JP2002012157A - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

電動式パワーステアリング装置

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JP2002012157A
JP2002012157A JP2000196385A JP2000196385A JP2002012157A JP 2002012157 A JP2002012157 A JP 2002012157A JP 2000196385 A JP2000196385 A JP 2000196385A JP 2000196385 A JP2000196385 A JP 2000196385A JP 2002012157 A JP2002012157 A JP 2002012157A
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滋樹 太田垣
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    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
    • B62D5/0457Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such
    • B62D5/0481Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such monitoring the steering system, e.g. failures
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動式パワーステアリング装置において、電
動機に接続されたスイッチ手段の機能を検査することが
できる装置を提案する。 【解決手段】 操舵トルク1に応じてモータ3を制御す
る制御量を演算するCPU2とモータ3を駆動する駆動
手段8を有する電動式パワーステアリング装置におい
て、モータ3の直列接続された第1のスイッチ手段12
と、モータ電圧を監視する電圧監視手段10と、CPU
2とは別に駆動手段8の作動を制限する駆動制限手段1
1と、CPU2は操舵トルク1、又は駆動制限手段11
の状態から駆動手段8に制限を付加していないと判断し
た場合、駆動手段8の駆動と電圧監視手段10の検出結
果から第1のスイッチ手段12の機能を検査する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両のステアリ
ングを制御する電動式パワーステアリング装置におい
て、特にフェールセーフに関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両のステアリングを制御する電動式パ
ワーステアリングシステムでは、フェールセーフ機能に
より異常発生時、制御を停止することがある。この制御
停止は、電動機によるステアリング回転運動を停止し、
ドライバーの操作によるマニュアル作動に切り換えるこ
とにより、車両の操向性を確保するものである。制御停
止の具体例としては、補助トルクを出力するモータに流
れる電流を遮断するため、モータ駆動回路を停止するの
みならず電源供給を遮断するために電力供給用のリレー
を開成させるものである。しかし、このリレーの接点が
溶着し開成できなくなる恐れがあり、このリレーの機能
をチェックする必要が生ずる。特許登録2715473
号公報にはこのリレー溶着を検出する方法が提案されて
いる。
【0003】以下に図8に基づき説明する。1は操舵ト
ルクを検出するトルクセンサ、2aはこのトルク情報を
基に補助トルクを演算し、制御信号を出力する制御量演
算手段でマイクロコンピュータ(以下CPUという)で
ある。13はこのトルク情報をCPU2aに伝達するイ
ンターフェース回路1である。3はステアリング系に配
設され補助トルクを発生する電動機(モータ)で、スイ
ッチング素子4〜7により駆動される。8は主にこれら
スイッチング素子4〜7で構成された第1の駆動回路で
ある。9aはCPU2aからの制御信号によりスイッチ
ング素子4〜7を駆動する第2の駆動回路である。10
aはモータ3の両端の電圧を検出する電圧監視回路であ
り、この出力はCPU2aにE1、E2として入力され
ている。20はモータ3及びスイッチング素子4〜7へ
電源を供給するリレーであり、CPU2aの信号に依存
しスイッチ駆動回路21により駆動されている。
【0004】次にリレー20の溶着方法について説明す
る。まずスイッチ駆動回路21によりリレー20の接点
を開成しておく。スイッチング素子4、又は5を駆動
し、その結果を電圧監視回路10aからCPU2aが入
力する。ここで電圧監視回路はトランジスタ素子による
インバータ回路とし、各駆動モードを図9に示す。
【0005】スイッチング素子4をオンし、素子5をオ
フした場合、E1、E2の信号が共にhigh(以下H
という)の場合正常である。その他の場合はすべて異常
となる。また、スイッチング素子4をオフし、素子5を
