JP2013249634A - 建物の構造 - Google Patents

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中川  浩
Kazunori Nishio
和典 西尾
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創史 田所
Hiroshi Sato
佐藤  寛
Daisuke Umemoto
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Abstract

【課題】地熱と熱交換する床下空間の温度変化を小さくし、該床下空間の熱エネルギーを有効に活用しうる。
【解決手段】基礎2と、床3とで囲まれる床下空間5を有する建物の構造である。この建物Bは、基礎2に配されかつ床下空間5を建物外部Soの空気の熱から遮断する基礎断熱材26と、床3に配された床断熱材27とを具える。しかも、建物Bは、床下空間5の少なくとも一部に、地中の熱と、熱交換可能な熱交換部28を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、地熱と熱交換する床下空間の温度変化を小さくし、該床下空間の熱エネルギーを有効に活用しうる建物の構造に関する。
基礎と床とで囲まれる床下空間を有する建物について、1階の床からの熱損失を防ぐために、床材に断熱材が固着された床断熱構造と、床材には断熱材を設けずに基礎に断熱材が固着された基礎断熱構造とが知られている。
ところで、建物の基礎と床とで囲まれる床下空間の温度は、外気に比べると、1年を通して比較的安定し、夏季は、外気の温度よりも低いことが多い。従って、このような床下空気を居室に供給することができれば、エアコン等の空調機器の冷房負荷を減らすことができる。
このように床下空間の空気を居室に利用するためには、床下空間の温度変化をより小さくすることが望まれている。
特開2005−042958号公報
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、床下空間の温度変化をより一層小さくし、床下空間の空気を安定して居室に利用させることが可能な建物の構造を提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、基礎と床とで囲まれる床下空間を有する建物の構造であって、前記基礎に配されかつ前記床下空間を建物外部の空気の熱から遮断する基礎断熱材と、前記床に配された床断熱材とを具え、しかも前記床下空間の少なくとも一部は、地中の熱と熱交換可能な熱交換部を有することを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、前記床断熱材の厚さが、前記基礎断熱材の厚さよりも小さい請求項1記載の建物の構造である。
また、請求項3記載の発明は、前記床下空間は、建物外部の空気が導入される外気取り入れ口と、該床下空間の空気を居室へと供給する取り出し口とを有することにより換気可能である請求項1又は2記載の建物の構造である。
また、請求項4記載の発明は、前記床下空間には、除湿装置が設けられている請求項1乃至3のいずれかに記載の建物の構造である。
また、請求項5記載の発明は、前記除湿装置は、稚内珪藻土を含む多孔質材が用いられている請求項4記載の建物の構造である。
本発明の建物の構造は、基礎に配されかつ床下空間を建物外部の空気の熱から遮断する基礎断熱材と、床に配された床断熱材とを具える。このような基礎断熱材及び床断熱材は、床下空間を、建物外部の空気及び室内の熱から遮断することができるため、床下空間の温度変化を小さくすることができる。
さらに、床下空間の少なくとも一部は、地中の熱と熱交換可能な熱交換部を有する。これにより、床下空間の空気は、1年を通して温度変化が小さい地中の熱と熱交換されるため、該床下空間の温度変化をより小さくすることができる。
このように、本発明の建物の構造は、床下空間の温度変化をより小さくすることができため、例えば、該床下空間の空気が居室に供給されることにより、エアコン等の空調機器の冷房負荷を効果的に減らすことができる。従って、建物の構造は、床下空間の熱エネルギーを有効に活用しうる。
