JP2002011596A - 粉末成形方法及び粉末成形装置 - Google Patents

粉末成形方法及び粉末成形装置

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JP2002011596A JP2000197035A JP2000197035A JP2002011596A JP 2002011596 A JP2002011596 A JP 2002011596A JP 2000197035 A JP2000197035 A JP 2000197035A JP 2000197035 A JP2000197035 A JP 2000197035A JP 2002011596 A JP2002011596 A JP 2002011596A
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陽一 石川
Imin Chin
偉民 沈
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Mitsubishi Materials Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B11/00Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses
    • B30B11/02Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses using a ram exerting pressure on the material in a moulding space

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高密度かつ均一性の高い圧粉体をクラックな
く製造する。 【解決手段】 コアロッド5を挿通状態としたダイ2の
成形用穴3に原料粉末Gを充填した後、成形用穴の中で
上パンチ1と下パンチ4との間で粉末を圧縮して圧粉体
を成形する粉末成形方法において、原料粉末の圧縮工程
でコアロッド及びダイの少なくとも一方を自身の軸心回
りに回転させながら充填された原料粉末を圧縮する工程
と、圧粉体を成形した後に、圧粉体を成形用穴から抜き
出す工程でコアロッド及びダイの少なくとも一方を自身
の軸心回りに回転させながら圧粉体を成形用穴から抜き
出す工程とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉末成形方法、粉
末成形装置に係り、ダイの成形用穴の中に原料粉末を充
填して圧縮し、圧粉体を成形して抜き出す方法及び装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】焼結部品の製造に用いる圧粉体は、原料
粉末を金型内で加圧することにより成形されるが、この
とき成形された圧粉体の密度、すなわち圧粉密度が高密
度かつ均一であることが求められる。この圧粉密度は、
金型内に充填される粉末の密度、すなわち粉末充填密度
の密度分布に影響され、該粉末充填密度が低密度かつ不
均一であると、圧粉体の圧粉密度が同様に低密度かつ不
均一となり、製造される焼結部品の強度の低下やばらつ
き等が生じて成形不良の原因となる。
【0003】圧粉密度の均一化を図るため、加圧成形時
において、上パンチの下降だけでなく、下パンチの上昇
も伴う両押成形法、さらにはダイも下降させるフローテ
ィング法等、上・下パンチの一方のみを加圧方向に移動
させるだけでなく、両パンチをダイに対して上下方向に
相対的に移動させて圧粉密度を上下方向で均一化させる
方法が一般に用いられている。
【0004】より均一な圧粉密度を得るためには、圧粉
密度に直接影響する粉末充填密度をより均一な状態かつ
高密度で充填することが望ましい。この粉末充填密度の
均一化および高密度化を図る原料粉末の充填手段とし
て、例えば特開平9−143506に開示されるような
粉末成形方法が用いられる。この粉末成形方法では、ダ
イまたはコアロッドを自身の軸心回りに回転させながら
粉末を充填する粉末流動工程が備えられている。ダイま
たはコアロッドを自身の軸心回りに回転させることによ
り、ダイの内周面またはコアロッドの外周面に接する原
料粉末に振動が加わって粉末を流動させるので、粉末の
充填密度が高密度化かつ均一化される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような粉末成形方法には、以下のような課題が残されて
いる。原料粉末の充填行程においては、コアロッドまた
はダイの回転によって良好な粉末充填密度が得られるも
のの、圧縮行程の最中では、コアロッドまたはダイの回
転がないため、原料粉末間及びコアロッド外周面とダイ
内周面に接触する原料粉末に働く摩擦の影響が大きく、
