JP2002012005A - 氷雪上性能の改善されたゴム製品およびその製造方法 - Google Patents

氷雪上性能の改善されたゴム製品およびその製造方法

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JP2002012005A JP2001166963A JP2001166963A JP2002012005A JP 2002012005 A JP2002012005 A JP 2002012005A JP 2001166963 A JP2001166963 A JP 2001166963A JP 2001166963 A JP2001166963 A JP 2001166963A JP 2002012005 A JP2002012005 A JP 2002012005A
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rubber
rubber product
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Tsutomu Onozato
勉 小野里
Kazuyuki Yamanoi
一行 山ノ井
Koushiro Moji
浤四郎 門司
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 氷雪路面上での駆動性、制動性および操縦安
定性を確保する。 【解決手段】 本発明のゴム製品は、そのゴム製品表面
が、気泡および/または微粒子成分が含有していない表
皮ゴム層の表面積の2〜60%の領域に、気泡および/ま
たは微粒子成分を含有している露出ゴム層を露出させて
なることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、氷雪路面上での駆
動性、制動性および操縦安定性を確保するために気泡、
微粒子等の成分を有する、氷雪上性能の改善されたゴム
製品およびその製造方法に関するものであり、更に詳し
くは、前記性能を使用当初から十分に発揮し得る、氷雪
上性能の改善されたゴム製品およびその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、各種ゴム製品は最終的に加硫に
より成形され、従来、駆動性、制動性および操縦安定性
等の氷雪上性能を確保するために気泡、微粒子等の成分
を有するゴム製品も、やはり同様に成形されてきた。こ
のような製法においては、加硫時にゴムの流動が起こ
り、成形後のゴム製品の表面にはゴムの表皮ゴム層が形
成される。よって、気泡、微粒子等の成分を有するゴム
製品においては、かかる気泡、微粒子等の成分が当該表
皮ゴム層の下層となってしまっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】氷雪上性能を確保する
ために気泡、微粒子等の成分を有するゴム製品の表面
に、上述のようにして表皮ゴム層が形成された場合に
は、氷雪上性能が発揮されなくなってしまう。そこで、
従来のかかるゴム製品においては、その表皮ゴム層を取
り除くために何らかの措置が必要であった。例えば、ゴ
ム製品がタイヤの場合には、100km以上のならし走
行を行い、表皮ゴム層を取り除く必要があった。このよ
うなならし走行等の措置は、極めて工数がかかり、ま
た、安定した初期性能が得られないなどの問題があっ
た。
【0004】そこで本発明の目的は、気泡、微粒子等の
成分を有するゴム製品の完成時に既に表皮ゴム層が部分
的に取り除かれた状態にあり、使用当初から氷雪上性能
が十分に発揮され得るゴム製品およびその製造方法を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のゴム製品は、そのゴム製品表面が、気泡お
よび/または微粒子成分を含有していない表皮ゴム層の
表面積の2〜60%の領域に、好ましくは5〜60%の領
域に、気泡および/または微粒子成分を含有している露
出ゴム層を露出させてなることを特徴とする。
【0006】また、本発明は、前記ゴム製品を、該ゴム
製品の表面に、該表面積の2%以上の面積を占めるよう
に複数の凸部を設け、しかる後、該凸部を切り取ること
により、気泡および/または微粒子成分を含有したゴム
層を露出させることにより製造する方法に関するもので
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のゴム製品の使用前に表皮
ゴム層を介して2%以上露出される、気泡および/また
は微粒子成分を含有したゴム層部分の形状は特に制限さ
せるべきものではない。ただし、かかる露出面と表皮ゴ
ム層とは同一平面をなすことが好ましい。また、本発明
のゴム製品に、駆動性、制動性および操縦安定性等の氷
雪上性能を確保するために含有される気泡は、発泡等に
より設けることができ、例えばゴム製品がタイヤの場合
には、トレッドゴムに3〜35%の発泡倍率の独立気泡
を設けることが好適である。また、微粒子は、氷雪上性
能を発揮することができるものならば何でもよく、無機
材料であると有機材料であるとを問わない。その粒径も
氷雪上性能を発揮することができる程度の粒径であれば
よい。ただし、あまり大き過ぎると耐摩耗性等の性能を
損なうため好ましくない。
【0008】本発明のゴム製品を製造するにあたり、ま
ずその表面に複数の凸部を設けるが、この凸部の面積は
できるだけ大きいほうがよい。また、凸部の形状はいか
なるなる形でも十分に氷雪上性能の効果を奏し得るが、
その後の切断のし易さから円形が好ましく、さらにはそ
の直径が1〜5mm程度のものが好ましい。かかる凸部
を設けるべき製品上の部位は、その製品において氷、雪
等と最も強く接する部分に偏在することが好ましい。
尚、この凸部は、本発明のゴム製品を製造するために特
に凸部を設けても、また、加硫時におけるガス抜き用ス
ピューにより設けてもよい。
【0009】引き続いて行う凸部の切り取りは、例えば
カッタ等の刃物で切り取るほか、グラインダ等によるバ
フ、あるいはレーザー等を用いても行うことができる
が、製品の表面の平滑性という観点からはカッタによる
切り取りが好ましい。
【0010】本発明のゴム製品において、その表皮ゴム
層の表面積2%以上の領域で、気泡および/または微粒
子成分を有するゴム層が露出していることを必要とする
のは、露出がこれよりも少ないと使用当初において十分
な氷雪上性能が発揮され得ないからである。ただし、露
出部分が60%よりも大きくなると、製造時にゴム製品表
面の凸部の切り取りが困難となるため、これ以下が好ま
しい。
【0011】また、本発明の製造方法のように凸部を設
けた後これを切断すると、気泡および/または微粒子成
分を含有したゴム層を表皮ゴム層を介して容易に露出さ
せることができる。
【0012】
【実施例】次に、本発明を実施例により具体的に説明す
る。実施例1 氷雪上性能を向上させるための成分として、ベースゴム
よりも高い硬度を有する微粒子を5〜50phr配合し
たゴム組成物を、スピュー面積がゴム表面積の2%以上
となるように図1に示す形状として成型したものを試験
サンプルとした。凸部の除去はナイフにて凸部がベース
ゴム表面と揃うように行った。図中、1は表皮ゴム層、
2は微粒子成分が配合されたゴム層が露出している部分
(露出ゴム層)を示す。尚、ここでベースゴムは表1に
示す配合処方(重量部)のものを使用した。
【0013】
【表1】
【0014】実施例2、3 実施例2として、表1に示すベースゴムに極限粘度1
6.5dl/gの超高分子量ポリエチレン(登録商標ハ
イゼックスミリオン240M、三井石油工業(株)製)
を20phr添加したものを、また実施例3として表2
に示す配合内容(重量部)にて調製した発泡ゴムを、そ
れぞれ図2に示す形状として成型したものを試験サンプ
ルとした。凸部の除去は実施例1と同様にして行った。
【0015】
【表2】 比較例1〜3 比較例1として、すべて表1に示す配合系より成るゴム
を図3に示す形状として成型したものを試験サンプルと
した。これに対し、比較例2として、表1に示すベース
ゴムに、極限粘度16.5dl/gの超高分子量ポリエ
チレン(登録商標ハイゼックスミリオン240M、三井
石油工業(株)製)を20phr添加したものの表皮ゴ
ム層を図4に示すように完全に取り除いたものを試験サ
ンプルとした。また、比較例3として、比較例2と同様
の配合系より成るゴムを図5に示すようにスピュー面積
がゴム表面積の1.5%となるように成型したものを試
験サンプルとした。
【0016】上述のようにして得られた試験サンプルに
ついて氷上制動性の評価を行った。具体的には、−5℃
の氷上にて試験サンプルを荷重7kg/cm2 、回転速
度5km/hrにて回転させ、そのときのトルク(氷と
試験サンプルとの間の摩擦係数)の相対値を求めた。こ
の値が大きいほど氷上制動性が良好であることを示す。
得られた結果を表3に示す。
【0017】
【表3】 1) 表面に表皮ゴム層が完全に残っている物 2) 表皮ゴム層を完全に取り除いた物
【0018】
【発明の効果】表3の測定結果からも分かるように、本
発明のゴム製品は、加硫後に該ゴム製品表面に形成され
る、気泡および/または微粒子成分を含有していない表
皮ゴム層の表面積2%以上の領域に、気泡および/また
は微粒子成分を含有したゴム層を露出させたことによ
り、使用当初から氷雪上性能に極めて優れた効果を発揮
することができる。従って、例えば、ゴム製タイヤ、タ
イヤチェーン、クローラおよびクツ底として好適に用い
ることができる。また、本発明の製造方法は、ゴム製品
の表面に複数の凸部を設け、しかる後これを切り取るこ
とにより、前記露出を極めて簡便に行わしめることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1で使用した試験サンプルの斜視図で
ある。
【図2】 実施例2および3で使用した試験サンプルの
斜視図である。
【図3】 比較例1で使用した試験サンプルの斜視図で
ある。
【図4】 比較例2で使用した試験サンプルの斜視図で
ある。
【図5】 比較例3で使用した試験サンプルの斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 表皮ゴム層 2 微粒子成分を含有したゴム層が露出している部分
(露出ゴム層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 30:00 B29L 30:00 Fターム(参考) 4F202 AA45 AG20 AH20 CA21 CB01 CP02 CU01 4F203 AA45 AG20 AH20 DA11 DB01 DW23