オンした場合も同様にE1、E2両信号ともHであれば
正常、その他は異常となる。この図9から明らかなよう
に、正常以外はリレーの接点が溶着していることにな
る。ただし、駆動回路9a、電圧監視回路10a他は正
常としている。
【0006】一方、特開昭62−231871号公報に
は、リレーを駆動回路とモータとの間にも介挿した提案
がされている(以下モータリレーという)。図10にモ
ータリレー12がモータ3に直列接続されている構成ブ
ロックを示した。スイッチング素子4〜7には並列にダ
イオードが挿入されており、リレー20(以下電源リレ
ーという)を開成したとしても、運転者がステアリング
を回すとモータも回転させられ、これらダイオードによ
り回生電流が流れることになる。そのため、スイッチン
グ素子の1個が短絡故障した場合、ステアリング又はモ
ータの回転方向によってはステアリング回転方向の負荷
が異なる状態が発生し、スムーズにステアリングを回す
ことができなくなる。そのためにモータリレー12を追
加したものである。
【0007】以上の2つの発明を合わせることは容易に
想到できるものであるかもしれないが、しかし、実際の
コントロールユニット(以下ECUという)には、さら
にフェールセーフ機能が内蔵されており、簡単にはモー
タリレーをチェックできないという問題が発生する。例
えば、CPU2aの故障を考慮すると、CPUとは別に
モータの駆動を禁止する手段が必要となる。この駆動禁
止手段がリレーのチェックを困難にしていた。つまり、
この駆動禁止手段がモータ駆動状態であれば、モータリ
レーチェックはできるが、モータ駆動禁止中であれば、
モータリレーをチェックしてもスイッチング素子を駆動
できず、モータリレーが不良か否かを判断できない。
【0008】これを図10を用いて説明する。駆動禁止
回路18gはステアリングがほとんど回転されていない
場合、つまりトルクがあまり発生していない場合、駆動
回路9aを非作動にするように作用する。また、右回転
中は左用、逆に左回転中は右用スイッチング素子を停止
させる。図11にトルクとトルクセンサの出力の関係を
示すグラフを表している。ここでトルクTq2以下では
右回転させるスイッチング素子4又は7を停止させ、ト
ルクTq1以上ではスイッチング素子5、又は6を停止
させる。トルクセンサ出力電圧でv2〜v1の範囲はト
ルク発生が少ない。そのためこの範囲はモータ3を回転
させる必要がない。そこで、CPU2aとは別に駆動回
路9aを非作動するように作用する駆動禁止回路18g
を付加している。図10の駆動禁止回路18gは具体的
には、トルクセンサ出力電圧がv1、v2以内にあるか
否かを2個のコンパレータ18b、18cで比較してい
る。そしてトルクセンサ出力がv1以上の場合、トラン
ジスタ18dはオンし、スイッチング素子5、又は6を
オフする。逆にトルクセンサ出力がv2以下の場合、ト
ランジスタ18eがオンし、スイッチング素子4、又は
7をオフするように接続されている。駆動禁止回路18
gが作動している場合、つまりトランジスタ18d、又
は18eがオンしている場合、スイッチング素子4、5
又は6、7はCPU2aが制御信号を出力してもオフ状
態を保持し続ける。従って、この状態であればモータリ
レー12のチェックは不可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来装置
では、リレーをチェックしようとすると、駆動禁止回路
がじゃまになり簡単にリレーのチェックができないとい
う問題点があった。
【0010】この発明は、以上のような問題点を解決す
るためになされたもので、フェールセーフ機能を充実さ
せ、不具合の検出を可能にした電動式パワーステアリン
グ装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電動式パ
ワーステアリング装置では、操舵トルクを検出するトル
ク検出手段、このトルク情報から電動機による車両の操
向を行う制御量を演算する制御量演算手段、この制御量
を受け、複数のスイッチング素子により前記電動機を駆
動する駆動手段を有する電動式パワーステアリング装置
において、前記制御量演算手段とは別に前記トルク情報
から前記駆動手段の作動の少なくとも一部を制限する駆
動制限手段と、前記電動機と駆動手段との間に配設され
接続・遮断可能な第1のスイッチ手段と、前記電動機の
端子電圧を監視する電圧監視手段とを備え、前記制御量
演算手段は、前記トルク情報の大きさ、方向、又は前記
駆動制限手段の状態に基づき、前記駆動制限手段が作用
を停止していると判断した場合、又はその機能の一部が
制限されていると判断した場合、前記駆動手段の少なく
とも一部を作動し、かつ電圧監視手段の電圧情報により
前記第1スイッチ手段の機能を検査することを特徴とす
るものである。
【0012】また、この発明に係る電動式パワーステア
リング装置では、制御量演算手段は、駆動制限手段と接
続され、この駆動制限手段からの情報に基づき、駆動制
限手段の作動が停止、又は一部制限されている場合、第
1スイッチ手段の機能を検査することを特徴とするもの
である。
【0013】また、この発明に係る電動式パワーステア
リング装置では、操舵トルクを検出するトルク検出手