本実施形態の建物の構造を示す断面図である。 図1の床下空間の部分拡大図である。 不易層を概念的に示す断面図である。 乾球温度と重量絶対湿度との関係を示すグラフである。 相対湿度と稚内珪藻土の平衡含湿率との関係を示すグラフである。 実施例の建物をモデル化した断面図である。 比較例の建物をモデル化した断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1に示されるように、本実施形態の建物Bの構造は、例えば、住宅やビル等の建物Bに適用することができる。本実施形態の建物Bは、地面に固定される基礎2、該基礎2の上方で支持される1階の床3及び該基礎2と前記床3とで囲まれる床下空間5を有する。
前記基礎2は、建物Bの外周に連続して配置される。本実施形態の基礎2は、地盤G内で水平にのびるベース部2Aと、該ベース部2Aの幅方向の略中央から上方へのび、かつ地盤Gから小高さで突出する立上がり部2Bとを含み、断面逆T字状に形成される。この立上がり部2Bは、床下空間5を囲んで配置される。
図2に示されるように、基礎2の立上がり部2Bには、その上面に固定される土台9と、該土台9に固着される外壁10とが配置される。また、立上がり部2Bで囲まれた床下空間5の地盤Gの上には、例えば、下地用の砕石11、防蟻防湿シート12及び土間コンクリート13が順次敷設される。
前記床下空間5には、例えば、土間コンクリート13から上方に突出する複数の束7と、該束7に支持されかつ前記床3を支える大引き8とが設けられる。床3は、例えば、複数の板パネル3aが並べられて構成される。さらに、図1に誇張して示されるように、床下空間5には、建物外部Soの空気(以下、単に「外気」ということがある。)が導入される外気取り入れ口18と、該床下空間5の空気を例えば1階の居室L1等へと供給する取り出し口19とが設けられる。
前記外気取り入れ口18は、前記基礎2の立上がり部2Bにおいて、床下空間5と、建物外部Soとの間を連通する孔からなる。このような外気取り入れ口18は、建物外部Soの新鮮な外気を、床下空間5に案内することができる。
前記取り出し口19は、1階の居室L1の間仕切り壁21の内部を上下にのび、かつ床下空間5と連通する空気流路22の下端側に形成される。また、空気流路22には、その上端側で1階の居室L1と連通する上開口部23が設けられる。これにより、床下空間5の空気は、取り出し口19から、空気流路22及び上開口部23を介して、1階の居室L1に供給され、該居室L1を換気することができる。また、空気流路22には、例えば、床下空間5内を負圧にして、該床下空間5の空気を1階の居室L1内に案内する送風手段(図示省略)が設けられるのが望ましい。
本実施形態の建物Bの構造は、図2に示されるように、基礎2に配される基礎断熱材26と、床3に配された床断熱材27とが設けられる。さらに、床下空間5の少なくとも一部には、地中の熱と熱交換可能な熱交換部28が設けられる。
前記基礎断熱材26は、立上がり部2Bに沿って上下にのびる縦部26Aと、該縦部26Aから立上がり部2Bの上面に沿って建物外部So側にのびる上側部26Bと、該縦部26Aの下端側から床下空間5側に水平にのびる水平部26Cとを含む。この基礎断熱材26は、断熱材26A、26B及び26Cによって、断面略L字状に構成される。このような基礎断熱材26は、床下空間5を、基礎2を介して伝えられる外気の熱から遮断することができる。
また、断熱材26A、26B及び26Cには、例えば、耐熱性及び耐衝撃性に優れるポリスチレンフォーム、ウレタンフォーム、又はフェノールフォーム等の板状体が採用されるのが望ましい。また、断熱材26A、26B及び26Cの各厚さW1は、例えば40〜80mm程度が望ましい。
基礎断熱材26の縦部26Aは、土間コンクリート13から立上がり部2Bの内周面に沿って上方にのび、かつその上端が該立上がり部2Bの上面付近で終端する。
また、基礎断熱材26の縦部26Aは、土間コンクリート13に当接する下側部30と、該下側部30の上側に配置される本体部31とを含む。これらの下側部30と本体部31とは、分離可能に配置される。このような縦部26Aは、例えば、下側部30を取り外して、立上がり部2Bと土間コンクリート13との入隅17に、防蟻剤等を定期的に散布するのに役立つ。