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 氷雪路面上での駆動性、制動性および操
    縦安定性を確保するために気泡および/または微粒子成
    分を有するゴム製品において、該ゴム製品表面は、気泡
    および/または微粒子成分が含有していない表皮ゴム層
    の表面積の2〜60%の領域に、気泡および/または微粒
    子成分を含有している露出ゴム層を露出させてなること
    を特徴とする氷雪上性能の改善されたゴム製品。
  2. 【請求項2】 前記表面積の5〜60%の領域に、前記
    露出ゴム層を露出させてなることを特徴とする請求項1
    記載のゴム製品。
  3. 【請求項3】 ゴム製品の表面に、該表面積の2〜60%
    の面積を占めるように複数の凸部を設け、しかる後、該
    凸部を切り取ることにより、気泡および/または微粒子
    成分を含有したゴム層を露出させることを特徴とする請
    求項1または2記載の氷雪上性能の改善されたゴム製品
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 ゴム製品の表面に、前記表面積の5〜60
    %の面積を占めるように複数の凸部を設けることを特徴
    とする請求項3記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記複数の凸部を加硫時におけるガス抜
    き用スピューにより設けることを特徴とする請求項3記
    載の製造方法。
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JP2016539033A (ja) * 2013-12-06 2016-12-15 コンティネンタル・ライフェン・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 冬用および全天候型車両タイヤ用の加硫成形型、加硫成形型を製造する方法、および空気式車両タイヤ

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