段、このトルク情報から電動機により車両の操向を行う
制御量を演算する制御量演算手段、この制御量を受け、
複数のスイッチング素子により前記電動機を駆動する駆
動手段を有する電動式パワーステアリング装置におい
て、前記制御量演算手段とは別に前記トルク情報から前
記駆動手段の作動の少なくとも一部を禁止する駆動禁止
手段と、前記電動機と駆動手段との間に配設され接続・
遮断可能な第1のスイッチ手段と、前記電動機の端子電
圧を監視する電圧監視手段と、前記駆動禁止手段の作動
を一時無効にする無効化手段とを備え、前記制御量演算
手段は、無効化手段により駆動禁止手段の作動を停止し
ている間に、前記駆動手段を作動し、かつ前記電圧監視
手段の電圧情報により前記第1スイッチ手段の機能を検
査することを特徴とするものである。
【0014】また、この発明に係る電動式パワーステア
リング装置では、無効化手段は、トルク検出手段の電源
を制御することにより駆動禁止手段を無効にすることを
特徴とするものである
【0015】また、この発明に係る電動式パワーステア
リング装置では、無効化手段は、トルク検出手段による
信号を制御することにより駆動禁止手段を無効にするこ
とを特徴とするものである。
【0016】また、この発明に係る電動式パワーステア
リング装置では、無効化手段は、駆動禁止手段の出力信
号を制御することにより駆動禁止手段を無効にすること
を特徴とするものである。
【0017】また、この発明に係る電動式パワーステア
リング装置では、第1スイッチ手段の機能検査は、駆動
手段のスイッチング素子の駆動と電圧監視手段による電
圧との関係から、第1スイッチ手段が遮断可能、及び又
は接続可能を検査することを特徴とするものである。
【0018】また、この発明に係る電動式パワーステア
リング装置では、電動機に電源を供給又は遮断する第2
のスイッチ手段を有し、制御量演算手段は第2のスイッ
チ手段が遮断可能、及び又は接続可能を検査することを
特徴とするものである。
【0019】また、この発明に係る電動式パワーステア
リング装置では、電動機に電源を供給又は遮断する第2
のスイッチ手段と、この第2のスイッチ手段と並列に擬
似電源供給手段とを有し、制御量演算手段は第1のスイ
ッチ手段の機能検査を行う場合、前記擬似電源供給手段
により電源を供給するようにしたことを特徴とするもの
である。
【0020】さらにまた、この発明に係る電動式パワー
ステアリング装置では、第1又は第2のスイッチ手段の
機能が異常と判明した場合、運転者に報知する手段を有
することを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図について説明する。図1は、電動式パ
ワーステアリング装置の構成を示したブロック図であ
り、電動機3、ECU17、センサ1等から構成されて
いる。1は操舵トルクを検出するトルク検出手段でトル
クセンサであり、13はこのトルク信号を波形整形、又
はフィルタリングするインターフェース回路1である。
2はトルク情報の大きさ、方向から補助トルクを算出す
る制御量を演算する制御量演算手段であり、CPUで構
成されている。3はステアリング系に配設され、補助ト
ルクを発生する電動機であり、モータで構成されてい
る。モータの回転によりステアリング及びタイヤを操向
させるものである。4〜7はトランジスタ又はFETに
よるスイッチング素子であり、いわゆるHブリッジ回路
をなし、第1の駆動手段8を構成している。駆動モード
は4と7、5と6が組となって駆動される。9は第2の
駆動手段であり、CPU2から出力された制御信号を受
け、第1の駆動手段を制御するように作動する。第1及
び第2の駆動手段8、9で駆動手段を構成している。
【0022】10はモータ3の端子電圧を監視する電圧
監視手段であり、モータ3の両端電圧をそれぞれ検出
し、CPU2に入力している。11は駆動制限手段であ
り、CPU2とは別にトルク情報からモータ駆動手段
8、又は9の作動を禁止できるものである。12はモー
タ3と直列に接続された第1のスイッチ手段であり、リ
レーで構成されている。このモータリレー12は接点を
閉成すると電流が流れ、開成すると電流を遮断できるも
のであり、これはスイッチ駆動手段16により制御でき
る。14は車速を検出する車速センサであり、15はこ
の車速情報を波形整形するインターフェース回路2であ
る。
【0023】次に図1のように構成されたECU17の
動作を説明する。CPU2は、ドライバーの操作するス
テアリングのトルク信号をトルクセンサ1から受け、ト
ルク情報を入力し、また車速センサ14から信号を受
け、車速を演算する。トルクと車速とから、これら入力
信号に見合ったトルクを発生するようにモータ3を駆動
する制御量を演算し、スイッチング素子4〜7を駆動す
る制御信号を出力する。スイッチング素子の駆動により
モータに電流が流れて回転し、ドライバーの操向の補
助、又はステアリングを自動的に回転させることができ
る。特に第2の駆動手段9はスイッチング素子4〜7を
駆動する初段駆動回路であり、またスイッチング素子の
駆動方法がPWM制御である場合、PWM回路を構成し
ていてもよい。
【0024】通常状態では、CPU2の制御信号は、モ
