JP2002012546A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JP2002012546A
JP2002012546A JP2000195738A JP2000195738A JP2002012546A JP 2002012546 A JP2002012546 A JP 2002012546A JP 2000195738 A JP2000195738 A JP 2000195738A JP 2000195738 A JP2000195738 A JP 2000195738A JP 2002012546 A JP2002012546 A JP 2002012546A
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arabinogalactose
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JP2000195738A
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English (en)
Inventor
Atsuko Ogawa
篤子 小川
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Noevir Co Ltd
Original Assignee
Noevir Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 肌への感触が良好で、優れた保湿効果を有す
る皮膚外用剤を提供する。 【解決手段】 酸性アラビノガラクトース、またはエキ
ナセア属(Echinacea Moench)植物より得られる多糖類
を配合することにより、肌への感触が良好で且つ保湿効
果に優れる皮膚外用剤を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、肌への感触が良好
で、優れた保湿効果を有する皮膚外用剤に関する。更に
詳しくは、酸性アラビノガラクトース、またはエキナセ
ア属(EchinaceaMoench)植物より得られる多糖類を配
合してなる皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来外用剤、特に化粧料用の保湿剤とし
てはグリセリン,ソルビトールなどの低分子量物質、ピ
ロリドンカルボン酸ナトリウム等の天然保湿因子(NM
F)成分等が用いられていたが、近年、キトサン,ヒア
ルロン酸ナトリウム,アルギン酸,キサンタンガム等の
天然由来の多糖類が保湿剤として利用されている。
【0003】しかしながら、上記の天然由来の多糖類
は、増粘剤,ゲル化剤等として用いられていることから
も明らかなように、保湿機能を発揮するのに充分な量を
用いると系が増粘し、肌への感触が悪くなる等の欠点が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、天然由来成分を配合し、肌への感触が良好で、優れ
た保湿効果を有する皮膚外用剤組成物を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
天然抽出物に含まれる成分を用いて検討を行った結果、
酸性アラビノガラクトースが肌への感触が良好で且つ保
湿効果に優れることを見出した。
【0006】すなわち本発明は、酸性アラビノガラクト
ース、または酸性アラビノガラクトースを多く含有する
エキナセア属(Echinacea Moench)の植物より得られる
多糖類を皮膚外用剤に配合するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、ラムノース,アラビノ
ース,ガラクトース,ガラクツロン酸を主要構成糖とす
る酸性アラビノガラクトース、もしくはこれを含む多糖
類を含有する皮膚外用剤である。
【0008】本発明において用いる酸性アラビノガラク
トースは、ラムノース,アラビノース,ガラクトース,
ガラクツロン酸を主要構成糖とする高分子化合物で、そ
の平均分子量は、10,000〜150,000であり、
平均分子量が50,000〜100,000のものを用い