この摩擦力に起因して圧縮される粉末の移動速度が上・
下パンチの端面から遠ざかるにつれて減衰するので、粉
末が上・下パンチの端面から遠くまで移動できない。こ
のため、特に軸方向に長い圧粉体では長さ方向中央部の
密度が十分に高くならずブリッジ状態となって、取り出
し後の運搬時等に割れる原因となる。さらに、圧縮工程
終了後の抜き出し時、圧粉体が静止状態から押し出され
るので抜き出し開始時に、コアロッド外周面及びダイ内
周面と圧粉体との接触面で、最大静止摩擦力が圧粉体に
作用し、圧粉体上部の稜線部にクラックが生じやすくな
る。この傾向は、圧粉体に接触するコアロッド外周面及
びダイ内周面との摩擦力が大きいほど強くなる。
【0006】また、上パンチ及び下パンチの少なくとも
一方が径の異なる複数のパンチを組み合わせた多段パン
チとなっているような多段プレスによる粉末成形方法で
も、上記と同様の問題があった。例えば外径の異なる複
数の円筒部が同軸状に並んだ多段圧粉体を成形する粉末
成形方法において、上パンチが多段パンチとなっている
粉末成形装置を用いるとする。圧縮行程の最中には、コ
アロッド外周面及びダイ内周面と、さらに多段パンチの
一部(その外周面または内周面が原料粉末に接触するパ
ンチ)とが原料粉末に接触することになり、それらの回
転がないため、原料粉末に働く摩擦が大きくなって圧粉
体の圧縮密度が均一化できない。圧粉体の抜き出し時に
も、コアロッド、ダイ及び多段パンチの一部と圧粉体と
の接触面で最大静止摩擦力が圧粉体に作用してクラック
が生じるといった問題があった。
【0007】また、円柱状の圧粉体を成形するような、
コアロッドがない場合の粉末成形でも、原料粉末の圧縮
工程において、回転のないダイ内周面と原料粉末との接
触面で摩擦力が働き、圧粉体の圧縮密度が均一化でき
ず、圧粉体の抜き出し時にも、ダイ内周面と圧粉体との
接触面で最大静止摩擦力が圧粉体に作用してクラックが
生じるという問題があった。
【0008】本発明は、前記の課題に鑑みてなされたも
ので、高密度かつ均一性の高い圧粉体をクラックなく製
造することができる粉末成形方法を提供すること及び上
記の粉末成形方法を的確に実施しうる粉末成形装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の方法及び構成を採用した。すなわ
ち、請求項1に記載に粉末成形方法では、コアロッドを
挿通状態としたダイの成形用穴に原料粉末を充填した
後、成形用穴の中で上パンチと下パンチとの間で粉末を
圧縮して圧粉体を成形する粉末成形方法において、原料
粉末の圧縮工程でコアロッド及びダイの少なくとも一方
を自身の軸心回りに回転させながら充填された粉末を圧
縮する工程を備えることを特徴とした。このような粉末
成形方法を用いたことにより、原料粉末を圧縮する際
に、原料粉末がコアロッド外周面及びダイ内周面から受
ける上下方向の摩擦力の少なくとも一方を小さくするこ
とができ、原料粉末の圧縮による移動を促進して、ブリ
ッジ状態になりやすい中央部を含めて全体に均一で高密
度の圧粉体を成形できる。
【0010】請求項2に記載の粉末成形方法では、コア
ロッドを挿通状態としたダイの成形用穴に原料粉末を充
填した後、成形用穴の中で上パンチと下パンチとの間で
粉末を圧縮して圧粉体を成形する粉末成形方法におい
て、圧粉体を成形した後に、圧粉体を成形用穴から抜き
出す工程でコアロッド及びダイの少なくとも一方を自身
の軸心回りに回転させながら圧粉体を成形用穴から抜き
出す工程を備えることを特徴とした。このような粉末成
形方法を用いたことにより、圧粉体を成形用穴から抜き
出す際に、コアロッド外周面及びダイ内周面と圧粉体と
の接触面に働く静止摩擦力の少なくとも一方を回避で
き、圧粉体の抜き出し時の静止摩擦力を低減させてクラ
ック等を防止できる。
【0011】請求項3に記載の粉末成形方法では、コア
ロッドを挿通状態としたダイの成形用穴に原料粉末を充
填した後、成形用穴の中で上パンチと下パンチとの間で
粉末を圧縮して圧粉体を成形する粉末成形方法におい
て、原料粉末の圧縮工程でコアロッド及びダイの少なく
とも一方を自身の軸心回りに回転させながら充填された
粉末を圧縮する工程と、圧粉体を成形した後に、圧粉体
を成形用穴から抜き出す工程でコアロッド及びダイの少
なくとも一方を自身の軸心回りに回転させながら圧粉体
を成形用穴から抜き出す工程とを備えることを特徴とし
た。このような粉末成形方法を用いたことにより、原料
粉末を圧縮する際には、原料粉末がコアロッド外周面及
びダイ内周面から受ける上下方向の摩擦力の少なくとも
一方を小さくすることができ、圧粉体を成形用穴から抜
き出す際には、コアロッド外周面及びダイ内周面と圧粉
体との接触面に働く静止摩擦力の少なくとも一方を回避
できる。これにより、原料粉末の圧縮による移動を促進
して、ブリッジ状態になりやすい中央部を含めて全体に
高密度で均一な圧粉体を成形でき、さらに圧粉体の抜き