基礎断熱材26の上側部26Bは、縦部26Aと床断熱材27との間及び立上がり部2Bと床断熱材27との間に、圧入して配置される。このような上側部26Bは、立上がり部2Bと外壁10との間において、床下空間5を、外気の熱から効果的に遮断することができる。
基礎断熱材の水平部26Cは、縦部26Aから屋内Si側に向かって、土間コンクリート13上をのびる。また、本実施形態の水平部26Cは、縦部26Aに当接する外側部34と、該外側部34よりも屋内Si側に配置される内側部35とを含む。これらの外側部34及び内側部35は、分離可能に配置される。このような水平部26Cも、例えば、外側部34を取り外して、前記入隅17に防蟻剤等を定期的に散布するのに役立つ。
前記床断熱材27は、床3の下面に沿って連続して配置される。このような床断熱材27は、床下空間5を、1階の居室L1の熱から遮断することができる。この床断熱材27としては、基礎断熱材26と同様のものが望ましい。また、床断熱材27の厚さW2は、30mm以上が望ましい。
前記熱交換部28は、床下空間5の土間コンクリート13において、前記基礎断熱材26が配されていない領域に形成される。このような熱交換部28は、図1に示されるように、床下空間5の空気を、土間コンクリート13を介して伝達される地熱Hと熱交換させることができる。
本発明の建物Bの構造は、基礎断熱材26及び床断熱材27によって、床下空間5の空気を、外気の熱及び1階の居室1Lの熱から遮断することができるため、該床下空間5の温度変化を小さくできる。さらに、熱交換部28は、床下空間5の空気を、1年を通じて温度変化の少ない地熱Hと熱交換させることができるため、床下空間5の温度変化を効果的に小さくできる。従って、本発明では、床下空間5に、夏は涼しく、冬は暖かい空気を安定的に保持することができる。
さらに、本実施形態の建物Bは、上記のような床下空間5の空気を、1階の居室L1等に供給することができるため、エアコン等の空調負荷を効果的に減らすことができる。従って、本発明では、床下空間5の熱エネルギーを有効に活用することができる。
また、図3に示されるように、本実施形態の建物Bは、床下空間5の高い断熱性によって、床下空間5の下方に配される地中41も効果的に断熱される。このため、建物Bは、一年を通して温度が略一定(±0.1℃程度)となる不易層43(等温線43aで囲まれる領域)を、従来の不易層43(等温線43bで囲まれる領域)に比べて、床下空間5側に上昇させることができる。従って、熱交換部28は、床下空間5の空気と、不易層43の近くで熱交換させることができるため、該床下空間5の温度変化を、より効果的に小さくすることができる。
図2に示されるように、床断熱材27は、屋内Siの居室L1に面する床3に配置されるため、建物外部Soに面する基礎2に配置される基礎断熱材26に比べて、床下空間5の空気の熱の損失が小さい。このため、本実施形態の建物Bでは、床断熱材27の厚さW2を、基礎断熱材26の厚さW1よりも小さくできる。これにより、床断熱材27の製造コストを抑えることができる。
ところで、高温多湿の外気が床下空間5に供給される夏季では、床下空間5の高い断熱性によって結露が発生するおそれがある。そのため、床下空間5には、除湿装置37が設けられるのが望ましい。
本実施形態の除湿装置37には、稚内珪藻土を含む多孔質材38が用いられる。このような多孔質材38は、優れた吸放湿性能を半永久的に有するため、床下空間5内の結露を効果的に防ぎつつ、メンテナンスも不要になる。さらに、多孔質材38は、大量の空気を吸収することができるため、床下空間5を蓄熱でき、該床下空間5の急激な温度変化を防ぐのにも役立つ。
多孔質材38の配置位置については、床下空間5内であれば特に限定されないが、例えば、熱交換部28の外側とし、基礎断熱材26の上に配置されないのが望ましい。このような配置によれば、多孔質材38が、基礎断熱材26のメンテナンス時や、防蟻剤等を散布する際の障害になることはない。なお、多孔質材38として用いられる稚内珪藻土は、断熱性を有さないため、熱交換部28の上に配置されたとしても、床下空間5と地熱H(図1に示す)との熱交換の障害になることはない。