ることが本発明の効果から好ましく、更には、平均分子
量が約75,000のものを用いることが最も好まし
い。また、酸性アラビノガラクトースの基原は、天然,
合成を問わない。
【0009】天然の酸性アラビノガラクトースとして
は、特に基原は問わないが、クスノキ(Cinnamomum cam
phora (L.) Presl)の葉,ネズミモチ(Ligustrum japo
nicumThunb.)の葉、エキナセア属(Echinacea Moenc
h)植物の根,ゲンゲソウ属(Astragalus L.)植物の
根,サバール(Sabal serrulate Adans.)の根,シベリ
アニンジン(Eleutherococcus Senticosus)の根から抽
出したものを用いることもできる。これらの植物の中で
も、エキナセア属(Echinacea Moench)植物の根から抽
出した酸性アラビノガラクトースが特に好ましい。
【0010】エキナセア属(Echinacea Moench)植物と
しては、エキナセア(Echinacea angustifolia DC.),
ムラサキバレンギク(Echinacea purpurea Moench)が
例示され、どちらを用いてもよい。
【0011】これらの植物から酸性アラビノガラクトー
スを抽出する場合、植物は生のまま、若しくは乾燥させ
たものを使用する。抽出溶媒としては特に限定されず、
水、メタノール,エタノール,イソプロパノール,イソ
ブタノール,n-ヘキサノール,2-エチルブタノール,n-
オクチルアルコール,メチルアミルアルコール等の1価
アルコール類、グリセリン,エチレングリコール,エチ
レングリコールモノメチルエーテル,プロピレングリコ
ール,プロピレングリコールモノメチルエーテル,トリ
エチレングリコール,1,3-ブチレングリコール,へキシ
レングリコール等の多価アルコール又はその誘導体など
が例示され、これらより選択される1種又は2種以上を
用いる。特に、水と有機溶媒との混合溶媒を用いること
が好ましく、水/エタノール混合溶媒を用いることが更
に好ましい。また、リン酸緩衝生理食塩水等の無機塩類
を添加した極性溶媒、界面活性剤を添加した溶媒を用い
ることもでき、特に限定されない。
【0012】更に抽出方法としては、室温,冷却又は加
熱した状態で含浸させて抽出する方法、水蒸気蒸留など
の蒸留法を用いて抽出する方法、植物体を圧搾して抽出
物を得る圧搾法等が例示され、これらの方法を単独で、
または2種以上を組み合わせて抽出を行う。
【0013】抽出の際の植物体と溶媒の比率は特に限定
されないが、植物体1に対して溶媒0.1〜1000重
量倍、特に抽出操作,効率の点で、0.5〜100重量
倍が好ましい。また抽出圧力および抽出温度は常圧下で
0℃から溶媒の沸点以下の範囲とするのが便利であり、
抽出時間は抽出温度により異なるが2時間〜2週間の範
囲とするのが望ましい。
【0014】このようにして得られた植物抽出物は、抽
出物をそのまま用いることもできるが、その効果を失わ
ない範囲で、脱臭,脱色,濃縮などの精製操作を加えた
り、更にはカラムクロマトグラフィー等を用いて分画物
として用いてもよい。これらの抽出物や精製物,分画物
は、これから溶媒を除去することによって乾固物とする
こともでき、更に、アルコール水溶液などの溶媒に可溶
化した形態、あるいは乳剤の形態で用いることができ
る。
【0015】また、エキナセア属植物より組織培養法に
よって得られる、多糖類を用いても良い。
【0016】エキナセア属植物の組織培養法としては、
一般的な方法を用いることができ、特にその方法は問わ
ない。例えば、エキナセア属植物の植物体の一部、好ま
しくは根部を外植片とし、基本培地に植物ホルモンと炭
素源としての糖を加えた培地を用いてカルスを誘導す
る。このカルスを更に液体培地に移して浸とう培養し、
この培養物から細胞を遠心沈降又は濾過によって除去し
た後、濃縮し、濃縮液にエタノールを加えて沈殿させ、
沈殿物を凍結乾燥する事により多糖類を得る。
【0017】カルス誘導用の基本培地としては、植物組
織培養に通常用いられるMurasige−Skoog
の培地,Linsmaier−Skoogの培地,Ga
mborgの培地,Whiteの培地、Tulecke