ータリレー12を接続するようにスイッチ駆動手段16
に出力する。ここでスイッチング素子4及び7をオンす
ると、電源26から電流が流れ、モータ3は一方向に回
転する(右回転とする)。逆にスイッチング素子5及び
6をオンするとモータ3は逆回転する(左回転とす
る)。各スイッチング素子4〜7にはダイオードがそれ
ぞれ並列に接続、又は内蔵されている。このダイオード
は、いわゆるフライホイールダイオードで、スイッチン
グ素子がオンからオフに切り替わったとき、モータのコ
イルに誘起される逆起電力を吸収するものである。
【0025】また、ECU17にはCPU2が正常判断
できないようになったとしても、モータ3の回転を停止
することができるようにCPU2とは別に、駆動制限手
段11が内蔵されている。この駆動制限手段11は図1
0で説明した駆動禁止手段18gと基本的には同等で、
トルク情報の方向又は大きさに応じて、逆方向の回転を
禁止している。またトルク信号が比較的小さい場合、す
べての回転を停止するように作用する。図11のトルク
発生電圧値に対して発生トルクの絶対値が大きくなる場
合と、小さくなる場合とで、ヒステリシスを設けること
も可能である。駆動制限手段11の出力は第1又は第2
の駆動手段8、9に作用し、最終的にはスイッチング素
子4〜7の内少なくとも1個をオフするように機能す
る。
【0026】次に図2を用いて、駆動手段8、又は9の
駆動を禁止する方法について説明する。図2(a)は、
第2の駆動手段9がAND回路30で構成されており、
駆動制限手段11からの信号とCPU2との制御信号の
論理積で出力する。従って駆動制限手段11が禁止信号
を出力している場合(LOW出力)、スイッチング素子
4〜7はオフとなる。図2(b)は、第2の駆動手段9
がトランジタ31で構成されており、駆動制限手段11
の最終段出力もトランジスタ32で構成されている。こ
のトランジスタ32がオンするとHブリッジのスイッチ
ング素子6、又は7がオフとなる。図2で示したよう
に、駆動制限手段11は駆動手段8、又は9の一部、又
は全部を作動禁止することでモータに流れる電流を遮断
することが、CPU2とは別個にできる。
【0027】次にモータリレー12のチェック方法につ
いて説明する。基本的にはスイッチング素子4〜7を駆
動し、モータ3の両端に表れる電圧を電圧監視手段10
による信号E1、E2によりCPU2が判断する。図3
にすべての入出力の組合せを記載した。特に丸印を付け
た組合せが検査に必要な項目となる。ここで電圧監視手
段10は図8と同等の回路で構成されているとしてい
る。つまり、モータ端子電圧が高いとE1、又はE2は
L、逆に電圧が低いとHとなるインバータ回路機能とし
ている。例えばNO4ではスイッチング素子4のみオン
し、その他をオフとし、電圧監視手段11の出力がE1
=L、E2=Lとなると、モータリレー3の接点は閉成
(溶着)されている可能性がある。またNO8ではスイ
ッチング素子5のみオンし、E1=L、E2=Lとなる
と、両者からモータリレー12は閉成されていると判断
できる。このように図3記載のスイッチング素子の駆動
組合せによりモータリレー12の溶着を簡単にチェック
できる。さらにモータリレー12のチェックの他、スイ
ッチング素子のチェックとしてもこの組合せ表に記載の
とおりチェックできることが可能である。さらに電圧監
視手段11は、インバータ機能でなくても電圧を直接読
みとれるタイプ、たとえばA/D(アナログディジタ
ル)変換器であっても同一の機能を有する。
【0028】前述の方法によりモータリレーのチェック
が可能であるが、これには駆動制限手段11が作用して
いない場合に限る。つまり、駆動制限手段11が作用し
ていると、CPU2がスイッチング素子4〜7を駆動し
ても、全く駆動できない。そのため前述のようなチェッ
クを行うことが不可能であるばかりでなく、誤判定にも
成りうる。そこで、モータリレー12をチェックする際
には、駆動制限手段11が作用していない場合に制限さ
れる。作用していない状態を検出して、又は作用してい
ない状態を強制的に作り出してチェックを行う2通りの
方法が考えられる。まず駆動制限手段11が作用してい
ない状態を検出する方法について説明する。駆動制限手
段11がトルクの方向によりスイッチング素子の内1個
又は2個のみをオフするように作用する場合、具体的に
は図11のトルクTq1以上では左回転を行うスイッチ
ング素子5又は6をオフするように、図2に示した電子
回路が作用するので、トルク情報からCPU2が判断
し、スイッチング素子4、7を駆動させてモータリレー
12の溶着をチェックする。
【0029】溶着の可能性がある場合は、運転者に視
覚、聴覚に訴えて警告する。運転者への報知手段28、
例えばランプ、ブザーにより知らしめることができる。
27は報知手段28を駆動する駆動部である。そしてパ
ワーステアリング非制御中であれば、さらにパワーステ
アリング機能自体を停止することも可能であり、運転者
に報知すると共に安全を確保する。なお、モータリレー
12のみ異常の場合は運転者には報知するが、制御を停
止しなくてもよい。なぜならばさらに不具合発生時、ス
イッチング素子、又は駆動制限手段により制御を停止で
