JPH11241849A - 換気システム - Google Patents

換気システム

Info

Publication number
JPH11241849A
JPH11241849A JP10042178A JP4217898A JPH11241849A JP H11241849 A JPH11241849 A JP H11241849A JP 10042178 A JP10042178 A JP 10042178A JP 4217898 A JP4217898 A JP 4217898A JP H11241849 A JPH11241849 A JP H11241849A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
temperature
indoor
exhaust
control device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10042178A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Hayashi
林  哲也
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP10042178A priority Critical patent/JPH11241849A/ja
Publication of JPH11241849A publication Critical patent/JPH11241849A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ventilation (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)
  • Building Environments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶えず屋内の環境が快適になる換気システム
を提供すること。 【解決手段】 屋外の空気を温度調節して屋内に供給す
る給気手段31を備えた温度調節装置3と、屋内の空気
を屋外に排出する排気装置2とからなる換気システムで
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の換気システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅等の換気は、屋根、壁、窓等
の適宜場所に排気口を、又、床下に給気口をそれぞれ設
けていて、屋内の空気の温度が外気より高くなって軽く
なると、屋内の空気が上昇して排気口より排気される結
果、床下の給気口より給気されるというように自然に換
気できる構造と、排気装置や給気装置を設けていて強制
的に換気する構造の2種類ある。
【0003】例えば、特公平5−43816号公報(以
後従来例1と称する)には、外装に外壁本体内と連通す
る開口を設け、この開口に通気部材を装着した排気口を
設けた構造が記載されている。又、実公昭58−992
5号公報(以後従来例2と称する)には屋根の棟部に排
気口を設けた構造が記載されている。
【0004】又、特公平5−53904号公報(以後従
来例3と称する)には、天井裏に排気口を設け、床下に
給気口を設けた構造が記載されている。更に、この排気
口に強制的に排気する排気装置を設けた構造も記載され
ている。又、特開平4−268138号公報(以後従来
例4と称する)には排気口から強制的に排気される空気
と給気口から強制的に給気される空気とが途中で熱交換
されるようになされた構造が記載されている。
【0005】一方、住宅の中を快適な温度湿度に保つた
めに、最近、暖房装置や冷房装置等の温度調節装置や、
湿度調節装置や、加湿装置等が用いられている。この際
使用する暖房装置の多くは、灯油等の燃料を燃やした
り、電熱で発生する熱で屋内を温めるものである。又、
冷房装置の多くは、冷凍機で冷却した冷媒をパイプの中
を通過させ、このパイプに屋内の空気を当てて再び屋内
に戻すものである。又、湿度調節装置の多くは、空気を
一旦冷房装置で冷却して湿気を取り去った後に加熱して
元の温度に戻す方法で湿気を取り去るものである。又、
加湿装置の多くは、水を電熱等で沸騰させて空気中の湿
気を増加させるものである。従って、この暖房装置や冷
房装置等の温度調節装置、湿度調節装置、加湿装置等で
は換気を行うことができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
1、従来例2、従来例3の排気装置を設けないもので
は、換気が気温と室温の差や風等の自然条件によって行
われるために、これ等の条件が異なると必然的に換気量
が異なる。従って、換気量が過度になったり不足する等
の問題がある。特に、最近の住宅では、温度調節装置、
湿度調節装置、加湿装置等を用いて屋内を快適な条件に
保つために、各部屋が気密になっているので、自然条件
が悪い場合には、換気が不十分になることがあり、危険
である。
【0007】従来例3の排気装置が取り付けられたもの
や、従来例4では、換気装置で強制的に換気されるの
で、自然条件によって換気量が異なることはないが、換
気が強過ぎると、夏期や冬期等では、屋内に設置してい
る温度調節装置、湿度調節装置、加湿装置等の負荷が増
加する。従って、通常、この換気はできるだけ少量にし
ている。そのために、例えば、屋内で料理する時などで
ガス等を大量に燃焼させたり、冬期に急に寒くなり灯油
等を予想以上に燃焼させて排気装置や換気装置で換気さ
れる限度以上に炭酸ガス等の汚染空気や水蒸気等が多量
に発生する場合には、十分換気されないことがある。
【0008】そこで、本発明の目的は、絶えず屋内の環
境が快適になる換気システムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題を解決
し、上記目的を達成するためになされたものであって、
請求項1記載の発明は、屋外の空気を温度調節して屋内
に供給する給気手段を備えた温度調節装置と、屋内の空
気を屋外に排出する排気装置とからなるものである。即
ち、この請求項1記載の発明は、温度調節装置の排気手
段を他の排気装置の排気手段に分担させたものである。
【0010】請求項2記載の発明は、屋外の空気を温度
調節して屋内に供給する給気手段と屋内の空気を屋外に
排出する排気手段を備えた温度調節装置と、屋内の空気
を屋外に排出する排気装置とからなるものである。即
ち、この請求項2記載の発明は、温度調節装置の給排気
手段のなかの排気手段の一部を他の排気装置に分担させ
たものである。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の発明において、排気装置が汚染空気・水蒸
気発生室に設置され、温度調節装置が居室に設置されて
いるものである。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項2または請
求項3記載の発明において、温度調節装置の給気手段の