の培地,Nitsh&Nitshの培地等を用いること
ができ、特にMurasige−Skoogの培地,L
insmaier−Skoogの培地が好ましい。植物
ホルモンはオーキシン類(2,4-ジクロロフェノキシ酢
酸,α-ナフタレン酢酸,インドール酢酸等)、サイト
カイン類(フルフリルアミノプリン(カイネチン),ベ
ンジルアデニン,ジメチルアミノプリン)等が挙げら
れ、その組み合わせおよび植物ホルモン濃度として、2,
4-ジクロロフェノキシ酢酸(単独で5×10-4〜1×1
-7M),α-ナフタレン酢酸(5×10-4〜1×10
-7M)とベンジルアデニン(1×10- 4〜1×10
-7M),α-ナフタレン酢酸(5×10-4〜1×10-7
M)とフルフリルアミノプリン(1×10-4〜1×10
-7M)が例示される。炭素源としては、グルコース,フ
ラクトース,マンノース,キシロース,サッカロース,
ラムノース,フコース,デンプン等の糖類が例示され、
種類に限定はないが一般的にはサッカロースが用いら
れ、その配合量は1〜6重量%である。カルス誘導は固
体培地でも液体培地でも可能であるが、通常は固体培地
が用いられる。
【0018】誘導されたカルスは、同じ形態を維持した
まま10代以上にわたって継代培養することができる。
継代培養用の培地としては、通常基本培地としてMur
asige−Skoogの培地,Linsmaier−
Skoogの培地等が用いられ、植物ホルモンとしては
2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(5×10-4〜1×10 -7
M)を単独で、又はα-ナフタレン酢酸(5×10-4
1×10-7M)とベンジルアデニン(1×10-4〜1×
10-7M)等が用いられる。炭素源としては、グルコー
ス,フラクトース,マンノース,キシロース,サッカロ
ース,ラムノース,フコース,デンプン等が用いられる
が、一般的にはサッカロースが用いられ、その添加量は
1〜6重量%が好ましい。
【0019】カルスから多糖類を得るには、カルスを寒
天培地などの固体培地、もしくは液体培地、好ましくは
液体培地で、植物ホルモン及び炭素源とともに培養す
る。基本培地としては、カルス誘導培地と同じもの、例
えばMurasige−Skoogの培地,Linsm
aier−Skoogの培地,Gamborgの培地,
Whiteの培地,Tuleckeの培地,Nitsh
&Nitshの培地が用いられ、特にMurasige
−Skoogの培地,Linsmaier−Skoog
の培地を用いることが好ましい。
【0020】植物ホルモンの種類および濃度は、多糖類
の生産性に関係があり、例えばオーキシン類(2,4-ジク
ロロフェノキシ酢酸,α-ナフタレン酢酸,インドール
酢酸等)、サイトカイン類(フルフリルアミノプリン
(カイネチン),ベンジルアデニン,ジメチルアミノプ
リン)、ジベレリン類(ジベレリンA3等)が使用され
る。中でも、2,4-ジクロロフェノキシ酢酸を単独で、ま
たα-ナフタレン酢酸とベンジルアデニン、もしくはフ
ルフリルアミノプリンを組み合わせて用いるのが好まし
い。その濃度は、2,4-ジクロロフェノキシ酢酸を単独で
用いる場合は5×10-4〜1×10-7M、α-ナフタレ
ン酢酸とベンジルアデニン、もしくはフルフリルアミノ
プリンを組み合わせて用いる場合には、α-ナフタレン
酢酸の濃度は5×10-4〜1×10-7M、ベンジルアデ
ニンまたはフルフリルアミノプリンの濃度は1×10-4
〜1×10-7Mで用いるのが好ましい。炭素源として
は、グルコース,フラクトース,マンノース,キシロー
ス,サッカロース,ラムノース,フコース,デンプン等
の糖類が用いられる。種類に限定はないが一般的にはサ
ッカロースが用いられ、その配合量は1〜6重量%が好
ましい。
【0021】培養法は特に限定されないが、20℃〜3
0℃の温度で15〜30日間行うのが好ましく、また浸
とう培養が好ましい。
【0022】このようにして得られた培養物から多糖類
を採取するには、例えば培養物から細胞を遠心沈降又は
濾過などによって除去した後、培養液をロータリーエバ
ポレーター等を用いて濃縮し、濃縮液に3〜4倍量のエ
タノールを加えて沈殿させ、沈殿物を凍結乾燥すること
によって行われる。