出し時の静止摩擦力を低減させてクラック等を防止でき
る。
【0012】請求項4に記載の粉末成形方法では、コア
ロッドを挿通状態としたダイの成形用穴に原料粉末を充
填した後、少なくとも一方が径の異なる複数のパンチを
組み合わせた多段パンチとなっている上パンチと下パン
チとの間で粉末を圧縮し、外径または内径の異なる複数
の円筒部が同軸状に並んだ多段圧粉体を成形する粉末成
形方法において、原料粉末の圧縮工程でコアロッド、ダ
イ及び多段パンチのうち、少なくとも一つを自身の軸心
回りに回転させながら充填された原料粉末を圧縮する工
程を備えることを特徴とした。このような粉末成形方法
を用いたことにより、原料粉末を圧縮する際に、原料粉
末がコアロッド外周面、ダイ内周面及び多段パンチの一
部から受ける上下方向の摩擦力の少なくとも一つを小さ
くすることができ、原料粉末の圧縮による移動を促進し
て、ブリッジ状態になりやすい中央部を含めて全体に高
密度で均一な多段圧粉体を成形できる。
【0013】請求項5に記載の粉末成形方法では、コア
ロッドを挿通状態としたダイの成形用穴に原料粉末を充
填した後、少なくとも一方が径の異なる複数のパンチを
組み合わせた多段パンチとなっている上パンチと下パン
チとの間で粉末を圧縮し、外径または内径の異なる複数
の円筒部が同軸状に並んだ多段圧粉体を成形する粉末成
形方法において、圧粉体を成形した後に圧粉体を成形用
穴から抜き出す工程でコアロッド、ダイ及び多段パンチ
のうち、少なくとも一つを自身の軸心回りに回転させな
がら圧粉体を成形用穴から抜き出す工程を備えることを
特徴とした。このような粉末成形方法を用いたことによ
り、圧粉体を成形用穴から抜き出す際に、コアロッド外
周面、ダイ内周面及び多段パンチの一部と圧粉体との接
触面に働く静止摩擦力の少なくとも一つを回避でき、多
段圧粉体の抜き出し時の静止摩擦力を低減させてクラッ
ク等を防止できる。
【0014】請求項6に記載の粉末成形方法では、コア
ロッドを挿通状態としたダイの成形用穴に原料粉末を充
填した後、少なくとも一方が径の異なる複数のパンチを
組み合わせた多段パンチとなっている上パンチと下パン
チとの間で粉末を圧縮し、外径または内径の異なる複数
の円筒部が同軸状に並んだ多段圧粉体を成形する粉末成
形方法において、原料粉末の圧縮工程でコアロッド、ダ
イ及び多段パンチのうち、少なくとも一つを自身の軸心
回りに回転させながら充填された原料粉末を圧縮する工
程と、圧粉体を成形した後に圧粉体を成形用穴から抜き
出す工程でコアロッド、ダイ及び多段パンチのうち、少
なくとも一つを自身の軸心回りに回転させながら圧粉体
を成形用穴から抜き出す工程とを備えることを特徴とし
た。このような粉末成形方法を用いたことにより、原料
粉末を圧縮する際には、原料粉末がコアロッド外周面、
ダイ内周面及び多段パンチの一部から受ける上下方向の
摩擦力の少なくとも一つを小さくすることができ、圧粉
体を成形用穴から抜き出す際には、コアロッド外周面、
ダイ内周面及び多段パンチの一部と圧粉体との接触面に
働く静止摩擦力の少なくとも一つを回避できる。これに
より、原料粉末の圧縮による移動を促進して、ブリッジ
状態になりやすい中央部を含めて全体に高密度で均一な
多段圧粉体を成形でき、さらに多段圧粉体の抜き出し時
の静止摩擦力を低減させてクラック等を防止できる。
【0015】請求項7に記載の粉末成形装置では、原料
粉末が充填される成形用穴を有するダイと、前記成形用
穴に挿通状態に配されるコアロッドと、成形用穴の中で
粉末を圧縮して圧粉体を成形する上パンチおよび下パン
チとを備えた粉末成形装置において、コアロッド、ダイ
及びパンチのうち、少なくとも二つ以上、もしくは、パ
ンチのみを自身の軸心回りに回転させる回転駆動機構が
備えられている構成とした。このような構成としたこと
により、請求項1乃至請求項6に記載の粉末成形方法を
的確に実施できる。
【0016】請求項8に記載の粉末成形方法では、ダイ
の成形用穴に原料粉末を充填した後、成形用穴の中で上
パンチと下パンチとの間で粉末を圧縮して圧粉体を成形
する粉末成形方法において、原料粉末の圧縮工程でダイ
を自身の軸心回りに回転させながら充填された原料粉末
を圧縮する工程を備えることを特徴とした。このような
粉末成形方法を用いたことにより、原料粉末を圧縮する
際に、原料粉末がダイ内周面から受ける上下方向の摩擦
力を小さくすることができ、原料粉末の圧縮による移動
を促進して、中央部を含めて全体に高密度で均一な圧粉
体を成形できる。
【0017】請求項9に記載の粉末成形方法では、ダイ
の成形用穴に原料粉末を充填した後、成形用穴の中で上
パンチと下パンチとの間で粉末を圧縮して圧粉体を成形
する粉末成形方法において、圧粉体を成形した後に、圧
粉体を成形用穴から抜き出す工程でダイを自身の軸心回
りに回転させながら圧粉体を成形用穴から抜き出す工程
を備えることを特徴とした。このような粉末成形方法を