吹出口と排気手段の吸込口とが離れた位置に設けられて
いるものである。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項2または請
求項3記載の発明において、温度調節装置の給気手段の
吹出口又は排気手段の吸込口が移動可能になされている
ものである。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項1〜請求項
5のいずれかに記載の発明において、屋外の空気を屋内
に大量に供給する急速給気手段と屋内の空気を屋外に大
量に排出する急速排気手段を備えた急速換気装置が設け
られているものである。
【0015】請求項7記載の発明は、請求項1〜請求項
6のいずれかに記載の発明において、部屋の空気を循環
させる循環用送風機が設けられているものである。
【0016】請求項8記載の発明は、請求項6または請
求項7記載の発明において、温度調節装置と排気装置と
急速換気装置とからなる3つの装置のうちで任意の2以
上の装置を選んで作動させることができるものである。
【0017】請求項9記載の発明は、請求項6〜請求項
8のいずれかに記載の発明において、急速換気装置の急
速給気手段や温度調節装置の給気手段で給気する給気量
が、急速換気装置の急速排気手段や温度調節装置の温度
調節装置の排気手段で排気する排気量と排気装置の排気
量の合計にほぼ等しくなされているものである。即ち、
この請求項9記載の発明は、排気装置の排気量を一定に
保ったまま、急速換気装置や温度調節装置の急速排気手
段や排気手段の排気量に差を設けて、排気装置方向への
空気の流れを一定にするものである。
【0018】請求項10記載の発明は、請求項6〜請求
項9のいずれかに記載の発明において、屋内温度検知手
段と外気温度検知手段とが設けられていて、屋内温度が
所定温度以上になり、且つ、(屋内温度−外気温度)が
一定以上になると、急速換気装置を自動的に稼働させる
自動稼働装置が取り付けられているものである。
【0019】請求項11記載の発明は、請求項6〜請求
項10のいずれかに記載の発明において、屋内温度検知
手段と外気温度検知手段とが設けられていて、温度調節
装置が冷房動作になっているときに、屋内温度が外気温
度より高くなると急速換気装置を自動的に稼働させる自
動稼働装置が取り付けられているものである。
【0020】請求項12記載の発明は、請求項6〜請求
項11のいずれかに記載の発明において、屋内湿度検知
手段と外気湿度検知手段とが設けられていて、温度調節
装置が除湿動作になっているときに、屋内絶対湿度が外
気絶対湿度より高くなると急速換気装置を自動的に稼働
させる自動稼働装置が取り付けられているものである。
【0021】請求項13記載の発明は、請求項6〜請求
項12のいずれかに記載の発明にといて、屋内温度検知
手段と屋内湿度検知手段と外気温度検知手段と外気湿度
検知手段とが設けられていて、温度調節装置が冷房動作
になっているときに、屋内空気エンタルピーが外気エン
タルピーより高くなると急速換気装置を自動的に稼働さ
せる自動稼働装置が取り付けられているものである。
【0022】本発明において、汚染空気・水蒸気発生室
とはキッチン、洗面、トイレ等のように不愉快な空気や
炭酸ガス等の汚染空気を多く発生させる室や水蒸気を多
く発生させる部屋をいう。本発明における排気装置、温
度調節装置の排気手段、急速換気装置の急速排気手段等
の排気と、温度調節装置の給気手段、急速換気装置の急
速給気手段等の給気とはそれぞれ別々に行ってもよい
し、兼用させてもよい。更に、この排気と給気とを熱交
換させるようにしていてもよい。本発明における排気装
置としては、換気できればよく、必ずしも換気扇でなく
ともよい。又、この換気装置には防虫網、フィルター、
汚染物質捕集または分解作用を付与した物質の層を設け
てもよい。
【0023】請求項2記載の発明に使用する温度調節装
置は屋外から空気を調節する給気手段と屋外に空気を排
出する排気手段とを備えているが、更に、屋内の空気を
吸う吸込口を設けて、屋内の空気を吸って給気手段の中
に混合して給気するようにしてもよい。このようにする
ことにより温度調節装置の負担が軽くなるので好まし
い。又、温度調節装置と排気装置を、異なる部屋に配置
すると換気により空気の入れ換わる空間が大きくなり好
ましい。その場合には、部屋と部屋とを仕切る間仕切り
や扉に通気口や通気用隙間を設けておくとよい。温度調
節装置と排気装置を同じ部屋に配置する場合には、部屋
の大きさに対してできるだけ大きく話すと換気される空
間が大きくなり好ましい。
【0024】請求項3記載の発明においては、排気装置
が汚染空気・水蒸気発生室に設置されているが、具体的
には、例えば、トイレ、風呂場、乾燥機設置室、台所、
建物内車庫、攻防、囲炉裏室、暖炉室等の部屋が挙げら
れる。請求項4記載の発明において離れた位置とは部屋
の大きさに対して最大内接円の半径以上または1m以上
離れていることである。請求項5記載の発明では、吹出
口または吸込口が移動可能になっているが、本発明にお
けるこの移動可能とは、進出自在のホース等で伸縮させ
て移動することと、吹出口や吸込口を2個以上設けてい
て、一方の吹出口や吸込口から他の吹出口や吸込口に変
えることにより実質的に吹出口や吸込口を移動させたと
同じ効果を生ずる場合も含めるものである。
【0025】更に、請求項6記載の発明では急速換気装
置が設けられているが、この急速換気装置は温度調節装
置と別に設けてもよいし、温度調節装置の排気手段と給
気手段を兼用させるようにしてもよい。例えば、温度調
節装置の温度調節機能を停止して温度調節装置の排気手
段と給気手段を急速換気装置に使用するようにしてもよ
いし、又、排気手段と給気手段の風量を2段や3段にし
て、温度調節装置や急速換気装置が稼働させたときには
それ相応の風量にし、両方稼働させたときには、風量を
最大にするようにしてもよい。特に、急速排気手段を温
度調節装置の排気手段に設けていると建物の開口が少な
くなり好ましい。同様に、急速給気手段を温度調節装置
の給気手段に設けていると建物の開口が少なくなり好ま
しい。
【0026】(作用)請求項1記載の発明では、屋外の
空気を温度調節して屋内に供給する給気手段を備えた温
度調節装置と、屋内の空気を屋外に排出する排気装置と
からなるから、常時、排気装置を稼働させておく。する
と、排気装置で屋内の空気が屋外に排気される結果、屋
内の気圧が下がり、温度調節装置の給気手段等の隙間か
ら自動的に空気が入り、屋内が絶えず新鮮な空気に換気
される。
【0027】そして、例えば、冬期に寒くなったり、夏
期に暑くなったときに、温度調節装置を稼働させる。す
ると、従来の温度調節装置では、室内の空気を循環させ
て部屋内の温度が調節されるだけであり、例えば、大勢
人が集まったりして有害ガスが増加しても換気されなか
ったが、本発明では、温度調節装置を稼働させると給気
手段で屋外の空気が温度調節されて屋内に給気される。
従って、新鮮な空気が温度調節されて供給され極めて快
適である。
【0028】請求項2記載の発明では、屋外から空気を