【0023】本発明においては、このようにして得られ
た多糖類をそのまま用いることができ、もしくは分子量
などにより分画したものを用いてもよい。植物からの抽
出、もしくはエキナセア属植物の組織培養により得られ
た酸性アラビノガラクトースの皮膚外用剤への配合量
は、0.0001〜20重量%が好ましい。0.000
1重量%以下では、充分な保湿効果を発揮せず、20重
量%以上添加しても保湿効果に顕著な改善は認められ
ず、べたつきも生じるからである。
【0024】本発明の皮膚外用剤には、必要に応じて、
通常医薬品,医薬部外品,皮膚化粧料,及び洗浄料に配
合される、油脂,保湿剤,粉体,色素,乳化剤,可溶化
剤,洗浄剤,紫外線吸収剤,増粘剤,薬剤,香料,樹
脂,アルコール類等を適宜配合することができる。ま
た、本発明の皮膚外用剤の剤型は任意であり、例えば化
粧水などの可溶化系,クリーム,乳液などの乳化系,カ
ラミンローション等の分散系として、提供することもで
き、また噴射剤と共に充填したエアゾールの剤型をとっ
てもよい。
【0025】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明
する。
【0026】製造例1 酸性アラビノガラクトースの製
【0027】1.カルスの誘導 ムラサキバレンギク(Echinacea purpurea Moench)の
根を切り取り、70重量%エタノール水溶液で1分間滅
菌し、更に1重量%次亜塩素酸ナトリウム溶液で10分
間滅菌した後、滅菌水で洗浄した。滅菌処理された外植
片を適当な大きさに切り、カルス誘導用培地に接種し
た。カルス誘導用培地には、基本培地として0.8重量
%の寒天を含むLinsmaier−Skoogの培地
を用いた。植物ホルモンとしては、オーキシンとして1
-5Mのα-ナフタレン酢酸と、サイトカインとして1
-6Mのベンジルアデニンを添加した。炭素源として
は、3重量%となるようにサッカロースを添加した。こ
の培地を0.1Nの水酸化カリウムでpH5.7に調整
した後、オートクレーブにより120℃、1.2気圧で
15分間滅菌した。培養は電照下25±1℃で行った。
30日間の培養の後、それぞれの外植片からカルスを誘
導した。
【0028】2.カルスの継代 1において誘導されたそれぞれのカルスを、誘導培地と
同一の培地を用いて同一条件下で培養し、30日おきに
新しい培地に移植した。
【0029】3.振とう培養 2において10代継代培養したカルスについて、上記カ
ルス培養培地と同様の成分からなる液体培地を用いて振
とう培養を行った。培地の量は、200ml容の三角フ
ラスコあたり80mlとした。カルスは新鮮重量で2g
を接種し、25±1℃、120rpmで30日間振とう
培養した。
【0030】4.多糖類の採取方法 3の培養液から遠心分離又は濾過により細胞を除き、培
養液をロータリーエバポレーターを用いて濃縮した。こ
の濃縮培養液に約3倍量のエタノールを加え、5℃で2
4時間静置し沈殿を得た。この沈殿を遠心分離により回
収し、70重量%エタノール水溶液で洗浄した後凍結乾
燥により水分を除去した。
【0031】上記の方法により、ムラサキバレンギク
Echinacea purpurea Moench)カルスから1.43g
/l/30日の細胞外多糖類が得られた。この多糖類は
次のような性状を有していた。 外観 白色〜灰白色粉末 平均分子量 約75000 構成糖 アラビノース、ガラクトース、ガラクツロン
酸、ラムノース
【0032】次いで、製造例1で得られた酸性アラビノ
ガラクトースを用いて、皮膚外用剤を調製する。
【0033】 実施例1 皮膚クリーム (1)ミツロウ 6.0(重量%) (2)セタノール 5.0 (3)還元ラノリン 8.0 (4)スクワラン 37.5 (5)脂肪酸グリセリン 4.0 (6)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0 (7)ポリオキシエチレン(20E.O.) ソルビタンモノラウレート 2.0 (8)プロピレングリコール 5.0 (9)製造例1 1.0 (10)精製水 29.3 (11)香料 0.2 製法:(1)〜(7)の油相成分を混合、溶解して均一
とし、75℃に加熱する。一方、(8)〜(10)の水