用いたことにより、圧粉体を成形用穴から抜き出す際
に、ダイ内周面と圧粉体との接触面に働く静止摩擦力を
回避でき、圧粉体の抜き出し時の静止摩擦力を低減させ
てクラック等を防止できる。
【0018】請求項10に記載の粉末成形方法では、ダ
イの成形用穴に原料粉末を充填した後、成形用穴の中で
上パンチと下パンチとの間で粉末を圧縮して圧粉体を成
形する粉末成形方法において、原料粉末の圧縮工程でダ
イを自身の軸心回りに回転させながら充填された原料粉
末を圧縮する工程と、圧粉体を成形した後に、圧粉体を
成形用穴から抜き出す工程でダイを自身の軸心回りに回
転させながら圧粉体を成形用穴から抜き出す工程とを備
えることを特徴とした。このような粉末成形方法を用い
たことにより、原料粉末を圧縮する際には、原料粉末が
ダイ内周面から受ける上下方向の摩擦力を小さくするこ
とができ、圧粉体を成形用穴から抜き出す際には、ダイ
内周面と圧粉体との接触面に働く静止摩擦力を回避でき
る。これにより、原料粉末の圧縮による移動を促進し
て、中央部を含めて全体に高密度で均一な圧粉体を成形
でき、さらに圧粉体の抜き出し時の静止摩擦力を低減さ
せてクラック等を防止できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付し
た図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第1の
実施形態に係る粉末成形装置を示す断面図である。
【0020】本実施形態における粉末成形装置Aは、図
1に示すように、ダイプレート7に取り付けられた略円
筒状のダイ2と、例えばFe系の筒状軸受けの材料に用
いる原料粉末Gが充填される成形用穴3と、成形用穴3
に挿通状態に配されるコアロッド5と、成形用穴3に原
料粉末Gを充填した後に成形用穴3の中で、その軸心方
向(上下方向)に相対的に移動自在に配された上パンチ
1及び下パンチ4とを備え、上パンチ1及び下パンチ4
の間で原料粉末Gを圧縮して、円筒状の圧粉体を成形す
るものである。
【0021】上パンチ1及び下パンチ4は、略円筒状に
形成されたコアロッド5を上下方向に挿通する貫通孔1
a,4aがそれぞれ形成されている。上パンチ1は上パ
ンチ固定部材10により上パンチプレート6に固定さ
れ、また、下パンチ4はその下部が下パンチ固定部材1
1により下パンチプレート8に固定されている。ここで
上パンチプレート6及び上パンチ1は上部ガイドポスト
15に沿って成形用穴の軸心方向(上下方向)に移動自
在となっており、上パンチプレート6の上部に取り付け
られた上ラム13の上下方向の移動によって、上パンチ
プレート6に取り付けられた上パンチ1が上下方向に連
動するようになっている。また、下パンチプレート8は
支持部材19により固定されて支えられる。
【0022】ダイ2は略円筒形状に形成され、同心状に
配置されたコアロッド5との間に円筒状の成形用穴3を
有しており、ダイプレート7に鋼球17が象徴するスラ
スト軸受けによって、ダイ2の軸心回りに回転自在に装
着されている。
【0023】コアロッド5は、略円柱状に形成され、該
コアロッド5は、コアロッド装着部材12により、引き
下げプレート9に固定されており、さらに該コアロッド
5はコアロッド装着部材12に鋼球18が象徴するスラ
スト軸受けによってコアロッド5の軸心回りに回転自在
に装着されている。ここで引き下げプレート9はダイプ
レート7と下部ガイドポスト16を介して固定されてお
り、引き下げプレート9の下部に取り付けられた下ラム
14の上下方向の移動によって、ダイプレート7に装着
されたダイ2及び引き下げプレート9に装着されたコア
ロッド5が上下方向に連動するようになっている。な
お、前記上パンチプレート6、下パンチプレート8及び
引き下げプレート9等は、成形プレス(図示略)の内部
に設置されている。
【0024】次に、本実施の形態の粉末成形装置におけ
る粉末成形方法について説明する。 〔粉末充填工程〕ダイ2の成形用穴3にコアロッド5を
挿通状態とし、下ラム14を下降させることにより、該
成形用穴3に下パンチ4を挿通させて下開口部を閉塞す
るとともに、原料粉末Gを成形用穴3に上開口部から充
填する。 〔粉末流動工程〕上記の粉末充填工程と同時に、コアロ
ッド5及びダイ2を自身の軸心回りに回転させながら、
所定量の原料粉末Gを充填する。このとき、コアロッド
外周面5a及びダイ内周面2aに接する原料粉末Gに振
動が加えられて、該原料粉末Gが成形用穴3の中で流動
する。コアロッド5及びダイ2は相対的に異なる角速度
で回転しているとする。例えばコアロッド5がダイ2よ
りも大きい角速度で同じ方向に回転する、あるいは、コ
アロッド5がダイ2と同じ角速度でも異なる方向に回転
していればよい。 〔粉末圧縮行程〕次に、コアロッド5及びダイ2を回転
させたまま、上ラム13を下降させることにより上パン