温度調節して供給する給気手段と屋外に空気を排出する
排気手段を備えた温度調節装置と、屋外に空気を排出す
る排気装置とからなるから、温度調節装置で温度調節さ
れた空気が部屋を快適にした後、排出手段と排気装置と
で排出されるので、この部屋が効率よく温度調節され
る。このようになっているので、排出手段がないものに
比べて換気装置側に移行する空気の汚染が少なくなる。
【0029】請求項3記載の発明では、排気装置が汚染
空気・水蒸気発生室に設置され、温度調節装置が居室に
設置されているから、常時、排気装置を稼働させている
と、汚染空気・水蒸気は汚染空気・水蒸気発生室から直
接屋外に排気され、汚染空気や炭酸ガス等の有害ガスや
水蒸気等が別の部屋に移動しない。従って、快適に生活
できる。そして、請求項1記載の発明では、温度調節装
置の中を通る空気を動かすための手段と汚染空気・水蒸
気発生室に設け排気装置とを兼ねることができる。又、
請求項2記載の発明では、居室で発生した汚染空気を直
接屋外に排気でき、居室と汚染空気・水蒸気発生室との
間にある第三の部屋等に流れ込む空気の汚染を少なくで
きる。
【0030】請求項4記載の発明では、温度調節装置の
給気手段の吹出口と排気手段の吸込口とが離れた位置に
設けられているから、温度調節装置を稼働させたとき
に、給気手段と、この給気手段から離れた位置に設けら
れている排気手段の間の空気が効率よく換気され温度調
節される。
【0031】請求項5記載の発明では、温度調節装置の
給気手段の吹出口又は吸込口が移動可能になされている
から、給気手段の吹出口や吸込口を適宜変更することが
できる。従って、例えば、冷房時と暖房時とでは吹出口
の位置を換えて効率よく冷房したり暖房することができ
る。
【0032】請求項6記載の発明では、屋外の空気を屋
内に大量に供給する急速給気手段と屋内の空気を屋外に
大量に排出する急速排気手段を備えた急速換気装置が設
けられているから、換気が必要なときに、例えば、大勢
の人が集まったり、掃除等して部屋の中の空気が悪くな
って換気したい時ときに、急速換気装置を稼働させる。
すると、急速に換気され、換気が不十分にならない。
【0033】請求項7記載の発明では、部屋の空気を循
環させる循環用送風機が追加されているから、必要に応
じて適宜循環用送風機を稼働させることができる。例え
ば、急速換気装置や温度調節装置を稼働させるときに、
必要に応じて、この循環用送風機を稼働させると、部屋
の空気が攪拌されて、更に、隅々まで急速に換気したり
温度調節することができる。
【0034】請求項8記載の発明では、温度調節装置と
排気装置と急速給排気装置とからなる3つの装置のうち
で任意の2以上の装置を選んで作動させることができる
から、温度調節装置と排気装置と急速給排気装置の中
の、必要な組み合わせを選ぶことができる。
【0035】請求項9記載の発明では、急速換気装置の
急速給気手段や温度調節装置の給気手段で給気する給気
量が、急速換気装置の急速排気手段や温度調節装置の排
気手段で排気する排気量と排気装置の排気量の合計にほ
ぼ等しくなされているから、急速換気装置や温度調節装
置を稼働させても、屋内の空気が常時排気装置のみを稼
働させたときと同様に流れる。従って、炭酸ガス等の汚
染空気や水蒸気等が部屋内に逆流しない。
【0036】請求項10記載の発明では、屋内温度検知
手段と外気温度検知手段とが設けられていて、屋内温度
が所定温度以上になり、且つ、(屋内温度−外気温度)
が一定以上になると、急速換気装置を自動的に稼働させ
る自動稼働装置が取り付けられているから、夏期等で屋
内の温度が窓等を通して入る日光等で高温になって、屋
内温度が外気の温度より一定以上高くなり、且つ、(屋
内温度−外気温度)が一定以上になると、自動稼働装置
が稼働して部屋内の空気が自動的に急速に換気される。
従って、例えば、外出から帰っても快適に屋内に入るこ
とができるし、その後に温度調節装置を稼働させたとき
の温度調節装置の負荷が少なくなる。
【0037】請求項11記載の発明では、屋内温度検知
手段と外気温度検知手段とが設けられていて、温度調節
装置が冷房動作になっているときに、屋内温度が外気温
度より高くなると急速換気装置を自動的に稼働させる自
動稼働装置が取り付けられているから、夏期等で温度調
節装置が冷房動作にしているときに、屋内の温度が窓等
を通して入る日光等で高温になって、屋内温度が外気温
度より高くなると、自動稼働装置が稼働して部屋内の空
気が自動的に急速に換気され、絶えず、屋内の温度が外
気温度以下になる。従って、例えば、外出から帰っても
快適に屋内に入ることができるし、その後に温度調節装
置を稼働させたときの温度調節装置の負荷が少なくな
る。
【0038】請求項12記載の発明では、屋内湿度検知
手段と外気湿度検知手段とが設けられていて、温度調節
装置が除湿動作になっているときに、屋内絶対湿度が外
気絶対湿度より高くなると急速換気装置を自動的に稼働
させる自動稼働装置が取り付けられているから、夏期等
で温度調節装置が除湿動作になっているときに、部屋等
で湯を沸かす等して湿度が増加すると、自動稼働装置が
稼働して屋内の空気が自動的に急速に換気され、絶え
ず、屋内の絶対湿度が屋外の絶対湿度より小さくなる。
【0039】請求項13記載の発明では、屋内温度検知
手段と屋内湿度検知手段と外気温度検知手段と外気湿度
検知手段とが設けられていて、温度調節装置が冷房動作
になっているときに、屋内空気エンタルピーが外気エン
タルピーより高くなると急速換気装置を自動的に稼働さ
せる自動稼働装置が取り付けられているから、温度と湿
度の両方から計算される屋内空気エンタルピーが外気エ
ンタルピーより大きくなると、自動稼働装置が稼働して
屋内の空気が自動的に換気され、絶えず、屋内空気エン
タルピーが小さくなる。従って、温度調節装置の負荷が
少なくなる。
【0040】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を説明す
る。 (実施例1)図1および図2は本発明の一実施例を示す
もので、図1は部屋の配置図、図2(イ)は排気装置の
みが稼働しているときの和室や洋室の状態を示す説明
図、(ロ)は排気装置と温度調節装置が稼働していると
きの和室や洋室の状態を示す説明図、(ハ)は排気装置
と温度調節装置と急速換気装置が稼働しているときの和
室や洋室の状態を示す説明図である。
【0041】図1および図2において、1は建物であ
り、この建物1の中には、洗面所11、トイレ12、キ
ッチン13、和室14、洋室15等が設けられている。
2は排気装置であり、この排気装置2は洗面所11、ト
イレ12、キッチン13等の汚染空気・水蒸気発生室の
壁にそれぞれ取り付けられている。3は温度調節装置で
あり、この温度調節装置3は、送風機313によって屋
外の空気取入口311と屋内の空気取入口315から屋
外と屋内の空気を取りいれて温度調節機で温度調節した
温度調節フィルター312を通することによって温度調
節された空気を供給する給気口の給気手段31と、屋内
の空気を排出する排気口の排気手段32とからなり、和
室14と洋室15の温度調節したい部屋にそれぞれ取り