相成分を混合、溶解して75℃に加熱する。次いで、上
記水相成分に油相成分を添加して予備乳化した後、ホモ
ミキサーにて均一に乳化する。その後冷却し、50℃に
て(11)を添加、混合する。
【0034】比較例1 実施例1の酸性アラビノガラク
トースをヒアルロン酸ナトリウムに代替して皮膚用クリ
ームを調製し、比較例1とした。
【0035】比較例2 実施例1の酸性アラビノガラク
トースを精製水に代替して皮膚用クリームを調製し、比
較例2とした。
【0036】実使用試験 本発明の実施例1及び比較例1、比較例2を用いて、実
際に使用した場合の効果について検討を行った。使用テ
ストは、乾燥気味の肌及び乾燥に伴う掻痒感で悩む20
才から60才の男女20名を一群とし、1日2回乾燥し
た部位に3カ月間使用させることにより行った。結果は
「有効:乾燥に伴う掻痒感が改善された」、「やや有
効:乾燥に伴う掻痒感がやや改善された」、「無効:使
用前と変化なし」と回答したパネラーの数で表1に示し
た。また同時に、使用感のべたつきについても「べたつ
かない」、「ややべたつく」、「べたつく」の3段階で
回答させ、各評価をしたパネラー数にて表2に示した。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】表1に示した通り、本発明の実施例は、乾
燥に伴う掻痒感を改善する効果を示し、その効果は比較
例1のヒアルロン酸ナトリウムを含有する皮膚クリーム
と同程度であった。また表2に示した通り、9割のパネ
ラーが使用時べたつかないと回答していたのに対し、ヒ
アルロン酸ナトリウムを含有する比較例1使用群では5
割以上のパネラーがべたつくと回答していた。
【0040】なお、本発明の実施例1については、上記
試験期間中に含有成分の析出、分離、凝集、変臭、変色
といった製剤の状態変化は全く見られなかった。また、
実施例使用群において、皮膚刺激性反応や皮膚感作性反
応を示したパネラーは存在しなかった。
【0041】 実施例2 皮膚用ローション (1)グリセリン 10.0(重量%) (2)乳酸ナトリウム 0.5 (3)精製水 89.0 (4)製造例1 0.5 製法 (1)〜(4)の成分を混合、均一化する。
【0042】 実施例3 美容液 (1)スクワラン 5.0(重量%) (2)白色ワセリン 2.0 (3)ミツロウ 0.5 (4)ソルビタンセスキオレエート 0.8 (5)ポリオキシエチレン(20E.O.)オレイルエーテル 1.2 (6)プロピレングリコール 5.0 (7)精製水 59.7 (8)カルボキシビニルポリマー(1重量%水溶液) 20.0 (9)製造例1 0.5 (10)水酸化カリウム 0.1 (11)エタノール 5.0 (12)香料 0.2 製法:(1)〜(5)の油相成分を混合し、75℃に加
熱して溶解、均一化する。一方、(6)〜(9)の水相
成分を混合、溶解して75℃に加熱し、前記の油相成分
を添加してモミキサーにて均一に乳化し、(10)を加
えてpHを調整する。冷却後40℃にて(11)及び
(12)を添加、混合する。
【0043】 実施例4 皮膚用ローション (1)エタノール 10.0(重量%) (2)ヒドロキシエチルセルロース 1.0 (3)製造例1 0.1 (4)グリセリン 7.0 (5)グアイアズレンスルホン酸ナトリウム 0.5 (6)精製水 81.4 製法:(1)〜(6)を混合し、均一とする。
【0044】 実施例5 皮膚用乳剤 (1)スクワラン 5.0(重量%) (2)白色ワセリン 2.0 (3)ミツロウ 0.5 (4)ソルビタンセスキオレエート 0.8 (5)ポリオキシエチレン(20E.O.)オレイルエーテル 1.2 (6)プロピレングリコール 5.0 (7)精製水 59.7 (8)カルボキシビニルポリマー(1重量%水溶液) 20.0 (9)製造例1 0.5 (10)水酸化カリウム 0.1 (11)エタノール 5.0 (12)香料 0.2 製法:(1)〜(5)の油相成分を混合し、75℃に加
熱して溶解、均一化する。一方、(6)〜(9)の水相
成分を混合、溶解して75℃に加熱し、前記の油相成分
を添加してモミキサーにて均一に乳化し、(10)を加
えてpHを調整する。冷却後40℃にて(11)及び
(12)を添加、混合する。
