導入さ
れる。即ち地面から所定高さの湿度の低い箇所から空気
を導入し、当該導入空気は、第二通気路(放出部74→
床下空間A→室内側壁空間Fや仕切壁内空間H→各換気
口27,31)を通過して室内空間Bに流れ込み、室内
空間Bの空気は天井換気口41から小屋裏下部空間Cに
流れ、第二排気部9の強制排気によって屋外に排出され
る。
【0018】更に前記の室内換気と同時進行で、第一排
気部8を動作させる。第一排気部8の動作によって、外
壁側空間(外壁材裏面)Gと小屋裏上部空間Dが通気路
(第一通気路)を構成し、外気が同空間内に導入される
と共に、強制排気されることによって、日光直射によっ
て表面温度が上昇する外壁材24及び屋根6を裏面側か
ら冷却することになり、室内冷房の熱効率を高めるもの
である。
【0019】尚前記の第一排気部8による強制排気は、
必ずしも連続作動に限定されるものではなく、夜間など
の外気温が低下する際や、自然対流による冷却効果が望
める場合には、第一排気部8による自然排気を採用して
も良い。
【0020】従って夏季においては、湿気の少ない地表
から所定高さの外気を導入すると共に、強制吸排気とし
て、新鮮な外気の室内への取り入れを行い、快適性を確
保してなるものである。而も小屋裏空間を断熱層5で上
下に二分したものであるから、屋根に対する直射日光に
よって小屋裏空間の温度が上昇するが、小屋裏下部空間
Cが介在することで室内空間Bへの影響を少なくし、更
に第一排気部の作動によって、小屋裏上部空間Dや外壁
内の外壁側空間の温度上昇を抑えることができる。
【0021】冬季においては、夏季吸気部72を遮断
し、冬季吸気部73から外気を導入する。即ち作動部7
1を動作させると、小屋裏上部空間Dの吸気口731か
ら換気用空気が導入され、下部空間Cに設置した熱交換
器732を通り、作動部71を通って床下空間Aに放出
される。床下空間Aに放出された導入空気は、夏季と同
様に、室内側壁空間Fや仕切壁内空間Hを通過して、各
換気口27,31から室内空間Bに流れ込み、室内空間
Bの空気は天井換気口41から小屋裏下部空間Cに流
れ、第二排気部9から屋外に排気される。尚第二排気部
9による排気は、必ずしも強制排気とせずに自然排気に
よって屋外に排出しても良い。
【0022】前記の冬季の換気システムでは、外気を直
接取り入れるのではなく、小屋裏上部空間Dからの排気
を遮断することで、換気用空気の導入は、直射日光を受
ける外壁材24や屋根6の裏面空間となる外壁側空間G
並びに小屋裏上部空間Dで構成される第一通気路を通過
してなされるので、外気が多少暖められて導入されるこ
とになり、暖房効率を向上させることになる。
【0023】また冬季は、室内暖房を行っているもの
で、室内空間Bからの排出は当然暖房によって暖められ
た空気が排出され、小屋裏空間Cには、暖めれた空気が
ゆっくりと流れることになる。従って外気の導入に際し
て、前記熱交換器732の通過によって導入空気が暖め
られ、熱効率の改善となる。尚本発明は前記熱交換器7
32を省略しても良い。
【0024】<第二実施形態> 図4乃至8は本発明の
第二実施形態を示すもので、第二実施形態は、前記第一
実施形態において、室内換気手段と、供給部7aと、各
排気部8a,9aを変更したもので、室内換気手段は、
前記第一実施例の換気口27の他、図7,8に示す窓際
換気口28を形成したものである。
【0025】窓際換気口28は、窓Iの内側に室内側壁
空間Fと連通した放出口281を穿設形成し、更に当該
放出口281を上方から覆い、窓側に吹き出し口282
が形成されるように取り付けたカバー部材283とで構
成される。
【0026】従って室内空間Bに対しての換気供給は、
換気口27の他に窓際換気口28からも行われると共
に、窓際換気口28からの供給空気は、窓Iに向けて吹
き出すことになり、窓Iの結露を防止する作用を行う。
【0027】また第二実施形態の供給部7aは、ボック
ス本体内に作動部71aと切り替え部75aと清浄機構
部76aを組み込み、夏季吸気部72aと冬季吸気部7
3aと放出部74とを接続したものである。