付けられている。
【0042】4は急速換気装置であり、この急速換気装
置4は空気を大量に供給する給気口である急速給気手段
41と屋内の空気を大量に排出する排気口である急速排
気手段42とからなり、和室14と洋室15に取り付け
られている温度調節装置3とほぼ同じ位置に取り付けら
れている。尚、温度調節装置3の排気手段32と急速換
気装置4の急速排気手段42とは兼用になっていて、こ
の排気手段32兼急速排気手段42は3段に切り換えら
れるようになっている。又、温度調節装置3の空気取入
口と急速給気手段41の空気取入口も兼用になってい
る。
【0043】そして、急速換気装置4の急速給気手段4
1と温度調節装置3の給気手段31で給気する給気量
は、急速換気装置4の急速排気手段42と温度調節装置
3の排気手段32で排気する排気量と排気装置2で排気
する排気量とがほぼ等しくなされている。即ち、温度調
節装置3が稼働しているときには、排気手段32兼急速
排気手段42の排気量は給気手段31の給気量より排気
装置2の排気量を引いた量とほぼ等しく、又、急速排気
装置4が稼働しているときには、排気手段32兼急速排
気手段42で排気する排気量は急速換気装置4の急速給
気手段41で給気する給気量から排気装置2の排気量を
引いた量とほぼ等しく、又、温度調節装置3と急速排気
装置4の両方が稼働しているときには、排気手段32兼
急速排気手段42で排気する排気する排気量は、急速給
気手段41で給気する給気量と温度調節装置3の給気手
段31で給気する給気量の合計から排気装置2の排気量
を引いた量とほぼ等しくなっている。この排気装置2、
温度調節装置3、急速換気装置4がすべて手動で操作で
きるようになっている。
【0044】次に、この換気システムの稼働状況につい
て説明する。常時、排気装置2は稼働させておく。する
と、屋内の空気は図1の矢印で示すように流れる。即
ち、洗面所11、トイレ12、キッキン13に設けられ
ている換気装置2が稼働すると、洗面所11、トイレ1
2、キッチン13の気圧がそれぞれ低下する。
【0045】その結果、和室14、洋室15等の中の空
気が、間仕切りや扉に設けられている通気口や隙間等を
通って、必要あらば廊下を通って、洗面所11、トイレ
12、キッチン13に流れてゆき、この和室14、洋室
15等の気圧が下がり、図2(イ)に示すように、温度
調節装置3の給気手段31や急速換気装置4の急速給気
手段41の隙間から自然に新鮮な外気が和室14や洋室
15の中に流れ込む。このように、排気装置2を稼働さ
せていると、新鮮な外気が和室14や洋室15を通って
洗面所11、トイレ12、キッチン13に流れてゆくの
で、屋内は絶えず新鮮な空気に換気される。又、洗面所
11、トイレ12、キッチン13等で発生する炭酸ガス
等や汚染空気や水蒸気等が和室14、洋室15等の部屋
に移動せず、快適に生活できる。
【0046】夏期、気温が上昇したり、冬期、気温が低
下すると、和室14や洋室15等に取り付けられている
温度調節装置3を稼働させる。すると、図2(ロ)に示
すように、温度調節装置3の給気手段31で屋外の空気
と屋内の通気が温度調節されて給気される。このように
温度調節されて供給され極めて快適である。この際、屋
外の空気の給気量は排気装置2の排気量とほぼ等しくな
っている。尚、この際、排気手段32を稼働させるよう
にしてもよいが、かかるときには、給気手段31の給気
量をそれだけ多くする必要がある。
【0047】即ち、この温度調節装置3が稼働している
ときには、排気手段32兼急速排気手段42の排気量は
給気手段31の給気量より排気装置2の排気量を引いた
量とほぼ等しくなっているので、給気手段31で給気し
た外気は一部ドアー等の隙間を通って洗面所11、トイ
レ12、キッチン13に流れ、排気装置2から排気され
る。従って、排気装置2のみが稼働しているときと同様
に、洗面所11、トイレ12、キッチン13等で発生す
る汚染空気・水蒸気等の有害ガスが和室14、洋室15
等の別の部屋に移動せず、快適に生活できる。
【0048】又、換気が必要なときには、例えば、大勢
の人が集まったり、掃除等して部屋の中の空気が悪くな
って換気が必要なときには、急速換気装置4を稼働させ
る。すると、図2(ハ)に示すように、屋外の大量の空
気が急速給気手段41を通して給気され、急速排気手段
42を通して屋内の空気が排気されて、急速に換気され
る。従って、人が大勢集まったり掃除の時等大量に有害
ガスが発生する場合でも換気が不十分にならず、快適に
なる。この際、急速換気装置4が稼働しているときの急
速給気手段41で給気する給気量が、排気手段31兼急
速排気手段42で排気する排気量と排気装置2の排気量
の合計にほぼ等しくなされているから、急速換気装置4
を稼働させても、屋内の空気が常時稼働している排気装
置2のみの場合と同様に流れ、例えば、洗面所11、ト
イレ12、キッチン13等で発生する炭酸ガスや水蒸気
等の汚染空気が和室14や洋室15等に逆流することが
ない。
【0049】(実施例2)図3は本発明の他の実施例を
示すもので、部屋の配置図である。
【0050】この図3に示す実施例2を図1および図2
に示す実施例1と比較すると、屋内温度検知手段5aと
外気温度検知手段51aと自動稼働装置6aが設けられ
ていることが異なる。即ち、屋内温度検知手段5aと自
動稼働装置6aがそれぞれ和室14aと洋室15aの中
にそれぞれ設けられている。又、外気温度検知手段51
aが和室14a近傍の軒先と洋室15a近傍の軒先にそ
れぞれ設けられている。
【0051】そして、和室14aに設けられている屋内
温度検知手段5aと和室14a近傍の軒先に設けられて
いる外気温度検知手段51aが和室14a内に設けられ
ている自動稼働装置6aに連結されていて、屋内温度検
知手段5aが検知した屋内温度が予め設定した所定温度
以上になり、且つ、屋内温度検知手段5aが検知した屋
内温度から屋外温度検知手段51aが検知した屋外温度
を引いた差が、予め定めた一定以上になると、和室14
aに設けられている自動稼働装置6aが和室14aの急
速換気装置4aを稼働させるようになっている。
【0052】又、洋室15aも和室14aとほぼ同じ構
造になっている。即ち、洋室15aに設けられている屋
内温度検知手段5aと洋室15a近傍の軒先に設けられ
ている外気温度検知手段51aが洋室15a内に設けら
れている自動稼働装置6aに連結されていて、屋内温度
検知手段5aが検知した屋内温度が予め設定した所定温
度以上になり、且つ、屋内温度検知手段5aが検知した
屋内温度から屋外温度検知手段51aが検知した屋外温
度を引いた差が、予め定めた一定以上になると、洋室1
5aに設けられている自動稼働装置6aが洋室15aの
急速換気装置4aを稼働させるようになっている。
【0053】このようになっているので、例えば、留守
等で、和室14aや洋室15aの屋内の温度が窓等を通
して入る日光等で異常に高温になって、和室14aと洋
室15aの中にそれぞれ設けられている屋内温度検知手
段5aが検知した屋内温度が所定温度以上になり、且
つ、外気温度検知手段51aが検知した外気の温度との