きる手段が残存しているためである。以上のように、C
PU2により駆動制限手段11の状態を判断することに
より、この状態に応じて駆動させるべきスイッチイング
素子を選択することにより、モータリレー12をチェッ
クする。さらには、図3に示した組合せによりモータリ
レー12のみならず、スイッチング素子の不具合もチェ
ックでき、より多くのシステムの異常を検出できるもの
である。
【0030】実施の形態2.次に実施の形態2ついて図
1を用いて説明する。駆動制限手段11の状態をCPU
2が判断する別の方法として、駆動制限手段11からC
PUに信号を送信することにより簡単に実現できる。駆
動制限手段11はトルクセンサ1の信号を入力し、その
大きさ、方向を絶えず把握している。具体的には、図1
の破線11aを利用し、駆動制限手段11からCPU2
に現在駆動制限を実施していない状態である信号を送信
する。CPU2はこの信号を入力すると、モータリレー
3をチェックすべくスイッチング素子の一部を駆動す
る。
【0031】このように駆動制限手段自体からモータリ
レーのチェック可能な時期を教えることにより、より簡
単にCPU2はチェック可能となる。また、その機能の
追加も配線1本の追加のみで済み、実現が容易である。
また、駆動制限手段は、モータリレーチェックのため
に、一時的に自己の機能を停止することにより、システ
ムが作動開始する前にCPU2にモータリレーチェック
を行わさせることもでき、より安全性を向上できる。
【0032】実施の形態3.次に実施の形態3について
図4を用いて説明する。図1と図4との相違は、駆動禁
止手段18とトルクセンサの電源供給手段29であり、
同一符号は同一又は相当部分を示している。駆動禁止手
段18は駆動手段8、9の駆動を強制的に停止するもの
である。一方トルクセンサの電源は、電源供給手段29
により供給されている。CPU2は所定の状態、又は時
期になるとこの電源供給手段を停止する制御信号を出力
する。すると電源供給が停止し、トルクセンサは電源が
ないため、発生電圧は0Vとなる。次に駆動禁止手段1
8はトルク発生電圧が0Vを検出し、例えばスイッチン
グ素子のオフ作動を停止する、又は右回転のみを停止さ
せるように作用する。そのため、CPU2はトルクセン
サ電源を遮断した後、駆動停止手段18がスイッチング
素子のオフを停止し、その遅れ分を見越して、CPU2
はモータリレーチェックのためにスイッチング素子を駆
動する。
【0033】以上のように、駆動禁止手段18を無効化
する手段として電源供給手段29を備えたので、CPU
2に依存しセンサ電源を遮断することにより、任意のタ
イミングで、任意の期間駆動禁止手段の作用を強制的に
停止でき、CPU2の都合で任意の時間にモータリレー
をチェックできる効果がある。また、電源供給手段29
により電源遮断の場合について説明したが、電源電圧を
所定値に変更することで、トルクセンサ出力が駆動禁止
手段18を作動させるレベルになるものであってもよ
い。
【0034】実施の形態4.次に実施の形態4について
図5を用いて説明する。図5と図4との相違は、無効化
手段が駆動禁止手段18の前後に存在する手段19a、
又は19bであり、同一符号は同一又は相当部分を示し
ている。まず19aの手段について説明する。この手段
19aも駆動禁止手段18を強制的に停止するものであ
る。19aはトルクセンサの信号を所定値に固定するト
ルク情報固定手段であり、例えばトルク信号が0〜5V
まで出力される場合、0V、又は5Vに固定するもので
ある。トルク信号が0、又は5Vになると、駆動禁止手
段18は当然一方向の回転のみ禁止し、他方向回転は禁
止しない。5V固定のトルク信号とした場合、図11よ
り右回転を許可し、左回転禁止となるので、スイッチン
グ素子4、7を許可、5、6禁止となる。そこで、CP
U2はこの場合、スイッチング素子4、又は7を駆動す
ることによりモータリレー12をチェックする。さら
に、トルク情報固定手段19aはCPU2により固定す
べき制御信号を入力することにより(19c)、モータ
リレーチェックのタイミング、期間を把握することが簡
単になる。
【0035】トルク信号を固定する方法として、0V又
は5Vに固定する方法、つまりトルク出力電圧を固定す
るもので説明を行った。しかし、トルクセンサの種類に
よっては、別の方法、例えば駆動パルスによりその出力
信号を発生させるタイプであれば、駆動パルス信号を変
調(例えば、デューティ50%で駆動している場合、デ
ューティを20%にして駆動する)することにより、出
力値を固定する方法であってもよい。トルク出力値を固
定する方法により駆動禁止手段18を一時的に非作動と
することにより、モータリレーのチェックを行うことが
簡単に実現できる。
【0036】実施の形態5.次に図5の示した実施の形
態5について説明する。駆動禁止手段18を強制的に停
止させる別の方法として、駆動禁止阻止手段19bを用
いる。この駆動禁止阻止手段19bはCPU2からの制
御信号(19d)により、一時的に駆動禁止信号の駆動
手段9への伝達を遮断するように作用するものであり、
信号を遮断、又はその信号レベルを変換(LならばH、
HならばLレベルにする)するものである。この駆動禁