【0045】 実施例6 皮膚用ゲル剤 (1)精製水 90.9(重量%) (2)カルボキシビニルポリマー 0.5 (3)製造例1 0.5 (4)ジプロピレングリコール 8.0 (5)水酸化カリウム 0.1 製法:(1)に(2)及び(3)を均一に溶解した後、
(4)を添加し、次いで(5)を加えて増粘させる。
【0046】 実施例7 皮膚用クリーム (1)ミツロウ 6.0(重量%) (2)セタノール 5.0 (3)還元ラノリン 8.0 (4)スクワラン 29.5 (5)親油型グリセリルモノステアリン酸エステル 4.0 (6)ポリオキシエチレン(20E.O.) ソルビタンモノラウレート 5.0 (7)プロピレングリコール 5.0 (8)製造例1 0.5 (9)精製水 37.0 製法:(1)〜(6)の油相成分を混合、溶解して75
℃に加熱する。一方(7)〜(9)の水相成分を混合、
溶解して75℃に加熱する。次いで、上記水相成分に油
相成分を添加して予備乳化した後、ホモミキサーにて均
一に乳化する。
【0047】 実施例8 水中油型乳剤性軟膏 (1)白色ワセリン 25.0(重量%) (2)ステアリルアルコール 25.0 (3)グリセリン 10.0 (4)ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 (5)製造例1 0.5 (6)精製水 38.5 製法:(1)〜(4)の油相成分を混合、溶解して均一
とし、75℃に加熱する。一方、(5)を(6)に溶解
して75℃に加熱し、これに前記油相成分を添加して乳
化する。
【0048】 実施例9 化粧水 (1)エタノール 10.0(重量%) (2)1,3-ブチレングリコール 10.0 (3)製造例1 0.5 (4)グリチルリチン酸ジカリウム 0.5 (5)香料 0.1 (6)精製水 78.9 製法:(1)〜(5)を順次(6)に添加して均一に混
合、溶解する。
【0049】 実施例10 メイクアップベースクリーム (1)ステアリン酸 12.0(重量%) (2)セタノール 2.0 (3)グリセリルトリ-2-エチルヘキサン酸エステル 2.5 (4)自己乳化型グリセリルモノステアリン酸エステル 2.0 (5)プロピレングリコール 10.0 (6)水酸化カリウム 0.3 (7)製造例1 0.3 (8)精製水 69.3 (9)酸化チタン 1.0 (10)ベンガラ 0.1 (11)黄酸化鉄 0.4 (12)香料 0.1 製法:(1)〜(4)の油相成分を混合し、75℃に加
熱して均一とする。一方、(5)〜(8)の成分を混合
し、75℃に加熱、溶解して均一とし、これに(9)〜
(11)の顔料を添加し、ホモミキサーにて均一に分散
させ水相成分とする。この水相成分に前記油相成分を添
加し、ホモミキサーにて乳化した後冷却し、40℃にて
(12)の成分を添加、混合する。
【0050】 実施例11 乳液状ファンデーション (1)ステアリン酸 2.0(重量%) (2)スクワラン 5.0 (3)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.0 (4)セタノール 1.0 (5)デカグリセリルモノイソパルミチン酸エステル 9.0 (6)1,3-ブチレングリコール 8.0 (7)水酸化カリウム 0.1 (8)製造例1 0.3 (9)精製水 51.4 (10)酸化チタン 9.0 (11)タルク 7.4 (12)ベンガラ 0.5 (13)黄酸化鉄 1.1 (14)黒酸化鉄 0.1 (15)香料 0.1 製法:(1)〜(5)の油相成分を混合し、75℃に加
熱して均一とする。一方、(6)〜(9)の水相成分を
混合し、75℃に加熱、溶解して均一とし、これに(1
0)〜(14)の顔料を添加し、ホモミキサーにて均一
に分散させる。油相成分を添加して乳化した後冷却し、
40℃にて(15)の成分を添加、混合する。
【0051】 実施例12 ハンドクリーム (1)セタノール 4.0(重量%) (2)ワセリン 2.0 (3)流動パラフィン 10.0 (4)グリセリルモノステアリン酸エステル 1.5 (5)ポリオキシエチレン(60E.O.) グリセリルイソステアリン酸エステル 2.5 (6)酢酸トコフェロール 0.5 (7)グリセリン 20.0 (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (9)製造例1 0.5 (10)精製水 58.9 製法:(1)〜(6)の油相成分を混合、溶解して75