チ1を下降させ、それと同時に下ラム14を下降させる
ことによりダイ2及びコアロッド5を例えば上パンチ1
の半分の速度で下降させる。すなわち、ダイ2及びコア
ロッド5が下降することで成形用穴3内で下パンチ4が
相対的に上昇することになり、原料粉末Gは上下方向か
ら圧縮されることになる。 〔圧粉体抜き出し工程〕次に、上パンチ1を上昇させ、
上記のようにして成形された圧粉体を引き下げプレート
9に取り付けられた下ラム14を下降させることによっ
て、これに連動するダイ2及びコアロッド5を回転させ
たまま下降させる。これによって成形用穴3内で成形さ
れた圧粉体を下パンチ4で押し出す。
【0025】上記のような本実施形態による粉末成形装
置Aを用いた粉末成形方法では、コアロッド5及びダイ
2がともに回転することにより、コアロッド外周面5a
及びダイ内周面2aで形成される原料粉末Gのブリッジ
ングが崩されることにより、充填される原料粉末Gが成
形用穴3内で流動して粉末充填密度が均一化される。
【0026】次に、原料粉末Gの圧縮行程において考え
る。図2(a)に成形用穴3に充填された原料粉末Gの
モデルを示し、(b),(c)に(a)における原料粉
末Gの一部分を拡大した図を示す。ここで上パンチ1の
みが原料粉末Gを圧縮する場合について考えると、原料
粉末Gを上パンチ1が圧縮(下降)するに伴いダイ内周
面2aとコアロッド外周面5aの径方向に圧力が働く。
円筒状に充填された原料粉末Gのダイ内周面2aと接す
る外周面G1を例にとり、単位面積に働く力をPとす
る。ダイ2の回転のない場合、上パンチ1の圧縮(下
降)に伴い、粉末の移動する速度Vは図2(b)に示す
ように下向きに生じ、摩擦力Fはその逆方向に生じ、F
=μP(μ:摩擦係数)である。ここでダイ2の回転の
ある場合を考えると、粉末の下方向に移動する速度Vは
水平方向に移動する速度Vrと下方向に移動する速度V
sの合成方向となり、摩擦力Fはその逆方向に働く。こ
のFの大きさは回転のない場合と同じμPであるが、軸
方向の摩擦力の分力Fsは回転のない場合より小さくな
る。この結果、上パンチ1の圧縮(下降)に対する上下
方向の抵抗が小さくなる、つまり粉末の上下方向の移動
速度Vの減衰が小さくなる。よって、上パンチ1の端面
から遠くまで粉末が移動できて圧縮されることになり、
とくに成形用穴3に充填された原料粉末の長さ方向中央
部の密度が均一化する。また、圧縮荷重が小さくなるた
め、より高密度なプレスが可能となる。また、充填され
た原料粉末Gの内周面G2を考えた場合、あるいは下パ
ンチ4も上昇する場合に圧縮される原料粉末Gの外周面
G1、内周面G2を考えた場合も、上記と同様である。
ここで、望ましくは、ダイ2とコアロッド5を逆方向
に、また、パンチの移動速度より早く回転させると、効
果が大きい。
【0027】次に、成形された圧粉体の抜き出し工程に
ついて考える。従来では、コアロッド5及びダイ2が静
止した状態から圧粉体を成形用穴3から抜き出すので、
圧粉体が動き始める直前に最大静止摩擦力が働くことに
なる。このように抜き出し圧力が大きい場合、圧粉体上
部の稜線部にクラックが生じやすくなる。この傾向はコ
アロッド外周面5a及びダイ内周面2aとの摩擦力が大
きいほど強くなる。しかし、抜き出し工程の開始前から
ダイ2とコアロッド5を回転させることで、抜き出し工
程初期に発生するダイ内周面2a及びコアロッド外周面
5aと圧粉体との接触面に働く静止摩擦力を回避でき、
抜き出し圧を低減できる。このため圧粉体上部の稜線部
にクラックが生じるのを防ぐことができる。また、圧縮
行程における摩擦力の方向を変える方向が抜き出し工程
においても適用され、抜き出し工程中の抜き出し方向の
摩擦力が減少し、抜き出し圧を下げることができる。圧
粉体密度が十分に高い抜き出し時には、成形体はもっぱ
ら外側に膨張するので、とくにダイ2の回転が有効であ
る。
【0028】ここで、第2の実施形態として、上パンチ
1または下パンチ4の少なくとも一方が径の異なる複数
のパンチを組み合わせた多段パンチとなっているような
多段プレスによる粉末成形方法を考えても、上記と同様
なことがいえる。図3(a)に示すような第1の円筒部
B1とこの第1の円筒部B1よりも外径が大きい第2の
円筒部B2が同軸状に並んだ多段圧粉体Bを成形する粉
末成形方法において、図3(b)に示すような下パンチ
4が径の異なる下第1パンチ4cと下第2パンチ4bと
が組み合わされてなり、コアロッド5、ダイ2及び下第
2パンチ4bに自身の軸心回りに回転させる回転駆動機
構が備えられた粉末成形装置を用いるとする。すなわ
ち、多段圧粉体Bの第1の円筒部B1の外周面を形成す
る上下動可能な下第1パンチ4cと、第1の円筒部B1
より外径の大きい第2の円筒部B2の外周面を形成する
上下動可能な下第2パンチ4bとが備えられた粉末成形
装置でコアロッド5、ダイ2及び下第2パンチ4bが自
身の軸心回りに回転させる回転駆動機構が備えられてい