止阻止手段19bをCPU2により作動させることによ
り、任意のタイミング、任意の時間にモータリレーチェ
ックを行うようにしたものである。
【0037】ただし、実施の形態5及び6では、CPU
2の故障により駆動禁止手段18が常時非作動となる恐
れがあり、CPU2の信号に対してタイマ機能を付加す
ることによりCPU2が故障しても常時駆動禁止手段1
8が非作動にならないような対応をとることが望まし
い。
【0038】実施の形態6.次に実施の形態6について
図6を用いて説明する。図6と図1との主な相違は、電
流検出用抵抗22と、電流検出手段23と、駆動制限手
段11aとであり、同一符号は同一又は相当部分を示し
ている。22、23はモータ3に流れる電流を抵抗の電
圧ドロップにより検出しようとするものである。一方駆
動制限手段11aは、トルク信号が例えば図11のTq
2〜Tr1の間に存在する場合、その間は駆動手段を禁
止するのではなく、電流制限を付けて流すことができる
ようにしたものである。通常パワーステアリングで使用
されるモータ電流は数十アンペアになるので、ここでの
電流制限は数アンペア程度までは流すことができるよう
な範囲である。従って、たとえ電流が流れたとしても、
ステアリングが自転したり、アシスト力に影響するよう
なレベルの電流ではない。さらにいえば、モータリレー
12、スイッチング素子4〜7等をチェックすることが
できる程度の電流を流すことができればよい。
【0039】また、CPU2はトルク・車速からモータ
3に流す電流を制御量として出力している場合、この電
流検出手段(22、23)はECUに内蔵されている。
いわゆる電流フィードバック制御タイプのECUであれ
ば、この電流検出手段は追加する必要がない。従って駆
動制限手段に機能追加で済むことになる。以上のように
制限電流機能付きの駆動制限手段11aを利用した場
合、トルクセンサの発生信号がどの状態であろうとも、
パワーステアリング非制御中であれば、いつでもモータ
リレー12のチェックを行うことができる。実施の形態
1〜5であれば、モータリレー12のチェックではモー
タリレー溶着の可能性を考慮して、モータ3に流れる電
流が大きくならないようにスイッチング素子の駆動を工
夫する必要があった。しかしトルク発生が小さい範囲
(Tq2〜Tq1)では、たとえモータリレー12が溶
着していても、モータ3に流れる電流が制限されている
ため、ステアリングが自転する恐れもなく安易にチェッ
クできる効果がある。
【0040】実施の形態7.次に実施の形態7について
図7を用いて説明する。図7と図4との相違は、第2の
スイッチ手段(電源リレー)20が駆動手段8と電源2
6との間に直列に配設されており、スイッチ駆動回路2
1はこの電源リレー20を駆動し、さらに電源リレー2
0と並列に擬似電源手段22を備えている。図中同一符
号は同一又は相当部分を示している。電源リレー20の
主な目的は、この電源リレー20より下流にある電気素
子の短絡、地絡による不具合に対して、電源供給を遮断
するものである。つまりスイッチング素子4と6が短
絡、又は地絡した場合に接点を開成することにより、電
源を遮断する。電源リレー20より下流の電気素子の故
障が発生しているか否かは、電源を投入してみないと検
出できないが、故障の可能性がある場合に電源を十二分
に供給することは、さらに故障を引き起こす可能性があ
るため、まず擬似電源手段22により制限を付けた電源
を供給し、モータリレー12、スイッチング素子4〜7
等をチェックした後、電源リレー20を閉成するように
作用するものである。
【0041】モータリレー12をチェックする際、まず
スイッチ駆動回路21により電源リレー20を開成す
る。そして擬似電源手段22を駆動し、制限された電流
源を有する電源を下流に供給する。この擬似電源手段2
2は例えば、プリチャージ回路であってもよいし、最も
簡略な回路としては電源に抵抗でプルアップした回路で
あってもよい。電源リレー20のように許容電流が大き
くなく、電気素子、モータ3の断線、短絡等をチェック
できる程度の電流供給源でよい。この擬似電源により、
モータリレー12、又はスイッチング素子4〜7をチェ
ックし、その結果正常であれば、電源リレー20を閉成
する。電源リレー20のチェックは同様にスイッチング
素子4〜7の駆動と、電圧監視手段10により可能であ
るが、直接ライン24で電圧を検出してチェックしても
よい。
【0042】以上のように擬似電源手段により、下流で
故障が発生している場合、電流制限を付加したのでさら
に2次故障を起こす可能性を減少させることが可能とな
った。
【0043】
【発明の効果】この発明の電動式パワーステアリング装
置は、以上説明したように構成されているので、以下に
示すような効果を奏する。
【0044】この発明の電動式パワーステアリング装置
によれば、制御量演算手段とは別にトルク情報から駆動
手段の作動の少なくとも一部を制限する駆動制限手段
と、電動機と駆動手段との間に配設され接続・遮断可能
な第1のスイッチ手段と、電動機の端子電圧を監視する
電圧監視手段とを備え、前記制御量演算手段は、トルク
情報の大きさ、方向、又は前記駆動制限手段の状態に基
づき、前記駆動制限手段が作用を停止していると判断し