℃に加熱する。一方、(7)〜(10)の水相成分を混
合、溶解して75℃に加熱する。次いで、水相成分に油
相成分を添加して予備乳化した後、ホモミキサーにて均
一に乳化する。
【0052】 実施例13 ヘアローション (1)精製水 40.9(重量%) (2)ポリオキシエチレン(50E.O.)硬化ヒマシ油 2.0 (3)エタノール 50.0 (4)アボカド油 1.0 (5)製造例1 0.5 (6)塩酸ピリドキシン 0.5 (7)1,3-ブチレングリコール 5.0 (8)香料 0.1 製法:(1)に(2)を溶解した後、(3)〜(8)の
成分を順次添加して均一に溶解する。
【0053】 実施例14 養毛剤 (1)精製水 30.9(重量%) (2)ポリオキシエチレン(50E.O.)硬化ヒマシ油 3.0 (3)エタノール 60.0 (4)香料 0.1 (5)酢酸トコフェロール 0.5 (6)製造例1 0.5 (7)ホップ50重量%エタノール抽出物 3.0 (8)プロピレングリコール 2.0 製法:(1)に(2)を溶解し、(3)〜(8)の成分
を順次添加、混合して均一に溶解する。
【0054】 実施例15 マッサージゲル (1)ジプロピレングリコール 7.0(重量%) (2)グリセリン 8.0 (3)ポリオキシエチレン(15E.O.)オレイルエーテル 1.0 (4)カルボキシビニルポリマー 0.4 (5)メチルセルロース 0.2 (6)製造例1 0.3 (7)水酸化カリウム 0.1 (8)精製水 83.0 製法:75℃に加熱した(8)に、(1)〜(7)の成
分を順次添加、溶解、均一化する。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、肌
への感触が良好で、優れた保湿効果を有する皮膚外用剤
を得ることができた。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/06 A61K 7/06 7/48 7/48 35/78 35/78 T A61P 17/16 A61P 17/16 Fターム(参考) 4C083 AA082 AA111 AA112 AA122 AB032 AB232 AB242 AB432 AC012 AC022 AC072 AC102 AC122 AC182 AC242 AC302 AC352 AC422 AC432 AC442 AC472 AC782 AC792 AD042 AD092 AD211 AD262 AD282 AD311 AD512 AD532 AD632 AD662 CC04 CC05 CC11 CC12 CC23 CC32 CC37 DD31 DD33 DD41 4C086 AA01 AA02 EA25 MA01 MA04 MA63 NA14 ZA89 4C088 AB26 AC11 BA12 BA26 BA27 CA05 CA06 CA30 MA22 MA28 MA63 NA14 ZA89

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸性アラビノガラクトースを保湿成分と
    して含有する皮膚外用剤。
  2. 【請求項2】 エキナセア属(Echinacea Moench)植物
    より得られる多糖類を含有する皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】 多糖類が、エキナセア属植物の根より得
    られることを特徴とする、請求項2に記載の皮膚外用
    剤。
  4. 【請求項4】 多糖類が、組織培養法によって得られる
    ことを特徴とする、請求項2又は請求項3に記載の皮膚
    外用剤。
  5. 【請求項5】 多糖類が、酸性へテロ多糖類であること
    を特徴とする、請求項2〜請求項4に記載の皮膚外用
    剤。
  6. 【請求項6】 多糖類が、酸性アラビノガラクトースで
    あることを特徴とする、請求項2〜請求項5に記載の皮
    膚外用剤。
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