さらに、多孔質材38は、例えば、床下空間5に通じる複数の隙間を有する簀子状体39によって覆われるのが望ましい。このような簀子状体39は、多孔質材38を保護することができるため、例えば、床下空間5のメンテナンス時において、作業者が多孔質材38を破損するのを防ぐことができる。
また、稚内珪藻土の必要量は、特に限定されないが、例えば、結露が発生しやすい夏季(7月及び8月)を基準として、床下空間5に浸入する湿気の量と、床下空間5に配置される稚内珪藻土1kg当たりの吸湿量増加分(kg)とを予測して設定されるのが望ましい。
本実施形態では、夏季において床下空間5に浸入する湿気の量(kg)が、コンピュータを用いたシュミュレーションによって予測された。具体的な方法としては、先ず、図1に示した基本構造を有する建物B(実施例)がコンピュータにモデルとして入力され、下記条件において、夏季に浸入する床下空間5の湿気の量を予測するシミュレーションが行われた。
・ソフトウェア:建築環境ソリューションズ社製の「非定常 熱・湿気計算システム(H&M)」
・プラン:建物Bの空間の容積:300m3
・建物の空間への換気:0.5回/hr
・7月平均の外気の条件:
気温:26.4℃、相対湿度:72.5%RH、重量絶対湿度:16.1g/kg’
・8月平均の外気の条件:
気温:27.9℃、相対湿度:70.8%RH、重量絶対湿度:16.6g/kg’
・7〜8月平均の床下空間の温度:24℃
上記シミュレーションの結果、夏季において床下空間5に浸入する湿気の量は、約80kgであることが予測できた。
次に、夏季の床下空間5に配置される稚内珪藻土1kg当たりの吸湿量増加分が予測された。ここでは、夏季の床下空間5の相対湿度から、夏季の床下空間5に配置される稚内珪藻土の平衡含湿率(以下、単に「夏季の平衡含有率」ということがある。)が求められた。
図4には、乾球温度と重量絶対湿度との関係を示すグラフ、図5には、相対湿度と稚内珪藻土の平衡含湿率との関係を示すグラフが夫々示されている。
前記夏季の床下空間5の相対湿度を求めるには、先ず、上記シミュレーション条件から、7月平均の外気の重量絶対湿度と、8月平均の外気の重量絶対湿度とを加算し、かつ2で除することにより、7〜8月平均の外気の重量絶対湿度が求められる。この値は、16.35g/kg’であった。そして、この7〜8月平均の外気の重量絶対湿度及び7〜8月平均の床下空間の温度の値を、図4のグラフにプロットすることにより、夏季の外気が床下空間5に浸入した際の相対湿度、即ち夏季の床下空間5の相対湿度を求めることができる。この夏季の床下空間5の相対湿度は、87%RHであった。
そして、前記夏季の平衡含有率は、図5のグラフに、夏季の床下空間5の相対湿度の値をプロットすることによって求めることができる。この夏季の平衡含有率は、8.6wt%であった。
次に、春季(4月及び5月)の床下空間5の相対湿度から、夏季の床下空間5に配置される稚内珪藻土の平衡含湿率(以下、単に「春季の平衡含有率」ということがある。)が求められる。
前記春季の床下空間5の相対湿度を求めるには、先ず、下記条件において、4月平均の外気の重量絶対湿度と、5月平均の外気の重量絶対湿度とから、4〜5月平均の外気の重量絶対湿度を求める。この4〜5月平均の外気の重量絶対湿度は、7.2g/kg’であった。そして、この4〜5月平均の外気の重量絶対湿度及び4〜5月平均の床下空間の温度の値を、図4のグラフにプロットすることにより、春季の外気が床下空間5に浸入した際の相対湿度、即ち春季の床下空間5の相対湿度を求めることができる。この春季の床下空間5の相対湿度は、70%RHであった。
・4月平均の外気の条件:
気温:14.3℃、相対湿度:57.6%RH、重量絶対湿度:5.9g/kg’
・5月平均の外気の条件:
気温:18.9℃、相対湿度:62.2%RH、重量絶対湿度:8.4g/kg’
・4〜5月平均の床下空間の温度:14.6℃
そして、前記春季の平衡含有率は、図5のグラフに、春季の床下空間5の相対湿度の値をプロットすることによって求めることができる。この春季の平衡含有率は、3.3wt%であった。
次に、夏季の平衡含湿率8.6wt%と、春季の平衡含湿率3.3wt%との差5.3wt%に、0.01を乗じてスカラー化する。これにより、夏季の床下空間5に配置される稚内珪藻土1kg当たりの吸湿量増加分0.053kgが求められる。