た場合、又はその機能の一部が制限されていると判断し
た場合、前記駆動手段の少なくとも一部を作動し、かつ
電圧監視手段の電圧情報により前記第1スイッチ手段の
機能を検査するようにしたので、駆動制限手段を有して
いる装置であっても、第1スイッチ手段の機能を的確に
検査できる効果がある。
【0045】また、この発明の電動式パワーステアリン
グ装置によれば、制御量演算手段は、駆動制限手段と接
続され、この駆動制限手段からの情報に基づき、駆動制
限手段の作動が停止、又は一部制限されている場合、第
1スイッチ手段の機能を検査するようにしたので、簡単
にスイッチ手段の機能を検査できる効果がある。
【0046】また、この発明の電動式パワーステアリン
グ装置によれば、制御量演算手段とは別にトルク情報か
ら駆動手段の作動の少なくとも一部を禁止する駆動禁止
手段と、電動機と駆動手段との間に配設され接続・遮断
可能な第1のスイッチ手段と、電動機の端子電圧を監視
する電圧監視手段と、前記駆動禁止手段の作動を一時無
効にする無効化手段とを備え、前記制御量演算手段は、
無効化手段により駆動禁止手段の作動を停止している間
に、前記駆動手段を作動し、かつ前記電圧監視手段の電
圧情報により前記第1スイッチ手段の機能を検査するよ
うにしたので、駆動禁止手段を有している装置であって
も、第1スイッチ手段の機能を的確に検査できる効果が
ある。
【0047】また、この発明の電動式パワーステアリン
グ装置によれば、無効化手段は、トルク検出手段の電源
を制御することにより駆動禁止手段を無効にするように
したので、駆動禁止手段を簡単に、任意の時期に無効化
できる効果がある。
【0048】また、この発明の電動式パワーステアリン
グ装置によれば、無効化手段は、トルク検出手段による
信号を制御することにより駆動禁止手段を無効にするよ
うにしたので、駆動禁止手段を簡単に、任意の時期に無
効化できる効果がある。
【0049】また、この発明の電動式パワーステアリン
グ装置によれば、無効化手段は、駆動禁止手段を制御す
ることにより駆動禁止手段の出力信号を無効にするよう
にしたので、駆動禁止手段を簡単に、任意の時期にでき
る効果がある。
【0050】また、この発明の電動式パワーステアリン
グ装置によれば、第1スイッチ手段の機能検査は、駆動
手段のスイッチング素子の駆動と電圧監視手段による電
圧との関係から、第1スイッチ手段が遮断可能、及び又
は接続可能を検査するようにしたので、スイッチ手段の
機能検査が簡単にできる効果がある。
【0051】また、この発明の電動式パワーステアリン
グ装置によれば、電動機に電源を供給又は遮断する第2
のスイッチ手段を有し、制御量演算手段は第2のスイッ
チ手段が遮断可能、及び又は接続可能を検査するように
したので、第2のスイッチ手段をもその機能を簡単に検
査することができる効果がある。
【0052】また、この発明の電動式パワーステアリン
グ装置によれば、電動機に電源を供給又は遮断する第2
のスイッチ手段と、この第2スイッチ手段と並列に擬似
電源供給手段とを有し、制御量演算手段は第1のスイッ
チ手段の機能検査を行う場合、前記擬似電源供給手段に
より電源を供給するようにしたので、第2のスイッチ手
段以下の下流で故障が発生している場合であっても、電
流制限を付加でき、2次故障の誘発を防止できる効果が
ある。
【0053】さらにまた、この発明の電動式パワーステ
アリング装置によれば、第1又は第2のスイッチ手段の
機能が異常と判明した場合、運転者に報知する手段を有
するようにしたので、故障を運転者に知らしめることが
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1及び2による電動式
パワーステアリング装置のブロック図である。
【図2】 実施の形態1による駆動手段の内の部分回路
図である。
【図3】 実施の形態1によるスイッチング素子と電圧
の関係図である。
【図4】 実施の形態3による電動式パワーステアリン
グ装置のブロック図である。
【図5】 実施の形態4、及び5による電動式パワース
テアリング装置のブロック図である。
【図6】 実施の形態6による電動式パワーステアリン
グ装置のブロック図である。
【図7】 実施の形態7による電動式パワーステアリン
グ装置のブロック図である。
【図8】 従来装置による電動式パワーステアリング装
置のブロック図である。
【図9】 従来装置によるスイッチング素子と電圧の関
係図である。
【図10】 従来装置による電動式パワーステアリング
装置のブロック図である。
【図11】 トルクセンサの発生トルクと発生電圧の関
係図である。
【符号の説明】
1 トルクセンサ(トルク検出手段)、2 CPU(制
御量演算手段)、3モータ(電動機)、4〜7 スイッ
チング素子、8,9 駆動手段、10 電圧監視手段、
11 駆動制限手段、12 モータリレー(第1のスイ
ッチ手段)、18 駆動禁止手段、20 電源リレー
(第2のスイッチ手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊田 一夫 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 高塚 有史 兵庫県神戸市兵庫区浜山通6丁目1番2号 三菱電機コントロールソフトウエア株式 会社内 Fターム(参考) 3D032 CC32 DA15 DA23 3D033 CA31