る。圧縮行程の最中には、コアロッド外周面5a、ダイ
内周面2a及び下第2パンチ4bの内周面4dが原料粉
末Gに接触することになるので原料粉末Gに働く摩擦が
大きくなるが、コアロッド5、ダイ2及び下第2パンチ
4bがそれぞれ相対的に異なる角速度で回転することに
より、上下方向の摩擦を低減でき、成形される多段圧粉
体Bの密度を均一化できる。また、抜き出し時には、多
段とされた下パンチ4を抜き出す際に、下第2パンチ4
bが回転していることから下第2パンチ4bの内周面4
dで多段圧粉体Bに作用する最大静止摩擦力を回避で
き、クラックが生じることなく多段圧粉体Bを成形でき
る。
【0029】また、第3の実施形態として、円柱状の圧
粉体を成形するようなコアロッド5がない場合の粉末成
形装置において、ダイ2を自身の軸心回りに回転させる
回転駆動機構が備えられた粉末成形装置を用いた粉末成
形方法においても、上記と同様なことがいえる。つま
り、原料粉末の圧縮工程においては、ダイ2が回転する
ことにより、原料粉末Gとダイ内周面2aとの接触面に
働く上下方向の摩擦を低減でき、成形される円柱状の圧
粉体の密度を均一化できる。また、抜き出し時には、圧
粉体とダイ内周面2aとの接触面に働く静止摩擦力を回
避でき、クラックが生じることなく圧粉体を成形でき
る。さらに、第3の実施形態において、上パンチ1及び
下パンチ4の少なくとも一方が多段パンチとされている
ような場合でも、多段パンチの一部(その外周面または
内周面が粉末に接触するパンチ)とダイに回転駆動機構
を備えて自身の軸心回りに回転するように構成された粉
末成形装置を用いることにより、上記と同様のことがい
える。
【0030】なお、第1の実施形態では、コアロッド5
及びダイ2のいずれもが相対的に異なる角速度で回転す
るようになっているが、これに限定されることなく、コ
アロッド5またはダイ2の一方のみが回転するようにし
たものでもよい。また、第2の実施形態でも同様のこと
がいえる。
【0031】また、本実施形態では、上パンチ1を下降
させるに伴い、下パンチ4をその半分の速度で相対的に
上昇するようにしたが、このような上パンチ1及び下パ
ンチ4の移動速度のパターンに限定されない。また、上
パンチ1のみを下降させて圧縮する、あるいは、下パン
チ4のみを上昇させて圧縮する等の方法も考えられる。
【0032】また、本実施形態では、一つのコアロッド
5で成形される圧粉体に孔を一つ形成していたが、断面
が円形状であるならば複数個の孔を形成するものでも構
わない。この場合には、複数の回転自在なコアロッド5
を形成する孔に対応して設けるとさらに効果的に圧縮密
度の均一化が図れる。
【0033】また、第1の実施形態では、円筒状の圧粉
体の成形に適用したが、外周面の断面形状が円形の円周
面であるならば、内周面の断面形状が非円形とされる圧
粉体の成形や、内周面の断面形状が円形であるならば、
外周面の断面形状が非円形とされる圧粉体の成形におい
ても適用することができる。例えば、図4(a)に示さ
れるような内周面の断面形状が角形とされる筒状の圧粉
体を形成する場合には、外周面の断面形状が角形とされ
たコアロッド5を用いてダイ2のみを回転させればよい
し、図4(b)に示されるような外周面の断面形状が角
形とされる筒状の圧粉体を成形する場合には、内周面の
断面形状が角形とされたダイ2を用いてコアロッド5の
みを回転させればよい。また、第2の実施形態でも同様
のことがいえる。
【0034】また、本実施形態では、ダイ2全体を一体
としてその軸心を中心に回転自在に配したが、成形され
る圧粉体の外周面に断面形状が円形の円周面となる部分
がある場合、その部分に対応して、ダイ2を分割し部分
的に回転させても構わない。例えば、断面形状が矩形の
上部と断面形状が円形の下部を有する圧粉体の場合、ダ
イ2の内周面のうち、上部の断面形状を矩形とし、下部
の断面形状を円形とするとともに、ダイ2の下部のみを
リング状に分割して、そのリング状部分のみを回転可能
な構造としてもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を有する。
請求項1に記載の粉末成形方法によれば、原料粉末の圧
縮工程において、コアロッド及びダイの少なくとも一方
を自身の軸心回りに回転させることから、原料粉末がコ
アロッド外周面及びダイ内周面から受ける上下方向の摩
擦力の少なくとも一方を小さくすることができるので、
原料粉末が上・下パンチの端面から遠くまで移動でき、
成形される圧粉体の中央部周辺を含めて全体の密度を均
一化できる。また上・下パンチにかかる荷重も小さくな
るので、より高密度な圧縮が可能となる。
【0036】請求項2に記載の粉末成形方法によれば、
成形された圧粉体を成形用穴から抜き出す工程で、コア
ロッド及びダイの少なくとも一方を自身の軸心回りに回
転させることから、コアロッド外周面及びダイ内周面と