【0028】作動部(強制通気機構)71aは、吸気動
作を行うファンを備えて放出部74と接続してなり、切
り替え部75aは、放出部74と反対側でボックス本体
と接続した夏季吸気部72aと冬季吸気部73aの各入
口に設けた開閉弁で、20〜23℃の動作を行う形状記
憶合金を利用して温度を基準とした自動開閉を行うよう
にしている。
【0029】また清浄機構部76は、吸気部72a,7
3aと放出部74との間に設けたもので、花粉除去など
のフィルター761、殺菌灯762、殺菌灯と対応する
光触媒フィルター763を備えてなる。
【0030】更に夏季吸気部72aは、前記第一実施形
態と同様に、地表から所定の高さ(0.7〜1.5m程
度)の屋外空気を取り入れ、前記作動部71に連結して
なる管路を備えたものである。また冬季吸気部73a
は、小屋裏の上部空間Dと下部空間Cとの間に通気口7
34を設け、前記下部空間Cに吸気口731aを有して
なる。
【0031】小屋裏上部空間D内の空気を外気に放出す
る第一排気部8aは、形状記憶合金で動作制御される開
閉ガラリで、20〜23℃での温度に基づく自動開閉を
行うようにしたもので、低温時は閉塞し、高温時は開放
されるものである。
【0032】第二排気部9aは、室内の換気口41と接
続した排気管91をチャンバー92に集合し、チャンバ
ー92から排気ファン(強制通気機構)93による集合
強制排気を行うようにしたものである。
【0033】而して前記第二実施形態の換気動作につい
て説明すると、基本的に第一実施形態と同様で、切り替
え部75aの自動切り替えによって夏季冬季の換気経路
の変更を行っているものである。
【0034】具体的には、夏季において、第一排気部8
aが開放して、第一通気路(外気→外壁側空間G→小屋
裏上部空間D→第一排気部8a→外気)の自然対流通気
で、直射日光によって表面温度が上昇する外壁材24及
び屋根6を裏面側から冷却することになり、室内冷房の
熱効率を高める。室内Bへの換気は、夏季吸気部72a
からの外気取り入れを行い、所定の清浄過程をへて第二
通気路(放出部74→床下空間A→室内側壁空間Fや仕
切壁内空間H→各換気口27,31,28)を通過し
て、所定の調湿、冷却がなされて各室内Bに供給され
る。そして室内Bの排出は、第二排気部9aによる集合
強制排気によって行われる。
【0035】冬季においては、夏季吸気部72aを遮断
し、冬季吸気部73aから外気を導入すると共に、第一
排気部8aが閉塞される。このため冬季では、第一通気
路を通過して小屋裏上部空間Dに導入された空気を、通
気口734から小屋裏下部空間Cに導き、更に冬季吸気
部73aに導いて室内換気に使用するものである。
【0036】従って冬季においては、前記第一実施形態
と同様に、外気を直接取り入れるのではなく、第一通気
路を通過させて、外気を多少暖めて導入するものであ
り、暖房効率を向上させることになる。
【0037】前記の第二実施形態は、特に供給部7aに
清浄機構部76を組み込むことで、外気を直接室内に導
入せずに、花粉などの除去、ダイオキシンなどの汚染物
質の光分解等を行うものであり、更に集合排気により、
全室の適切な換気を効率的に行うようにし、更に夏季冬
季の切り替えに形状記憶合金を動作制御に採用して、大
気温度による自動切り替えを実現したものである。
【0038】<第三実施形態> 図9乃至11は本発明
の第三実施形態を示すもので、第二実施形態は、前記第
二実施形態と同様の室内換気手段を採用しているが、供
給部7bと、第二排気部9bを変更したもので、特に熱
交換器10の採用と、室内空気の循環使用を特徴とした
ものである。
【0039】熱交換器10は、交換空気の導入放出の動
力駆動を行う駆動機構(強制吸気機構と排気駆動機構を
備える)を備えているもので、小屋裏下部空間Cに設置
したものである。勿論設置位置に限定されるものではな
い。
【0040】第三実施形態の供給部7bは、前記第二実
施形態と同様に、小屋裏下部空間Ciに設置したボック
ス本体内に、切り替え部(温度を基準とした自動切り替
えを行う)75と清浄機構部76を組み込み、夏季吸気