差(屋内温度−外気温度)が一定以上になると、和室1
4aと洋室15aの自動稼働装置6aがそれぞれ稼働し
て和室14aと洋室15aの中の空気が自動的に急速に
換気される。従って、外出から帰っても快適に屋内に入
ることができるし、その後に温度調節装置3aを稼働さ
せたときの温度調節装置3aの負荷が少なくなる。
【0054】勿論、自動稼働装置6aを解除してすべて
手動で稼働させることができるようにもなっている。そ
の他は実施例1と同じ構造であり、同じ作用であるので
説明を省略する。
【0055】(実施例3)図4は本発明の別の実施例を
示すもので、部屋の配置図である。
【0056】この図4に示す実施例3を図3に示す実施
例2と比較すると、自動稼働装置6bの設定条件が異な
る。即ち、和室14bに設けられている屋内温度検知手
段5bと和室14b近傍の軒先に設けられている外気温
度検知手段51bが和室14b内に設けられている自動
稼働装置6bに連結されていて、温度調節装置3bが冷
房動作になっているときに、屋内温度検知手段5bが検
知した屋内温度が屋外温度検知手段51aが検知した屋
外温度より高くなると、和室14bに設けられている自
動稼働装置6bが和室14aの急速換気装置4bを稼働
させるようになっている。
【0057】又、洋室15bに設けられている屋内温度
検知手段5bと洋室15b近傍の軒先に設けられている
外気温度検知手段51bが洋室15b内に設けられてい
る自動稼働装置6bに連結されていて、温度調節装置3
bが冷房動作になっているときに、屋内温度検知手段5
bが検知した屋内温度が屋外温度検知手段51bが検知
した屋外温度より高くなると、洋室15bに設けられて
いる自動稼働装置6bが洋室15aの急速換気装置4b
を稼働させるようになっている。
【0058】このようになっているので、夏期等で温度
調節装置3bが冷房動作になっているときに、例えば、
留守等で、和室14bや洋室15bの屋内の温度が窓等
を通して入る日光等で異常に高温になって、和室14b
や洋室15bの屋内温度が外気温度より高くなると、自
動稼働装置6bが稼働して和室14bや洋室15bの部
屋内の空気が自動的に急速に換気され、絶えず、和室1
4bと洋室15bの屋内の温度が外気温度以下になる。
従って、外出から帰っても快適に屋内に入ることができ
るし、その後に温度調節装置3bを稼働させたときの温
度調節装置3bの負荷が少なくなる。
【0059】勿論、自動稼働装置6bを解除してすべて
手動が稼働させることができるようにもなっている。そ
の他は実施例1と同じ構造であり、同じ作用であるので
説明を省略する。
【0060】(実施例4)図5は本発明の更に別の実施
例を示すもので、部屋の配置図である。
【0061】この図5に示す実施例4を図1および図2
に示す実施例1と比較すると、屋内湿度検知手段55c
と外気湿度検知手段56cと自動稼働装置6cが設けら
れていることが異なる。即ち、屋内湿度検知手段55c
と自動稼働装置6cがそれぞれ和室14cと洋室15c
の中にそれぞれ設けられている。又、外気湿度検知手段
56cが和室14c近傍の軒先と洋室15c近傍の軒先
にそれぞれ設けられている。
【0062】そして、和室14cに設けられている屋内
湿度検知手段55cと和室14c近傍の軒先に設けられ
ている外気湿度検知手段56cが和室14c内に設けら
れている自動稼働装置6cに連結されていて、温度調節
装置3cが除湿動作になっているときに、屋内湿度検知
手段55cが検知した屋内湿度から計算した絶対湿度が
屋外湿度検知手段56cが検知した屋外湿度から計算し
た絶対湿度より高くなると、和室14cに設けられてい
る自動稼働装置6cが和室14cの急速換気装置4cを
稼働させるようになっている。
【0063】又、洋室15cに設けられている屋内湿度
検知手段55cと洋室15c近傍の軒先に設けられてい
る外気湿度検知手段56cが洋室15c内に設けられて
いる自動稼働装置6cに連結されていて、温度調節装置
3cが除湿動作になっているときに、屋内湿度検知手段
55cが検知した屋内湿度から計算した絶対湿度が屋外
湿度検知手段56cが検知した屋外湿度から計算した絶
対湿度より高くなると、洋室15cに設けられている自
動稼働装置6cが洋室15cの急速換気装置4cを稼働
させるようになっている。
【0064】このようになっているので、夏期等で温度
調節装置3cが除湿動作になっているときに、和室14
cや洋室15c等の部屋で湯を沸かす等して湿度が増加
すると、自動稼働装置6cが稼働して和室14cや洋室
15c等の屋内の空気が自動的に急速に換気され、絶え
ず、和室14cや洋室15c等の屋内の絶対湿度が屋外
の絶対湿度より小さくなり、快適に生活できる。勿論、
自動稼働装置6cを解除してすべて手動が稼働させるこ
とができるようにもなっている。その他は実施例1と同
じ構造であり、同じ作用であるので説明を省略する。
【0065】(実施例5)図6は本発明の更に別の実施
例を示すもので、部屋の配置図である。
【0066】この図6に示す実施例5を図1および図2
に示す実施例1と比較すると、屋内温度検知手段5dと
外気温度検知手段51dと屋内湿度検知手段55dと外
気湿度検知手段56dと自動稼働装置6dが設けられて
いることが異なる。即ち、屋内温度検知手段5dと屋内
湿度検知手段55dと自動稼働装置6dがそれぞれ和室
14dと洋室15dの中にそれぞれ設けられている。
又、外気温度検知手段51dと外気湿度検知手段56d
が和室14d近傍の軒先と洋室15d近傍の軒先にそれ
ぞれ設けられている。
【0067】そして、和室14dに設けられている屋内
温度検知手段5dと屋内湿度検知手段55dと和室14
d近傍の軒先に設けられている外気温度検知手段51d
と外気湿度検知手段56dが和室14dの中に設けられ
ている自動稼働装置6dに連結されていて、温度調節装
置3dが冷房動作になっているときに、屋内温度検知手
段5dが検知した屋内温度と屋内湿度検知手段55dが
検知した屋内湿度から計算した屋内空気エンタルピー
が、外気温度検知手段51dが検知した外気温度と屋外
湿度検知手段56dが検知した屋外湿度から計算した外
気エンタルピーより高くなると、和室14dに設けられ
ている自動稼働装置6dが和室14dが急速換気装置4
dを稼働させるようになっている。
【0068】又、洋室15dも和室14dとほぼ同じ構
造になっている。即ち、洋室15dに設けられている屋
内温度検知手段5dと屋内湿度検知手段55dと洋室1
5d近傍の軒先に設けられている外気湿度検知手段56
dが洋室15dの中に設けられている自動稼働装置6d
に連結されていて、温度調節装置3dが冷房動作になっ
ているときに、屋内温度検知手段5dが検知した屋内温
度と屋内湿度検知手段55dが検知した屋内湿度から計
算した屋内空気エンタルピーが、外気温度検知手段51
dが検知した温度と屋外湿度検知手段56dが検知した
屋外湿度から計算した外気エンタルピーより高くなる
と、洋室15dに設けられている自動稼働装置6dが洋
室15dの急速換気装置4dを稼働させるようになって
いる。
【0069】このようになっているので、温度と湿度の