圧粉体との接触面に作用する静止摩擦力の少なくとも一
方を回避でき、圧粉体にクラックを生じさせることがな
い。
【0037】請求項3に記載の粉末成形方法によれば、
原料粉末の圧縮工程では、コアロッド及びダイの少なく
とも一方を自身の軸心回りに回転させ、成形された圧粉
体を成形用穴から抜き出す工程では、コアロッド及びダ
イの少なくとも一方を自身の軸心回りに回転させること
から、高密度かつ均一性の高い圧粉体をクラックなく製
造することができる。
【0038】請求項4に記載の粉末成形方法によれば、
原料粉末の圧縮工程において、コアロッド、ダイ及び多
段パンチのうち、少なくとも一つを回転させることか
ら、原料粉末がコアロッド外周面、ダイ内周面及び多段
パンチから受ける摩擦力の少なくとも一つを小さくする
ことができるので、原料粉末が上・下パンチの端面から
遠くまで移動でき、成形される圧粉体の中央部周辺を含
めて全体の密度を均一化できる。また上・下パンチにか
かる荷重も小さくなるので、より高密度な圧縮が可能と
なる。
【0039】請求項5に記載の粉末成形方法によれば、
成形された圧粉体を成形用穴から抜き出す工程で、コア
ロッド、ダイ及び多段パンチのうち、少なくとも一つを
回転させることから、抜き出し時にコアロッド外周面、
ダイ内周面及び多段パンチの一部と圧粉体との接触面に
作用する静止摩擦力の少なくとも一つを回避することが
でき、圧粉体にクラックを生じさせることがない。
【0040】請求項6に記載の粉末成形方法によれば、
原料粉末の圧縮工程では、コアロッド、ダイ及び多段パ
ンチのうち、少なくとも一つを回転させ、成形された圧
粉体を成形用穴から抜き出す工程では、コアロッド、ダ
イ及び多段パンチの少なくとも一つを回転させることか
ら、高密度かつ均一性の高い多段圧粉体をクラックなく
製造することができる。
【0041】請求項7に記載の粉末成形装置によれば、
請求項1乃至請求項6に記載の粉末成形方法を的確に実
施できる。
【0042】請求項8に記載の粉末成形方法によれば、
原料粉末の圧縮工程において、ダイを自身の軸心回りに
回転させることから、原料粉末がダイ内周面から受ける
上下方向の摩擦力を小さくすることができるので、原料
粉末が上・下パンチの端面から遠くまで移動でき、成形
される圧粉体の中央部周辺を含めて全体の密度を均一化
できる。また上・下パンチにかかる荷重も小さくなるの
で、より高密度な圧縮が可能となる。
【0043】請求項9に記載の粉末成形方法によれば、
成形された圧粉体を成形用穴から抜き出す工程で、ダイ
を自身の軸心回りに回転させることから、ダイ内周面と
圧粉体との接触面に作用する静止摩擦力を回避でき、圧
粉体にクラックを生じさせることがない。
【0044】請求項10に記載の粉末成形方法によれ
ば、原料粉末の圧縮工程では、ダイを自身の軸心回りに
回転させ、成形された圧粉体を成形用穴から抜き出す工
程では、ダイを自身の軸心回りに回転させることから、
高密度かつ均一性の高い円柱状の圧粉体をクラックなく
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態における粉末成形装
置の側面図である。
【図2】 (a)は本発明の第1の実施形態における粉
末成形方法において、成形用穴に充填された原料粉末の
モデルを示す説明図、(b),(c)は(a)の要部拡
大図である。
【図3】 (a)は本発明の第2の実施形態における粉
末成形装置で成形される多段圧粉体を示す斜視図、
(b)は本発明の第2の実施形態における粉末成形装置
の要部拡大断面図である。
【図4】 (a)は本発明の第1の実施形態における粉
末成形方法において、成形される圧粉体の第1変形例、
(b)は第2変形例を示す。
【符号の説明】
1 上パンチ 2 ダイ 2a ダイ内周面 3 成形用穴 4 下パンチ 4b 下第2パンチ 4c 下第1パンチ 5 コアロッド 5a コアロッド外周面 A 粉末成形装置 B 多段圧粉体 G 原料粉末

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアロッドを挿通状態としたダイの成形
    用穴に原料粉末を充填した後、成形用穴の中で上パンチ
    と下パンチとの間で粉末を圧縮して圧粉体を成形する粉
    末成形方法において、 原料粉末の圧縮工程でコアロッド及びダイの少なくとも
    一方を自身の軸心回りに回転させながら充填された原料
    粉末を圧縮する工程を備えることを特徴とする粉末成形
    方法。
  2. 【請求項2】 コアロッドを挿通状態としたダイの成形
    用穴に原料粉末を充填した後、成形用穴の中で上パンチ
    と下パンチとの間で粉末を圧縮して圧粉体を成形する粉
    末成形方法において、 圧粉体を成形した後に、圧粉体を成形用穴から抜き出す
    工程でコアロッド及びダイの少なくとも一方を自身の軸