部72bと冬季吸気部73bと放出部74bとを接続し
たもので、特に循環吸気部77を付設した点並びに作動
部を備えていない点で第二実施形態と相違する。
【0041】夏季吸気部72bは、小屋裏下部空間Cの
外側から外気を導入し、冬季吸気部73bは小屋裏上部
空間Dから換気用空気の導入を行っている。更に付設し
た循環吸気部77は、室内Bからの排気位置に設けた、
シャッター付きのパイプファン771と、ボックス本体
の吸気部導入箇所に接続した通気管772とで構成され
る。特に放出部74bから第二通気路への空気供給の途
中に、前記熱交換器10を介装してなる。
【0042】第二排気部9bは、前記第二実施形態と同
様に室内の換気口41と接続した排気管91をチャンバ
ー92に集合してなるが、チャンバー92からの排気を
熱交換器10を通過させて外気への放出を行うようにし
たものである。
【0043】而して第三実施形態の換気動作は、基本的
に第二実施形態と同様で、各形状記憶合金を採用した動
作制御に基づいて室内換気を行うもので、夏季におい
て、第一排気部8aが開放して、第一通気路(外気→外
壁側空間G→小屋裏上部空間D→第一排気部8a→外
気)の自然対流通気で、直射日光によって表面温度が上
昇する外壁材24及び屋根6を裏面側から冷却して室内
冷房の熱効率を高める。室内Bへの換気は、夏季吸気部
72bからの外気取り入れを行い、清浄化の後に熱交換
器10を通して第二通気路(放出部74→床下空間A→
室内側壁空間Fや仕切壁内空間H→各換気口27,3
1,28)へ送り込み、所定の調湿、冷却がなされて各
室内Bに供給される。
【0044】冬季においては、夏季吸気部72bを遮断
し、冬季吸気部73bから外気を導入すると共に、第一
排気部8aが閉塞される。このため冬季では、第一通気
路を通過して小屋裏上部空間Dに導入された空気を、更
に冬季吸気部73bに導いて室内換気に使用するもので
ある。
【0045】更に夏季、冬季に関わらず、室内Bの排出
は、第二排気部9bによる集合強制排気によって行われ
ると共に、熱交換器10を通過して外部に放出され、更
に室内排気の一部は、循環吸気部77によって清浄処理
されて再度室内換気に使用される。
【0046】従って前記第三実施形態供給部7bに清浄
機構部76を組み込むことで、換気の清浄化を図り、熱
交換器10の採用並びに循環吸気部77の付加によっ
て、換気の熱効率をより以上改善したものである。
【0047】尚本発明は、所謂高気密高断熱工法を採用
した住宅を対象としたものであるが、どの程度の高気密
高断熱を採用するかは問わないし、またその具体的構造
についても、本発明の換気システムが必要とする構造以
外は全く任意であり、前記実施形態には限定されない。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明は、高気密高断熱工
法を採用した住宅において、特に小屋裏空間を断熱層で
上下二分し、且つ家屋外壁の内部空間を断熱壁面で室内
側壁空間と外壁側空間に分離し、前記外壁側空間と小屋
裏屋根側空間とを連通する第一通気路と、室内側壁空間
と家屋内の仕切壁内空間とで室内換気用の第二通気路と
を形成し、上部屋根側空間の空気排出をなし且つ開閉可
能な第一排気部と、室内空気の排気を行う第二排気部を
設け、夏季には第一通気路が建物冷却作用を行い、冬季
は第一通路が換気予熱作用を行うようにした換気システ
ムで、夏季と冬季の換気を異ならせることで、直射日光
による建物への影響を、夏季には少なくし、冬季には有
効利用することで建物全体の換気熱効率を改善したもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態の夏季の換気流の説明
図。
【図2】同冬季の換気流の説明図。
【図3】同建物の外壁構造の説明図。
【図4】同第二実施形態の夏季の換気流の説明図。
【図5】同冬季の換気流の説明図。
【図6】同供給部の説明図。
【図7】同窓際換気口の説明図。
【図8】同カバー部材の斜視図。
【図9】同第三実施形態の夏季の換気流の説明図。
【図10】同冬季の換気流の説明図。