両方から計算される屋内空気エンタルピーが外気エンタ
ルピーより大きくなると、自動稼働装置6dが稼働して
和室14dや洋室15d等の屋内の空気が自動的に換気
され、絶えず、屋内空気エンタルピーが小さくなり、快
適な生活できる。勿論、自動稼働装置6dを解除してす
べて手動が稼働させることができるようにもなってい
る。その他は実施例1と同じ構造であり、同じ作用であ
るので説明を省略する。
【0070】(実施例6)図7は本発明の更に別の実施
例を示すもので、部屋の配置図である。
【0071】この図7に示す実施例6を図1および図2
に示す実施例1と比較すると、和室14eと洋室15e
の天井にそれぞれ循環用送風機7eが設けられているこ
とが異なる。このようになっているので、必要に応じて
適宜循環用送風機7eを稼働させることができる。例え
ば、急速換気装置4eを稼働させるときに、必要に応じ
て、この循環用送風機7eを稼働させる。
【0072】すると、部屋の空気が攪拌されて、更に、
隅々まで急速に換気される。従って、人が大勢集まった
り掃除の時等大量に炭酸ガス等が発生する場合でも換気
が不十分にならない。その他は実施例1と同じ構造であ
り、同じ作用であるので説明を省略する。
【0073】(実施例7)図8は本発明の更に別の実施
例を示すもので、和室や洋室に設置された温度調節装置
の位置を示す説明図である。
【0074】この図8に示す実施例7を図1および図2
に示す実施例1と比較すると、和室14fや洋室15f
に設置された温度調節装置3fの位置が異なる。即ち、
和室14f(洋室15f)の天井に温度調節装置3fの
本体30fが設置されていて、この本体30fのすぐ下
に排気手段32fの吸込口321fが開口していて、こ
の吸込口321fより部屋の大きさに対して内接円の半
径以上、例えば3m以上離れた位置に給気手段31fの
吹出口314fが開口している。そして、本体30fか
ら吹出口314fまでのダクト9fの壁に断熱材が設け
られていて、本体30fからの温度調節された空気がそ
のまま吹口314fから吹き出すようになっている。
【0075】このように吹出口311fと吸込口321
fとが離れているので、温度調節装置を稼働させたとき
に、給気手段31fの吹出口314fと排気手段32f
の吸込口321fとの間の空気が効率よく温度調節され
る。その他は実施例1と同じ構造であり、同じ作用であ
るので説明を省略する。
【0076】(実施例8)図9は本発明の更に別の実施
例を示すもので、和室(洋室)に設置された温度調節装
置の位置を示す説明図である。この図9に示す実施例8
を図8に示す実施例7と比較すると、給気手段31gの
吹出口311gと、この給気手段31gの吹出口314
gから離れた位置に設けられている排気手段32gの吸
込口321fとの位置が逆になっていること、ダクト9
gに断熱材が設けられてないことが異なる。しかし、作
用は同じであるので説明を省略する。
【0077】(実施例9)図10は本発明の更に別の実
施例を示すもので、和室や洋室に設置された温度調節装
置を示すもので、(イ)は本体のすぐ下の吹出口から吹
き出している状態を示す説明図、(ロ)は本体から離れ
た位置の吹出口から吹き出している状態を示す説明図で
ある。
【0078】この図10に示す実施例9を図8に示す実
施例7と比較すると、和室14hや洋室15hに設置さ
れた温度調節装置3hが異なる。即ち、和室14hや洋
室15hの天井に温度調節装置3hの本体30hが設置
されていて、この本体30hの直ぐ下に排気手段32h
の吸込口321hと、この吸込口321hの隣に温度調
節装置3h内に吸い込んで、この空気を循環させる循環
用の吸込口322hがそれぞれ開口している。
【0079】又、この吸込口322hの隣に設けられた
吹出口314hと、吹出口より離れた位置に設けられた
吹出口319hが開口している。そして、給気手段31
hの内部にダンパー35hが設けられていて、このダン
パー35hを回転させることにより、温度調節された空
気を吹出口314hの隣から吹き出したり、吹出口31
2hから吹き出したりすることができるようになってい
る。このように、温度調節装置3hは屋内の空気の一部
を循環させることができるようになっているので、給気
がすべて外気で供給するより熱効率がよくなる。
【0080】又、ダンパー35hを回転して吹出口31
4hから吹き出したり吹出口319hから吹き出したり
して、移動可能になっているので、適宜給気手段の吹出
口314h、319hを変更して吹出口を選択できるよ
うになっている。例えば、冷房時では(イ)に示すよう
に排気手段32fの吸込口322hの隣の吹出口311
hから給気し、暖房時とでは、(ロ)に示すように吸込
口322hから離れた位置にある吹出口312hから給
気すると効率よく冷房したり暖房できる。その他は実施
例8と同じ構造であり、同じ作用であるので説明を省略
する。尚、上記実施例1〜9の建物はユニット建物で、
装置は工場で建物ユニットに取り付けられていると、施
工現場での取付工数を削減できるので好ましい。
【0081】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、屋外の空気を
温度調節して屋内に供給する給気手段を備えた温度調節
装置と、屋外の空気を屋外に排出する排気装置とからな
るから、常時、排気装置を稼働させておくと、屋内が絶
えず新鮮な空気に換気される。そして、例えば、冬期に
寒くなったり、夏期に暑くなったときに、温度調節装置
を稼働させると、新鮮な空気が温度調節されて供給され
極めて快適である。
【0082】請求項2記載の発明では、屋外の空気を温
度調節して屋内に供給する給気手段と屋内の空気を屋外
に排出する排気手段を備えた温度調節装置と、屋内の空
気を屋外に排出する排気装置とからなるから、温度調節
装置を設けた部屋だけを温度調節することができ、熱効
率がよい。
【0083】請求項3記載の発明では、排気装置が汚染
空気・水蒸気発生室に設置され、温度調節装置が居室に
設置されているから、常時、排気装置を稼働させている
と、汚染空気・水蒸気は直接屋外に排気され、汚染空気
・水蒸気等の有害ガスが別の部屋に移動しない。従っ
て、快適に生活できる。
【0084】請求項4記載の発明では、温度調節装置の
給気手段の吹出口と排気手段の吸込口とが離れた位置に
設けられているから、温度調節装置を稼働させたとき
に、この吹出口と吸込口の間の広い面積が効率よく温度
調節される。
【0085】請求項5記載の発明では、温度調節装置の
給気手段の吹出口が移動可能になされているから、給気
手段の吹出口を適宜変更することにより冷房時と暖房時
とでは吹出口の位置を換えて効率よく冷房したり暖房す
ることができる。
【0086】請求項6記載の発明では、屋外の空気を屋
内に大量に供給する急速給気手段と屋内の空気を屋外に
大量に排出する急速排気手段を備えた急速換気装置が追
加されているから、換気が必要なときに、急速換気装置
を稼働させると、急速に換気され、換気が不十分になら
ない。
【0087】請求項7記載の発明では、部屋の空気を循
環させる循環用送風機が追加されているから、必要に応