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵トルクを検出するトルク検出手段、
    このトルク情報から電動機による車両の操向を行う制御
    量を演算する制御量演算手段、この制御量を受け、複数
    のスイッチング素子により前記電動機を駆動する駆動手
    段を有する電動式パワーステアリング装置において、前
    記制御量演算手段とは別に前記トルク情報から前記駆動
    手段の作動の少なくとも一部を制限する駆動制限手段
    と、前記電動機と駆動手段との間に配設され接続・遮断
    可能な第1のスイッチ手段と、前記電動機の端子電圧を
    監視する電圧監視手段とを備え、前記制御量演算手段
    は、前記トルク情報の大きさ、方向、又は前記駆動制限
    手段の状態に基づき、前記駆動制限手段が作用を停止し
    ていると判断した場合、又はその機能の一部が制限され
    ていると判断した場合、前記駆動手段の少なくとも一部
    を作動し、かつ電圧監視手段の電圧情報により前記第1
    スイッチ手段の機能を検査することを特徴とする電動式
    パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 制御量演算手段は、駆動制限手段と接続
    され、この駆動制限手段からの情報に基づき、駆動制限
    手段の作動が停止、又は一部制限されている場合、第1
    スイッチ手段の機能を検査することを特徴とする請求項
    1記載の電動式パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 操舵トルクを検出するトルク検出手段、
    このトルク情報から電動機により車両の操向を行う制御
    量を演算する制御量演算手段、この制御量を受け、複数
    のスイッチング素子により前記電動機を駆動する駆動手
    段を有する電動式パワーステアリング装置において、前
    記制御量演算手段とは別に前記トルク情報から前記駆動
    手段の作動の少なくとも一部を禁止する駆動禁止手段
    と、前記電動機と駆動手段との間に配設され接続・遮断
    可能な第1のスイッチ手段と、前記電動機の端子電圧を
    監視する電圧監視手段と、前記駆動禁止手段の作動を一
    時無効にする無効化手段とを備え、前記制御量演算手段
    は、無効化手段により駆動禁止手段の作動を停止してい
    る間に、前記駆動手段を作動し、かつ前記電圧監視手段
    の電圧情報により前記第1スイッチ手段の機能を検査す
    ることを特徴とする電動式パワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】 無効化手段は、トルク検出手段の電源を
    制御することにより駆動禁止手段を無効にすることを特
    徴とする請求項3記載の電動式パワーステアリング装
    置。
  5. 【請求項5】 無効化手段は、トルク検出手段による信
    号を制御することにより駆動禁止手段を無効にすること
    を特徴とする請求項3記載の電動式パワーステアリング
    装置。
  6. 【請求項6】 無効化手段は、駆動禁止手段を制御する
    ことにより駆動禁止手段の出力信号を無効にすることを
    特徴とする請求項3記載の電動式パワーステアリング装
    置。
  7. 【請求項7】 第1スイッチ手段の機能検査は、駆動手
    段のスイッチング素子の駆動と電圧監視手段による電圧
    との関係から、第1スイッチ手段が遮断可能、及び又は
    接続可能を検査することを特徴とする請求項1〜6のい
    ずれか1項に記載の電動式パワーステアリング装置。
  8. 【請求項8】 電動機に電源を供給又は遮断する第2の
    スイッチ手段を有し、制御量演算手段は第2のスイッチ
    手段が遮断可能、及び又は接続可能を検査することを特
    徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電動式パ
    ワーステアリング装置。
  9. 【請求項9】 電動機に電源を供給又は遮断する第2の
    スイッチ手段と、この第2スイッチ手段と並列に擬似電
    源供給手段とを有し、制御量演算手段は第1のスイッチ
    手段の機能検査を行う場合、前記擬似電源供給手段によ
    り電源を供給するようにしたことを特徴とする請求項8
    記載の電動式パワーステアリング装置。
  10. 【請求項10】 第1又は第2のスイッチ手段の機能が
    異常と判明した場合、運転者に報知する手段を有するこ
    とを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の電
    動式パワーステアリング装置。
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