【図11】同供給部の説明図。
【符号の説明】
A 床下空間 B 室内空間 C 小屋裏室内側空間(小屋裏下部空間) D 小屋裏屋根側空間(小屋裏上部空間) E 屋外 F 室内側壁空間 G 外壁側空間 H 仕切壁内空間 I 窓 1 基礎 11 立ち上がり部分 12 床下基礎面 13 調湿材 2 外壁部 21 柱 22 構造合板 23 桟材 24 外壁材 25 石膏ボート 26 断熱材(現場発泡ウレタン) 27 換気口 28 窓際換気口 281 放出口 282 吹き出し口 283 カバー部材 3 内壁部 31 換気口 4 天井部 41 換気口 5 仕切断熱層 6 屋根 7,7a,7b 供給部 71,71a 作動部(強制吸気機構) 72,72a,72b 夏期吸気部 73,73a,73b 冬季吸気部 731,731a 吸気口 732 熱交換器 733 管路 734 通気口 74 放出部 75 切り替え部 76 清浄機構部 761 フィルター 762 殺菌灯 736 光触媒フィルター 77 循環吸気部 771 パイプファン 772 通気管 8,8a 第一排気部 9,9a,9b 第二排気部 91 排気管 92 チャンバー 93 排気ファン(強制通気機構) 10 熱交換器(強制通気機構)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家屋の小屋裏空間を下部の室内側空間と
    上部の屋根側空間とに仕切断熱層で分離して、上部屋根
    側空間に開閉可能な第一排気部を設け、家屋外壁の内部
    空間を、断熱壁面で室内側壁空間と外壁側空間に分離
    し、外壁側空間と小屋裏屋根側空間とを連通させて第一
    通気路を形成し、前記室内側壁空間と家屋内の仕切壁内
    空間とで室内換気用の第二通気路を形成する共に、室内
    空気の排気を行う第二排気部を設け、第二通気通路に換
    気用空気を供給する供給部を、小屋裏屋根側空間からの
    換気用空気の取り入れをなす冬季吸気部と、外気から取
    り入れる夏季吸気部とで構成すると共に、前記両吸気部
    の吸気切り替え機構を設け、供給部と第二通気路と第二
    排気路の通気路に強制通気機構を設けて室内強制換気を
    行うと共に、夏季に冬季吸気部を遮断して夏季吸気部に
    よる外気取り入れを行い、且つ小屋裏上部空間の第一排
    気部を開放し、冬季には第一排気部を閉じ夏季吸気部を
    遮断して冬季吸気部による換気用空気取り入れを行うこ
    とを特徴とする家屋の換気システム。
  2. 【請求項2】 夏季吸気部の外気取り入れを、地表面か
    ら所定の高さとした請求項1記載の家屋の換気システ
    ム。
  3. 【請求項3】 第一排気部を強制排気とした請求項1記
    載の家屋の換気システム。
  4. 【請求項4】 第二通気路として、天井内空間と、高気
    密とした床下空間とを連通して加え、第二排気部として
    小屋裏下部空間に強制排気機構を採用した請求項1乃至
    3記載の何れかの家屋の換気システム。
  5. 【請求項5】 床下空間間に調湿材を配置してなる請求
    項4記載の家屋の換気システム。
  6. 【請求項6】 吸気切り替え機構内に、フィルターと殺
    菌灯を内装してなる請求項1記載の家屋の換気システ
    ム。
  7. 【請求項7】 第一排気部に形状記憶合金による温度感
    知制御を行う自動開閉ガラリを採用し、供給部の吸気切
    り替え機構に、同様の形状記憶合金による自動切り替え
    弁を採用してなる請求項1記載の家屋の換気システム。
  8. 【請求項8】 第二排気部を、各室内からの排気管を集
    合させ、外気に強制排出してなる構成とした請求項6又
    は7記載の家屋の換気システム。
  9. 【請求項9】 第二通気路への供給路と、第二排気部の
    排気路との間に熱交換器を介設してなる請求項8記載の
    家屋の換気システム。
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