そして、上記の夏季に浸入する床下空間5の湿気の量80kgを、夏季の床下空間5に配置される稚内珪藻土1kg当たりの吸湿量増加分0.053kgで除することにより、建物Bにおいて最適な稚内珪藻土の必要量1510kgを求めることができる。なお、稚内珪藻土の必要量の決定は、このような方法に限定されるわけではない。
また、本実施形態では、前記多孔質材38として、稚内珪藻土からなるものが例示されたが、これに限定されるわけではない。多孔質材38には、稚内珪藻土の他、例えば、ゼオライト又はシリカゲルが含まれてもよい。また、図2に示されるように、多孔質材38は、その長さ(径)W3が5〜15mm程度の砕石状のものが望ましい。このような多孔質材38は、吸放湿性能を発揮しつつ、製造コストの増大を抑制しうる。
さらに、本実施形態では、除湿装置37として、多孔質材38が用いられるものが例示されたが、このような態様に限定されるわけではない。例えば、除湿装置37としては、ドレン管を有する除湿機(図示省略)を用いることもできる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1に示す基本構造を有する建物B(実施例)がコンピュータにモデルとして入力され、図6に示されるように、1年間の該建物Bの地中41の温度と、1年間の床下空間5の温度とを計算するシミュレーションが行われた。なお、図6は、温度分布を示すものであり、複数の等温線45によって、一定の温度間隔で区切られている。なお、シミュレーション条件は次のとおりである。
・ソフトウェア:建築環境ソリューションズ社製の「非定常 熱・湿気計算システム(H&M)
・プラン:居室の床面積:113.95m2
・気象データ:外気温(大阪第4地域)
・基礎断熱材:
厚さW1:60mm
・床断熱材:
厚さW2:60mm
測定位置:建物Bの床下空間5の中央側5c
また、比較として、実施例の基礎断熱材及び床断熱材のうち、床断熱材のみを有する建物40(比較例)が、コンピュータにモデルとして入力され、図7に示されるように、1年間の該建物40の地中41の温度と、1年間の床下空間5の温度とを計算したシミュレーションが行われた。なお、比較例のシミュレーション条件は、基礎断熱材を有さない点を除き、上記実施例と同様である。
シミュレーションの結果、図6及び図7に示されるように、実施例の建物Bは、比較例の建物40と比べて、不易層43が、床下空間5側に上昇することが確認できた。
また、実施例の地中の温度変化の幅が、12〜20℃であるのに対し、比較例の地中の温度変化の幅が、0〜32℃であった。従って、実施例の地中の温度変化の幅は、比較例の地中の温度変化の幅に比べて、大幅に小さくなることが確認できた。
さらに、実施例の床下空間5の温度の範囲は、12.0〜23.7℃であるのに対し、比較例の床下空間5の温度の範囲は、8.0〜26.4℃であった。従って、実施例は、比較例に比べて、床下空間5の温度変化を小さくしうることが確認できた。
2 基礎
3 床
5 床下空間
26 基礎断熱材
27 床断熱材
28 熱交換部

Claims (5)

  1. 基礎と床とで囲まれる床下空間を有する建物の構造であって、
    前記基礎に配されかつ前記床下空間を建物外部の空気の熱から遮断する基礎断熱材と、
    前記床に配された床断熱材とを具え、
    しかも前記床下空間の少なくとも一部は、地中の熱と熱交換可能な熱交換部を有することを特徴とする建物の構造。
  2. 前記床断熱材の厚さが、前記基礎断熱材の厚さよりも小さい請求項1記載の建物の構造。
  3. 前記床下空間は、建物外部の空気が導入される外気取り入れ口と、該床下空間の空気を居室へと供給する取り出し口とを有することにより換気可能である請求項1又は2記載の建物の構造。
  4. 前記床下空間には、除湿装置が設けられている請求項1乃至3のいずれかに記載の建物の構造。
  5. 前記除湿装置は、稚内珪藻土を含む多孔質材が用いられている請求項4記載の建物の構造。
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