じて適宜循環用送風機を稼働させると、部屋の空気が攪
拌されて、更に、隅々まで急速に温度調節されたり換気
される。
【0088】請求項8記載の発明では、温度調節装置と
排気装置と急速給排気装置とからなる3つの装置のうち
で任意の2つの装置を選んで作動させることができるか
ら、温度調節装置と排気装置と急速給排気装置の中の、
必要な組み合わせを選ぶことができる。
【0089】請求項9記載の発明では、急速換気装置の
急速給気手段や温度調節装置の給気手段で給気する給気
量が、急速換気装置の急速排気手段や温度調節装置の排
気手段で排気する排気量と排気装置の排気量の合計にほ
ぼ等しくなされているから、急速換気装置や温度調節装
置を稼働させても、汚染空気、炭酸ガスや水蒸気等の有
害ガスが部屋内に逆流することがない。
【0090】請求項10記載の発明では、屋内温度検知
手段と外気温度検知手段とが設けられていて、屋内温度
が所定温度以上になり、且つ、(屋内温度−外気温度)
が一定以上になると、急速換気装置を自動的に稼働させ
る自動稼働装置が取り付けられているから、例えば、外
出から帰っても快適に屋内に入ることができるし、その
後に温度調節装置を稼働させるときの温度調節装置の負
荷が少なくなる。
【0091】請求項11記載の発明では、屋内温度検知
手段と外気温度検知手段とが設けられていて、温度調節
装置が冷房動作になっているときに、屋内温度が外気温
度より高くなると急速換気装置を自動的に稼働させる自
動稼働装置が取り付けられているから、例えば、外出か
ら帰っても快適に屋内に入ることができるし、その後に
温度調節装置を稼働させるときの温度調節装置の負荷が
少なくなる。
【0092】請求項12記載の発明では、屋内湿度検知
手段と外気湿度検知手段とが設けられていて、温度調節
装置が除湿動作になっているときに、屋内絶対湿度が外
気絶対湿度より高くなると急速換気装置を自動的に稼働
させる自動稼働装置が取り付けられているから、屋内の
絶対湿度が屋外の絶対湿度より小さくなり、屋内が快適
になる。
【0093】請求項13記載の発明では、屋内温度検知
手段と屋内湿度検知手段と外気温度検知手段と外気湿度
検知手段とが設けられていて、温度調節装置が冷房動作
になっているときに、屋内空気エンタルピーが外気エン
タルピーより高くなると急速換気装置を自動的に稼働さ
せる自動稼働装置が取り付けられているから、絶えず、
屋内空気エンタルピーが外気エンタルピーより小さくな
り、快適になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、部屋の配置図
である。
【図2】(イ)は排気装置のみが稼働しているときの和
室や洋室の状態を示す説明図、(ロ)は排気装置と温度
調節装置が稼働しているときの和室や洋室の状態を示す
説明図、(ハ)は排気装置と温度調節装置と急速換気装
置が稼働しているときの和室や洋室の状態を示す説明図
である。
【図3】本発明の他の実施例を示すもので、部屋の配置
図である。
【図4】本発明の別の実施例を示すもので、部屋の配置
図である。
【図5】本発明の更に別の実施例を示すもので、部屋の
配置図である。
【図6】本発明の更に別の実施例を示すもので、部屋の
配置図である。
【図7】本発明の更に別の実施例を示すもので、部屋の
配置図である。
【図8】本発明の更に別の実施例を示すもので、和室や
洋室に設置された温度調節装置の給気手段と排気手段の
位置を示す説明図である。
【図9】本発明の更に別の実施例を示すもので、和室や
洋室に設置された温度調節装置の位置を示す説明図であ
る。
【図10】本発明の更に別の実施例を示すもので、和室
や洋室に設置された温度調節装置を示すもので、(イ)
は本体のすぐ下の吹出口から吹き出している状態を示す
説明図、(ロ)は本体から離れた位置の吹出口から吹き
出している状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 建物 11 洗面所 12 トイレ 13 キッチン 14、14a、14b、14c、14d、14e、14
f、14h 和室 15、15a、15b、15c、15d、15e、15
f、15h 洋室 2 換気装置 3、3a、3b、3c、3f、3g、3h 温度調節装
置 31、31f、31g、31h 給気手段 311f、311g、311h 吹出口 312h 吹出口 32、32f、32g、32h 排気手段 321f、321g、321h 吸込口 322h 吸込口 4、4a、4b、4c、4d、4e 急速換気装置 41 急速給気手段 42 急速排気手段 5a、5b、5d、 屋内温度検知手段 51a、51b、51d 外気温度検知手段 55c、55d 屋内湿度探知手段 56c、56d 外気湿度探知手段 6a、6b、6c、6d 自動稼働装置 7e 循環用送風機

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋外の空気を温度調節して屋内に供給す
    る給気手段を備えた温度調節装置と、屋内の空気を屋外
    に排出する排気装置とからなることを特徴とする換気シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 屋外の空気を温度調節して屋内に供給す
    る給気手段と屋内の空気を屋外に排出する排気手段を備
    えた温度調節装置と、屋内の空気を屋外に排出する排気
    装置とからなることを特徴とする換気システム。
  3. 【請求項3】 排気装置が汚染空気・水蒸気発生室に設
    置され、温度調節装置が居室に設置されていることを特
    徴とする請求項1または請求項2記載の換気システム。
  4. 【請求項4】 温度調節装置の給気手段の吹出口と排気
    手段の吸込口とが離れた位置に設けられていることを特
    徴とする請求項2または請求項3記載の換気システム。
  5. 【請求項5】 温度調節装置の給気手段の吹出口又は排
    気手段の吸込口が移動可能になされていることを特徴と
    する請求項2または請求項3記載の換気システム。
  6. 【請求項6】 屋外の空気を屋内に大量に供給する急速
    給気手段と屋内の空気を屋外に大量に排出する急速排気
    手段を備えた急速換気装置が設けられていることを特徴
    とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の換気シス
    テム。
  7. 【請求項7】 部屋の空気を循環させる循環用送風機が
    設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項6の
    いずれかに記載の換気システム。
  8. 【請求項8】 温度調節装置と排気装置と急速換気装置
    とからなる3つの装置のうちで任意の2以上の装置を選
    んで作動させることができることを特徴とする請求項6
    または請求項7記載の換気システム。
  9. 【請求項9】 急速換気装置の急速給気手段や温度調節
    装置の給気手段で給気する給気量が、急速換気装置の急