    心回りに回転させながら圧粉体を成形用穴から抜き出す
    工程を備えることを特徴とする粉末成形方法。
  3. 【請求項3】 コアロッドを挿通状態としたダイの成形
    用穴に原料粉末を充填した後、成形用穴の中で上パンチ
    と下パンチとの間で粉末を圧縮して圧粉体を成形する粉
    末成形方法において、 原料粉末の圧縮工程でコアロッド及びダイの少なくとも
    一方を自身の軸心回りに回転させながら充填された原料
    粉末を圧縮する工程と、 圧粉体を成形した後に、圧粉体を成形用穴から抜き出す
    工程でコアロッド及びダイの少なくとも一方を自身の軸
    心回りに回転させながら圧粉体を成形用穴から抜き出す
    工程とを備えることを特徴とする粉末成形方法。
  4. 【請求項4】 コアロッドを挿通状態としたダイの成形
    用穴に原料粉末を充填した後、少なくとも一方が径の異
    なる複数のパンチを組み合わせた多段パンチとなってい
    る上パンチと下パンチとの間で粉末を圧縮し、外径また
    は内径の異なる複数の円筒部が同軸状に並んだ多段圧粉
    体を成形する粉末成形方法において、原料粉末の圧縮工
    程でコアロッド、ダイ及び多段パンチのうち、少なくと
    も一つを自身の軸心回りに回転させながら充填された原
    料粉末を圧縮する工程を備えることを特徴とする粉末成
    形方法。
  5. 【請求項5】 コアロッドを挿通状態としたダイの成形
    用穴に原料粉末を充填した後、少なくとも一方が径の異
    なる複数のパンチを組み合わせた多段パンチとなってい
    る上パンチと下パンチとの間で粉末を圧縮し、外径また
    は内径の異なる複数の円筒部が同軸状に並んだ多段圧粉
    体を成形する粉末成形方法において、圧粉体を成形した
    後に、圧粉体を成形用穴から抜き出す工程でコアロッ
    ド、ダイ及び多段パンチのうち、少なくとも一つを自身
    の軸心回りに回転させながら圧粉体を成形用穴から抜き
    出す工程を備えることを特徴とする粉末成形方法。
  6. 【請求項6】 コアロッドを挿通状態としたダイの成形
    用穴に原料粉末を充填した後、少なくとも一方が径の異
    なる複数のパンチを組み合わせた多段パンチとなってい
    る上パンチと下パンチとの間で粉末を圧縮し、外径また
    は内径の異なる複数の円筒部が同軸状に並んだ多段圧粉
    体を成形する粉末成形方法において、 原料粉末の圧縮工程でコアロッド、ダイ及び多段パンチ
    のうち、少なくとも一つを自身の軸心回りに回転させな
    がら充填された原料粉末を圧縮する工程と、 圧粉体を成形した後に、圧粉体を成形用穴から抜き出す
    工程でコアロッド、ダイ及び多段パンチのうち、少なく
    とも一つを自身の軸心回りに回転させながら圧粉体を成
    形用穴から抜き出す工程とを備えることを特徴とする粉
    末成形方法。
  7. 【請求項7】 原料粉末が充填される成形用穴を有する
    ダイと、前記成形用穴に挿通状態に配されるコアロッド
    と、成形用穴の中で粉末を圧縮して圧粉体を成形する上
    パンチ及び下パンチとを備えた粉末成形装置において、 コアロッド、ダイ及びパンチのうち、少なくとも二つ以
    上、もしくは、パンチのみを自身の軸心回りに回転させ
    る回転駆動機構が備えられていることを特徴とする粉末
    成形装置。
  8. 【請求項8】 ダイの成形用穴に原料粉末を充填した
    後、成形用穴の中で上パンチと下パンチとの間で粉末を
    圧縮して圧粉体を成形する粉末成形方法において、 原料粉末の圧縮工程でダイを自身の軸心回りに回転させ
    ながら充填された原料粉末を圧縮する工程を備えること
    を特徴とする粉末成形方法。
  9. 【請求項9】 ダイの成形用穴に原料粉末を充填した
    後、成形用穴の中で上パンチと下パンチとの間で粉末を
    圧縮して圧粉体を成形する粉末成形方法において、 圧粉体を成形した後に、圧粉体を成形用穴から抜き出す
    工程でダイを自身の軸心回りに回転させながら圧粉体を
    成形用穴から抜き出す工程を備えることを特徴とする粉
    末成形方法。
  10. 【請求項10】 ダイの成形用穴に原料粉末を充填した
    後、成形用穴の中で上パンチと下パンチとの間で粉末を
    圧縮して圧粉体を成形する粉末成形方法において、 原料粉末の圧縮工程でダイを自身の軸心回りに回転させ
    ながら充填された原料粉末を圧縮する工程と、 圧粉体を成形した後に、圧粉体を成形用穴から抜き出す
    工程でダイを自身の軸心回りに回転させながら圧粉体を
    成形用穴から抜き出す工程とを備えることを特徴とする
    粉末成形方法。
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