    速排気手段や温度調節装置の排気手段で排気する排気量
    と排気装置の排気量の合計にほぼ等しくなされているこ
    とを特徴とする請求項6〜請求項8のいずれかに記載の
    換気システム。
  10. 【請求項10】 屋内温度検知手段と外気温度検知手段
    とが設けられていて、屋内温度が所定温度以上になり、
    且つ、(屋内温度−外気温度)が一定以上になると、急
    速換気装置を自動的に稼働させる自動稼働装置が取り付
    けられていることを特徴とする請求項6〜請求項9記載
    のいずれかに記載の換気システム。
  11. 【請求項11】 屋内温度検知手段と外気温度検知手段
    とが設けられていて、温度調節装置が冷房動作になって
    いるときに、屋内温度が外気温度より高くなると急速換
    気装置を自動的に稼働させる自動稼働装置が取り付けら
    れていることを特徴とする請求項6〜請求項10のいず
    れかに記載の換気システム。
  12. 【請求項12】 屋内湿度検知手段と外気湿度検知手段
    とが設けられていて、温度調節装置が除湿動作になって
    いるときに、屋内絶対湿度が外気絶対湿度より高くなる
    と急速換気装置を自動的に稼働させる自動稼働装置が取
    り付けられていることを特徴とする請求項6〜請求項1
    1のいずれかに記載の換気システム。
  13. 【請求項13】 屋内温度検知手段と屋内湿度検知手段
    と外気温度検知手段と外気湿度検知手段とが設けられて
    いて、温度調節装置が冷房モードになっているときに、
    屋内空気エンタルピーが外気エンタルピーより高くなる
    と急速換気装置を自動的に稼働させる自動稼働装置が取
    り付けられていることを特徴とする請求項6〜請求項1
    2のいずれかに記載の換気システム。
JP10042178A 1998-02-24 1998-02-24 換気システム Pending JPH11241849A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10042178A JPH11241849A (ja) 1998-02-24 1998-02-24 換気システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10042178A JPH11241849A (ja) 1998-02-24 1998-02-24 換気システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11241849A true JPH11241849A (ja) 1999-09-07

Family

ID=12628744

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10042178A Pending JPH11241849A (ja) 1998-02-24 1998-02-24 換気システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11241849A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001182990A (ja) * 1999-12-27 2001-07-06 Mitsubishi Electric Corp 空気調和方法および空気調和装置および空気調和装置の制御方法
JP2002213787A (ja) * 2001-01-19 2002-07-31 Taisei Corp 階段加圧煙制御システム
JP2012092647A (ja) * 2012-01-18 2012-05-17 Asahi Kasei Homes Co 建物の換気量及び温度予測システム
JP2014181853A (ja) * 2013-03-19 2014-09-29 Panasonic Corp 排熱システム装置
US11920812B2 (en) 2018-05-16 2024-03-05 Mitsubishi Electric Corporation Air conditioning system

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001182990A (ja) * 1999-12-27 2001-07-06 Mitsubishi Electric Corp 空気調和方法および空気調和装置および空気調和装置の制御方法
JP2002213787A (ja) * 2001-01-19 2002-07-31 Taisei Corp 階段加圧煙制御システム
JP2012092647A (ja) * 2012-01-18 2012-05-17 Asahi Kasei Homes Co 建物の換気量及び温度予測システム
JP2014181853A (ja) * 2013-03-19 2014-09-29 Panasonic Corp 排熱システム装置
US11920812B2 (en) 2018-05-16 2024-03-05 Mitsubishi Electric Corporation Air conditioning system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006105423A (ja) 換気装置及び建物
JPH01300135A (ja) 換気・循環冷暖房設備
JPH02183042A (ja) 天窓および大部屋用窓設備
JP5096788B2 (ja) 換気システム
JP2005009840A (ja) 建物の通風換気システム
JP3217611B2 (ja) ダクト式全館一括空調システムの制御方法
JP3944181B2 (ja) 建物空調システム
JPH11241849A (ja) 換気システム
JP4466306B2 (ja) 換気装置及び建物
KR20070054230A (ko) 환기 장치 및 건물
JPH11148693A (ja) 住宅の換気構造
JP2001108271A (ja) 換気装置、それを用いた空調換気システム及び建物
JPH09210421A (ja) 換気空調システム
JP2002013219A (ja) 家屋の換気システム
JP2001289476A (ja) 換気システムおよび換気方法
WO2006035826A1 (ja) 換気装置、空調システム、換気システム及び建物
JP3959182B2 (ja) 熱交換換気システム
JP2010101600A (ja) 空調システム
KR100627402B1 (ko) 환기시스템 및 이를 이용한 환기 및 공기정화가 가능한 바닥복사 냉난방시스템
JPH07180898A (ja) セントラル空調方法および空調装置
JPH074687A (ja) 換気システム
JP2013011385A (ja) 空調システム
JP3946546B2 (ja) 換気構造
JP2002323249A (ja) 換気システム
JP2005249259A (ja) 正圧換気システム